2017年03月の朝日新聞から 番外編

 最近ずっとサボっている、朝日新聞からのメモ(イヤな読点だな)。
 ネタは拾ってるんだけど、書く気になれない(泣)。
 ちょっと事情があって、1つ特筆する(ってプラス評価限定かな)。

17-03-01
3日
 それに比べると、後半に登場するスパルタ体操クラブの子どもたちや、北海道に酪農で移り住んだ一家は、「厳しい」と感じさせる要素がやや薄い。でも、しっかりした目標があるためか、全員弱音を吐かないのが印象的だ。(朝刊40面)
 木村尚貴記者。まず日本語に関係のない話を。↑は朝刊最終面の番組紹介の記事。このテの記事は外注スタッフが書いているものだと思っていた。だから、多少ホニャララでも大目に見てきた。この記者はどうやら朝日新聞の若手記者らしい。そういうことなら、少し考えを改めなくては(黒笑)。
 で、引用文だけど、接続詞の使い方が気になってピックアップした。入力しながら、細かい点がいろいろ気になった。
〈酪農で移り住んだ一家〉……これはインネンに近いかな。「酪農で」ってどういう意味だろう。意味はわかる。「移住して酪農を始めた」んだろう。このあたりまではオンエアを見ていた。さらに細かいことを言うと、移り住んだのは夫婦で、子供たちは北海道生まれじゃなかったかな。文字数に限りがあるからしかたがないか。
〈要素がやや薄い〉……読み流しそうだけど、「要素」は「濃淡」なのか? フツーは「多寡」だろう。ちなみに、「子ども」なのね。文部科学省が「子供」にしたのに、「子ども」なのね。
 内容の問題になるけど、酪農一家に関しては、要素が少ないのは当たり前。北海道の酪農家はみんな同じような苦労をしている。それをとりたてて「厳しい」と言うのはヘンだし、「ボロ家だから隙間風」が……ってのは単なる演出としか思えない。子供のベッドの近くの窓が完全に閉まらずに隙間風が……それは単なる●●だろ。
 さて問題の接続詞。「でも、」は当然逆接の接続詞。引用部冒頭の「それに比べると、」もほぼ同様。つまりこの文章は、二重否定ならぬ二重逆接になっている。ありえません。修正するのは簡単。「でも、」は不要。「弱音を吐かない」が全体にかかっているのだから、「いずれにしても、」でもいいかもしれない。
 別件で気になったのは「目標があるためか」の部分。この「ため」は「から」にできるが「ので」にはできない。「推量」との相性が悪い〝から〟か。
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2016年07~09月の朝日新聞から

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●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
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●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
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【2016年07月】


16-06-02
28日
どとらも名球会の入会条件として同等に扱われているが、達成の難易度には差がある。(夕刊11面)
 日刊スポーツ記録班。こういう「難易度」にはまだ異和感がある。

16-07-01&02
2日
 内田は白154(9の十一)をまったく見てなく、「非常に微細。ひょっとすると半目勝てるかもと思った」と語る。(朝刊22面)
 春秋子記者。別に「間違い」ではないけど、非常に意外だった。こういう中止形は新聞の場合、「見ておらず」と書くはず。「見ていず」も相当イヤだけど、「見てなく」はどうなんだろう。個人的には、「~ので」が原則だが、この場合は「~見ていなかったので」もなんかヘン。「なかった。」と言い切るしかないのかもしれない。
「非常に微細」は厳密には重言なんだろうな。コメントの中だけど。


