「貸してください」のさまざまな言い方

mixi日記2013年10月13日から

 興味深いサイトを見つけた。文化庁の「第21期国語審議会」の話し合いをまとめたもの。10年ちょっと前のものらしい。
【第1 現代における敬意表現の在り方】
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/joho/kakuki/21/tosin03/17.html#pagetop

  ↓リンク切れ
http://kokugo.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/joho/kakuki/21/tosin03/17.html

 どうしてこういう話になったのかサッパリわからないが、「貸してください」のいろいろな言い方が出ている。
〈一例として,主として話し言葉において,何かを借りるときに出現し得る多様な表現の形を,前置きなどを省略した形で,丁寧さや改まりの程度とともに掲げておく。〉という趣旨らしい。
 この前提自体がかなり大雑把だし、言葉の並べ方の順なども相当大雑把だとは思う。しかし、興味深いことがうかがえる。
================引用開始
多様な表現                 丁寧さの程度  改まりの程度
拝借させていただけません(でしょう)か   非常に丁寧   非常に改まっている
拝借させていただきたいんですけ(れ)ど
拝借してよろしいでしょうか
拝借させてください(ませんか)
拝借したいんですけど
お借りしてもよろしい(いい)でしょうか
お借りしたいのですが            かなり丁寧   かなり改まっている
貸していただけませんか(⤴)
貸していただきたいんですけど
貸していただけますか(⤴)
貸してくださいませんか(⤴)
お借りできますか(⤴)
 ※以上,謙譲語又は尊敬語+丁寧語

お貸しください               丁寧      改まっている
貸してください(ね)
 ※以上,尊敬語のみ

貸してもらえますか(⤴)
貸してもらえませんか(⤴)
貸してくれますか(⤴)
貸してくれませんか(⤴)
 ※以上,丁寧語のみ

拝借していい(⤴)             親しさ+丁寧  打ち解けている
貸していただける(⤴)
貸していただけない(⤴)
貸してくださる(⤴)
貸してくださらない(⤴)
貸してちょうだい(ね,よ)
お借りしてもよろしい (⤴)
お借りしていい(⤴)
 ※以上,多くは親しい相手に使う言い方。丁寧語なし

貸してほしいんだけど            親しさ+ややぞんざい 打ち解けてかつ,ややくだけている
貸してもらえる(⤴)
貸してもらえない(⤴)
借りて(も)いい(⤴)
貸してくれる(⤴)
貸してくれない(⤴)
貸して(よ,よね)
借りるよ(ぜ)
貸してくれ(よ,よね)            ぞんざい      くだけている
 ※以上,敬語なし
================引用終了

 このサイトのツリーを1段階遡ったものが下記。
【新しい時代に応じた国語施策について(審議経過報告)】
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/joho/kakuki/21/tosin03/index.html
 ザッと読んでみたけど頭が痛くなる。どうしてもう少しわかりやすく書いてくれないのだろう。肝心の場所だけひいておく。
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/joho/kakuki/21/tosin03/11.html
================引用開始
第1 現代における敬意表現の在り方

II 敬意表現の在り方

1 敬意表現と敬語

(1)敬意表現の概要

 例えば何かを借りたいという同じ内容を述べるにも,「拝借させていただけませんでしょうか」のような非常に敬意が高く改まった言い方から「貸してくださいませんか」「お借りしたいのですが」のような普通よく使われる敬意の軽い言い方,また「貸してくれよ」「貸してほしいんだけど」などのような打ち解けた言い方まで様々ある(付2(1)参照)。さらに,これらの言葉に,「申し訳ないけど」「ちよ(ママ)っと」などの前置きの言葉を添えたり,「忘れてきたので」「頼まれたものだから」などのように借りたい理由を説明したりすることもある。例えば,「貸してくれよ」や「ちょっと貸してほしいんだけど」は敬語を含まない言い方ではあるが,終助詞「よ」や「〜てくれる」という言い方を加えたり,「ちょっと」という言葉や「〜けど」のような言い差しの表現を用いたりしている点で,「貸せ」という命令だけの言い方とは明らかに異なっており,相手への配慮を示す表現となっている。話し手は,相手や話題の人との関係や場面などに配慮して,その時々にふさわしいものを選んで使っている。このような種々の表現が敬意表現である。
 敬意表現は必ずしも上位者への言葉遣いばかりではなく,仲間内以外の人に対して距離を置く言葉遣い,下位者への優しい配慮の表現,さらには,打ち解けた敬語抜きの言葉遣いなども含まれる。
 なお,敬意表現は言葉以外の種々の側面,すなわち服装,身振り,表情などにまで広げて考えることもできるが,ここでは言葉に関係するものに限って扱うこととする。
================引用終了

1)「拝見させていただきます」は「誤用」でも「二重敬語」でもない
 ここに出てくる「拝借させていただけませんでしょうか」の「拝借」を「拝見」にかえても大きな違いはないだろう。つまり、文化庁は「拝見させていただけませんでしょうか」を「非常に敬意が高く改まった言い方」とし、誤用にも二重敬語にもしていない。「拝見させていただきます」が「誤用」とか「二重敬語」とか言うのはお門違いだろう(こういう主張をする人は実に多いが、当然のことながら典拠らしきものを示すことができる人は皆無)。
【「拝見する」をめぐって〈2〉 「拝見させていただきます」は二重敬語か 修正版】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2270.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1812576728&owner_id=5019671

2)「〜ませんでしょうか」は文化庁のお墨つき
「誤用」ではないだろうが、やはり相当クドい言い方なので自分では使わない。 
198【「〜ますでしょうか」 「〜ませんでしょうか」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1214.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1483085125&owner_id=5019671

