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【将棋12/コンピュータ将棋の実力】

 下記の仲間。
【将棋(と囲碁)の話 お品書き】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1385699944&owner_id=5019671

【ネタ元】毎日新聞
http://mainichi.jp/select/today/news/20101012k0000m040027000c.html
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将棋:コンピューターソフト、清水女流王将に勝利

2010年10月11日 21時9分 更新:10月11日 23時8分

 清水市代女流王将(41)とコンピューター将棋ソフト「あから2010」の特別対局が11日、東京都文京区の東京大学工学部で行われ、86手でソフトが勝った。コンピューターと棋士の対局は07年の渡辺明竜王対「ボナンザ」(渡辺勝ち)以来で、ソフトが初めて女流タイトルホルダーを破った。

 「あから2010」は「激指」など4ソフトが多数決で指し手を決める。「あから」は10の224乗を表し、将棋の局面の数がこの数に近いことにちなんで命名された。

 対局は持ち時間各3時間。振り駒で清水が先手番になり、約6時間に及ぶ熱戦になったが、中盤から終盤にかけて「あから2010」がリードを広げて勝ち切った。

 清水女流王将は「悔しい気持ちもありますが、途中からは血の通った人間と指している気持ちになりました。今後も人間とコンピューターが切磋琢磨(せっさたくま)して強くなれればと思います」と語った。
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 やはりメモをしておこう。
 順番として、きょうの「天声人語」の記事を転載する。
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2010年10月13日(水)付
 阿伽羅(あから)とは10の224乗のことで、とんでもない数らしい。「あから2010」というコンピューター将棋ソフトが、大きい名に恥じず、女流王将の清水市代さん(41)に勝った。コンピューターがプロを退けたのは初めてという▼敗者として科学史に名を刻むリスクを承知で、清水さんは受けて立った。まずはその勇気をたたえたい。敵は情報処理学会が手塩にかけた最強システムである。さすがの第一人者も持ち時間を使い切り、秒読みに追われてミスが出たらしい▼創立50年の記念事業を快挙で飾り、学会は大喜びだ。まさに阿伽羅ほどもある将棋の局面から、一流どころの棋譜を徹底的に覚え込ませたという。詰めに入って相手のうっかりを見逃すはずもない▼しかも、コンピューター将棋の世界選手権で鳴らした四つのプログラムが、各自の考えを多数決にかける合議型。清水さんは、手ごわい4人組と戦ったに等しい。将棋ソフトの進化を目の当たりにして、偶然も幸運もない理詰めの世界を実感した▼日本将棋連盟は、プロが公の場で許可なくソフトと対戦することを禁じている。だが、トップ級の勇気がソフトを磨き、強いソフトが棋士を鍛える。この競い合いに愛好者も酔うのだから、連盟は「頂上決戦」をためらうことはない▼秒読みに焦り、長時間の対局に疲れ、練達の士も過ちを犯す。ファンはそうした人間味を含めての名勝負に期待する。いわば敵陣の東大工学部で、清水さんは白い着物で機械を相手にした。その指し姿は、勝敗を超えて十分に美しかった。
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「天声人語」はコラムであって記事ではない。
 その意味では情報が不足していても批判するべきではないかもしれない。それにしても、この「天声人語」はヒドい。あまりにも情緒的で、気持ちが悪すぎる。
 コンピュータvs.プロ棋士という話なら、2007年の渡辺竜王の英断にふれないのはおかしい。
 書き手はどの程度将棋のことを知っているのだろう。知らないなら、そう断わるべきだし、こういう記事を書かないという選択肢もある。ほかに気になった点をあげておく。

「さすがの第一人者」
 って誰のこと? 将棋界には厳然とした男女の実力差がある。女流棋士を「第一人者」というのはムチャだろう。女流棋士のなかで、清水女流王将が第一人者か否かもなんとも言えない。

「一流どころの棋譜を徹底的に覚え込ませたという。詰めに入って相手のうっかりを見逃すはずもない」
 入力した棋譜の量と、終盤力は別の問題では。将棋ソフトの「詰め将棋」の実力は、何年か前にプロ棋士のトップクラス並みになっているはず。

「トップ級の勇気がソフトを磨き、強いソフトが棋士を鍛える」
 美辞麗句の類いだと思うが、こんなことが言えるのだろうか?

「頂上決戦」
 ってなんのこと?