16-07-03&04&05
30日
復職や共働き問題を安直に扱っている感はあるが、王道な作りで、いい意味でフジらしさがある。(夕刊4面)
 座談会における小峰健二記者のコメント。話し言葉だからアラが見えるのはしかたがないかも。でも紙になってから校正はしているのだろうから、言い訳にはならない。
「扱っている感」……これは微妙。『記者ハンドブック』を見ても「観」か「感」かはっきりしない。「…の観を呈する」があるから「観」なのかな。「観」は「見方、見える様子」、「感」は「気持ち、感じ方」……やはりわからない。個人的には「どっちもアリ」と考えている。
「王道な作り」……もうダメなんだろうな。言いかえがないから。「いかにもドラマらしい」では長すぎるし、かなり違う。ただ、「王道な」には異和感がある。
「いい意味でフジらしさ」……「フジらしさ」と言ったらフツーはいい意味だろう。「このイヤらしい演技はいい意味で○○らしさが出ている」のように、悪いニュアンスの「らしさ」が出ているときに使うのが「いい意味で○○らしさ」だろう。
 下記と似ているのかいないのか。
【「いい意味で世渡り上手」ってどういう意味?──このクールのドラマ10-7~9-1】
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16-07-06
31日
(政治断簡)私、「失敗」しないので 政治部次長・高橋純子

 私、失敗しないので。

 人気テレビドラマシリーズ「ドクターX」、外科医・大門未知子の決めゼリフ。

 これがもし。

 私、「失敗」しないので。

 であったならどうだろう。留保つきの失敗=用意されている逃げ道。鍛え上げた手術の腕だけを武器に、何人にもこびないという大門未知子のキャラクターが一変する。
(以下は会員限定。)

 というわけで。

 《ひらがなにされて幼児語で書かれたこの憲法は、なぜかというか当然というか、日本国憲法という名称ではなくなっていた。にっほんこく「憲法」という名前になってしまったのだ。カッコ付きの「憲法」。リセットし放題。九条を守ると称しながらこれまでの憲法は全部チャラにされた。「憲法」を売り上げで計るようにもなった》

 笙野頼子氏が10年前に出版した小説「だいにっほん、おんたこめいわく史」の一節。描かれているのは、大権力が反権力を名乗り、政府が行う言論統制も「無力なぼくたちの反権力闘争」になっちゃう国、にっほんである。

    *

 さすが「純文学の守護神」とも称される作家だけあって、奇妙奇天烈(きてれつ)意味不明、読めば脳が沸騰してくるのだがしかし、読了後は視力が上がるというか、世界がよく見えるようになる。データを示せとか対案を出せとか主観を入れるなとか、言葉への抑圧が強まるこの国にあって、いつしか脳内に蓄積された毒素が排出される感じ。

 「文学の言葉は、国家や市場経済に対抗します。それは人間の肉体から発している言葉で、同時に歴史を背負った言葉でもある」。笙野氏はかつて、月刊誌のインタビューにこう語っていた。

 さて。視力向上によって何がよく見えるようになったかといえば、安倍政権のカギカッコである。たとえばほら。《アベノミクスは、確実に「結果」を生み出しています。しかし、まだ道半ばです。これからも、さらにアベノミクスのエンジンをフル回転させることで、全国の皆さんに景気回復の実感をお届けします》

 参院選の投開票日前日、7月9日付朝刊に載った自民党の広告。結果にカギカッコ?

 《政治的な責任というものは徹頭徹尾結果責任であります》(丸山真男「政治的判断」)

 だが結果を「結果」にしてしまえば、あら不思議、永遠に留保可能、結果責任を回避し続けられる。

 去る6月1日の首相記者会見もなかなかに奇異だ。話し言葉だと全く気づかないが、官邸ホームページを見ると、リスク、危機、悲観、新しい判断、国民の信を問う、などなどにカギカッコがついている。そこに脈絡は、ない。

    *

 たかがカギカッコ、されど政治権力に多用させてはいけない。カギカッコでくくられた言葉はゼリー状にゆるみ、批判が刺さらないから。読みも字面もそのままに、意味を自在に変えられるから。言葉が変われば、強権をふるわずとも、成り行きで世界を変えられるから。だから――。

 安倍政権は「すごい」。

 安倍政権は「こわい」。
(朝刊4面)
 政治部次長・高橋純子。申し訳ないが、何が言いたいのかさっぱりわからない。カギカッコが〈リセットし放題〉を意味するなんてルールがいつ決まったのか。笙野頼子氏が使ったのは、小説内の決め事。小説の外にも通じる一般的なルールではない。前提がこれでは何を書いても……。これが〝 〟ならまだわかる。〝 〟をつけると、通常の意味以外の意味で使っているニュアンスになる。これはある程度共通認識だろう。ただ、これも微妙で、ちゃんと書こうとするとえらいことになる。


