fc2ブログ

2004年7~12月の朝日新聞から

【7月】
04-7-1
7月14日
 10代でゲームソフト会社を立ち上げた飯野氏は「天才ゲームクリエーター」の名をほしいままにし、若くして億万長者になった。(朝刊31面)
 時間の問題とは思っていたが、朝日新聞にも「ほしいまま」の誤用が出てしまった。どうしようもないんでしょうね。

04-7-2
7月23日
 ライト攻撃が、面白いように決まり、バックアタックは止められなかった。(朝刊16面)
 この場合の「止められなかった」は可能形ではなく、受身。可能形のときは、まぎらわしければ「~を止めることはできなかった」とでもすればいい。受身のときはどうしたらいいんだろう。「~を止められることはなかった」ならマシ?

04-7-3
7月23日
「チームを維持できないと言い出し、問題を引き起こされた方が何を言い出すんだ、と思う」(朝刊17面)
 この場合の「引き起こされた方」は受身ではなく、尊敬。問題を微妙にしているのは「方」。「かた」と読めば尊敬の感じが強くなるが、「ほう」と読めば、受身に傾く。尊敬の意味にとりにくいには、前後の「言い出し」「言い出すんだ」が敬体になっていないから。

04-7-4
7月30日
朝刊34面から。
文化庁が29日に発表した「国語に関する世論調査」の結果が紹介されている(30日の記述参照)。
7月30日(金)
文化庁が29日に発表した平成15年度の世論調査の結果が新聞にのっていた。こんなことを毎年やっていたのね。なかなか興味深い。思わずネットで検索してしまった。
1「言葉遣いについての関心」については、7割以上が「関心がある」と答えているそうな。まずはめでたい。まあ、たいていの人は多少は関心があるんだろう。
2「常用漢字以外の漢字の使用」の使用については、「積極的に使っていくべき」が4割で、「余り望ましくない」が3割とか。これはケース・バイ・ケースだよな。新聞で「読めるけど書けない」例としてあげているのが、「愕然」「刺繍」「剥製」「破綻」……書けないかもしんない。
3「敬語の必要性」については、今後とも「必要だと思う」人が圧倒的だったそうな。そりゃそうでしょ。
4「気になる言い方 」については、ポイントがよく判らん。
5「言葉の発音」については、パスするしかない。
6「ふだんの言い方」については、例としてあげたものはいずれの言い方も「することがある」が増加したそうな。
例としてあげられたのは、以下のようなもの。
1)「あの人は走るのがすごく速い」ということを「あの人は走るのがすごい速い」と言う
2)「あの人みたいになりたい」ということを、「あの人みたくなりたい」と言う
3)「なにげなくそうした」ということを、「なにげにそうした」と言う
4)「あの人は私より1歳上だ」ということを、「あの人は私より1コ上だ」と言う
5)「とてもきれいだ」ということを「チョーきれいだ」と言う
6)「腹が立つ」ということを、「むかつく」と言う
7)「寝る前に歯を磨きます。その時に…」ということを、「寝る前に歯を磨くじゃないですか、その時に…」と言う
8)「とても明るい」ということを、「全然明るい」と言う
笑ってしまう。6)あたりは自分でも使いそう。4)は「ひとつ上」ならフツーに使う。
7「慣用句等の意味の理解」。新聞では、この設問に力点を置いていた。
調査対象になった慣用句は6つだが、ネットには3つに対する回答しか出ていない。この3つがとくに誤用(誤認識?)率が高いからだろうか。
1)檄を飛ばす
(ア)自分の主張や考えを,広く人々に知らせて同意を求めること……14.6%
(イ)元気のない者に刺激を与えて活気付けること……74.1%
(ウ)(ア)と(イ)の両方……4.7%
(エ)(ア)や(イ)とは全く別の意味……1.9%
分からない……4.7%
2)姑息 例文:姑息な手段
(ア)「一時しのぎ」という意味……12.5%
(イ)「ひきょうな」という意味……69.8%
(ウ)(ア)と(イ)の両方……4.7%
(エ)(ア)や(イ)とは全く別の意味……1.7%
分からない……11.4%
3)憮然 例文:憮然として立ち去った
(ア)失望してぼんやりとしている様子……16.1%
(イ)腹を立てている様子……69.4%
(ウ)(ア)と(イ)の両方……2.7%
(エ)(ア)や(イ)とは全く別の意味……3.4%
分からない……8.3%
新聞ではこのほかに2例を紹介している。
【さわり】 例文:話のさわりだけ聞かせる
話などの最初の部分のこと……59.3%
話などの要点のこと……31.1%
分からない……4.8%
【雨模様】 例文:外は雨模様だ
小雨が降ったりやんだりしている様子……45.2%
雨が降りそうな様子……38.0%
分からない……1.1%
すべて、誤用の意味を選択した人が多い。「檄をとばす」「憮然」「さわり」はよく取り上げられる。もうダメだろうな。
8「慣用句等の使用」(「7」とどう違うんだろ)
1)つっけんどんで相手を顧みる態度が見られないことを
取り付く島(しま)がない……44.4%
取り付く暇(ひま)がない……42.0%
両方……1.7%
両方とも使わない……6.9%
分からない……5.0%
2)実力があって堂々としていることを
押しも押されぬ……51.4%
押しも押されもせぬ……36.9%
両方……3.2%
両方とも使わない……5.3%
分からない……3.2%
3)物事の肝心な点を確実にとらえることを
的を射(い)る……38.8%
的を得(え)る……54.3%
両方……2.6%
両方とも使わない……1.7%
分からない……2.5%

