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つまらんダジャレは嫌いだぁ!6──バカがゆくどこまでも

 奈良の次のテーマは箱根らしい。

  二度とハ来ネー。(それはまずいだろう)
  寒いから靴下ハコーネ。
  大丈夫か? トイレでハコーネ。
  ミカ・ハッコネ。  
  ハッコネ、残った!
  美人ハコネイ。
  1人2個だから4人でハコネ。
  お布団ないからみんなでハコネ。
  落とすなよ。気をつけてハコネ。
  ナマ焼けは嫌いだからよくハコーネ。
  魑魅魍魎が跳梁跋扈ネ。
  春は青龍、秋は白虎ネ。
  悟空、沙悟浄、猪ハコネ。
  ウーロン茶は半醗酵ね。
  マイナー出版社の発行ね。
  もう詰める箱ネエ。
  あんたってバコネ。
  ♪「好きだよ」と言えずにハーーコネは~

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つまらんダジャレは嫌いだぁ!5──バカがゆく

 家人の仕事で、奈良エリアを紹介するページがあった。イラストのシカが何匹(「頭」だろうか。このくらいの大きさの動物は悩ましい)か出てくる。こいつらに、シカにちなんだセリフを何か言わせたいらしい。
 まあ、「行くシカない」あたりは真っ先に出てくる。あとはダミーで「たシカに安い」とか入っている。プリントアウトを眺めながら、「シカも安い」などとマトモなことを考えているうちにバカの疾走が始まる。

「風の谷の奈良鹿」
「大野クンがリーダーなのはあらシカ」
「KAT-TUNブレイクの最大の功労者はかめなシカ、あかにシカ、はたまたジャニー喜多川シカ」
「角角鹿鹿(かくかくしかじか)そういうわけで」
「いちシカバンビ(一事が万事)」
「度胸試しのバンビージャンプ」
「ことわざというよりコジカ」
「丸くてもシカ食いせんべい」
「ナポレオンが流されたコルしか」
「生まれも育ちもかつシカ柴又」
「生かシカ! 」
「2+2でシカ」

つまらんダジャレは嫌いだぁ!4

 一応、下記の続きです。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-98.html

 で、ヤボは承知で前回の解説です。
 まず答え。
「爆弾」「悪用される」「全財産をなげうって基金を設立」
 とくれば、誰だって「ノーベル」とわかる(はず?)。
 問題はヒントからどうもってくるか。

  無謀運転→ノーヘル→ノーベル

 と考えたひとは△。
 模範解答は、

  無謀運転→無帽運転→ノーヘル→ノーベル

 です。「くだらねえ」なんて、この程度で思っていては先に進めません(笑)。


2008年3月24日のmixi日記から

 家人が数年前から「足がツりそう」という症状を訴えている。
 いったいなんの病気の前兆なのかはわからない。もし何か重大な病気の前兆なら、一刻も早くいい保険会社を探さなければ……これがすっごい難題なの。近所の薬屋に「足がツりやすい人はご相談ください」という張り紙がしてある。それを見るに、糖尿病の前兆らしい。そういやこの前メガネを新調(死語か?)したよな。視力の低下ってのも、糖尿病の症状にあったような。家人は「絶対に違う」と根拠もなく断言し、ご相談をする気はないらしい。このまま症状が進むのではないか、と考えると不安だ。一刻も早くいい保険会社を……。

 今朝、思わぬ激痛で飛び起きる。右足のフクラハギがツった。まさに飛び上がり、慌ててアキレス腱をのばそうとしてあまりの痛みにうずくまった。糖尿病のタタリに違いない、と確信した。家人の件があるうえに、しょうもないギャグにしたこともある。
 まあ、なんでもいい。たとえばものすごく悪質な業者があったとする。とにかくタチが悪い、どのくらいタチが悪いかって言うと、末期の糖尿病患者並みにタチが悪い……。

 バカなことを考えているうちに痛みはおさまった。しかし間違いなく足を傷めた。よい子はイタむをこういうふうに使い分けよう。フツーに歩くときも、ウカツに足を踏み出すと痛みが走る。たぶんきわめて軽度ではあるが肉離れを起こしている。
 それで思い出したが、中学生の頃、ものすごいバカをしでかしたことがある(いまでもしでかし続けている可能性は否定できない……放っといて)。部活か何かで、ひどい筋肉疲労と眠気を感じていた夜、ベッドの中で足がツった。まともな足のほうに押しつけてなんとかこらえたが、なかなか痛みがおさまらない。たいした痛みではなかったせいもあって、睡魔に負けてそのまま眠ってしまった。
 翌朝、痛みで歩けなくなっていた。実家の隣が整骨院で、カーブの投げすぎで肘が曲がらなくなっていた当方(金田正一か)はリハビリ(当時はそんな言葉はあったかな?)に通っていた。そこの先生に事情を話すと、思いっきりしかられた。オマエみたいな愚か者は●●の真ん中に穴をあけて……みたいなことまで言われた。肉離れを起こしていたらしい。
 その経験があるので、足がツった状態で寝るのは避けることにしている。しかし、今回は迅速な対応をしたにもかかわらず、タタリのほうが強かった。そういや、当方も最近、視力がめっきり落ちている。
 この場合「弱り目に祟り目」というのがダジャレになっているか否かは微妙な気がするが、デキのいいオチになっていないことだけは間違いがない(泣)。

12月28日『情熱大陸extra』

 昨晩の『情熱大陸extra』(TBS/23時30分~)で、先頃終幕した竜王戦のことを取り上げていた。将棋ファンとしては見どころテンコ盛りのタイトル戦だった。
1)初代永世竜王は渡辺竜王が獲得(羽生名人の永世7冠ならず)
2)将棋界初のタイトル戦3連敗4連勝の逆転劇
3)居飛車は先手有利の時代に、後手の5勝2敗の快挙
 
 そうは言っても、ビデオ録りするまでのことはないだろう、と視聴は諦めていた。
 何気なくテレビをつけたら、ラスト数分のところだった。
「百年に一度の対決」とか繰り返していたけど、どういう意味だったんだろう。
 最後の最後に、羽生名人のインタビューがあった。なんで敗者の弁でしめくくるかね。このインタビューの内容がすごかった。
「敗因はなんだったのでしょう」
 それを訊くか。羽生名人が常識人でよかったね。フツーは怒るよ。大山康晴だったら絶対に答えない。升田幸三だったら殴られるよ。
 羽生名人は偉いね。「弱かったからでしょうね」とか笑うかと思った。ちゃんと答えていた。ちゃんと答えてはいたけど、要領を得なかった(当たり前だ)。その言葉に満足できなかったのか、インタビュアーが重ねてバカなことを訊いた。
「渡辺竜王の勝因はなんだったんでしょう」
 オマエは正気か? 「渡辺竜王の強さはどのあたりにあるのでしょうか?」なら、まだ答えようがあるかもしれない。敗者に勝因を訊くなよ。それでも羽生名人は偉い。「それは渡辺竜王に訊いてください」とか言って苦笑していた。これが番組の最後で、エンドロール……って何を考えておる。
 ここからは憶測です。渡辺竜王にも同様の質問をしたんじゃないだろうか。
 でもハッキリした言葉が返ってこなかった(当たり前だよ)。それで……。

つまらんダジャレは嫌いだぁ!3──爆弾の話・外伝

mixi日記2008年3月20日から

 別に探しても望んでもいないのに、またひとつ爆弾が手中に転がりこんできた。
 今度の相手は国内最大手の電話会社。規模は小さくて、営業担当とアシスタント?と電話窓口の3人に始末書書いてもらう程度。
 詳細を書けない最大の理由は、時間がないこと。
 あと、気を使っているせいもある。何よりイヤなのは、偶然手にした爆弾のことをウッカリ話して悪用されること。某有名メーカーの件なんて、ものすごく簡単に悪用できる。
 そんなことされたら、良心が痛むと思う。全財産をなげうって基金を設立することになる。
 オーイ、何書いてるかわかんねえぞ。
 
 これはけっこう簡単だと思うんだけど。
 すぐにわかったよい子にはスペシャルヒント。なんで、「わかった子」にヒントなんだよ! だって、答えとヒントを正しく段階を踏んで結びつけるほうがよっぽどむずかしそうだもの。

 で、ヒントは無謀運転。

【続きは】明日

つまらんダジャレは嫌いだぁ!2

mixi日記2008年3月8日から

諸般の事情で【1】は欠番

 昨日の当方の日記に対し、あおいそらさんがくれたコメントの中に以下のような文面があった。

>たまに四重奏のような複雑に絡み合ってはいるもののわかりやすいというダジャレを思い付くことがあります。
>しかしそれをダジャレかよ、と一言で片付けられてしまうと悲しくなります。
>だからといって自分の発したダジャレを解説したりするともっと悲しくなるので結末秀逸なダジャレがひとつ世に埋もれてしまうことになるのです。

 これには図り知れないほどの共感を覚える。
 当方は、ダジャレも下ネタも決して嫌いではない。しかしながら、笑いの中で一番好んでいるのは、高度なテクニックと全知識を注ぎ込んでのきわめて高尚な言葉遊びなのだ。それが世間では「ダジャレ」扱いされることが多い。断じて違うのである。しからば、高尚な言葉遊びとはいかなるものか……。
 ダメだな。高圧的なキャラに挑戦してみたけど、疲れる。緊張感がもたない。
「四重奏のような複雑に絡み合ってはいるもののわかりやすい」ってどんなもんなんでしょう。例をあげてよ、例を。たしか、カルテットで、1人増やすとクインテット……深読みして疲れてしまいました。こんなにおいしそうなネタを匂わせておいて、「忘れた」とか言ったらタダじゃおかないよ。
 しかたがないから当方が出来合いの惣菜を探します。ええーと、このあたりでどうでしょ。2004年(申年)の年賀状です。この数年前の寅年くらいからバカな年賀状を書き始め、あまりにもわけがわからないために「オマエ大丈夫か?」と親に泣かれた。しかたがないのでメールで送る方に限り、【ヤボは承知の解説】をつけるようになった。

【はがき用本文】
故事ことわざや慣用句の世界で、サル(申/猿)はきわめて不当な扱いを受けています。知恵や模倣能力があっても悪い意味、木から落ちるわ、目先のエサの数にだまされるわ、追ってももらえずに日々に疎くされるわ……散々です。お伽噺あたりになるとさらに悲惨なこともあります。まあ、世界に目を向ければ、サッカーボール代わりにする野蛮な国もあるそうですが。例外といえそうなのが「断腸」。母ザルの深い愛情を物語る言葉です。サルには異名も多く、「得意ワザ」になったり、「支え木」になったり……。
 というわけで、
 本年もよろしく
 お願い申し上げます。

【ヤボは承知の解説】
「サル知恵」「サル真似」「サルも木から落ちる」あたりは読んだまんまです。「朝三暮四」の話もけっこう有名でしょう。
「追ってももらえずに日々に疎くされる」のは「去る者」。
 ボールを蹴るのがフットボールで、サルを蹴るのがフットサルです。2002年のWカップでは、ブラジルのロナウド選手がフットサルのテクニックを使ったとかで話題になりました。
「断腸」の話はホントです。連れ去られた仔ザルを必死に追いかけて死んでしまった母ザルの腹を割いたところ、悲しみのあまり腸がズタズタになっていたとかいう故事にちなんでいます。黒魔術並みやな。「断腸の思い」の形で使うことが多いようですが、部下を殉職させてしまったときの大門圭介の気持ちを表しているわけではありません。「断腸の思いで〇〇する」ってあたりは「泣いて馬謖を斬る」に通じる気がします。医者に止められて大好物のサクラ肉を断つときに……違うっ!
 サルの異名は、「エテ」(「エテ公」を無理に漢字にすると、ホントに「得手公」になるらしい)と「マシラ」。白土三平のマンガでマシラは「大ザル」のことと学んだ記憶があったけど、別に大きくなくてもいいみたい。

