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2009年3月の朝日新聞から

 総索引は下記です。
朝日新聞から総索引(2002年~)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html


【3月】
●今月の朝日新聞から
09-3-1
3日
4期ぶりの参加の小県は、いずれも好局の勝利という評判だ。(夕刊4面)
 記者は不明。ここまでの小県九段の成績は2勝0敗。一般に、「いずれも」は3個以上に使うんじゃなかろうか。2個のときは「どちらも」などが自然。

09-3-2
6日
「参考人聴取が政界の具になることは避けたい」という。(夕刊1面)
 記者は不明。小沢代表の違法献金事件を記事。へー。1面のトップ記事って、記者名がないんだ。知らなかった。これは偶然なのか必然なのか。見出しに「政界の具 避けたい」とあって、奇妙に思った。わかりにくいけど、検察幹部のコメントらしい。意味はわかるけど、こんな言い方アリ? 「政界の愚」ならよくわかるけどさ。

09-3-3
10日
米国でも一丸になってがんばる(朝刊21面)
 記者は不明。WBCの1次ラウンド決勝に負けた韓国監督のコメント。間違いじゃないけど、異和感が大きい。個人的には「に」でも「と」でもいい場合は「に」うを使う。でもこれは慣用句だから「と」でしょう。

09-3-4
16日
 「西松建設」から民主党・小沢代表の資金管理団体「陸山会」への違法献金事件に絡んで、東北地方のゼネコン側の談合組織が受注調整する際、秋田県発注の工事でも、小沢代表側の意向に配慮していた疑いがあることが関係者の話でわかった。(朝刊1面)
 記者は不明。へー。朝刊の1面ってトップ記事だけでなく次の記事も記者名がないんだ。知らなかった。これは偶然なのか必然なのか。文章としてはおかしくないけど、一文が長いよ。こういう長ったらしい一文はリードでたまに見るけど、これは冒頭の文。もしかすると、リードにする予定だった? などと深読みしてしまう。困ったことに、日本語としておかしくないぶん、2文に分割するのはむずかしい。「違法献金事件に絡んで」の後を、「絡んで新たな事実が浮上した。」にするくらいだろうか。

09-3-5
18日
 朝刊34面に「新常用漢字表をよむ」というコラムがのっている。書き手は早稲田大学の野村雅昭教授。エラい人らしいけど、内容がないうえに、「笑っちゃう」といったフレーズを無理に使ったりして妙に品がない。(←オ・マ・エ・が・言・う・な)

09-3-6
17日
▲△ 今泉さんが奨励会退会 制度創設後、奨励会三段リーグ編入試験に初めて合格した今泉健司三段(35)が、規定の4期以内に四段になることが出来なかったため、退会となった。最高成績は11勝7敗だった。(夕刊4面)
 記者は不明。ちょっとしたメモです。日本語の問題だと、厳密に言えば「退会となった」はヘンだろうと思う。「退会することになった」か「退会した」だろう。

09-3-7
19日
 これもメモ。朝刊40面のテレビの番組紹介欄に竹田さをり記者の記事がのっている。この記者は、最近ネットで話題になっているらしい、とにかく文章のトーンが妙。今回の記事を見ても「なぜか埼玉の戸田市で開かれた」「最近グイグイ出てきている」「設定の複雑さがすばらしい」「我が家の言語生活にも採り入れたい」etc.……とにかく妙な表現の見本市。今後も注目したい。

09-3-8
24日
 決勝進出がかかった戦いも、肌寒い中、ケガを恐れてか体を張ったプレーはなかった。こんな戦い方をする限り、米国が頂点に立つ日は遠いだろう。(朝刊21面)
 村上尚史記者。そんなことで選手を責めるなよ。そういう状態にしているのは主催者が悪いんだから。ちなみに、WBCで大ケガしたら公傷にしてくれるのかな? そもそも、野球選手に公傷なんてないか。そりゃ気合いも入らないよ。こういう文章がイヤなのは、単なる結果論だから。気合いが入ってなくても楽勝することだってあるでしょ。そんときはなんて書くんだろうね。負けたからこう書いてんでしょ。こんなインネンをつけられたくなかったら大会前に書きなさいよ。ダブルエリミネーション方式のことを皮肉った記事があったはずなんだが、見つからないorz。
 翌日の朝刊2面にコラムがあり、ダブルエリミネーション方式や分配金のことをウダウダ書いている(志方浩文記者)。しかもQ&Aの妙な文体で焦点をぼかしながら。そういう文句は週刊誌にまかせておきなよ。でなけりゃ、社説かなんかで堂々とネガティブキャンペーンでもやりなさいよ。

09-3-9
28日
観光地や利用客にとってはありがたい話だが、料金システムはいたって複雑。(朝刊1面)
 松川敦史記者&宮地ゆう記者。高速道の値下げの関する記事。ほとんどインネンかもしれない。これを真剣に考えるととんでもないことになる。問題は「いたって」の使い方。ネット辞書を索く。
『大辞泉』===========================
[副]《「いたりて」の音変化》程度のはなはだしいさま。きわめて。非常に。「―健康だ」「―陽気な性格」
『大辞林』===========================
(副)
〔補説〕 「至りて」の転
きわめて。はなはだ。
================================

 元になっている「いたりて」を索く。
『大辞泉』===========================
[副]程度のはなはだしいさま。非常に。いたって。
「―愚かなる人は、たまたま賢なる人を見てこれを憎む」〈徒然・八五〉
『大辞林』===========================
(副)きわめて。非常に。大層。いたって。
―浄く仏の御法を継ぎ隆(ひろ)めむと念行(おもほし)まし〔出典: 続紀(天平宝字八宣命)〕
〔補説〕 多く漢文訓読語として用いられた
================================

 予想通り、あまり参考にならない。ここに出ている現代文の用例は「いたって健康」「いたって陽気」。あと、真っ先に浮かぶのは「いたってシンプル」「いたって簡単」。何を言いたいかと言うと、一般に「いたって」は肯定的な意味で使う印象があるのではないかってこと。古文に「いたって愚かなる」があるのはちょっと困る。こういうのを根拠に、かつては「肯定的な言葉にも用いられていた」とか書きだすと「全然」の使い方みたいな話になり、グズグズになる。そういう歴史的な使われ方に興味がなくはないけど、とりあえずは現代語でどう使うかを問題にしたい。
 念のため、「いたって」の用例をネット検索してみる。これも予想通りで相当頭が痛い例が出ている。おかしくないかな、と思うものを抜き書きする。
「いたって平凡」「いたって真面目」「いたってフツー」「いたってノーマル」「いたって健全」etc.……。「平凡」や「フツー」が肯定的か否かは微妙かな。
 結局、根拠らしきものは見つからなかった。ただ、元々の「いたって複雑」には相当異和感がある。おそらく、真っ先に浮かぶ「いたってシンプル」「いたって簡単」の正反対の意味だからだろう。

09-3-10
29日
 朝刊37面の「ことば談話室」のテーマは「教鞭をとる」。大堀泉記者。「教鞭をとる」の話はたいした話ではない。もともと「鞭(むち)」のわけがなく、指示棒の類いだろう。実態がなくなったうえに、常用漢字表の前身である当用漢字表の段階で「鞭」の字が採用されなかったから、実質上「言葉狩り」にあった。このコラムはけっこうおもしろかったが、今回が最終回らしい。ε= (´∞` ) ハァー

09-3-11
29日
 支度部屋では「こういう優勝があるのかな、という感じ。うれしいです」。そして、「全勝できるかどうかは分からないが、千秋楽までがんばることですね」。いつも通り静かな口調だった。(朝刊22面)
 伊藤秀樹記者。14日目の自らの取り組みの前に優勝が決まった白鵬のコメント。問題は「うれしいです」(以降は、〈「い形容詞終止形」+「です」〉と呼ぶ)。少し前から、下記のトピでも話題になっている。
【「い形容詞終止形」+「です」について】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=40879560&comment_count=15&comm_id=398881
 これにコメントを入れるために、伝言板も用意した。
伝言板【板外編6】デス・マス体が書きにくいワケ
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-277.html
 引用文に関しては、無神経としかいいいようがない。相手が外国人だからあえて不自然な日本語にしたのなら、一種の人種差別じゃないか? どうしても「うれしい。」にしたくないなら、ほかの書き方を考えるべき。いちばん安直なのは「うれしいですね」と「ね」をつけること。そうすると、ずっと自然な感じになる(単なる経験則で、理由は不明)。横綱は「ね」なん言わない? 直後に「ことですね」と「ね」を使ってるじゃん。
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