3)「お〜ください」「〜ください」は尊敬語
 敬語ルールとしてはそうなるんだろうな。

4)「拝借していい」も文化庁のお墨つき
 丁寧語なしの謙譲語か。ルールとしてはアリなんだろうな……。
スポンサーサイト

ご来店{ください/いただき}まして(誠に)ありがとうございます

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【8】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1821744441&owner_id=5019671

mixi日記2012年03月10日から

 下記の1)と2)がどう違うか、というのは敬語のきわめて基本的な問題ながらキチンと説明するのは相当の難問。

1)ご来店くださいまして(誠に)ありがとうございます。
2)ご来店いただきまして(誠に)ありがとうございます。

「誠に」はなくても構わないが、この文脈だとあるほうが自然な気がする。
 基本線としては下記をおさえておきたい。
716)【読書感想文/『敬語再入門』(菊地康人/講談社学術文庫/2010年3月10日第1刷発行)】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1824714512&owner_id=5019671
================================引用開始
【引用部】
Q.「先生が指導していただいた」……どこか変ですね。(P.144)
 これ、けっこう基本的な問題だと思う。
 本書の解説は先生が大先生に指導してもらった場合を別にすると、おかしいとしている。
 下記のどちらかになるらしい。
  先生が指導してくださった。(尊敬語)
  先生に指導していただいた。(謙譲語I)

 それはわかるんだけど、世間でよく話題になるのはもう少しヒネった形。
  ご来店{ください/いただき}まして(誠に)ありがとうございます。

 これだと主語(的なもの)は「お客様が」でも「お客様に」でもおかしくない。さて、正しいのはどっち?
 下記あたりがちょっと関係する。
272)【「ご○○する」「お○○する」【仮】日本語】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1549552703&owner_id=5019671
================================引用終了

「いただきまして」と「くださりまして」の問題は、とても奥が深いらしい。ネット検索すると例によってスゴいことになるが、信頼できるのは下記あたりかも。
【「教えてくださり」? 「教えていただき」?】
http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/146.html
================================引用開始
Q 「教えてくださりありがとうございます」と、「教えていただきありがとうございます」とは、どちらが正しいのでしょうか。

A 現状としては、どちらかといえば「教えていただき~」のほうがよく使われており、「教えてくださり~」という言い方は自分ではしないという意見が、やや多くなっています。ですが、両方とも正しい言い方です。

【解説】
 「教えてくださり~」のほうは、「あなたが私に教えてくださりありがとうございます」という形で、「相手」の行為に直接感謝を述べています。それに対して「教えていただき~」は、「私があなたに教えていただき、(この状況は)ありがたいものです」という形で、「私」が受けた恩恵に対する感謝の念を間接的に相手に伝えていることになります。
 ただし、「教えていただき~」のほうはおかしな表現だと考える人もいます。それはどういうことでしょうか。
 「くださる」は「くれる」を敬語の形にしたものなので、たとえば友達に対しては次のように言うことができます。
  「教えてくださりありがとうございます。」⇒○「教えてくれてありがとう。」
 一方「いただく」に対応する「もらう」では、同じように言いかえることはできません。
  「教えていただきありがとうございます。」⇒×「教えてもらってありがとう。」
 このように、もともと「教えてもらって~」とはふつうは言わないのだから「教えていただき~」も変なのだ、というのがその根拠になっています。
 確かに理屈の上ではそうかもしれないのですが、国が示した『敬語の指針』(文化審議会答申、平成19年)でも、「~いただき」のほうを不適切だと感じる人はいるものの「~くださり」「~いただき」の両方とも適切な表現であると示されているのです。
 NHK放送文化研究所でアンケートをおこなったところ、〔「~いただき」を使う(「~くださり」は使わない)〕という回答が、やや多くなっていることがわかりました。また60代以上では、両方使うけれども「~いただき」のほうが感謝の度合いが高いという回答が多く現れました。全体的な流れとしては、「~いただき」のほうが優勢になりつつあるようです。
 ふぅ、今回はややこしかったですね。ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
================================引用終了

「教えてくださりありがとうございます。」⇒○「教えてくれてありがとう。」
「教えていただきありがとうございます。」⇒×「教えてもらってありがとう。」
 これは否定できないから、厳密に言えば「くださり(い)まして」なんだろう。論理的に考えるとそうなってしまう。
 しかし、現実にはどちらも使われているし、どちらも「間違い」とは言えない。困ったことに個人的な語感では「いただきまして」のほうが自然。NHKの調査でも、「いただきまして」が優勢のようだ。こうなってくるとなんとも言えない。
 ちょっとだけ屁理屈をこねる。
「教えてもらってありがとう。」はたしかにヘンだが、下記の形ならおかしくないだろう。
「教えてもらってありがたい」
「教えてもらってありがたかった」
 これを丁寧にしたのが「教えてもらってありがとうございました。」ならそんなにおかしくないかも。無理か……。

 mixiのやり取りだと下記あたりが役に立ちそう。
 1)を見ると、善悪は別としてコミュにずいぶん活気があったことがうかがえる。なんで最近はあんなにホニャララなんだろう。ちょっと悲しい。
1)【Vてくれてありがとう と Vてもらってありがとう の区別】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=37591965&comm_id=398881
 ↑のコメント中でリンクが張られているトピ。
2)【「~てくれる」と「~てもらう」の違い】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=35353434&comm_id=398881
3)【「~くださった」と「~いただいた」の違い】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=58335995&comm_id=19124

 Yahoo!知恵袋だと、下記が参考になるかも。ただし、すでに書いたように「ご来店いただき」は「間違い」とは言えない。
【店内アナウンスについての質問です。】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1313086768
【ご利用いただきまして と ご利用くださいまして って どちらが正しい言い方】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1417149209
「敬語の指針」のリンク先がなぜか切れている。下記(P.40)をご参照ください。
【文化庁「敬語の指針」】
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
 ↓
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/sokai/sokai_6/pdf/keigo_tousin.pdf
==============引用開始
5 「いただく」と「くださる」の使い方の問題