 こうした努力にもかかわらず、親は理解を示しません。たしかに、親には相変わらずはがきが行っているし、総じて年齢層が高い人ほど「はがき派」なんですから。じゃあ誰のための解説なんでしょ。なお、実際の賀状には家人が描いた、当方がモデルとされるとってもラブリーでハイレベルのイラストがついています……ってちゃんと書いたから怒らないで、怒らないで。
 一部の方はすでにご覧になっているでしょうが、初見の方もいらっしゃると思います。
 どのような印象なのかご意見をお寄せください。現在、ごく少数のファンは確認されていますが、ホントのところの評判がまるでわかりません。あれほどの労力をかける価値があるのか、悩んでいます。
 で、きょうのテーマはなんだったっけ。

【続きは】明日

『よんでますよ、アザゼルさん。』第2巻発売

ゼル様2

チー1

 mixi日記10月28日から。
 発売日の23日。
 一番近所の本屋に行ったが、扱ってなかったorz。
 たしかにそんなに大きな本屋ではないが、発行元のダンシャの真ん前にある本屋なのに……。
 盛大なタタリを及ぼしてやる。

 昨日、●田橋の駅ビルの本屋で購入。
 平積みで、けっこう減っていた様子。
 万が一にも初版を買いそびれたりしたら絶対タタリがある、とビビッていたので一安心。
 あんまり大きな声では言えないが、表紙は地味。あれは狙ってやったと作者はブログで語っているけど、あの構図も狙ったんだろうか。
 パッと見た瞬間、既視感があった。
 あーあ、↑こんなことして無事に明日を迎えられるのだろうか……。


【29日追記】
 マイミクのあやめさんにコメントをもらって、さっそく朝日新聞(26面)をチェックしたのが【写真3】(削除)。
 ついでと言ってはなんだが、以前トピに書いたコメントも転記しておく。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32885185&comm_id=2836242
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 連投になることは知りつつ、これはぜひとも報告せねば。

http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY200807020213.html

「大ブレークする漫画はこれだ 書店が選んだベスト50作品」

 「のだめ」や「ハチクロ」の次に大ブレークする漫画は――。エンタメ総合情報誌「オトナファミ」(エンターブレイン)8月号は、「第2回NEXTブレイク漫画ランキングBEST50」として近い将来ヒットしそうなコミックス50作品を発表した。

 全国の書店3000店を対象に独自のアンケート調査を実施してランキング化。さらに、注目の新人漫画家やブレークしそうな漫画キャラクターなども同時に発表している。

 同誌は06年7月にも同様の特集を行い、当時第1位となった「もやしもん」は07年秋にテレビアニメ化され、異例の高視聴率をキープした。第5位にランクインした「デトロイト・メタル・シティ」の人気は全国規模にまで拡大した。今回は調査の第2弾となる。

【第1位】『聖(セイント)☆おにいさん』中村光
【第2位】『ヒャッコ』カトウハルアキ
【第3位】『よんでますよ、アザゼルさん。』久保保久
豚足やザク足などの「イケニエ」を与えられれば飛び出す悪魔たち。自由気ままにダベってみたり、セクハラやイタズラに命をかける彼らは全くの役立たずだが愛嬌だけはある。ちなみにアザゼルさんは犬面でセクハラを特技とする下品な下級悪魔。

【第4位】『群青学舎』入江亜季
【第5位】『宇宙兄弟』小山宙哉
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【続きは】↓
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-34.html

このクールのドラマから&最近のマンガから1013

mixi日記10月13日から

一応
10月4日の日記の続きってことで。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=952983739&owner_id=5019671

 このクールのドラマから。
 まだ出揃ってないけど、ここまで視聴したなかで圧倒的に迫力があったのは「ブラッディ・マンデイ」。初回が2時間スペシャルって、相当力が入ってます。このところ「ドラマのTBS」が「渡鬼」以外パッとしなかったのに「ROOKIES (ルーキーズ)」がウケたもんで、その気になって、またしても若い世代向けのマンガ原作ものをもってきたようだ。
 原作が「少年マガジン」連載と訊いてショックを受けた。しかも単行本がすでに7巻も出ている。まったくノーチェックだった。だって最近は少年誌のチェックが甘くなってんだもん。慌ててコンビニに走った。
【ブラッディマンデイ】(はてなキーワード)
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D6%A5%E9%A5%C3%A5%C7%A5%A3%A5%DE%A5%F3%A5%C7%A5%A4

 このテのことに詳しいマイミクさんの情報によると、「24」のseason3(テーマは「バイオテロ」)と、かなり前のマンガ作品『YASHA』(吉田秋生)のイイトコドリっぽいとか。そりゃおもしろくならないはずがない。
 ツッコミどころはいくつもある。どこかのサイトで、主人公(三浦春馬)の高木藤丸が名字のタカ(鷹)からとってハンドルを「ファルコン」にしたらしいけどファルコンは「隼」と書いてあった。おっしゃるとおり。
 当方が見ていていちばん気になったのは、主人公の父親が連行されたシーン。次のシーンでは逃亡していた。どうやって振り切ったかくらいは教えてよ。
 隼の背景に地球儀が描かれたファルコンのシンボルマークを見て、大正製薬を想起しない人がどれだけいるのか教えてほしい。
 吉瀬美智子(ここんとこ出まくりやな)の服装も態度もありえなさすぎて笑うしかない。
 
 細菌テロを軸にした高校生(天才ハッカー)の活躍を描く、とでも言うのかな。感染爆発(「バンデミック」と言うらちい→正しくは「パンデミック」pandemicらちい)がテーマの話で、たぶんいちばん有名なのは『バイオハザード』。この映画はパート1だけをテレビで見た。
 マンガだと、記憶にあるのは数年前(2004年らちい)に「モーニング」で連載された『エマージング』(外薗昌也)。けっこう長い作品と思ったが、コミックスは2巻しか出ていない。
 もうひとつ思い当たるのは「ビッグコミックスペリオール」で連載が始まったばかりの『感染列島』(柿崎正澄)。10月10日発売のNO.21が第3回。原作は映画「感染列島」制作委員会で、来年1月公開の映画とのメディアミックスらしい。絵が微妙にリアルなもんで、血しぶきが生々しい。
 細菌じゃなく最近、映画の公開前にマンガ連載開始って手法がやたら目立つ。
 記憶にある限りあげてみる。ほかにも相当数あるはずだ。こういう手法にメリットがあることはわかるけど、あんまり頻発すると反動が来る気がする。

『亡国のイージス』(横山仁)
 原作は1999年に講談社から刊行された福井晴敏の小説。マンガ連載は2004年で、映画は2005年公開。「モーニング」の連載マンガはよほど不評だったのか、ものすごく中途半端なところで終わっている。

『隠し砦の三悪人』(しりあがり寿)
 原作は半世紀前の1958年12月28日に公開された黒澤明監督の映画。2008年5月にこの映画のリメイク版が公開されるのと同時期くらいに、「ビッグコミックスピリッツ」誌上でマンガ作品が連載された。これは映画評とも言えるギャグマンガで、ちょっと異質。

『相棒』(こやす珠世)
 原作はTVドラマ[相棒]になっている。2008年5月の映画公開の少し前に連載開始。「ビッグコミックスペリオール」NO.21でFile21。

『ICHI』(篠原花那)
 原作は子母澤寛の小説。今年10月25日の公開に先立って「イブニング」で連載開始。9月23日発売のNO.20で第6話。


【続きは】↓
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-95.html

最近のマンガから1004-2

「ビッグコミックスピリッツ」が、NO.41で新装刊になった。表紙のうたい文句だと「新装刊第1号 総ページ数900オーバー!」なんだそうな。これにはちとカラクリがあり、「超豪華5大付録」がついていて、そのうち4冊は小冊子(もうひとつはDVD)。その小冊子の合計が408ページある。本体は512ページ(300円)。それでもこのボリュームはかなりのもの。ちなみに、NO.40は392ページで280円。
 何が新装かっていうと、休刊になった「ヤングサンデー」からの移籍組みが登場しはじめた。とりあえず、この号で登場したのは下記の5作品。
『新クロサギ』(黒丸/原案・夏原武)、『イキガミ』(間瀬元朗)、『とめはね!』(河合克敏)、『鉄腕バーディー』(ゆうきまさみ)、『土竜の唄』(高橋のぼる)。
 人気作だけが生き残っただけあって、なかなかのラインナップ。

 NO.42(498ページ/300円)では、移籍組の『LOST MAN』(草場道輝)が始まる。
 この作品はノーチェックだったけど、かなりおもしろい。
 それよりぶっ飛んだのは、巻頭の新連載。『のぼうの城』(作画・花咲アキラ/原作・和田竜)。人気時代小説のマンガ化ってのは昨今珍しくない。ビックリしたのは作画が花咲アキラだったから。この名前を出しても、ピンと来ない人もいるんじゃないだろうか。実質1作しか描いていないから知名度は低い。でも、絵柄を見れば誰でもわかる。長らく同誌で『美味しんぼ』を描いていたマンガ家です。あのー、『美味しんぼ』はなし崩しで終了ですか? そんなことはないだろうけど、本格的に長期休載になりそう。

 この「ビッグコミックスピリッツ」の試みはひとつの試金石(重言?)になるだろう。いままでマンガ雑誌が休刊になると、掲載作が移籍するのはきわめてマレだった。せいぜい1作とか2作ってイメージがある。ここまで大量の移籍は記憶にない。こうなると合併というほうが適切な気がする。これで休刊候補(いまだに信じられない)だった「ビッグコミックスピリッツ」が元気になるなら、今後は積極的に同様の試みが行なわれても不思議ではない。
 そりゃ出版社としては、2冊出して2冊とも黒字になるならそっちのほうがいいかもしれない。でも現状は、代わり映えのしない作品・雑誌の粗製濫造の観が強い。

【続きは】↓
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-94.html

このクールのドラマから08-10~12-3

 20日、『ブラッディ・マンデイ』の最終回(第11話)が放映された。
 ひとことで言おう。「金返せ!」(払ってないけど)
 初回は2時間SPだったのに、最終回は通常の1時間枠って、どんだけ視聴率が低かったんだろう。
 調べてみると、一番よくて12.2%。第10話だと9.9%。そりゃダメだ。
【F-CAST テレビドラマ視聴率情報】
http://tv8ch.blog98.fc2.com/blog-entry-924.html

東宝との共同制作(映画は慣例的に製作だけど、この場合はどっち?)って、映画化に意欲満点だったのにね。
 ネットでもかなり前から映画化の件が話題になっていたけど、ここまで反響がよくないとなくなるのかね。
【ブラッディマンデイ映画化の可能性ないですか? 原作をよく知らないんですけどス...】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1120161136

 これだけ話を広げて、いったいどうやって収拾をつけるんだろうって思っていたが、どうにもならなかった(泣)。あまりにもツッコミどころが多すぎて、どうしていいかわからん。
●折原マヤ(吉瀬美智子)が感染テロを仕掛けたかに見えたロシアの事件は、結局中性子爆弾の爆発であった……。
 あのー、じゃあなんで折原は無事なの?
●主人公の父親が死に、その腎臓が、重い腎臓病の妹に移植される。「クリスマスは3人一緒だね」ってセリフは泣かせどころ……。
 あのー、もし父親の腎臓が適合するなら、なんでもっと早く移植しなかったんですか? 2つある腎臓のうち1つを移植するのは、よくある話なんですけど。別に父親を殺す必要を殺す必要はなかったでしょうに?

 ほかにも、「折原マヤのホントの目的はなんだったの?」「Kの正体が主人公の同級生って、それは偶然なの必然なの?」「法務大臣がそれやっちゃまずいでしょ」……etc.