【8月】
04-8-1
8月5日
3年ぶりのタイトルへ膨らむ期待とともに、新たな大記録を射程圏にとらえた。(朝刊15面)
 大タイトルには、「安打記録257 射程」とある。この「射程」の使い方が悩ましい。書院の内蔵辞書によると、「射程」の意味は「撃った弾丸の届く水平距離」。つまり、「射程距離」って言い方は重言になる。このことを指摘している本は多い。問題はどう使えばいいかってこと。「射程距離」の場合は機械的に「射程」にすればいいだろう。先にあげた例に出てくるような「射程圏」とか「射程内」はアリかな。どちらも意味的には「射程」で問題がない気がするが、それだけではどうにも言葉足らずな印象がある。

04-8-2
8月9日(月)
 7日の朝日新聞(朝刊27面)に、女優のりりィのインタビューが出ている。ドラマ「人間の証明」で見たときにはちょっとビックリした。悪くいえばベラ系の女性が誰が判らず、エンドロールのキャスティングに注目したら、彼女の名前が出てきた。彼女の曲が売れたのは70年代初め。現在51歳ってことは、当時はハタチそこそこだったってこと? 活動を再開して約10年で、ドラマなんかにもけっこう出ているらしい。
 
 ついでだから気になっていたことをメモしておく。「少年マガジンスペシャル」(月刊)で連載されていた『新・コータローまかりとおる!』(正確には最後にLだかRだかがついていた)が惨たらしく打ち切りになった。週刊の「少年マガジン」から移籍してもう何年かたっていたような気がする。先月号の終わり方があまりにも唐突。あきらかに予定枚数より少ない状態で終了し、とりあえず休載で「再開の予定は未定」みたいなことが書いてあった。1981年に少年マガジンの新人漫画賞を受賞してデビューした蛭田達也の作品は、84年に連載を開始した『コータローまかりとおる!』だけみたいなもの。個人的に絵柄が好きなんだけど、どうなるんでしょ。
「少年マガジン」と「少年マガジンスペシャル」の関係がどんなものか判らないが、ウバステ山のようなイヤーな雰囲気を感じる。『新・コータローまかりとおる!』と同じように「少年マガジン」から移籍したのが野球マンガの『Dreams』で、こちらは七三太朗&川三番地のゴールデンコンビの作品。96年に連載開始し、今年のはじめ(去年だったかな?)ぐらいに移籍している。どこまでがホントなのかわからない珍妙な論理で、魔球に近い新球がいろいろ出てきたりする。少年マンガにしてはちょっと理屈っぽく、不評なんだろう。月刊の「少年マガジン」誌の連載『風光る』(こちらは正統派の野球マンガ)はフツーに盛り上がっているから、決裂したとは考えにくい。

【9月】
04-9-1
9月6日
 パネリストや観客が支持した、至極の満点メニューとは何か。(朝刊40面)
 テレビ番組の紹介記事。こんなところで「至極」のこんな用法にお目にかかるとは。
 無理に解釈すると、「満点になるのが当然の」みたいな意味にとれなくはない。「当然の満点のメニュー」とか「必然の満点のメニュー」って意味。無理だね。やはり「極上」の意味で使っているとしか思えない。

04-9-2
9月8日
「きまじめに見てはいけない番組」というのがあると思う。後ろに引いたり、斜に構えたり。視聴者は自分なりの“距離”を取りながら見ているはず。(朝刊36面)
 こちらもテレビ番組の紹介記事。この「斜に構える」は誤用だろうな。意味としては眉に唾をつけながら」ぐらいがいちばん近い。そう考えると、「後ろに引いたり」も相当ヘン。あとの文にある「自分なりの“距離”」に対応しているんだろうが。

04-9-3
9月24日(金)
 久しぶりのスクランブル体制で2週間ほど、キッチリ地獄を見せてもらった。それにしても、若いライターの質って、どうしようもないレベルまで低下してる。別に年配者のスキルがとりわけがすばらしいってわけではないが、あそこまではヒドくはない。