【17】 いつも,「御利用いただきましてありがとうございます。」と言ったり,書 いたりしているのだが,「御利用くださいまして」の方が良いのだろうか。 どちらが適切なのだろうか。

【解説1】「御利用いただく」は謙譲語I,「御利用くださる」は尊敬語である。つまり, 「(自分側が相手側や第三者に)御利用いただく」,「(相手側や第三者が)御利用くだ さる」という基本的な違いがある。しかし,立てるべき対象は,どちらも同じであり, また,恩恵を受けるという認識を表す点も同様であるため,どちらの言い方も適切に 敬語が用いられているものである。

【解説2】謙譲語Iの「御利用いただく」の使い方には,問題があると感じている人たち もいる。その理由としては,「利用する」のは相手側や第三者なのだから,尊敬語で ある「御利用くださる」を使うべきだということなどが挙げられているようである。
 しかし,「御利用いただく」は,「私はあなたが利用したことを(私の利益になるこ とだと感じ)有り難く思う」という意味を持った敬語である。「利用する」のは相手 側や第三者,「御利用いただく」のは自分側,という点がやや理解されにくい敬語で あるが,自分側の立場から相手側や第三者の行為を表現した敬語であり,敬語の慣用 的な用法として特に問題があるわけではない。ただ,このような「いただく」の用法 に対しては,その受け止め方に個人差があり,不適切な用法だと感じている人たちも いる。
 また,「御利用いただきまして...」と「御利用くださいまして...」のどちらが適切 か,どちらが丁寧か,という判断や感じ方についても個人差が大きいようであるが, 基本的には,どちらもほぼ同じように使える敬語だと言ってよい。
==============引用終了

 さらに参考までに。
629)【文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2220.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1798665663&owner_id=5019671


「くださりまして」と「くださいまして」はどう違うか、という疑問が残った。
 これに関しては下記が参考になるだろう。
【外国人から、次のような質問を受けました。】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1312760643
【丁寧の助動詞「ます」について】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1424932384
「イ音便」でいいと思う。「くださり→ください」と同じような形になるものとして、「おっしゃる・いらっしゃる・なさる」があげられている。
『敬語再入門』は「なさる」の解説中に下記のようにある。
================================引用開始
「くださる」「おっしゃる」「いらっしゃる」も変則的五段活用です(P.49)
================================引用終了
 ということは、4つしかないってことかな?
『敬語再入門』には活用について詳しく解説してあるが、あまりにも長いのでパスする。
 ねんねこしゃっしゃりまーせ、なんてのもあったな。さすがに方言なんだろうな。

※厳密には「イ音便」ではないらしい。だから『敬語再入門』も「変則的五段活用」にしているのだろう。


敬語のミニ知識・改【お品書き】
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n138156


http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n105460

恥知らずが──卵/玉子 河川敷 肉汁

 いくらなんでもヒドくないか。これじゃトンデモ本だよ。
 ネットのコラムだと、●●が根拠も示さずにこういうホニャララなことを垂れ流している。それをウノミにするほうも●●だからしかたがない。
 しかし、一応書籍の形にして流通しているものがこんなことでいいのだろうか。
 紹介している例がことごとくホニャララだと、ほかにどんなことが書いてあるか読みたくなる。その意味では記事としては成功か(黒笑)。
 そもそもタイトルの『間違いやすい』はやめたほうがよくないか?
 紹介文中にも「まちがえやすい」ってあるよね。あえてやってるのかな?

■「花嫁修行」
 たしかに一般にはそう使い分けている。でも「花嫁修行」が「間違い」と断定する勇気はない。
 少し正確に書こうか。
 表記の問題なので、どちらが「正しい」なんてことはない。
 一般にはどうしているか、って話。このテのことは国語辞典より用字用語のほうがアテになる。『記者ハンドブック』(共同通信社/第12版)から。
================引用開始
修業〔一般用語。学問・技芸などを修める。「しゅうぎょう」とも〕板前修業、学問の修業、修業証書=しゅうぎょうしょうしょ、花嫁修業、文章修業
修行〔仏法・武道などを修める、巡礼する〕学問の修行〔古風な表現として〕、修行僧、諸国修行、寺で修行する、仏法修行、武者修行
================引用終了
 個人的には、「坊主と武者は修行」と考えている。微妙な例はいろいろある。↑にも〈学問の修行〔古風な表現として〕〉とある。
 たとえば、相撲部屋の女将さんになるために厳しいしきたりを学ぶのは「花嫁修行」でもいいと思う。まして先代の女将が花田憲子だったりしたら、間違いなく「修行」だろう。(←オイ!)
 生臭坊主のバカ息子が跡を次ぐために仏教系の大学に行くのは修行?

■「河川敷」
 たしかにWeb辞書には「かせんしき」と出ている。でも連濁で「かせんじき」と読んでは間違いなのかな。
 少なくともNHKは許容しているんだけど……。
http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/186.html
================引用開始
「河川敷」の読みは[カセンシキ]?[カセンジキ]?

