「AとBを持っている」と「AとBとを持っている」教えて!goo
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【7】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1789673749&owner_id=5019671
mixi日記2011年12月日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1807548615&owner_id=5019671
テーマサイトは下記。
【「AとBを持っている」と「AとBとを持っている」】
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7178967.html
ちょっと面白い話で、そんなに大事になるとは思わなかったので予定稿の下書き程度を用意した段階で【問題】にした。
突然ですが問題です【日本語編87】──AとBを持っている AとBとを持っている」
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2258.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1805558165&owner_id=5019671
想定外の本格的なコメントをもらい、改めて調べはじめて泥沼にはまる(泣)。
以下、いただいたコメントを参考(これも誤用なのかな?)にしながら(イイトコドリとも言う)、書いてみる。
これだけゴチャゴチャした話だと線香論文(地味で頼りない?)がある気がするから、書くだけムダって気もする。まあ、そんな論文がいくらあったって、どうせ当方には理解できないんだし……と前向き?に考えよう。
AとB(と)を持っている
後ろの「と」の省略に関しする当方の考え方は、下記の辞書に近い。「省略」ではなく「付加」という考え方も一理ありそうだが、スルーしておく。(←オイ!)
だから「都合のイイトコドリ」だって言ってるでしょ。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A8&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=12961900&pagenum=11
================================
と
【3】[並助]いくつかの事柄を列挙する意を表す。「君―ぼく―の仲」
「幸ひの、なき―ある―は」〈源・玉鬘〉
◆並立する語ごとに「と」を用いるのが本来の用法であるが、現代語ではいちばんあとにくる「と」を省略するのが普通となっている。
================================
問題は、これに近いものは何か、ということ。
『大辞泉』は「並立助詞」としているが、「並列助詞」と呼ぶ流派もあるらしい。どちらえも構わないが、なんとなく「並列助詞」と呼ぶことにする。
【記号・約物一覧】
http://www.japanknowledge.com/contents/hanrei/djs/djs13.html
並列助詞はいろいろあるが、後ろを省略できるか否かという観点で3つに分類できそう。2)と3)の区別は相当微妙だけど、とりあえずこんな感じで。
1)省略するのがフツー や/に/の
2)両方OK と/か/やら/とか
3)省略できない なり/だの/も/だか
少し細かく見ていこう。
1)省略するのがフツー や/に/の
偶然か必然か、いずれも慣用句的な表現だと後ろの並列助詞を省略できない。
「や」なんやかや/あれやこれや/飲めや歌えや(動詞だからさらに例外)
「に」陰に日向に/右に左に/東に西に(「ヘ」のほうが一般的?)
「の」ああのこうの/痛いの痛くないの
2)両方OK と/か/やら/とか
これも慣用句的な表現だと、後ろの並列助詞を省略しにくいことがある。
のるかそるか
なんやらかやら
2)と3)がまぎらわしくなっている原因のひとつは、下記のような単独用法があること。
「死にたい」{だの/やら/とか}言ってはいけない
ハッキリ「イヤ」だと言ってくれる{なり/とか}してくれればいいのに
アイツもそんなこと言わなければいいのに
※この「も」は違うかも
バカ{だか/なのか}そうじゃないかわからん
※「なのか」の品詞は何?
この単独用法の話になると、また混迷が深まる。
近年、「ビールなどのお酒が好きです」とか言う人が増えているらしい。「とか」ならややマシな気がするが、なんかヘンな感じが残る。
【読書感想文『うまい文章の裏ワザ・隠しワザ』】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1509333024&owner_id=5019671
================================
P.169~170〈あげる例が一つなら「~など」とは書かない〉。
微妙。悪い例としてあげられている「ビールなどのお酒が好きです」は、近年、話し言葉の乱れの例としてあげられることがある。この悪い例がなぜヘンなのかうまく説明できない。何を言いたいのかもよく判らないが、一般的には「ビール」をあげて「~など」をつけることによって、お酒全般が好きなことを表わすらしい。「~とか」あたりも同じ用法が増えているかもしれない。
これが最低2つ以上の例を出して「ビールや日本酒、ウイスキーなどのお酒が好きです」と書けば、「お酒全般が好きだということがすぐにわかる」としている。それはないでしょ。日本語としては相変わらず不自然。根本的な問題として、例が悪い。もしアルコール全般が好きだと言いたいなら、2つあげようが3つあげようが、例をあげること自体が不自然だし、「など」を使うのもヘン。「とか」ならまだマシな気がする。
例を1つしかあげないときには「など」を使わない、というのもなんのことだか判らない。「スペースの都合などがあって2つ以上の例をあげることができない」のように、代表的な例を1つあげ、「など」をつけることで「ほかにも理由がある」ことを暗示する例はいくらでもある。
================================
もうひとつ、ちょっと別の疑問が浮かんだ。
4)私と仕事とどっちが大事なのっ!
5)私と仕事のどっちが大事なのっ!
6)私と仕事とのどっちが大事なのっ!
7)私と仕事、どっちが大事なのっ!
6)はヘンだな。なんでだ? 7)のように助詞を省略する形まで考えはじめると、泥沼が深化する(泣)。
よく似た例をもうひとつ。
4)’私と仕事とどっちかを選んで!
5)’私と仕事のどっちかを選んで!
6)’私と仕事とのどっちかを選んで!
7)’私と仕事、どっちかを選んで!
やはり6)’はちょっとヘン。なんでだ?
もうひとつ。
4)’’私か仕事かどっちかを選んで!
5)’’私か仕事のどっちかを選んで!
6)’’私か仕事かのどっちかを選んで!
7)’’私か仕事、どっちかを選んで!