04-9-4
 メモだけしておこう。
 ビッグコミックスピリッツのNo.35。「気まぐれコンセプト」連載1000回カラースペシャル。1989年末のバブル絶頂期へのタイムスリップってネタ自体は珍しくない。しかし、ホイチョイのような業界通が描くとひと味違う。テンコ盛りのコネタがおかしい。一番ビックリしたのは「平家派」。光GENJIの弟分だったらしい。こんメンバーが、城島、国分、野口。前の2人は現TOKIO。残りの野口が反町隆史のことらしい。

04-9-5
 マンガネタをもう少し。このところ、気になったことがいくつかある。
 モーニングで連載中の「エマージング」(外薗昌也)の9月16日発売の先週号(No.42)。連載第10回の最後に、コミックの広告がのっている。コミックの第1巻が22日発売になる。それには連載10回分も収録されている。つまり同日発売(23日は祝日)の第11話とつながるって、こんなの前例あるんだろうか。いかにも緊急発売っぽい感じがスゴい。内容的にも、リアリティがタダゴトではない。

04-9-6
 三国志をテーマにしたマンガが立て続けに2つ始まった。別にモーニングで『蒼天航路』が最終盤になるのを待っていたわけじゃないだろうが。
 少年マガジンの『覇王の剣』(塀内夏子)は、今週号が第4話だから、たぶん9月1日発売号の開始。ビッグコミックスペリオールNo.19(9月10日発売)で連載が始まったのが『覇-LORD-』(作・武論尊/画・池上遼一)。『覇王の剣』は少年の関羽と張飛がやや年長の劉備と知り合って、たぶん今後成長していく。スゴいのは、『覇-LORD-』で、日本から大陸に渡った燎宇(たぶん架空の人物)が主人公らしい。第2回で、燎宇が劉備を斬ってしまう。こんなことしてストーリー展開は大丈夫なんでせうか。
 ちなみに池上遼一は、9月9日発売号のモーニングでも、『ベステイア』の連載を始めている。こちらは他誌で連載されたものを焼き直すようだが、原作なしで大丈夫なんでせうか。しかも、精緻なタッチゆえに遅筆で知られるマンガ家が連載2つも持って……。
 モーニングは来週号から、いわしげ孝が『青春の門』が始まる。これはかなり原作に忠実になりそう。いわしげ孝はつい最近まで、同誌(だった?)で山頭火の伝記をやっていた。こういう路線に行くのかね。
 文学作品のマンガ化でよく判らないのがビッグコミックスペリオール連載中の『こころ』(榎本ナリコ)。どこまで原作に忠実なのか、記憶が定かではない。

04-9-7
 ついでだからマンガネタを続ける。
 ビッグコミックスペリオールNo.19の『医龍』(原案・永井明/画・乃木坂太郎)で拾った言葉ネタ。嘔吐時の出血の原因の多くは「マロリー・ワイス症候群」らしい。「飲酒後の嘔吐時に、食道胃接合部の粘膜に裂傷が入って生じる吐血のこと」なんだそうだ。内臓疾患とは関係ない。自慢じゃないが、3回ほど経験がある。

04-9-8
 6月に発売された別冊モーニング2号(9月発売予定の第3号はどうなった)に、「会社の汁」(花くまゆうさく)という4コマが載っている。作風に関してはコメントしにくい。ひと昔に「へたうま」みたいな作風がもてはやされたけど、これは単にヘタなんじゃないかって気がする。そのなかの1作に「オールドタイプ」って作品がある。
・1コマ目 パソコンを操作しているヤツを背後から見た翔子(スケ番上がりのOL)が呟く。「あっこいつ、ネットに書き込みしてるよ」。
・2コマ目 翔子「匿名で誹謗中傷か、情けねーな」
・3コマ目 翔子「ひょっとしてお前らもネットで書き込みしてんのか」
 ハゲ社員「そんなことしねーよ」
 ハゲ社長「ああしてねーさ」
・4コマ目 トイレで落書きにいそしむハゲ社員とハゲ社長。それをドアの上から監視する翔子。ハゲ社員「我々は昔から便所の落書きしかしないよ」
 翔子「かわいいな」
 マンガを文字に転換する作業ってホントに疲れる。気になったのは「ネットの書き込み=便所の落書き」って認識がどの程度一般化しているのかってこと。たしか、以前監修者と話したときに、テレビのニュースキャスター(たぶん筑紫哲也)が、同様のことを言い放ったって話を聞いた。ウワサ話、根拠のない悪口みたいな内容だと、この等式は確実に成立する。

