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なぜか変換できない

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mixi日記2012年07月23日から

 あまりにもホニャララな記事を見つけたので、メモしておく。
 どうやら、若い世代のなかには、本気で「ふいんき」と発音している人がいるらしい。

【雰囲気を「ふいんき」と言う様になったのはいつごろからですか?】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1291118412

【単語記事: なぜか変換できない】
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%81%8B%E5%A4%89%E6%8F%9B%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84

================================引用開始
大抵はネタとして扱われる。これを見たら正しい語句を書いてレスをするのが通例。

例:ふいんき(←なぜか変換できない)

レス例:×ふいんき ○ふんいき  //ここまでが一つの流れである

ここでレス例に更にレスしてしまうと寒いことになってしまう。二重の意味での釣り文句である。

関連コピペまとめ
がいしゅつ (←なぜか変換できない:きしゅつ)
ふいんき  (←なぜか変換できない:ふんいき)
そのとうり (←なぜか変換できない:そのとおり)
すくつ    (←なぜか変換できない:そうくつ)
げいいん  (←なぜか変換できない:げんいん)
ぜいいん  (←なぜか変換できない:ぜんいん)
しゅずつ  (←なぜか変換できない:しゅじゅつ)
たいくかん (←なぜか変換できない:たいいくかん)
はなじ   (←なぜか変換できない:はなぢ)
しゅみれーしょん (←なぜか変換できない:シミュレーション)
こみにゅけーしょん(←なぜか変換できない:コミュニケーション)
げっきょくちゅうしゃじょう (←なぜか変換できない:本来は「つきぎめ」)
加藤わし  (←なぜか変換できない:本来は「たか」)
こきんとう (←なぜか変換できない:胡錦濤)
こうだくみ (←なぜか変換できない:倖田來未)
きむじょんなむ(←なぜか変換できない:金正男)
きむじょんいる(←なぜか変換できる:金正日)
とうしょうへい(←なぜか変換できる:小平)
ちょんどふぁん(←なぜか変換できる:全斗煥 ※本来は「ちょんどぅふぁん」。「ぜんとかん」とも)
ちょうしよう (←なぜか変換できる:趙紫陽)
せんたっき  (←なぜか変換できる)
うーろんちゃ (←なぜか変換できる)
だいがえ   (←なぜか変換できる ※本来はだいたい)
といざらす(←なぜか変換できる:トイザらス)
ほっぽうりょうど(←なぜか返還されない)
童貞    (←なぜか卒業できない)
ニート   (←なぜかやめられない)
勉強    (←なぜかできない)
やればできる(←でもやらない)
早漏    (←なぜか我慢できない)
空気    (←なぜか読めない)
トイレのトラブル (←8000円)
二岡智宏  (←9800円)
見つめあうと   (←素直におしゃべりできない)
俺の青春時代  (←もう戻ってこない)
Romantic  (←止まらない)
山本リンダ   (←もうどうにもとまらない)
8時だョ!    (←全員集合)
借金       (←何故か増えて完済できない)
正解は     (←越後製菓)
○○ですか?  (←いいえ、ケフィアです)
50,80    (←喜んで)

ニコニコ以外ではあまり見かけない「なぜか変換できない」
しゅんころ
瞬殺(しゅんさつ)の誤りである。「瞬殺」自体、古い国語辞典には載っていない新語であるのでMS-IMEに文句を言ってはいけない。

じじゅう
自重(じちょう)の誤りではあるが、「自身の重さ」という意味の名詞もあるので間違ってはいない。
しかし、「自重wwwww」を、「自身の重さwwwww」というニュアンスで取ってしまうと意味不明である。よって「じじゅう」はここでは誤りである。

おにちく
鬼畜(きちく)の誤り。

ぐんくつ
軍靴(ぐんか)の誤り。主に朝日・毎日新聞及びプロ市民の約束文句を読み間違えたもの。
================================引用終了