2011.09.01
Q ことし7月末に新潟県と福島県を襲った記録的豪雨で、増水した信濃川などの「河川敷」の様子が伝えられていました。この「河川敷」の読み方は、[カセンシキ][カセンジキ]どちらでしょうか。

A 放送では、両方の読み方をしています。

解説
 「河川敷」という語は、従来主に「河原(かわら)」と言われていたものが、都市近郊の河川を中心に緑地や運動施設として利用されるようになってきた昭和30年代後半から40年代初めにかけて「河川の敷地」の意味で使われるようになったものとみられます。河川法では「河川管理施設の敷地である土地の区域」などとあるだけで、「河川敷」は法令用語としては使われていません。放送では以前は「原則として『かわら(川原・河原)』」と言いかえることにしていました。しかし、昭和50年代以降「河川敷」という語がかなり一般的に用いられるようになってきたことから、昭和57(1982)年9月の第950回放送用語委員会で「河川敷」について以下の決定をしています。
【決定】 「河川敷」はそのまま使ってよい。
  読みは「カセンシキ」「カセンジキ」の両様を認める。
  表記は「河川敷」。(特例として送りがなは省く)
 放送で[カセンシキ]と[カセンジキ]の両方の読み方をしているのは、次のような事情・理由によるものです。関係の官庁や大学でそれぞれ同じ程度に使われていて、その読み方をしている根拠もあまり明確でなく各分野での慣用に従って読んでいるとみられること。「敷」のつくほかの語の読みについて考えてみても、清濁(シキかジキか)には法則性が認めにくいことなどのためです。
この「河川敷」の読みについて手元にある国語辞書類を調べてみると、多くの辞書が見出し語の読みを「かせんしき」のみ記したり、「かせんしき」に加えて「かせんじき」の読みも付記したりしています。一方、これとは逆に「かせんじき」の読みを先に示して<「かせんしき」とも>と記している辞書があるほか「かせんじき」という読みだけを載せている辞書もあるなど「河川敷」の読み方は分かれています。

参考 「敷」が後に付く語の読み方の例(『NHK日本語発音アクセント辞典 新版』から)
[シキ]と読む語 上
うわ
敷き 座敷 風呂敷 屋敷
[ジキ]と読む語 板敷き 桟敷 下敷き
(『NHK日本語発音アクセント辞典新版』P164、『NHK漢字表記辞典』P94、『NHKことばのハンドブック第2版』P47参照)
================引用終了

■「肉汁」
 個人的には「ニクジュウ」だと思う。でも「ニクジル」が間違いという明確な根拠があるなら出してもらおうか。
169 突然ですが問題です【日本語編4】──「汁」の話 解答編
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1464111073&owner_id=5019671

■「卵」と「玉子」
 堂々とウソを書くんじゃない。恥知らずが。こういうことを書く●●がいるから俗説が流布する。

>両者には決定的な違いがあります。
>「卵」は調理前で、生まれたままの姿の「たまご」を指し、「玉子」は調理した後のものを指すのです。
 辞書やまともな文献で、そんなことが書いてあるものがあるならもってこい!

295)突然ですが問題です【日本語編19】──正油/醤油 玉子/卵──【解答?編】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1576134622&owner_id=5019671

【追記】
 NHKは「卵焼き」を使うそうです。そりゃそうでしょ。「玉子焼き」にする理由はないから。「間違い」ではないけどね。
http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/109.html
================引用開始
卵焼き? 玉子焼き?

2007.07.01
Q 字幕スーパーとして出す場合、「卵焼き」と「玉子焼き」のどちらを使えばよいのでしょうか。

A 放送では「卵焼き」という漢字表記をおすすめしています。

解説
放送で「たまご」を漢字で書く場合には、「卵」とするように統一しています。「玉子」と書いても誰でも読めるではないか、という意見もあろうかと思います。ただ、このように1つの単語に複数の漢字表記を認める場合(同語異表記)には、原則として「こういう場合には『卵』を使い、こういう場合には『玉子』を使う」というようなことをきちんと説明できなければならないことになっているのです。たとえば、「とり」は現在「鳥」とも「鶏」とも書けますが、これは「鳥類全般の場合には『鳥』、ニワトリに限った場合には『鶏』」というように区別することが可能だから、「同語異表記」が容認されているのです。
ただし、将来は「玉子」という表記を部分的に認めてゆくことがあるかもしれません。街中を歩いて観察してみると、「玉子丼」はあっても「卵丼」は見当たりません。想像ですが、調理前のものは「卵」、きちんと火が通ったものは「玉子」というような使い分けがあるような気がしています。
NHK放送文化研究所では、「たまご」の漢字表記についてウェブ上でアンケートをおこないました(2007年2月~3月、1343人回答)。「生たまご・たまご焼き」を漢字でどう書くかを尋ねたものです。
まず全体として一番多かったのが「生卵・玉子焼き」(55%)というように「卵」と「玉子」とを使い分けるという回答で、2番目が「生卵・卵焼き」(31%)でした。この「使い分ける」という回答の傾向は、男性(61%)のほうが女性(50%)よりも強いようです。
また、この「使い分ける」という回答は若い年代になるほど多くなっています。今後、主流になっていく可能性もあります。
「卵」と「玉子」とを使い分けることになった場合、どの程度火を通せば「玉子」になるのか、「半熟たまご」「たまごとじ」はどう書いたらよいのか、といったことについても考えなければならなくなってきます。少なくともしばらくは、使い分けが簡単ではないのでどのような場合でも「卵」と書くのがよい、ということになりますが、各種実地(実食)調査も含め今後とも検討を続けてゆきます。
================引用終了


【ネタ元】新刊JP
================引用開始
「卵」と「玉子」の違い、わかりますか?

 私たち日本人にとって「漢字」はなじみが深いもの。それ故に、まちがった使い方をしていてもなかなか気づかないことも意外と多いのです。
 たとえば、女性が結婚生活に必要な技能を習得する「花嫁修行」という言葉がありますが、この漢字もまちがっています。一体どこがまちがっているのかわかりますか?