【2016年08月】


16-08-01
2日
その後、毎日けいこをつけてもらって、本当に力を抜いてくれず、ありがたいけいこをした。(朝刊19面)
 竹園隆浩記者。千代の富士の死についての八角理事長のコメント。なんだかなぁ。「力を抜いてくれず……」と言ったら、「毎日痛い思いをした」「嫌がらせかと思った」とか続き、そのことを恨んでいる感じになる。ここは感謝しているのだから、「力を抜かないでくれて……」あたりだろう。


16-08-02
5日
 村川は仕方なく白36とアテ、張がコウのタイミングを伺う攻防へ進む。(朝刊12面)
 伊藤衆生記者。最近よく目にする変換ミス。新聞がそのまま掲載しますか。漢字で書くなら「窺う」だが、常用外なので「うかがう」と書くしかない。


16-08-03
21日
内角球を思い切って突く大胆さも必要になる。(朝刊15面)
 坂名信行記者。これも珍しいかも。「内角を思い切って突く」「内角球を思い切って使う」だろう。


16-08-04
22日
打者のパワーアップには目を見張るものがある。(朝刊15面)
 編集委員・安藤嘉浩。これはしかたがないだろう。元々は代用漢字だったと思う。「風光明美」「高根の花」「2年に渡る」……ほかに何があったかな。


16-08-05
24日
(ことばの広場 校閲センターから)させていただく
2016年8月24日05時00分

 職場の歓送迎会や地域の会合など、人前で何か話をすることになった時、「お話しします」と言えば十分なのに「お話しさせていただきます」と、つい言ってしまいませんか。

 これは一例ですが、こうした「○○させていただく」表現について、多くのご意見をいただいています。「冗長で押しつけがましい」など、ほとんどが
(以下会員限定)批判的なものです。

 国語辞典は、相手の許しを得て行う自分の動作を謙遜する時に使われる、としています。戦後、一般に広がったと説明しているものもあります。

 元来の使い方について、敬語に詳しい東京外国語大名誉教授の井上史雄さんは「業務上のやりとりなど一時的な場面で、自分と身分的な違いがない相手への敬意を表すのに用いられた表現だった」と言います。

 ところが戦後、人間関係が流動的になって、使われることが増えてきました。相手の許可が不要な場面や、自分の一方的な行為についてさえも、頻繁に使われるようになりました。

 その理由には、この言葉が持つ便利さがあるようです。動詞にくっつけるだけで、場面を問わずに「相手に失礼のないよう私は配慮している」ということを、あらかじめ示せるからです。文法上、どんな動詞の後ろでも使える点も、重宝された理由の一つだそうです。

 それではこの表現に抵抗を感じる人がいるのは、なぜなのでしょうか。井上さんによると、敬語は知識や情報を伝えるのではなく、対人関係での配慮の気持ちを示すために使われます。人間関係は時代により変わりやすく、それに合わせて望ましいとされる表現も変化します。

 一方で、人が一度身につけた正しい敬語についての感覚は変わりにくいもの。「させていただく」という表現が多用される現状に違和感を抱く人がいるのも、そうした事情によると言えそうです。

 (市原俊介)
(朝刊13面)
 市原俊介記者。いったい何を言いたいのだろう。ネットなんかではあきるほどの意見が垂れ流されている。いまさらこんな当たり障りのない記事を書いて、どんな意味があるのかサッパリわからない。「校閲センター」を名乗るのなら、「どういう方針で臨んでいるか」を書くべきだろう。それを書かないなら……以下約2万字削除。


