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体言止めの使い方【3】

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671

mixi日記2010年07月14日から

 直接的には下記の続き。
【板外編 10】体言止めの使い方【1】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-769.html

体言止めの使い方【2】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1407.html

体言止めの使い方【3】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1408.html



 体言止めに関してネット検索してみた。
 例によってロクなものがない……と書くのは傲慢なので少し改める。当方な検索能力ではロクなものが見つからない。どっちにしても同じこと? 当然のことながら、体言止めを分類して考えているものなどない。

【文末表現の使い方】
http://www.yamanouchi-yri2.com/yrihp/tgb-04/tgb-04-04f.htm
 書いてあることはごもっとも。できればもう少し簡潔に書いてほしいけど。で、「体言止め」に関して実質的にどう書いてあるのか、当方の読解力では判断できない。
 
【73 体言止め(2004年9月27日)】
http://www.nanzan-u.ac.jp/~mizutani/essay/taigendome.shtml
 書き手は大学の先生らしい。
 これはいろいろ書いている「エッセー」のひとつで、目次は下記。
http://www.nanzan-u.ac.jp/~mizutani/essay.shtml

 体言止めをかなり嫌っている様子がうかがえる。
 ここに引いてある体言止めの連続の例はすさまじい。ここまで行くとギャグになっている。
================================
■熊本市生まれ。そのまま修復の道へ。東京芸大の保存科学コースを聴講。二十四歳のとき、夫と渡英。ナショナルギャラリー、大英博物館・・・。海事博物館で働けることに。展覧会での仕事が入ってくるように。月に半分出張することも。長女の出産は展覧会の期間中。三十二歳で有限会社を設立。すぐ入院。(140文字)
(野村由美子「彼女たちのストーリー 岩井希久子さん(47)絵画修復家」『中日新聞』2003年8月3日付朝刊9面)
================================

 ただ、「体言止め」と「尻切れトンボ文」の修正例には疑問を感じる(とくに「展覧会での仕事が入ってくるよう、月に半分出張することもあった」の部分)。仮に当方がやるなら下記くらいになる。
================================
■熊本市生まれ。そのまま修復の道へ入り、東京芸大の保存科学コースを聴講する。二十四歳のとき、夫と渡英。ナショナルギャラリー、大英博物館などを経て海事博物館で勤務する。展覧会での仕事が入るようになり、月に半分出張することも。長女の出産も展覧会の期間中だった。三十二歳で有限会社を設立するも、すぐ入院することに。(153文字)
================================

 イジったのは文末関係だけだが、よくわからない点は多い。仮にこんなゲラが回ってきたら「疑問出し」の書き込みでゲラの余白がなくなる。いくら略歴だって、この文章はヒドすぎる。
「そのまま」って何? 生まれたときから「修復」ひと筋なの?
「修復の道」って何? 
 修復の道に入ってから東京芸大に入学したの?
 ナショナルギャラリー、大英博物館は働いたの?
「海事博物館」ってイギリス国内?
「働けることに」ってどういう意味合い?
「展覧会での仕事」ってどういう意味?
「すぐ入院」って何? 
 現在入院中ですか?

 1か所だけ「後ろのシタが省略されている形」の「渡英。」を残した。もしこれを嫌うなら「渡英した。」ではなく「渡英し、」にして少し文をイジるべきだと思う(一文が長くなるのでやめておいた)。
 この文章はおそらく、岩井さんの略歴だろう。
 この文を見て思い出した。略歴とか年表は、体言止めが頻出する。年表などはなんでもかんでも体言止めになっている。そういう特殊なものの場合は「後ろのシタが省略されている形」を使うのもアリかなと思う。
 あと、体言止めが目立つのは辞書・百科事典の類い。文末の「ダ」「デアル」はまず使われない。しかし、「後ろのシタが省略されている形」はめったに出てこない。だからこの2つは分けて考えなきゃダメなんだって。
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体言止めの使い方【2】

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671

mixi日記2010年07月14日から
 直接的には下記の続き。
【板外編10】体言止めの使い方【1】(2009年11月06日)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-769.html