【10月】
04-10-1
10月2日
 投書欄(朝刊14面)に「変化する言葉 基準示す責任」というタイトルで、「放送タレント松尾貴史」(東京都新宿区 44歳)」という人の投書が掲載されていた。「放送タレント」という肩書きは初めて目にした。このかたは、一般にキッチュと呼ばれるあの人なんだろうか。内容が興味深いので全文を引く。
=================================
 「『十』を『じゅっ』、子に教えバツ」(9月29日)の白井孝子さんのご意見に思うところがあり、筆をとりました。
 白井さんの疑問は分かりますが、やはりここでは先生もバツをつけざるを得ないと思います。ご自身が長年、疑いもなく「じゅっぴき」と発音されていたこと自体が間違いであるということではなく、それこそ生き物としての言葉の使われ方だったのでしょう。「じゅっ」にマルをつけてもらえることになると、人名の十返舎一九も「じゅっぺんしゃ」と読んでいいことになってしまいます。
 言葉が生き物のように変化してきたのは、顔と顔を合わせてやり取りしていた中から自然と流れが生まれたものです。一方、多くの人が「十戒」を「じゅっかい」と読んだり、「こだわる」という言葉を褒め言葉に使ったり、「檄(げき)を飛ばす」を「活を入れる」と同義であるかのように使ったりするのは、テレビの影響が強いと私は考えています。
 ひとたびアナウンサーが言葉を間違えれば、多いときには3千万人以上がそれを耳にしてしまいます。言葉が乱れがちな今、学校の先生は日本語を少しでも正確に守っていく基準を指し示していく責務を持っているのではないかと思います。あとは、時代と言葉そのものに委ねるしかありません。
=================================
 文中にあるように、数日前の白井さんの投書がもとになっている。子供に訊かれて「十」の読み方を教えて恥を書いた話は、読んだ気もするがどうでもいい。まあ根本的なことを言うと、子供の宿題にうろ覚えの答えを示す態度が間違っている。自分で調べさせないと学習にならない。ひとことでいえば「お門違い」。
 それはさておき、松尾氏の投書。もっともらしい書き方をしているが、注意深く読むといろいろ引っ掛かるとこがある。完全におかしいのは、十返舎一九のくだり。どんな読み方が許容されようと、固有名詞の読みはかわらない。外国の固有名詞をカタカナでどう表記するのかって問題なんかとは話が違う。
 個人的に異和感があるのは、〈言葉が生き物のように変化してきた〉以下の論旨。そう主張するなら、実態にそぐわない文部科学省に文句をつけるべき。「十匹」は、「じゅっぴき」と読む人のほうが多いだろう。でも、学校教育の現場では「じっぴき」を正解にしなければならないのは、そういうルールなんだからしょうがない。
 そのあとは、単なる知識のひけらかしと職業自慢。「こだわる」はもうダメだろうね。「檄を飛ばす」も近い将来辞書が認定することになるだろう。だって、言葉ってそういうものなんだもん。
 個人的な経験を書き添えておくと、中学だったか高校だったか記憶がハッキリしないが、国語のテストで「誤る」という書き取り問題が出た。直前に読んだ本に出てきた「過ち」の記憶があって、つい「過る」と書いてしまった。当然バツと採点されて教師に抗議したが、却下された。いまにして思えば、どっちだっていいじゃん。単に表記の問題なんだから。こう書くのも誤りではない、としてほしかった。そうは書きながら、ライターが書いた原稿中に「過る」と出てきたら「誤る」にするけど。

【11月】
04-11-1
11月20日「朝日新聞」から。
番数だけはこなしても、相手はくみしやすい格下ばかり。(朝刊19面)
「くみしやすい」ねえ。最近は辞書に出ているんだから、「戦いやすい」って意味で使っても誤用ではないんだろうな。

04-11-2
11月25日
 朝刊12面に「Mac、大学で人気上昇中」って記事が出ている。今春東京大学が採用するって話はずいぶん前に目にした。人気の理由は「OSX」がUNIX環境で動作することらしい。従来は、研究用にはUNIX、通常作業ではWindowsという使い分けをすることが多かった。Macintoshを導入すると、使い分けが不要で一本化できる。さらに先行導入した東京大学や東京女子大で「操作についての問い合わせがぐんと減った」って評判も大きいとか。Windows独走状態がすこしでも崩れるのはいいことだ。

【12月】
04-12-1
12月25日
既存球団の価格帯は気にせず、我々の価値観を見極めたい。(朝刊16面)
 新球団の年間シートに関する楽天の米田純球団代表のコメント。これは「存在価値」の意味で使っている。コメントなんだから仕方がないけど、この用法はもはや通例化しているのだろうか。

【続きは】
朝日新聞から(2005年~2007年4月)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=982844557&owner_id=5019671
スポンサーサイト



