考え方が間違っている──「ら抜き言葉」は問題ナシな人62.3%

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【10】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1880457960&owner_id=5019671

mixi日記2013年04月23日から

 まず、どういう質問をしたかという点が問題。
「ラ抜き言葉」として「見れる」「食べれる」をあげるのと、「考えれる」「忘れれる」をあげるのでは相当数字がかわってくる。そこは考えてほしい。
「自分で使うか」と「使っても問題はない」も相当違う。たとえば当方は、自分ではよほどのことがないかぎり使わない。でも他者が「使っても問題はない」と思う。
 さらに言うと、話し言葉と書き言葉では大きく違ってくる。そのあたりを無視してもらっては困る。
 結果は大差ないとも言えるが、文化庁の調査のほうがずっと信頼できる(当然か)。
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/yoronchousa/h22/pdf/h22_chosa_kekka.pdf

 別に「ラ抜き言葉」がどういうものかわかって使っているのなら、「ご自由に」と思う。最大の問題は、否定するにしても肯定するにしても、どういうものが「ラ抜き言葉」なのかわからずにアーダコーダ言う人が多すぎること。
 最低限、下記あたりをクリアしてからにしてほしい。
【文法資料】「走られる」?「走れる」?
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=72783683&comm_id=56314

 個人的は下記のように考えている。相当昔の話だが、ほとんでかわってないのは、もはや頑固じじいの域?(泣)
11)【世に誤用の種は尽きまじ──2】(2008年08月10日)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=897188119&owner_id=5019671

【ネタ元】
http://netallica.yahoo.co.jp/news/20130423-00006068-shunkanrn
================引用開始
「ら抜き言葉」は問題ナシな人62.3% 「ら入り」への嫌悪感も

先日、取材で新入社員のマナー研修などを行う講師に会い、最近のマナー違反で気になるものは? と聞きました。答えは「全世代共通して『ら抜き』言葉が増えていること」。

「見れる」や「食べれる」の「ら抜き言葉」についてどう思いますか?-リサーチパネル
新入社員に「見れる」、「食べれる」などの「ら抜き」言葉を避けるよう指導しても、30~40代の社員たちが「ら抜き」を使う職場では、指導も無意味だと嘆いていました。

秘書や受付、営業、接客など言葉づかいやマナーにうるさい職種の場合は自主的に「ら抜き」を徹底するそうですが、その他の職種では気にしないケースが増えているそう。30~40代といえば、面接なども担当する世代。

さらにその上の50代にも「ら」抜きが増えてきているというから驚きです。「今の50代はまさにバブル世代。新しい言葉やカタカナ語などを取り入れてきた世代。20代のように『ら抜き』を使うことにも抵抗がないのです」とのことで、職場における「ら抜き」の浸透が進んでいると考えられます。

「『見れる』や『食べれる』の『ら抜き言葉』についてどう思いますか?」というネット調査でも、

・使うべきではない:37.7%
・使っても問題はない:62.3%
(リサーチパネル調べ、回答者数14万7365人)

と、6割以上が寛容な意見を持っているという結果が出ています。

「使うべきではない」派からは、「なんとなく頭悪そう」、「気持ち悪い」、「耳障り」、「幼児みたい」、「使う人の頭のレベルがわかるので身内には使わせたくない」など散々な言われようの「ら抜き」。

一方の「使っても問題ない」派は、「言葉は進化するもの。 『ら抜き』に関しては今が転換期で、50年後には完全に『ら抜き』が当たり前になっているだろう」と時代の流れと主張。

ほかにも、「むしろ『ら』が入ってるほうがくどく感じてきた」、「自分の育った地方では、方言的な問題なのか“ら”など誰も使わない。なので、遠い標準語圏の問題かなーという認識」などのコメントが書き込まれました。

「使っても問題はない」の都道府県別データでも北海道70.8%、青森県70.6%と北の地域で多く、関東圏で少ないなどの地域差が見られ、方言の影響も少なからずあるようです。

世代別では「使うべきではない」が10代は24.30%ともっとも少なく、20代26.60%、30代30.90%……と徐々に増えていきます。「使うべきではない」が過半数を超えるのは60代の50.40%から。50代までは「使っても問題はない」と考える人のほうが多いことが読み取れます。

ちなみに「ら抜き」に寛容な職業トップ5は、学生71.5%、パート・アルバイト67.3%、派遣社員・契約社員65%、会社勤務(一般社員)64.3%、専業主婦63.9%。

人前で話す機会が比較的多い会社経営者や弁護士などの専門職は「見られる」、「食べられる」と言い、学生や派遣、一般社員、主婦は「見れる」、「食べれる」を日常に浸透させつつあるようです。

(文・トシヒ子)
================引用終了



「ら抜き言葉」は問題ナシな人62.3% 「ら入り」への嫌悪感も
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=151&from=diary&id=2405044
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〈自分の行動や持ち物などに「お/ご」をつけるのは好ましくない〉と主張するホニャララ

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【10】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1880457960&owner_id=5019671

mixi日記2013年04月15日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=5019671&id=1899167496

 直接的には下記の続きだろうな。
【mixiで見かけた〈自分の行動や持ち物などに「お/ご」をつけるのは好ましくない〉と主張するコメント】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1890079804&owner_id=5019671

 テーマトピは下記。
【敬語について】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=3750089&comm_id=519758

 トピのコメントを回収しておく。
 けっこう重要な話なので、ほかの人のコメントごと回収する。どちらもマイミクさんなんで、問題があるなら早目に言ってください。数日後には、バックアップのブログに回ります。


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[163]
2012年11月30日 13:11
tobirisu

 [148]で少し書いたのですが……。
 自分の行動に「お/ご」をつけるのは間違い、という説がかなり流布しているようです。
 当方は何かの勘違いだと思っていますが、あまりにもそういう主張をする人が多いので不安を感じています。
 サイトなどで、〈自分の行動に「お/ご」をつけるのは間違い〉としているものがあるのでしょうか。ご存じのかたがいらっしゃったら、ぜひ教えてください。

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[164]
2013年01月13日 16:20
tobirisu

 [163]の例。

 たとえば下記のサイト。
【コミュニケーションスキルが低いと思われる!?間違えやすい敬語の注意すべきフレーズ10選】
http://nanapi.jp/47059/
================引用開始
その8:「お手伝いしましょうか」

仕事を手伝う時、

「何か、お手伝いしましょうか?」
というのは、自分がする行動に対して、「お」を付けてしまっているので、間違っています。正しくは、

「何か、私に手伝えることはございますか。」
です。
================引用終了

 ホントなのでしょうか。
 当方の感覚だと「お手伝いしましょうか」は何も問題のない美しい言葉遣いです。
「お手伝いいたしましょうか」も美しい言葉遣いで丁寧さが増します。この形を二重敬語と言う人がいますが、そんなことはないと思います。
 ↑の修正案も問題はないのでしょうが、「お」を使って
「何か、私にお手伝いできることはございますか。」
 のほうが丁寧さが増して好ましく感じられます(語尾を「ませんか」にすればもっと丁寧な気がします)。
 当方の感覚がヘンなのでしょうか。

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[165]
2013年01月13日 22:25
S

>>[164] tobirisuさん
> 【コミュニケーションスキルが低いと思われる!?間違えやすい敬語の注意すべきフレーズ10選】
> http://nanapi.jp/47059/

 リンク先の『その8』は、指摘を受けて内容を変更したようですね。

 同じ記事から気になった所を引用します。
> その6:「なります」
> レストランやスーパーのレジなど、身近なところでも、よく耳にする、間違い敬語です。
> 「こちら、ハンバーグになります。」
> 「100円になります。」
> こういった言葉は間違いです。「なります」という言葉は、何かが変化する時に使うものです。例えば、目玉焼きがハンバーグに変化するのなら、「ハンバーグになります」は正解です。

 これは異論のあるところではないでしょうか。

 まず(会計金額が)『百円になります』の方は、日本語として全く問題がない言い方です。

 もう一方のハンバーグですが、これは個人的には敬語の問題ではなくTPOの問題だと捉えています。

 例えば老舗旅館で『こちら、松の間になります』などと言うのは昔からあるし、文法上は何も間違っていない。
 ただ、そこらの店でハンバーグやらコーヒーやらを出して、こういう『~なります』口調で言われちゃうと大仰すぎると感じるわけで。しかしそれをいちいち順序立てて説明するのも面倒臭い。そんな風に感じた人は『ふうん。それで、これはいつコーヒーになるんですか?』と皮肉を込めて言うわけですよ。

 そこは相手も当然間違い(というより場違い)に気付くだろうという期待があるのだけれど、そもそも依って立つ常識が違うものだから分かってくれない――で、いつの間にかこれは“文法の間違い”ということになっちゃったんでしょうなあ(嘆息)。

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[166]
2013年01月14日 13:41
tobirisu

>>[165]

> リンク先の『その8』は、指摘を受けて内容を変更したようですね。

 うわっ。なんということを……。
 そうしなければならない事情はよくわかりますが(笑)。

「~になります」 に関しては。

>まず(会計金額が)『百円になります』の方は、日本語として全く問題がない言い方です。
 おっしゃるとおりでしょう。
 これが「この商品はおいくらですか」「100円になります」だと、不適切でしょうね。
「~になります」は不当なレッテルを貼られている気がします。元々は問題のない言い回しなのに、妙な使われ方が広まって……という例が近年増えている気がします。
「~(さ)せていただきます」
「よろしかったでしょうか」
 と並び、「貶められている御三家」と呼びたいところです。

 ただ、下記あたりで〈になります」〉で検索すると……。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=6481035&comm_id=519758

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[167]
2013年01月14日 23:45
S

>>[166]
> これが「この商品はおいくらですか」「100円になります」だと、不適切でしょうね。

 ううん……これがもしも実際の会話なら、はっきり『間違い』とは言いたくないケースですかねえ。
 ただし『百円です』で充分、かつ“より適切”だということには同感です。

> 「~(さ)せていただきます」
> 「よろしかったでしょうか」
>  と並び、「貶められている御三家」と呼びたいところです。

 仰る通り、これらも使い方次第であって、一概に“間違った表現”として退けるほうこそ不見識と感じます。

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[168]
2013年01月15日 00:09
a

 変更前の
> 「自分がする行動に対して、「お」を付けてしまっているので、間違っています。」
も、うんざり(謙譲語がわからないヤツが敬語を語るな)だったけど、
変更したあともなんかヘン。

================引用開始
その8:「~のほう」

メニューのほう、お下げいたします。

飲食店で、このような言葉を、よく耳にすると思います。ですが、「のほう」というのは方角を指し示す言葉なので、この場合には適切ではありません。

代表的な「間違い敬語」の1つなので、口癖のように使っていると、コミュニケーションスキルが低いと思われてしまいますよ。
================引用終了

「赤のほうがお似合いですね」と言われたら、
“「~のほう」は方角を指す言葉なので間違いです!”と言うんだろうかこの人。
筆者みぽりん、……何者?

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[169]
2013年01月15日 11:14
tobirisu

>>[167]

>ううん……これがもしも実際の会話なら、はっきり『間違い』とは言いたくないケースですかねえ。

 そうか……。
 このあたりは個人差もあるのかもしれません。
「間違い」ではないでしょう。
「不適切」も言いすぎですかね。
 とりあえず下記あたりではいかがでしょうか。

 これが「この商品はおいくらですか」「100円になります」だと、不適切とされる「(コーヒー)になります」の類いに近づく印象です。

 昔(いつ?)は、このあたりのことはほとんど無意識でクリアできていたんですよね。
「~になります」を目のカタキにする意見が広がって、なぜダメなのかもわからずにピャーピャー主張する人が増えたせいで、何がなんだかわからなくなっている観があります。
 エート。これは前に書いた……と考えて探しました。
【バイト敬語/若者言葉の話】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1824951700&owner_id=5019671
================引用開始
 何もかもひっくるめて話を進めるのはムチャとは知りながら、ザックリ書く。
 
●第1期 普及期
 画一的なマニュアル敬語やなんだか便利そうな言い方が広まる。それらの多くは本来の言い回しなら何も問題がないでの、当然文法的にはおかしくない。意味も考えずに機械的に使うヤツが増える。

●第2期 派生期
 元々の意味を拡大解釈して派生的な言い回しが登場し、ミ●もク●も一緒状態で広まっていく。それはどう考えてもヘンだろ、ってのも容赦なく広まる。

●第3期 混沌期
 何が本来の使い方だったか、何が最近の妙な使い方なのかさえわからなくなりながら、ますます普及していく。このあたりになるとそれに関してアーダコーダ書く人間が出てきて、ネット上は岩石混淆状態で局地戦が繰り広げられる。

●第4期 狩猟期
 どこがおかしいのかわからないまま、「○○は誤用」という主張が幅をきかせはじめる。これが主流になると、本来の形まで白眼視され、一種の「言葉狩り」になりかねない。
================引用終了

 現在は無節操な「狩猟期」なんでしょうね。
「ラ抜き言葉」あたりも、これに近い部分がある気がします。
 擁護派はもちろん、撲滅派のなかにも、「ラ抜き言葉」の正体を把握せずに語っている人がたくさんいるようですから。

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[170]
2013年01月15日 11:26
tobirisu

>>[168]

 またそういう意地悪を。
 それは下記の「3 二つ以上あるもののうちの一つをとりあげてさす語」ですよね。

■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=%E3%81%BB%E3%81%86&stype=0&dtype=0

 そうか。
「料理の皿は置いておくけど、メニューのほうはお下げいたします」ということなら、別に問題がないような……。
 これも「第4期 狩猟期」なのかも。

 それより恐ろしいことに気づいてしまいました。
 リンク先のhttp://nanapi.jp/47059/ の書き手は素人さんのようです。小銭稼ぎのライターかと思いましたが、それ以下のようです。それをあんな体裁にするなんて……。
 下欄に並んでいる記事がどれもヒドいはずです。
 登録すると好き放題書けて、推察するにまともなチェック機能はないようです。
 結論。nanapiの日本語関係の記事はまじめに読んではいけない。
 ツッコミの対象にするのもかわいそうな気がします。素人さんですから。

 さて、アップする記事選びに入ろうか(笑)。

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[171]
2013年01月15日 22:36
S

>>[170]
> 結論。nanapiの日本語関係の記事はまじめに読んではいけない。
> ツッコミの対象にするのもかわいそうな気がします。素人さんですから。

 うわあ。まともに取り上げたこちらのほうが間違っていたんでしょうか(苦笑)。
 あ、ええと。ここまでノーコメントの部分は異論なしということで。失礼。
返信

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[172]
2013年01月15日 23:37
tobirisu

>>[171]

 そ、そんなことを言ったら、元々あのサイトにインネンをつけた当方の立場は……。
 それにしても、下のほうに並んでいるコラムはなかなか味わい深い。mixiニュースなどで目にするコラムは記名原稿でもけっこうホニャララですけど。

 ついでなので、もう少しまともなサイトを……。
 ただ「国語の専門家の間でも意見が分かれるところ」の根拠は不明です。
 これがホントなら、素人にわかるわけがありません。
 これも一理あるのでしょうが、かなり危険です。
〈自分の「説明」(名詞)には「ご」をつけない〉というルールにすると、じゃあ「ご説明する」(動詞)はどうなるんだ、ということになります。
〈そっちは〈お/ご~する〉だからついてもいい〉と考えることができるか否か。
 当方はニワカ菊地信者なので、〈自分の「説明」(名詞)につく「ご」は謙譲語〉と考えます。なにより、そうするほうが丁寧で「美しい言葉遣い」だと感じます。

【ビジネス敬語の達人】
http://www.koakishiki.com/question/question-3.html
================引用開始
おっしゃる通り、自分の「質問」「依頼」「報告」「確認」「説明」に「ご」をつけるかどうかは悩むところですね。ここは国語の専門家の間でも意見が分かれるところだそうで、S様がお読みになった本の
「(自分の)質問」、「(自分からの)依頼」には「ご」をつけない
「ご報告」、「ご説明」、「ご確認」などは、自分から相手に向かう行為のため、相手を立てるために、「ご」をつける
という解説は一般的な説のひとつであると思われます。
この点、弊サイトでも、「説明」については自分から目上の相手に向かう行為のため「ご」をつけるという立場をとっています。「質問」「依頼」については、同じく相手に向かう行為ではありますが、「報告」「説明」のように相手に差し出して完結するものではなく、相手の行為を要求する行為なので、付けないのが一般的となっているのではないでしょうか。
================引用終了

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[174]
2013年01月21日 21:12
tobirisu

>>[167]

>仰る通り、これらも使い方次第であって、一概に“間違った表現”として退けるほうこそ不見識と感じます。

 このコミュのトップには下記のようにあります。
================引用開始
※「若者言葉」「二重敬語」「よろしかったですか」などなど・・・への批判など・・・このコミュにご参加いただく方には、興味深い問題かもしれません。 
でも、そういった事柄に対し、どうぞあまり攻撃的にならず、「日本語の使い手の仲間」としての暖かい思いやりを歓迎します※ 

================引用終了

 ↑のように明記されているのに、主観だけを根拠に「アレは間違い」とか「コレは気になる」とか書く人が多いことが気になります。これはこのコミュだけではなく、ネット情報全般に言えることです。そういうコメントが増えると、それだけ間違った情報が流布して状況が悪化するのでしょう。
 何か典拠を示してくれるのなら、話し合いにもなるんですが……。

 ちなみに、「貶められている御三家」に関して、当方は下記のように擁護します(笑)。
【関連トピ紹介】36──「~になります」
(略)

【関連トピ紹介】10──敬語の話2 「~させていただく」は是か非か
(略)

【関連トピ紹介】33──「よろしかったでしょうか?」考
(略)

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【20150124追記】
 下記も相当ヒドい。
【こんなのが、フレッシャーズ必見なの?】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1898.html
【「よろしかったでしょうか?」は正しい日本語?──間違っている根拠をあげてみなさい】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3136.html

「目覚まし時計がいくつかかっても…」日本語

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【10】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1880457960&owner_id=5019671

mixi日記2013年04月14日から


 テーマトピは下記。
【「目覚まし時計がいくつかかっても…」】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=73592549&comm_id=398881

 まず質問の全文を一部加工して転載する。
================引用開始
授業で「…ても(でも)」の変化形「…たって(だって)」を扱って練習させたのですが、授業終了後、ある学生からの質問に困ってしまいました。

プリントの文
A:うちの子はいつも朝寝坊ばかりで困ってるのよ~(中略)私が何回起こしたって起きないし…。
B:あ~それじゃ、目覚まし時計がいくつ(    )てダメですね。

上の(   )に適切な言葉を入れる問題です。

模範解答は、「目覚まし時計がいくつ(あったっ)てダメですね。」です。
間違えた学生の多くは「(かけたっ)てダメですね。」で、「目覚まし時計が」の「が」に注意するよう指導していた(『を』であれば、正解)のですが、
授業終了後、ある学生が「『が』だったら、自動詞の『かかる』でもいいんじゃないでしょうか」と聞いてきました。言われてみれば、そうなんですが、「目覚まし時計がいくつかかったってダメです。」はおかしいと思い、そのように言ったのですが、うまく説明ができませんでした。

これは、「『目覚まし時計』というのは『無生物』で、『目覚まし時計』自体が自分で『かかる(かけられた状態になる)』ことはないから、不自然である」と教えたらいいのでしょうか。
でも、「鍵」は自然に「かかる」し…。頭が混乱してきました…。
================引用終了

 いくつかの要素が絡んだ結果、質問者が混乱している気がする。
 最大の問題は、元々の問題が成立していないことでは。
 もし〈「…ても(でも)」の変化形「…たって(だって)」〉について学習するなら、下記のような問題にしないと意味がないのでは。

 下記の(  )内を「…たって(だって)」の形に書きかえなさい。
A:うちの子はいつも朝寝坊ばかりで困ってるのよ~(中略)私が何回起こしたって起きないし…。
B:あ~それじゃ、目覚まし時計がいくつ(あっても)ダメですね。

 これなら、高い確率で「あったって」に辿り着くだろう。同様の問題を繰り返せば、学習の目的に到達する可能性は高い。
 質問のような問題だと、いくらでも答えが考えられる。コメント[3]で「鳴ったっ」が例示された。ほかには……。
(セットされていたっ)
(用意されていたっ)
(かかっていたっ)

 少しヒネって組み合わせたりすると、ととんでもないことに……。
(鳴るようにしてあったっ)
(鳴るようにセットされていたっ)
……etc.

 ほかの問題も絡んでくる。
 コメント[6]で指摘があったとおり、「も」の有無によってかなりニュアンスがかわる。 
 [4]のようなコメントが入る原因はどこにあるのだろう。
「鍵をかける」と「鍵がかかる」。しかし、「目覚まし時計をかける」と「目覚まし時計がかかる」と言えるか否か……これは言葉の神様レベル(笑)。

 ほぼ同時期に、質問者はもうひとつトピを立てている。
【「~~にも分かる」】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=73686631&comm_id=398881
 これがまた微妙で、何がなんだか。
「質問2」はどこに行った?

「お疲れさまです/でございます」「ご苦労さまです/でございます」

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【10】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1880457960&owner_id=5019671

mixi日記2013年04月09日から


 これを現段階の結論にしたい。

 目上の人に対しては「お疲れさまです/でございます」が無難です。
「ご苦労さまです/でございます」は×とされています。

 詳しくは下記をご参照ください。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n126655
 以下は一部の抜粋(重言)。


ご苦労さま/ご苦労さまです
 相手の苦労や労力に対するねぎらいの言葉とされます。諸説あるようですが、目上に対しては基本的にNG。どうにも上から目線のニュアンスがあります。
 時代劇でお殿様が家来をねぎらう「ご苦労であった」が典型的(実際にはこんな言い方はしなかったという説も)。


お疲れさま/お疲れさまです
 では目上にはどう言えばいいのかが悩ましい。
 会社内なら、「お疲れさまです」あたりが一般的でしょう。これも本来はねぎらいの言葉だから目上に使うべきではない、という説もあります。そのとおりですが、ほかに適切な言い回しがないもので。「ありがとうございます」をすすめる人もいますが、これは何かをしてもらったとき限定でしょう。
 たとえば、時間外に廊下で重役と出くわしたとします。「ありがとうございます」は明らかにヘンなので、黙礼するくらいでしょうか。「お疲れさまでございます」などと言うと、「それは本来は……」と説教される可能性があります。
「お疲れさまです」は、同格以下に対しても使えます。
「お疲れ」→「お疲れさま」→「お疲れさまです」→「お疲れさまでございます」
くらいの順で敬度が高くなります。


 ご苦労さまでございます
 目上に対しては丁寧に「ご苦労さまでございます」と言えばいい、という説も見聞します。
 あまり鵜呑みにしないほうがよいでしょう。「目上に対してご苦労なんてけしからん」と考えているお偉いさんが、目下の者に「ご苦労さまでございます」と言われたら、「その言い方なら丁寧だから許す」と考えると思いますか?
 つまり、「ご苦労さまでございます」ならOK、というのは身勝手な論理です。
 昔は任侠映画などで、出所した幹部を迎えに行って「お務め、ご苦労さまでございます」と言うシーンがあったような……。あれが許されるのはどういう理屈なんでしょう。現代の言葉にうるさい幹部に言ったら殴られるんでしょうか(笑)。


 詳しくは下記をご参照ください。
突然ですが問題です【日本語編2】──「お疲れさまです」「ご苦労さまです」 解答編
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1300.html

 国立国語研究所のサイトや、「敬語の指針」もこの問題にふれている。
 全文は↑のリンク先参照。
 結論部だけ転載しておく。

●国立国語研究所
http://www.ninjal.ac.jp/products-k/kokken_mado/27/05/
================引用開始
最近では,派遣会社の社員研修などで職場の常套(じょうとう)的なあいさつ言葉として,「お疲れさまです」を教えていると聞きます。朝会ったばかりの人やメールの書き出しに必ず使う,ということのないよう,状況を考えて場面により使い分けることが必要です。出先から戻った同僚に気持を込めて「お疲れさまでした」と言えば,疲れも癒(いや)されるということではないでしょうか。
================引用終了

●「敬語の指針」(P.45~46)
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
================引用開始
要するに,時間外に仕事を教えてくれた上司に対しては,「御苦労様でした」というねぎらいの言葉ではなく,「ありがとうございました」と感謝の気持ちを表す言い方に変えた方が良く,一緒に書類作成に追われていた上司に対しては,「お疲れ様でございました」と,気持ちを込めて表現すれば良いわけである。
ただし,このような定型的な表現ではなく,例えば「おかげ様で仕事が少し分かるようになってきました。」などと,別の観点に立った表現を使うことで,上手に自分の気持ちを相手に伝えることも可能である。
================引用終了

「敬語の指針」の最後の段落部は正論だけど、わざわざこんなことを書く意味があるのですかね。
 それができるなら誰も苦労はしません。「可能ではある」けど、独自の言い方をするのがむずかしいから、こういう「定型的な表現」が求められているのでは。その「定型的な表現」のなかで何が適切か、何が無難かということを説明した結論がこれって……。

突然ですが問題です【日本語編156】──敬語の難問3 申される 申された

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【10】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1880457960&owner_id=5019671

mixi日記2013年03月05日から


【問題】
 下記の言い方の適否を、説明しなさい。

あなたが申されたように……
先生が申されたように……



【解答?例】
「間違い」とまでは言えないという考え方もあるようだが、避けたほうが無難。
 通常、「言う」の尊敬語は「おっしゃる」。これを「おっしゃられる」とするのもよく見るが、二重敬語とされる。

【よくわからない解説】
 この「申される」は「おられる」と並び、敬語界の双子の鬼っ子みたいな存在だと思う。まあ、それでも「申される」のほうがタチがいいかも。
 これに関してはずいぶん前に書いている。
213)「申し込み」「申し出」は謙譲語?
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1494237368&owner_id=5019671
 確認の意味をこめて、「申す」を辞書でひく。

■Web辞書(『大辞泉』から)※一部抜粋(重言)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E7%94%B3%E3%81%99&dtype=0&dname=0na&stype=1&pagenum=1&index=18194300
================引用開始
もう・す〔まうす〕【申す】
[動サ五(四)]《「まおす」の音変化》

1 主として会話に用い、聞き手に対し、「言う」を改まって丁重に表現する丁寧語。
①「言う」対象が聞き手(または尊者)の場合には、対象を敬う気持ちも残るが、現在、対象を敬う謙譲語は「申し上げる」である。「昨日、先生に―・したとおりです」
②単に「言う」を改まり丁重にいう場合。この場合にも、謙譲の気持ちは残るので、敬うべき人の動作には用いない。現在、「先生が申された」のような言い方は適切でないとされる。「父がこのように―・しております」「私は鈴木と―・します」「一口に日本と―・しましても」
2 1のへりくだる気持ちが失せて、「言う」を改まり重々しくいう。「そうは―・しておらん」

3 動作の対象を敬う謙譲語。
①「言う」の謙譲語。申し上げる。古くは、改まって言上する場合に多く用いられた。
②神仏、朝廷などにお願い申し上げる。また、所望申し上げる。
③その人の名前・官位などを、人々が…と申し上げる。
④「する」「なす」の謙譲語。…してさしあげる。「御助勢を―・しましょう」
================引用終了

「1」①の「丁寧語」と解釈すれば、「申される」を×にする理由はないだろう。しかし②では〈現在、「先生が申された」のような言い方は適切でないとされる〉と明記されている。理由は「謙譲の気持ちは残る」かららしい。
 どうにも煮え切らない。辞書がこんな態度でいいのだろうか。ちなみに『大辞林』の記述では「申される」を×にする根拠にはなりにくい。たぶん、謙譲語Iと謙譲語IIの違いに踏み込まないと説明できない。パス。

『敬語再入門』http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2327.htmlのP.156~157に〈「申される」──適否の断じにくい敬語①〉という項目がある。
================引用開始
 「申す」は謙譲語(謙譲語II)なので──「プラトンが申しますには」のような丁重語の用法はあるにしても──、聞手やしかるべき人を主語にして、
  あなたが(先生が)申しましたように……
などと使うのは誤りです。尊敬語「れる」を添えて、
  あなたが(先生が)申されたように……
としても、謙譲語に尊敬語を付けたことになり、誤りに変わりはありません。
================引用終了

 歴史的には、「申される」を擁護する要素もあるらしい。
1)現代の「申される」にあたる「申さる」が使われた時期がある
2)元々は謙譲語の「申す」は謙譲語性を失って使われていた時期がある

 そうは言っても、現代においては「申される」を使う理由はないだろう。

複合動詞の「~アゲル」と「~アガル」の違い〈1〉

 テーマトピは下記。
【完了を表す「動詞+上げる」「動詞+上がる」について】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=73353807&comm_id=398881

 まず、質問を一部加工して転載する。
================引用開始
きょうは、N3レベルの文法についてお伺いいたします。

「レポートが書き上がる」「レポートを書き上げる」
「ごはんが炊き上る」「ごはんを炊き上げる」

など、「完了」の意味を表す「上がる/上げる」は、動詞のます形に接続して複合動詞となり、「~上がる」は自動詞、「~上げる」は他動詞として文を作ることができます。
多くは、上記の「書き上がる/書き上げる」のように自他動詞がペアになっていて、文を言い換えることができます。

しかし、一部言い換えができないものがあります。
例えば「できあがる」は言いますが、「できあげる」はありません。これは、「できる」という動詞が自発的なもの(自動詞)なので、後ろに他動詞をつけると意味が通じないからかなと思ったのですが、

では他動詞+他動詞である「子どもを育て上げる」は言いますが、「子どもが育て上がる」と言わないのはどうしてなのでしょうか。
「作り上げる」は言いますが「作り上がる」というのも言わないような気がします。
ほかにも、「徹底的に調べ上げた」は使えますが、「ぜんぶ調べ上がった」というのも、わたしは使わないと思うのです。

「書く」や「編む」などは言い変えができて、「育てる」や「作る」は言い換えられないのには、なにか明確な理由があるのでしょうか。
また、どのような動詞のときに「上げる(もしくは“上がる”)」だけが使えるでしょうか。

 *お尋ねしたいのは、「上方向への移動」の意味ではなく、「動作や現象が完了する」意味での「上がる/上げる」です。
 “上方向の移動”=浮き上がる、立ち上がる、飛び上がる(自動詞+上がる)/打ち上げる、持ち上げる(他動詞+上げる)
================引用終了

 質問文を読んで以来、ずうっと気になっていたが、バタバタしていたせいもあって棚上げにしていた。
 これ、あまりにもいろいろなことが関係していて、一筋縄には行かないと思う。
 とりあえず、関係しそうな既出質問(あんまり関係ないかな~)。

 複合動詞の前半部とアゲル/アガルの「自他のネジレ」に関しては下記が参考になるだろう。
【関連トピ紹介】4──立ち上げる(「自動詞」と「他動詞」を組み合わせた「複合動詞」)は不自然なのか?
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=41778919

 下記も参考になるとは思うのだが……。
112)【「見つける」と「見つかる」独り言です52くらい──日本語教師関連編25くらい※全体公開】2009年12月23日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1370388644&owner_id=5019671

 トピのコメントを回収しておく。
 いやぁ、いろいろな意味でmixiに慣れていないことがわかる。当時はこのコミュも活性化していたのね……。
【複合動詞の格についてのチェックをお願いしたいです】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?page=1&comm_id=19124&id=21710714

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2007年08月11日 02:10
初めまして、いつも楽しく拝見させて頂いています。

私は将来日本語教師になることを視野に入れつつ、現在大学院で言語学を学んでいるものです。

日本語教師とは直接関係のないトピックであることは重々承知の上でのお願いなのですが、今、複合動詞のとる格について調べている中、内省では判断できかねるものがあり、ぜひ言語感覚に鋭い皆様にご協力して頂けないかと思って書き込みしております。

勝手なお願いですが、もし今日(土曜)中に2,3人の方にチェックして頂けたら非常に助かります。どうぞよろしくお願いいたします。
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下の①~⑥の文で、全くダメだと思われたら*マークを、違和感があるが全くダメとは言えないものに?マークを、番号の前にマークして下さい。問題なくOKだと思われるものには何もマークせずにおいて下さい。
複合動詞の目的語についている「に」がOKかどうかのみに注目してお考え下さい。「は」や「を」の方が自然であるものもあります。また文末を「ている」や「てきた」などに変えずに考えて下さい。

①彼のくだらない冗談に聞き飽きた。
②病室の窓から見える殺風景な景色に見飽きた。
③子供向けの漫画に読み飽きた。
④日本に10年住んでいるので生魚に食べ慣れた。
⑤ロンドンに10年住んでいるのでイギリス英語に聞き慣れた。
⑥最初は驚いたが、今では彼女の風変わりな髪型や服装に見慣れた。

以上です。ありがとうございます!

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[10]
2007年08月12日 00:32
tobirisu
 当方の意見を初めに書いておくと、あげられた例文に関してはすべて「*」です。ただし、文脈によっては「?」ということもあるかもしれません。
 そもそも複合動詞を形成しているそれぞれの動詞がどんな助詞を伴うか、ということから考えてみました。たとえば「走り続ける」なら、「走る」も「続ける」が両方とも同じような助詞を伴うので、「走り続ける」も同様になり、迷う余地はないと思います。
 例文をすべて検討すると煩雑になるので、「聞き飽きた」を例に考えましょう。語感に多少の違いはあっても、ほかも同様だと思います。
     ~に  ~を  ~は  ~も
聞いた  ×    ○    ○   ○
飽きた  ○   △    ○   ○
 原則としては、両方の動詞が伴いうる助詞でなければ使いにくいのではないでようか。
「に」を使うと異和感があるのは、「聞いた」が「に」を伴わないからだと思います。この観点もあって、当方の語感では「には」にしてもすべて「*」です。一方、「を」だとさほど異和感がないのは、
1)「飽きた」が「を」を伴うことも可能だから(どちらかというと「に」が自然ですが)
2)直接助詞と結びつく「聞いた」が「を」伴うのが自然だから(あるいは、「聞いた」が主、「飽きた」が従、という考え方もできるかもしれません)
 両方の動詞と結びつく「は」「も」は文としては成り立ちますが、当然のことながら「限定」「累加」などの意味合いが付加されるので、文脈によっては不自然になります。

 いずれにしても、文脈しだいのところがあります。
 6のコメント中にあった
「虫は春からこの方、ずっと青葉に食べ飽きて、」
 なら、「は」は「虫は」と重複感があって少しヘンでしょう。間を省略して「虫は青葉は食べ飽きて」とすると、あきらかにヘンになります。「も」もほかに食べ飽きたものが出てこないのならヘンです。この場合なら「に」もアリかなと思います。個人的な語感では「を」ですが。
 そもそも、他動詞的な「聞く」と自動詞的な「飽きる」が結びついた「聞き飽きる」がイレギュラーな表現な気がします。よく指摘される「並び替え」(「並べ替え」が正しい表現でしょう)のような気持ちの悪さがあります。
 8のコメントあるように、「必須格であるニ格・ヲ格を用いている例が案外少ない」のも、この気持ちの悪さと関係があると思います。
 素人考えで長々と失礼しました。土曜日中のタイムリミットを少し過ぎてしまいましたが、ご参考までに。

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[19]
2007年08月12日 19:34
tobirisu
 まず、いまさらながらひとつ提案です。当方はMacintosh環境で見ているため、冒頭の例文のマルイチ、マルニと思われるものが化けています。 16の〈???では、「にも」とすると〉あたりになると、判読できません。ということで、改めて下記のようにしました。さしさわりがあるなら、修正してください。

1)彼のくだらない冗談に聞き飽きた。
2)病室の窓から見える殺風景な景色に見飽きた。
3)子供向けの漫画に読み飽きた。
4)日本に10年住んでいるので生魚に食べ慣れた。
5)ロンドンに10年住んでいるのでイギリス英語に聞き慣れた。
6)最初は驚いたが、今では彼女の風変わりな髪型や服装に見慣れた。
 
 当方の考えは保守的なのかもしれませんが、「にも」にすると、
  1)2)3)(~にも○○飽きた)は「*」
  4)5)6)(~にも○○慣れた)は「?」
 です。いずれも、「にも」にするなら、「も」にするべきという気がします。

「ている」「てきた」にすると「に」がOKというのは、最初はそう思いました。
 おそらく、「ている」「てきた」にすると、それだけ、「飽きる」「慣れる」の部分の字面が重くなるので、それだけ、「に」との親和性が強まるからでしょう。
 ただし、じいっと眺めているうちに感じが違ってきました。やはりすべて「*」です。もはや当方の語感は何の判断力ももたなくなったようです(泣)。
 やはり通常の形は「~を」でしょうが、原因不明の気持ちの悪さは感じるので、自分では極力使わないと思います。こうして使えない表現がまたひとつ増えてしまいました。

17のコメント中の
「そこらの中華料理に食べ飽きている人はぜひ行ってみてください。」
 に関しては、この文脈なら「に食べ飽きている人」でも「に食べ飽きた人」でもさほどおかしくないかな、と思います。個人的な語感ではどちらも「を」ですが。
 このあたりの語感の問題は、水掛け論になる気がします。

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複合動詞の「~アゲル」と「~アガル」の違い〈2〉

mixi日記2013年04月06日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1898206024&owner_id=5019671

 前半部の動詞とアゲル/アガルの自他がねじれる件に関しては下記の2リンクを追加した。どちらも勉強になる。
【2008 年「春の研究発表」特集】
http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/report/2008_06/080603.pdf
【2007-09-05 「立ち上げる」はパソコンから生まれた新語?!】
http://d.hatena.ne.jp/hiiragi-june/20070905

 テーマトピのコメントを見てみる。
【完了を表す「動詞+上げる」「動詞+上がる」について】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=73353807&comm_id=398881

 おそらく、日本語教師的にはコメント[1]で話が終わっている。
 外国人に教えるのなら、これで十分だろう。
================引用開始
1)人為的活動の完了
 ~を~あげる 例:子供を立派に育て上げる
2)人為的でない事象の完了
 ~が~あがる 例:晴れあがる
3)成果物がある場合
 ~を~あげる/~が~あがる 例:レポートを書き上げる/レポートが書きあがる
================引用終了

 これを原則にしても、どうしても例外が出てくる。そこをどの程度までフォローするかは、学習者のレベルにもよるだろう。
 トピでは下記あたりが問題になっている。
4)【~を調べアゲル】(「~が調べアガル」は△)
 成果物があるから3)のはずなので、「~を調べアゲル/~が調べアガル」のはずだが。
5)【~を作りアゲル】(「~が作りアガル」は△)
 成果物があるから3)のはずなので、「~を作りアゲル/~が作りアガル」のはずだが。
6)【~が出来アガル】(「~を出来アゲル」は△)
 成果物があるから3)のはずなので、「~を出来アゲル/~が出来アガル」のはずだが。
 いろいろな問題を含んでいて、Web辞書レベルでは、なんとなく糸口みたいなものが見える気にしかなれない。


【辞書の記述とメモ】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%82%8B&stype=0&dtype=0
================引用開始
あ・げる【上げる/揚げる/挙げる】
[動ガ下一][文]あ・ぐ[ガ下二]

13 動詞の連用形のあとに付いて複合語をつくる。
①その動作が終わる意を表す。「仕事を早くし―・げる」「一日で織り―・げる」
②十分に、しっかり、などの意を添える。「丁稚(でっち)からたたき―・げる」「調べ―・げる」
③他に分かるようにはっきりと言葉で示す。「共同宣言としてうたい―・げる」
④(「申す」「存ずる」などに付いて)へりくだった意味を表す。「お願い申し―・げます」「右のように存じ―・げております」
================引用終了

http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=%E4%B8%8A%E3%81%8C%E3%82%8B&stype=0&dtype=0
================引用開始
あが・る【上がる/揚がる/挙がる】
[動ラ五(四)]

13 動詞の連用形のあとに付いて複合語をつくる。
①その動作が終わる意を表す。しおわる。「新聞が刷り―・る」
②いきつくところまでいっている状態を表す。すっかり…する。「晴れ―・る」「おどされて震え―・る」
③さげすみ、ののしる意を表す。しくさる。しやがる。
================引用終了

 4)【~を調べアゲル】(「~が調べアガル」は△)は、アゲルの②になっている。①の「完了」とは別物にしているようだ。「完了」のニュアンスもある気がするが、微妙すぎてわからない。「しめアゲル」などもこれに類するのだろう。このアゲルの②は、アガルの②と対になっている観がある。
 5)【~を作りアゲル】と6)【~が出来アガル】に関しては、強力な例外のセットと考えるのがよいのでは。つまり、「作る」(「築く」なども同様)の「アガル」形が「出来アガル」。さすがに強引かな。

 例外はほかにもいろいろあり、考えはじめるとドツボにはまる。

●「完了」と「上方向への移動」が曖昧な例
 たとえば、「荷物を持ちアゲル」は「上方向への移動」だが、「問題が持ちアガル」だと「完了」だろう。「荷物が持ちアガル」(これは文脈によっては可能かも)、「問題を持ちアゲル」とは言わない。
 同じような例に、有名なのがある。「子供が立ちアガル」と「{会社/コンピュータ}~を立ちアゲル」
 これについては〈1〉にリンクを張った。考えはじめると迷路が待っている。
 下記も訳がわからない。おそらく、本来は「上方向への移動」だが、比喩的な意味合いの場合はニュアンスがかわるのだろう。
「荷物を吊りアゲル」/「責任者を吊るしアゲル」
「荷物を積みアゲル」(これは「荷物が積みアガル」もアリだろう)/「実績を積みアゲル」

●アガル/アゲルの両方がある例
 ~が組みアガル/~を組みアゲル
  これは「成果物」があるだろう。
 ~が繰りアガル/~を繰りアゲル
  「日程」などを「成果物」と考えることができるか否か。
 ~が舞いアガル/~を舞いアゲル
  「上方向への移動」と考えるべきかもしれない。
 ~が盛りアガル/~を盛りアゲル

●なんじゃこりゃ?
 ~を召しアガル/~を召しアゲル
 アガル/アゲルの両方ともが他動詞的になっている。意味はかなり違う。こんな例がほかにもあるんだろうか。

 以下は、いろいろ悩んだ残骸。おおむね、アゲルは「人為的活動の完了」で、アガルは「人為的でない事象の完了」になっている。「完了」か否か微妙なものあるけど、詳しいことはわかりません。キッパリ<( ̄- ̄)>


腫れアガル/禿げアガル/縮みアガル/怯えアガル/すくみアガル
躍りアガル
思いアガル
織りアガル
切れアガル
つけアガル
のしアガル
乗りアガル→上へ
燃えアガル
湧きアガル

売りアゲル
数えアゲル
刈りアゲル
借りアゲル
切りアゲル
縛りアゲル
築きアゲル
取りアゲル

~を(と)申しアゲル→2)?
~を差しアゲル→1)
~を召しアゲル→1)
~に入れアゲル→1)?

~が炊きアガル/△~を炊きアゲル→2)
~が茹でアガル/~を茹でアゲル→3)

日本語アレコレ──「自然に」と「自然と」の違い〈4〉

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【10】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1880457960&owner_id=5019671

mixi日記2013年04月04日から

 直接的には下記の続きだろうな。
【「自然に」と「自然と」の違い1】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-305.html
【「自然に」と「自然と」の違い2】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-588.html
【「自然に」と「自然と」の違い3※微毒アリ編】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1558.html

 テーマサイトは下記。
【「となる」、「になる」の違いは何でしょうか。】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12104889857

〈結果などを表わすトとニの使い分け〉に関して非常に興味深いコメントを目にした。
 このトとニ関しては、比較的最近になって研究が進んでいるらしい。
 ニのほうは割に新しい用法だと思っていたが、どうやら古くからあるらしい。そうなんだ。それは別として、ポイントは2つある。

【ポイント1】
「ここで働いて40年ニなる」はトにならない。
================引用開始
歴史的には、ニナルは主格が存在しなくても良い点で、非常に形式語的な用法として一貫しています。
・ここで働いて40年になる
→”40年になる"の主格は、「働いてきた年月の合計時間〈ガ〉」ですが、顕在化すると日本語として不自然になります。
このような性質は、どうやら平安時代から一貫しているようです。
1975年ごろに東大の雑誌で発表されました。
================引用終了

【ポイント2】
「今度の事故は、死亡者数5000人ト、未曾有の惨事ニなった」のトとニは互換性がない。
================引用開始
現代語では、ニは変化結果を抽象的に表し、トはその内容を具体的に表示します。
・今度の事故は、死亡者数5000人〈ト〉、未曾有の惨事〈ニ〉なった。
~トと~ニの語順は入れ替わることがありません。
この研究成果は、21世紀に入ってからのもので、ある査読雑誌で発表されたものです。
私の見るところでは、このような性質も、やはり平安時代から現代語まで続くもののようです。
================引用終了

 かなり微妙な問題なんで、当方が口を挟むようなことではないのかもしれないが、ちょっと疑問を感じた。
 やっぱり、もっとしっかりした文法辞典などで調べなきゃダメかな。それはそれで泥沼が待っているような気がして……。
 まず【ポイント1】に関して。
■Web辞書『大辞泉』から抜粋。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AB&dtype=0&stype=1&dname=&pagenum=11
================引用開始

[格助]名詞、名詞に準じる語、動詞の連用形・連体形などに付く。

3 動作・作用の帰着点・方向を表す。「家―着く」「東―向かう」

4 動作・作用・変化の結果を表す。「危篤―陥る」「水泡―帰する」
================引用終了

〈結果などを表わすニ〉は「4」で、トにできる(あれ? 「危篤ト陥る」はヘンだな。「{ト/ニ}ナル」じゃなければこういうこともあるってことか)。ところが、「ここで働いて40年ニなる」はトにしにくい。これは〈結果などを表わすニ〉とは違うのでは。
「じゃあ『大辞泉』の何か」と訊かれても困るが、あえて言うなら「3」に近い。下記のニと同様では。
  息子は来年3歳ニなります。
 これは未来のことを言ってるんだから、「結果」ではない。
 よく似た形で〈(すでに3歳になっている子のことを)「この子は3歳になります」という用法もある〉。これはまた別の話で、下記に書いたように〈「こんな粗末な(期待外れかもしれない)もので申し訳ない」という下手に出る意識から出た言い回し〉って気がする。
【「~になります」考〈4〉】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2382.html

 あるいは、下記あたりと同じ、って考え方もできるのでは。「~ニ当たる」くらいの意味。
  現店主は(創業者から数えて)8代目ニなります。
 いずれにしても〈結果などを表わすニ〉とちょっと違うだろう。

【ポイント2】について。
 これも「5000人ト」は〈結果などを表わすト〉とは違う。おそらく、引用などを表わすトに近い。だからニにはできない。あえて書きかえるならデだろう。
 下記のような例なら、トとニの互換性がある。
  今度の事故は、死亡者数が5000人{ト/ニ}なった。トンネル災害としては未曾有の惨事{ト/ニ}なった。

このテのものっていろいろあるのね。

 下記の【ネタ元】の動画がわかりやすいかも。
 実際に紙に書いて切り取ってみればわかるはず。

 他者の日記のリンクを勝手に張ってしまう。(←オイ!)
(略)

 こういうコミュもある。
http://mixi.jp/view_community.pl?from=home_joined_community&id=86706

 このテの問題は、通常は角度が微妙に違い、つなぎの部分にゆがみが出る。本題は角度の問題ではないので、気になって実験してみた。高さがかわると予測したが……。
 o( ̄ー ̄;)ゞううむ 。
 スプレーのりとか使わないときれいにできない(泣)。


1スクリーンショット
 ブルー部分とオレンジ部分に注目してほしい。高さが違う。この誤差の分だけ、出来上がりが小さくなっているってこと。
 これを移動すると……。


2スクリーンショット
 こういう感じになる。ひとカケラ余るだけではなく、タテにも飛び出している。まあ当然だよな。これを誤魔化す作図は、けっこうたいへんかも。


3スクリーンショット
 ちなみに、元の高さにするとこうなる。ブルー部分の下の平行四辺形のアキが、ひとカケラ余る分に相当する。


【ネタ元】Pouch
http://youpouch.com/2013/04/02/114249/
================引用開始
なんで? どうして!? 何度見てもそのトリックがわからない摩訶不思議なチョコレートイリュージョン!

よってらっしゃい、みてらっしゃい。これからみなさんにご覧いただくのは、世にも奇妙なチョコレートイリュージョンでございます。

複雑にカットした板チョコを、もう一度組み合わせて元通りにしてみせましょう。え、そんなのできて当たり前ですって? いえいえお嬢さん、話は最後まで聞くように。私は、板チョコの1片を取り除いた状態で、見事元の姿に戻してみせる、と言っているのです。

海外サイト『AcidCow』に掲載されていた、この摩訶不思議なトリック……さあ、あなたは解くことができるかな?

用意するのは、ごく一般的な板チョコ1枚。これをちょうど半分になるよう、斜めにカットしてください。その後2度カット作業を加えて準備は完了、さて問題はここからです。

カットしたチョコレートを、指示された手順どおりどんどん組み合わせていきましょう。ただし、途中で1片、チョコレートを食べるのを忘れずにね。すると……ほら見て! チョコレートが元の姿に戻りました!

「何度見てもトリックがわからない!」な~んて人が続出すること必至の、摩訶不思議なチョコレートイリュージョン。あなたも早速、チャレンジしてみてはいかが?

(文=田端あんじ)

参考元:AcidCow

▼え? この図だけじゃわからないって?


▼それじゃあ、これでどうだ!!


▼手順をマスターしたら友達に披露しちゃお♪


================引用終了

なんで? どうして!? 何度見てもそのトリックがわからない摩訶不思議なチョコレートイリュージョン!
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=114&from=diary&id=2379630

「~したほうがいい」 「~するほうがいい」 「~しないほうがいい」〈2〉

 下記の続き。
【「~したほうがいい」 「~するほうがいい」 「~しないほうがいい」☆日本語教師〈1〉☆※追記あり】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1441907007&owner_id=5019671

 少し気に{なった/なる}ことが{あったので/あるので}、トピを立ててみた。
【「電車が来た」の「た」の働きってなんなのでしょう。】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=73599044&comment_count=14&comm_id=398881

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 下記のサイトのやり取りに疑問を感じました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12104210737

 フツーに考えれば「た」は「完了」あたりでしょう。↑でもほとんどがそう解釈しています。
 気になったのは、コメント中にあった「発見のタ」です。先行トピ【2】(コメント[9])にも「発見・気付きの『た』」というのが出てきます。おそらく、下記の『大辞林』の「[4]物事や事態の確認を表す」と同様だと思います。
「探していた本、こんなところにあった!」が例文としてわかりやすいと思います。

■Web辞書『大辞林』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%9F&dtype=0&dname=0ss&stype=1&pagenum=1&index=111653000000
================引用開始

(助動)
(たろ・○・た・た・たら・○)
〔補説〕 古語の完了の助動詞「たり」の連体形「たる」からの転。中世以降の語
動詞・形容詞・形容動詞および助動詞「れる・られる」「せる・させる」「ない」「たい」「らしい」「そうだ(様態)」「ようだ」「だ」「ます」「です」などの連用形に接続する。ただし、サ行以外の五段活用の動詞には、その音便の形に付く。また、ガ・ナ・バ・マの各行の五段活用の動詞に付く時は「だ」となる。

[4] 物事や事態の確認を表す。
見ると、それは若いスマートな青年であった
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった〔出典: 雪国(康成)〕
================引用終了

 問題は、「電車が来た」を「[4]物事や事態の確認を表す」と考えることができるか否かです。
 個人的には、そういう考え方もアリかもしれない、って気がします。
 昨今流行り?の「来たーーーーーーー」になると、「完了」より「確認(発見)」に近づく気がします。皆さんはどう思われますか。


■先行トピ
【1】【「~した方がいい」の表現】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=51468438

【2】【名詞修飾について】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46115669

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 なんだかなぁー。
 おふたりのかたの難解なやり取りが延々と続いている。質問した人間がこういう書き方をするのは失礼とは思うが……これって、一般の人が読んで理解できるのだろうか。当方には何がなんだかわからない。
 関係ありそうなところだけを頑張って拾ってみる。

●「電車が来た」の「タ」は完了か否か
 コメント[1]の冒頭は、「電車が来た」の「タ」は「過去」だといっているのだろう。
 このかたは、先行トピでは〈個別の例外と思える用法に関しては、有無を言わさず覚えてもらうしかないのではないでしょうか。シタは過去形だが他の用法もある、と〉書いている。
 その「他の用法」が「完了」と考えるなら、用語の問題は別にすれば、考え方に大きな違いはない気がする。
 まあ、「完了」という考え方が一般的なようなんで、あえて逆らう気はない。

●「~たら」は未来にも使えるから、「タ=過去」ではないのか
 先行トピ【1】でも似たような話があった。
「~たら」とか「~たり」は、基本的に時制とは関係ないだろう。
 ↑の〈1〉http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1441907007&owner_id=5019671参照。

・「~たら」は単なる「仮定」
  「日本が戦争に勝っていたらいいのに」(過去)
  「あの子が僕を好きだったらいいのに」(現在)
  「明日晴れたらいいのに」(未来)