 ちと思うところがあって、体言止めについて書く。
 まず体言止めとは何か、というところから始めたい。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E4%BD%93%E8%A8%80&stype=0&dtype=0
================================
たい‐げん【体言】
単語を文法上の性質から分類したものの一。自立語の中で、活用がなく、主語となることのできるもの。品詞より上位の概念を表すために用いられ、一般に名詞・代名詞の2品詞に細分される。なお、学説により、名詞・代名詞・数詞の3品詞に細分することもあり、また、形容動詞を認めずに、その語幹に相当するものを体言に含めることもある。⇔用言。
================================
たいげん‐どめ【体言止(め)】
和歌・俳諧などで、最後の句を体言で終わらせること。余韻・余情を生じさせる効果がある。名詞止め。
================================

 まあこういうことになるよね。早くも挫折しそ。
 まあ、あんまりむずかしく考えるのはやめよう。文章などが「名詞的なもの」で終わる形……くらいで許してもらおう。元々は「和歌・俳諧など」で使われたのだろう。ただ、現実に即して考えると、当方は和歌も徘徊(←オイ!)も嗜まないが、体言止めはけっこう使う。
 世間一般で考えても、フツーの文章のレトリックのひとつとして広まっている。とくに、記事の見出しなどは体言止めになっていることが非常に多い。
 今度はWikipediaを見てみる。

■Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%AE%E8%BE%9E%E6%8A%80%E6%B3%95#.E4.BD.93.E8.A8.80.E6.AD.A2.E3.82.81
================================
体言止め

体言(名詞・名詞句)で文章を終えること。名詞止めとも称する。言い切らずに、文の語尾に付ける終止形を省き、体言で止めて、強調させたり、余韻を残すことをいう。もともとは俳句や短歌の技法だったが、1990年代に若年層で流行した。それ以前から星新一をはじめとする小説家が著作で盛んに用いており(例:「私は科学者。実はこの…」)、このことも影響しているであろう。

特に感動を表現するために、例えば「水が流れる」という文の主語・述語の順番を逆にして「流れる水よ」のように体言で止める言い方を、喚体句という。
================================

「1990年代に若年層で流行した」のか。知らなかった。
 当方の漠然とした感覚で書くと、それ以前から、若年層は使っていた。年配者は嫌う人が多かった。いい加減な文章を書く人は使っていた。ちゃんとした文章を書く人は嫌う人が多かった。この傾向はいまでもかわらないと思う。ただ、現実には体言止めの文章を目にする機会は圧倒的に多くなっている。
 理由は簡単。インターネットの普及によって、若年層のいい加減な文章が人目にふれるようになったから。これをきわめて簡潔に表わすと「バカが意見を言うようになった」http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-925.htmlってこと。

 辰濃和男は『文章の書き方』(p.183)で次のように書いている。http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-768.html
================================
 歯切れのいい文章にしたい、という理由もあるのでしょう。体言止めを使うといかにも新聞記事らしくなるから、という人もいるでしょう。たしかに、体言止めを上手に使うことで、独特の味をだした新聞記事があることは認めます。ですから体言止め、助詞止めをいっさい使うなというつもりはありません。乱用はいかがなものかといっているのです。
================================

 本多勝一は『日本語の作文技術』(P.217)で次のように過激に決めつけている。http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-137.html
================================
 例外的な場合とか特別な目的がある場合は別として、第一級の文章家は決して体言止めを愛用することがない。体言止めは、せまい紙面でなるべくたくさんの記事を押しこむために、たぶん新聞で発達した形式ではないかと思う。(中略)
 素直に考えてみよう。いったいだれが、実際の会話の中で「…… 景気は回復。」とか「……という前提での予測。」というような体言止めの話し方をするだろうか。そんなに体言止めが好きなら、カギカッコをはずして間接話法にすればよろしい。
================================