16-08-06&07
31日
準決勝の喝 迷い消えた(見出し)
0―0から延長十回に敵失で得た1点でサヨナラ勝ちした直後、喜ぶより先にベンチでは木田監督から喝が入った。(朝刊21面)
 藤田旬子記者。「カツが入る」というか否かは不明。フツーは「活を入れる」だろう。まぁ。「活が入る」もアリにしようか。「喝を入れる」は誤用と『記者ハンドブック』に明記されている(はず)。ただ、近年はこの誤用が多い。「一喝する」との混用なんだろう。見出しの「準決勝の喝」はさらに微妙。あるテレビ番組で「喝!」という言葉が頻用されている。こちらは座禅修行?の際に僧侶が発する「喝!」からもってきたのかな。そう考えると「準決勝の喝」がNGとは言い切れないような。でも「準決勝の喝」をOKにして「喝が入った」をNGにするのは……。


16-08-08
19日?
 ロシアのプーチン大統領(63)が、自身が無名だった時代から交友があった有力な側近を次々に表舞台から退けている。(朝刊?面)
 モスクワ=駒木明義記者。某所で話題になっていた一文。
https://www.facebook.com/honyaku.kobo/posts/1102921146454669
「ガ」が三連発になっている。「ノ」の連発はよく見るが、「ガ」の三連発は貴重。たいていは推敲の段階で修正する。(←オイ!)
「ガ」を消した例。
〈ロシアのプーチン大統領(63)は、自身の無名時代から交友のあった有力な側近を次々に表舞台から退けている。〉
 これはちょっとやりすぎかも。最初のガをハにかえるとけっこうニュアンスがかわる。

http://www.asahi.com/articles/ASJ8F56JVJ8FUHBI016.html?iref=comtop_8_02
==============引用開始
表舞台去るプーチン氏の側近たち 大統領選へ世代交代か
モスクワ=駒木明義2016年8月18日14時42分

 ロシアのプーチン大統領(63)が、自身が無名だった時代から交友があった有力な側近を次々に表舞台から退けている。12日には長年の盟友セルゲイ・イワノフ氏(63)を大統領府長官の職から解いた。2018年の次期大統領選を前に、世代交代を進める意図があるようだ。
 解任されたイワノフ氏は、プーチン氏と同じく旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身で、プーチン氏とは20代のころからの知り合い。安全保障会議書記、国防相、第1副首相を歴任し、後継大統領候補にも名が挙がっていた。

 プーチン氏は解任の理由について本人からの希望と説明した。ただ昨年来、プーチン氏の長年の盟友が解任されたり辞任したりする例が相次いでおり、今回の人事もそうした流れの一環だと言えそうだ。

 イワノフ氏が長官就任当初に「…(以下会員専用)
==============引用終了


【2016年09月】


16-09-01&02
6日
 局後には持久戦を目指すため、△6二金に代えて△2四歩が検討されたが、実戦では指しにくい。▲5九銀右と▲2四歩の組み合わせが有効という実体験を持っていた山崎が優位に立ったのは、生身の勝負としては順当だったかもしれない。(朝刊12面)
 後藤元気記者。なんだかなぁ。まず最初の読点の位置が気になる。「局後には、持久戦を目指すため(に)」だろうな。
 わからないのは「生身の勝負としては」の意味合い。ここで唐突に、ソフトと人間の違いを持ち出す気なんだろうか。「実戦心理としては」くらいか、直前に「実戦では」があるからバッサリ削除が正解なのでは。


16-09-03
6日
むしろ今期も惨敗なら「勝負づけはすんだ」との烙印(らくいん)を押されるだろう。(朝刊12面)
 松浦孝仁記者。名人挑戦者が、名人との相性が悪いことを書いている。「勝負づけ」って言うの? あえて言うなら「格づけ」「ランクづけ」くらいかな。「力関係が明らかになる」なんて書き方もある。実際には何かをきっかけに相性が逆になることがある。そう考えると、「苦手意識があるのかも、と思われてしまう」くらいが無難かも。


16-09-04
16日
「柔剛織り交ぜ強くなれ」と喝(朝刊27面)
 聞き手・川口敦子記者。この「喝」も微妙。困ったことに本文に、出てくるのは〈「柔剛織り交ぜて強くなれ」がモットー〉。これじゃ判断できない(泣)。


16-09-05
17日
しかし、目を見張る構想だからといって、すんなり勝てるほど勝負は甘くない。(朝刊17面)
 伊藤衆生記者。しかたがないかぁ。


16-09-06
22日 2016年9月22日05時00分
http://www.asahi.com/articles/DA3S12571190.html
==============引用開始
「ら抜き」多数派に? 文化庁調査

 「今年は初日の出が見れた」、「早く出れる?」といった「ら抜き」言葉を使う人の割合が、それぞれ「見られた」「出られる?」を使う人を初めて上回ったことが、文化庁が21日に発表した2015年度「国語に関する世論調査」で明らかになった。

 調査は今年2~3月、16歳以上の男女3589人を対象に行われ、19(以下会員限定)59人が答えた(有効回答率54.6%)。

 可能の助動詞「られる」の「ら」が脱落した「ら抜き」言葉について、「今年は初日の出が見れた」を使うと答えた人は48.4%(10年度調査比で1.2ポイント増)で、「見られた」の44.6%を上回った(同3ポイント減)。10代は8割近くが「見れる」を使っていた。「早く出れる?」を使うと答えた人も45.1%(同1.1ポイント増)で、「出られる?」の44.3%(同3.7ポイント減)を超えた。10~20代は6割以上が「出れる?」を使っていた。

 文化庁国語課の担当者は「尊敬や受け身の意味も含む『られる』から『ら』を抜くことで、『可能』という意味だとわかりやすくなる。合理的な変化であるとも考えられる」という。(守真弓)

 ▼34面=「日本語大切に」8割
==============引用終了(朝刊1面)
 守真弓記者。


16-09-07
22日
(朝刊34面)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12571167.html
==============引用開始
「日本語を大切に」8割 敬語重視の傾向強まる 国語世論調査
2016年9月22日05時00分

 文化庁の2015年度国語世論調査で、「日本語を大切にしている」と答えた人は8割弱にのぼることが明らかになった。その一方で、慣用句の調査では、「確信犯」「琴線に触れる」を本来の意味で使う人は少なかった。▼1面参照

 毎日使う日本語について、「大切にしていると思う」は34・9%、「あまり意識したことはログイン前の続きないが、考えてみれば大切にしていると思う」は43・6%で、計78・5%に達した。01年度調査から1割近く増えた。

 また、敬語について、「大切にされるべきだ」と答えた人も64・1%に上り、「新しい時代にふさわしく、簡単でわかりやすいものであるべきだ」とする26・1%を大きく上回った。ほぼ互角だった97年度調査(前者が46・9%、後者が41・4%)と比べ、敬語を重視する傾向が浮き彫りになった。

 「確信犯」の意味は、「政治的・宗教的などの信念に基づいて正しいと信じてなされる行為(その行為を行う人)」だが、その意味と回答したのはわずか17%で、7割は「悪いことだとわかっていながらなされる行為(その行為を行う人)」の意味だと答えた。

 「琴線に触れる」は、本来は「感動や共鳴を与えること」という意味で、38・8%がそちらを選んだが、「怒りを買ってしまう」の意味だと答えた人も31・2%いた。特に10代では半数強がその意味ととらえていた。「『逆鱗(げきりん)に触れる』と混同する人が多い」(文化庁国語課)という。

 「奇特」は、本来の意味の「優れて他と違って感心なこと」と答えた人が半数いたが、誤用の「奇妙で珍しいこと」も約3割いた。

 ■言葉の使い方、何が影響? 「携帯電話」34%に大幅増

 言葉や言葉の使い方に影響を与えるものを尋ねたところ、(1)テレビ86・6%(2)新聞43・7%(3)携帯電話(スマートフォン含む)34・3%――の順だったが、08年度調査に比べてテレビ・新聞が減ったのに対し、携帯電話は20ポイントも増えた。

 パソコンや携帯電話など情報機器の普及によって、言葉や言葉の使い方に影響があると答えた人は85・3%。08年度調査に比べ、6ポイント近く増えた。具体的な影響として、「漢字が書けなくなる」が57・8%、「言葉の意味やニュアンスが変わる」が45・1%、「新しい言葉や言葉遣いが増える」が42・1%だった。

 感情などを絵で表した絵文字を使うことがある人は56・1%。女性が67・6%で男性の43・7%を上回った。(笑)(汗)(怒)などの感情表現は、4割が使っていた。絵文字、(笑)などの表現のいずれも、使う理由として「気持ちをより分かりやすく伝えるため」が7割を超えた。(守真弓)

 ■どちらの意味だと思う?