やはり6)’’はちょっとヘン。なんでだ?
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
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日本語アレコレの索引(日々増殖中)【7】
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mixi日記2011年12月日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1807548615&owner_id=5019671
テーマサイトは下記。
【「AとBを持っている」と「AとBとを持っている」】
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7178967.html
ちょっと面白い話で、そんなに大事になるとは思わなかったので予定稿の下書き程度を用意した段階で【問題】にした。
突然ですが問題です【日本語編87】──AとBを持っている AとBとを持っている」
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2258.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1805558165&owner_id=5019671
想定外の本格的なコメントをもらい、改めて調べはじめて泥沼にはまる(泣)。
以下、いただいたコメントを参考(これも誤用なのかな?)にしながら(イイトコドリとも言う)、書いてみる。
これだけゴチャゴチャした話だと線香論文(地味で頼りない?)がある気がするから、書くだけムダって気もする。まあ、そんな論文がいくらあったって、どうせ当方には理解できないんだし……と前向き?に考えよう。
AとB(と)を持っている
後ろの「と」の省略に関しする当方の考え方は、下記の辞書に近い。「省略」ではなく「付加」という考え方も一理ありそうだが、スルーしておく。(←オイ!)
だから「都合のイイトコドリ」だって言ってるでしょ。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A8&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=12961900&pagenum=11
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と
【3】[並助]いくつかの事柄を列挙する意を表す。「君―ぼく―の仲」
「幸ひの、なき―ある―は」〈源・玉鬘〉
◆並立する語ごとに「と」を用いるのが本来の用法であるが、現代語ではいちばんあとにくる「と」を省略するのが普通となっている。
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問題は、これに近いものは何か、ということ。
『大辞泉』は「並立助詞」としているが、「並列助詞」と呼ぶ流派もあるらしい。どちらえも構わないが、なんとなく「並列助詞」と呼ぶことにする。
【記号・約物一覧】
http://www.japanknowledge.com/contents/hanrei/djs/djs13.html
並列助詞はいろいろあるが、後ろを省略できるか否かという観点で3つに分類できそう。2)と3)の区別は相当微妙だけど、とりあえずこんな感じで。
1)省略するのがフツー や/に/の
2)両方OK と/か/やら/とか
3)省略できない なり/だの/も/だか
少し細かく見ていこう。
1)省略するのがフツー や/に/の
偶然か必然か、いずれも慣用句的な表現だと後ろの並列助詞を省略できない。
「や」なんやかや/あれやこれや/飲めや歌えや(動詞だからさらに例外)
「に」陰に日向に/右に左に/東に西に(「ヘ」のほうが一般的?)
「の」ああのこうの/痛いの痛くないの
2)両方OK と/か/やら/とか
これも慣用句的な表現だと、後ろの並列助詞を省略しにくいことがある。
のるかそるか
なんやらかやら
2)と3)がまぎらわしくなっている原因のひとつは、下記のような単独用法があること。
「死にたい」{だの/やら/とか}言ってはいけない
ハッキリ「イヤ」だと言ってくれる{なり/とか}してくれればいいのに
アイツもそんなこと言わなければいいのに
※この「も」は違うかも
バカ{だか/なのか}そうじゃないかわからん
※「なのか」の品詞は何?
この単独用法の話になると、また混迷が深まる。
近年、「ビールなどのお酒が好きです」とか言う人が増えているらしい。「とか」ならややマシな気がするが、なんかヘンな感じが残る。
【読書感想文『うまい文章の裏ワザ・隠しワザ』】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1509333024&owner_id=5019671
================================
P.169~170〈あげる例が一つなら「~など」とは書かない〉。
微妙。悪い例としてあげられている「ビールなどのお酒が好きです」は、近年、話し言葉の乱れの例としてあげられることがある。この悪い例がなぜヘンなのかうまく説明できない。何を言いたいのかもよく判らないが、一般的には「ビール」をあげて「~など」をつけることによって、お酒全般が好きなことを表わすらしい。「~とか」あたりも同じ用法が増えているかもしれない。
これが最低2つ以上の例を出して「ビールや日本酒、ウイスキーなどのお酒が好きです」と書けば、「お酒全般が好きだということがすぐにわかる」としている。それはないでしょ。日本語としては相変わらず不自然。根本的な問題として、例が悪い。もしアルコール全般が好きだと言いたいなら、2つあげようが3つあげようが、例をあげること自体が不自然だし、「など」を使うのもヘン。「とか」ならまだマシな気がする。
例を1つしかあげないときには「など」を使わない、というのもなんのことだか判らない。「スペースの都合などがあって2つ以上の例をあげることができない」のように、代表的な例を1つあげ、「など」をつけることで「ほかにも理由がある」ことを暗示する例はいくらでもある。
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もうひとつ、ちょっと別の疑問が浮かんだ。
4)私と仕事とどっちが大事なのっ!
5)私と仕事のどっちが大事なのっ!
6)私と仕事とのどっちが大事なのっ!
7)私と仕事、どっちが大事なのっ!
6)はヘンだな。なんでだ? 7)のように助詞を省略する形まで考えはじめると、泥沼が深化する(泣)。
よく似た例をもうひとつ。
4)’私と仕事とどっちかを選んで!
5)’私と仕事のどっちかを選んで!
6)’私と仕事とのどっちかを選んで!
7)’私と仕事、どっちかを選んで!
やはり6)’はちょっとヘン。なんでだ?
もうひとつ。
4)’’私か仕事かどっちかを選んで!
5)’’私か仕事のどっちかを選んで!
6)’’私か仕事かのどっちかを選んで!
7)’’私か仕事、どっちかを選んで!
やはり6)’’はちょっとヘン。なんでだ?
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