 今回は『コミックエッセイ 意外に知らない けっこう間違いやすい漢字』(卯月啓子/原案、うだひろえ/画、アスコム/刊)から、日本人がついまちがって使ってしまっている漢字をいくつか紹介します。

■「花嫁修行」なんてものは存在しません
 「修行」とは、悟りをめざして心身浄化を習い修めること、仏道に努めることを指します。
 対して、花嫁が結婚してから困らないための技能を身につけたり、板前が料理の腕を磨いたりするのは「修業」です。
 これを踏まえると、私たちが行う「しゅぎょう」の大部分は「修業」だといえそうですね。このことを意識するだけで、「しゅぎょう」の漢字を書き間違えることも減りそうです。

■「河川敷」の読み方は「かせんじき」ではありません
 治水工事が施された河川の中で、普段水が流れていない平坦な土地のことを「河川敷」といいますが、多くの人が「かせんじき」とまちがえて読んでしまっています。
 「河川敷」は、正しくは「かせんしき」です。
 それから、「肉汁」を「にくじる」と読んでいませんか? 実はこれ、正解は「にくじゅう」です。
 「出汁」(だし)、「灰汁」(あく)などもまちがった読まれ方をすることが多いようですので、これを機に正しい読み方を知っておきましょう。

■「卵」と「玉子」は同じようで別物です
 「卵」も「玉子」も、「たまご」と読むため、つい混同して使ってしまいそうになりますが、両者には決定的な違いがあります。
 「卵」は調理前で、生まれたままの姿の「たまご」を指し、「玉子」は調理した後のものを指すのです。
 これに倣うと「生たまご」は「卵」、「厚焼きたまご」は「玉子」ということになります。

 本書を読むと、普段いかに自分が漢字をまちがって使っていたかを痛感するに違いありません。
 今回紹介したものは本書で取り上げられている内容のごく一部。他にもまちがえやすい漢字や、漢字にまつわる知られざる豆知識が本書には網羅されていますので、人前で恥をかかないように、正しい知識・使い方を今のうちに覚えておきましょう。
(新刊JP編集部)
================引用終了

「卵」と「玉子」の違い、わかりますか?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=112&from=diary&id=2359462


恥知らずが──卵/玉子〈2〉──全方位毒吐き38相当

 下記の続きでもあるんだろうなぁ……。
【記事もホニャララだけど、ニュース日記もヘニャララすぎる】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1841384273&owner_id=5019671
【引用厳禁 完全毒日記──全方位毒吐き36 水を飲ませるのはむずかしい】※公開制限あり
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1843071076&owner_id=5019671

 例によってニュース日記がヒドい。
 困ったことに、「これはいいことを教えてもらった」という人が多い。こうして●●が増殖する。
 ネット検索すると、もう手遅れって気もする。
 イチバン情けない気持ちになったのは下記(以下、リンク先の全文は末尾に)。

【1】【卵と玉子の違い】
http://goodboone.com/izime/life777/post-198.html
〈「たまご」を生物学的な意味で表す場合は「卵」と表記し、調理用(食用)の「たまご」は「玉子」と表記〉と断定しているが、根拠はいっさい示していない。示しようがない、という説もある。
 よくわからないのは、〈調理用とは決めていない状態では、「ニワトリの卵」「魚の卵」「ヘビの卵」と表記〉って部分。つまり、「調理用」と決めたとたん(「調理したとたん」ではなく)、「ニワトリの玉子」「魚の玉子」「ヘビの玉子」になるらしい。黒魔術に近い。説明を読むと、そのことには言及せずに、「ニワトリのタマゴ」の話をしている。いったい何が書きたいのだろう。
 後半は語源の話。語源の話はあとで信頼できるサイトを紹介するけど、そういう話と表記の問題は分けて考えたほうがいい。ほんの少~し関係ある気もするけどさ。

 いろいろタメになるのは下記。ただし肝心なところが違う。
【2】【『「卵と玉子」の違いについて』】 ※リンク切れ
http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/breaktime/untiku/110222.html
〈鶏の卵の中で食材に使う卵=玉子(あて字)〉ではなく、「鶏の卵の中で食材に使う卵」に限って、「玉子」と書いてもいい、ってこと。だから「卵」と書いてもいい。
 国語辞典を見ても、用字用語集を見てもそう書いてある。
 鶏限定なんだろうか。「鶉のタマゴ」「駝鳥のタマゴ」をどう表記するのかは微妙だと思う。鶏の卵を使うと玉子焼きで、駝鳥の卵を使うと卵焼き……は無理があるだろ。
「有精卵」と「無精卵」で表記をかえる……勝手にしてくれよ。
 ついでに書くと、〈生きているものは「うお」であり、料理されているものは「さかな」と呼びます〉って根拠は何? 海や川にいるのは、「うお」であって、「さかな」ではないんだ。料理されたものは「うお」でも「ぎょ」でもなく「さかな」なんだ。
 知らなかった。そうすると「活魚料理」ってなんて読むのかな。

 珍説の宝庫は下記。
【3】【ニワトリのたまご、「卵」と「玉子」の違いは何?】 ※リンク切れ
http://homepage2.nifty.com/osiete/seito107.htm
 こういう回答をする人は、主観以外に何か根拠あるのだろうか。ひとつだけリンクが張られているけど、そのタイトルは信頼度高そうだな。しかもリンクが切れてる(泣)。

 で、ニュース日記にはどんなことが書いてあるか。
●仏門発祥説 「お寺」では「卵」を口にできないので、「玉子」と呼んだのが始まり。「酒」を「般若湯」と呼ぶのと同様。
 あのー。「当寺では仏の教えに従って卵は食べません。玉子ならいただきます」って、隠語にもゴマカシにもなってないんですけど。食事の記録に「卵」を残さないため? それだったら、もっとわかりにくい別の呼称を考えるでしょうが。