「秒読みに焦り、長時間の対局に疲れ、練達の士も過ちを犯す。ファンはそうした人間味を含めての名勝負に期待する」
 これも美辞麗句の類い。言いたいことはわかるが、話題は「人間vs.コンピュータ」ですよね。

「十分に美しかった」
 言葉の問題ではここがイチバン気になった。
「十分に○○だった」ってどういうときに使う言葉か考えませんか。ものすごく失礼だよ。単に「美しかった」でいいだろ。別に「気高く」でも「凛々しく」でもいいけど。

PCソフト 清水女流王将に勝利
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1370220&media_id=2
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【将棋10/最近のマンガから20100418】

 ジャンルをかえて再アップしておきます。

mixi日記2010年04月18日から

 下記の仲間。
【将棋(と囲碁)の話 お品書き】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1385699944&owner_id=5019671

 下記の仲間でもある。
【マンガ関連なんでもかんでも】お品書き
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1328602216&owner_id=5019671

 直接的には下記の続き。
【マンガ64/将棋マンガの話】2009年12月02日
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-888.html

「イブニング」No.9
『王狩』(青木幸子)第2回
 久々に本格的な展開を感じさせる将棋マンガ。突然とんでもない作品が始まった感があった。棋譜指導は飯島英治六段だけど、原作者はいないみたい。青木幸子は前作の『ZOO KEEPER』が初連載らしい。
 第1話で主人公が将棋と出会う。第2話でいきなり話は6年後に飛んで、12歳で奨励会の3級になった。第1話で特殊能力と思えるほどの記憶力を見せた主人公は、「記憶力だけでは通用しない世界」で伸び悩んでいる。
「私の記憶力なんて研究の時に便利なだけ」……怖い話だけど、そういう魑魅魍魎の世界だからしかたがない。

 将棋マンガは『ハチワンダイバー』の次に『3月のライオン』が少し話題になったが、どうにも将棋の要素が希薄でチェックする気がなくなった。少し前に下記のニュースを見たがホントのとこはどうなんだろう。

 少しマンガに関するテクニカルなことを書いておく。マンガ(とくに少年・少女マンガ)の王道パターンのひとつに、主人公の成長型がある。
 下記のコメント欄参照。
【マンガ50/バトルマンガと言えば3?】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1306627371&owner_id=5019671
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「骨組みが一緒」というのは、推測で書くと、なんらかの事情である競技を始めた初心者が、意外な才能を持ち主で急成長していく……くらいではありませんか。
 これ、昔からあるパターンだと思います。誰だってはじめは初心者ですから。
 骨組みだけを言えば、たとえば『あしたのジョー』がそうです。
 ちばあきおの『チャンプ』がそうかもしれません。『キャプテン』もそうかも。
 最近の例だと『はじめの一歩』がそうでしょう。ちなみに『はじめの一歩』の冒頭は『リングにかけろ』と似ているところがあります。ボクシングマンガが多いのは偶然か必然か。

『咲-Saki-』って将棋ではなく、麻雀のマンガじゃないんですか?
 文科系でその系列の話だと、『ちはやふる』『とめはねっ! 鈴里高校書道部』に近いかもしれません。『ヒカルの碁』もそうだと思います。
 ただ、当然のことながら、主人公の境遇とか「意外な才能」とかは作品によって大きく違います。
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 初心者を主人公にすると、読者が感情移入しやすい。スポーツの場合、その競技は初心者だけどズバ抜けた身体能力があって急成長……ってパターンが典型。
 文科系の競技の場合、これがむずかしい。なんらかの特殊能力をもっていないと、急成長はしにくい点が大きなネックになる。かの『ヒカルの碁』が「うまいなー」と思ったのは、往年の名棋士(正確には名棋士に憑依した幽霊)が憑依するという設定。これだと初心者の主人公が急成長してもおかしくない。
『王狩』の主人公の久世杏は、とにかく抜群の記憶力が取り柄らしい。それ一本で押し切れるだろうか。そういう人が6歳で将棋を覚えれば、「もっと伸びるのでは」という疑問も湧く。

【ネタ元】exciteニュース
http://www.excite.co.jp/News/column/20100413/Hatena_201004_1057.html
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『3月のライオン』でブームの兆し?基本を知って将棋で遊ぼう!

2人で遊ぶ盤上ゲームとして、古くより日本人に愛されてきた「将棋」。誰もが一度は目にしたことのあると言っても過言ではないゲームですが、ルールを知らないという方も多いのではないでしょうか。今回は将棋に興味がある・始めたいと思っている人に向けて、“将棋の基本”を紹介します。
「基本を知って将棋で遊んでみよう! 」の写真・リンク付きの記事

■まずは基本のルールを知ろう
▽基本的なルール

まずは上記のエントリーを参考に、9×9の将棋盤の上に40個の駒を並べ、先手、後手を決めましょう。「飛車は右、角は左」「下段は内側から金・銀・桂・香」と覚えるのがコツです。

ゲームがスタートした後は一手ずつ交互に駒を動かします。これを「手を指す」といいます。自分の番が回ってきたら、たとえ指したい駒がなくてもパスすることはできません。また、二手続けて指すこともできないので注意しましょう。また、1つのマス目の中に置ける駒はひとつだけです。自分の駒があるところには進めません。また、進みたい方向に自分の駒か敵の駒があるときは、的の駒のみ取って「持ち駒」にすることができます。自分の駒を取ることはできません。「持ち駒」は、「駒を打つ」と言って好きな所に置くことができますが、自分の駒・相手の駒のあるところ、行き所のないところには置けません。