テーマ : 読書メモ
ジャンル : 本・雑誌

2003年12月~2004年6月の朝日新聞から

●2003年
【12月】
03-12-1
12月7日
 とはいえ、日本には比較的くみしやすい顔合わせになった。(朝刊21面)
「くみしやすい」の使い方が判らない。手元の「広辞林」から索く。
 漢字で書くと「与し易い」で、意味は「相手として恐れるに足りない」。用例として「与し易い相手」が出ている。この記述のとおりなら、前述の使い方はドンピシャになる。ただ、「与する」の本来の意味を考えると、納得できないところがある。
「与する」は「仲間になる、共同して行なう」などの意味であり、「相手をする、戦う」なんて意味はない。こう考えると、「くみしやすい」を「組みし易い」と考えた誤用が一般化して許容されたと考えるべきだろう。

03-12-2
12月8日
 朝刊10面から。
 紀文食品が調べた「好きな鍋料理」のランキング。
 1)おでん/2)すき焼き/3)寄せ鍋/4)しゃぶしゃぶ/5)キムチ鍋
 湯豆腐や水炊きはその下らしい。

 ランキングついでに、最近テレビで見た池袋の人気ラーメン店ランキング。
 1)光麺/2)無敵家/3)屯ちん/4)二天/5)ばんから

 もうひとつ、ずいぶん前にテレビのランキング番組で目にして印象に残り、メモしておいたもの。「女子高生の好きな寿司ネタ」。
 1)トロ/2)イクラ/3)ウニ/4)アナゴ/5)甘エビ
 6)蒸しエビ/7)玉子/8)イカ/9)ネギトロ10)タコ

03-12-3
12月26日
 鉄道が並行して走っている時に経営者が第一に考えるのが、お客を取られないようにすることではないだろうか。(朝刊12面)
 投書欄の一文が目についてしまった。これには深い(?)訳がある。このところ家人の手伝いでオペレーターとして参加しているパンフレットのネームがすさまじい。長年担当しているコピーライター(らしい)の日本語のすごさを噂に聞いてはいたが、斜め読みするだけで頭痛がしてくる。
 前にも映画館が「集った」ことがあるらしいが、今回もショッピングセンターが「集って」いた。こういう明らかな誤用はご愛嬌だが(そのまま製品になるんだから笑ってはいられないが)、微妙な表現もいろいろ登場する。そのなかのひとつが「河と平行して走る〇〇通り」。個人的な語感では、「走る」のは電車や車。線路や道路は「のびる」。「平行する」もアリだろう。さらに問題になるのは「並行」か「平行」かという点。「ヘイコウする」はやはり「並行する」だろう。「ヘイコウしてのびる」も「並行」。ただ、「ヘイコウにのびる」は「平行」の気がする。
 ついでだから、印象的だった表現をメモしておく。
・星空の輝く下
「輝く星の下」や「星空の下」なら異和感はない。おそらく、輝くのは「星」であって「空」ではないから。これが「輝く星空の下」なら異和感は薄れる(自分ではたぶん使わない)。「星空が輝く」より、「輝く星の空」のニュアンスになるからだろうか。最大の問題はそういうことではない。旅行パンフレットの場合、天候に左右されるような事柄はできるだけ避けるのが大原則。必要もないのに雨天の場合を考慮しない表現を不用意の使うのは単なるバカ。長年やっていても、バカはバカってこと。
・雰囲気が流れる
 これもけっこう微妙。「雰囲気」につく動詞は、まず浮かぶのが「雰囲気が漂う」。「雰囲気を醸す」「雰囲気を醸し出す」「雰囲気に包まれる」なんてのもある。一方「流れる」がつくのは、「空気」とか「時間」とか。まあ、だからと言って「雰囲気が流れる」が絶対ダメとは言い切れないけれど。
・しつらえ 
 この書き方をするライターは、前にも見たことがある。これはたいていの人が間違うのでは。似たような言葉を探すと、「拵える」の名詞形は「拵え」(「下拵え」など)、「誂える」の名詞形は「誂え」(「お誂え」など)。ところが「設える」の名詞形は「設え」ではなく、「設い」。原因はよく判らないので以下は推測。「設える」の文語形は「設う」。これを名詞形にするとおそらく「設い」になる。この形が残ってしまったのではないか。どっちにしても語感が古語の部類なので、個人的には使わない。「造り」とか「レイアウト」といった表現で逃げると思う。



●2004年
04-1-1
【1月】
1月9日
 テレビ欄(朝刊40面)の番組紹介で「恋の至極は忍ぶ恋」というタイトルが目に止まる。紹介記事は、次のように結んでいる。
=================================
 こんな言葉が紹介される。「恋の至極は、忍ぶ恋と見立て候」。まさに、しかり。
=================================
 出典は不明。やっぱ『葉隠』なんかね(2003年7月の日記参照)と思いながらネットで検索してみると、そのとおりらしい。引用文なんだからインネンつけてもしょうがない(正確には「しようがない」なのかな。個人的にはやはり「しょうがない」のほうが自然に感じられる)が、ヘンなものはヘン。百歩譲って、当時はこういう用法があったかもしれないと考えてもいい。現代語ではないって点は譲りたくない。

04-1-2
1月15日
 朝刊11面から。
 ADSLの利用件数が1000万件を超えたそうな。商用化が始まってわずか3年でのできごととのこと。この場合の1件は何を指すのか、という疑問が湧く。ふつうに考えれば契約件数とほぼ同義だろう。ADSLが12月末で1027万。ほかの方式は11月末のデータで光ファイバーが81万、ケーブルテレビが242万。単純に合算すると1350万件になる。
 複数の方式に契約した場合や会社単位の契約の集計のしかたがよく判らないが、とにかくとんでもない数。みなさん何をそんなに頑張ってるんでしょ。

04-1-3
1月17日
 独走の予感が漂う。(朝刊18面)
「独走の予感がする」「独走の気配が漂う」あたりがふつうだろうか。修正するのは簡単だが、「予感が漂う」がなぜおかしいかを説明するのはちょっとむずかしい。ポイントは「どこに」漂うのかってことだろう。「漂う」場所は周囲だから、「雰囲気」「気配」あたりもアリ。一方、「予感」が存在する場所は書き手の内部。「芽生える」「生まれる」あたりもアリ。
 先月メモしたのは「雰囲気が流れる」だったが、同じパンフレットに、先方から微妙な修正が入った。
  美食を味わえる。
「を」は正確には「が」だろう、なんてことはおいておく。最低限の修正は、1字だけかえる「美味を味わえる」だろう。「美食」は「美味を食すること」だから、「美食を味わえる」はヘン。これが「美食を楽しめる」だとさらに微妙になるが、「美味を楽しめる」と比べるとやはりヘン。

04-1-4
1月29日
 テレビ欄(朝刊36面)の番組紹介で「女性7人の痛快活躍劇」というタイトルが目に止まる。「劇」という単語は造語能力が高い。よく目にするのは「愛憎劇」「復讐劇」あたりで、ほかにもいろいろな言葉と結びつきそう。ただし、この場合は異和感が強い。「活躍する劇」だから「活躍劇」でもいい気はする。問題は、「活劇」って言葉(死語かな)があり、意味的にも大きくはかわらないこと。やっぱりヘンだよな。

04-1-5
1月31日
 産婦人科医の謝国権氏の訃報(朝刊35面)が出ていた。「性生活の知恵」の著者らしい。同書は60年に刊行されて200万部を超えるベストセラーになり、アメリカ、ヨーロッパ、中国などでも出版されたとのこと。この書名ぐらいは記憶にあったけど、驚いたことがいくつか。
・版元が池田書店
 驚くようなことじゃないんだろうが、意外だった。同書店のドル箱だったんだろうな。
・著者が存命だった
 単なるイメージだけど、とっくに亡くなられたもんだと思っていた。享年78だから、60年には著作時は35歳ぐらいか。そう不自然ではないが、もっと高齢のかただとばかり思っていた。

04-2-1
【2月】
2月8日
 投書欄(朝刊14面)を読んでいて思わず笑ってしまった。母が用意してくれた合格弁当を持って受験に臨んだ人の話。合格弁当の中身は、ごまめ、ウナギ、かまぼこ、クリと白ご飯。「頭文字」(日本語の場合もこの言い方でいいのかね)を並べると「ごうかく」になる。事情を知らない当人は、持参したふりかけをかけてしまい、「ふごうかく」弁当にしてしまう。これじゃネタです。

04-2-2
2月26日
  バイエルンに押され気味だったレアルは粗い守備の弱点を突かれ、足元をすくわれるところだった。(朝刊19面)
 また出てしまった「足元をすくわれる」。

【3月】
04-3-1
3月25日「勉強への価値観薄らぐ」という見出しが目につく。(夕刊18面)
 これは某誌で乱発されている「存在価値」の意味に見える。「勉強の価値観薄らぐ」なら完全に「存在価値」の意味だけど、「へ」が入っているからよく判らなくなる。
 本文では少しニュアンスが違う。
「勉強をきちんとしなければいけないという価値観が急速に薄らいでいる」と研究所は見る。
 微妙。こちらだと正用の「価値基準」の意味にもとれる。どうにもスッキリしないのは、そもそもの使い方がヘンだからでは。「価値観」は濃くなったり薄らいだりするものではない。変化はする(ただ、「消える」ことはあるような気もする)。価値観が変わった結果、「勉強をきちんとしなければいけない」という意識が「薄らいでいる」ってことだろう。

04-3-2
3月26日
「(荒川の首位に)すごくうれしかったです。しーちゃんが好きです」(朝刊17面)。
 世界フィギュアの女子予選で2位になった安藤美姫選手のコメント。「~しいです」「~しかったです」の表現を新聞で見たのは初めて。通常はこのテの表現は避けている。たとえば、高校野球の試合後のインタビューをテレビで見る。選手の第一声で多いのは、勝ちチームだと「うれしいです」、負けチームだと「悔しいです」。それがいちばん素直だもんな。ところが、これがこのまま紙面に載ったのを見たことがない。このテの「~しいです」は通常のデアル体の「~しい」になる。文字数を節約するためか、コメント全体がデアル体になっていることもある。そんな言葉づかいをする高校生がどこにいる。
 安藤選手のコメントがそのまま文字になった理由はいくつか考えられる。
1)「~しいです」に比べると、「~しかったです」のほうがまだマシな印象がある
2)16歳の女性のコメントなので、デアル体にはしにくかった(それって性差別?)
3)短いコメントなので、工夫するのがメンドーだった
4)記者が日本語を知らなかった
 まあどんな事情があるにしても、4)の点は否定できない。

04-3-3
3月31日
 大阪市港区の鳴門部屋宿舎で記者会見した萩原は「とてもうれしいです」と喜びを表した。(夕刊17面)
 17歳9カ月で十両に昇進した萩原の記事。昭和以降では17歳2カ月の貴花田に次ぐ2番目の記録らしい。フーム、もはや「~しいです」もアリってことね。

【4月】
04-4-1
4月5日
 岡田監督には、すっかり巨人打線はくみしやすしの印象を与えてしまった。(朝刊20面)
 この「くみしやすし」って、どういう意味なんでしょ。原型の「くみする」は漢字で書くと「与する」。意味は「仲間になる」「賛成する」。「戦う」なんて意味はない。しかし、手元の辞書などで見ると、例えば「広辞林」だと「与し易い」は「相手として恐れるに足りない」の意味で、「与し易い相手」って用例が出ている。古い記憶をたどると、これは誤用だったはず。この誤用が生まれる背景は、たやすく予想できる。「組みやすい」からの連想。そこから「くみしやすし」=「組みやすし」と誤解された。実際、某ゴング誌では「組みしやすい」って用例をよく見る。たまに「汲みしやすい」なんて例も見る(それはどういう意味だ)。百歩譲って「くみしやすし」は認めたとする。文語調の特殊用例と考える(どういう用例だ)。しかし、「くみしやすい」はナシでしょ。

04-4-2
4月17日(土)
「朝日新聞」の夕刊15面の記事を見て、なんかイヤーな気持ちになる。
 イラクで人質になっていた3人組が国外に出た。この人質事件にはいろいろな要素が絡み合っているので、軽々しくコメントはできない。
 イヤーな気持ちになったのは、まったく別な次元。人質のひとりだった高遠菜穂子さんの著作が異例の増刷になったらしい。
=================================
 イラクで解放された高遠菜穂子さん(34)の著作「愛してるって、どう言うの?」の注文が出版元の文芸社(東京都)に殺到し、「持ち込み原稿の出版」としては異例の3万部の増刷が決まった。
=================================
 この人が波瀾万丈の半生を送っていたらしいことは噂になっていた。注目度は高いわな。以前に「文芸社刊」の著作があることを知ったときからこんな事態は予想できた。なんでも、02年7月に初版1000部を刊行後、これまで3刷総計2000部を出していたそうな。単純に予想すると、500部ずつの増刷ってことか。ずいぶん細かく刻むもんや。
 12、13両日はファックスだけで計約1万部の注文があり、持ち込み原稿の「協力出版」中心の同社としては「短期間で経験のない量」(経営企画室)の注文が殺到しているという。
 週刊誌によると、「便乗商法ではないか」という非難もあるとか。バカ言ってんじゃないよ。こういうケースで増刷を見合わせるようなら、商売人として失格。事件後に手記を緊急出版するなら便乗商法だけど、話が逆。「手記の緊急出版」も十分ありえるよな。それ以前に、週刊誌あたりが「独占手記」を公開する可能性のほうが高い。そのほうがよほど便乗商法だ。
 イヤーな気持ちになったのは、これと同じようなドタバタ劇を考えたことがあるから。凶悪犯の手記なんてのはそこそこ話題になる。そこで、売れない作家が凶悪犯罪に走るって可能性がある気がした。その場合、すでに著作があることが前提になるが、自費出版がこれだけ盛んになると、ハードルはずっと低くなっている。
 危険思想の啓蒙書みたいなものを出版後、その主張を全面に出して立て籠もりなんてことになったら、間違いなく売れるだろうな。