 要点は2つだろう。
・第一級の文章家は決して体言止めを愛用することがない
・会話の中で体言止めを使うのはとくに不自然
「多用するのはよくない」というのもほぼ事実だが、「多用」か否かを示す指標がないので、どうしても論調は弱くなる。
 これが一般的な年配者の意見。そのとおりだと思うから逆らう気はない。
 個人的な話をすると、当方は若い頃はあまり体言止めを使わなかった。「いい加減さ」や「第一級の文章家でないこと」にかけては人に後れをとる気はないんだけどさ。
 ある時期からかなり意識的に体言止めを使うようになった。それだけ文章がくずれてきた……という可能性を否定する根拠はない(泣)。それでも、自分なりのルールは決めている。
 〈【板外編10】体言止めの使い方〉に書いたことから引く。
================================
  1)後ろのデス(デシタ)が省略されている形
   例 体言とは名詞、代名詞などの総称のこと。
  2)後ろのシマス(シマシタ)が省略されている形
   例 自然の美しさを実感。
  3)「倒置」によって生じた形
   例 東京郊外のターミナル住宅地、二子玉川園。
================================

 この3つの種類のうち、2)は基本的に使わない。3)はどうしても技巧的な感じになる(「クサくなる」と言ってもいい)ので、注意して使う。1)は、デアル体の文章に関してはほとんど体言止めにしている気がする。仕事で書く原稿とプライベートの文章では相当違ってくるけど。
 非常に素朴な疑問なんだが、3)についてふれた文章を見ることはあるけど、1)と2)の違いについて書いてある文章を目にしたことがない。
 ↑の『日本語の作文技術』の文章も、1)と2)を区別していない。
「……景気は回復。」は2)だろう。
「……という前提での予測。」は1)だろう(「……という前提で予測。」なら2)になる)。
 これをいっしょくたにするのはマズいでしょう。1)と2)とでは読んだときの印象がかなり違う(はず)。

【続きは】↓
体言止めの使い方【3】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1408.html

◯◯の日本語相談

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671

mixi日記2010年07月12日から

 ちょっと必要があって、古い書籍を再チェックしている。
 朝日文芸文庫から出ていた「日本語相談」のシリーズで、1995年に刊行されている。
 元々は「週刊朝日」の誌上で、読者からに相談に答えたもの。
 これを読むとね。mixiの日本語関係のコミュでおなじみの質問がゾロゾロ出てくる。話が逆か。昔はこういう質問をできる場所はこういうとことしかなかった。いまはもっと手軽に訊けるから、無節操に「教えてちゃん」が登場する。最近の問題を別にすれば、日本語に関する疑問なんて、同じようなものになって当たり前。
 mixiの状況も相当ヒドいと思ったけど、「yahoo! 知恵袋」はもっと悲惨。定番の質問は何百回も繰り返されている。さらに同様の質問サイトがいくつもあるんだから、ネットの闇がどこまで深いのか想像もできない。
「◯◯の日本語相談」は、回答者が一流だけあって、妥当な回答をしている(なかには疑問を感じるものもあるけど)。ハッキリとした答えが出ない場合も多い。そりゃ言葉の問題だから当然。いろいろメモしたいことがあるけど、あっちこっち犬耳ってるってことは、当時読書感想文を書いているはず。また古いデータのフロッピーを引っくり返すしかないのか(泣)。
「◯◯の日本語相談」で曖昧に終わったテーマが、質問サイトで明快な答えが見つかることもある。あれはいったいどこのドイツがスペインに負けて3位に終わった悔しまぎれに、何を根拠にあんな珍説を断言調で語るのだろう。それが説得力があるように見えたりすると定説化する(笑)。この件に関して書きはじめると長くなるのでパス。
 有象無象の回答のなかには、すんごいものも多い。どんだけ「書きたいちゃん」がいるのか薄ら寒くなる。別に「書くな」と言う気はないが、「ウソは書かないでほしい」と思う。
 記憶力が腐りかけているので、「◯◯の日本語相談」の目次を入力した。【 】部は傍点がついていたもの。項目名の頭にあるのはページ数。通し番号にしてもいいんだけど、せっかくチマチマ入力したんだから生かしたかった……。ウソです。Excel使ってるんで、ノンブルはほぼ自動。ルビもほぼ自動で入れられる(PHONETIC関数くらい知ってるもんね)。

 目次を見るだけで、mixiで目にした質問に関係する事項がいくつもあるのがわかる。全ページスキャンしてアップしたくなる(笑)。
・井上33 謙譲語「申す」と丁寧語「申される」
・井上113 「人がいました」と「人がありました」の違い
・大岡233 「二の舞」は踏まないで演ずるもの
・大野17 犬にエサをあげる? やる?
・大野85 自分が聞くのに「【お】聞き」とは?
・大野138 一【パツ】がなぜ二【ハツ】になるのか?
・大野198 「になる」より意思鮮明な「となる」
・大野202 負ケズギライの「ズ」
・大野271 室町時代からあった「……ヲ……タイ」
・丸谷64 句読点の打ち方に決まりはあるか


●井上ひさしの日本語相談
9 諺・格言は古くさいか
13 親切過剰の掲示の不思議
17 ニホン、ニッポン、どっち
21 「……的」の的確的使い方は?
25 四大美人とはなぜいわないの
29 他人のパンツでレスリング!?
33 謙譲語「申す」と丁寧語「申される」
37 紋切り型をどう思いますか
41 「より」と「から」正しいのはどちら?
45 「一番最初」「いま現在」は間違いか
49 シッチャカメッチャカの由来
53 万国共通の「アー」ト「ウー」
57 『サラダ記念日』について
61 言葉遊びにをする人間は異常なのか?
65 虫でもないのに虫編をつけるのは?
69 方言を正確に文字化できるのか
73 日本語の音はいくつあるのか
77 どうして「上手」「下手」というのか
81 「すみません」だらけの世の中に?
85 なぜ「キラキラ」はカタカナなのか
89 連語で、なぜ清音が濁音になるか
93 日本製漢字について教えてください
97 名詞なら何でもすり寄る動詞スル
101 ○◯チョウと××マチの違いは?
105 接頭語「小」の働きを教えて下さい
109 ニワニワニワノニワトリガイル!!
113 「人がいました」と「人がありました」の違い
117 いまも使われる「源氏名」って何?
121 祖先の清浄感覚が濁点を忌避した
125 「動作名詞」が決め手のサ変動詞化
129 当て字は「文化」を移しかえる力業
133 もともと無理な外来語の日本語表記
137 擬音語、擬態語は外国語にも多いのではないか
141 ノデアル文が幅をきかせる世の中
145 形容動詞が継子扱いされる理由は
149 大地震をなぜオオジシンと読むか
153 「自民党【さん】」という「朧化」表現
157 「われ」「自分」がなぜ二人称?!
161 異字同訓は制限・禁止ではなく目安
165 前提が整って生きる語尾「らしい」
169 気にするな略語ばやりは時の流れ
173 あて字は「見る言語」のエネルギー
177 目線は視線よりも人工的で計画的
181 子どもの「辞書」に必要な汚い言葉
185 なんとなく「彼女」には抵抗が……
189 「米」が「コメ」と書かれる理由は?
193 「うれしかったです」は間違いか
197 「誤用」が社会的に認知されるとき
201 下手な役者はなぜ「大根」なのか
205 時代で変わってきた「素敵」の意味
209 「繋げていきたい」は許されるか?
213 アパレル業界から生まれた「定番」
217 なぜ船は「泳ぐ」といわないのか
221 「……ちゃん【の】ばか」にある敬意と友情
225 【いい】と【よい】はどちらでもいいのか
229 問いを作り、答えが表れる助詞「は」
233 かっこの中の句点はなぜあるのか
237 「形容動詞」とはいったい何だろう
241 固い、堅い、硬いはどう違うのか?
245 興行の最終日を千秋楽というわけ


●大岡信の日本語相談
9 なぜ日本精神で大和魂なのか
13 カンコクカン? なんだ、それ?
17 結婚式のスピーチの傾向と対策
21 「小一時間」は古くさいでしょうか
25 政治家の「遺憾」はイカン?!
29 やっぱ、ヤッパ、ヤッパシ
33 詩歌で造語をするときの心得
37 「ナスビ」は「方言だから誤り」ですか
41 伝統文化に由来する色名の不思議
45 読点入り、破調、句読点の短歌
49 作家の雅号の時代背景
53 なぜ、「どうして」を使うのか
57 日一日はヒヒトヒかヒイチニチか
61 なぜ、嘘は赤い色をしているのか
65 どうして詩を勉強させられるのか
69 現代人は繊細な感覚を失ったのか
73 和歌を数えるのに【首】を使うのは?
77 「いいかげん」は良いのか悪いのか
81 【男】より【男性】のほうが尊称では?
85 「ロマン」の本来の意味を知りたい
89 どうすれば上手に手紙が書けるか
93 花見酒はなぜ桜の樹の下でなのか
97 「陛下」など尊称になで【下】がつく?
101 外国固有名詞の漢字の当て方は?
105 「耳をそろえて」の耳って何ですか
109 歌枕=地名にはどんな意味が?
113 「六」の字を軽んじてはいけません
117 「……したいと思います」は耳ざわり
121 欧米人の身振りの大きいわけは?
125 「なまぐささ」回避法にも時代の差
129 梅の花も花なのに、なぜか花は桜花
133 「落ちる」より降るが正しい雨や雪
137 お役所臭い! 新聞の「としている」表現
141 なぜないの? 「今日は」の丁寧語
145 「頁」をページと読ませた奇妙な転用
149 自由詩が持つ散文と違う「不自由さ」
153 息をせよ 休憩もせよ わが息子
157 自信がないので逃げてる「感じ」
161 罪もないのにいじめられる桃の花
165 「だわな」は永田町方言「だわな」
169 「おいしい話」はまずくないか?
173 於茂志呂志、岩戸があいて面白し
177 辞書も「一定の」誤用は認めます
181 「ない」が逆に強い肯定を表す
185 「お挨拶に代える」ものは……
189 「和歌」と「短歌」はどこが違う?
193 あなたの「ガ行」の発声はいか【が】?
197 証書や賞状に句読点がないわけ
201 「おめでとう!」に過去形はない
205 相手を呼ぶのにふさわしい言葉は
209 「アタラシ」は昔「アラタシ」だった
213 「ぶらんこ」はなぜ春の季語なのか
217 閑話休題(それはさておき)、ルビの発生を考える
221 接頭語ひとつで変わる言葉の妙味
225 「怒る」と「叱る」の微妙な違い
229 女性の敬称に「氏」ではおかしい?
233 「二の舞」は踏まないで演ずるもの
237 「素」を【ス】と読むのと【ソ】と読むのでは
241 なぜ【黒】髪を【みどり】と表現するのか
245 「メニューの【ほう】」にある曖昧な敬意
249 「書き上げた」のに「書き下ろし」とは
253 「多数」と「大量」の意味の違いは?
257 「こだわる」は寂しい心象
261 「旗【色】がよくない」の【色】はどんな色
265 「【ものすごく】きれい」はおかしい?
269 花婿、花嫁の「花」はどんな意味?


●大野晋の日本語相談
9 どうしてェ そうなるのォ
13 「ハクショーン」「えいっ、クソ」
17 犬にエサをあげる? やる?
21 すごく、とても、非常に面白い
25 見レル、起キレル、出レル
29 再び「見レル、起キレル」
33 正しい標準語はどこで話すの?
37 万葉時代に方言の歌はあったのか?
41 「宛て字」を使い始めたのはいつ?
45 きちっとした文章を書くために
49 五十音はいつ作られたのですか?
53 変な発音に気がついていない
57 「殿」と「様」にはどんな違いが?
61 「あっさり」が作られた時代は?
65 町と街、木と樹、飛と翔などの違い
69 古代人と会話ができるか?
73 なぜ、古文などを学ぶのか?
77 セを【シェ】と発音して笑われた
81 一ケ月の「ケ」はなぜ「か」と読む?
85 自分が聞くのに「【お】聞き」とは?
89 なぜ、「どこ【え】」と書かないのか?
93 同じ漢字なのに日中で意味が反対
97 「々」などの繰り返し記号の由来は?
101 手紙の最後にカシコとありますが?
105 わが竹下首相はカをクヮと発音しますが?
109 簡約日本語はヤメサマセント?!
114 嘘を【つけ】つけというのに嘘を【つけ】とは?
118 ラ行とパ行の言葉が少ないのは?
122 なぜ、平仮名から習い始めるのか?
126 親父、オフクロはどこから来た?
130 「大きなお世話」と「大変お世話に」の違い
134 なぜ甲ではなく乙な味なのですか?
138 一【パツ】がなぜ二【ハツ】になるのか?
142 クダルくだらぬ、ツマルつまらぬ?!
147 「ている」と「てある」はどう違う?
151 「オマエ」も「貴様」の道を辿る
156 係り結びの由来を教えてください
161 行く、来る、居るがみなイラッシャル
166 アルが動詞で、ナイが形容詞とは?
170 「秋も深まる」はどうしても「も」
174 「日本語源学」はどうなっているのか?
178 「白い」「黒い」は生まれた時代を反映
182 官民一体で進めた「ルビ廃止」の今
186 「ツ」の次元は「川」ではなく「州」
190 社会の乱暴な風潮が「やる」に反映
194 ネタム男も多いのになぜ「嫉む」?!
198 「になる」より意思鮮明な「となる」
202 負ケズギライの「ズ」
207 内臓を表すヤマトコトバの行方
212 「はい結構です」「もう結構です」
217 日本人はなぜ外国語学習が下手か?
221 日本語と同じ語順を持つ言語は?
226 方言蔑視の風潮は、なぜ、いつから?
230 形容詞の語尾につく「い」と「しい」
234 「をかし」が変わる、おかしいな?
239 あなたのお名前、なんて読むの?
243 「みたい」は品格がないみたい
247 再説「一ケ月」のケについて
251 わが愛妻にコンニチワは変ですか?
255 形容詞の表現力広げた語尾「な」
259 「あたふた」を漢字で書くと……
263 再び鼻濁音「ガギグゲゴ」について
267 肯定判断を強調する「……で【は】ある」
271 室町時代からあった「……ヲ……タイ」
275 「君の【こと】好き」の【こと】は「儀」から
279 「とか」が最近やたらに目立つ【とか】
283 授受の動詞にも当事者の上下関係
287 命令形「見レ」「食ベレ」は方言です
291 【いいじゃないの】は何故ほめことば?
295 「お醤油を【切らす】」の「【切る】」を切る
299 文末まで「判断」を待ちきれないか?
303 時代によって変わる「母音」の数
307 戦後広まった「とてもじゃないが」
311 「防人」は本当に歌を詠んだのか?
315 「行ッチャッタ」敬意がある理由
319 どう使い分ける「人」のニンとジン?
323 一人称代名詞の日本語と英語の違い
327 古い「も」と新しい「も」の使い方は?
331 東と西の言葉は昔から違っていた?
335 「いまいち」が『広辞苑』に加わる理由?
339 【決まっていること】を表す助詞「もの」
343 「原」の字が「源」の意味になるわけ
347 「アスコ」は「アソコ」の東京訛り
351 バスが着かないのに【来た】、【来た】とは?
356 信長は助詞を使わなかったのか?
360 「【聞】き酒」や「香を【聞】く」の意味は?
364 辞書を作る人は「著者」でいいのか?