 けっこう、おもしろかったけどさ。あの最終回ですべてダメにした。

最近のマンガから1004-1

mixi日記2008年10月4日から

 先日、たまっていたマンガ雑誌を捨てた。気になったことをメモしておく。
「ビッグコミック」で連載されている『太田和彦のイケイケ居酒屋』。14号(通巻NO.1139)の第8回のタイトルが「人生横丁の巻」。
 東京の三大酒場横丁として、辰巳新道(門前仲町)、ゴールデン街(新宿)、人世横丁(池袋)を上げている。このうち人世横丁は再開発取り壊しが決まったらしい。ゴールデン街周辺はずいぶん前から再開発が進められているはずだが、いっこうに進捗していない気がする。辰巳新道は取材で近寄ったことがあるけど、「まあこんなにチンマリした店がよく集まりました」という印象。
 16号の第10回のタイトルは、「日本三大酒場横丁の巻」。文化横丁(仙台)、法善寺横丁(大阪)、思案橋横丁(長崎)を日本三大酒場横丁と認定している。

「ビッグコミックスピリッツ」のNO.40(通巻NO.1368)。『ギャラクシー銀座』(長尾謙一郎)の第58話「真理の追究」。この作品はあんまり知名度は高くないかもしれない。不条理系のストーリーギャグマンガとでも言えばいいのかな。一歩間違うと危ない世界に行きそうな話。
 今回取り上げたのはストーリーとはまったく別の話。
「ノーベル天才賞10個とるかもしれない」
 というセリフの「10個」(縦書き)に均等ルビで「じっこ」っとルビが振ってあった。
 さすが小学館と言うべきかな。青年誌だから、そんなにルビをつけてはいない。ザッと見た限り、常用漢字表内の字には振っていないようで、今回の『ギャラクシー銀座』のなかでルビがついているのはここだけ。
 間違いではない。むしろ「きわめて正しい」と言いたいくらい。欲を言えば均等ルビではなく「10」に「じっ」、「個」に「こ」と振ってほしかった。
 漢字の「十」の読みは、訓読みが「と」「とう」で、音読みが「ジュウ」「ジュ」しかない。「十個」と書いて「じゅっこ」と読むと思っている人は多いけど、単なる間違い。「じっこ」という読みしかない。以前新聞の投書欄にこれに関連する投書があった。
「子供が書き取りのテストで〈じゅっこ〉と書いて×にされたのはけしからん」とか主張していた。こういうのを恥さらしと言う。小学校(たぶん低学年)でそう教えているんだからしかたがない。
 前にトピでもそんな恥さらしを見たけど、あの人はもっといろいろな意味で恥をさらしている人だからどうでもいい。

112)【雑談用トピ】正しい日本語を愛しましょう/130
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15311971&comment_count=132&comm_id=1736067

 ただ屁理屈を言うようだけど「10個」と書いた場合にどう読むのかはわからない。こんなものにルビを振るほうがおかしい。少なくとも「10」には「じっ」って読みはないと思う。ほかにも「1人」「2人」にルビをつけようなんてのも無謀。

 ってあたりで時間切れ。続きは改めて。

【続きは】↓
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-93.html

マンガと実写の微妙な関係

mixi日記2008年9月13日から

漫画の実写映画化で重要なのは「雰囲気を壊さないこと」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=605971&media_id=40

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 ここ数年、漫画を原作にした実写映画が話題になることが多く、2008年夏は「20世紀少年」や「デトロイト・メタル・シティ」が注目を集めている。これまでにも「DEATH NOTE」や「ALWAYS 三丁目の夕日」などがヒット、ハリウッドでも「バットマン」や「スパイダーマン」がシリーズ化している。

 絵から実写になることで“イメージが壊れる”という意見もある一方、「ALWAYS 三丁目の夕日」のように、物語の舞台となった時代の雰囲気をより伝えられているということで日本アカデミー賞最優秀作品賞(2006年)にも輝いた作品もある。

 ネットエイジアの調査によると、漫画原作の実写映画をいくつか挙げて、「観たことがあるか」と尋ねたところ、1位は「DEATH NOTE」で43.8%。2位は「ALWAYS 三丁目の夕日」(35.5%)、3位「NANA」(22.0%)、4位「タッチ」(18.5%)、5位「ゲゲゲの鬼太郎」(13.5%)だった。

 漫画原作の実写映画を観た人のうち、原作漫画を読んだりアニメを観たことがある人は、「DEATH NOTE」が81.7%、「ALWAYS 三丁目の夕日」が58.5%、「NANA」が72.7%、「タッチ」が87.8%、「ゲゲゲの鬼太郎」は94.4%と全体的に高い比率となった。「ALWAYS 三丁目の夕日」はほかの作品より原作漫画を読んだ比率が低いが、「多数の映画賞を受けたことで有名になり、原作漫画を読んだことのない人も多く観たことで、ほかの漫画原作の実写映画とは異なった傾向を示した」(ネットエイジア)という。

●実写化してほしい漫画は「スラムダンク」

 「漫画が実写映画化されることに関心があるか」と尋ねたところ、「ある」と答えたのは51.0%。「ある」と答えた人にさらに「製作者に実写映画化の際に最も重視してほしい点は何か」と聞くと、「漫画の雰囲気を壊さないこと」が50.7%でトップ。以下、「俳優の人選」(26.4%)、「漫画と同じストーリー展開であること」(10.4%)が続いた。

 また、実写化してほしい漫画があるという人に、「実写映画化してほしい漫画は何か」と聞くと、「スラムダンク」「MASTERキートン」「ジョジョの奇妙な冒険」などが挙げられた。

 インターネットによる調査で、対象は20~59歳の男女400人(男性200人、女性200人)。調査期間は9月5日から8日。
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 このところなんでもかんでも実写化している印象がある。『ALWAYS 三丁目の夕日』に目をつけた人は偉い。たしかにウケる要素はテンコ盛りだった。
「実写化してほしい漫画」 のナンバーワンは『スラムダンク』ですか。
 厳しいぞ。スポ根の実写は「マンガ以上にマンガ」になることが多い。古くは『柔道一直線』。あれはスゴかった。子供心に「くだらねえ」と思った記憶がある(と母が言ってました)。
 数年前に上戸彩がやったテレビドラマはけっこうおもしろかった。たぶん、上戸彩のキャラ自体に「マンガ以上にマンガ」的なとこがあるからなんとかなったんだろう。
 いま盛んにCMやってるバスケの映画はどうなんだろう。CMを見る限り少林ナンタラと同じようなコメディにしか見えない。
『スラムダンク』もああなっちまうぞ。だいたい近年のバスケットはプレイがどんどん人間業離れしていて、現実の試合自体がCGみたくなってんだから、盛り上げようとすると収拾つかなくなるぞ。
『MASTERキートン』は実写化できれば鉄板でおもしろい作品だけど、著作権でモメてるはずだから、当分無理だろ。
『ジョジョの奇妙な冒険』はCGのデキしだいだろうな。

 個人的な希望としては『おせん』をもう一度ちゃんとした脚本で作り直してほしい。賛否両論あった蒼井優に関しては、最初は異和感が強かったけど見慣れてしまったのであのまま行ってほしいとさえ思う。何よりストーリーとメッセージをあそこまでねじ曲げられたら、作者のきくち正太が激怒して連載を中断したというウワサがあるのもわからなくはない。あれじゃもったいないよ。まあ、ああいうメッセージ性の強い作品をテレビドラマにするとああなりがちなんだけど。その点『美味しんぼ』はちゃんと作ってたな。
 
 マンガの実写化については黄色い本を書いたとき(昨年の春)にコラムで書いたんで、転載しておく。こんなこと勝手にしていいんだろうか。

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【次々と実写化される人気マンガ】

 この数年、実写で映像化されるマンガ作品が急増しています。アニメまで含めると、人気作品はほとんどが映像化されている印象です。
 もともと、実写化よりはアニメ化のほうがしやすかったのでは、と考えるのは大間違い。国産アニメの第1号は1963年に放映が始まった『鉄腕アトム』ですが、この4年前に実写版が放映されています(知名度も低く、作品のデキは……)。アニメ化の技術が定着してからは、どちらかというとアニメ化のほうが優勢でした。
 現在も多くのアニメが放映されていますが、とくに目立つのは、少女マンガの実写化。近年の御三家的な人気作の『のだめカンタービレ』(→34ページ)、『ハチミツとクローバー』(→36ページ)、『NANA』(→38ページ)がドラマや映画で大ヒットしたのが象徴的です。
 実写化される作品数が増えた理由として、CG技術の向上も指摘されています。たしかに、『DEATH NOTE』の死神が着ぐるみだったら相当印象が違っていたはずです。連載の終了(1969年)以来、実写化は不可能といわれてきた『どろろ』の映画化にも、CG技術が大きく貢献しています。
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【続きは】↓
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-91.html

最近のマンガ誌の動き080804

mixi日記2008年8月4日から

「ビッグコミックスピリッツ」の8月4日発売号に「クロサギ」が掲載される。「ヤングサンデー」の休刊による移籍の第1号。9月6日発売号で「新装スピリッツ」になることの「プレ新装刊特別企画第1弾」らしい。
 ネットの記事によると、この後も人気作が続々移籍するらしい。

「週刊ヤングサンデー」の連載作品、休刊後の移籍先が決まる。
http://www.narinari.com/Nd/2008079934.html 
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Web posted at: 2008/07/31 04:51
Written by Narinari.com編集部

5月30日に休刊の意向が発表され、7月31日発売号をもって21年の歴史に幕を閉じる「週刊ヤングサンデー」。これまで映画やドラマ、アニメにもなった作品を多数輩出し、現在も「クロサギ」や「Dr.コトー診療所」「鉄腕バーディー」などの人気作品を連載している同誌だけに、休刊の発表以降、その決定を悲しむ読者は多かった。

休刊となると、読者にとって気になるのは、それまで毎週読んでいた連載作品の「今後」。最終号に合わせて打ち切りになってしまうのか、移籍する場合にはどの雑誌が受け皿になるのかなど、休刊発表から2か月に渡ってさまざまな憶測を呼んでいたが、ようやく各作品の「今後」が明らかになった。最終号(479ページから)および「週刊ヤングサンデー」の公式サイトで、詳細が発表されている。

「週刊ヤングサンデー」連載作品の受け皿となるのは、「ビッグコミックスピリッツ」「ビッグコミックオリジナル」「IKKI」「ビッグコミックスピリッツ増刊号『YSスペシャル』」「コミック小学館ブックス(ケータイサイト)」の5つ。その振り分けは次のようになっている。

◎ビッグコミックスピリッツ
「新クロサギ」(9月6日発売号~)
「イキガミ-Ultimate Limit-」(9月6日発売号~)
「鉄腕バーディー」(9月6日発売号~)
「土竜の唄」(9月6日発売号~)
「とめはねっ!-鈴里高校書道部-」(9月6日発売号~)
「逃亡弁護士 成田誠」(9月13日発売号~)
「LOST MAN」(9月13日発売号~)
「おやすみプンプン」(10月頃~)
「RAINBOW-二舎六房の七人-」(来春~)

◎ビッグコミックオリジナル
「Dr.コトー診療所」(新作70ページ掲載の特別増刊号→11月頃~)

◎IKKI
「魔Qケン」(9月25日発売号~)

◎増刊号「YSスペシャル」
「さくらんぼシンドローム クピドの悪戯II」(9月25日発売号~)
「都立水商!」(9月25日発売号~)
「GO-ON!」(9月25日発売号~)
「美晴ライジング」(9月25日発売号~)
「超無気力戦隊ジャパファイブ」(9月25日発売号~)
「あんころ。~船橋若松一丁目は馬優先~」(9月25日発売号~)
「ドライブ・ア・ライブ」(9月25日発売号~)
「暁のイージス」(9月25日発売号~)
「タナトス ~むしけらの拳~」(9月25日発売号~)
「Odds-オッズ-」(9月25日発売号~)
「花の都」(9月25日発売号~)
「ビーチスターズ」(9月25日発売号~)
「アオイホノオ」(10月下旬発売号~)

◎コミック小学館ブックス(ケータイサイト)
「まつろはぬもの~鬼の渡る古道~」(時期未定)

◎調整中
「アイドルA」
「CUT~活人~」

◎連載終了
「絶望に効くクスリ」
「新青春くん」

このように、だいたいの作品は「ビッグコミックスピリッツ」と「YSスペシャル」のどちらかに振り分けられ、一部だけ別の雑誌へ移籍、もしくは連載終了という形がとられた。

「YSスペシャル」の詳細は明かされていないが、最終号に掲載された「都立水商!」の最後に「『スピリッツ増刊・YSスペシャル』に継続して掲載していきます」との記述があること、また、「アオイホノオ」が10月発売号に掲載される旨が告知されていること、さらにこれから「新章突入」をにおわせている作品もあることなどから、単発の増刊号ではなく、月刊ペースの増刊号になるものと見られる。