●殻があるかないかで決まる 殻に入っているときは「卵」で、食べるために割ったら「玉子」。
 フーン。じゃあ「ゆで卵」は殻をむいた段階で「ゆで玉子」になるのかな。

●食べることを前提に割ったら「玉子」
 ヘー。じゃあ、何も考えずに割ったら表記できないのね。割ったら血が混じっていたから捨てたら、卵がいったん玉子になって卵として捨てられるのね。知らんわ。

●生は卵、調理したら玉子
 ホー。TKGでも食べようか。卵を割ってご飯にかけただけだと、生卵なんだろうな。卵かけご飯か。
 醤油や味の素を入れてかき混ぜると、それは調理と言えなくはないから玉子かけご飯なんだろうな。
 じゃあ、ご飯にかけた生卵が、ご飯の熱で半熟状になってきたら、それは加熱されたから「玉子化」してるんだろうな。
 知らんわ。

 で、少しまともなこと(なんつー上から目線)を書いている日記に、下記のコメントを放り込んだ。
================================
 ニュースから失礼します。

>「卵」は調理前で、生まれたままの姿の「たまご」を指し、「玉子」は調理した後のものを指すのです。
 ↑よくある俗説です。こんなことを書いている辞書は見たことがありません。
 ウカツに口にすると恥をかきますよ。

 詳しくは下記をご参照ください。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=58332210&comm_id=1736067
================引用開始

 こう書くと、わかる人はわかるみたい。わからん人はオネオネと……またこれが。

 語源的には下記参照。
【語源由来辞典】
http://gogen-allguide.com/ta/tamago.html
 これをひいて、元々は「かいご」だから「卵」も当て字、と主張している人もいる。それを「当て字」と言ってしまうと、収拾がつかなくなるような……。
 しかもね。いま問題にしているには、「かいご」を漢字で書くと……って話じゃないの。「タマゴ」をどう表記するかって話なの。
 
 この問題に関しては、文化庁編集『言葉に関する問答集 総集編』が詳しいらしい。ただ、引用している人のほかの回答を見ると、どこまでが引用なのか、作文なのか、ヘニャララなのかわからないので、なんとも言えない。
【ヘニャララ回答】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1278151262
※原典との違いがわかる例
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14104514704
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1194937816

■Wikipediaから
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B5

【1】【卵と玉子の違い】
http://goodboone.com/izime/life777/post-198.html
================引用開始
卵と玉子の違い

卵と玉子の違いは、色んなところで論じられていますが、「卵」のルーツには、いくつかの説があります。しかし、現在一般的な使い分けとして、「たまご」を生物学的な意味で表す場合は「卵」と表記し、調理用(食用)の「たまご」は「玉子」と表記しています。

例えば、調理用とは決めていない状態では、「ニワトリの卵」「魚の卵」「ヘビの卵」と表記します。しかし、ニワトリの卵を調理用(食用)とした場合は、「卵焼き」とは表記せず「玉子焼き」と表記します。

この調理用(食用)とする定義は、人間が食する場合にのみ当てはまります。ヘビが他の動物の「たまご」を食べるときは、その「たまご」は食用であるのですが、「ヘビが玉子を食べる」とは表記せず「ヘビが卵を食べる」と表記します。

なお、「玉子」の語源は、室町時代に一部の地域で「たまご」の形が球状であることから「玉の子」とし「たまご」と呼ばれるようになり、それが江戸時代に一般的に使われ出したという説が一番有力であるとされています。

「たまご」と呼ばれる以前は、「殻(かひ)の子」という意味で「かひご」と呼ばれていました。その「かひご」の漢字に用いられたのが「卵」や「卵子」です。このように、当初は「かひご」と呼ばれていたのですが、「かひご」から「たまご」に呼び方が変わったため、「卵」も「たまご」と呼ぶようになりました。ちなみに、「たまご」と呼ぶ前の「卵」は「かひ」と呼んでいました。
================引用終了

【2】【『「卵と玉子」の違いについて』】
http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/breaktime/untiku/110222.html
================引用開始
『「卵と玉子」の違いについて』


日本語には同じように使い、読みも同じだけど、漢字が違うという言葉がいくつかあります。今回は「卵と玉子」の違いについて取り上げました。
卵と玉子の違いとは?

「たまご」は漢字で「卵」とも「玉子」とも書きますが、どう違うのでしょうか?

明確な基準はないそうですが、一般的に、生物学的な意味での「たまご」=卵、食材としての「たまご」=玉子という使い分けがされているようです。

つまり、ちゃんと子孫を残すのため孵って(孵化して)育つことを前提としたものは「卵」で、魚や虫や蛙等のたまごも「卵」と書きます。
それに対して、食用を目的とした「たまご」は「玉子」になるそうです。更に、玉子は(ほとんどの場合)鶏(にわとり)の「たまご」をさします(例えば食用でもウズラは玉子ではなく卵です)。

ここで定義の上で微妙なのは鶏の有精卵です。これは雛(ひよこ)に孵(かえ)るから当然「卵」ですが、料理に使えば「玉子」になります。食用に大量に生産している無精卵(八百屋スーパーなどで安売りしているやつ)は最初から料理用だから「玉子」ですね。