●丸谷才一の日本語相談
9 チャールズ皇太子に失礼よ
13 植物図鑑か、文学か
17 手紙を「拝啓」で始めたいが
21 「読書感想文」が書けません
24 再び「見レル、起キレル」
28 「魚でいい」のと「魚がいい」
32 デレビではピッチャー、新聞は投手
36 黄色以外の声の色は?
40 「【お】心配なく、【ご】元気で」?!
44 丁寧はテイネイかテーネーか
48 四条はヨンジョウかシジョウか
52 「お染久松」……なぜ女性が先なのか
56 「生きざま」は忌避すべき用語か
60 「女神の涙」をたたえる「虎が雨」
64 句読点の打ち方に決まりはあるか
68 「である」調と「です、ます」調の混在
72 「つうかあ」の語源はなんでしょう?
76 ……(リーダー)の使い方について
80 パーティーや会合でどんな二人称を?
84 名文の特性は? 具体的には誰の何?
88 「候文」の歴史を教えてください
92 「三」に何か特別な意味があるのか
96 論文を上手に書くための方法は?
100 ニューヨークを紐育と書くのは?
104 なぜ、女性の名に「子」がつくのか
108 「虫が知らす」の虫はどんな虫?
112 和歌に連体助詞ノの字の多いわけ
116 だぁれも知らないヘチマの哀しさ
120 なぜ「【三四がなくて】五に……」なの?
124 「いろは歌」を作りたいのですが
128 小渕官房長官の敬語はなぜヘンか
132 「オズオズ」聞くと体がムズムズ
136 「敗北」に北の字が入っている理由(わけ)
140 新婚夫婦に「頑張れ」はおかしいか
144 寅さんだったら百円もシャクエン
148 短歌は枕詞を捨て王朝和歌と訣別
152 歌学の読み癖まねた?! 「彰子」の音読み
156 ズガはヅガが正しい?! 図画のルビ
160 「福山のかつぎ」がかつぐものは
164 「ど根性」「ど真ん中」のドは何か?
169 航海の無事を祈って船名に「丸」
173 「あり得る」はアリウルと読むべし
177 お皿が「一個」だとお菊さんも困る
182 短歌、俳句に句読点を入れたら?
186 気にするなローマ字表記の不統一
190 意外に上出来じゃないア・タ・シ
194 お互いに満足しない「痛惜の念」
198 酒も【そば】と同じに出前できるか
202 【与】と【野】に【党】が結合して化学変化?
206 英文法では解けない格助詞「ガ」
210 「勝負の世界」にそぐわない【大団円】
214 幼稚な感じ「ワニス【みたく】口を開く」
218 「はったりをかける」の元は「張る」
222 「ずぶの素人」の「ずぶ」はどこから
226 【ぽっ】と出てきたのは「薩摩【っぽ】」?
230 入試や芝居はなぜ「水もの」なのか
234 「病気見舞い」の「舞い」は不謹慎?
238 どこから来た「ぶん殴る」の「ぶん」
242 識字能力と関係ある「オンの字」
246 英訳から生まれた目的を表す「の」
250 海部首相の答弁は村落共同体言語
254 「各(おのおの)」も「各々(おのおの)」もおのおの正しい
258 虹から蛇を連想した古代の中国人
262 「三日坊主」はどこから生まれたか
266 詩的な空想から生まれた「雀の涙」
270 「【けん】も【ほろろ】」は雉の鳴き声だが
274 徳川と家康の間に【の】を入れない理由

【追記】
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あれはいったいどこのドイツがスペインに負けて3位に終わった悔しまぎれに、何を根拠にあんな珍説を断言調で語るのだろう。
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「悔しまぎれ」って間違いではないだろうが、なんか異和感があった。
 こういう場合は「腹いせ」のほうが適切だろう。きわめて学術的でまじめな内容に、このようなしょうもないネタも不適切なので、下記のように訂正する。
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あれはいったいどこのドイツがスペインに負けて3位に終わった腹いせに詣でて赤福買って赤フク効果はパンツに限り、何を根拠にあんな珍説を断言調で語るのだろう。
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「お伊勢さんと赤福はさすがにツライのでは」などとクレーマーにインネンをつけられた。これのどこが「ツライ」んだ。お伊勢さんを擁護するために、「ツライ」というのはどういうことか見せつけるために追記する。珍しく高尚な日記をどこまで汚させるんだ。ε=(=`・´=) プンスカプン! プン
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あれはいったいどこのドイツがスペインに負けて3位に終わった腹いせに詣でて赤福買って赤フク効果はパンツに限り、何を根拠にあんな珍説を断言調で語るのだろう。赤いパンツは巣鴨のマルジは機種依存文字なのでネチケットにハンします。いわゆる半券?
http://www.sugamo-maruji.jp/
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 ダ、ダメだ。バカが止まらなくなった
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 半券と言えば……ハンケンの品格。それは遠い。
 (赤つながりで)赤いのを鍋にすると旨いらしい。
 それは韓(ハン)犬。
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第1003回「フィギュア・人形を集めていますか?」──人形を少々

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