「週刊ヤングサンデー」の読者は、愛読作品の振り分け先チェックをお忘れなく。
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 こんなに大挙して移籍したら、受け皿がパンクするぞ。形式的に移籍して、間もなく打ち切りってことになるのかな。ところで、この掲載作は新作なんだろうか。最近のマンガ界はホントに無節操だから、どんなことでもやる。
 と、よく見ると「単行本第7集収録[絵画販売詐欺]全3話アーカイブ、一挙掲載!」らしい。「アーカイブ」ですか。「圧縮」ですかい。「焼き直し」でも「再掲載」でもないんですね。まあ、いいか。
 最終ページのあおり。
〈『クロサギ』は、9/6発売・新装刊41号より、『新クロサギ』として新連載を開始します。ご期待ください。〉
 三重言はやめてー。まあ、この作品が購読誌で読めるのは大歓迎なんだけどさ。あとは、『イキガミ-Ultimate Limit-』『Dr.コトー診療所』あたりを読むことができれば、とりあえずは満足かな。

 もうひとつ、気になるニュース。

『DEATH NOTE』コンビによる新連載がいよいよスタート! テーマはズバリ“漫画”
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=566788&media_id=54
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 アニメ、実写版映画も大ヒットを記録した人気マンガ『DEATH NOTE』を手掛けた原作・大場つぐみ、作画・小畑健の最強コンビによる新作『バクマン。』が11日(月)発売の『週刊少年ジャンプ』(集英社)から連載されることが分かった。『DEATH NOTE』では、“善悪二元論”や“断罪”をテーマにした大場と小畑だが、新作では、ズバリ“漫画”をテーマに空前絶後の物語を展開していく。

 本日4日(月)発売号の同誌の予告では「衝撃の問題作!!」「次号、ジャンプが爆発する!!」など刺激的なキャッチコピーが並び、『DEATH NOTE』コンビが再び漫画界に衝撃をもたらすことは間違いなさそうだ。

 『CYBORGじいちゃんG』でデビューし、『人形草紙あやつり左近』、『ヒカルの碁』などでも知られ、スタイリッシュな絵には定評がある小畑と、『DEATH NOTE』以前は全く無名ながら、その正体にはさまざまな憶測が飛んでいる大場。二人が手掛けた『DEATH NOTE』は、名前を書かれた人間が死ぬという「デスノート」を手に入れ、犯罪者の粛清に乗り出した主人公・月(ライト)と、名探偵・L(エル)の巧みな心理戦を描き、大ヒットを記録。2度にわたる実写映画化も注目を集め、Lをスピンオフさせた『L change the WorLd』も公開された。

 新作『バクマン。』では、“漫画”をテーマに二人の少年を中心に描かれるようで、予告には「さらけだせ全てを!! 暴ききれ!!“漫画”の可能性を!!」とも書かれており、デジタルメディアの隆盛と共に、業界再編の傾向のある漫画界を震撼させる作品となるに違いない。15182
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 いまや井上雄彦と並ぶ平成の絵師になった小畑健の新作となれば、そりゃ気になる。予想どおり大コケした前作のことを考えると、力も入るだろう。
 ただ、マンガがテーマですかい。かなり危険なテーマだよな。このテーマで成功した作品って何かあっただろうか。
『まんが道』(藤子 不二雄A)は、マンガ家を目指す人は必読だけど、ヒットだろうか? 
 そうなると、『サルでも描けるまんが教室』(原作・竹熊健太郎 作画・相原コージ)くらいしか思いつかない。単行本をもっている数少ない作品のひとつだが、相当マニアック。ギャグに徹しているからまだ読めた。あそこまで突き抜けられるのだろうか。ちょっと疑問。

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http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-90.html

マンガで知ったささやかなウンチク

mixi日記7月20日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=875104911&owner_id=5019671

 先日たまっていたマンガを捨てた。付箋をつけていたところが何カ所かあった。たいていは読み返すとたいしたことではないが、なかにはメモしておきたいこともある。

  家貧しくして才子出ず

「才子」かなー、というのが素朴な疑問。こういときはまず『成語林』を索く。
  家貧しくして孝子顕る
 が正解らしい。ちゃんと出典も出ているので、信じていいだろう。「才子」でもヘンではないが、異和感が残る。これには対句があり、
  世乱れて忠臣を識る
 と言うらしい。
 ちなみに、「出ず」にはルビを振ってほしかった。「でず」って読んだ読者がいるぞー。それじゃ真逆の意味になるぞー。「いず」と読まなきゃだいなし。「日出ずる国」の同じ用法(のはずだと思われる)。旧に弱気になってしまった。いや、その「いず」のほかに「いずる」って動詞があると思い込んでいた。「出ずる」って「出ず」の連体形なのね。ポリポリ。

 もうひとつは魚の消費期限(「食べ頃」と言いなさい!)の話。「ビックコミック」の連載されている「築地魚河岸嫁ヨメコラム」(平野文)に出ていた。
「牛肉は、腐る一歩手前が一番おいしい」
 は魚にも当てはまるとのこと。ちなみに果物と○○にも当てはまると言われる。
 小魚などは別にして、鮪なんかの大型魚は熟成して「旨味成分」が行き渡ってからのほうが旨い。それは常識でしょう。
 鯛や河豚もそうなんだって。

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漁れたては、感じるのは味よりも歯ごたえです。それを切り身と同じ状態で冷蔵庫で寝かせておくと、一晩たつごとに、旨味が増してくる。あの淡白なふぐであっても、甘みを感じられるようになり、コクさえも出てくるのです。
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 これは知らなかった。じゃあ、高そうな河豚料理屋の水槽で泳いでいらっしゃるのはなぜ? たしか、昔、生け簀問題で物議を醸したのは「美味しんぼ」だった。あれは、生け簀の魚はまとまな餌ももらえずに狭い空間で泳いでいるのでストレス(ホントに味に影響するか否かは知らない)まみれでマズい、という趣旨だった。

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http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-89.html

マンガ誌よ、オマエもか? 2

mixi日記2008年6月9日から

ガッシュ原稿紛失 作者が提訴=================
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=510532&media_id=2

 週刊少年サンデーに掲載された人気漫画「金色のガッシュ!!」の作者、雷句(らいく)誠さん(33)が6日、原画を紛失されたとして、発行元の小学館に330万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。「原画には美術的な価値がある」と訴えている。
 作品は01年から約7年間、同誌に連載された。2200万部超(32巻)の単行本を販売し、テレビアニメや映画にもなった。
 訴えによると、雷句さんは小学館側に原画を貸していたが、連載終了後、カラー原画など5枚が紛失していることが分かった。小学館側は原稿料(1枚あたり1万7000円)の3倍の賠償額を提示したが、雷句さん側が客観的な価値を探るために同様の作品をオークションに出したところ、平均25万円で売買されたという。
 会見した雷句さんは「私が小学館側の金額で判を押せば、自分より若い漫画家が何も言えなくなる」と話した。漫画に「美術品」としての財産価値を求めた裁判は例がないが、代理人は「美術館に展示されるなど、美術品としての扱いが一般的だ」と指摘した。
 小学館は「訴状が届き次第きちんと対応させていただきます」とのコメントを出した。【銭場裕司】
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 原画をなくすなんことはあってはならないが、マンガ制作の現場ではけっこうこのテの話を聞く。もちろん、原画を数枚なくしたくらいで裁判沙汰になるわけはない。それまでに、マンガ家と編集者の間に強い確執があったようだ。

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=31837161&comment_count=16&comm_id=29568

「少年サンデー」だけではなく、 小学館に対する作家側の怒りのコメントがほかにも出て来ている。

 どうもマンガに関する最近の小学館の動きはキナ臭い。
 最初に疑問に思ったのは、昨年の12月23日の日記に書いた件。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=662264907&owner_id=5019671

 ちなみに『ロストブレイン』は迷走を続け、ここんところずうーっと巻末を飾っている。まだ打ち切りにならないのが不思議なくらい。
 次に気になったのは、今年3月の『名探偵コナン&金田一少年の事件簿』の企画。夢のコラボと言えば聞こえがいいが、「いよいよそこまで来たか」という気がした。
 6月6日の朝日新聞(夕刊9面)によると、両誌の発行部数は、「少年マガジン」が187万部で、「少年サンデー」が94万部。全盛期の半分以下らしい。
 次いで、5月22日の日記に書いた「ヤングサンデー」の休刊。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=814890835&owner_id=5019671

 そして、今回の件。
 なんか、さすがにヤバいんじゃない?


3月共同企画『名探偵コナン&金田一少年の事件簿』の概要は下記。

http://book.asahi.com/news/TKY200802270343.html
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 週刊少年マガジンと週刊少年サンデーが来年、同時に創刊50周年を迎えるのを記念し、両誌の出版元である講談社と小学館が、共同して少年向け漫画雑誌を発行する。今年4月から月2回刊で半年間、計12冊刊行する。

少年サンデーと少年マガジン
 内容は、マガジンで不定期連載している「金田一少年の事件簿」と、サンデーで連載中の「名探偵コナン」の過去の作品を再編集したもの。雑誌名は「コナン金田一 増刊」を予定している。

 第1弾は、4月10日に小学館が発売し、同月25日に講談社が発売する予定。B5判、価格は300円台後半の見通し。

 創刊半世紀のプレイベントとして、この共同企画が持ち上がった。両誌の看板漫画であり、どちらも同じ探偵漫画であることから、「金田一少年」と「コナン」が取り上げられたという。

 両誌は59年の創刊で、高度成長期以降の少年漫画誌をリードしてきた。しかし、ゲームやインターネットなど子どもの娯楽が多様化し、漫画離れが進んだ。

 マガジンの部数は97年に最高425万部だったのが、現在は187万部。サンデーは、80年代に200万部台だった部数が93万5000部まで落ち込んでいる。全盛時には650万部に達していた週刊少年ジャンプも、現在は約280万部だ。

 講談社と小学館は昨年、かつてマガジン、サンデー両誌などで連載された赤塚不二夫さんの代表作「天才バカボン」40周年を記念し、体裁が似た「天才バカボン THE BEST」を発売している。
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6月6日の朝日新聞の記事は下記。
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200806060178.html
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 青少年向けの漫画誌が相次いで節目を迎える。ともに来年50周年のライバル誌、週刊少年サンデー(小学館)と週刊少年マガジン(講談社)が手を組んで増刊誌を出し、提携企業がコラボ商品を発売する。40周年の週刊少年ジャンプ(集英社)やビッグコミック(小学館)も特別企画を展開する。

 サンデーとマガジンはともに59年3月17日の創刊。少年漫画誌の草分け的存在だ。相手の創刊日を探り合って予定日を繰り上げた結果、同じ日になってしまったという。両誌の発行部数は現在、マガジン187万部、サンデーが94万部。

 来春の50周年を前に、両誌は発売日にちなんで「チームウェンズデイ」を作り、3月から共同企画を進めている。目玉は、両誌の人気探偵漫画を再編集して一緒に掲載する月2回刊行の特別増刊誌「名探偵コナン&金田一少年の事件簿」。第1号の刊行を担当した小学館は、異例の40万部を刷った。

 両誌の代表作に関連する商品も続々登場する。江崎グリコが「うる星やつら」「天才バカボン」などをあしらったチョコレートを発売すれば、エポック社は今秋、「タッチ」の上杉達也と「巨人の星」の花形満らが対決する野球盤を売り出す。

 少年漫画誌のトップを走るジャンプは今夏、神奈川県鎌倉市に海の家を設け、スタンプラリーを開く。秋には「ドラゴンボール」「ONE PIECE」などのアニメ上映会を東京、大阪などで開く。

 ビッグコミックは68年の創刊時から続く「ゴルゴ13」が企画の軸。手塚治虫の作品集(全11巻)も今月出す予定。

 各誌の展開は部数減への危機感の表れだ。最大80万部を誇った週刊ヤングサンデー(小学館)は20万部に落ち込み、休刊が決まった。97年の425万部から半減したマガジンの森田浩章編集長は会見で「少年たちに夢を与え続けられれば、少年漫画は存在意義がある」と述べた。

 95年に653万部を記録したジャンプも事情は同じ。佐々木尚編集長は「日本での読者は頭打ち。海外にも目を向けていく時期」と言う。ジャンプの漫画をまとめ、北米で発行する月刊誌「SHONEN JUMP」(30万部)を充実させ、日本の外に読者を開拓していく方針という。(大室一也)
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【続きは】↓
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-88.html

マンガ誌よ、オマエもか

mixi日記2008年5月22日から

やっぱり休刊決定! 「『ヤングサンデー』休刊を検討」の真相
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=494996&media_id=53