おじさんのまとめ的定義
卵は生物一般のいわゆる子供(子孫)のできる素(母体動物の生殖器内に生じる生殖細胞)です。
(専門的に言うと、卵とは未分化な生命元素であり、将来複数回の分化を経て、ある生物体を為すものである)
玉子とは生物の卵のなかの鶏(にわとり)の卵であり、且つ料理に使うものをいう。
生物の卵>鶏の卵>鶏の卵の中で食材に使う卵=玉子(あて字)
玉子はあて字らしいですが、その語源は
「玉」は宝石のようにすぐれて美しい、丸いものの意味。目玉、玉の肌などの玉で、丸くて価値のあるのが玉です。「子」は子どもの子で合わせて「玉子」となります。
また、タは「妙なる」で価値の高いもの、マは「丸」、コは「愛称」という説もあります。
余談
寿司(鮨)屋などでは玉子を略してギョク(玉の音読み)といったりします。
(おじさんには縁のない世界の話ですが、)花柳界で「半玉」(ハンギョク)といえば一人前の芸者さんになる前の見習さんのことで、半人前の意味だそうです。人間も玉子のように丸みが出てこそ、価値があるということのようです。
半玉についてもう少しうんちくを
半玉は関東の言い方で関西(京都)では舞妓さんの事、一人前の芸妓(げいこ)さんになる前の見習いさん(関東では芸者さん、京都では芸妓さん)。
半玉という名の由来は未だ半人前で玉代(芸者さんをお座敷に呼ぶ時の料金)が半分しかもらえないから、そう呼ばれたのだそうです。
異説紹介 屁理屈的違いや大喜利的回答など
玉子は女の子の名前にもなるが、卵はならない??(^o^)(座布団持っていけ!)
鶏の「タマゴ」のうち雛(ひよこ)に孵るのが卵、孵らないのが玉子。
(これはかなり正しい、無精卵は玉子、有精卵でも料理したら雛には孵らないから玉子でいい。ただし有精卵を親鳥が巣から落として割った時、雛は孵らないので玉子か?いや違う)
生の時は卵で、(食べるために)割ると玉子になる。
(これだとゆで卵の説明が?…イヤ、ゆで卵も食べるためには割るから玉子でいいか。座布団あげてもいい)
「卵」は、生で、生きている状態(受精卵も含む)で、「玉子」は加工などして、もとの状態とは違ったものを言う(玉子料理等)。
これも余談
同じような使い分けで、「魚」があります。生きているものは「うお」であり、料理されているものは「さかな」と呼びます。ですから、正式に言うと「魚釣り」の場合、「さかなつり」ではなく、「うおつり」と読むのが正しいことになります。
================引用終了
 mixiの日記へのコメントで教えてもらった。「うお」と「さかな」の使い分けの話は地域によってはあるそうです。

【3】のリンク先のアーカイブ
http://web.archive.org/web/20020222231020/http://www.foods.co.jp/egg/qa_05.html
================引用開始
卵」と「玉子」漢字はどちらが正しいのでしょうか?

 国語の問題になるが、たまごを漢字で表すとき「卵」と書く場合と「玉子」と書く場合があるが、みんなはどのように使い分けておるかのう?一般に「卵」という文字を使うときは生物の卵としてのたまごを表すときじゃ。「玉子」は、もともと江戸時代に紐に通した玉飾りの玉を呼んだことが始まりのようじゃ。「玉子」の文字は料理の名前等、生物の卵としてではないときに用いることが多いようじゃの。しかし、明確な基準はなさそうじゃ。
================引用終了

【表記の話30────中 なか】英語で考えてみる?

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【19】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3330.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1959556460&owner_id=5019671

mixi日記2017年月日から

 下記の仲間。
【「表記の話」のバックナンバー】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2902.html

 個人的な覚書に近い。ちょっと必要性を感じたもので……。
「中」と「なか」をどう使い分けるか。
 前に書いたと思うが、見つからないので書いてしまう。
 一般的な表記の基準だと、「なか」はめったに使わない。
 たださぁ。
 漢字にすると非常にイヤな感じになることがある。
 中でもイヤなのは←みたいな場合。これが「中でも、〜」になるともっと気持ちが悪いかも。
 個人的には使わない。繰り返すが、個人的な覚書に近いもんだから、人に押し付ける気は毛頭ない。
 知り合いの編集者と話をすると、ほぼ同じような感覚だった。使い分けのルールを説明するのがいささかメンドーだったが、英語を持ち出すとわかりやすい気がした。

 英語でinのイメージのものは「中」を使う。
 英語でone ofのイメージのものは「なか」を使う。

 そうすると、「箱の中」「なかでもイヤなのは」「なかでも、〜」ということになる。
「家の中」「家族のなか」ということになる。
 これで一応使い分けができそうだが、実はさらに微妙な例がある。
「雰囲気の中」「騒然とした中」といった例。inのイメージだから「中」なのかもしれない。
 しかし「雰囲気」や「騒然(とした)」には具体的な容器が想定できない。これをどちらにするのかが悩ましい。
 inだから「中」……でよいのかもしれない。でもなんかこのテは「なか」にしたい。
 
 こんな曖昧な話のあとでは何も説得力がないかもしれないが、微妙な言葉の違いを説明するのに英語を使うと有効な場合がある。
 これも時々考えるんだけど、だいたい頓挫する。
・助詞の「ヘ」と「ニ」の使い分け
 「ヘ」は方向を表わす。英語で言えばforのイメージ。
 「ニ」は目的地を表わす。英語で言えばtoのイメージ。
・助詞の「ト」と「ニ」の使い分け
 「ト」は双方向を表わす。英語で言えばwithのイメージ。
 「ニ」は片方向を表わす。英語で言えばtoのイメージ。
・助詞の「ハ」と「ガ」の使い分け
 「ハ」は主題を表わす。英語で言えばas forのイメージ。

 どうもピンと来ないってか。だから頓挫するのかも。
 もっといい例がないもんか。

助詞の話──「へ」と「に」(仮) 独り言です44くらい

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html

mixi日記2009年10月19日から

 一応下記の続き。
【「全部」と「すべて」をめぐって 独り言です43くらい──日本語教師関連編20くらい】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1313664836&owner_id=5019671

 大前提として、助詞の話はむずかしい。ヘタに踏み込まないほうがいい。
「ヘ」「ニ」の使い分けは、助詞の問題のなかでは比較的簡単だけど、それでも十分むずかしい。 
1)「駅ヘ行く」か「駅ニ行く」か
 ※1)はちょっと曖昧かもしれない。〈「駅ヘ着く」か「駅ニ着く」か〉の二択のほうが明快かも。
2)「駅方面ヘ行く」か「駅方面ニ行く」か
3)「北海道ヘ行く」か「北海道ニ行く」か
 どう違うか、説明できますか?

