謙譲語性──申し訳がございません 申し訳ございません おそれいります かしこまりました

 少し前から、「謙譲語性」ってことを考えている。
【ともども 共々 もろとも 諸共 辞書】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2973.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1922130460&owner_id=5019671
「謙譲語」とは言えないが、なんとなく「謙譲語」っぽい性質……くらいのニュアンスだろうか。
 きっかけになったのは「承知」。
「承知。」って言いきりは時代劇でたまに見る。根拠はないけど、武士言葉って気がする。町人言葉だと「合点承知の助」になる。(←オイ!)
 いつの間にか、軍隊用語の「了解。」のほうが優勢になり、現代語では「承知。」って言いきりはギャグでしかない。
「承知です」は文法的には間違ってないが、ほとんど見ない。
「承知した」「承知しました」にどの程度の謙譲語性があるか……と言うと、感じ方は個人差があるだろう。「ほとんど謙譲語」と考える人もいれば、「謙譲語ではないのだから謙譲語性はない」と考える人もいるだろう。どこまで行っても「主観」だから、そんなことで言い争ってもラチはあかない。この話は食傷気味なので強制終了する。
 やはり下記が正解としか言えない。
【「了解」「了解です」「了解しました」「了解いたしました」〈4〉】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2957.html
================引用開始
【引用部】
 なお、「持参」「承知」は、「参」「承」という字を含むので、謙譲語性が感じられる面もある(とくに「持参いたしました」「承知いたしました」「承知いたしております」というような場合は、もちろん「いたす」の力にたすけられるところもあろうが、謙譲語性は感じられよう)。が、「昼食は各自持参のこと」「上記の金額を……持参人へお支払いください」(小切手の文面。ちなみに「持参人」という語は関係法規にも見える)、「あなたも承知しておいてください」などのように、謙譲語とは言えない使い方をする場合も少なくない。さらに「ご持参ください」「ご承知の通り」のように尊敬語として使う場合もある(私自身の感覚では、相手とくに目上に「ご持参ください」と言うのは抵抗があり、使わないほうが無難だという気はするが)。結局、謙譲語性はすでに薄く(あるいは失い)、ただ改まった言い方として使われていると捉えるべきことになろう。(P.346~347)
 どこで切ったらよいかわからず、ズルズルと引用してしまった。この「どこで引用をやめたらいいかわからん感覚」は、清水読本の読書感想文を書いたときに近い。
「参」「承」は謙譲語性は薄い、ということを、著者の文体で書くとこういうことになるのだろう。こうなる最大の原因は、著者の知識量があまりにも多いこと。こういう書き方をすると批判しているようにも見えるかもしれないが、決してそんなつもりはない。批判に読めるとしたら、書き手の人損?だろう。
================引用終了

 で、謙譲語性が感じられる言葉には、2種類あるような気がする……ってのが本題。
 ひとつは「ごめんなすって系」。
 いろいろある。
「申し訳(が)ございませんが~」「失礼ですが~」「おそれいりますが~」「恐縮ですが~」
「申し訳(が)ございません。」「失礼(しました)。」だと謝罪の言葉だろう。これに「が~」がつくと、正体不明の前置きになる。「失礼」の語尾変化?に関してはスルーしておく。
「おそれいります。」「恐縮です。」だと感謝の言葉だろう。これも「が~」がつくと、正体不明の前置きになる。
 ヌエ的なものに「済みません。」がある。単独で使うと、謝罪のニュアンスが強いが、感謝の言葉として通用しなくはない。
 これらの言葉は謙譲語性をもっていると思うが「謙譲語」かと言うとNOだろう。謝罪の言葉や感謝の言葉は、「謙譲語」とは異なる系列なのかもしれない。もし「謙譲語」としている辞書類があったら教えてほしい。

 で、もうひとつが「よくわからない系」。
「承知する」あたりがこれ。「承諾する」「承認する」「承服・承伏する」にどの程度の謙譲語性があるのかは言葉の神様に訊いてください。
 もっと微妙なのが「かしこまりました」。
 意外なことに、これを謙譲語とする根拠が見当たらない。
 さまざまなところで、「了解いたしました」「承知いたしました」よりも謙譲語性が高い言葉として扱われている。個人的な感覚では、謙譲語だと思う。しかし、あれほど敬語の話を網羅している菊地本(『敬語』『敬語再入門』)がいっさいふれていない。
 ちなみにWeb辞書を見ると、「謙譲語」とは言っていないが、ほぼ謙譲語って気がするが……。

http://kotobank.jp/word/%E7%95%8F%E3%81%BE%E3%82%8B?dic=daijisen&oid=03205500
■Web辞書『大辞泉』から
================引用開始
かしこま・る 【▽畏まる】
[動ラ五(四)]

3 命令・依頼などを謹んで承る意を表す。承りました。「はい、―・りました」
================引用終了

■Web辞書『大辞林』から
================引用開始
かしこまる【畏まる】

( 動ラ五[四] )
〔形容詞「かしこし」と同源〕

②(目上の人の言葉を)つつしんで承る。(依頼・指示などを)承諾する。 「はい,-・りました」 「太刀を持って来い。-・った/狂言・入間川」
================引用終了

 気がかりなことがが2つある。
 まず、『大辞林』の記述。「(目上の人の言葉を)つつしんで承る」なら謙譲語だろう。しかし「(依頼・指示などを)承諾する」だと謙譲語とは言いきれない。
 もうひとつの気がかりは、過去にいくつも例をあげたように、Web辞書の敬語に関する記述はあてにならないこと。だから菊地本を頼りにしているのだが、今回は……。

1051)【参る 参ります 参りましょうか 参りましょう】辞書
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2877.html

1062)突然ですが問題です【日本語編171】──敬語の難問6 尊敬語 謙譲語 丁寧語 おる 申す【解答?編】辞書
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2867.html

1081)【「あげる」「~てあげる」は敬語なのか】辞書
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2909.html
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突然ですが問題です【日本語編184】──ともども 共々 もろとも 諸共 辞書

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【11】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1906376407&owner_id=5019671

mixi日記2014年02月12日から

【問題】
 下記の「ともども」の使い方の適否を考えなさい。
1)親子ともどもお世話になります
2)親子ともども音楽家として知られる
3)親子もろともお世話になります
4)親子もろとも音楽家として知られる



【解答?例】

1)親子ともどもお世話になります
 フツーに使えると思う。

2)親子ともども音楽家として知られる
 Web辞書『大辞林』にある例文なので、「間違い」ではないのだろう。
 個人的には、「ともども」は自分側限定。客観ぶは使いにくい。相手側には使わない。

 辞書を見る限り、3)4)を×にする理由はない。
 個人的には、「もろとも」は否定的な話限定だと思う。

【よくわからない解説】
 詳しくは下記をご参照ください。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2973.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1922130460&owner_id=5019671

もはやグダグダ──『明日、ママがいない』【15】

 【ネタ元39】を読んで呆れる。これって「居直り」じゃないのかね。
 黙ってやりすごすしかないと思うんだけど。社長の定例会見ともなると、ふれないわけにいかないんだろうね。
 【ネタ元40】も相当頭が痛い。こんなにボカしたら、「ペラペラ話し」てないと思うけど。「さすがにハッピーエンドなのは間違いないだろうが…」って、何がどうなったらハッピーエンドなのだろう。
 いまさらポスト(芦田愛菜)の母親が登場しても、簡単になじめるとは思わない。相性抜群の里親が登場するのもどうだろう。パチの里親がポストまで引き取って姉弟のように……ならハッピーエンドかもしれない。
 どちらかと言うと、里親は見つからないけど力強く生きていく……ってのがハッピーエンドのような。

 mixiのあるトピで下記のようなコメントがあった。
 アイスドール(このあだ名は使われなくなった)こと水沢叶(みずさわかない)
→見ず騒がない=ドラマを視聴せずにギャアギャア言うな
 コガモの家
→子がもの言え=大人の言葉はどうでもいい。子供の主張を聞こう
 明日、ママがいない
→芦田愛菜がいない=ポストは最後にはいなくなる?

 すんごいことを考える人がいると思ったが、案の定、2ちゃんねるでいろいろ言われていた。
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E6%98%8E%E6%97%A5%E3%80%81%E3%83%9E%E3%83%9E%E3%81%8C%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84+%E6%B0%B4%E6%B2%A2+%E3%81%BF%E3%81%9A%E3%81%95%E3%82%8F+%E9%A8%92%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%80%E3%82%B3%E3%82%AC%E3%83%A2%E3%81%AE%E5%AE%B6&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&x=wrt

 この話でひとしきり盛り上がるかと思ったら、3番目に反応した人が1人だけ。そこはかなり早い時期から……。
 ひょっとするともはや常識だった? それとも自己主張するだけ(反応するのは自分と同じ意見だけ)で、他者のコメントなんて読んじゃいない?

 ここまでいくと、魔王こと佐々木友則にもなんか意味がある気がするんだけど、何も思いつかない。
「ま を う」にかえれば……「ま」がない(泣)。
 なでしこジャパン監督の佐々木則夫と妙に字面が似ている……。

 名前にまで意味が込められていたんだ……と感心するところなのかな。
 アンチが見ると、登場人物の名前でとことん遊んで……不謹慎だ! ってことになる?

【1】~【14】に関しては下記参照。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2950.html

【ネタ元39】デイリースポーツ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140224-00000055-dal-ent
================引用開始
「明日ママ」問題 公式謝罪は必要ない  日テレ社長が定例会見で
デイリースポーツ 2月24日(月)16時2分配信

 日本テレビの大久保好男社長(63)は24日、東京都内で定例会見を開き、児童養護施設を舞台にした連続ドラマ「明日、ママがいない」(水曜、後10・00)について言及した。

 ドラマが放送されたことにより、施設で暮らす子供が傷ついたとして全国児童養護施設協議会が放送以外で公式の場での謝罪を求めたことに対して、同社長はこれを受け入れない意向を示した。

 日本テレビは今月4日、同協議会などに対し文書で「これまで以上に子供たちに配慮する」とドラマ内容に関し改善する考えを示してきた。しかし、同社長は協議会側から求められていた謝罪には「文書で関係団体に示した見解でご理解いただきたい。当面、これ以上の対応は考えていない」と述べた。

 また、14歳の女子中学生にみだらな行為をしたとして、朝の情報番組「スッキリ!!」に出演していた気象予報士・武田恭明容疑者(32)が逮捕されたことには「遺憾である」とした。同容疑者が出演する月~水曜の担当は、木、金曜担当の藤富郷氏が代役を務める。
================引用終了


【ネタ元40】東スポWeb
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140224-00000013-tospoweb-ent
================引用開始
「明日ママ」スタッフが飲み屋でペラペラしゃべった“最終回の内容”
東スポWeb 2月24日(月)11時17分配信

 児童養護施設の実態を“フィクション”で描き、社会問題となった日本テレビ系ドラマ「明日、ママがいない」。視聴率は落ち続けていて、19日放送の第6話は11・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。もう“炎上マーケティング”どころじゃなく、日テレが失ったものは大きすぎる。

 このドラマ、外部からのクレームを踏まえた上で、ストーリー展開は当初の構想に沿って進めている。ただ「具体的かつ詳細な(改善)点につきましては、ドラマという性質上、ご説明することはご容赦頂きたく存じます」(全国児童養護施設協議会への日テレ回答から)。

 しかし、そもそも原作があるわけじゃないのだから、どこをどう改善したかなんて視聴者には分からない。もっとも、これだけ非難を浴びているのだから、さすがにハッピーエンドなのは間違いないだろうが…。

 局内では同ドラマに関しかん口令が敷かれているようだが、「しゃべるな」と言われれば人間、しゃべりたくなるもの。ある芸能関係者によれば「先日、業界人と酒席を共にしたドラマスタッフが、最終回はどうなるかペラペラ話していた」という。「伝え聞いた話だと、ドラマのタイトルと関係していて、ヒントは『タイトルの反対』なんだって。でも、『子供がいない(いなくなる)』ってことではないみたい」

 となると考えられるのは「ママがいない」の反対、すなわち「ママがいる」だ。芦田愛菜(9)演じる主役の少女「ポスト」は、「赤ちゃんポスト」に預けられ親の顔を知らない。その少女の元に生みの母親が現れる、あるいはもらい手が現れ育ての母になり、めでたしめでたしということ!?
================引用終了

【マンガ127──最近のマンガから20140225】

 どこが最近なんだ、ってツッコミは禁止。

「ビッグコミック」2012-No.7
『築地魚河岸三代目』
「義捐金」に「ぎそんきん」とルビを振っていた。
http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=5019671&id=1847649329
 けっこう好きな作品で、蘊蓄も満載だったけど少し前に終わっている(泣)。

「ビッグコミック」2012-No.15
『太田和彦のイケイケ居酒屋』第百五回
================引用開始
カウンターは予約札が置かれているが、次々にフリーの客が来てそのたびに主人が「日本酒とビールのみ、店内は前面禁煙ですがよろしいでしょうか」と尋ねる。
================引用終了
「フリーの客」はさすがに誤用だろう。天下の小学館の出版物(マンガ誌とはいえ、読み物)で、しかも居酒屋の専門家がこの言葉を使ったことには衝撃を覚えた。 

「ビッグコミック」2012-No.18
『太田和彦のイケイケ居酒屋』第百八回
================引用開始
世界でも、一種類の魚だけで商売する店が普通にあるのは日本の鰻だけだそうだ。
================引用終了
 これは虚をつかれた。たしかに珍しいんだろうな。「鮪料理専門」とか「鰯料理専門店」はたまにあるけどさ。

ともども 共々 もろとも 諸共 辞書

 テーマサイトは下記?
【「ともども(共々)」という言葉、「お父様ともどもお元気で」などと、話す相手方に付けて使うのは失礼にあたりませんか?】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1118322491

「ともども」を相手側につけて使うのは失礼か。
 結論だけを書くなら、失礼になる理由はないだろう。だが、適切とも言いがたい。使わないほうが無難(またかよ)。
 まず辞書をひく。
 
http://kotobank.jp/word/%E5%85%B1%E5%85%B1?dic=daijisen&oid=13455000
■Web辞書『大辞泉』から
================引用開始
とも‐ども 【共共】

[副]一緒にあることをするさま。また、同じようであるさま。ともに。「親子―お世話になります」
================引用終了

■Web辞書『大辞林』から
================引用開始
ともども【共共】
( 副 )
一緒に同じ行為をするさま。どちらも同じ状態であるさま。そろって。ともに。 「親子―音楽家として知られる」
================引用終了

 辞書を見ると、自分側には使えそうだ(親子ともどもお世話になります)。
 客観にも使えるのかもしれない(親子ともども音楽家として知られる)。
 では相手側に使えるかと言うと……。
 辞書には何も書いてない(辞書の限界だろうな)が、個人的には使えない。
 そもそも「ともども」って言葉が当方の語彙にはないので、語感がまるで働かない。自分で書くなら、下記のようになる。
  親子揃ってお世話になります
  親子でお世話になります 
  親子揃って音楽家として知られる
  親子とも音楽家として知られる
  ……etc.

「ともども」は使わない。おそらく古い感じのある言葉だから。
「おともども」にしにくいので相手側には使いにくい、という面もある。「ご一緒に」「お二人で」などのほうが自然だろう。 
 もしかすると、自分側に限ってなら使うかもしれない。
 なんとなくだけど……謙譲語性があるから、たぶん「ども」の語感に引っ張られているのだろう。もちろん、これは個人的な感覚だから、他者に押しつける気はない。
http://kotobank.jp/word/%E5%85%B1?dic=daijisen&oid=13449000
================引用開始
ども 【共】
[接尾]
1 一人称の代名詞、または自分の身内を表す名詞に付いて、謙譲の気持ちを表す。「私―と致しましては」
2 人を表す名詞に付いて、複数であることを表す。「若い者―が手伝いに来た」
3 人を表す名詞に付いて、相手への呼びかけに用いる。「嫗―、いざたまへ」〈大和・一五六〉
→達(たち)[用法]
================引用終了

 このあたりの影響があってか、世間では「ともども」を謙譲語と誤認している人が多い気がする。

【参考サイト】
「ともども 敬語」
http://www.google.co.jp/search?client=safari&rls=10_6_8&q=%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%A9%E3%82%82+%E6%95%AC%E8%AA%9E&ie=UTF-8&oe=UTF-8&gws_rd=cr&ei=ZrCqUuqFCsrtkAWR0oCIAQ

【少納言】http://www.kotonoha.gr.jp/shonagon/search_formで検索すると246件ヒットするが、用例はさまざまでよくわからない(泣)。


 これも印象に過ぎないが、「ともども」に近い印象のある言葉が「もろとも」

http://kotobank.jp/word/%E8%AB%B8%E5%85%B1?dic=daijisen&oid=18369200
■Web辞書『大辞泉』から
================引用開始
もろ‐とも 【▽諸共】
[副]行動を共にするさま。あいともに。ともども。「戦車―自爆する」「死なば―」
================引用終了

■Web辞書『大辞林』から
================引用開始
もろとも【諸共】
ともどもにすること。いっしょ。 「人馬―谷に墜落した」 「死なば―」
================引用終了

 辞書を見る限りでは「ともども」と同様に使える。
 たださぁ。これは否定的な話限定だろう。「人馬もろとも谷に墜落した」はアリでも、「人馬もろとも助かった」はナシ。

突然ですが問題です【日本語編183】──前門の虎、後門の狼

【問題】
「前門の虎、後門の狼」という慣用句について以下の問に答えなさい。

【問1】
 下記の1)から5)のなかから「前門の虎、後門の狼」の意味にふさわしいものをあげなさい。
1)一つの災いを逃れても別の災いに遭うたとえ
2)複数の強敵に(挟み撃ちで)攻撃されることのたとえ
3)生活指導の厳格な大神先生が遅刻を取り締まっていることのたとえ
4)徳川光圀公の正室のたとえ
5)重篤の痔疾のたとえ
 ※「重篤」は形容動詞ではないから「重篤な」は×らしい。

【問2】
「前門の虎、後門の狼」に近い意味の慣用句をあげなさい。



【解答?例】
 辞書を見る限り、1)。
 世間での使用例は2)。

 3)……それは校門の大神やろが。
 4)……それは黄門のオカミやろが。
 5)……書けるか!

【問2】
 世間の考え方。
 一難去ってまた一難/追っ手を防げば搦め手へ回る/虎口を逃れて竜穴に入る/前虎後狼/火を避けて水に陥る/禍去って禍また至る

 個人的には、「弱り目に祟り目」「泣きっ面に蜂」「踏んだり蹴ったり」あたりだと思う。


【よくわからない解説】
 詳しくは下記をご参照ください。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2962.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1921222597&owner_id=5019671
 以下は一部の抜粋(重言)。


 調べてみると、奇妙なことがわかった。
 下記を見てほしい。語釈はほかの辞書と同じだが、問題は「解説」の部分。

【故事ことわざ辞典】
http://kotowaza-allguide.com/se/zenmonnotora.html
================引用開始
前門の虎、後門の狼
【読み】 ぜんもんのとら、こうもんのおおかみ
【意味】 前門の虎後門の狼とは、一つの災難を逃れても、またもう一つの災難が襲ってくることのたとえ。

【前門の虎後門の狼の解説】
【注釈】 趙弼『評史』 にある「前門に虎を拒ぎ後門に狼を進む(表門で虎の侵入を防いでいるときに、裏門からは狼が侵入してくるの意味)」から。
前後から虎と狼に挟み撃ちされては、勇者であってもたち打ちできないということ。
【出典】 趙弼 『評史』
【注意】 「前門の狼後門の虎」は誤り。
【類義】 一難去ってまた一難/追っ手を防げば搦め手へ回る/虎口を逃れて竜穴に入る/前虎後狼/火を避けて水に陥る/禍去って禍また至る
【対義】 -
【英語】 A precipice in front, a wolf behind.(前に絶壁、後ろに狼)
【用例】 「コストは上がるし売り上げは下がるしで、うちの会社は前門の虎後門の狼という状態だ」
================引用終了

 元々の趙弼『評史』 の状況は、「挟み撃ち」にしか見えない。
 しかも用例の「コストは上がるし売り上げは下がるしで、うちの会社は前門の虎後門の狼という状態だ」も「挟み撃ち」の意味で使ってるとしか思えない(笑)。
「一難去ってまた一難」なら、「コストの上昇を経営の合理化でなんとかしのいだと思ったら、今度は売り上げの減少かよ」くらいだろう。
 要するに、原典は「挟み撃ち」の意味だが、なぜか辞書は「一難去ってまた一難」の意味にしていて、世間は「挟み撃ち」の意味で使っている。
 これは「誤用」が元々の意味になっているってこと?
 訳わかんねえ(泣)。

 ヨタ話をもう少し。
 難を避けようとしてもっとヒドい状態になることをなんと言うか。
 これは前に調べたことがある。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1440119954
================引用開始
水たまりを避けて電柱に激突するみたいな話ですよね(笑)。
一応「小難を逃れて大難に遭う」というみたいです。あまり聞かないことわざですが。

英語だと下記のように言うそうです。
>Jump from the frying pan into the fire.
>フライパンから火の中へ。状況がますます悪化すること。
http://www.rondely.com/zakkaya/prv/prov2-2.htm

この直訳の「フライパンから火の中へ」でもよいのでは。これを「一難去ってまた一難」と訳すこともあるようですが、「小難を逃れて大難に遭う」とはちょっと違うと思います。
================引用終了

突然ですが問題です【日本語編12】──「閑話休題」の使い方【解答編】

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671

mixi日記2010年06月13日から。

 まず問題を再掲する。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1500171771&owner_id=5019671
================================
【問題】
「閑話休題」の正しい使い方を次の1)~3)のなかから選びなさい。(複数回答可)

  1) 本題→ヨタ話→(閑話休題)→本題
  2) 本題→(閑話休題)→ヨタ話→本題
  3) ヨタ話→(閑話休題)→本題
================================

【解答案】
 一般的な答えは1)だろう。
 2)は誤用
 問題は3)で、これも世間ではどうやらアリらしい。個人的にはナシだと思う。

 参考になりそうなサイト類は下記。
【「閑話休題」の本来の位置(石ねこ)】
http://kotobakai.seesaa.net/article/8173658.html

 o( ̄ー ̄;)ゞううむ
 このくらいのレベルの書き手が揃うと読み応えがある。

 ネットではそこそこ目にするけど微妙な使われ方をすることが多く、結局どういう使い方が正しいのかよくわからなくなっている言葉がけっこうある気がする。
「閑話休題」あたりも、そんな言葉のひとつだろう。
 昔はエッセイなんかでよく目にした。「閑話休題」と書いて「それはさておき」とかルビが振ってあると、妙にカッコよく見えたもんだ。...(  = =) トオイメ
 最近は印刷物ではあまり見ないなぁ。

×http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%8B%E3%82%93%E3%82%8F%E3%81%8D%E3%82%85%E3%81%86%E3%81%A0%E3%81%84&stype=1&dtype=0
 ↓
http://kotobank.jp/word/%E9%96%91%E8%A9%B1%E4%BC%91%E9%A1%8C?dic=daijisen&oid=04042400
■Web辞書(『大辞泉』から)
================================
かんわ‐きゅうだい〔‐キウダイ〕【閑話休題】
文章で、余談をやめて、話を本題に戻すときに、接続詞的に用いる語。それはさておき。あだしごとはさておき。
================================

■Web辞書(『大辞林』から)
================================
かんわきゅうだい[―きう―] 1 【閑話休題】
話を本筋に戻すとき、または本題に入るときに用いる言葉。接続詞的に用いる。むだな話はさておいて。それはさておき。さて。
================================

「閑話休題」の意味を考えるために、2つに分けて考える。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%8B%E3%82%93%E3%82%8F&dtype=0&stype=1&dname=0na
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E4%BC%91%E9%A1%8C&stype=1&dtype=0
================================
かん‐わ【閑話/間話】
1 むだばなし。
2 心静かにする話。もの静かな会話。「一夕の―を楽しむ」
================================
きゅう‐だい〔キウ‐〕【休題】
それまでの話を一時やめること。「閑話(かんわ)―」
================================
『大辞林』もほぼ同じ。辞書はひいてみるもんだ。「閑話」に「2」の意味なんてあるんだ。静かにするムダ話は「閑閑話」なんだろうか(意味わかんね)。諸橋先生もビックリだな(もっと意味わかんね)。
 まあ、ここで扱っているのは「1」のほうだろう。
 2つの言葉を合わせると、「ヨタ話をやめて本題に戻る」ってことだろう。昔目にしたのは、間違いなくそういう使われ方だった。
「本題に戻る」を構成で考えると次のようなパターンだろう。

  本題→ヨタ話→(閑話休題)→本題

 ネット上で、「ヨタ話」の前に「閑話休題」と入れた文章を見たことがある。「本題休んで閑話をする」と解釈したんだろう。なんかそれでもいいか、って気もする(笑)。
 気にかかったのは、『大辞泉』に「または本題に入るときに用いる」とあること。ちなみに手元の『広辞林』には「戻る」しかない。
「本題に入る」だと、最初の「本題」なしでいきなり「ヨタ話」から始まることになる。そんな構成あるんだろうか?
 本題と関係のない話から始めるのは起承転結の一種らしく、「天声人語」などでおなじみ。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-286.html
 でもそれはレトリックの一手法であり、冒頭の話も「転」であってヨタ話ではない。そこから本題に入るときに「閑話休題」って使えるかと言うと、使えない気がする。冒頭の「一見関係のない話」はフリの類いだろう。
 そう書いていて、ヨタ話から始まるいけない構成の文章を思い出してしまった。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1149.html
 これは「閑話休題」って言えるかもorz。
 いけね。下記では使ってる(笑)。
【トンデモ参考書……なんだろうな】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1221.html

 でも自分では「閑話休題」はうまく使えそうにない。「閑話休題」のもつ古風な風格は、当方のしょうもない芸風には似合わない。(←放っとけ!)
 どうしても使えと言うなら、「閑話休題?(笑)」くらいか。ギャグっぽくなら使うかも。
 たったいま〈「閑話休題」のもつ古風な風格〉と書いた。このあたりが、ネットで散見する理由なんだろうな。こういうカッコのいい言葉はデロデロとネット上で垂れ流される。どこまでが本題でどこからがヨタ話なのかわからないような文章で「閑話休題」とか使われると、使い方が間違っていなくても、それだけでゲンナリしてしまう。
 このあたりの心理は、ムヤミにことわざとかを使ってカッコをつけようとするのと一緒なんだろうな。やめほうがいいって。前に書いた文章から引く。
【第2章5比喩の使い方 】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-133.html
================================
〈古すぎ〉るのでジジムサくなる。持ち出すことわざの難度が上がるほど、ジジムサ度も高くなる。かといって、ありふれたものを持ち出すとありがたみが薄れるし、紋切り型になる可能性が高い。
 悲惨なのは、意味を間違って使ってしまうケース(これがまた非常に多い)。間違ってはいなくても、使い方のピントがズレているのもよくある。間違っていても、ピントがズレていても、オバカに見えてしまう。
 成功してもジジムサく、失敗するとオバカ。それでも使いたい人はご自由に。
================================



誤用 勘違い 誤解 間違い

専務をお呼びします、は(適切な)敬語ですか?

 下記の質問(と回答コメント)を読んで考え込んでしまった。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8405866.html
================引用開始
専務をお呼びします、は敬語ですか?

質問者:sayo-souyo 投稿日時:2013/12/29 22:24
自社でお客様と商談中、急遽、専務に同席してもらう必要が出てきました。
私の部下が、「専務をお呼びしますので、お待ち下さい」と言って退出したのですが、
この敬語間違っていませんか?

正しくは「専務を呼んでまいりますので、お待ち下さい(お待ち下さいませ)」だと思いますがいかがでしょうか?
手前どもの上司を呼ぶので「お呼び」の「お」は不要だと思います。
================引用終了

 身内である専務のことを「専務をお呼びします」とするのはおかしい、というのは正論だとは思う。「専務を呼んでまいりましょうか」くらいだろう。
 だが、この場合の「お呼びする」は専務に対する敬語でないのでは。
 下記と並べるとわかる。
「そろそろ時間ですので、お車をお呼びします」
「資料をお持ちしました」

 どちらも「お車」や「資料」に対する敬語ではない。
 そうなると、「専務をお呼びします」を間違いとする理由がわからない……。
 だから敬語は嫌い。

助詞の話──「ニ」か「ト」か  「自然に」と「自然と」の違い 総集編

助詞の話──「ニ」か「ト」か
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1235.html

mixi日記2010年04月29日から。

 テーマトピは下記。
【「と似ている」/「に似ている」】日本語しつもん箱
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=52613011

 助詞の話は過去に多くのトピで話題になっている。
●助詞に関する話
「ヘ」か「ニ」か/「ガ」か「ヲ」か/「ハ」か「ガ」か/「ニ」か「デ」か/
「ニ」か「ト」か
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=50998211


「ニ」と「ト」に関しては下記で少し書いた。
29)【日本語アレコレ──「自然に」と「自然と」の違い】(2009年04月03日)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1127505631&owner_id=5019671
 主として下記の2つのポイントに注目した。

1)副詞の働きをする「○○に」と「○○と」の違い
  ex.「意外に」「意外と」/「割合に」「割合と」/「割に」「割と」
================================
 以前は「意外に」「割合に」「割に」が正しい日本語で、「意外と」「割合と」「割と」は俗語、話し言葉の類いとされていたはず。最近は採用している辞書もあるらしい。古い話は記憶に頼っているだけなので、強く主張する気はない。
================================

2)結果などを表わす「に」と「と」の使い分け
  ex.「~という結果になる」「~という結果となる」
================================
 諸説あるようですが、個人的には意味はほとんど同じと考えています。
「と」のほうが少し堅苦しいニュアンスがあると感じるので、自分では極力「に」を使うことにしています。ただし、「一丸となる」の場合などは、「と」のほうが自然でしょう。
 この話もキチンと書こうとするとかなり長くなるので省略します。
================================

 今回の話はまた別のようだ。
 とりあえず辞書をひく。けっこう微妙な気がするが、たぶん下記だろう。
■Web辞書(『大辞泉』)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AB&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=11
================================

[格助]名詞、名詞に準じる語、動詞の連用形・連体形などに付く。
6 動作・作用の行われる対象・相手を表す。「人―よくかみつく犬」「友人―伝える」
================================

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A8&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=11&index=15022712961900
================================

[格助]名詞、名詞的な語、副詞などに付く。
1 動作をともにする相手、または動作・関係の対象を表す。「子供―野球を見に行く」「友達―けんかをした」「苦痛―闘う」
================================

 で、「○○に似ている」と「○○と似ている」の具体的な違いは、まったくわからないorz。
「2」のコメントに関しては深く掘り下げる必要がありそうだが、当方の知識ではなんとも言えない。主観で書こうにも、何も浮かばない。
「まったくわからない」ではコメントを書く価値がないので少しヒントになりそうなことを……。
 似たような例を考えてみた。

  0)「○○と似ている」「○○に似ている」
  1)「○○と会う」「○○に会う」
  2)「○○と話す」「○○に話す」
  3)「体格に合うサイズの服を探す」「体格と合うサイズの服を探す」

 1)は0)と同様で、ほとんど同じ気がする。
 2)はどちらもアリだが、ニュアンスはちょっと違う。英語で言うなら、「○○と話す」はwithで、「○○に話す」はtoだろう。
 3)はニュアンスが大きく違う。「に」のほうが圧倒的に自然だろう。


日本語アレコレ──「自然に」と「自然と」の違い〈1〉
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-305.html

 少し前に下記のトピが立った。
 しばらくしたら、この日記のリンクを張ろうと思う。このままではtobirisuが恥をかいてしまう可哀想、と思う心優しい方は、補足のコメントをください。

【自然に、と 自然と、 の違い】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=41239142&comment_count=4&comm_id=398881

 トピ主の質問は以下のとおり(一部勝手に加工する)。
================================
自然「に」友達になりました。自然「と」友達になりました。
この二つの「に」と「と」の
違いを聞かれました。
「に」はプロセスに焦点、「と」は結果に焦点と答えましたが、
どなたか、明確なお答えをお願いいたします。
================================

「プロセス」とか「焦点」とか説明して理解できるのだろうか。微妙すぎて少なくとも当方は理解できない。ほぼ同じとしか思えない。
「○○に行く」と「○○へ行く」の違い、って問題と似ている気がする。「目的地」と「方向」の違いとか説明されても、そんな微妙なことは当方には理解できない。ほぼ同じだと思う。
 こういうのは「個人の感覚」「個人の意見」でしかないだろう。そんなことを断言する根拠はなんなのだろう。ちなみに「語感」とかを根拠に断言する人が多いけど、それだけでは根拠にはなりにくい。そんなことを言い合っても、水掛け論にしかならない。
 この質問はいくつかの要素を含む難問だけど、書いてみる。

 トピを見ると辞書もひかずに思いつきで書いているコメントがある。きっとすごい上級者なんだろう。こんな問題を辞書もひかずに答えられるなんて。
 まずネット辞書から抜粋する。コメントの「2」で引いているが、不完全な気がする。「4」※のコメントも一面的。こういう微妙なものの場合は、疑問を感じたら複数の辞書をひくべきだろう。
 ※読み返して間違いに気づいた。「4」ではなく「6」です。申し訳ない。
 当方が見た3種の辞書は副詞を採用している。とはいえ、副詞なのか「副詞的に使う」なのかは、この場合はたいした問題ではない。

『大辞泉』===========================
し‐ぜん【自然】
[形動][文][ナリ]
1 言動にわざとらしさや無理のないさま。「気どらない―な態度」「―に振る舞う」
2 物事が本来あるとおりであるさま。当然。「こうなるのも―な成り行きだ」
3 ひとりでにそうなるさま。「―にドアが閉まる」

[副]
1 ことさら意識したり、手を加えたりせずに事態が進むさま。また、当然の結果としてそうなるさま。おのずから。ひとりでに。「無口だから―(と)友だちも少ない」「大人になれば―(と)わかる」

『大辞林』===========================
(形動)
行為や態度がわざとらしくないさま。
―な動作
―な反応

(副)
(「に」や「と」を伴うこともある)ひとりでに。おのずと。
―に体が震えてくる
世の中のことが次第に分るにつれ―と心に合点が行き〔出典: 谷間の姫百合(謙澄)〕
―祖母が一家の実権を握つてゐた〔出典: 平凡(四迷)〕
================================

 手元の『広辞林』だと「形容動詞」はのせていない。副詞で「―(に・と)ねむくなる」の例をのせている。『大辞林』とほぼ同じと考えていいだろう。どちらも「自然に」と「自然と」の違いは書いていない。辞書的には同じってことなんだろう。
 やっぱりこういう問題は辞書をひかないとダメだな。調べるまでは「自然と」は△と思っていたが、そんなことはないようだ。


1)副詞の働きをする「○○に」と「○○と」の違い
 同じように両方の形をとるものとして思いつくもの。
  「意外に」「意外と」
  「割合に」「割合と」
  「割に」「割と」
 以前は「意外に」「割合に」「割に」が正しい日本語で、「意外と」「割合と」「割と」は俗語、話し言葉の類いとされていたはず。最近は採用している辞書もあるらしい。古い話は記憶に頼っているだけなので、強く主張する気はない。
「自然に」「自然と」も、ほぼ同様だと思っていた。古い用例があるから、「自然と」もアリなんだろう。ただ、個人的には、「自然と」は使いにくい。原則として「自然に」を使う。ほかも同様で、「○○に」が自然な日本語だと思う。

 念のため、ネット辞書と手元の『広辞林』(1988年版)で調べてみる。
     大辞泉  大辞林  広辞林
意外と  有    無※1  無
割合と  無    無※2  無
割と   有※3  有    有
※1 なぜか調べることさえできない(泣)
※2 「割と」の意味に「わりあいと」があるのに項目がない(笑)
※3 「割に」と同じ、とあるからフツーに考えれば「割に」が本筋だろう。

 辞書も錯綜気味?
 辞書に項目がないからといって、「意外と」「割合と」が間違いとは言いきれない。下記の2)のような考え方もできるからだ。


2)「自然」と「自然と」の違い
 副詞の「と」に関しては以前同じコミュでトピが立っている。
【「机の上に本を山と積む」の「と」について】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=37186676&comment_count=1&comm_id=398881
 このときにも辞書もひかないコメントが入っている。きっとすごい上級者なんだろう。このトピの流れは細かい部分で疑問があるが、パスする。

■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A8&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=12961900&pagenum=11
================================
[格助]名詞、名詞的な語、副詞などに付く。
1 動作をともにする相手、または動作・関係の対象を表す。「子供―野球を見に行く」「友達―けんかをした」「苦痛―闘う」
「しぐれ降る暁月夜紐解かず恋ふらむ君―居(を)らましものを」〈万・二三〇六〉
2 (文や句をそのまま受けて)動作・作用・状態の内容を表す。引用の「と」。「正しい―いう結論に達する」
「名をばさかきの造(みやつこ)―なむいひける」〈竹取〉
3 比較の基準を表す。「君の―は比べものにならない」「昔―違う」
「思ふこといはでぞただにやみぬべき我―ひとしき人しなければ」〈伊勢・一二四〉
4 動作・状態などの結果を表す。「有罪―決定した」「復讐(ふくしゅう)の鬼―化した」
「年をへて花の鏡―なる水は散りかかるをやくもるといふらむ」〈古今・春上〉
5 (副詞に付いて新たな副詞をつくり)ある状態を説明する意を表す。「そろそろ―歩く」「そよそよ―風が吹く」
「ほのぼの―春こそ空に来にけらし天のかぐ山霞たなびく」〈新古今・春上〉
(以下略)
================================

「自然と」の「と」は上記の「5」だろう。手元の『広辞林』だと、同じことを「状態を強めていう」としている。「そろそろ」「そろそろと」のように「と」があってもなくてもどちらもアリってことらしい。
 そう考えれば、「自然」も「自然と」もアリ。厳密に言うと、「自然と」は1語の副詞ではなく、副詞の「自然」に助詞の「と」がついたと考えるべきではないだろうか。まあ、1語でも2語でも大きな違いはないけど。 


3)結果などを表わす「と」と「に」の使い分け
 これは前に別のトピで書いた。
【来る人がいない?/ご参考ください の違和感】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=39728414&comment_count=11&comm_id=19124
================================
>0
>「参考に」と「参考と」のニュアンスの違いはなんなんでしょうか。
 諸説あるようですが、個人的には意味はほとんど同じと考えています。
「と」のほうが少し堅苦しいニュアンスがあると感じるので、自分では極力「に」を使うことにしています。ただし、「一丸となる」の場合などは、「と」のほうが自然でしょう。
 この話もキチンと書こうとするとかなり長くなるので省略します。
================================

 こういう用法(『大辞泉』の「と」の項の「4」とほぼ同じ)だと、基本的には「と」でも「に」でも大きな違いはない。「と」には意志が感じられると書いてある本があったけど、ちゃんとした根拠があるとは思えない。当方は原則「に」を使うけど、「と」が好きな人は「と」を使えばいい。「と」のほうが「少し堅苦しいニュアンスがある」ってことは、「少しだけ格調が高く感じられる」と言いかえることもできる。
 ただし、どちらでもいい場合は好きなほうを使えばいいということで、なんでもかんでもどちらかに統一、なんてムチャなことは言えない。