 今月19日、各メディアにおいて「小学館が『ヤングサンデー』の休刊を検討」との一報が打たれた。『1ポンドの福音』や『海猿』、最近では、『Dr.コトー診療所』や『クロサギ』など、映像化された人気作品が多数連載されていたが、下げ止まらない部数を受けてか、同社広報部は「将来を見据えた経営判断に基づき、今後のあり方を検討している。休刊も視野に入れているが、最終的な決定には至っていない」と各紙にコメントしている。

 質の高い人気連載を抱えるもものの、群雄割拠の青年マンガ誌界において、「『ヤングサンデー』の発行部数は約19万部、実売はその5~6割程度」(事情通)と言われるように、かなり厳しい数字だったようだが、それは“検討”に留まらなかったという。前出・事情通が続ける。

「実は、“検討”ではなく、“休刊”ということでほぼ決まりだという話です。というのも、最近行われた小学館上層部らによる会議で“『ヤングサンデー』は今秋に休刊”ということで決定されたようですね。上層部の間では、採算の合わないマンガ誌を精査する方向性で、当初は『ヤングサンデー』と『ビッグコミックスピリッツ』のどちらかを休刊させる予定で、結局『スピリッツ』を取ったようです」

 87年に創刊され、数々の名作マンガを生んだ同誌の休刊を悲しむ声も多いだろうが、これらの話に対し、小学館広報部は「先日コメントした通りです。まだ検討中で何も決まっていません」とコメント。個人的には『イキガミ』(間瀬元朗)が一番好きでした! (編集部)
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 よくわからないことがいくつかある。
1)21日の朝日新聞(朝刊33面)によると、95年末には公称68万部で現在は20万部(「約」くらいつけ惜しむなよ)
 微妙に違うけど、まあいいか。
2)なんで、「検討」段階(事実上「決定」だろうけど)でこんなことが発表される?
 こんなことで神風でも吹くことを期待したんだろうか。
3)「ヤングサンデー」で採算がとれないなら、オヤジマンガ誌(「ヤングジャンプ」以前の青年誌)はどうなるんだ
 どう考えたって、あっちのほうが売れてないだろう。エロ広告がけっこう入ってたりするが、あれはそんなに高くないだろ。いったん休刊になった「アクション」が、隔週で復刊したけど、あれだって苦戦してるはず。
4)休刊候補のもう一冊は「ビッグコミックスピリッツ」
「ヤングサンデー」が不調だったのはわかる気がする。だが、「ビッグコミックスピリッツ」は元気なほうなんじゃないの? そんなことを言ったら、「ス●リオール」や「イ●ニング」のほうがよほどあぶないだろう。
 
「マンガの定期刊行物をもっていない出版社はもうダメ」って感じになってから、もう10年以上たつ。「意外にしぶとい」と思っているうちに、マンガのほうがヤバくなってきた。単純に数が増えすぎって気もする。
「月刊ジャンプ」は長期的に落ちてきて、かなり前からかなりやばい感じがあった。今度は曲がりなりにもメジャー週刊誌の一角だよ。
 マンガがダメになって、CDも売れなくなって……。
 要は、諸悪の根源は携帯。あれがほかのカルチャー(この場合、なぜか「文化」とは書きにくい)を蚕食していくのね。

http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-87.html

いい加減やめてもらえないかな

【オリコン年間“本”ランキング】今年の書籍業界は“血液型説明書”が席巻
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=695956&media_id=54
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 オリコンは15日(月)、『第1回オリコン08年年間“本”ランキング』を発表した。今年“最も売れた”本の主要3部門の1位は、BOOK(総合)部門『ハリー・ポッターと死の秘宝』(作:J.K.ローリング/訳:松岡佑子/静山社)の162万4630部、文庫部門『容疑者Xの献身』(東野圭吾・著/文藝春秋)の149万3070部、コミック部門『ONE PIECE(50)』(尾田栄一郎・著/集英社)の167万8208部となった。注目はBOOK部門の『血液型自分の説明書』シリーズ(Jamais Jamais著/文芸社)で、4作すべてをTOP10内に送り込み、合計413万3916部で作家別売上げランキング1位となった。

【特集】『第1回オリコン08年年間“本”ランキング』

 出版社発表ベースの出荷部数ではなく、日本で初めて全国での推定“実売”部数に基づく書籍ランキングとなる『オリコン“本”ランキング』。第1回目の発表となる今年は、BOOK部門で2位の『B型自分の説明書』を筆頭に“血液本”が爆発的ヒットを記録。血液型ではB型に続き、A型(4位)、O型(5位)、AB型(7位)がTOP10にランクインした。

 文庫部門は1位の『容疑者~』をはじめ、3位と4位に『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊・著/宝島社)の上巻と下巻がそれぞれランクインしヒット映画の原作本が目立つ結果に。またNHK大河ドラマの好調を受け『新装版 天璋院篤姫』(宮尾登美子・著/講談社)の上巻と下巻がそれぞれ10位と11位に入った。

 コミック部門は、『週刊少年ジャンプ』勢がTOP20に12作を送り込み圧倒的な人気を証明し、さらに出版社別でも集英社が16作を占める結果となった。作家別では『ONE PIECE』の尾田栄一郎が合計595万6540部で1位。そんななか、TOP20内にはランクインしなかったもののテレビドラマのヒットを受け『ROOKIES』の森田まさのりが276万5163部で10位にランクインしている。

※集計期間 2008/1/7付~2008/11/24付[07年12月24日(月)~08年11月16日(日)]
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 ずいぶん前に心理学の本を書いたことがある。記録を調べてみるとホントに昔のことで、1999年だった。うわ、前世紀だ。ってことはそのときの記録は「前世紀の遺物」か?
 そんときに、「血液型性格診断」に関しても少し勉強した。「勉強した」というのはヘンかもしれない。要は、いかに科学的根拠のないデマか、ということを確認した。
 別に、「血液型によって性格は違う」という主張を強く否定する気はない。どうぞご自由にと思う。ただ、近くに来ないでほしい。お願いだから、当方の血液型を訊かないでほしい。まして血液型で性格を分析したりしないでね。勘弁してください。リスには血液型がありません。
 テレビを見ていて「スゴいなー」と感心することは多いけど、いつ見ても感心してしまうのは、「血液型別の今日の運勢」ってヤツ。いやぁ、あの原稿を書いている人には頭が下がる。百歩譲って血液型による性格の違いがある可能性は認めてもいい。でも血液型による運勢って、どうやって出すの? しかも一日単位。あろうことかラッキーアイテム。どこから出してくるんだよ。
 乱暴な人は、「血液型占い」と「星占い」を同列視するとか。ムチャだよ。占星術は、大昔から世界中にある由緒正しい占だよ。まったく格が違う(信じる気はないけど。その意味じゃ、同列視している乱暴者?)。
 まあ、「星占い」だと、ホロスコープとやらを細かく見れば、その日その日の運勢が出せるのかもしれない。でも血液型では無理でしょ。
「今日一番ラッキーなのは●型」とか言ってるけど、ご苦労さま。あれを年単位で「一番ラッキーな血液型は何か」と統計とったらどんな結論になるのかね。可能性は2つ考えられる。
1)4つがほぼ同率になる
2)血液型の分布率ときれいに比例する
 ヒマな人はやってみてください。 

 むかーし、とあるコミュに下記のコメントを入れたことがある。
tobirisuのコメント=======================
 コミュ内で検索しても見あたらなかったもので、余計なこととは思いながら……。
 血液型の非科学性に関してきちっと理論武装したいなら、
血液型と性格』(大村政男
 がおすすめです。古川某や能見某の説を真っ向からぶった切っています。
 書名と著者名で検索すると、いろいろヒットします。
 著者はマットーな心理学者です。ちなみに心理学の世界では「血液型別の性格分析」なんてハナから相手にされていません。そのため、肯定する説がないのはもちろんですが、否定する説も多くはありません(要するにバカバカしくて相手にしていないってことです)。
 その意味では、マットーな学者が書いた血液型に関して本というのは貴重なのかもしれません。
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 それとも科学の進歩は目覚ましいから、21世紀の血液型分析は科学的根拠に基づいているのかね。
 そいでもって、むかーし書いた同書の読書感想文です。転記しておきます。

■読書感想文 『血液型と性格』(大村政男)==========
 本来は、心理学のテーマのひとつとして血液型を取り上げる場合、この本を抜きに語ることはできない。ただ、この本について語ると話がややこしくなるので原稿を書く際にはあえて触れなかった。『知の収穫」(呉智英)の記述(P.169~171)と、かなり細かく書かれていた類書の記述を参考にして、判ったつもりになっていた。図書館にあることはずいぶん前に気づいていて、結局遅ればせながら読んでみた。
 ちなみに血液型性格分類のブームを作った能見正比古・俊賢父子に関し、呉智英は「古川説を百パーセント継承しながら、古川のフの字も言わない」といえいるが、これはなんかの勘違いだろう。大村が指摘しているように、父子で態度に若干の違いはあるにせよ、両者とも古川の名前は出してはいる。P.128の長い引用文のほかにも随所に登場する。「能見一門にとって古川はもういては困る人なのである。そこで能見正比古は古川を殉教者にして葬り、俊賢は無視していないことにしてしまったのである」というP.207の記述が、ふたりの態度をよく表している。この古川竹二は、昭和のはじめに血液型性格分類の原型を作ったとされる人物だが、どうもこの人が得体が知れない。確か類書では心理学者と紹介されていたような気がするが、P.79の記述によると、ふつうの教師のようだ。「好事家」と言うと悪口になるなら、「市井の研究家」といったところか。P.185には、「元来医学畑の者ではなく一学校教師にすぎない吾人には、自殺者の血液型を集めることは真に至難であって……」という古川の言葉が紹介されている。
 全体を読んだ感想としては、古川に関しては徹頭徹尾批判しているが、能見父子に関しては、まともに相手をする価値もない、という感じが滲んでいる。
 とにもかくにも力作。序論に「例外的なものが規則的なものより少ない心理学の法則は一つもない」というヴントの言葉や「心理学者は(人間のこころの)専門家には違いないが、人間の優れた鑑定家ではないとよく指摘される」というオールポートの言葉を引いているあたりが憎い。気になった部分を抜粋しておく。

 P.178に以下のような記述がある。
角南は、「今の研究者、特に臨床の研究者の間では、血液型と体質や性格とは相関関係がないという考え方が支配的であるが、まったくないとはいえないようである」とまとめている。
 さらに、この文章の注として書かれているのが、以下の文章。
 医学では、ABO式の血液型と体質との関連は認めている。問題は気質・性格との関連なのである。ここでは簡単に記述してしまったが、詳細は『クオーク』誌を見てほしい。このあとの引用についても同じである。
 血液型と体質が関連しているとする。体格と性格の関連性はさまざまな研究者が指摘している。ということは、血液型と性格に相関性がまったくないとはいえないのではないだろうか。

 ちょっとわからないのは、P.224の次の記述。
ある集団(例えば、衆議院議員四五三人のような)の血液型分布の特徴を明らかにする場合は別として、このようなアンケートをする場合は、サンプルの中の血液型の分布が日本人における血液型分布と適合していなければならない。「かわいい女」に見られたい女性にAB型者とA型者が多い、といってもサンプルの中の血液型分布が問題なのである。ある型が極端に多く、ある型が極度に少なかったらどうだろう。「科学」を標榜しながらそのような基本的なレベルが守られていなければなんにもならない。
 このことを根拠に、能見父子のデータのいい加減さを指摘している。このデータの解釈には、たしかに曲解が見られる。しかし、人数で比較するならともかく、血液型ごとのパーセンテージで見るのであれば、分布状態が全体の分布と同様でなくても問題はないように思える。そりゃ「適合」しているに越したことはないだろうが。著者は統計学にも通じているようで、コチラは「統計学」と「推計学」の違いすらよく判ってないのだからあんまり逆らいたくないけど、どうにも疑問を感じる。

犬猫祭りだ、ワッショイ!

mixi日記2008年4月23日から

 今日は犬猫祭り。
『よんでますよ、アザゼルさん。』(第1巻)と『チーズスイートホーム』(第5巻)の発売日。
 朝の10時過ぎに近所の本屋から電話がある。
「ご予約いただいた〈アゼル様〉と……」
 どんな話だよ。