【追記】
【『雰囲気』のことを、なぜみんな「ふいんき」と読むんですか?】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1391786033
================================引用開始
今から30年以上も前の子供の頃(福岡にて)、当たり前に「ふいんき」と言っていた者です。当時、みんな当たり前にそう言っていたと思います。中学生のころだったか、「雰囲気」の字からこの読みが間違いで、正しくは「ふんいき」と読む事を知ったとき、クラスメートらと「そーなんだ!知らんかった!」と目からウロコだった記憶があります。その後、この語が気になるようになって、あるときNHKのニュースでアナウンサーが「ふいんき」の発音を使ったのを聞いたとき、「なんだ、僕らだけじゃないんだ」って思ったのも記憶にあります。
================================引用終了
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助詞の話8「モ」の特殊用法──夜もふけてまいりました 宴もますますたけなわ 朝も早くから

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mixi日記2012年07月03日から

 テーマサイトは下記。
【「夜もふけてまいりました」というときは夜と何がふけてきたのですか?】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1089507105
 当方のコメントを回収しておく。

 すでに書いた気がするが、見当たらないので……いよいよヤバいのかな。
 ちなみに、先行コメントのなかには下記のリンクを張っているものがある。
【助詞「も」の周辺的用法はなぜ周辺的なのか】
http://www.adm.fukuoka-u.ac.jp/fu844/home2/Ronso/RonsyuA/Vol10-7/A1007_0213.pdf
 どうやら「夜もふけて参りました」の「も」は研究されているらしい。ただ、この論文は……。

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「夜もふけてまいりました」の「も」

おそらく、「宴もますますたけなわ」「朝も早くから」(なぜか「朝もはよから」のほうがスンナリ来る)などと同じ用法でしょう。後者は「朝も早くから夜も遅くまで」と考えるなら微妙かもしれません。
Web辞書をひいても、係助詞らしいことはわかってもぴったりの記述はなく、手元の辞書も×でした。
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%82&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=18174500&pagenum=1
■Web辞書『大辞林』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%82&dtype=0&dname=0ss&stype=1&index=119309700000&pagenum=1

先行コメントにもある下記をよく読むとそれらしい説明があります。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/17168/m0u/%E3%82%82/
================================引用開始
〔も〕▽(1)今日もよく晴れています▽(2)私は英語も数学も苦手です▽(3)夜もふけてきた▽(4)子供にも分かる道理▽(5)この一月で五キロも太った▽(6)どこにも行きたくない

【5】「も」も主題を示すが、「は」が一つの事柄を取りたてるのに対して、「も」は同類の事柄が他にも成立していることを前提としている。同類の事柄は、「も」の例文(1)のように直接示さない場合(「きのう晴れていた」ことが前提となる)と、例文(2)のように並立して示す場合がある。また、例文(3)のように同類の事柄が特定できない場合もある。(以下略)
================================引用終了

「例文(3)のように同類の事柄が特定できない場合もある」そうです。やっと納得できました。
この質問をきっかけにいい勉強ができました。ありがとうございます。

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【追記】
 素朴な疑問なんだけど、〈同類の事柄が特定できない場合〉になんで「モ」なんて使う必要があるのだろう「ハ」で何が問題なの、って気がする。
 このあたりは、「東京ハ浅草に来ております」に似た雰囲気を感じる。


助詞の話8「モ」の特殊用法
──夜もふけてまいりました 宴もますますたけなわ 朝も早くから 夏も近づく八十八夜〈2〉

 寄り道に関しては下記参照。
【年貢の納め時 潮時】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2440.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1859583124&owner_id=5019671

 発端になったのは〈1〉にいただいたコメント。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

2012年07月03日 16:54

オレもそろそろ年貢の納め時かなあ・・・。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

2012年07月03日 17:08

「話題を振るモ」と理解しています。
「ところで・・・」に近い働きがあります。
(3)夜もふけてきた
これは「夜と何か」がふけてきた、のではなく、
なにか他の事態が発生しているときに、その事態と「夜がふけてきた」という事態が共起し、「夜がふけてきた」という事態モ発生した、と話題をこちらに振る働きがあります。
(3)夜もふけてきた
こう言ったときには、楽しい宴会が続いているとか、公園でデートしていて気がついていたらこんな時間になっていた、とかの文脈が潜んでいると感じられます。
その文脈から「夜がふけてきた」という事態に話題を振るモと考えています。
〈同類の事柄が特定できない場合〉ではなく、〈あるはずの文脈が特定できない場合〉と表現するべきでしょう。

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〈1〉で書いたとおり、下記の1)~3)は、辞書にものっていない特殊用法だと思う。
  1)夜もふけてまいりました(言いかえるなら「ハ」。「ガ」もアリ)
  2)宴もますますたけなわ(言いかえるなら「ハ」) 
  3)朝も早くから(言いかえるなら「ハ」) 
 その正体は、〈同類の事柄が特定できない場合〉か〈あるはずの文脈が特定できない場合〉か。これは相当微妙で、どちらとも言える気がする。
 ↑の1)~3)は慣用句っぽいが、いただいたコメントにある例文を応用すれば、いろいろつくれる気がする。「年貢の納め時」だとちょっとまぎれがある気がするので、下記を基本例文にする。ああ、「潮時」を使いたい。(←オイ!)

【基本例文】
 オレもそろそろ引退の頃合いかな

 この文が出てくるタイミング(文脈?)は、いくつか考えられる。
1.同年輩の人の引退を知った
 この場合「同類の事柄」が特定できる。
2.若い後輩の成長を知った
 これは「同類の事柄」ではないけど、「関連事項」かもしれない。その場合、論理的には「オレは」のほうが自然な気もするが、「オレも」でもおかしくはない。
3.自分の衰えを感じた
 こうなると「同類の事柄」はない。あえていえば「世間の通例」に照らしてかもしれない。「オレもヤキが回ったもんだ」なんてのもこれだろう。
4.なんとなく
 何かキッカケがあったわけではなくても、基本例文が口をついて出ることはありそう。これは「あるはずの文脈が特定できない場合」かもしれない。
 基本例文の場合は、1.や2.のように「同類の事柄」や「関連事項」が特定できる場合もあるだろう。しかし、↑の1)~3)はたしかに「同類の事柄」も「あるはずの文脈」(こっちのほうが適切な気がしてきた)も特定しにくい。
 かなり特殊なんだろう。

 アイツも悪いヤツじゃないんだけど(言いかえるなら「ハ」) 
 政府もしょうがないことばかり……(言いかえるなら「ハ」。「ガ」もアリ) 
 夏も近づく八十八夜(言いかえるなら「ガ」)
 鬼も十八……あとに続く「同類の事柄」の「番茶も出花」が省略されているのだから違うか。

 余談だけど、「話題を振るモ」と聞いて、『読ませる技術』(山口文憲/ちくま文庫/2004年3月10日第1刷発行)の「シカシの特殊用法」を想起した。
【引用部】
 たとえば、「また」とか「いっぽう」、つまり並列の場合も「しかし」でOKですし、前の命題を保留したり、条件をつけたりするときにも「しかし」が使える。「AはBである。しかしCでもある」「AはBである。しかしCではない」という具合ですね。「しかし」は一種の間投詞と考えてください。「しかし暑いねえ」なんていうでしょう。でも、なにが「しかし」なんだかわからない。「それにつけても」という意味しかない。「それにつけても金の欲しさよ」という万能の下の句と同じで、どんな上の句にもつながってしまう。(p.100~101)



助詞の話8「モ」の特殊用法〈3〉
──夜もふけてまいりました 宴もますますたけなわ 朝も早くから 夏も近づく八十八夜

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