 文法は苦手なのに助詞の話なんて書くのは無謀なんだけど、向学心が旺盛ないい子だからちょっと書いてみる。ヘンな点があったらご指摘ください。「決定稿」にするために、試行錯誤したい。
 このテーマを扱ったトピもあるけど、結局のところよくわからない。

【目的地への表現について】☆日本語教師☆ トピック
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=43890120
【「~へ行く」と「~に行く」について】日本語しつもん箱 トピックトピック
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46146450

 まずネット辞書の『大辞林』を確認する。
 この場合の「ヘ」は下記の「1」だろう。 一般には「2」は「ニ」を使うほうが自然な気がする。「3」も微妙。辞書の注にも、「2」「3」の用法は「ニ」との境界が曖昧、とある。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%B8&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=11&index=19218216482300

================================


[格助]《現在では「え」と発音する》名詞に付く。
1 動作・作用の移動・進行する目標地点・方向を表す。…の方向に向かって。…の方へ。「西―向かう」
・「今日(けふ)、車、京―とりにやる」〈土佐〉
2 動作・作用の行われる場所・帰着点を表す。…に。「庭―物を捨てるな」「父も母も留守のところ―訪ねてきた」
・「十月十四日、関東―下着(げちゃく)」〈平家・八〉
3 動作・作用の向けられる相手・対象を表す。…に対して。…に。「父―送った手紙」「お母さん―よろしくお伝えください」
・「われらが主の太政入道殿―、いかで参らであるべき」〈平家・二〉

◆「あたり」の意を表す名詞「辺(へ)」から転じたもの。本来は「に」が場所や動作・作用の帰着点を静止的に指示するのに対し、「へ」は、動作・作用の向かう目標を移動的に指示する傾向が強い。しかし、平安時代末ごろから、23の用法が生まれ、「に」との境界がしだいにあいまいになる。
================================

 この場合の「ニ」は下記の格助詞の「3」だろう。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AB&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=11

================================


[格助]名詞、名詞に準じる語、動詞の連用形・連体形などに付く。
3 動作・作用の帰着点・方向を表す。「家―着く」「東―向かう」
・「蟻のごとくに集まりて、東西―急ぎ、南北―走(わし)る」〈徒然・七四〉
================================

 一般には、方向の「ヘ」、目的地の「ニ」などと言われる。それでいいと思う。トピの話も、だいたいそういう結論だろう。
 冒頭の問題で考える。
1)「駅ヘ行く」か「駅ニ行く」か
 ※〈「駅ヘ着く」か「駅ニ着く」か〉の二択のほうが明快かも。
2)「駅方面ヘ行く」か「駅方面ニ行く」か
 1)は「駅ニ行く」(駅ニ着く)で、2)は「駅方面ヘ行く」が基本的な考え方になる。

 ここから先は余談と考えてほしい。
〈方向の「ヘ」、目的地の「ニ」〉という理解でいいと思うが、それは「そういう解釈が一般的」ってくらいのニュアンスでしかない。
 方向の「ヘ」、目的地の「ニ」が絶対的なものではないことは、辞書を見てもわかる。
「ヘ」の「2」に従うなら、目的地も「ヘ」になる。
「ニ」の例文に「東ニ向かう」があるのだから、「方向」の場合に「ニ」を使っても間違いではない。
 このあたりが辞書の限界なんだと思う。辞書的にはOKだけど、実際にはあまり使われない、なんて表現はいくらでもある(はず)。
 こういうことを書くと、「だから辞書より主観のほうが確か」なんて言い出すヤカラが出てくる気がする。それは単なる暴論で、無知の開き直りに近い。あくまでも、辞書などの記述が基本。それで解決しない場合に主観で判断するってこと。

 よくわからないのが、冒頭の3)のように具体的な地名などが入った場合。
3)「北海道ヘ行く」か「北海道ニ行く」か
 繰り返すけど、どちらでも間違いではない。
 一般的には、具体的な地名が入った場合は、「ニ」だろうな。具体的な目的地であれば「ニ」、漠然とそっち方面なら「ヘ」になる。これが「北」なら「北ヘ行く」だろう。「最果ての地」だと、微妙になるが、どちらかと言うと「ニ」だろうか。
 
 さらに話をややこしくすると、「行く」ではなく「向かう」だと、「ヘ」のほうが自然な気がする。文法的に「行く」と「向かう」に違いはないだろうから、理由はわからない。おそらく、「向かう」のほうが方向性を強く意識するからだと思う。

1)「駅ヘ向かう」か「駅ニ向かう」か
2)「駅方面ヘ向かう」か「駅方面ニ向かう」か
3)「北海道ヘ向かう」か「北海道ニ向かう」か


【20110507追記】
 下記はわかりやすいのかわかりにくいのか……。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/17127/m1u/%E3%81%AB/

【20110704追記】
 遊び【ニ】行く……たぶん関係ないがメモしておく。

【20150503追記】
 アルクの2サイトは勉強になる。
【引用のご作法12 「に」「へ」
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2853.html

【20171125追記】
〈方向の「ヘ」、目的地の「ニ」〉の例外になりそうな例を思いついた。
「{右/左}ヘ寄ってください」は、方向だと思うがたぶん「ニ」のほうが自然。
「前へ進んでください」「後ろへお下がりください」は、微妙だけど「ヘ」のほうが自然な気がする。

テーマ : ことば
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

tobi

Author:tobi
フリーランスの編集者兼ライターです。

カレンダー
03 | 2018/04 | 05
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード