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「そうだ! 京都へ行こう!」「そうだ、ダイエットを始めよう!」

1)「そうだ! 京都へ行こう!」
2)「そうだ、ダイエットを始めよう!」

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【10】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1880457960&owner_id=5019671

 テーマサイトは下記。
【「そうだ! 京都へ行こう!」「そうだ、ダイエットを始めよう!」】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12101949922

 まず質問文のポイントを転載する。
================引用開始
「そうだ!京都へ行こう!」
「そうだ、ダイエットを始めよう!」

この場合の「そうだ」は、どんな意味でしょうか?
国語辞書は、伝聞、推測の意味で記載されているのですが、上の例の場合の「そうだ」は違うと思うんですが...
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%A0&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=10786500

なんで、辞書には載ってないのでしょうか?
================引用終了

 実は当方のコメントの前にあるかたが下記のコメントを入れた。主観としてはそう悪いコメントとは思わないけど、根拠は何? 当方がコメントを入れてからしばらくすると、先行コメントは削除されていた。理由は不明。当方のコメントはほぼ辞書の転載なので、末尾に回す。
================引用開始
その「そうだ!」は感嘆詞でいいと思います。
かけ声ってところでしょうか。
================引用終了

(写真は省略)

 これは辞書の不備だと思う。
 フツーに「そうだ」でひくと迷路に入る。
「そう」と「だ」を別々にひいて答えにたどりつくのはちょっとハードルが高い。「そう」とはニュアンスもけっこうかわる用法もあるんだから、「そうだ」で「感動詞」扱いすればいいのに。「感動詞」と「感嘆詞」がどう違うのかはわからないが、『大辞泉』(『大辞林』も)は「感動詞」にしている。
http://www.japanknowledge.com/contents/hanrei/djs/djs13.html
 で、「そうだ」の意味はいくつか考えられる。

1)「話の途中で考えたり、思いついたりしたときに発する語」(『大辞林』)とほぼ同様
 何かがひらめいたときなどに使う言葉。マンガで電球がつくシーン(古い?)を思い浮かべるとわかりやすい。アニメの一休さんでもおなじみ(これも古い?)。
 質問者があげた例文もこれだろう。

2)激励の言葉として使われる
「そうだ! いいぞ!」のように使う。こちらは松岡修造の熱血指導を思い浮かべるとわかりウザい。

3)強い同意を表わす
「そうだ! そのとおり!」のように使う。国会中継などを思い浮かべるとわかりヤジい。威勢はいいが、賢い印象にはほど遠い。


【tobiクンのコメント】■■■■■引用開始
「そうだ」
盲点をつかれました。たしかに「そうだ」では辞書にありません。

下記の「そう」に断定などの助動詞「だ」がついたものでしょう。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%9D%E3%81%86&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=31&index=10690900
================引用開始
そう〔さう〕【▽然う】
《「さ(然)」の音変化》

【2】[感]

1 相手の言うことに肯定・同意するときに用いる語。「―、そのとおり」

2 相手の言葉に対する問い返しや、半信半疑の気持ちを表すときに用いる語。「あら、―」「―、信じられないな」

3 過去の出来事を思い出すときなどに用いる語。「―、あれは去年の夏のことだ」
================引用終了

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A0&dtype=0&dname=0na&stype=1&pagenum=1&index=11073100
================引用開始

[助動][だろ|だっ・で|だ|(な)|なら|○]《連語「である」の音変化形「であ」がさらに音変化したもの》名詞、準体助詞「の」などに付く。

1 断定する意を表す。「今日は子供の誕生日だ」「学生は怠けるべきではない」「熱が高いのなら会社を休みなさい」

「それも遅ければきかない物だぞ」〈雑兵物語・上〉

2 終止形「だ」を間投助詞的に用いて、語調を強める意を表す。「それはだ、お前が悪いんだよ」→だろう →のだ

◆現代語「だ」は室町時代以来の語で、関西の「じゃ(ぢゃ)」に対し、主として関東で使われた。「だ」が用いられる文体は「である」とともに常体とよばれ、敬体の「です」「であります」と対比される。「だ」の未然形・仮定形は、動詞・形容詞・助動詞「れる・られる・せる・させる・た・たい・ない・ぬ・らしい」などの終止形にも付く。連体形の「な」は、形式名詞「はず」「もの」などや、「の」「ので」「のに」に連なる場合に限って使われる。
================引用終了


【追記】
下記の[3]のほうがわかりやすいですかね。「そうだ」もほぼ同じ意味でしょう。
■Web辞書『大辞林』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%9D%E3%81%86&dtype=0&dname=0ss&stype=0&pagenum=21&index=111231100000
================引用開始
2 1(感)
[1] 相手に対する同意・肯定の気持ちを表す語。

―、君の言うとおりだね

―、よくできました
[2] 相手の言葉に対する軽い疑い・迷い・驚きなどの気持ちを表す語。

―、うそじゃないだろうな
[3] 話の途中で考えたり、思いついたりしたときに発する語。

あっ、―、―、こんなことがありましたよ

八月半ばの、―、とても暑い日のことでした
================引用終了

■■■■■■■■■■■■■■■■引用終了
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文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題〈3〉

 直接的には下記の続きだろうな。
【文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2220.html

「敬語の指針」ってあんまりにも長いもんで通してマジメに読む気にならないけど、やっぱいろいろヘンなとこがあるみたい。

「敬語の指針」P.39に下記の記述がある。
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
================================引用開始
4 自分側に「お・御」を付ける問題

【16】自分のことに「お」や「御」を付けてはいけないと習ったような気がするが,「お待ちしています」や「御説明をしたいのですが」などと言うときに,自分の動作なのに,「お」や「御」を付けるのは,おかしくないのだろうか。
これは,どう考えれば良いのだろうか。

【解説】自分側の動作やものごとなどにも,「お」や「御」を付けることはある。自分の動作やものごとでも,それが<向かう先>を立てる場合であれば,謙譲語Iとして,「(先生を)お待ちする。」「(山田さんに)御説明をしたい。」など,「お」や「御」を付けることには全く問題がない。また「私のお菓子」など,美化語として用いる場合もある。
「お」や「御」を自分のことに付けてはいけないのは,例えば,「私のお考え」「私の御旅行」など,自分側の動作やものごとを立ててしまう場合である。この場合は,結果として,自分側に尊敬語を用いてしまう誤用となる。
================================引用終了

 これ相当マズいんじゃない?
 大前提として、自分の行動や持ち物につく「お/ご」は2種類あることを説明するべきでは。動詞について謙譲語をつくる場合と、名詞について謙譲語などをつくる場合。
 そこからさらに、名詞について謙譲語になる場合と、美化語になる場合がある。
 ↑の説明が悪いのは、美化語と謙譲語の説明がないこと。
「結果として,自分側に尊敬語を用いてしまう誤用」がどういうことか、この説明でわかるのだろうか。
 簡単に言うと、美化語にもなりにくい名詞に「お/ご」をつけてはないけない。謙譲語にはなりにくいから、尊敬語になってしまう……くらいの意味だろう。なんかヘンだな。元がヘンだとどうにもならん。
 下記の「おみやげ」とか「手紙」との違いを説明するのはけっこうむずかしいかも。
【自分の行動などにつく「お/ご」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2437.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1859751167&owner_id=5019671

2)名詞につくもの
 名詞につく「お/ご」も尊敬語と考えられがちだが、謙譲語のときと、美化語のときがある。
 たとえば、「先生からのお手紙」の「お」は尊敬語。これが「先生へのお手紙」になると手紙を書いたのは自分だから、「お」は謙譲語になる。
「近頃の若い方はメールばかりで、お手紙なんてお書きにならないようです」なら、美化語だろう。これは過剰敬語気味か。
『敬語再入門』のP.124に、もっと適切な例がある。
================================引用開始
 なお、一つの語がいくつかの用法をもつ場合もあります。§48では、「お手紙」のように尊敬語・謙譲語I両方の用法をもつ主な語をリストしましたが、その中でも「おみやげ」などは、「先生からのおみやげ」(尊敬語)・「先生へのおみやげ」(謙譲語I)のほか「子どもへのおみやげ」のように美化語としても使います(あるいは、初めの二つも美化語と見てしまったほうがよいのかもしれません)。(P.124)
================================引用終了
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フリーランスの編集者兼ライターです。

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