<奇特>

優れて他と違って感心なこと 49.9%

奇妙で珍しいこと      29.7%

<名前負け>

名前が立派で、中身が追いつかないこと  83.4%

名前を聞いただけで気後れしてしまうこと  9.3%

 ■どちらの言い方を使う?

<「周囲のみんなに、明るくにこやかな態度をとること」を>

あいきょうを振りまく  49.1%

あいそ(う)を振りまく 42.7%

<「そんなに思いどおりになるものではないこと」を>

そうは問屋が卸さない 70.4%

そうは問屋が許さない 23.6%

<「混乱したさま」を>

上を下への大騒ぎ 22.5%

上や下への大騒ぎ 60.8%

<「眠りから覚めたときの気分が悪いこと」を>

寝覚めが悪い 37.1%

目覚めが悪い 57.9%

 (上の選択肢が本来の意味や言い方)
==============引用終了


16-09-08
24日
 佐藤多佳子さんの新刊「明るい夜に出かけて」は若者ことばの宝庫だ。(朝刊1面)
 天声人語。やはり最近は書名に『 』をつけないようだ。それにしてもこのテーマで書くのが勇者。当方は書けない。すべるのがわかっているから。こういうテーマだと、つい結びに新語もってきたくなる。高い確率ですべる。「つまびらか」かは〈親世代にはおなじみでも高校生世代がわからない言葉〉らしい。少し前に偉い政治家が「つまびらかに読んでいない」と発言して●●にされた。あのおかたは親世代ではないのだろうか。
【ネタ元】
==============引用開始
(天声人語)じわる天声人語を
2016年9月24日05時00分

 佐藤多佳子さんの新刊「明るい夜に出かけて」は若者ことばの宝庫だ。「ペラい」は薄っぺらい。「フラグが立つ」は予感がする(先が見える)。作中20歳の主人公の独白や会話が難解で、知り合いの大学生に翻訳してもらった▼こうした新語の浸透度は、先日発表された第1回「現代人の語彙(ごい)に関する調査」でもテーマになった。高校生世代の方が親世代よりもよく知っている言葉として挙げられた上位30語がなかなか興味深い。「ディスる」はけなす。「りょ」は了解。ネットで頻用されるが会話でも使われる▼「じわる」は、すぐにはわからなかった妙味や笑いが後になって徐々にこみ上げること。「きょどる」は不審な挙動や緊張でとちることを言う。「飯テロ」は、空腹の人が多い時間帯に、食欲をそそる写真をこれ見よがしに投稿するいたずら。半数は初耳だった▼調査では逆に、親世代にはおなじみでも高校生世代がわからない言葉も浮かんだ。「阿漕(あこぎ)」「鞭撻(べんたつ)」「風采」「経団連」「つまびらか」「ひねもす」「こきおろす」。世代間の溝にしばし考え込む▼小欄を担当していると折々に読者の方々からご意見をいただく。「論旨があいまい」「こなれていない」「昔の天声人語はもっと格調が高かった」。日々、身を削る思いで懸命に取り組んでいるけれど、着想も筆力もまだまだペラいと自覚する▼多少はディスられることを覚悟しながら、皆様の胸に「じわる」コラムを目指します。ご指導ご鞭撻をお願いします。
==============引用終了

2016年03~06月の朝日新聞から

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【14】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1935528999&owner_id=5019671