 関係しそうな話。
読書感想文『うまい文章の裏ワザ・隠しワザ』
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1317.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1509333024&owner_id=5019671
================引用開始
 P.155~156〈「~に行く」と「~へ行く」の違いを知る〉。
 表題の「~に」と「~へ」の違いはよく見る。正直なところ、どう違うのかよく判らない。「~に」と「~へ」の違いに続いて「と」と「に」の違いについての解説がある。
【引用部】
 (1)「大学生となる」
 (2)「大学生になる」
 日没の光が失せ、夜になった、とは言うが、夜となった、とはめったに言わない。「~になった」は、自然にそのような状態に達した時に使う。よって、(2)は、たいして考えもせず、または苦労せずに、昼が夜になるように大学生になったというニュアンスである。それに対し、「~となる」は、能動的な意志を表すので、(1)からは、意思や苦労が伝わってくる。

 こんなことが言えるのだろうか。たとえば将来の夢を訊かれた小学生が「〇〇になる」と答える。これは受動的? よく判らん。
================引用終了
 たしかに「朝( )なった」だと「に」のほうが自然な感じがある。しかし、「と」が間違いとは言えない。当方は「に」を使うが、「と」と書く人は書くだろう。
 たとえば、「彼は強い意思を持ち苦労を重ねて弁護士( )なった」ならどちらだろう。↑の説明なら「と」でないとおかしいはず。当方なら、こういう場合も「に」を使う。それを原則にしているから。「意思」も「努力」も関係ない。

『大辞泉』の「自然」の項に出ていた副詞用法の場合も注意が必要だろう。
  A 無口だから自然(と)友だちも少ない
  B 大人になれば自然(と)わかる
 Bは「に」にできるが、Aは「に」にはしにくい。たいていの「自然と」は「自然に」に書きかえることができるのに、これはむずかしい。そういう例がのっているのは偶然なんだろうか?
 繰り返すけど、個人的には「自然と」は俗語、話し言葉のような印象なので使いたくない。Aの例なら下記のように書きかえる。
  A-2 無口だから友だちも少ない
  A-3 無口だから必然的に友だちも少ない
  A-4 無口なせいで友だちも少ない
 A-3には少し異和感がある。





日本語アレコレ──「自然に」と「自然と」の違い〈2〉
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-588.html

 念のため、下記のトピの話です。
【自然に、と 自然と、 の違い】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=41239142&comment_count=4&comm_id=398881

「22」でトピ主が締めたんで、もう話は済んだのかもしれない。
 こういう展開になったときにいつも思うのだが、トピ主の疑問はホントに解決したのだろうか。 
 当方は何がなんだかわからないまま、モヤモヤ感だけが残っている。やはり当方は文法が相当苦手なのかもしれない。
 まあ、質問した立場としては「そんな説明じゃサッパリわかんないよ」とか「で、結論はなんなのよ」とかは書けないだろうけど。

【1】のコメントを細かく見ていく
 携帯ユーザーを意識して、アチコチみたいで済むように、できるだけ引用する。


「1」
※12行削除

「2」Fさん
【1】で書いたように、この引き方では不十分でしょう。


「6」Pさん
【1】で書いたように、この引き方では一面的。いかん。【1】で〈「4」のコメントも一面的。〉と書いてしまった。「6」のことです。

>形容動詞と副詞の両方の品詞認定を持っている単語もありますが、「自然」は「副詞的に使う」ことはあっても、少なくともこの辞書では福祉としての品詞認定はされていませんね。

「この辞書」では副詞にされてないかもしれないけど、ほかの辞書は副詞にしていることは【1】で書いたとおり。ただし、この場合「副詞」か否かは、さほど大きな問題ではないでしょう。


「8」
※5行削除

「13」Lさん
>あれこれ考えているとBのような気がします。

 これは当方が「12」で訊いた下記の質問に対する答え。

>3)「自然と」と「自然に」の違いは下記のどちらに近いと思いますか
>  3)-A 「意外と」と「意外に」
>  3)-B 「~という結果となった」と「~という結果になった」

 やはりそうなんですね。最初から気になったので質問しました。「自然と」と「自然に」の問題はどちらかと言うとAでしょう。「16」「20」あたりのコメントもAと考えて答えていると思います。
 Bの話をしたいのなら、別の例で訊くべきでしょう。


「14」tobirisu
「12」のコメントに対する当方のコメント。

>いきなり呼び捨て(単なる操作ミスだとは思いますが)で横入りですか。
>勘弁してください。

 別に「12」のコメントを責める気は何もありません。
 呼び捨てになってしまったのは単なる操作ミスだと思います。まあ、なかには悪意を持ってこういうことをする人もタマにいるので、あえて書きました。
 横入りも、ケースバイケース。
 ただ、この場合は、「11」の質問はトピ主の考えを確認しているものです。それに対して横から答えてしかも見当外れだったからあえて書きました。
 これだって、ひとこと断わりさえすればさほど失礼なことではありません。


「15」
※6行削除

「16」Hさん 
 このテのトピで時々目にする超上級者のコメント。
 どうすれば、これだけたくさんの例文が作れるのでしょう。

> このように、表現Aと表現Bとではどう違うか、という疑問が生じた場合、表現Aが可能で表現Bが不可能な文や文脈、表現Aが不可能で表現Bが可能な文や文脈を残らず挙げて、比較対照し、そういう違いがどうして生じるのかを説明しないといけないと思う。上のも隠された違いの一部にしか過ぎず、まだまだ他にも説明の可能性があるかもしれない。

 おっしゃるとおりだと思います。と言うか基本中の基本でしょう。だから、失礼とは思いながら、当方は「14」で下記のように書きました。これをちゃんと書くと、↑のようになるってことでしょう。

>ちなみに、もし「12」であげられた例文と解釈が正しいとすると、以下はすべて誤用もしくは不自然な用法ということになるのでしょうか。そんなことはありませんよね。

 ただし、一般の人がこんなに多くの例文について考えるのは相当むずかしい。しかも「まだまだ他にも説明の可能性があるかもしれない」もそのとおりだと思います。ということは、その都度考えるしかないってことでしょうか。
 いくつかの例文を考えて、そこからなんらかの法則性を見いださないと、キリがありません。
「助詞」の場合、この法則性を見つけるのがむずかしく、それは学者さんの仕事だと思います。
 さらに言うと、なんとか法則性を見つけても例外が多いと破綻します。トピでもリンクを張った下記のトピ参照。
【時を表す助詞「に」について】 
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=41033748&comment_count=18&comm_id=19124


「20」sさん 
 まず素朴な疑問。「20」のコメントを入れたsさんの足跡が当方の「ホーム」に見当たらない(当方の見落としなら申し訳ないけど)。ということは当方の「ホーム」は見てないのだろう。「素人の仮説」には興味がないのなら仕方がない。
 
>1、意味的には、ほぼどちらも同じである。
>2、『自然に』は、な形容詞の『自然』が副詞化された、いわば『natural→natural·ly』のようなもの。

 ここまではわかります。英語に書きかえるのが有効か否かは一概には言えませんが、ひとつの方法でしょう。

>3、『自然と』これも同じく『自然』を副詞化して、動作や状態の様子を表す。ただし「に」と違うのは「に」が必然的にそうなることを表すのに対し「と」で扱われる副詞は漠然とそうなってしまうことを示す点にあります。

 あのー。そんなことを断言する根拠はなんなのでしょうか。

>『自然と』これも同じく『自然』を副詞化して、動作や状態の様子を表す。

 ここまでは理解できます。「自然と」を1語と考えるべきか2語と考えるべきかは当方には判断できませんが。
「に」と「と」にそんな違いがあるのでしょうか。「自然に」「自然と」の場合は、そういうニュアンスの違いが感じられることもなくはないでしょうが、ケースバイケースだと思います。あくまでニュアンス(あるいは「語感」?)で、人によって感じ方は違うでしょう。基本的には「ほぼ同じ」だと思います。こんな微妙なニュアンスの違いは、学習者を混乱させるだけではないでしょうか。
 当方が【1】で書いた以下の場合はどうでしょう。
  「意外に」「意外と」
  「割合に」「割合と」
  「割に」「割と」
「に」が必然で「と」が漠然なんてことはないと思います。

>「自然」以外にも、他のな形容詞に応用できるかといえば、それはその後に続く語句との組み合わせによって筋が通っている内容になるかならないか異なります。そこは万国共通ですよね。

 それはそのとおりでしょうが、話がヘンなほうに行ってないでしょうか。それは「に」と「と」の問題ではなく、修飾語と被修飾語の親和性(?)みたいな話ではないでしょうか。


「21」Fさん
 ご丁寧にありがとうございます。上に書いたように、悪意のないミスなら何も問題は感じていません。
「16」Hさん、「20」sさんのコメントに対する当方の考えは上記のとおりです。ご確認ください。
 ところで、当方の仮説に関してのコメントはいただけないのでしょうか。「素人の仮説」などコメントに値しないのなら仕方がありませんが。シクシク。


「自然に」と「自然と」の違い〈3〉※微毒アリ編
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1558.html

 テーマトピは下記。
【「と」の使い方】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=55864554

 下記の続きでもある。
29)【日本語アレコレ──「自然に」と「自然と」の違い】(2009年04月03日)(以下【1】と表記)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-305.html
30)【日本語アレコレ──「自然に」と「自然と」の違い2】(2009年04月07日)(以下【2】と表記)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-588.html

 毒アリ編ですが、当面は公開制限はしません。トピにリンクを張ることもないでしょう。リンクを張る場合は前半を削除します。

(中略)

 なんでそんな強引な考え方をする必要があるのかな。当方は副詞の「自然」に「と」がついたものだと思う。そのほうが素直だから。「自然と」が1語の単語として認められているかは微妙。たぶん現段階では辞書にもないから認められていないんだろうね。

 ここから先は毒控えめで少しまともなこと?を書く。
 【1】から抜粋する。(【一覧】部を再度調べ直してみた)
================================
1)副詞の働きをする「○○に」と「○○と」の違い
 同じように両方の形をとるものとして思いつくもの。
  「意外に」「意外と」
  「割合に」「割合と」
  「割に」「割と」
 以前は「意外に」「割合に」「割に」が正しい日本語で、「意外と」「割合と」「割と」は俗語、話し言葉の類いとされていたはず。最近は採用している辞書もあるらしい。古い話は記憶に頼っているだけなので、強く主張する気はない。
「自然に」「自然と」も、ほぼ同様だと思っていた。古い用例があるから、「自然と」もアリなんだろう。ただ、個人的には、「自然と」は使いにくい。原則として「自然に」を使う。ほかも同様で、「○○に」が自然な日本語だと思う。

 念のため、ネット辞書と手元の『広辞林』(1988年版)で調べてみる。
     大辞泉  大辞林  広辞林  
意外と  有    無※1  無    
割合と  無    無※2  無
割と   有※3  有    有
※1 なぜか調べることさえできない(泣)
※2 「割と」の意味に「わりあいと」があるのに項目がない(笑)
※3 「割に」と同じ、とあるからフツーに考えれば「割に」が本筋だろう。
================================

【一覧】部分の再調査結果
     大辞泉  大辞林  広辞林  品詞
意外と  無※1  有    無    「意外」名詞/形容動詞
割合と  無※2  無※3  無    「割合」名詞/副詞
割と   有※4  有    有    「割」名詞
自然と  無※5  無※6  無※7  「自然」名詞/形容動詞/副詞
※1 「意外」の項に下記の注あり。
◆現在では「意外に」と同様、「意外と知られていない事実」のように「意外と」の形も用いられる。
※2 「割合」の項の副詞の用例に「―(と)やさしい問題」とあり。
※3 「割合」の項の副詞の用例に「―(と)早く治る」とあり。「割と」の意味に「わりあいと」があるのに項目がない(笑)
※4 「割に」と同じ、とあるからフツーに考えれば「割に」が本筋だろう。
※5 「自然」の項の副詞の用例に「無口だから―(と)友だちも少ない」「大人になれば―(と)わかる」とあり
※6 「自然」の項の副詞の[1]に(「に」や「と」を伴うこともある)とあり。
※7 「自然」の項の副詞の用例に「―(―に・と)ねむくなる」とあり。

 
 3つの辞書を見比べた結果わかること。
  意外と 1語と見るか否かは説が分かれる。
  割合と 1語ではないらしい。副詞の「割合」+「と」と考えるのが素直だろう。
  割と 1語と考えることができる。
  自然と 1語ではないらしい。副詞の「自然」+「と」と考えるのが素直だろう。
 疑問が残るのは「意外と」。1語ではないとすると、「意外と」をどう考えればよいのか。この「と」はなんなのか。【1】で見たように、『大辞泉』によると「ある状態を説明する意を表す」のは副詞に付いた場合だけ。これは『大辞泉』がヘンなんだろう。
 ほかの辞書をひく。

■Web辞書(『大辞林』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A8&dtype=0&dname=0ss&stype=1&pagenum=1&index=113712900000
================================

1 (格助)
[5]動作・状態の様子を表す。
きっぱり―あきらめる
ぐらぐら―揺れる
あふれた水が道路を川―流れる
貴公子然―すます
意外―いい出来だ
================================

 この[5]と考えるのが妥当だろう。「意外と」の用例も出ている。ほかの用例を見ればわかるように、副詞のほかに名詞に付くことがある。手元の『広辞林』には「状態を強めていう」として、何につくと限定してはいない。
 そう考えると、「自然と」は名詞の「自然」+「と」と考えてもいいのかもしれない。
(中略)

 ここで話は少しかわる。
 自分ではどう使っているか、ってことなら事情は大きくかわる。
 【1】で書いたように「意外と」「割合と」「割と」「自然と」は原則的に使わない。どうしても俗語っぽく感じるので、原則的には「に」を使う。話し言葉っぽい雰囲気を出すために、あえて「と」を使うこともあるけど。
「○○と」と「○○に」ではニュアンスが異なるという主張を目にすることがある。否定する気はないけど、肯定する気はもっとない。そんな微妙な違いは理解できないし、説明のしようもない。
「自然」を副詞で使うか否かに関しては、使わない。なんか異和感があるから。
 さらに言うと、「自然に」も滅多に使わない気がする。「おのずと」「必然的に」などを使う。
 ただ、このあたりは好みの問題だから、人に強制する気はさらさらない。まして自分の異和感を理由に「自然」の副詞用法はおかしい、なんてムチャを書いたりはしない。
 仕事のゲラでまじめな文章に「割合と」とあったら、〈本来は「割合に」〉くらいのメモはつけるかもしれないけど。ホントにつけたこともあったような……。

「○○と」と「○○に」は基本的にいれかえが可能だと思うが、例外もある。
  1)割に安い
  2)割と安い
 1)と2)はほぼ同義で、どちらでもおかしくない。
  3)その割に安い
  4)その割と安い
 4)はかなりヘン。理由は見当もつかない。

  5)意外に安い
  6)意外と安い
 5)と6)はほぼ同義で、どちらでもおかしくない。
  7)意外に感じられる
  8)意外と感じられる
 8)はちょっとヘン。理由は見当もつかない。

【1】で書いたように、『大辞泉』の用例にある「無口だから―(と)友だちも少ない」も「に」にはしにくい。この理由も見当がつかない。


日本語アレコレ──「自然に」と「自然と」の違い〈4〉
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2773.html

 直接的には下記の続きだろうな。
【「自然に」と「自然と」の違い1】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-305.html
【「自然に」と「自然と」の違い2】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-588.html
【「自然に」と「自然と」の違い3※微毒アリ編】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1558.html

 テーマサイトは下記。
【「となる」、「になる」の違いは何でしょうか。】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12104889857

〈結果などを表わすトとニの使い分け〉に関して非常に興味深いコメントを目にした。
 このトとニ関しては、比較的最近になって研究が進んでいるらしい。
 ニのほうは割に新しい用法だと思っていたが、どうやら古くからあるらしい。そうなんだ。それは別として、ポイントは2つある。

【ポイント1】
「ここで働いて40年ニなる」はトにならない。
================引用開始
歴史的には、ニナルは主格が存在しなくても良い点で、非常に形式語的な用法として一貫しています。
・ここで働いて40年になる
→”40年になる"の主格は、「働いてきた年月の合計時間〈ガ〉」ですが、顕在化すると日本語として不自然になります。
このような性質は、どうやら平安時代から一貫しているようです。
1975年ごろに東大の雑誌で発表されました。
================引用終了

【ポイント2】
「今度の事故は、死亡者数5000人ト、未曾有の惨事ニなった」のトとニは互換性がない。
================引用開始
現代語では、ニは変化結果を抽象的に表し、トはその内容を具体的に表示します。
・今度の事故は、死亡者数5000人〈ト〉、未曾有の惨事〈ニ〉なった。
~トと~ニの語順は入れ替わることがありません。
この研究成果は、21世紀に入ってからのもので、ある査読雑誌で発表されたものです。
私の見るところでは、このような性質も、やはり平安時代から現代語まで続くもののようです。
================引用終了

 かなり微妙な問題なんで、当方が口を挟むようなことではないのかもしれないが、ちょっと疑問を感じた。
 やっぱり、もっとしっかりした文法辞典などで調べなきゃダメかな。それはそれで泥沼が待っているような気がして……。
 まず【ポイント1】に関して。
■Web辞書『大辞泉』から抜粋。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AB&dtype=0&stype=1&dname=&pagenum=11
================引用開始

[格助]名詞、名詞に準じる語、動詞の連用形・連体形などに付く。

3 動作・作用の帰着点・方向を表す。「家―着く」「東―向かう」

4 動作・作用・変化の結果を表す。「危篤―陥る」「水泡―帰する」
================引用終了

〈結果などを表わすニ〉は「4」で、トにできる(あれ? 「危篤ト陥る」はヘンだな。「{ト/ニ}ナル」じゃなければこういうこともあるってことか)。ところが、「ここで働いて40年ニなる」はトにしにくい。これは〈結果などを表わすニ〉とは違うのでは。
「じゃあ『大辞泉』の何か」と訊かれても困るが、あえて言うなら「3」に近い。下記のニと同様では。
  息子は来年3歳ニなります。
 これは未来のことを言ってるんだから、「結果」ではない。
 よく似た形で〈(すでに3歳になっている子のことを)「この子は3歳になります」という用法もある〉。これはまた別の話で、下記に書いたように〈「こんな粗末な(期待外れかもしれない)もので申し訳ない」という下手に出る意識から出た言い回し〉って気がする。
【「~になります」考〈4〉】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2382.html

 あるいは、下記あたりと同じ、って考え方もできるのでは。「~ニ当たる」くらいの意味。
  現店主は(創業者から数えて)8代目ニなります。
 いずれにしても〈結果などを表わすニ〉とちょっと違うだろう。

【ポイント2】について。
 これも「5000人ト」は〈結果などを表わすト〉とは違う。おそらく、引用などを表わすトに近い。だからニにはできない。あえて書きかえるならデだろう。
 下記のような例なら、トとニの互換性がある。
  今度の事故は、死亡者数が5000人{ト/ニ}なった。トンネル災害としては未曾有の惨事{ト/ニ}なった。

カタカナ言葉の話──グルメ グルマン

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【10】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1880457960&owner_id=5019671

mixi日記2013年07月06日から

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【10】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1880457960&owner_id=5019671

 テーマトピは下記。
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=334&community_id=222342&bbs_id=11854976
 これは下記に引用したら([204])、また電波が流れた。ホントにいい加減にしてほしい。なんで管理人さんはスルーしているのだろう。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=49592413
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1661047906&owner_id=5019671


 日本語にはさまざまな特徴がある。外来語をカタカナ表記にして取り込んでしまう融通無碍(無節操とも言う)なところも、大きな特徴のひとつだろう。こういう枠組みの大きな話は趣味ではないのでパスする。カタカナ表記にしたものがはたして外来語なのか、などという話もパスする。
 日本語のなかに取り込まれた段階で、本来の意味からズレる言葉はたくさんある。と言うより、たいていの言葉は微妙にかわってしまう。
 いちいちあげていくとキリがないので、末尾にWikipediaの例をあげておく。

 さて、今回のキーワードは「グルメ」。
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%A1&stype=0&dtype=0
================引用開始
グルメ【(フランス)gourmet】
食通。美食家。「-ブーム」
================引用終了

■Web辞書『大辞林』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&stype=0&dtype=0&dname=0ss&p=%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%A1
================引用開始
グルメ1 【 gourmet】
(フランス)食通。美食家。
================引用終了

 辞書を見れば、本来の意味は明らか。
「あの人はグルメだから」のような使い方が本来のものだろう。
 ただ、『大辞泉』の用例にある「グルメブーム」はちょっと疑問。これって「美食家ブーム」だろうか。どちらかと言うと「美食ブーム」だろう。すでに辞書が混乱している。これが「1億総グルメ時代」なら、「1億総美食家時代」のような意味だから原義どおり。
 では「グルメ情報」とはどういう意味か。
「日本有数のグルメとして知られる○○氏が入院しました」……本来の意味を考えると、こういう情報が「グルメ情報」だろう。(←オイ!)
 実際には、「グルメ」は「美味(しいもの)」くらいの意味で使われることが多い。
「ご当地グルメ」「B級グルメ」……etc.は「美味(しいもの)」の意味。
「グルメ評論家」だとかなり日本語としてあやしい。「グルメな評論家」ならアリだけど、フツーに考えれば「美味(しいもの)を専門に研究している評論家」くらいの意味。「評論家」という言葉のウサンくささに関してはパス。
「限定グルメ」「贅沢グルメ」 あたりになると頭痛が痛くなりそ。
 とにもかくにも、一般に使われている「グルメ」は「美味(しいもの)」くらいの意味。現段階では辞書も認めていないようだし、「正用」とはいいがたい。
 でも個人的にはメクジラ立てる気はない。そんなのイチイチ気にしていたらキリがないから。あまりにも見当外れの意味で使われていないのならアリじゃないかな……って気がしないでもなくはない。

 むしろ気になるのは「グルマン」って言葉。「グルメ」と同義でちょっと気取った言い方って印象がある。
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3&stype=0&dtype=0
================引用開始
グルマン【(フランス)gourmand】
食い道楽。食いしん坊。
================引用終了

■Web辞書『大辞林』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&stype=0&dtype=0&dname=0ss&p=%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3
================引用開始
グルマン1 【 gourmand】
(フランス)健啖(けんたん)家。大食漢。
================引用終了

 ウーン。「食い道楽。食いしん坊」ならグルメとほぼ同義。でも、「健啖家。大食漢」だとかなり違うと思う。 


【日本語における外来語の事例集】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E5%A4%96%E6%9D%A5%E8%AA%9E%E3%81%AE%E4%BA%8B%E4%BE%8B%E9%9B%86#.E3.81.8B.E8.A1.8C

【日本語における外国語の誤用】
※なぜかWikipediaからはカットされた。バックアップをとっておく。
http://dictionary.sensagent.com/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E5%A4%96%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E3%81%AE%E8%AA%A4%E7%94%A8/ja-ja/

================引用開始
Wikipedia
日本語における外国語の誤用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ここで取り上げられているのは以下のものである。
• 日本文化の中で作られ、原語文化圏では使われていない外国語。 (和製英語など)
• 語源となった原語の意味とは異なる意味で用いられている外来語。
目次
1 まったく違う意味で使われている言葉
2 語源の言語には存在しない表記をするもの
3 語源の語とは用法が異なるもの
4 語源の語よりも都合の良い(悪い)意味に変化したもの
5 語源の語の本来の意味が忘れられてしまったもの
6 和製外来語
7 語源の言語では希か廃れた用法
8 原語にあった誤用を継承したもの
9 商標に由来するもの
10 文法数の違い
11 脚注
12 関連項目
まったく違う意味で使われている言葉
スマート
語源と思われる語は英語の「smart」であるが、英語の「smart」には「体形が整っている様」という意味はない。「体形が整っている様」には、「slim」、「slender」が使われる。英語の「smart」は以下の2つの意味で用いられる。
• 賢い、頭が切れるといった意。「インテリジェント」と同義語。
• 服装・体裁が洗練されている様。
ボディチェック
語源と思われる語は英語の「body check」である。日本語では空港などでの身体検査の意味で用いられるが、英語の「body check」はアイスホッケーなどの「体当たり」を意味する。英語でボディチェックを意味する言葉は「body search」や「pat-down」、「frisk」など。金属探知棒での検査は「wanding」、手荷物検査なども含めた広義では「security check」という。
ワークショップ
語源と思われる語は英語の「workshop」である。日本語では「体験型の講座」の他に「作業着店」という意味でも使われるが、英語では「作業着店」という意味はない。「作業着店」を意味する英語は「working ware shop」等である。英語の「workshop」は、元々は「作業場」、「工房」の意味で、そこから体験型の講座を指すようになった。
ワッフルアイロン
語源と思われる語は英語の「waffle iron」である。日本語では「ヘアーアイロンの一種」で使われるが、英語では「ワッフルを焼くための調理道具」という意味になってしまう。
スパッツ
語源と思われる語は英語の「spats」であるる。日本語ではタイツに似た下着またはボトムスの意味で使われる事が多いが、英語の「spats」は「靴の上に装着し足の甲から足首を保護する覆い」を指す。前者のような衣類は英語ではレギンス「leggings」と呼ばれ、近年では日本でもその呼び名が浸透しつつある。
語源の言語には存在しない表記をするもの
W
語源と思われる語は英語の「double」である。英語の文字「W」の文字の語源は「double u」(二重のu)とされるが、英語の「W」の文字に「二重」の意味はない。二重を意味させる場合はには「double」と表記する。
語源の語とは用法が異なるもの
シュート
語源と思われる語は英語の「shoot」である。日本語では「シュートを放つ」など名詞として使われているが、英語の「shoot」は動詞である。日本語の表現では「シュートする」の方が英語の意味に近い。
ストーカー
語源と思われる語は英語の「stalker」である。「しつこくつけまわす人」という意味での用法は英語「stalker」の意味と一致する。2000年に日本でストーカー行為等の規制等に関する法律が施行されたことから、「ストーカー行為」という用法が広まってきた。しかし、「行為」という語は動作を表す名詞に続くのが普通であり、その点で英語の表現に合わせるとするなら「ストーキング行為」、あるいは単に「ストーキング」となる。
フィール
語源と思われる語は英語の「feel」である。日本語では「気分」や「感覚」という意味で用いられるが(特に自動車関連で用いられることが多い)、英語の「feel」は動詞での用法が主であり、名詞として用いられる場合も「感触」等の意味である。英語では「気分」や「感覚」の意味では、フィーリング「feeling」が用いられる。
セミダブル
語源と思われる語は英語の「semi」と「double」である。「semi」とは半分を意味する言葉で、「double」とは二つを意味する言葉なので英語で「semi-double」とは「二つの半分」という意味 になってしまうため、この言葉の使い方は、英語圏では使われない。シングルとダブルの間のサイズを英語では「small double」と呼ぶ。
エキサイト
語源と思われる語は英語の「excite」である。日本語では「興奮する」という意味で「エキサイト」、「エキサイトする」、「エキサイトな」などとして用いられる。英語の「excite」は「興奮させる」という他動詞であるため、英語で、興奮する対象を指す場合は「exciting + 対象」、興奮している人を言う場合は「excited + 人」とする。日本語では「エキサイト」を自動詞として用いるため、英語の用法とは異なっている。
語源の語よりも都合の良い(悪い)意味に変化したもの
アルバイト
語源と思われる語はドイツ語の「Arbeit」である。日本語ではもっぱら非正規雇用の一形態を指す語として用いられているが、「Arbeit」は雇用形態によらず労働一般を指す語として用いられている。
カルテ
語源と思われる語はドイツ語の「Karte」である。日本語ではもっぱら医療の診療経過等を記録を指す語として用いられているが、「Karte」は単に「カード」を意味するものである。
クレーム
語源と思われる語は英語の「complaint」である。日本語では「苦情」の意味で用いられるが、英語の「claim」は「要求」、「請求」、「申請」、「主張」という意味であり、「苦情」の意に限定されているわけではない。「苦情」を意味する英語は、「complaint」である。
ナイーブ
語源と思われる語は英語の「naive」とフランス語の「naïve」である。日本語では「繊細」、「素直」と言った中立的な意味で用いられるが、同じ意味の英語は「sensitive」とするのが一般的である。英語の「naive」は、「世間知らず」、「お人よし」、「馬鹿正直」といった否定的な意味で用いられる。ただし、英語の「naive」にも「純朴な」という意味があるため、かならずしも否定的なニュアンスで用いられるとは限らない。英語の「naive」の語源はフランス語の「naïve」であり、英語にとっても外来語である。
フェチ
直接の語源は日本語の「フェティシズム」である。そして「フェティシズム」の語源と思われる語は英語の「fetishism」である。「フェチ」は「特定の対象への執着」(「萌え」)の意味で使われるが、フェティシズムも「fetishism」も「物神崇拝」、「異常性欲」「変態性欲」の意味である。
ライバル 
語源と思われる語は英語の「rival」である。「rival」は敵対・対抗意識を抱いている競争相手の意味であり、日本語のように「ライバル関係にある友人」の意味は無い。英語では、ライバル関係にあっても、「良きライバル」というような表現はまずしない。
リストラ
語源と思われる語は英語の「restructureing」である。日本語では「人員整理」「解雇」の意味でしか用いられないが、英語の「restructuring」の字義通りの意味は、企業の事業や組織などの「再構築」であり、人員整理のみを意味するわけではない。
リベンジ
語源と思われる語は英語の「revenge」である。「リベンジ」は「再挑戦」、「雪辱」という意味でも使用されるが、「revenge」は「復讐」、「報復」という意味のみで、「再挑戦」、「雪辱」という意味はない。また、英語「revenge」の語源「revindicāre」は「報復することにより正しさを実証する」という意味である。英語で「再挑戦」の意味があるのは「return match」か、「rematch」。 この言葉は、プロ野球パリーグ西武ライオンズの投手、松坂大輔が1999年の新語・流行語大賞を受賞した言葉であるが、K-1リベンジが最初とされる。
語源の語の本来の意味が忘れられてしまったもの
パンタロン
語源と思われる語はフランス語の「pantalon」である。「pantalon」はパンツ(ズボン)全体を意味する言葉であるが、1970年代に流行した、いわゆるブーツカット(ベルボトム)タイプの裾が広がったパンツのことをそう呼んでいるうちに、意味が狭まってしまったものと考えられる。
ミシン
語源と思われる語は英語の「machine」である。「machine」は機械全体を指す語であるが、日本に輸入する段階で縫製機 (英語 sewing machine)だけを指す言葉として定着してしまった。
和製外来語
和製英語は、英語が逆輸入したわずかな例外を除き、英語の文化圏では使われない。その他の和製外来語も同様である。例が,これら(和製英語及び和製外来語)内に挙げられている.