・「~たり」も時制とは関係ない
  「夕べは歌ったり踊ったりしました」(過去)
  「歌ったり踊ったりしています」(現在)
  「明日は、歌ったり踊ったりする予定です」(未来) 

●「電車が来た」の「タ」を「[4]物事や事態の確認を表す」(発見)と解釈できるか否か
 ここからが本題。
 コメント[1]に次のようにある。このかたの主張は信頼しているが……。

>発見は状態述語でしか起きない用法であることが広く知られている。したがって、「来た」には発見用法はない。
>眼前で起こったことをシタ形で表わす場合を発見と名付けるのならば、それは、過去の一部に発見というラベルを張ったにすぎない。

 先行トピでも、テーマサイトでも、誰もそんなことは言っていないので、「広く知られている」ことではないだろう。「電車が来た」の「タ」を「発見のタ」だとしているコメントもあるし。
 そもそも「状態述語」がなんなのかがわからない。下記を見ると「状態を表す述語。形容詞、動詞の一部、判定詞」らしい。それって何?
【日本語文法 (現代語) 第六回授業 「テンス」】
http://ling.bun.kyoto-u.ac.jp/~mohura/japanese/06.pdf

 下記あたりを見ると、「状態述語」に限られるか否かは微妙に見える。当方が理解できないだけ、って気もする。〈「できることに気づいた」のニュアンス〉なんて考えると、ほとんどの動詞に使えそうだ
http://www.ipc.shimane-u.ac.jp/eigogaku/pdf_kobayashi/presentations/2009_danwa_hakken.pdf

 まあ、「あった」「いた」あたりに限られると考えるのが無難なのだろう。
 ただ、「来たー!」「出たー!」(お化け屋敷?)あたりは「[4]物事や事態の確認を表す」(発見)にきわめて近い気がする。

2013年03月の朝日新聞から

【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html

●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html

●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-194.html


【2013年03月】


13-03-01
5日
「いいね!キャンパス」ってご存知ですか?(朝刊20面)
 広告。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2479.html


13-03-02
15日
三下り半(朝刊14面)
 社説。タイトルが「三下り半は書かせない」。本文中にも何度か出てくる。本来の意味を考えれば「三行半」と書くしかない。Web辞書は「三下り半」の表記も認めている。『記者ハンドブック』は「三くだり半」。こっちの態度のほうがうなずける。「三下り半」はナシだろう。


13-03-03
19日
「テレビ市場 存在薄れる日本」(朝刊1面)
 記者不明。1面にある「目次」みたいなスペースの見出し。こんな日本語あるのかな。すぐ下の文中には「日本勢の存在感が薄れつつある」とある。そういうことだろう。「存在」と「存在感」ではかなり違う。限られた文字数でどうすればいのか。むずかしいのでパス。(←オイ!)


13-03-04
20日
 豪放磊落というか。島根県の隠岐の島出身、隠岐の海は昔ながらのお相撲さんだ。(朝刊23面)
 抜井規泰記者。書きたいニュアンスはわかる。おおらかで、〈昔ながらの「お相撲さん」の雰囲気を持った力士〉なんだろう。もう少し書き方を考えようよ。「隠岐の島」が変換できないので考えてしまった。たしか「隠岐の島」って島はない。あえて言うなら、全体の総称が「隠岐」もしくは隠岐島(おきのしま)。島後島が「隠岐の島町」。さて原文の「隠岐の島」は何を指しているのか。こういうわけのわからない地名は多いらしい。「大雪山」という「山」はない、って話を思い出した。たしか、「大雪山系」で、主峰は「旭岳」。


13-03-05
22日
 前ヤンキースの新外国人2人の獲得で貧打の代名詞を返上。(朝刊27面)
 竹園隆浩記者。楽天の戦力分析の記事。「貧打の代名詞」って何? あえていうなら「代名詞の貧打を返上」だろうな。フツーに書くなら、元々の文は〈楽天の代名詞になりつつあった「貧打」を返上〉くらいだろう。これを「貧打の代名詞を返上」と書けるか否か。


13-03-06
26日
 八百長問題で弟子を処分されたある親方は、こう漏らした。「このまま八百長問題が風化してくれることを願っていた。大相撲が持ち直してきたのに、面倒になってしまった……」(朝刊38面)
 有田憲一記者。八百長問題の解雇処分が不当という判決を伝える記事。この判決の影響はとんでもなく大きい気がするが、そこはパス。純粋の言葉の問題として、最後の「面倒になってしまった」は言葉足らずだろう。発言者の意図は「面倒なことになってしまった」だろう。一読したとき、「もう関わるのが面倒になってしまった」と解釈してしまった。まあ、そう読んでも大勢に影響はないけど。(←オイ!)
http://digital.asahi.com/articles/TKY201303250696.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201303250696

2013年02月の朝日新聞から

【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html

●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html

●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-194.html


【2013年02月】


13-02-01
2日
「天声人語」のムチャクチャぶりがネットで評判になっていたことはすでに書いた。
【出ネ/144「凍えるピザ配達員にはキンキンの缶ビールを渡すのが感動的」 朝日新聞の感覚がズレていると話題にwwwww】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1891510081&owner_id=5019671
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2701.html


13-01-02
2日
 頭脳スポーツである将棋は一般には、40代からは選手としては下り坂というのが常識だった。しかし羽生・森内世代は七つあるタイトルのうち六つを占める。若い世代で唯一気を吐くのが渡辺だ。竜王戦では羽生を2回退け、9連覇中だ。(夕刊10面)
 村瀬信也記者。将棋の話を、将棋を知らない読者にも伝えようとするのは至難の業。この記事の書き方で伝わるか否かはかなり微妙。
 そういう問題は別として、この冒頭近くに文章には相当異和感がある。
 将棋を「頭脳スポーツ」と呼ぶのはフツーだろう。だからと言って「選手としては」なんて書き方はありえない。どうしても「選手」と呼びたいなら、もう少し書き方を考えるべき。しかも「としては」って何? 指導者としては「下り坂」ではないとでも言いたいのだろうか。「40代からは下り坂」と言うのも意味不明。40歳と49歳では大きく違う。40代に入って下り坂になって数年たつ羽生世代がほとんどのタイトルをもっているのはどうして? 加齢とともに力が落ちるのは事実だろう(例外もあるけど)が、40歳が転換点という説に根拠があるのだろうか。たぶん、平均的にはもう少し早くピークを迎える。囲碁界と比べるとよくわかる。
 ただ、いわゆる羽生世代が例外で、個々が衰えを見せない上に層が異様に厚い。その理由を説明するのはものすごくたいへん。つまり、この書き手は非常に複雑な話をあまりにもおおざっぱに書いている。
 細かいことを書くと「唯一」も相当イヤ。物じゃないんだから「唯一人」と書くべきだろう。去年は羽生世代より若い久保二冠がいたんだけど、無視ですか?

 ちなみに紙版のタイトルは「盤上、世代交代マッタ」。なぜこんなに醜悪な表記を使ったのかは謎。
http://www.asahi.com/culture/update/0202/TKY201302020181.html
(略)

13-02-03
11日
 少したりとも緩むことができないとの気持ちが結城にあったのだろう。(朝刊4面)
 内藤由起子記者。書き出しの一文。なんで気持ちが悪いのか、たぶん論理的には説明できない。「少したりとも」は。おそらく初めて見た。フツーは「1秒たりともムダにできない」などと使う。「少しも緩むことができない」にしてもヘンな感じが残る。単に「緩むことができない」で十分だろう。どう書いても、「なぜ?」が残る。たとえば、下記ならフツーだろう。〈形勢を悲観していた結城は、「緩むことができない」という意識が強かったのだろう〉……これもかなりクサい。結局、「フツーに書こうよ」ってことになる。
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フリーランスの編集者兼ライターです。

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