【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html

●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html

●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-194.html


【2016年03月】


16-03-01&02
10日
 米IT企業グーグル傘下の英グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁の人工知能(AI)「アルファ碁」と、世界で最も強い棋士の一人、韓国の李世ドル(イセドル)九段(33)の第1局対決が9日午後、ソウル市内のホテルで行われ、アルファ碁が勝利した。対局は15日まで全5戦行われる。(朝刊37面)
 記者不明。「世界で最も強い棋士の一人」ですか。間違いとは言わないけど、できれば使ってほしくない。そうか。「アルファ碁」を開発した会社はグーグル傘下になってしまったのね。ちなみにチェスの王者を倒したコンピューターはディープ・ブルー。こちらはIBM社製。
「第1局対決」もあんまり見ないなぁ。

16-03-03
10日
世界トップレベルに1戦でも勝ったということは、チェスや将棋に続き、人工知能にとってより難易度の高い囲碁でも人間のプロに追いついたということだ。(朝刊37面)
 記者不明。↑の続き。「コンピュータ囲碁フォーラム」会長の松原仁氏のコメント。たとえコメントでも文責は新聞社だろう。人工頭脳の「アルファ碁」が、韓国のトップ棋士に勝ったことを伝える記事。個人的には相当驚いた。囲碁の世界ではまだ少し先だと思っていたので。油断したかな、とも思ったが、その後の結果でわかるように、順当勝ちだったらしい。メモしたかったのは「難易度」。「より」も相当イヤだけど、もうダメだろうな。


16-03-04
11日
ずっと、このボールでやっていくんだと思えば違和感は感じない。(夕刊10面)
 伊藤雅哉記者。大リーグに移籍した前田投手のコメント。冒頭のテンは、典型的な「逆順のガ、」。この場合は「感じない」を「ない」にすればよいのでは。


16-03-05
13日
 米IT企業グーグル傘下の英グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁の人工知能(AI)「アルファ碁」と、世界で最も強い棋士の一人、韓国の李世ドル(イセドル)九段(33)の第3局が12日午後、ソウル市内のホテルで行われ、アルファ碁が3連勝した。(朝刊1面)
 牧野愛博記者。「世界で最も強い棋士の一人」はやっぱりイヤ。「世界のトップクラスの棋士」ではダメなのかな。見出しには「最強棋士に3連勝」とある。数年前ならそう言ってもおかしくなかった気がするが……。


16-03-06
25日
セは6球団の監督がすべて40代とフレッシュな顔ぶれになり、どんなカラーを打ち出すか。(別刷り1面)
 記者不明。別に間違いではないが、「すべて」はないのでは、「全員」が無難。くだけた文章なら「みんな」もアリ。


16-03-07
25日
全員が40代以下となったのは1980年以来、実に36年ぶりらしい。(別刷り1面)
 衣笠祥雄朝日新聞社嘱託。調べてみると。今年のセ・リーグの監督は40~47歳だから、全員40代。「全員40代」ではなくあえて「40代以下」と書いたのとすると、1980年には、40歳未満の監督がいたことになる。いたかなぁ。
 Wikipediaによると、武上四郎が38歳だったらしい。http://ifs.nog.cc/gararoom.hp.infoseek.co.jp/rekidai-s.htmlちなみに、最年少記録は藤本英雄の26歳(1944年)らしい。これはこれでスゴい記録だ。


【2016年04月】


16-04-01
16日
4月に入ってから4得点以上は12試合目で初めてだ。(朝刊16面)
 記者不明。「間違い」ではないだろうが……。困ったことに、簡潔に書き直すのがむずかしい。「4月に入ってから12試合目で、4得点以上は初めてだ」「4月に入ってから11試合で、最高でも3点しか取れていない」etc.……。


【2016年05月】


16-05-01
1日
 冬のある日、「4月からハシモトさんの番組をやるぞ」と上司から告げられ、思わず「どのハシモトさんですか?」。昨年12月に政界引退した橋下徹氏。「橋下さん司会でバラエティー」「相方は羽鳥慎一さん」決まっていたのはこれだけでした。
 とりあえず大阪へ。これまでの報道イメージから「怖い人だったらどうしよう」とビクビクしながらレストランで打ち合わせ開始。しかし橋下さんは終始穏やかな口調で、和気あいあいとした雰囲気。気になるニュースの話からご家庭の話にもなり、一番盛り上がったのは「飼っているカメが大きくなって、育てる場所に困っている」という話でした。
 政治家時代も365日怒ってたわけじゃないんですよ、と橋下さん。そんな中、お店の方が私たちを見て「今日は随分と若い政治家さんですね」と。「いえテレビ局です」と答えると、「では記者さん」。やはり橋下さんと言えばまだまだそんな硬派なイメージ。「これからバラエティーを作るんだ」という使命に、身が引き締まる思いがしました。(ゼネラルプロデューサー)
      ◇
 テレビ朝日系の番組の舞台裏を、制作者が紹介します。(朝刊22面)
 書き手はテレビ朝日の樋口圭介ゼネラルプロデューサー。ネットにはテキストがない。全体が欲しかったので、チミチミ入力してしまった。こういう文体で生き生きとした雰囲気が出ることもある。でもこれは……。これだけの短い文章に変則形の文末がこれだけあると、よほどの達人でないと……。


16-05-02
7日
村山さんの生き様には普遍的に人の心に訴えるものがある。(夕刊8面)
 村瀬信也記者。映画「聖の青春」の宣伝?記事。羽生名人のコメント。最近の新聞は書籍名も映画名も「 」なんだろうか。問題は「生き様」。これももうダメか。


16-05-03
16日
更なる猛稽古の日々へ(朝刊15面)
 巌本新太郎記者。稀勢の里の話。最近、ちょっと事情があってmoreの意味の「より」と「さらなる」が妙に気になる。使う人は使うよね。


16-05-04
16日
 まずは需要を探すことからと鉄郎に助言された常子は、猪突(ちょとつ)猛進にネタになりそうなものを探し回る。(朝刊20面)
 記者不明。朝ドラ『とと姉ちゃん』の1週間のあらすじ。「猪突猛進」ですか。「一心(不乱)に」くらいじゃないかな。「探し回る」なんだから、余計な副詞はいらないかも。


16-06-01
17日
雨に動ぜず野村8勝(朝刊19面)
 吉田純哉記者。見出しだから記が書いたのではないかも。「動ぜず」なのか「動じず」なのか。サ変なので、よくわからん。文語の「動ず」なら「動ぜず」なんだろうか。見出しだとなぜか文語調が許容される気がする。典型的なのは「~せよ」かな。

2016年02月の朝日新聞から

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【14】
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【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html

●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html

●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-194.html


【2016年02月】


16-02-01
1日
福士は日本陸上競技連盟が定めた派遣設定記録の2時間22分30秒を切り、初のマラソンでの五輪代表入りに大きく前進した。(朝刊15面)
 堀川貴弘記者。一読して疑問を感じた。「初マラソン」ではないだろう。よく読むと「での」になっている。福士選手はトラックで五輪を3回経験している。だったら、「マラソンでは初の五輪代表入り」あたりにするべき。これでもわかるにくいかなぁ。

16-02-02
5日
破天荒「勉強しなくていい」(朝刊27面)
 伊藤宏樹記者。文中には「破天荒さ」も出てくる。芸人の秋山竜次のインタビュー。これも正規の記者ではないのかな。


16-02-03
14日
 今季開幕前に改修されたジャップ台の助走路は、近年多い長くなだらかなタイプとは「真逆」(高梨)。(朝刊23面)
 時事。問題は、何も考えずに使ったのか、高梨の言葉だから「真逆」と使ったのか。さらに、「まぎゃく」とわざわざルビを付けたのは、「まさか」と誤読されることを恐れたのか。この文脈で「まさか」と読む人はいないと思う。

2016年01月の朝日新聞から

 下記の仲間。
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●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
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●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
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【2016年01月】


16-01-01
25日
日本人力士の優勝は、2006年は初場所の大関栃東以来、10年ぶり。(朝刊1面)
 竹園隆浩記者。資料として。
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フリーランスの編集者兼ライターです。

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