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重言の話1

 下記の仲間。
【日本語アレコレの索引(日々増殖中)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html

mixi日記2008年07月30日から

 昨晩(記録の上では今朝早く)の日記にもらったコメントの返事が長くなるので、日記にします。ってことで、本日2回目の日記です。申し訳ない。≦(._.)≧

 えーと、まず質問の内容を確認させてください。
「寛容な慣用重複表現」のトピの「180」のコメントであげられた「着物を着る」「旅行へ行く」「寝言を言う」の重言を回避する言い回しはないか、ということですよね。
 なんでそんなことを考えたんですか?

【寛容な慣用重複表現】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=23663512&comment_count=183&comm_id=8873

 トピのことはトピで訊いてください……なんてことは言いません、好青年(?)ですから。さらに言うと、「お手軽な方法で申し訳ない」という言い方もちょっとひっかかりますが、スルーします(笑)。
 先にお断わりします。右手が血まみれになっているな、と思ったらかなり殴り書きになっていました。不明点がございましたら、遠慮なく訊いてください。
 ゴチャゴチャ書いてみましたが、これでまったく見当違いのことを書いてたらどうしましょう。単なるバカ? まあ、いい機会だったと考えます(泣)。

 tobirisuに重言の話を振ってはいけません。いくらでも書き続けます。だから、あえてあのトピにも近づかないようにしているんです(泣)。重言については、町内会で一、二を争うほど、いろいろ考えている気がします。
 とりあえず、tobirisuの「足跡帳NO.2」の7月3日のタッチさんあてのコメントはお目通しください。それと、明日アップ予定の「7月の朝日新聞から」で「~から始まる」(微妙な重言の例)について書いています。

【足跡帳NO.2】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=795506888&owner_id=5019671

 失礼は承知の上で、以下はデ・アル体で書きます。このテのことをデス・マス体で書くと、細かい点が気になって書きにくいもので。
 ひと口に重言といってもいくつかのレベルがあり、質問にあった3つは、ほとんど重言ではない気がする。こういう例はほかにもいろいろある。
 個人的に気になるのは、「ひと言で言う」。これは「ひとことで言う」と書くことしている。「これを重言と言う」などの場合は、単に同じ文字が近接するだけで重言とは言えないはず。そうは言っても字面の重言感がイヤなら、少し表現をかえるべきだろう。
1)着物を着る
 例としてはよくできているが、現実に使うだろうか。すっごく日常的な言葉の組み合わせのように見えて、実際にはめったにお目にかからない。「着物」の使用頻度が意外に低いせいではないか。「(成人式に)和服を着る」ならアリ。「衣服を身につける」もアリ。どうしても「着物」を使いたいなら、「装う」「身にまとう」あたりだろうか。
2)旅行へ行く
「旅行する」「旅行に出かける」(原文に合わせて「旅行へ」とするべきかもしれないが、「旅行に」のほうがシックリ来る)。なぜか「旅に出る」とは言っても「旅行に出る」とは言わない気がする。
3)寝言を言う
 これは難問。まず、「寝言」の意味合いによってかわる。「妄言」の意味なら「抜かす」「ほざく」あたりだろうか。決して品のある言葉ではないが、「妄言」の意味の「寝言」自体が品のある言葉ではないので、バランスとしてはちょうどいい。「寝言は寝てから抜かしやがれ」
 本来の意味の「寝言」だと。これは「寝言を言う」しかない気がする。
 とはいえ、実際の文章なら、力業でなんとかするだろうな。
〈寝言で「○○○」と言う〉、「寝言がヒドい」などの形が想定される。実際に例文をあげてもらえば、解決策は考えられると思う。

 1)~3)に共通することだが、無理に回避するより、素直に使っていいと思う。どうしても回避したいのなら、文脈の中で考えるほうがいい。画一的に、「こう書きかえればいい」という案を出すのはむずかしい気がする。

 厳密に言うと、類語に置き換えただけでは重言感が残ることも多い。
 実はこれに関連することで、あるトピック用に用意したコメントがあって、投入する時期をうかがっている。参考になると思うので、下記に引用しておく。
 もし「旅行へ行く」が重言なら、「旅行に出かける」も重言風になるはず。「旅行に出かける」にはまったくヘンな感じがないということは、単に字面の問題で重言ではないってことの裏付けになるのでは。


【あるトピ用のコメント】=========================
 少し話が停滞している気がするので、古くて新しい話題を投入します。
 このトピ内で何度か話題になっている〈「違和感を感じる」は重言〉ということは皆さん納得されていると思います。
 では、その修正案として出てくる「違和感を覚える」は重言ではないのでしょうか。長い間気になっています。
 もし「違和感を感じる」が重言なら、類語に置き換えただけの「違和感を覚える」も重言ではないか、という気がします。もちろん、重言の度合いはずっと軽くなるので、「重言風」とでも呼ぶべきでしょうが。個人的には、「違和感を感じる」は使わない表現で、「違和感を覚える」はできるだけ使いたくない表現と考えています。
 以前、こんな話もありました。

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=17612312&comm_id=125916&page=all

 ほかに似たようなケースがないか考えてみました。

重言       重言風     正用1    正用2    
1)炎天下の下   炎天下の中   炎天下/炎天の下
2)被害を被る   被害を受ける  害を被る   被害にあう
3)違和感を感じる 違和感を覚える 違和を感じる 違和感がある/違和感が生じる
 このうち「炎天下の中」は単なる重言の気もします。おそらく、「正用1」の「炎天下/炎天の下」がフツーに使われているので、「炎天下の中」はナジミが薄いせいだと思います。
 いずれも、類語に置きかえただけでは「重言風」であり、「正用1」のように重複する要素を取り除くか、「正用2」のようにちょっと別の形にするべきなのかな、と考えます。
 重言は誤用とは言い切れないケースもありますし、「犯罪を犯す」「立場に立つ」のように重言の形を避けにくい言葉もありますが、やはりできるだけ避けるべきではないでしょうか。

●7月3日のタッチさんあてのコメント
================================
 はじめまして。

 校正のお仕事をなさってるんですか。お見知りおきのほどよろしくお願いします。

 エート、これは定型文ではありませんよね(笑)。
 申し訳ない。最近猜疑心が強くなっているもので(7月1日の日記のコメント欄参照)。
 ただ、校正校閲のトピに限ると当方は質問者側に回っていることが多いので、参考になるコメントに心当たりがあまりないのですが。
 そのかわりといってはなんですが、ほかの部分は参考になるかもしれません。

 当方のコメント集は下記にまとめてありますので、お時間のあるときにでもご覧ください。話はそれからです(笑)。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=655355978&owner_id=5019671

 日記だと、毎月恒例?の朝日新聞ネタや、下記は参考になるかもしれません。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=746503742&owner_id=5019671

 あと、マイミクの日記にこんなコメントをしたりもしています。

=====================================
 重言に関してはちとうるさいですよ。
 取り急ぎ、昔書いた原稿から。

1)よく見る重言の例
だいたい60字ぐらい/古来から/第1回目/まず第1に/1階~3階まで
2)避けにくい重言の例
犯罪をおかす/被害をこうむる/立場にたつ
3)重言か否か微妙な例
おのずから/献身的に尽くす/自然の生薬/新発売/総称で呼ぶ/常日頃/排気ガス
=====================================

 上記のなかで、ひとつだけ重言でもなんでもない正規表現があります(当方の勘違いでなければ)。当然おわかりですよね(笑)。

 もろもろに関しまして、間違いのご指摘や異説など、お待ちしております。
================================

●「7月の朝日新聞から」──「~から始まる」(微妙な重言の例)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-201.html


●重言関連の話一覧
7)【重言の話1】(2008年07月30日)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-284.html

8)【重言の話2】(2008年11月24日)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-58.html

9)【伝言板 板外編4──重言の話3】(2008年11月25日)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-59.html

90)【重言の話4(第1稿)】(11月21日)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-863.html

【続きは】↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1003738264&owner_id=5019671
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世に誤用の種は尽きまじ──2

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html

 直接的には下記の続き。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-194.html

mixi日記2008年08月10日から

 8日の夜、暦の上では9日の朝、バカなことをしでかしてしまった。
「世に誤用の種は尽きまじ」のタイトルで日記を書き、ニュースから検索できる形にした。アップした直後からそこそこ足跡がつく。
 ふと思い立って、同じニュースから検索できる日記がどんな内容なのかチェックしてみた。いちいち確認したわけではないが、書き手が若いのが意外だった。最年少は18歳(mixiの規則上、これ以下はない。正確には「未満」だろうが、なぜか「以下」のほうがシックリ来る。あるいは一番いいのは「これより下」なのかな)。ほとんどが20代だった。
 若い世代が言葉に興味をもっていることを喜ぶべきだろうか。まあ、フツーに考えれば、年寄りはニュースに絡めて日記なんて書かないか。ってことはtobirisuは20代の感覚? ほんの少しだけ若返ったー(←いい加減にしろ)。
 ザッと読んだところ、3つに大別できる。

1)意味不明派
 ただ足跡が欲しいんだろうな。記事をそのまんま引用して終わりなんて人もいる(マイミクに紹介したかったのかな。それなら数行程度はコメント入れるでしょうに)。もっと極端になると、全然違う内容の日記を書いている。
2)無知お手上げ派
 ニュース内容を見て、「知らなかった」と落ち込んでいる。あんなのフツーの人は知らないよ。
3)無知開き直り派
 7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない、と嘯いている。一理なくはないんだけど、誤用誤用。 
 思うところがあって、そういう書き方をしている日記に片っ端から乱入する。

【乱入コメント】=============================
 突然の乱入失礼します。
 どんなに使用者が増えても、
 誤用誤用です。
=====================================
 
 ウワー。好青年で知られるtobirisuとは思えない感じの悪さ。
 まともに反応したかたがいた。
「たしかに言葉の問題をまじめに考えられているかたには不愉快な書き方でした。申し訳ございません」
 いや、その。そんなに真っ向から反省しなくてもいいのよ。これも定型文なのか?
 なかにはゴチャゴチャ反論してくるかたもいた。
 さらに感じ悪くダメを押す。

【ダメ押しコメント】===========================
 少し挑発的に書きます。
 いろいろな研究をした学者がそう言うなら「そうでしょうね」と聞く気にもなります。
 当方の数少ない経験をもとにして書かせていただくと、若い人で「言葉がかわっていくのは当たり前」と言う人は、ほとんどが「無知の開き直り」です。
「それは誤用だ」と言われても、「だってそう言うしー」のレベルです。たとえば当方がリンクを張った
 
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=881031344&owner_id=5019671

 を全部読んでも、同じことを言えますか。
 あるいは、下記のサイトを見ても、同じことが言えますか。

http://www.shos.info/doc/misuse.html

 口うるさいオヤジと思われても構いません。
 でも、それが言葉なんです。
 上記の2つのリンクに目を通してからなら、どんな暴言でも聞きます。
=====================================

 そのうちメンドくさくなって、いきなり「乱入&ダメ押し」をするようになった。いろいろおもしろい意見が聞けた。ただ、こういうことに興味を持つ割には日本語があやしい人が多い(しかたないか)。あまりにも日本語がおかしくて何を書いているのかわからない箇所を指摘したら、逆ギレした人がいた。

【無知の開き直りの例】==========================
>>tobirisu
んじゃーそれでいいやーw

だな
=====================================

 こんなかたに、まじめにコメントを入れたtobirisuがバカでした。

 で、本題に戻ろう。
 7割以上が誤用していたら、それはもはや誤用ではないのか?
 考え方しだいだろう。多数派なんだからOKと胸を張れる人はどうぞ。勝手に恥をサラしなさい。
 逆に考えれば、3割弱の人に「この人日本語が不自由?」と思われるんだよ。当方はそんなのは絶対にイヤだ。まして、目上の人とか知性の高い人は3割弱の側の可能性が高いのよ。ぜえったいにイヤだ。少なくとも、言葉にかかわる仕事をしている身としては、それは屈辱的すぎる。何より、そんなバカなことをしていたら、仕事にならん。
 マトモな文章を書くことに縁のないバカガキが勝手にそう思っているのなら、「どうぞご自由に」としか言いようがない。でも、ムヤミにそういうことを主張しないでほしい。
 結局のところ、いつも書いているとおり、「使える言葉がどんどん減っていく」ってことになる。アタシャそれが情けない。
 昔、後輩が恥をかいた話を聞いたことがある。お偉いさんに仕事の進捗状況を訊かれ、「完全に煮詰まってます。アドバイスをいただけませんか?」と言ってしまったそうだ。
「オマエはオレをなめてんのかー!」と一喝され、延々と説教されたらしい。
 誤用ひとつにメクジラを立てるのもどうかと思うが、このお偉いさんはそういうキャラだからしかたがない。「煮詰まる」と「行き詰まる」を間違えると、こういうことが起こりかねない。
 実社会で使っちゃいそうで、使っちゃうと相手が逆上しかねない誤用って、ほかにもいろいろある。
「ご苦労様でした」
「役不足」
「枯れ木も山の賑わい」
 そういうのは知っておかないとダメだろ。

 言葉はかわっていくもの。そんなことはみんな知っている。別にどんな言葉も本来の意味で使うべきだなんて主張する気はない。もともとは誤用だがとっくに定着していると思われるものはフツーに使う。「とても」がアータラとか「全然」がコータラなんて話は聞き飽きた。これは前にも書いた。

「とても」は肯定・否定両方使う。
「全然」は否定にしか使わない。
「まったく」は原則として否定にしか使わない。「まったくそのとおり」とかならアリだろう。
「確信犯」は、誤用と言われるとムカツクので原則的に「確信犯的」の形で使う。
 ただ、過渡期にある言葉を、何も知らず誤用の意味で使うのはバカみたいだからやめたほうがいいってこと。

 似たような話で、以前日記に書いたことがある。あれは公開制限があるので転載する。

【トピ主のコメント】===========================
さっき ニュースで 野口みずき選手が 「これを言うと 勝てるってジンクスがある」とか言って 中国語で何か叫んでました

ジンクスって 普通に日本語に使われてますが 英語の意味は 悪いことが起きる、不運をもたらすって意味なんですよね~

ひと昔前までは 本来の意味で使われていたのに 今は反対の意味で 普通に使われてますね
=====================================

【「3」のコメント】===========================
そんなに難く考えることはないのではないでしょうか?
私は個人的には乱れとは感じませんが・・・

時代と共に言葉が変わるのは当たり前のことだと思います。特に今回は一般的にもジンクス≒おまじないというイメージが強くなって「今まさに言葉の意味が変わっていく環境に立ち会っている」と考えるとちょっと気持ちが和みませんか?
=====================================

 この「3」のコメントにカチンと来た。tobirisuの書き方は傲慢丸出しなので読み流してほしい。

【「3」のコメントに対するtobirisuの感想】=================
 これがネットコミュニケーションの怖いとこです。同じことでも、書き手のプロフィールによってニュアンスが大きくかわる。
 アンタ何歳なのよ。プロフィールを詐称してなければ、この人は21歳の大学生。中年のオヤジがこういうふうに語るなら聞き流してもいい。でもオマエが言うな。
 細かく書くよ。まず「難く」ってなんて読むのよ。常用漢字表なら「カタく」。ちょっと無理するなら「ニクく」。まさかと思うけど「ムズカシく」なのか? どうやったらそんな変換するのよ。と書いてやっと誤解に気づく。そんなに堅苦しく考えるなってことなのね。そんな無礼なことをよく書いたもんだ(無礼になるという感覚がないのね、可哀想に)。漢字で書くと「堅く」かな? 

>時代と共に言葉が変わるのは当たり前のこと

 口のきき方に気をつけろよ。んなことはみんなわかってるの。それはオマエが口にするのは、単に無知の開き直りでしかない。黙って先輩の話を拝聴しなさい。反論するならせめて辞書くらい索けよ。
「本来はそういう意味だということは知っていますが、私のまわりではどちらの意味でも使っています」くらいなら聞いてやってもいい。それなら事実の報告だからね。無知に基づく意見を垂れ流すのはやめようね。

>特に今回は一般的にもジンクス≒おまじないというイメージが強くなって

 もう少し日本語の勉強してから出直しておいで。

>と考えるとちょっと気持ちが和みませんか?

 なごむわけないだろ。小娘にそんな口を叩かれて納得する大人はいないよ。
 こちとら「環境に立ち会っている」気はないけど、「過渡期に直面して」戸惑って、苛立って、ムカツいてるよ。
 別に「若造が偉そうに書くな」と決めつける気はない。若くたって高い見識をもっている人はいる。ちゃんとした意見なら聞くよ。自分の無知を公言するような書き方は控えなさい、と老婆心ながら忠告しているだけだよ。
=====================================

 要約しよう。「まとまな日本語も書けないヤツが偉そうに開き直るな。単なる無知にしか見えんぞ」

 そもそも8日の夜に当方がこんなバカなことをしでかしたのは、日本語の問題を話せる知り合いを増やしたかったから。
 年齢や知識量はさほど関係ない。あんまりにも無知だと疲れるけどさ。
 要は、日本語に対する態度が常識的であること。自分の間違いや無知は素直に認められること(ネット上だと、これができないヤツがけっこう多い。そういう人って普段は間違いを指摘されたらどうしてんだろう)。その上で、知識量が豊富なら申し分ない。
 少しばかり知識があっても性格が歪んでいるのは論外……オ、オレのことか?
 σ(^_^;)アセアセ...

【追記】
 誤用の話に興味がある人は、下記の日記は読んでおいて損はないと思う。

http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html


【追記2】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「とても」「全然」「まったく」について再確認しておく。

「とても」は歴史的に見れば、昔は否定にしか使わなかった。芥川龍之介がそんなことを書いて物議を醸した記憶がある。
【芥川龍之介の「とても」】
http://kokugosi.g.hatena.ne.jp/kuzan/20070616/p1
 現在の出版・編集の現場では肯定でも否定でも○。

「全然」は歴史的見れば諸説ある。どうやら、昔は肯定でも否定でも使ったらしい。
 現在の出版・編集の現場では否定にしか使わない。なかには許容する人もいるかもしれないが、個人的には×。

「まったく」は原則として否定にしか使わない。ただし、「まったくそのとおり」のように異和感のない場合もある。

赤い本」には以下のように書いた。
================================
【練習問題18】
 次の文のなかでヘンなのはどれで、なぜヘンなのか理由を考えてください。
  1)この料理は全然おいしい。
  2)この料理はとてもおいしい。
  3)この料理はまったくおいしい。

 副詞のなかには、後ろに決まった表現が来るものがあります。たとえば、「けっして」という副詞を使った場合、後ろに来るのは「~ない」などの否定形で、肯定形が来ることはありません。同様に、「全然」の後ろも否定形が来るのが一般的です。1)のように「全然」が使われているのに後ろが「おいしい」という肯定形では、「係り結ばず」になってしまいます。
 近年、話し言葉の中で使われる「全然+肯定形」が「言葉の乱れ」として取りざたされていることは、ご存じのかたも多いでしょう。将来的にはわかりませんが、現段階では、まだヘンな形と考えられます。「現段階では」と書いたのは、「〇〇+否定形」のルールはくずれていくことが多い気がするからです。
「とても」もかつては後ろに否定形を伴う言葉でした。しかし現在では、2)のように「この料理はとてもおいしい。」といっても問題はありません。
「まったく」は、微妙な段階にあるようです。3)の「この料理はまったくおいしい。」や「まったくタメになる。」はヘンなのに、「まったくそのとおりです。」という使い方なら問題は感じられません。「まったく」は、基本的には後ろに否定形が来るようですが、肯定形が来てもヘンではない場合もあるということです。
 このように考えると、「まったく+肯定形」は近々ふつうの表現になり、やがては「全然+肯定形」もヘンではなくなる可能性があると思います。
================================

テーマ : 読書メモ
ジャンル : 本・雑誌

07年度「国語に関する世論調査」

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html

mixi日記2008年07月25日から

「煮詰まる」の意味 世代で差
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=557453&media_id=2

朝日新聞のほうが圧倒的にくわしかったので、朝日新聞の記事を転載する。
http://www.asahi.com/culture/update/0724/TKY200807240403.html

=====================================
【言葉のしつけは母親から 若い世代ほど顕著 文化庁調査】

2008年7月25日1時5分
 子供の時に家庭で言葉遣いを注意してくれたのは父親より母親の方が多く、若い世代ほどその傾向が強いことが、文化庁が24日に発表した07年度「国語に関する世論調査」でわかった。また言葉の意味で「憮然(ぶぜん)」「檄(げき)を飛ばす」は、本来と違う意味で使う人が7割を超えていた。

 国語施策の参考にするため、3月に全国で16歳以上の1975人に面接調査した。

 子供の時に家庭で言葉遣いを注意された人は全体の59.7%。注意したのは母親が63.4%で、父親の25.6%を引き離した。世代別では60歳以上が母親52.7%、父親32.1%に対して、16~19歳は母親77.8%、父親16.7%。若い世代の父親ほど、言葉のしつけで影が薄い。

 日常でカタカナ語が多いと感じる人は86.1%にのぼり、好ましくないとする人(39.8%)が好ましいとする人(14.5%)を上回った。

 カタカナ語60語について理解度を尋ねると、「ウェブサイト」が02年度の31.9%から59.4%に、「ログイン」が28.9%から55.4%に増えるなど、IT関連の語の普及が目立った。「ストレス」は社会状況を反映しているのか、02年度に続き認知度・理解度・使用度とも1位だった。

 よく聞く言い方に関する質問では部下が上司に「休まさせていただきます」と言うのが気にならない人が49.1%もいた。「休ませていただきます」が正しい。

 慣用句では「論陣を張る」より「論戦を張る」、「足をすくわれる」より「足下をすくわれる」を使う人が多かった。「憮然」は「腹を立てている様子」、「檄を飛ばす」は「元気のない者に刺激を与えて、活気づける」ことと思っている人が多かった。「煮詰まる」も30代以下の世代では7割が「結論が出せない状態になる」と思っていた。(編集委員・白石明彦)

     ◇

【どちらの言い方を使うか?】

(1)「全力で物事に取り組むこと」を

  心血を注ぐ(64.6%)

  心血を傾ける(13.3%)

(2)「論理を組み立てて、議論を展開すること」を

  論陣を張る(25.3%)

  論戦を張る(35.0%)

(3)「何かがきっかけになって、急に物事の本質がわかるようになること」を

  「目から鱗(うろこ)が落ちる」(80.6%)

  「目から鱗が取れる」(8.7%)

(4)「卑劣なやり方で失敗させられること」を

  「足をすくわれる」(16.7%)

  「足下をすくわれる」(74.1%)

(5)「胸のつかえがなくなり、気が晴れること」を

  「溜飲(りゅういん)を下げる」(39.8%)

  「溜飲を晴らす」(26.1%)


【どちらの意味だと思うか?】

(1)話のさわりだけ聞かせる。

  話などの要点のこと(35.1%)

  話などの最初の部分のこと(55.0%)

(2)7日間に及ぶ議論で計画が煮詰まった。

  (意見が出尽くして)結論の出る状態になること(56.7%)

  (議論が行き詰まり)結論が出せない状態になること(37.3%)

(3)憮然(ぶぜん)として立ち去った。

  失望してぼんやりとしている様子(17.1%)

  腹を立てている様子(70.8%)

(4)檄(げき)を飛ばす。

  自分の主張や考えを広く人々に知らせて、同意を求めること(19.3%)

  元気のない者に刺激を与えて、活気づけること(72.9%)

(5)琴線に触れる。

  感動や共鳴を与えること(37.8%)

  怒りを買ってしまうこと(35.6%)

(いずれも上の方の選択肢が本来の言い方や意味)
=====================================

  こういう記事を朝日新聞がヌケヌケと書く神経がわからない。
 当方がチェックしている限りでは、朝日新聞ではここであげている言葉を頻繁に誤用している。
「足をすくわれる」より「足下をすくわれる」の使用例のほうが圧倒的に多い。
「憮然(ぶぜん)」も誤用の意味で頻出している。
「檄(げき)を飛ばす」は長らく定番だったけど、アチコチでたたかれて、最近はあまり見かけなくなった。

 もうひとつの疑問。「論陣を張る」と「論陣を敷く」はどっちが一般的なんでしょう。どっちもアリでしょうけど、「背水の陣」は「敷く」ですよね。

 ってことで、先日整理したばかりの朝日新聞で見つけた誤用やヘンな日本語の一覧です。14459/631


●2007年
【5月】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=451291225&owner_id=5019671
07-5-1 「患者様」という呼び方が病院ですっかり定着した。しかし、好きで病気になったわけでもないのに、違和感を感じる人もいる。もともと患者の立場を尊重した医療の実現などを意識して使われ始めた言葉だが、「日本語としておかしい」という指摘もあり、「患者さん」に戻す病院が出てきた。(朝刊1面)
07-5-2 大ヒット作『天才柳沢教授の生活』『不思議な少年』の背景を紐解き、豊穣な物語世界を紹介する。(朝刊1面)
07-5-3 頭の体操になって、壮快感が残った。(朝刊・25面)
07-5-4 今年6月に実施された「日本語検定」が注目されている。(夕刊9面)
07-5-5 朝刊37面の「ことば談話室」のテーマは「更なる」。ある文章読本が「誤用」と決めつけているのを目にして以来、気になっている。内容を箇条書きにしておく。
07-5-6 「ライアーゲーム」(土曜、フジ)は、見るたびによい意味で期待を裏切られる。

【6月】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=482201567&owner_id=5019671
07-6-1 おでん缶は、東京都新宿区の人気ラーメン店「麺屋武蔵」店主の山田雄さん(54)が開発し、食品企画会社UMAI(千代田区)と自販機大手フジタカ(京都府長岡京市)が共同で製造・販売。1缶300円前後で売られている。(夕刊15面)
07-6-2 いい意味で期待を裏切りたい(17面/将棋欄)
07-6-3 水曜日は大阪城へと足を伸ばした。(17面/囲碁欄)

【7月】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=515163559&owner_id=5019671
07-7-1 「ここで足元をすくわれたら一気に落ちるからね」(朝刊16面)
07-7-2 先場所不覚を取った安美錦にまたも足元をすくわれた。(朝刊15面)
07-7-3 一票では変わらないと斜に構える御仁がいるが、棄権の零票ではなお変わらない。(朝刊1面)
07-7-4 特に20代は斜に構え、頑張るなんてかっこ悪いと思っていた。(23面)
07-7-5 早川が左手中指のけがで登録を抹消され、2軍で打率2位と結果を残していた角中に白羽の矢が立った。(21面)

【8月】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=549587110&owner_id=5019671
07-8-1 だから、というわけではなかろうが、問題発覚後、先月30日の成田空港に戻ってきた時も、理事長に謝罪した国技館でも本人はぶぜんとした表情。行いを悔いたというより、ふてくされているようにさえ見えた。(朝刊19面)
07-8-2 朝刊37面の「ことば談話室」。今回のテーマは、〈文末の「(笑)」〉。
07-8-3 この試合を含め、最近7試合で被本塁打は7。過去3シーズンの年間被本塁打は12~14本だから、やや打たれすぎだ。(朝刊15面)
07-8-4 先発の右腕山井にマウンドまで来て一言檄(げき)を飛ばし、左の林と勝負させた落合監督。(朝刊11面)
07-8-5 1回から2死満塁の好機を作るなどしていたが、要所では橋本の時に100キロを切る緩い変化球に、苦しめられていた。(夕刊3面)
07-8-6 ホッピーをあらかじめ焼酎で割った新商品は(朝刊別刷b1面)
07-8-7 自ら「ラッキー」という16勝目は難産のたまものだった。(朝刊17面)

【9月】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=641478328&owner_id=5019671
07-9-1 ともに1回戦で負けているので、もうこれ以上は負けられない。(朝刊27面)
07-9-2 だが、結末を予想できない真剣勝負は東京ドームのファンをくぎづけにした。(夕刊1面)
07-9-3 攻守のバランスの取り方が難しい、濃密なせめぎ合いが続いている。(朝刊20面)

【10月】
07-10-1 近年の「心のとりで」になっている順位戦の不調は、忸怩(じくじ)たるものがあるだろう(朝刊25面)
07-10-2 嫌いな言葉の双璧は「生き様」と「こだわり」だ。(朝刊31面)
07-10-3 ロッテが緊迫感のあるしのぎ合いを制した。(朝刊14面)
07-10-4 150キロ台の直球に多彩な変化球を持ち、制球力も良い。普通に投げれば2勝は堅く、流れは日本ハムに傾く。(朝刊18面)
07-10-5 今年の12球団で監督がチームを一番把握している日本ハムと中日が日本シリーズに駒を進めた。(朝刊27面)

【12月(11月はお休み)】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=666668828&owner_id=5019671
07-12-1 高砂親方は「(中略)」とぶぜんと話した(朝刊38面)
07-12-2 ヨタ話
07-12-3 そう斜に構えなくても、という向きもあろう。(朝刊1面)
07-12-4 指了図の●9五銀には驚いた。文字通り、序盤の勝負手だ。


●2008年
【1月】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=700476089&owner_id=5019671
08-1-1 ☆5七歩成の場面ではすでに先手のリードが消え、ヨリが戻っていたのだ。
08-1-2 今回は足をすくわれた感じ
08-1-3 府警生活経済課ハイテク犯罪対策室の調べによると、大学院生は昨年10月から11月にかけて、無断でテレビで放映されているアニメ画像を使ったウイルスを作成。

【2月】http://mixi.jp/list_diary.pl?year=2008&month=2
08-2-1 恐妻家ぶりを嘆く同僚たちを尻目に、亭主風を吹かす壇上吾朗。
08-2-2 (前略)など角界に課題は山積みだ
08-2-3 ヨタ話
08-2-4 (前略)「今の守備じゃあ、試合に出してもらえるレベルじゃないのはわかっています」
 この発言に、しかし、僕は中田の才能を感じる。
08-2-5 ヨタ話

【3月】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=762037061&owner_id=5019671
08-3-1 難易度高いです。
08-3-2 羽生以外のA級棋士(名人を含む)同士の昨年1年間の対戦を合算すると、木村は15勝7敗で堂々の勝率第1位。
08-3-3 華々しく立ち回ってギリギリの勝負になるのだが、タッチの差で押し切られてしまう。
08-3-4 飛車が横に逃げると、先手王が△1六角▲3九玉△1七馬で詰むのが痛い。
08-3-5 最終回も、満身のパンチを打ち込んだ。
08-3-6 去年よりも目標は一つ上の日本一。
08-3-7 先発に復帰する上原にグライシンガー、内海に高橋尚で1カードに2人ずつ勝ちを計算できる左右の先発投手が立てられる。

【4月】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=792129745&owner_id=5019671
08-4-1 満を持して打ち込んだ黒45を、陳は軽視していたようだ。
08-4-2 ヨタ話

【5月】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=824509630&owner_id=5019671
08-5-1 日ごろは他人事節の目立つ福田首相も、ギョーザには「断じてうやむやにできない」と強い言葉を繰り返した。
08-5-2 ヨタ話
08-5-3 田中律子と筧利夫をリーダーに各4人ずつの女性チームと男性チームに分かれて競う。
08-5-4 韓国に苦杯
08-5-5 外四つとなったが、「遠い上手より近くの上手」の格言が生きる。
08-5-6 白鵬 連敗阻止
08-5-7 ダックスは各サイズごとに、毛によっても短毛のスムース、長毛のロング、剛毛のワイヤーに分けられる。
08-5-8 ろとは白ではなく、もちろん黒。白黒をずばりといわないこの言い回し、狭い碁界だけの比較的新しい表現かと思ったら、300年も昔の元禄時代のこっけい俳諧にあると読者が教えてくれた。
 〈ろのまけとばかりはゆるせ碁の助言〉
 助言は「じょごん」と読む。

【6月】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=851937145&owner_id=5019671
08-6-1 〈「満塁男」対決、仁志に軍配〉
08-6-2 フル回転していた救援陣を休ませることができたのは大きい。
08-6-3 12球団ダントツの最下位
08-6-4 坂井は次ラウンドで同じ星の山田規三夫九段と対戦する。
08-6-5 これぞ主夫の鏡
08-6-6 「(相手が)くみしやすそうだったから」
08-6-7 大国の名を欲しいままにする
08-6-8 ゾッとする話
08-6-9 フインキ話
08-6-10 断トツの最下位
08-6-11 日本、米に苦杯
08-6-12 正座の前傾姿勢で目をしばたいて敵陣をにらみ……
08-6-13 7月2日から始まるドラマ~

テーマ : 読書メモ
ジャンル : 本・雑誌

世に誤用の種は尽きまじ

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html

mixi日記2008年08月09日から

あなたの日本語間違ってますよ!
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=571857&media_id=10

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●「憮然」「檄を飛ばす」…

 先日、文化庁が発表した「国語に関する世論調査」を見て「へえ~っ」と思った人も多いだろう。「憮然」の意味は「腹を立てている様子」ではなく、正解は「失望してぼんやりしていること」。「檄を飛ばす」は「元気のない者に刺激を与えて活気付けること」と思いがちだが、実は「自分の意見や考えを広く人々に知らせて同意を求めること」の意味だ。調査ではどちらも7割以上の人が間違って理解していた。

 こうした紛らわしい言葉はほかにもある。

●おっとり刀…のんびりしている様子をイメージしてしまうが、正解は急な用事などで取るものも取りあえずかけつけるさまをいう。刀を腰に差す余裕もなく手に持っている姿からきた言葉だ。

●辛気臭い…陰気な雰囲気の相手に「なんやその辛気臭い顔は!」などと言ってしまいそうだが、実は思い通りにならず、気分が晴れないさまの意味。

●したり顔…知ったかぶりしている表情ではない。「したり」は物事が成功したときなどに発する言葉。したり顔は得意そうな顔つきのことをいう。

●臍(ほぞ)を噛む…どうしようもないほど悔しい思いをするようなときに使ってしまいがちだが、本当は後悔するという意味。

●慇懃(いんぎん)…「慇懃無礼」という言葉があるから、相手を見下したような態度だと思ってしまうが、慇懃はへりくだって丁寧なさまや礼儀正しいことをいう。ちなみに「慇懃を重ねる」は親しく交際するの意味。

●広言…「あちこちで広言するな」などと言いふらすことのように使ってしまうが、本来の意味は調子よく大きなことを言うこと。

●業腹…「あいつは業腹な性格だ」など人の性格だと勘違いしがちだが、実は非常にしゃくにさわること。「こちらから謝るのは業腹だ」と使う。

 賢くなった――?

(日刊ゲンダイ2008年8月5日掲載)15489
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 本文にはないけど、mixiニュースの見出しは「間違いがちな言葉 本当の意味」になっている。あのー。これって「間違えがち」ですよね……と細かいツッコミを入れてみる。このテの文章で間違いがあると相当恥ずかしい……と自分の首を絞めてみる(泣)。
 これは日刊ゲンダイの責任ではなく、mixiの責任か? ついでに書くと「本当の意味」もちょっと異和感がある。フツーは「正しい意味」だろう。
 先日の文化庁の発表に関しては7月25日の日記に書いた。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=881031344&owner_id=5019671

「おっとり刀」は有名。と手元の『広辞林』を索いて青ざめる。漢字で書くと「追っ取り刀」だとばかり思っていた。たしか、誤用関係の本にそう書いてあった。世の中には恥知らずが多いようだ。正解は「押っ取り刀」。ちなみに「押っ取る」という言葉もあり、「急に手に取る」という意味。なるほどそれはわかりやすい。
 ところで、「取るものも取りあえず」って、たまに目にするけど、よく考えると訳のわかんない言い回しだな。「かけつけるさまをいう」は余計なことを書きすぎ。もしそうだとすると、「おっとり刀で駆けつける」はビキビキの重言になる。「(急な用事などで取るものも取りあえず)何かをするさまをいう」くらいが無難。
 ウーム。「辛気くさい」は誤解していた気がする。ただ、この正用と誤用の差はかなり微妙だろう。
「広言」なんて言葉は見たことも聞いたこともないorz。似たような意味の「公言」ならよく見る。こちらは、「人前で隠しだてすることなく堂々と言うこと」。『広辞林』には、「一般に通じる言葉」という意味も出ている。公用語ってことですかい。

 こうして細かく見ていくと、この記事は相当ヘンだ。

【続きは】↓
 道は2つに分かれる。

【世に誤用の種は尽きまじ──2 】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-195.html

【尽くまじ 尽きまじ マジ?】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1216.html
「尽きまじ」って表現自体が誤用らしい。これはけっこう恥ずかしいかも(泣)。


テーマ : 読書メモ
ジャンル : 本・雑誌

日本語の乱れを感じますか?

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html

mixi日記2008年07月22日から

 7月19日の朝日新聞(朝刊b7面)に「日本語の乱れを感じますか?」というアンケートが出ていた。
 入力するのがメンドーなので検索したら、どうやら記事を閲覧するには「アスパラクラブ」とやらに入会する必要があるらしい。急遽入会したが、まだ記事がアップされてなかった。先ほどチェックしたらやっとアップされていた。
 こういうものの著作権ってどうなるんだろう?

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日本語の乱れを感じますか?

 beモニターの圧倒的多数が、日本語の乱れを感じています。わずか4%の「感じない」という方に理由を聞くと、「乱れではなく変化」との見方が6割を占めました。

 少数派の代表的な意見は「古典と現代国語が違う教科なのは、言語が進化し、『いまどきの若者』によって文化が変化するから。変化は止められません」(千葉、44歳女性)。

 日本語の「乱れ」の代表例として、よく挙げられる10の言葉遣いでは、買い物の際、レジなどでよく聞く「千円ちょうどからお預かりします」がトップ。「コーヒーで良かったでしょうか」も気になりますよね。

 「さ入れ言葉」の「終わらさせていただきます」に比べ、「れ足す言葉」の「飲めれる」を、より多くのbeモニターが「乱れ」と感じました。「わたし的」も上位に来ましたが、「超かっこいい」が、この中で最も少なかったのは意外でした。そういえば、アテネ五輪で金メダルを取った水泳の北島康介選手の開口一番の言葉は「超気持ちいいー」でしたね。

 「若い人の耳障りな言葉を『コロニー言語』と呼ぶ。コロニー(集落)の中だけならいいが、マスコミがその垣根を壊している」(東京、42歳男性)という意見もありました。

 「美しいと感じる日本語は?」の回答には「ありがとうございます」「かしこまりました」「ごきげんよう」など敬語、あいさつの言葉、謙譲語などのほか、季節や風景、自然、色合い、状態などの言葉がいくつか挙げられました。口直し(?)に列挙してみます。

 「驟雨(しゅうう)」「五月雨」「朧(おぼろ)月夜」「静謐(せいひつ)」「馥郁(ふくいく)」「萌黄(もえぎ)色」「凜(りん)と」「はんなり」など。担当者は「後朝(きぬぎぬ)」と言う言葉が超気に入って……いえ、とても好きです。(中島鉄郎)

【beモニター】 朝日新聞アスパラクラブ会員の8000人が登録。毎週、アンケートに協力をいただいている。

 ●私もひとこと
 「たゆたう」「さざめく」などのやわらかい、詩的な言葉が好きです(大阪、41歳女性)
 英語の「YOU」に対し、日本語の二人称を指す言葉がすべて好き(兵庫、82歳男性)
 孫娘がよく使う「あのね……」(広島、65歳女性)
 「お福分け」:声欄に投書していた方が使っていた言葉で、おすそ分けよりも柔らかくてすてきな言葉だと思いました(東京、47歳男性)
(2008年7月19日付 朝日新聞土曜「be」から)

乱れを感じる表現は?  
回答者数:4548人(複数回答)

1) 2994人 千円ちょうどからお預かりします
2) 2884人 飲めれる
3) 2842人 わたし的にはオッケーです
4) 2692人 全然大丈夫です  
5) 2467人 コーヒーで良かったでしょうか
6) 2068人 見れる
7) 2048人 雨が降るっぽいね
8) 1746人 終わらさせていただきます
9) 1480人 ○○会社さま
10) 1341人 超かっこいい
=====================================

 昨今の急激な言葉の変容を、「乱れ」ととるか「変化」ととるか。
 むずかしいところだが、個人的にはほとんどが乱れだと思う。しかし、「どんな変化もはじめは乱れだった」と言われれば引っ込むしかない。
 当方は別に言語学者ではないので、個々の表現の是非について語る資格もないし、そんなメンドーなことする気もない。
 何度か書いたけど、こういうふうに「乱れだ」「乱れじゃない」って騒ぎになるたびに、その言葉が使いにくくなるのがウットーしいだけ。趨勢はたいてい「許容」のほうに流れるんだけど、そういうのはだいたい使いたくない言葉。「ギャグとしてなら使う」くらいから「見聞きするのも腹立たしい」くらいまで、何段階かに分かれるけどさ。

プロフィール

tobi

Author:tobi
フリーランスの編集者兼ライターです。

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