【5月】
04-5-1
5月6日
 6試合負けなしだった市原を突き放す、決勝点となった。(朝刊17面)
 なんという微妙な読点だ。本多読本的には「あってはならぬテン」。しかし、ほかに打つところがない。読点なしにするのもなんかヘン。仮に打つとしたら、「市原」の直前で、これもやはり「あってはならぬテン」。
  6試合負けなしだった、市原を突き放す決勝点となった。
 これもヘン。「を」の直後も無理なら、残るのは次の読点しかない。
  6試合負けなしだった市原を突き放す決勝点、となった。
 やはりこれもヘン。つまり、どこにも読点が打ちにくいということになる。おもしろいから、もっと引き伸ばしてみようか。
  6試合負けなしの快進撃を続けていた市原を突き放す近来まれに見る劇的な決勝点となった。
 ここまで長くしても、読点は打ちにくい。待てよ。こうなると、「放す」の直後に〈長い修飾語〉の読点として打っていいのかな。この形だと、「6試合負けなしの快進撃を続けていた市原を突き放す」と「近来まれに見る劇的な」とがともに「決勝点」かかることになる。後ろの修飾句を長くすると、読点を打つスキができるってことか。
  6試合負けなしの快進撃を続けていた市原を突き放す決勝点となった。
 この形が、読点を阻む人工的な形の最終形なのかね。

04-5-2
5月20日
 中畑コーチら首脳陣は、各ポジションごとの選手配置を協議した。(夕刊17面)
 アララ。こんなに典型的な重言を新聞で目にするとは思わなかった。

04-5-3
5月26日
1安打に終わった小久保は「いつものように制球がアバウトじゃなかった」と舌を巻いた。(朝刊17面)
 こちらは「ように+否定形」の典型。この場合、書き手が意図しているのは、「いつもと違って制球がアバウトじゃなかった」。

04-5-4
5月31日
 主役はこの日も、常時先発出場できない、いら立ちを、ファンへのメッセージに込めた。(朝刊12面)
 ジャイアンツの清原のことを書いた記述。2つ目の読点は、本多読本的には「あってはならぬテン」。なんでもいいけど、この記事は全文を引用したいほど。クサい文章のお手本にしたくなる。

【6月】
04-6-1
6月25日
 読書欄の「ベストセラー快読」(朝刊13面)。『愛してるって、どう言うの?』(高遠菜穂子)を取り上げている。まあ、内容に関してはどうでもいい。書き手の岡崎武志氏は、適当にオチョクりながら一応評価している。なんでこういう本を紹介するんでしょ。
 記憶が正しければ、初版1000部で、人質事件が起きた段階では、3刷2000部だった。そのあと、急遽3万部の増刷をかけ、少し前に「増刷出来」の広告を見た。記事末の記載を見ると、「5刷・3万2千部」とのこと。5刷目の部数は未発表なんだろうか。まあどうでもいいや。

04-6-2
6月9日
 囲碁の観戦記(朝刊24面)から2点。
  5勝1敗でトップを走る張栩への追跡者決定戦である。
 トップを追いかけるのは「追跡」じゃないだろう。フツーに考えるなら「追走」かな。
  ありきたりの書き方をすれば、どちらも負けられないのである。
 これはウマく逃げている気がする。「どちらも負けられない」はよく目にする。野球中継あたりだと、とにかく頻繁に耳にする。「どちらも」を「ともに」にしている例も多い。もっと強くなると、「どちらも絶対に負けられない」になる。じゃあ引き分けるしかないか。しかし、「どちらも負けたくない」だと、意味的には正しくてもマが抜ける。
 ただし、本当に重大な勝負には使わない気がする。負けたら終わりのトーナメント戦で使ったらホントにオバカだが、記憶にない。
 そんなこんなで、「どちらも負けられない」って表現は使いにくい。「ありきたりの書き方をすれば」をつけることで、かなり緩和している。

6月16日
04-6-3
 夕刊12面から。
 マンガ家の二ノ宮知子のインタビュー記事が出ている。ピアノ科の音大生「のだめ」こと野田恵が主人公の『のだめカンタービレ』が、第28回講談社漫画賞を受賞したとか。『GREEN~農家のヨメになりたい』はNHKでドラマ化されたとか。記事中にもある『平成よっぱらい研究所』のウワサはずいぶん前に聞いた。

6月30日
04-6-4
当時の松坂は中村やロッテ・黒木らとしのぎ合っていた。(朝刊15面)
 こうして「凌ぎ合う」も正用になっていくのね。書き手は稲崎航一記者。前に見たのは元柔道世界王者が書いた記事だったが、この人はフツーの記者だろうな。

【続きは】
●朝日新聞から(2004年7~12月)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=982843795&owner_id=5019671

テーマ : 読書メモ
ジャンル : 本・雑誌

プロフィール

tobi

Author:tobi
フリーランスの編集者兼ライターです。

カレンダー
02 | 2009/03 | 04
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード