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突然ですが問題です【日本語編15】──「ニノ~」

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671

mixi日記2010年06月28日から

【問題】
 例題にならって、「ニノ」に続く言葉の組をA群とB群から選び、A群の番号と一般的な漢字表記で書きなさい。ただし、一部誤用になるものが含まれている。誤用になる場合は正しい用例を答えなさい。

●例題
ニノ  0)アシヲ  フム
答 0)二の足を踏む

     A群    B群
ニノ  1)クガ   ハナツ
    2)マイヲ  スル
    3)テツヲ  イチ
    4)ミヤ   ツカム
    5)シノ   ツゲナイ
    6)ヤヲ   ロノヤ
    7)ウデヲ  アビセル
    8)ツギニ  フム
    9)トリノ  エンジル
    10)タチヲ  カズヤ
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突然ですが問題です【日本語編14】──「速い」か「早い」か【解答編】

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
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mixi日記2010年06月28日から

 まず問題を再掲する。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1518936057&owner_id=5019671

================================
【問題】
問1
「はやくち」を漢字で書くと「早口」と「速口」のどちらが適切ですか。

問2
「はやあし」を漢字で書くと「早足」と「速足」のどちらが適切ですか。
================================

【解答例】
問1
 一般的には「早口」。ただし、「速口」が間違いと断定する根拠は見当たらない。

問2
 新聞の用字用語では「速足」。ただし、辞書類は「早足」のほうが優勢。

 詳細は下記をご参照ください。
【早口 速口 早足 速足】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1345.html

「やる」 「あげる」

【日本語アレコレ】
 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671

mixi日記2010年06月26日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1523098273&owner_id=5019671

 テーマトピは下記。
【動物には餌をやる?あげる?】日本語しつもん箱 トピック
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=54190139

「2」のコメントに出てきた『敬語の指針』(平成19年 文化審議会答申)は「第2 留意すべき事項」の中にある「2 世代や性による敬語意識の多様性」の部分だろう(全文は末尾)。

 この『敬語の指針』はいろいろ物議を醸した記憶がある。
 文章が相当ホニャララなうえに全文が長すぎて、とても真剣に読む気になれない。前に引いた「~させていただく」の記述はメチャクチャだった。
221)突然ですが問題です【日本語編10】──「~させていただく」【解答編】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1500159854&owner_id=5019671

 この「やる」「あげる」の記述もよくわからない。テキスト化するとアチコチ化けるのは何かの嫌がらせか?

>「植木に水をあげる」という場合の「あげる」は,旧来の規範からすれば誤用とされるものであるが,この語の謙譲語から美化語に向かう意味的な変化は既に進行し,定着しつつあると言ってよい。

 が結論になるんだろう。
 一応このとおりってことでいい気もする。ただ、過去の例を見ても、文化庁の見解って、どうも納得できないことが多い。
【伝言板【板外編7】デス・マス体が書きにくいワケ1】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-277.html
 ※「高いです」だの「高かったです」だのは、やはり美しくない。
【使わないように心がけている言葉はありますか? へのコメント 】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1177.html
 ※「とんでもございません」もダメでしょう。

 とりあえず辞書をひいてみようか。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%84%E3%82%8B&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=1&index=21711018624400
================================
や・る【▽遣る】
4 目下の者や動物などに与える。くれる。「褒美を―・る」「鳥にえさを―・る」
================================

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%82%E3%81%92%E3%82%8B&stype=1&dtype=0
================================
あ・げる【上げる/揚げる/挙げる】
[動ガ下一][文]あ・ぐ[ガ下二]
9 神仏や敬うべき人などに、ある行為がなされる。
1)神仏に供える。「供物を―・げる」⇔下げる。
2)「与える」「やる」を、その相手を敬っていう語。「洋服を―・げる」

◆9 2)は本来、敬うべき対象に物をさし上げるの意で、「犬にえさをあげる」のような言い方はしなかった。現在では「与える・やる」の丁寧語として使う人が増えている。
================================

「あげる」に関しては『大辞林』だとちょっと様子がかわる。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%82%E3%81%92%E3%82%8B&dtype=0&stype=1&dname=0ss
================================
あ・げる0 【上げる・揚げる・挙げる】
(動ガ下一)
[文]ガ下二 あ・ぐ
[12]「与える」「やる」の丁寧な言い方。《上》
・この本、あなたに―・げます
・ほうびを―・げる
[13]神仏に供物(くもつ)を捧げたり、祈りの言葉をささげたりする。《上》
================================

「あげる」は本来は神様や敬う相手に使う言葉らしい。たしかに、お供えを「あげる」はアリ。でもそれはニュアンスがかなり違う。「先生に洋服をあげる」はナシだろう。その意味で『大辞泉』は×。
『大辞泉』では注扱いだった〈「与える・やる」の丁寧語」〉が、『大辞林』だと[12]で採用されている。
 このあたりのことを考えると、「動物に餌をあげる」「植物に水をあげる」を誤用と断じるのはもう無理だろう。

 もちろん、本来の日本語の使い方は「やる」。「餌やり」「水やり」って言葉があるくらいだから(Web辞書にはどちらも見当たらない(泣)。
「動物に餌をあげる」「植物に水をあげる」なんて気持ちの悪い言い方は、個人的には極力使いたくない。ただ、愛情あふれる飼い主の前で「餌をやる」なんてウカツに使うとはっ倒される気がする。
 こうなると主観でグチグチ書くしかない。
 これ、動物と植物を分けて考えたくなる。
 植物は「水をやる」で十分だよ。ただ、「お水」は「あげ」たくなる気分はわかるけど(笑)。そうなると育て主?の愛情の深さしだい?
 問題は動物。
 とりあえずお犬さまに限って話を進める。別にお猫さまでも、お兎さまでもいいけど。ペット愛好家の顰蹙を買いそうな書き方だな……。
 飼い犬、番犬がペット(あるいは「お犬さま」)になり、餌が食事やごはんやフードになった段階で、「あげる」ものになった気がする。このあたりは「3」のコメントに賛成。
 寒い(ホントか?)から、洋服も着せて「あげる」。首輪やリードもつけて「あげる」(じゃまだから外して「あげる」のかな)。このあたりは、飼い主の愛情の現われと考えるべきだろう。
 厳密に言えば、元々は動物に限らず赤ん坊や子供にだって「やる」ものだったはず。それが「あげる」になり、動物が「あげる」になり、植物もほぼ「あげる」になりつつあり、次はなんだ?
「食う」を使う慣用句がどんどん「食べる」にかわっている、って話を思い出した。あれはなんで読んだのだろうか……。

 ここで問題。「あなたにあ・げ・る」の場合は、相手を「目下の下僕」と見ているのだろうか。あるいは「目上だけど動物」と考えているのだろうか。まあ、そのとおりかもしれないけど。


■『敬語の指針』(平成19年 文化審議会答申)から
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
================================
2 世代や性による敬語意識の多様性

 言葉遣いや言葉についての考え方は,世代によって,あるいは性によって異なる場合が少なくない。敬語の使い方や敬語についての考え方もその例外ではない。
 例えば,「植木に水をあげる」と言うか「植木に水をやる」と言うかについて,文化庁「国語に関する世論調査」(平成18年2月調査)においては,「あげる」と言う男性回答者の割合は,10代・20代では30~40%台であるのに対して,50代・60代以上では5~10%台であって世代による違いが見られる。同じ質問について女性回答者は,多くの世代において「あげる」と答えた人の割合が男性より高いが,同時に男性と同様の世代差も見られる。また「ふだん「弁当」という言葉に「お」を付けるかどうか」について「お弁当」と言うと回答した人の割合は,すべての世代を通じて,男性は10~30%台にとどまるのに対して,女性はすべての世代で約70~80%台の高い割合である。
 こうした敬語の使い方についての世代や性による違いに関して,本指針は以下の2点を指摘する。
 一つは,敬語の使い方の違いには,その敬語についての理解や認識の違いが反映していることを考慮すべきだということである。例えば,「植木に水をやる」を適切な言葉として選ぶ人は,「あげる」に謙譲語的な旧来の意味を認め「植木」はその種の言葉を用いるべき対象物ではないと考えている可能性がある。一方,「あげる」を使うと答える人は,この語の謙譲語的な意味が既に薄れていると考え,同時に「やる」という語に卑俗さ・ぞんざいさを感じてこれを避けている可能性がある。現代は,この二つの考え方が言わば拮抗している時代であろう。「植木に水をあげる」という場合の「あげる」は,旧来の規範からすれば誤用とされるものであるが,この語の謙譲語から美化語に向かう意味的な変化は既に進行し,定着しつつあると言ってよい。
 敬語の使い方や意見の異なりを考える際,例えば「あげる」と「やる」についての理解や認識にこうした違いがあるように,それぞれの使い方や意見のよりどころとなっている別の理解や認識があること,つまり,自分自身とは異なる感じ方や意見を持つ人が周囲にいることに留意する必要がある。
================================

【追記】
 ちょっと事情があって古い資料をチェックしていたら、『大野晋の日本語相談』p.17に「犬にエサをあげる? やる?」って項目があった。
 基本的に書いてある内容は上の内容と大差はない。
 ペットなどに対して「やる」が粗末すぎる人はほかに適切な言葉がないので、「あげる」を使うことになった、としている。ただ、補助動詞の場合は少し違うらしい。
================================
 ただし「……てあげる」と使った場合、それはそんなに程度の高い敬意を表すわけではありません。例えばこの本を「所長に送ってあげようか」などはかえって失礼な感じがあり、敬意を表すには「送って差し上げようか」といわなくてはなりません。つまり「……てあげる」の位置も次第に低くなりつつあるのです。(p.20)
================================
 ということは「……てあげる」は「そんなに程度の高い敬意を表すわけ」ではないけど、「あげる」は敬意を表わすってことかな? 個人的には、元々の意味は別として「あげる」ももはや敬意を表わさない気がする。
 これも、よく使う言葉ほど敬意が軽減する……って現象のひとつと考えてよいのだろうか。



【「あげる」「~てあげる」は敬語なのか】辞書
mixi日記2013年12月26日から

 下記の続き
246)【「やる」 「あげる」】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1523098273&owner_id=5019671
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1378.html

 ↑の「246」を書いてから3年以上たつ。まとめ方が中途半端な気がするので、気持ちも新たに書いてみる。
 結論を先に書くと、『敬語の指針』のP.9の記述が正確なんだろう。
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
================引用開始
「植木に水をあげる」という場合の「あげる」は,旧来の規範
からすれば誤用とされるものであるが,この語の謙譲語から美化語に向かう意味的な変化 は既に進行し,定着しつつあると言ってよい。
================引用終了

 正確だとは思うが、わりやすいとは言いがたい。そういうものなのかもしれない。
629)【文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1798665663&owner_id=5019671

 辞書の記述になると、もっとあやしくなる。3年前のリンクは役に立たなくなっている。まったくもう。
http://dic.search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%81%82%E3%81%92%E3%82%8B&stype=prefix&aq=-1&oq=&ei=UTF-8 

 まず『大辞泉』。
================引用開始
あ・げる 【上げる/揚げる/挙げる】
[動ガ下一][文]あ・ぐ[ガ下二]

9 神仏や敬うべき人などに、ある行為がなされる。
ア神仏に供える。「供物を―・げる」⇔下げる。
イ「与える」「やる」を、その相手を敬っていう語。「洋服を―・げる」

◆9イは本来、敬うべき対象に物をさし上げるの意で、「犬にえさをあげる」のような言い方はしなかった。現在では「与える・やる」の丁寧語として使う人が増えている。
================引用終了

 次に『大辞林』。
================引用開始
⑫「与える」「やる」の丁寧な言い方。 《上》 「この本,あなたに-・げます」 「ほうびを-・げる」 「子供におやつを-・げる」 「鳥にえさを-・げる」
⑬神仏に供物(くもつ)を捧げたり,祈りの言葉をささげたりする。 《上》 「お墓に線香を-・げる」 「仏前でお経を-・げる」 「祝詞(のりと)を-・げる」
================引用終了

 辞書には「謙譲語」という言葉は出てこない。前にも書いたが、このあたり言葉の使い方は『大辞泉』『大辞林』ともあやしい。
『大辞泉』の〈「与える・やる」の丁寧語〉というのは「間違い」と言ってもいいかもしれない。「与える」の丁寧語は「与えます」。「あげる」は「丁寧な言い方」でしかない(はず)。
「あげる」は本来は謙譲語だったが、現在ではそういう意味合いで使われることはめったにない。謙譲語にしたいなら、「差し上げる」とでもするしかない。このあたりは、「申す」と「申し上げる」の関係に似ている。

 現代語の「上げる」は「謙譲語」のニュアンスはほとんどない。しやがって、目上に対して「上げる」は使えない。
 じゃあ『敬語の指針』に出てくる「美化語化」の傾向にあるかと言うと、ちょっと引っかかる。たしかに「やる」の美化語として使われることはある。当方のように育ちのよさを隠すためにあえて乱暴な言葉を使うようにしている人間は「あげる」とは言わない。すでに妙に気持ちの悪い響きを伴う言葉になっている気がする。

 今度は「~てあげる」に関して。
 まず『大辞泉』。
================引用開始
14 (補助動詞)動詞の連用形に接続助詞「て」が付いた形に付いて、主体が動詞の表す行為を他者に対し恩恵として行う意を表す。「てやる」の丁寧な言い方。「仕事を手伝って―・げる」「君のかわりに行って―・げよう」
================引用終了

 次に『大辞林』。
================引用開始
23(補助動詞) 動詞の連用形に接続助詞「て」の付いた形に付き,主語で表されるサービスの送り手が,他人のためにすることを,送り手の側から表す。(普通は仮名書き) 《上》 「友達に本を貸して-・げた」 「お宅まで送って-・げましょう」 〔「…てやる」と異なり,受け手に対する軽い敬意がこめられている。目上に対しては「さしあげる」を用いるのが一般的〕
================引用終了

『大辞泉』もさすがに「丁寧語」はやめて「丁寧な言い方」にしている。『大辞林』にある「受け手に対する軽い敬意」が妥当か否かは不明。当方の語感だと、押し付けがましさが強くて目下に対する表現という気がする。
 少し前に見た例だと、下記の記事ような例がある。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1914098846&owner_id=5019671
================引用開始
□「~してあげる」
 「インナーにこちらを合わせてあげるとお洒落ですよ」
 「お鍋にお水を入れてあげます」
 物に対して敬う言葉は必要ありません。
================引用終了

 この記事は「~てあげる」を「敬う言葉」としている。これも微妙。「敬う言葉」であって「敬語」ではないと解釈しておこうか。
 この気持ちの悪い美化語モドキが急速に広まっているような気がする。ペットや植物に使うのはまだ大目に見るとしよう。料理番組ではもう定着した観があり、ファッション用語にもなりつつある。
 こういうのが当たり前になると、普通の言葉づかいがゾンザイに聞こえるようになる。ヤダヤダ。

助詞の話──「ヲ」

【日本語アレコレ】
 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671

mixi日記2010年06月26日から

 テーマトピは下記。
【2つ目の信号を】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=54200579

 トピ主の「0」の全文。
================================
こんにちは。

「2つ目の信号を50メートルぐらい行った所です。」の文章の「を」は何の「を」だと文法的に説明することができますか。

教えてください。
================================

 これ、そもそもの文がちょっとヘンな気がする。下記の2)~4)くらいではないだろうか。おそらく、フツーに解釈すると2)か3)になる。
1)2つ目の信号を50メートルぐらい行った所です。
2)この道をずーっと真っすぐ行ってください。2つ目の信号を50メートルぐらい行った所です。
3)2つ目の信号を通り過ぎて50メートルぐらい行った所です。
4)2つ目の信号を右折して(左折して)50メートルぐらい行った所です。

 結論だけ書こう。
 2)3)の意味なら「通過」。4)の意味なら「通過」ととれなくもないが、「分離」のほうが素直だろう。

 コメント見て行く。「1」「2」はよくわかる。
「2」のコメントにあるリンク先はなかなか興味深い。これって誰がなんのために運営しているサイトなんだろう。中国語版アルクみたいなものかな。通過の「ヲ」に関する記述は下記。
================================
2) 通過する場所を表す
  鳥は空を飛びます。
  信号のところを右へ曲がってください。
  毎朝、近くの公園を散歩します。
================================

 ちょっと待って。「鳥は空を飛びます」「毎朝、近くの公園を散歩します」って「通過」なのか?
「信号のところを右へ曲がってください。」って「通過」なのか?
 この疑問はあとに回す。
 内容に関しては、国語辞書の範疇を出ていない気がする。ただ、ネットでこういうことを調べても何がなんだかわからない話ばかりなので、助けにはなる。困ったときの庭三郎先生も、助詞に関してはあまりふれていない。
 当方はmixi内で目についた助詞の話を蒐集しているが、「ヲ」の話は下記くらい。明らかに違うorz。
【関連トピ紹介】14──助詞の話2「本ガ読める」か「本ヲ読める」か
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=48204026

「3」の段階で文法音痴の当方にはクエスチョンマークがつく。これが「4」になると何がなんだか……。
 とりあえず辞書をひく。
 かなり省略しても記述が長くなるので、末尾に回す。

 Web辞書を見る限り、「出発」と「分離」を区別していない。基本的に「から」にできるのが「出発」で、「で」にできるのが「分離」だろう。
  東京―離れる→「から」にできるので「出発」
  席―立つ→「から」にできるので「出発」
   ※ちょっと不自然なのはおそらく「から」と「立つ」の相性の問題。
    「席―離れる」なら「から」で問題がない。
  毎朝九時に家―出ます→「から」にできるので「出発」
  バス―降りてから五分ほど歩く→「から」にできるので「出発」
  故郷―離れる→「から」にできるので「出発」
 
 あれ、辞書には分離の例文がない。
  次の交差点―右折する→「で」にできるのが「分離」

 元々の例題は「で」にはできないから「分離」とは考えにくい。「から」にはできるが、意味から考えると「出発」ではなさそう。うんと理屈っぽく考えると、その地点まで到達したうえで再出発、ととれなくもない。それは「通過」だろう、と思うが断定する気はない。

 たとえば、下記のような例で考えてみる。
 マラソンの記事と考えてほしい。

  A 第2給水所を約200m過ぎた地点で2位と3位が入れかわった。
  B 第2給水所を約200m行った地点で2位と3位が入れかわった。
  C 第2給水所から約200m行った地点で2位と3位が入れかわった。
  D 第2給水所から約200mの地点で2位と3位が入れかわった。
 Aは「通過」で、何も不自然ではない。
 Bはちょっと不自然。
 そう考えると、元の1)も「行って」だと曖昧なので、「過ぎて」とか3)の「通り過ぎて」とかにするべきなのだろう。
 もしくはCのように「~から~行った」の組み合わせでもOK。
 ただ、厳密に言うとCはほんの少しクドい気がする。
「から」を使うならDのように「の」にしたくなる。この場合も、形は「出発」とほぼ同じでも、意味としては「通過」。

 一応本題は解決したと思うんで、「2」のリンク先の例文の話に戻る。
  [1]鳥は空を飛びます。
  [2]信号のところを右へ曲がってください。
  [3]毎朝、近くの公園を散歩します。

 [2]は↑の4)と同じで「分離」だろう。
「通過」に関して、Web辞書は呼び方少し違う。『大辞泉』は3「経由」で、『大辞林』は[3]「経過」? 「経過」は時間的な意味合いが強いからちょっと違う気がする。
『大辞林』に「[1]鳥は空を飛びます」とほぼ同じ「大空―飛ぶ」がある。これって「通過」(「経過」?)なのかな。「北に向かって空を飛んでいく」なら「通過」だけど……相当微妙な場合がありそう。
「飛行機が大阪―東京間を飛ぶ」は「通過」? 
「太郎は第3コースを走る」は「通過」?
 このあたりは全部まとめて「動作の目的・対象」ではダメなんだろうか。
「[3]毎朝、近くの公園を散歩します」も微妙。そりゃ公園への往復も「散歩」だろうけど。「刑事が公園を探索する」とどう違うのかわからない。
 このあたりになると微妙すぎる。
 辞書の例文を見てみよう。
  「山道―行く」「廊下―走る」「山―越す」「いつもの道―通る」「大空―飛ぶ」
 やはり、「廊下―走る」「大空―飛ぶ」は微妙な気がする。


■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%92&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=1&index=23244919897900
================================

[格助]名詞、名詞に準じる語に付く。
1 動作・作用の目標・対象を表す。「家―建てる」「寒いの―がまんする」「水―飲みたい」
・「ただ月―見てぞ、西東をば知りける」〈土佐〉
2 移動の意を表す動詞に応じて、動作の出発点・分離点を示す。…から。「東京―離れる」「席―立つ」
・「さびしさに宿―立ち出でてながむればいづくも同じ秋の夕暮」〈後拾遺・秋上〉
3 移動の意を表す動詞に応じて、動作の経由する場所を示す。…を通って。「山道―行く」「廊下―走る」「山―越す」
・「また住吉のわたり―こぎゆく」〈土佐〉
================================

■Web辞書(『大辞林』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%92&dtype=0&stype=1&dname=0ss&pagenum=1&index=121158300000
================================

1 (格助)
体言またはそれに準ずる語に付く。
[1]動作・作用の対象を表す。
・本―読む
・講演―終わる
・太刀が緒もいまだ解かずて襲(おすひ)―もいまだ解かねば〔出典: 古事記(上)〕
[3]移動性の動作の経過する場所を表す。
・いつもの道―通る
・大空―飛ぶ
・新治筑波―過ぎて幾夜か寝つる〔出典: 古事記(中)〕
[5]動作の出発点・分離点を表す。
・毎朝九時に家―出ます
・バス―降りてから五分ほど歩く
・故郷―離れる
・たらちねの母―別れてまこと我旅の仮廬(かりほ)に安く寝むかも〔出典: 万葉 4348〕
================================

「かなり」 「ずいぶん」 「とても」

【日本語アレコレ】
 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671

mixi日記2010年06月25日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1522086553&owner_id=5019671

 テーマトピは下記。
【「かなり」と「ずいぶん」】日本語しつもん箱 トピック
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=54200537

 ムダとは思いつつ辞書をひく。
 長くなるので辞書の記述は最後。
 o( ̄ー ̄;)ゞううむ
『大辞泉』クンに謝らないといけない。いろいろなことを教えてもらった。
 これは日本語学習者のレベルによって答えが違ってくる。

●第1段階 「かなり」「ずいぶん」「とても」は同じようなもの
 3つとも「very」の意味でOK。辞書にも「実に」多くの類語が出てくるが、副詞の程度の差を考えるのは「とんでもなく」むずかしい。あまり厳密には考えないほうがいい。

●第2段階 3つのうちでは「とても」の程度が著しい
 辞書の「かなり」の注に細かい解説がある。この注によると、程度は以下のようになる。
  非常に/とても/大変>かなり/だいぶ
 さらに、「ずいぶん(随分)」も「かなり/だいぶ」と相通じる、とある。これはちょっと疑問で、当方の語感だと、「ずいぶん」は2つのグループの中間くらい。このあたりは、それぞれの主観によってもかわってくるだろう。
 いずれにしても、こういう程度の違いは大雑把な目安でしかないことが多い。下記参照。
【「もしかしたら」「たぶん」「きっと」の違い】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=40393863

●第3段階 3つの細かいニュアンスの違い
「ずいぶん」
「ずいぶんと」の形で使われることもある。意味はほぼ同じ。「ずいぶん」と「ずいぶんと」の違いに関しては下記参照。
【日本語アレコレ──「自然に」と「自然と」の違い】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1127505631&owner_id=5019671
 辞書にあるように、「多く、予想外だとか不本意だとかいう気持ちをこめて用いる」。「多く」だから「いつも」ではないが、「予想外だとか不本意だとか」(当方は「否定的」と呼んでいる)ってことが多い。
 もうひとつ、直接形容詞にかかる(主観的な感想などをダイレクトに述べる?)のには向かない傾向がある気がする。
 どちらも相当微妙な話で、キッチリ説明するのはむずかしい。

「ずいぶん楽しかった」のような使い方が不自然になるのは、二重の意味ヘンだからだろう(非文とまで言えるか否かは不明)。
 否定的な意味の「苦しい」とあわせて考えてみる。
「ずいぶん苦しかった」(直接形容詞にかかるので不自然)
「ずいぶん苦しい思いをした」(否定的な言葉で、「苦しい思い」にかかるのでOK)
「ずいぶん楽しい思いをした」(肯定的な「楽しい」だと微妙)
 いろいろ例外もありそうだ。「ずいぶん苦しんだ」がOKで「ずいぶん楽しんだ」が不自然な理由は、こうとでも考えないと説明できない。
 これが他者に対する「ずいぶん楽しい思いをしたんじゃないか?」「ずいぶん楽しんだんじゃないか?」だと、揶揄っぽくてかなり嫌味な感じになるが、言葉の使い方としては自然だろう。 
 これが「ずいぶん楽をさせてもらった」だとなぜ自然なのかは不明。

「とても」
 本来はうしろに否定語を伴う(辞書の「1」の用法)。現代では肯定でも否定でもOK。
【「並々ならぬ」の使い方】(19)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=42432983
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「とても」に関しては、かつて芥川龍之介が書いて物議をかもした記憶がありました。
【芥川龍之介の「とても」】
http://kokugosi.g.hatena.ne.jp/kuzan/20070616/p1
 現在の出版・編集の現場では基本的に肯定でも否定でも○です。
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■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%82%8A&stype=1&dtype=0
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か‐なり【可成り/可×也】
《許し認める意の「可なり」から》
【1】[形動][文][ナリ]相当の程度まで行っているさま。また、相当の程度以上に達しているさま。「―な収入がある」「―な数にのぼる」
【2】[副]極端ではないが、並の程度を超えているさま。思ったより以上に。相当。「今日は―人が出ている」「―酔っているようだ」

[用法] かなり・だいぶ――「台風の影響で海はかなり(だいぶ)荒れている」「病気はかなり(だいぶ)重い」などでは相通じて用いられ、物事の程度が「非常に」「とても」「大変」ほどではないが、平均以上であることを表す。◇「かなり」は「かなりな金額」「かなり出来る」のように、平均を超えたある程度を示すが、「だいぶ」は「夜になって、気温がだいぶ下がってきた」「だいぶ片付いた」のように、進行している事柄でさらに程度が進む可能性のある場合にぴったりする。◇類似の語に「相当」がある。「相当」は「かなり」「だいぶ」と同じように用いるが、より程度が上回っている感じがあり、「相当金のかかる大学だ」「相当な切手マニアだ」などでは、驚きあきれる感情がこもっている。◇また、類似の語「随分」の用法には「かなり」「だいぶ」と相通じるものがある。
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http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%9A%E3%81%84%E3%81%B6%E3%82%93&stype=1&dtype=0
※副詞の「2」「3」「4」は現代ではあまり使わない?
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ずい‐ぶん【随分】
【1】[形動][文][ナリ]
1 ふさわしい程度を超えているさま。また、いちじるしいさま。並でないさま。過分。相当。「―な御見舞をいただきました」「貯金も―な額になった」
2 人に対する態度や言動が度を過ぎているさま。非常識。「そんなことを言うなんて―な奴だ」
【2】[副]
1 いちじるしいさま。多く、予想外だとか不本意だとかいう気持ちをこめて用いる。非常に。だいぶ。かなり。「年の割には―(と)老(ふ)けて見える」「― (と)大げさなことをいう人だ」
2 その人の能力・身分・立場などにふさわしいさま。また、事態がある状況にふさわしくなっていくさま。分相応に。それなりに。「しっかり勉強すれば、成績も ―(と)よくなるものだ」
・「将来立派な者にさえなれば、―照子の婿(むこ)にもしてやる」〈谷崎・悪魔〉
3 その人の置かれている状況の中で最善を尽くすさま。できるだけ。なるべく。「―(と)養生してください」「―(と)努力してみましょう」
4 (別れの挨拶などで用いる、古い言い方)せいぜい。
・「もう御別れになるかもしれません。―御機嫌よう」〈漱石・坊っちゃん〉
[名]その人の能力・身分・立場などにふさわしいこと。
・「我は此の宗に帰すれども、人はまた彼の宗に志す。共に―の益(やく)あるべし」〈神皇正統記・嵯峨〉
[類語] 【2】[副]「1」「2」かなり・相当・なかなか・大分(だいぶ・だいぶん)・大層・頗(すこぶ)る・いやに・やけに・えらく・馬鹿(ばか)に・余程・余っ程
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http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A8%E3%81%A6%E3%82%82&stype=1&dtype=0
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とて‐も【×迚も】
[副]《「とてもかくても」の略》
1 (あとに打消しの表現を伴って用いる)どのようにしても実現しない気持ちを表す。どうしても。とうてい。「―食べられない量」「―無理な相談」
2 程度のはなはだしいさま。非常に。たいへん。とっても。「空が―きれいだ」
3 結局は否定的な結果になるという投げやりな気持ちを表す。どうせ。しょせん。
・「―お留守だろうと思ったんですけどね」〈里見・多情仏心〉
・「―、地獄は一定すみかぞかし」〈歎異抄〉
4 よりよい内容を望む気持ちを表す。どうせ…なら。
・「―我をあはれみ給ふ上は」〈仮・伊曾保・上〉

◆「迚」は国字。
[類語] (1)到底(とうてい)・どうしても・何としても・まず/(2)大層・大変・極めて・至って・非常に・甚(はなは)だ・頗(すこぶ)る・至極(しごく)・極(ごく)・いとも・実に・まことに・大いに・いたく・ひどく・恐ろしく・すごく・ものすごく・滅法(めっぽう)
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 下記の原文を引いておく。
http://kokugosi.g.hatena.ne.jp/kuzan/20070616/p1
================================引用開始
■ 芥川龍之介の「とても」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/3745_27318.html
    二十三 「とても」
「とても安い」とか「とても寒い」と云ふ「とても」の東京の言葉になり出したのは数年以前のことである。勿論「とても」と云ふ言葉は東京にも全然なかつた訣ではない。が従来の用法は「とてもかなはない」とか「とても纏
まとまらない」とか云ふやうに必ず否定を伴つてゐる。
 肯定に伴ふ新流行の「とても」は三河の国あたりの方言であらう。現に三河の国の人のこの「とても」を用ゐた例は元禄四年に上梓された「猿蓑」の中に残つてゐる。
  秋風やとても芒はうごくはず 三河、子尹
 すると「とても」は三河の国から江戸へ移住する間に二百年余りかかつた訳である。「とても手間取つた」と云ふ外はない。

     二十七 続「とても」
 肯定に伴ふ「とても」は東京の言葉ではない。東京人の古来使ふのは「とても及ばない」のやうに否定に伴ふ「とても」である。近来は肯定に伴ふ「とても」も盛んに行はれるやうになつた。たとへば「とても綺麗だ」「とてもうまい」の類である。この肯定に伴ふ「とても」の「猿蓑」の中に出てゐることは「澄江堂雑記」(随筆集「百艸」の中)に辯じて置いた。その後島木赤彦さんに注意されて見ると、この「とても」も「とてもかくても」の「とても」である。
  秋風やとても芒はうごくはず 三河、子尹
 しかしこの頃又乱読をしてゐると、「続春夏秋冬」の春の部の中にもかう言ふ「とても」を発見した。
  市雛やとても数ある顔貌 化羊
 元禄の子尹は肩書通り三河の国の人である。明治の化羊は何国の人であらうか。

田中章夫「東京語の時代区分」(『国語と国文学』1988.11「東京語の歴史」)
播磨桂子 1993 「とても」「全然」などにみられる副詞の用法変遷の一類型、『語文研究』75、九州大学
新野直哉 "全然"+肯定について、『国語論究 第6集 近代語の研究』明治書院
================================引用終了

【「ほど」 「ぐらい」 「くらい」】2

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671

mixi日記2010年06月24日から

 下記の続き。
【「ほど」 「ぐらい」 「くらい」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1374.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1520771761&owner_id=5019671

「ほど」と「くらい」に考えていて、迷路に入ってしまった。
【1】の例題を再掲する。
================================
1)彼(  )の人物がなぜそんなことをしでかしたのだろう。→ほど
2)彼女に振られた(   )で、そんなに落ち込むなよ。→くらい
3)そんなことができるのは君(  )だ。→くらい
4)話したいことは山(   )あるけど、時間がない。→ほど
================================

 どうやら4)は慣用句で、「くらい」でも間違いとは言い切れないらしい。
 疑問点が2つ生じた。
A もし4)が「くらい」でも「間違いとは言い切れない」なら、1)も「間違いとは言い切れない」のでは?
B 日本語学習者に「ほど」と「くらい」の違いを論理的に説明にするのは無理なのだろうか。
 たとえば、原則的には「○○」で、例外は「××」や「△△」など……のように。

 思いっきり強引とは知りながら、仮説を立ててみた。
1 数量(面積、人数……etc.)を表わす「ほど」と「くらい」はどちらでもほぼ同様。
2 程度を表わす「ほど」と「くらい」に関しては、「ほど」のほうが用途が広い。
  ※「くらい」に限られるのは↑の2)3)くらい(「きわめて極端な場合」を表わす)
   2)は「そんな程度のこと」、3)は「だけ」に置きかえられる
3 「ほど」しか使えない慣用句は相当数あり、「くらい」しか使えないのは「中くらい」くらい。

 限界を感じて完全に頓挫(泣)。

【「ほど」を使った慣用句(「くらい」には置き換えられない)】の例
あれほど→この類いは「くらい」にできる。以下は原則的に「くらい」にできないものに限る。
 ※「あれほど」と「あれくらい」はニュアンスが相当異なる気がするが、下記を見る限り置きかえ可能。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%BB%E3%81%A9&dtype=0&stype=2&dname=0na&pagenum=1&index=00776700600100
いかほど
売るほど(ある)
口ほど
このほど
実力のほど→実力の程度にできなくはない
なにほど→副助詞
なるほど
のちほど
ほど近い
ほどよい
身のほど
見れば見るほど→副助詞
見るほど→副助詞か?
山ほど→副助詞か?
よほど
 
一の位→名詞
位負け→名詞
中くらい

W杯(事実上)決勝? ドイツ4-0アルゼンチン

【テレビ関係なんでもかんでも お品書き】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-780.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1328615584&owner_id=5019671

mixi日記2010年07月04日から

 だからサッカーの話題はもういい……と思いながら、昨晩のドイツの強さに呆れてつい書いてしまう。
 いやー、スゴい試合だった。
 開始3分で先制したドイツが、なおも攻めつづける。パス回しの速さが尋常じゃない。いつ2点目が入ってもおかしくない時間帯が続く(この「時間帯」っておもしろい表現だよな)。
 しかしアルゼンチンもしぶとい。しだいに押し返し、前半の後半(?)はむしろ押し気味。
 1-0で折り返す。「比較的早い時間に先制したブラジルも逆転されたな」なんてことを思う。
 後半に入ってもアルゼンチンが押す。カウンターが得意のドイツ相手にキーパー以外の全員が敵陣に……なんて正気とは思えない。それでもカウンターを喰らわないのは技術なんだろう。ただ、ドイツの守備も堅い。ファール寸前の猛スライディングもたびたびあった(あれはファールをとられてもしかたがない)。
 後半の主役はクローゼ。
 前半には決定的なシュートも外してプレーにキレがなかった。ご老体だから交代もあるかな、と見ていた。これだから無知は悲しいorz。
 まあ、後半23分のゴールは●●(うっかり漢字の名前を書きそうになった)でも決められそうなシュートだったけど、あのタイミングであの位置にいるのが点取り屋の嗅覚なんだろう。
 4点目はスゴかった。
 クローゼもスゴかったが、それ以上にスゴかったのが、エジルの動き。鬼速?で持ち込んでこれ以上にないタイミングでドンピシャのセンタリング。この試合はエジルの動きが妙に目立った。個人的にはMVPはエジルでもいいと思うくらい。トリッキーとは少し違うが、とにかくセンスが光る。イングランド戦で鬼速のカウンター仕掛けたのもこの選手だったよな。これが21歳か……。

 とにかくドイツは気合いが入っている。首相が観戦するって、よくあることなんだろうか。
「これは国家プロジェクトなのよ」
 家人が言いはじめる。あとは無法地帯。とてもそのまま文字にはできないような会話が飛びかう。
「これで負けたら、炭鉱送りなのか?」
「お国柄を考えろ。そんなヒドいことはしない。せいぜい●●室送りだよ」
「一族、ご近所含めて3代●し」
「当代で根絶やしだから、2代さえないって」……

【ネタ元】サンケイスポーツ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100704-00000010-sanspo-socc
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クローゼ2発!ドイツ、アルゼンチン退治
7月4日7時52分配信 サンケイスポーツ
 サッカーW杯・南アフリカ大会決勝T準々決勝(3日、ドイツ4-0アルゼンチン、ケープタウン)W杯男がエンジン全開だ!! FIFAランク6位のドイツが、同7位のアルゼンチンに4-0で快勝。3大会連続で4強に進出した。代表通算100試合目となったFWミロスラフ・クローゼ(32)=バイエルンM=が2ゴールの大活躍。W杯通算得点を歴代2位に並ぶ14に伸ばし、トップの元ブラジル代表FWロナウド(33)の記録にあと「1」と迫った。

 これが“W杯男”の本領だ。アルゼンチンの息の根を止めたのは、32歳のベテランFWクローゼの2発だった。

 1-0で迎えた後半23分。左サイドのFWポドルスキから低いクロスを正面で受けると、無人のゴールへ右足でチョン。3-0で迎えた同44分には、MFエジルの左クロスを右足ダイレクトでズドン。観戦に訪れたドイツのメルケル首相(55)も、右足首負傷で今大会に出場できなかったMFバラックも拍手と絶叫で祝福した。

 この日は代表通算100試合目の出場。節目の試合を自らの2得点で祝った。01年に代表デビューすると、翌02年日韓大会は5得点。自国開催となった06年の前回大会でも5得点し得点王に。今大会は4ゴール目で得点ランクトップに並び、史上初の2大会連続得点王も視界にとらえた。

 W杯通算も、「爆撃機」と呼ばれた母国の英雄G・ミュラーに追いつく歴代2位の14得点。ロナウドの持つ最多記録まで、あと「1」だ。

 因縁の対決でもあった。両国はW杯で通算6度目の対戦。86、90年大会は決勝でぶつかり、前回大会も準々決勝で激突。1-1からPK戦で4-2で勝利した。しかし試合後には乱闘が起き、後味の悪さを残した。今大会も試合前にマラドーナ監督が「ドイツのW杯は土曜日で終わりだ」と挑発するなど、激しい“口撃”の応酬で、場外戦がヒートアップしていた。

 「アルゼンチンはやりたいことができなかったと思う。わたしたちの準備がよかった」と主将のDFラーム。レーウ監督も「ワールドクラスの相手に、これだけ優勢に勝ててうれしい。選手たちはよく走った」と胸を張った。

 エースのクローゼが爆発し、ドイツは5大会ぶり4度目の頂点を視界にとらえた。
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クローゼ2発!ドイツ、アルゼンチン退治
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1264405&media_id=42
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