■駒の動き
▽将棋について-本将棋[3.駒の動きと特徴]:日本将棋連盟

将棋の駒は全部で8種類あり、それぞれ動く方向が決まっています。しかし、相手の陣地に進むとき・出るときに、駒を裏返して動き方を変える事が可能です。これを「成る」といいますが、「不成(ならず)」と言って「成れる」状況下で成らないことも可能です。ただし、一度成った駒を戻すことはできないので、慎重に進めましょう。各駒の動きは下記の通りです。

玉将…略は「玉」。駒により王将(略して「王」)の場合もあります。将棋において最も大切な駒で、四方に一マスずつ動けます。成ることができないため、裏は無地。

飛車…略は「飛」。縦横無尽に進めますが、他の駒を飛び越すことはできません。成ると「竜王」(略して竜)になり、「飛」の動きに加えて斜めに一ヶ所ずつ動くことができます。

角行…略は「角」。斜めに進めますが、他の駒を飛び越すことはできません。成ると「竜馬」(略して馬)になり、「角」の動きに加えて縦横に一箇所ずつ動くことができます。
※能力が高い「飛」と「角」は「大駒」と呼ばれています


金将…略は「金」。縦横と斜め前方に一つずつ動けますが、斜め後ろには進めません。成ることはできないため、裏は無地。

銀将…略は「銀」。縦と斜め前後に一つずつ動けますが、横と後ろには進めません。成ると「成銀」となり「金」と同じ動きができます。

桂馬…略は「桂」。二つ前の斜めに進むことができ、また途中に他の駒があっても進めます。成ると「成桂」となり「金」と同じ動きができます。

香車…略は「香」。前方に進めますが、他の駒を飛び越すことはできません。成ると「成香」となり「金」と同じ動きができます。

歩兵…略は「歩」。一つ前にのみ進めます。成ると「と金」(略して「と」)となり、「金」と同じ動きができます。

上記のエントリーでは、駒が動ける範囲を図入りで紹介しており、初心者にピッタリです。


■どうやったら勝ち?
▽将棋について-本将棋[4.王手と詰み]:日本将棋連盟

将棋は相手の玉将を取ったプレイヤーが勝ちとなります。しかし、実際に玉を取るまでは指さず、相手が何を指しても次に玉を取られる状態=「詰み」になった時点で将棋は終わります。また、次に玉を取ろうとする手の事を「王手」ともいいます。

棋士の対局では、負けを悟った場合は詰む前に「投了」をするのが一般的です。「負けました」などと発声するか、頭を下げて駒台に手を置くと「投了」とみなされます。


■反則
▽将棋について-本将棋[5.反則]:日本将棋連盟

将棋にもいくつか反則ややってはいけない禁じ手が存在します。上記のエントリーを参考に、初心者の実践にありがちな5つの反則を紹介します。

二歩…歩を同じ筋に二つ打つこと。歩が成った「と」と同じ筋に歩を打つのはOKです。

打ち歩詰め…持ち駒の歩を打って相手の玉を詰ませること。しかし、歩を打って王手をかけることと、盤上の歩を動かして詰ませる「突き歩詰め」は反則にはなりません。

王手放置…王手がかかっているのに違う手を指すこと。王手をかけられたら、玉が逃げるなど、王手を防ぐ手を指しましょう。

動けないところに駒を進める…駒が動けないところに行ってしまった場合も、もちろん反則です。同様に、成る事のできない駒が成るのも反則となります。

二手指し… 相手の手番なのに自分の駒を動かすこと。後手のプレイヤーが先に指すと、これも「二手指し」となるのでご注意。


■『3月のライオン』マンガで学ぶ将棋
▽『3月のライオン』公式サイト | 白泉社

実践の前に予習したい方は、マンガで将棋を学んでみるのはいかがでしょうか。オススメは『ハチミツとクローバー』で知られる羽海野チカさんが『ヤングアニマル』で連載している『3月のライオン』です。棋士の先崎学八段監修のもと、17歳のプロ棋士・桐山零の葛藤と成長、彼に関わる人たちとのふれあいを描いています。ストーリーの中に出てきた対局を先崎氏が解説したコラムなどもあり、読み応えのある内容となっています。


また、ネットや携帯電話、スマートフォンのアプリなど、気軽に将棋を楽しめるゲームもたくさんあります。世代を超えて愛される遊び「将棋」。興味のある方はぜひ始めてみてください。


Title Photo by yoppy
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第1061回「あなたの誕生日は何の日?」──この日、何の日、気になる気になる……

 わたしの誕生日は、わたしが生まれた日です。
 それとも、ナニの日とかなんとか、ここに書けないようなことを書けとでも……。

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