【アザゼル様のコミュ】このリンク張るの何回目だろ。布教活動、布教活動。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2836242

 午後に、いそいそと出かける。ゼル様、なんか地味(いかんタタリがありそうだ)。少し前の広告のほうがずっとよかった。あの落書きの手づくり感が、なかなか。まあ、落書きを活字でやった例は見た記憶がないけど。

 チーももう5巻か。...( = =) トオイメ

【チーのアニメ保管庫】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=763597989&owner_id=5019671

 やっぱ可愛いよな。ウルウル。オッサン、キモッ!
 オノマトペ(擬態語)にはいろいろあるけど。このマンガでおいしいものを食べたときにチーが使う「はわはわ」ってのは相当強力だよな。

【続きは】↓
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ぬらりひょん&アザゼル

mixi日記2008年3月13日から

1)『ぬらりひょんの孫』(椎橋寛)
『少年ジャップ』で連載が始まった。Wikipediaあたりを見ると、作者の実質上の初連載らしい。
 いやあ、すごいわ。アリガチって言えばアリガチな話だけど、絵のクォリティがハンパじゃない。
 鳥山明、小畑健クラスってのはほめすぎにしても、かなりレベルが高い。タッチとしては、いちばん近いのは『るろうに剣心』の和月伸宏。もしくは『幽☆遊☆白書』の冨樫義博。妖怪がテーマだから冨樫義博2世ってことしましょうか。ただ、連載開始当初の『幽☆遊☆白書』はゆるーいラブコメで、絵のクオリティだって、こんなに高くなかった。まあ、そのぐらい期待してしまうマンガってこと。

2)『よんでますよ、アザゼルさん。』(久保保久)
 前にもちょっとふれたけど、相変わらずハマりっぱなしです。
 最新号を買い、電車の中で読み始めて慌てて閉じた。間抜けな姿の牛と目が合って、吹き出しかけた。毎回笑ってるけど、今号はひときわすごかった。
 こんなオゲレツなマンガが一般受けするわけがないと思っていたが、けっこう人気みたい。先号が巻中カラーつきで、今号は巻頭カラーつき。4月末の単行本発売に合わせて初表紙のゲットなるか。でもな、『イブニング』の表紙はほとんど、シマコーだもんな。なんとかならんのか。
↓ちなみにコミュもある。はしゃぎすぎのtobirisuは例のよってウキ気味で、ここでも嫌われ者らちい。シクシク。

http://mixi.jp/view_community.pl?id=2836242

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アザゼル&のだめ&新風舎(どういう三題噺や)

mixi日記2008年1月7日から

 明日は「イブニング」の発売日~。最近の一番のお楽しみと言いたいところだが、今号は『アザゼルさん』は休み。連載始めたばかりで休むんじゃねんよ、もうネタが切れたのかよ。あーあ、2週間も待たなけりゃならないなんて、悲しすぎる。今年はロクな年じゃねえな。
 昨晩、一日遅れで『のだめ』のSPの後半を見た。いやー、いいもん見せてもらった。涙アリ、笑いアリの傑作でした。上野樹理ってすごいわ。白眉はのだめと千秋先輩の乱闘シーン。のだめ、いきなりの飛び蹴り。千秋、反撃のマフラーつかんでの背負い投げ。「ジュードー」だの「イッポン」だのパリ人のヤジが飛び交う。のだめ、マフラーを鞭のようにつかって千秋の足を払う。オマエは砂土谷峻か。怒りながら立ち上がろうとする千秋の上にのだめが降ってくる。マウントからの首締め……って、それは反則。
 のだめがキレたのも無理はなく、けなげなのだめを邪険に扱った千秋が悪い。「オレ様」という一人称すら使う傲慢非道な千秋。すがりつくのだめ……強ーい既視感があった。一度そう思ってしまうと、千秋先輩が芥辺にしか見えなくなった。のだめも魚顔に見えなくはない。そのうち千秋の目があやしく光るんじゃないかとワクワクしてしまった。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=377019&media_id=2
 自費出版の大手の新風舎が倒産した。いろいろ批判もあるのは当然だが、商業活動の形態としてはアリだろう。問題なのは、料金設定があまりにもボッタクリで、やり口があまりにも誇大広告ぽいから。
 03年には約12億円だった売り上げが、06年には52億8600万円に急成長したんだって。現時点で、約1100人が自費出版契約を結んで書籍を製作中とか。そのぶんだけでもなんとか出してやれないものかね。
 急成長ぶりや、東京、大阪などに直営書店があるのも驚きだったけど、出版点数の凄まじさには驚いた。05年、06年には講談社を抜いて連続1位をだったとか。06年は2788点って、どういう数字よ。それだけボロい商売しといて倒産? 相次ぐ訴訟から逃れるための計画なんたらじゃないでしょうね。

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やはり『DEATH NOTE』は偉大?

mixi日記2007年12月23日から

「少年マガジン」の増刊に掲載された新人の作品『メガバカ』に盗作があったとして、講談社がHP上でおわびをしたとか。ちょっと調べてみると、あまりにもひどい。並べて見るとパロディになっている。しかも、ネタ元は『DEATH NOTE』など、最近の人気作。そりゃバレるでしょ。作者(?)の豪村中は新人としてはけっこううまいと思うけど、ここまでやらかすと葬られるだろうな。

 マンガの盗作って、よほどのことがない限り大目に見られる傾向がある。
 最近の話だと、「少年サンデー」で鳴り物入りで連載が始まった『ロストブレイン』が『DEATH NOTE』のパクリではないかって話も盛り上がっている。まあ、最近は同様の作品がまかり通ってるからなぁ。「少年マガジン」の人気作家は、たしか2作続けて『ワンピース』との酷似を指摘されている。『ロストブレイン』は微妙で、騒ぐほどのことではないって気がする。いわゆる選民思想(選民は愚民を支配してしかるべき、みたいな考え方)を軸に据えた物語は昔からいくらでもあったよな。とは言っても、当方の知識では『罪と罰』くらいしか思いつかないけど。ただ、事前に誌上で『DEATH NOTE』に関するアンケートまでとったらしいからなぁ。今後の展開しだいってことにしませうか。

 媒体が増える一方で、作家の発掘が追いつかないと、こういうことは今後も増えていくんだろうな。もっと古い時代の構図とかをパクられたら、調べきれないよ。

【続きは】↓
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このクールのドラマから08-10~12-2

高木藤丸(ファルコン)のシンボルマーク

TBSの番組サイトにのっている高木藤丸(ファルコン)のシンボルマーク


某製薬会社のマーク

【写真右】おなじみの某製薬会社のマーク。これ以上のコメントは控えます。
※この写真はしばらくしたら削除します。


12月6日の日記の続きってことで。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-73.html

 相変わらず緊迫感を維持している『ブラッディ・マンデイ』について少し補足したい。
 次回(第10話)のあらすじがTBSの番組サイトに紹介されている。

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ずうずうしくも藤丸(三浦春馬)の自宅へと上がりこんでいたJ(成宮寛貴)。
Jは、「僕は音弥(佐藤健)と血の繋がった兄弟なんだ」と藤丸に言い残してどこかへ去っていく。心の底から信用していた音弥にも裏切り者である可能性があると知った藤丸は、動揺を隠せない。

そんな中、「THIRD-i(サード・アイ)」に、教祖・神島(嶋田久作)を撃ったマヤ(吉瀬美智子)が「BLOODY-X」を持って出頭。ウイルステロ『ブラッディ・マンデイ』の奥に隠された「宝石箱を開ける」という謎の目的をほのめかす。

そして、ついに正体を明かしたKが藤丸の前に立ちはだかって…。
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 厳密に言えばこういうのもネタバレなんだろうけど、局側がやってることだから許してね。
 原作のマンガとドラマの進行が妙なことになっている。原作がけっこう巻数出ている段階でドラマが始まった(当然です)。瞬く間にドラマが進行し、原作に追い付いてしまった。当然このあとはドラマが先行することになる。こういうパターンって、いままでにもあったんだろうか。ミステリーの要素が強い作品なんだから、ヘンなことをすると取り返しがつかないぞ。原作はドラマと違う展開になるんだろうか? まだいろいろありそうだけど、あと数回でまとまるんだろうか?
 そんなふうに考えると、あとの展開が予想できる。
1)このドラマは1クールでは終わらない
2)「続きは劇場で」
 たぶん2)のパターンなんだろうな。またですかい。
 まあ、いずれにしても、今回の事件は解決したあとでも、続編は考えられるんだろうな。新たな敵を作ればいい。ただ、いかんせん視聴率がふるわない。原作のマンガが大ヒットしたってウワサも聞かない……orz。こんなにおもしろいのに。

 もう少し細かいことを書く。
 原作では、脱獄した教祖の体内にGPSが埋め込まれていた。そのことに気づいた組織の人間が教祖の処分を考える(だったと思う)。この設定をやめたのは人道上の問題だろう。どんな凶悪犯でも、GPSを埋め込むのはマズい。個人的には検討するべきだと思う。
 ドラマでは、折原マヤ(吉瀬美智子)が教祖を撃ったことをどう説明するんだろう。次回、〈「BLOODY-X」を持って出頭〉するらしい。持参するならワクチンのほうにしなさいよ。まあ、ウイルスが入手できれば、ワクチンは作りやすいのかもしれないが。
 こうなると、折原マヤの正体がますます訳わかんない。元々おかしな行動が多くて「公安のスパイか?」とも思った。さすがにそこまではないだろうが、組織の壊滅を狙う立場なんだろうな。
 
 Kの正体に関しては、原作では明かされている。ドラマでも前回の「次週予告」でほぼ明かされているけど、ここでは書かない。頭文字がKの人物が多くていろいろな説が流れている。

 mixiのコミュでスンゴい深読みしている人がいた。
 スペルの並び、電話での神崎潤(=J/成宮寛貴)の口調から、KはJの弟か妹、ってことは想像できる。その次は「L」と来れば『デスノート』につながる(笑)。
 深読みはその先。
 KANZAKIからKを除くとANZAI(主要登場人物のひとり)になる。と言うより、ANZAIにKを加えるとKANZAKIになると言うべきか。これが偶然ではなく作者の意図なら、これを見抜いた人はすばらしい。

よんでますよ、アザゼルさん。

よんでますよ、アザゼルさん。

mixi日記200年12月7日から

「イブニング」のNO.21で始まった「よんでますよ、アザゼルさん」(久保保久)。4回まで読んでズッポリはまったかもしれない。絵もそれほどうまくないし、ブレイクする予感は微塵もないけど、子ネタがおかしい。ストーリーをひと言でいうと、悪魔づかいの私立探偵・芥辺が召喚する悪魔が引き起こすドタバタ。現在まで毎回新しい悪魔が登場しているが、4匹とも相当バカ。
●アザゼル=淫奔を職能とする下級悪魔。特技はセクハラ。見た目は犬? こいつの能力はよくわからんが、下ネタ関連ならさまざまなことができるらしい。
●ベルゼブブ=生物の脱糞を促す能力をもつ。見た目はペンギンだが、正体はハエ。スカトロジスト。
●サラマンダー公威(きみたけ)=能力は革命(言霊を操り、他者の価値観をくつがえす)。見た目はフンドシ一丁の小恐竜(尻尾を切り離して逃げるあたりはトカゲ?)。極端な男尊女卑思想の持ち主。
●アンダイン=嫉妬の悪魔。コイツに妬まれた者は、嫉妬の対象になった長所を剥奪される。見た目は人魚っぽい。通称「妬き魚」。
 悪魔の名前がひねってある。アザゼルは聖書に出てくる堕天使(小悪魔の説も)。ベルゼブブはヘブライ語で「ハエの王」の意味で、やはり聖書に出てくる。サラマンダーは火を司る精霊。それにしても、「公威」にはのけぞった。平岡公威が誰の本名か、いまの読者でわかる人がどれだけいるんだろう。アンダインはどこから出てきたか不明。

【2008年1月5日追記】
 2ちゃんねるの記載(あーあ、とうとうこんなものを情報ソースに……)によると、アンダインはUNDINE(ドイツ語)の英語読みらしい。ウンディーネで索くと、ウィキペディアにものっている(最近はこればっかり)。有名な水の精霊らしい。さらにこれはフランス語だとONDINEになる。つまりは吉原幸子さんの『オンディーヌ』のこと。ああ、ものを知らないってのはホントに悲しい。

【続きは】↓
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-79.html

このクールのドラマから&最近のマンガから1013

10月13日のmixi日記から。

一応
10月4日の日記の続きってことで。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=952983739&owner_id=5019671

 このクールのドラマから。
 まだ出揃ってないけど、ここまで視聴したなかで圧倒的に迫力があったのは「ブラッディ・マンデイ」。初回が2時間スペシャルって、相当力が入ってます。このところ「ドラマのTBS」が「渡鬼」以外パッとしなかったのに「ROOKIES (ルーキーズ)」がウケたもんで、その気になって、またしても若い世代向けのマンガ原作ものをもってきたようだ。
 原作が「少年マガジン」連載と訊いてショックを受けた。しかも単行本がすでに7巻も出ている。まったくノーチェックだった。だって最近は少年誌のチェックが甘くなってんだもん。慌ててコンビニに走った。
【ブラッディマンデイ】(はてなキーワード)
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D6%A5%E9%A5%C3%A5%C7%A5%A3%A5%DE%A5%F3%A5%C7%A5%A4

 このテのことに詳しいマイミクさんの情報によると、「24」のseason3(テーマは「バイオテロ」)と、かなり前のマンガ作品『YASHA』(吉田秋生)のイイトコドリっぽいとか。そりゃおもしろくならないはずがない。
 ツッコミどころはいくつもある。どこかのサイトで、主人公(三浦春馬)の高木藤丸が名字のタカ(鷹)からとってハンドルを「ファルコン」にしたらしいけどファルコンは「隼」と書いてあった。おっしゃるとおり。
 当方が見ていていちばん気になったのは、主人公の父親が連行されたシーン。次のシーンでは逃亡していた。どうやって振り切ったかくらいは教えてよ。
 隼の背景に地球儀が描かれたファルコンのシンボルマークを見て、大正製薬を想起しない人がどれだけいるのか教えてほしい。
 吉瀬美智子(ここんとこ出まくりやな)の服装も態度もありえなさすぎて笑うしかない。
 
 細菌テロを軸にした高校生(天才ハッカー)の活躍を描く、とでも言うのかな。感染爆発(「バンデミック」と言うらちい→正しくは「パンデミック」pandemicらちい)がテーマの話で、たぶんいちばん有名なのは『バイオハザード』。この映画はパート1だけをテレビで見た。
 マンガだと、記憶にあるのは数年前(2004年らちい)に「モーニング」で連載された『エマージング』(外薗昌也)。けっこう長い作品と思ったが、コミックスは2巻しか出ていない。
 もうひとつ思い当たるのは「ビッグコミックスペリオール」で連載が始まったばかりの『感染列島』(柿崎正澄)。10月10日発売のNO.21が第3回。原作は映画「感染列島」制作委員会で、来年1月公開の映画とのメディアミックスらしい。絵が微妙にリアルなもんで、血しぶきが生々しい。
 細菌じゃなく最近、映画の公開前にマンガ連載開始って手法がやたら目立つ。
 記憶にある限りあげてみる。ほかにも相当数あるはずだ。こういう手法にメリットがあることはわかるけど、あんまり頻発すると反動が来る気がする。

『亡国のイージス』(横山仁)
 原作は1999年に講談社から刊行された福井晴敏の小説。マンガ連載は2004年で、映画は2005年公開。「モーニング」の連載マンガはよほど不評だったのか、ものすごく中途半端なところで終わっている。

『隠し砦の三悪人』(しりあがり寿)
 原作は半世紀前の1958年12月28日に公開された黒澤明監督の映画。2008年5月にこの映画のリメイク版が公開されるのと同時期くらいに、「ビッグコミックスピリッツ」誌上でマンガ作品が連載された。これは映画評とも言えるギャグマンガで、ちょっと異質。

『相棒』(こやす珠世)
 原作はTVドラマ[相棒]になっている。2008年5月の映画公開の少し前に連載開始。「ビッグコミックスペリオール」NO.21でFile21。

『ICHI』(篠原花那)
 原作は子母澤寛の小説。今年10月25日の公開に先立って「イブニング」で連載開始。9月23日発売のNO.20で第6話。

【続きは】↓
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-73.html

このクールのドラマから08-10~12

一応
10月13日の日記の続きってことで。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=962325597&owner_id=5019671

 このクールのドラマで、一番熱心に見ているのは『ブラッディ・マンデイ』。このクール、と言うより、この数年で一番熱を入れているかもしれない。ドラマが始まってから、原作のマンガもチェックするようになった。絵のタッチはあまり好きになれないが、ドラマに近い緊張感は感じられる。どう考えても「少年マガジン」に掲載される作品じゃあない。そうは言っても『デスノート』みたいな例もあるしなぁ。
 で、『ブラッディ・マンデイ』のストーリーをひとことで言うと、「感染テロを狙う目論むカルト集団と天才ハッカー(高校生)の戦い」みたいなことになる。ツッコミどころ満載だけど、あまりのスピード感がツッコミを許さない。なにより、公安組織や主人公の同級生の誰もがスパイに見えると言う展開が怖い。しかも敵の組織の重要人物(吉瀬美智子)が、「コイツ味方なんじゃない?」って思わせるとこもスゴい。この緊迫感は『沙粧妙子 - 最後の事件 -』以来かもしれない。
 ただ、視聴率がふるわない。「土曜8時はキツい。録画して見る人を加味すれば……」という説はごもっとも。だが、同枠で『ROOKIES (ルーキーズ)』がヒットしたことを考えると、言い訳にならない。
 敵のリーダー格のJ(成宮寛貴。月9との掛け持ち)が、あからさまに『デスノート』のLを意識しているのが笑える。原作ではあそこまで怪しいキャラじゃない。

 と、成宮つながりで話は月9の『イノセント・ラヴ』に移る。
 訳のわからない話ながらなんとか見ていたが、今週分で力尽きる。少し前に、3年間寝たきり(と言うより昏睡状態)だった内田有紀が復活したあたりから話がメチャクチャになる。そう簡単には歩けんぞ。アイツはベッドで筋トレしてたんかい。
 今週紹介された内田有紀の元気な頃のエピソード。
 彼女に好意を抱く(?)男2人(北川裕仁と成宮寛貴)を天秤にかける。その手法がスゴい。3人で話していていきなりプールに飛び込む。やがて浮かんでくる妙に頼りない布切れ。
「パンツが脱げちゃった」
 とか抜かしやがった。アノー。水着ならまだしも、フツーのパンツがそんなに簡単に脱げます? 
 しかも、それを早くとってくれた男と結婚してあげる(?)とのたまう。
 いち早く美しいフォームで浅いプールに飛び込む北川。危険です。監視員は注意しなさい。ハンカチとかならまだわかるけど、パンツですかい。パンツが取り持つ愛ですかい。
 mixiのドラマトピでも爆笑(誤用)コメントが続出。
「あの布の薄さは異様」
「Tバックに違いない」
「紐パンを緩めていたとしか思えない」
 たしかにそれは有力な意見。男のユルフンは女性の場合はなんて言うの? 事前工作の図が浮かんだりするともうダメ。完全にお笑い路線に行ってしまった。

 お笑い度では『流星の絆』も負けていないけど、あれはハナからそれを狙っているんだから、別の話。それが成功しているか否かも別の話だろう。

 このクールは俳優の掛け持ちがやたら目立つ。いままでも、脇役の掛け持ちならいくらでもあった。今クールは、かなり重要な役を掛け持ちしている例が目立つ気がする。以下、ほとんどが見ていないドラマなので、間違いがあったらお許しください。成宮も2本ともそこそこ重要な役だが、上地雄輔なんてほぼ主役の掛け持ち。いくらいまが旬とは言え、そりゃヤリすぎだろ。
 撮影時期はズレているのかもしれないが、『イノセント・ラヴ』のヒロインの堀北真希は『篤姫』でもけっこう重要な役だったはず。
 国仲涼子も2つのドラマでそこそこ重要な役。
 こうやって並べてみると、2つの役で印象が違うのは、成宮だけ?

おにーちゃんの知恵袋2

mixi日記9月15日から

 例によってタイトルに関するいかなるクレームもいっさい受け付けません。

●13日の北海道物産展で聞いた話。
 海産物の店で、鰊のパックを指して何か言っている客がいる。店の男性と女性が何か話している。つい興味があって寄っていってしまった。
女「香港におみやげにもって行きたいんだって」
男「むずかしいだろうな……」
 ちょっと待って下さいよ。そりゃ生ものはダメでしょうが、これは大丈夫でしょ。客が指しているのは、鰊に昆布を巻いて醤油系の味で似たもの(そっくりさんか?)。ビニールパックの中に入っている(真空パックではなさそう)。これをわざわざ北海道物産展で買う神経がわからない。まあ、それは好みだもんな。 
 一般に検疫で引っかかる食べものは、
1)植物の種子を含むもの
2)寄生虫がいる可能性があるもの
 だろう。魚卵(なぜ「ぎょらん」で変換できん!)は大丈夫でしょ。しかも、魚ではあるけど、ここまで加工されてりゃ大丈夫でしょうに。
 しょうがないからその旨通訳してやった。ウソです。見栄を張りました。当方の英会話力は、香港のタクシー運転手に「ちゃんと英語で喋れよ」と叱られたくらいのものです(泣)。
 どうやら香港の人のなかに日本語の話せる人がいるらしく、中国語(訛りが強い、と思ったら、香港の人だから大陸の言葉ではなく広東語だった。たぶん)で相談している。どうにも納得が行かないので訊いてみる。
「生ものでなければ大丈夫ってわけではないんですか?」
 突然の質問だったが、店の人はにこやかに答えてくれた。やっぱり好青年って得だよな(←オイ!)。
女「国によるみたいなんです」
男「前に鮭のトバがひっかかったって話を聞きました」 
 トバって、通じるのかな。鮭の干したもので、干物ではなく乾物のコチコチ。それでもダメなの!?
 それじゃ無理だ。客はスゴスゴと引き下がる。知的好奇心に満ちた若者だけが残った。心なしか頬を染めた女性店員が話しかける。
「もっとヒドいことがあって、前に生蕎麦のセットをおみやげにした人がいたんですよ。蕎麦のほうは問題ないけど、つゆには鰹節が入っているからダメって、没収されたって」
 それはいくらなんでも……。醤油だって言い張ればOKなのかな。香港でしょ? ガタガタ言われたら袖の下を渡せば100%大丈夫だよ。でもそれも高くつくよな。

●14日の日曜恒例の朝市で聞いた話
 3個500円で2種類の梨が売られていました。
 片方は幸水で、もう片方が豊水。味はどう違うでしょうか。お店の人が説明してくれた。
「幸水のほうがキメが細かくて口当たりがいい。豊水はちょっとざらつく感じがあるけど瑞々しい」
「で、大将ならどっちを買う?」
 こういう場合、相手が年配の人ならこう呼ぶのがいいってことを最近覚えた。前週はその手口(?)で50円オマケしてもらった。(←セコ!)
「うーん、豊水かな」
「じゃあ豊水のいちばん瑞々しいとこお願い!」
 これがね。いままで食べた梨のなかでいちばん旨いんじゃないか、ってほど旨かった。

おにーちゃんの知恵袋1

mixi日記8月11日から

 えーと。タイトルに関するいかなるクレームもいっさい受け付けません。●●保険並みの傲慢な態度ではねつけます。「●っさん」だろとか、「元」をつけろとか……ウルセー。

1)郵便局のシステム
 これ、前にどこかで書いたと思うんだけど、見当たらない。昔からこういうことが多いのよ。「これ誰かに話した」と思っても、実は話してない。おそらく、書いたり話したりする前に、細部まで綿密に話を組み立てるせいだろうな(←ここまで堂々と開き直る健忘症は珍しい)。えっ、何かヘンなこと書いた? そんな記憶はないんだけど。

 郵便局のカウンターで使っているパソコン(昔は正確には端末とかって呼んで、極端な場合はシステム専用でパソコンとしては使えなかったはずなんだけど、いまはどうなんだろう)って、特殊な(でもないのかな?)フィルターを貼っている。真っ正面から見ないと、真っ暗で何も見えない。スリープ中でも故障中でもなく、局員さんは真っ暗な画面で作業をしている。
 で、何かの支払いをしたときのお釣りが3000円ちょっとだった。局員さんが訊く。
「お釣りに二千円札が入ってもいいですか?」
 tobirisuがきわめて快活に答える。「別に全然構いませんよ」
 少し前にどこかで、「偽ん円」なんて表記を見た。
 (  ̄― ̄)ノ◇ ザブトン1マイなんて言ってる場合じゃない。こういう金融機関が少しでも流通させないとダメだよ。
「ちなみに、それは皆さんに訊くんですか」
「はい、一応」
「それで……イヤがる人はどのくらいいます?」
 口ごもった局員さんの表情が曇る。しかし、爽やかな笑顔に凍り付いていた心も溶けたようだ(←いい加減にしろ)。「……ほとんどの人が」
 嗚呼、二千円札の夜明けは遠い。
 絶対書いている。どこだーーー。

2)ランニングシューズの謎
 1)の話のどこが知恵袋か。そういうむずかしいことを考えてはいけない。軽ーい雑学と考えればいい。前に進もう。
 昨日(10日)、以前から気になっていた水道橋のランニング用品専門店へ。ネットで「東日本一」とか書いてあったけど、たしかにデカい。日曜なのに客がほとんどいないってどういうことだ?
 シューズも各種並んでいる。ヒマを持て余していた店員がいそいそと近寄ってくる。
 シューズを手に取ってみると意外に重い。根が素直だから、思ったままを口にする。
「意外と重いんですね。ちなみに一番軽いのはどれですか」
 微妙な間の後、別の棚に案内してくれた。「こちらになります」
 渡されたシューズを手のひらで受けて驚く。存在感がない。いくらなんでも軽すぎる。
 ズラーッと並ぶシューズのほぼ左半分は、軽いタイプだと言う。ただし、軽ければいいというものではないらしい。
 異常に軽いのは「レーサータイプ」などと呼ばれるアスリート用。素人が履くと足の負担が大きい。素人はある程度クッションのあるタイプのほうが疲れないし、ケガも少ないとか。
 あの微妙な間は、そういうことだったのですね。
 鼻で笑わないでくれてありがとう。シクシク。

おにーちゃんの知恵袋4なのか?──「男前」再び

mixi日記12月2日から

 一部タイトルにミスがありました。どうもつい身近な言葉を使ってしまう……。
「(洋服の)男物と女物では○○が違う」の○○に入る言葉は何か。
「前合わせ」「合わせ」「打ち合わせ」「前立て」……諸説が飛び交う。「おくみの重ね方」が違うことはわかる。謎は謎のまま、迷走は続く。 

 この問題に関して、服飾関係に詳しい家人(以下D)はまったく別な感想をもっていた。悩めるtobirisuちゃん(以下T。「当方」のTとも読めるすばらしいネーミング)を冷ややかな目で見ていた節がある。

D「日本語にはないのかもしれないよ」
T「そんなことはないだろ」
D「じゃあなんて言うのよ」 

 なんという強引な論理展開。しかし、まったく反論できない(泣)。たしかに、これだけ考えても出てこないということは、ないのかもしれない。服飾事典なんかを調べても出てこない。

T「じゃあ男と女で洋服のホニャララが違うのはなんでだよ」 
D「そんなの知らないわよ。……そもそも、女物の洋服にボタンがついたのは割と最近のことじゃないの?」
 そういえば、昔の西洋の女性はドレス姿だった。多くは背中側で止めていた。
D「前でとめる場合も、ボタンじゃなくて紐とかじゃなかった?」

 それは紐じゃなくてストラップだよ……反論の余地がないので、悲しく心の中で呟く。
 では、女性がボタン付きの服を着たとき、なぜホニャララが男性と逆になったのか。
 以下はまったくの推測です。どちらが何を言ったかを書くといろいろ差し障りがあるので、話し合いの結果ということで。
 西洋では男女が並ぶときに、男性が右、女性が左ということが多い。伝統的に右を重要視する文化なのになぜそうなるかは知らない。
 男女がそういう並びになったとき、ボタンの間から中が見えることがなきにしもあらずである。そういうはしたない姿を万が一にも殿方に見られることがないように、女性の洋服は左前になった。
 ではなぜ和服の場合に同様の配慮がされなかったか。日本では男女が並ぶなんてことはめったになかったからではないか。

T「うーむ。服は文化だ」
D「そんな当たり前のことを、あらためて何言ってるのよ」
T「いや、すごいなぁ、と思って」
D「そんなことより、洗濯物をもっとピシッと畳めないの? アイロンの掛け方も相変わらずヘタだし」

 そりゃ、キミはアイロンの扱いは抜群にうまいよ。あっ、ジュッはやめて、ジュッは熱いの……。

このマンガを読め! 2005~2008

mixi日記2008年1月18日

 年明け早々に入手して、4年分ズルズルと読んでしまった。4冊並べて装丁の統一感のなさに呆れる。意識的にやっているんだろうけど、毎年判型までかえる目的がわからない。2008年版の表紙は……江口寿史ですか。さすが「イラストも描けるマンガ家」と呼ばれるだけある。でもなあ、江口さんを使うならもう少し活かし方がないのかなあ。全般に本の作り方としては残念なところも目立つ。どう見ても潤沢な予算があるとは思えないからしょうがないと言えばしょうがないけど。とりあえず、各年の上位作品をリストアップする。

●2005
1 PLUTO 浦沢直樹・手塚治虫
2 DEATH NOTE 大場つぐみ
3 夕凪の街 桜の国 こうの史代
4 愛すべき娘たち よしながふみ
4 のだめカンタービレ 二ノ宮知子
6 おおきく振りかぶって ひぐちアサ
7 刺星 中野シズカ
8 シグルイ 南條範夫(作)・山口貴由(画)
8 団地ともお 小田扉
10 水鏡奇譚 近藤ようこ
11 バジリスク 甲賀忍法帳 南條範夫(作)・せがわまさき(画)
11 ヒストリエ 岩明均
13 シガテラ 古谷実
13 血だるま剣法 おのれらに告ぐ 平田弘史
13 プラネテス 幸村誠
13 マエストロ さそうあきら
13 万祝 望月峯太郎
13 魔女 五十嵐大介
19 ハチミツとクローバー 羽海野チカ
19 ホムンクルス 山本英夫

●2006
1 失踪日記 吾妻ひでお
2 きょうの猫村さん ほしよりこ
3 大奥 よしながふみ
4 もやしもん 石川雅之
5 働きマン 安野モヨコ
6 愛がなくても喰ってゆけます。 よしながふみ
7 僕の小規模な失敗 福満しげゆき
8 シグルイ 南條範夫(作)・山口貴由(画)
9 監督不行届 安野モヨコ
10 ハチミツとクローバー 羽海野チカ
11 スラムダンク、あれから10日後 井上雄彦
11 へうげもの 山田芳裕
13 俺と悪魔のブルーズ 平本アキラ
13 コーヒーもう一杯 山本直人
13 ジャカランダ しりあがり寿
16 ヴィンランド・サガ 幸村誠
16 機動戦士ガンダム THE ORIGIN 安彦良和
16 NANA 矢沢あい
16 ピアノの森 一色まこと
16 よつばと! あずまきよひこ

●2007
1 デトロイト・メタル・シティ 若松公徳
2 舞姫 テレプシコーラ 山岸涼子
3 へうげもの 山田芳裕
4 群青学舎 入江亜季
5 大阪ハムレット 森下裕美
6 鈴木先生 武富健治
7 ハチミツとクローバー 羽海野チカ
8 真説 ワールド・イズ・マイン 新井英樹
9 いけちゃんとぼく 西原理恵子
9 岳 石塚真一
9 臨死!!江古田ちゃん 瀧波ユカリ
12 大奥 よしながふみ
12 少女ファイト 日本橋ヨヲコ
12 世界の孫 SABE
12 わにとかげぎす 古谷実
16 ディアスポリス リチャード・ウー(脚本)・すぎむらしんいち
16 長い長いさんぽ 須藤真澄
16 凪渡り 高浜寛
16 パーマネント野ばら 西原理恵子
16 闇金ウシジマくん 真鍋昌平

●2008
1 海街diary1 蝉時雨のやむ頃 吉田秋生
2 ハチワンダイバー 柴田ヨクサル
3 フラワー・オブ・ライフ よしながふみ
4 山へ行く 萩尾望都
5 レッド 山本直樹
6 闇金ウシジマくん 真鍋昌平
7 海獣の子供 五十嵐大介
8 アンラッキーヤングメン 大塚英志(作)・藤原カムイ(画)
9 盆堀さん いましろたかし
10 ボーイズ・オン・ザ・ラン 花沢健吾
11 HUNTER×HUNTER 冨樫義博
12 Real Clothes 槇村さとる
13 大東京トイボックス うめ
13 トロイメライ 島田虎之介
13 よつばと! あずまきよひこ
16 大阪ハムレット 森下裕美
16 邪眼は月輪に飛ぶ 藤田和日郎
16 精G ひさうちみきお
16 船を建てる 鈴木志保

 うーむ。なんと申しましょうか。『このマンガがすごい』とほぼ一緒と言うべきか、まったく嗜好が違うと言うべきか。細かいことを分析していくと、長大な論文になる可能性もある。とりあえず、さわりだけ(と、誤用だか正用だかわからない曖昧な使い方をしてみる)。
 識者が選ぶ昨年度のベストスリーは、『海街diary1 蝉時雨のやむ頃』『ハチワンダイバー』『フラワー・オブ・ライフ』あたりでいいのかな。『君に届け』になると、もう意見が分かれてしまう。個人的に興味が湧くのは、2年前からランキングに入っている『よつばと!』、「モーニング」から移籍した(『ブラックジャックによろしく』と違って何も話題になっていない)『大東京トイボックス』あたりかな。
 気になった記述をメモしていく。
 2005年版のP.71~の記述によると、2004年にマンガの新刊の発行点数が1万点を超えた。それ以前に表紙に「新刊発行点数一万冊」とうたってある。単純計算で1日30冊弱。このうちコンビニ向け単行本が1300点。安直に作った再編集本のことだろう。近年やたらに目立つけど、そんなに出てるのね。あんなことをやっておいて「ブックオフがなんたら」「マンガ喫茶が云々」言うのはどうなんだろう。
 2006年版P.66の記述によると、「マンガ出版は96年以降、とくに雑誌は売上・部数ともに前年比割れを続け」ているそう。P.79の記述だともっとヤバい。2004年度は前年比売上が2.2%、部数が3.6%減。部数は10年連続で前年割れ。
 その一方で、2006年版P.80にあるすごい話。パチンコ・パチスロのキャラクター使用料。契約金が2000万円程度。使用料率は価格の10%が相場。遊技機の価格は5万円くらいなので、1台5000円くらいだとか。ちなみに売上トップと思われる「北斗の拳」は60万台以上売れている。となると使用権は30億円を超えるって。計算合ってる?
 呉智英は倉本遼のことが気になるらしく、2006年版(P.86)と2008年版(P.158)の座談会で話題にしている。倉科名義と元々の司敬のほかに高村圭、火野俊平ってペンネームも使っているらしい(ネット情報によると、滝上峻、兜司郎なんてのもあるらしい)。いったいどれだけの連載をもっているのか見当もつかない。まともに論評する気にならないのはわかる。あの人たちが認めたがらないことも、予想がつく。でもどんなに否定的な意見が飛び交っても、ここまで売れちまえば勝ちだろうな。
 2008年版P.149の柴田ヨクサルの話。「ヤングアニマル」の大看板だった柴田は、将棋マンガを描きたくて「ヤングジャンプ」に移った。「ヤングアニマル」では将棋マンガは地味だからダメって断られたとのこと。そんな事情があったのに、なぜか「ヤングアニマル」は羽海野チカの将棋マンガを始めている。相当話がよじれてるな。『ハチクロ』のあとに将棋マンガを描きたいって言ってた羽海野チカは、媒体がないので集英社から白泉社に移った印象がある。白泉社にしてみれば「地味だ」と断ったけど、『ハチワンダイバー』が予想外に盛り上がっているんで、将棋マンガもイケると考えたんだろうな。ブタを引いたとしか言いようがない。

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