アバウト
語源と思われる語は英語の「about」である。「about」は「(…の)回りに・近くに」、「…について」、などの意味で他の動詞・名詞・代名詞などにくっついて意味を表す言葉であり、日本語で用いられている「大雑把」「いいかげん」といった意味を表す言葉ではない。英語で「いいかげん」は「reliable」、「trust」、「decent」などの単語に否定型の「not」をつけて用いるのが一般的であり、数量などを表す言葉では「guesstimate」(当て推量)、「wild guess」(当てずっぽう)などがある。
イヤー・オブ・ザ・コーチ
語源と思われるのは英語の「coach of the year」を誤って異なる語順に並べた「year of the coach」だと思われる。高校野球の指導者に対して贈られていた賞である。2006年「育成功労賞」に改名されている。
カスタム
語源と思われる語は英語の「custom」である。「custom」は「オーダーメイド」などの意味である。
カンニング
語源と思われる語は英語の「cunning」である。「cunning」は「ずる賢い」などの意味。「カンニング」に相当する英語の語は「cheating」である。
コンプレックス
語源と思われる語は英語の「complex」である。「complex」は
「複合体」、「合成物」、「大型アパート」、「団地」などの意味であり、そこから派生した精神分析の用語として「強い感情やこだわりをもつ内容で、ふだんは意識下に抑圧されているもの、つまり「心的複合体」または「感情複合」という意味である。日本語での一般の用法としては「劣等感」という意味が通例であるが、本来的には「劣等感コンプレックス」は各種の心的複合体のひとつにすぎないし、また厳密な意味では劣等感と同義語ではない。
サイダー
語源と思われる語は英語の「soda pop」である。「cider」」はイギリス英語圏では「リンゴ酒」(シードル)、アメリカやカナダ英語では精製・熱加工していないリンゴの「ジュース」をさす。
サイン(歌手やスポーツ選手などの)
語源と思われる語は英語の「sign」である。「sign」は名詞としては「看板」などの意味である。「サイン」に相当する英語の語は「autograph」である。
サイン(クレジットカードを使用する際の)
語源と思われる語は英語の「sign」である。「sign」は名詞としては「看板」などの意味である。「署名」に相当する英語の語は「signature」である。
サークル(大学などの)
語源と思われる語は英語の「circle」である。「サークル」に相当する英語の語は「club」である。
シール
語源と思われる語は英語の「seal」である。「seal」は「印章」、「封印」の意味する。
ステッカー
語源と思われる語は英語の「sticker」である。「sticker」は「ステッカー」と異なり、かなり小型のものも含まれる。
ジャンパー
語源と思われる語は英語の「jumber」である。イギリス英語で「jumper」は「セーター」や「トレーナー」を意味する。
ジャケット
語源と思われる語は英語の「jacket」である。「ジャケット」は「ブレザー」や「スーツの上着」などを意味するが、アメリカ英語の「jacket」は合わせ部がファスナー止めなどの作業着や防寒ジャンパー、カジュアルな上着を意味する。「ジャケット」に相当する英語の語は「coat」(外套のコートと同じ)である。
ショートケーキ
語源と思われる語は英語の「shortcake」である。アメリカ英語で「shortcake」は、スポンジの代わりに菓子パンの一種であるビスケット(biscuit)を使ったケーキを意味する。「short」は(食感が)さくさくしている、という意味である。「ショートケーキ」に対応する英語の語は「strawberry cake」である。
シルバー
語源と思われる語は英語の「silver」である。「シルバー」は「老人」、「高齢者」、「白髪」を意味するが、「silver」にはそのような意味はない。「白髪」を意味する英語は「white」である。また、対象が高齢者のみに限定される「シルバーシート」に直接に相当する英語の語はない。(対象を高齢者に限定しない「優先席」に相当する英語の語はあり、「priority seat」である。)
シンプル
語源と思われる語は英語の「simple」である。「simple」は「単純」という意味であり、あまり肯定的な含みはない。「simple」を人間に対して使うと「思慮のない愚か者」という侮蔑的な表現となる。
スイッチバック駅
語源と思われる語は英語の「switchback」である。「switchback」は「ジグザグ」を意味し、勾配上に設置される「スイッチバック駅」は「switchback」という語が当てはまるが、遠軽駅、十和田南駅のように、一方側が行き止まりで単に方向転換をする駅については「switchback」という語は当てはまらない。
スケルトン
語源と思われる語は英語の「skeleton」である。「skeleton」は「骨格」を意味する。生物の骨格の意味でも比喩的な意味でも使う。デザインでは外装に透明素材を使い骨格(内部構造)が見えるものの意味で使う。日本語では「透ける」という語感から、「透明素材を使うこと」自体を意味することがあるが、「skeleton」にはそのような意味はない。
「スピン」(本の)
語源と思われる語は英語の「spin」である。「スピン」に相当する英語の語は「ribbon」や「tassel」である。
ストレート(テニス)
語源と思われる語は英語の「straight」である。「ストレート」は上から見たボールの軌跡が直線で、サイドラインに平行なボールを指すことがあるが、「straight」は直線でさえあれば平行でなくても使われる語である。
スペル
語源と思われる語は英語の「spell」である。「綴り」を意味する英語の名詞は「spelling」である。「spell」は動詞では「綴る」で、名詞では「呪文」などの意味を持つ。
スリッパ
語源と思われる語は英語の「slipper」である。「slipper(s)」は上履きなど(紐がなくかかとが低いもの)を意味する。「スリッパ」に相当する英語の語は「scuffs」や「mules」である。
ダイエット
語源と思われる語は英語の「diet」である。「diet」は腎臓病などを含む食餌(事)療法を意味する。英語でも痩身のための食事療法の意味には使うが、食事療法以外の手段には使わない。
タイム・フライズ・ライク・アン・アロー
語源と思われるの日本語の慣用句「光陰矢のごとし」と英語の慣用句「Time flies.」である。英語文化圏には「Time flies like an arrow.」という慣用句はない。
ダイヤ
語源と思われる語は英語の「diagram」である。「diagram」は運行予定を表す線図を意味するが、運行予定そのものには使わない。
ダウト
語源と思われる語は英語の「doubt」である。「doubt」は「怪しい」、「疑わしい」という意味だが、「カミングダウト」の「ダウト」のような嘘とか偽という意味(「true」の対義語)はない。「嘘」や「偽」に相当する英語の語は「false」である。
タックル (英語 tackle)
英語の「tackle」は専らフットボール用語であり、格闘技用語としては使われない。レスリングなどの格闘技で相手の足に組み付いて倒す技術は「テイクダウン (takedown)」または「レッグダイブ (leg dive)」と呼ばれる。
タレント
英語の「talent」は「才能」「才能のある人」の意味。タレント・エージェンシーという組織形態名もあるので芸能人という意味では、誤用とは言い切れない。
チョーキング (英語 bending)
英語の「choking」は「首を絞めること」の意味。ギターの弦を押し曲げて音の高さを変える演奏法の意味には使わない。
デノミ(デノミネーション)(英語 redenomination)
英語の「denomination」は単に通貨の呼称単位そのものの意味。日本語のようにインフレで通貨の価値が下落して額面数字を小さくするために呼称単位を変更(100円⇒1新円)する意味で使うときは接頭辞の「re-」をつけた言葉になる。
テンション (英語 hyper)
英語の「tension」は緊張や不安を意味する。日本語のような興奮した状態を示す英語は「hyper」などである。
トーナメント (英語 knock out system)
英語「tournament」は、1箇所に集まって行う競技会という意味。日本語ではノックアウトシステムの競技会にほぼ限定されて使用。
ドメスティック・バイオレンス (英語 spousal abuse)
本来家庭内の暴力全般を意味するが、日本語としては専ら配偶者による暴力のみを意味するように変化した。これは、「家庭内暴力」という日本語として通りのよい言葉との使い分けが意識された結果である可能性がある。
トランプ
オランダ語の「trump」は「切り札」を指す。
ドリブル(バレーボール)(英語 double contact) ※ボールに2回連続で触れること。
ハイウェイ (英語 highway)
高速道路も含むが、主要道一般を指す。高速道路を意味する英語は「express way」。
バーゲン (英語 sale)
英語の「bargain」は「掘り出し物」の意味で、「催し物」を意味することは無い。
ハンバーグ (英語 hamburger steak)
ハンバーガー(hamburger)は本来、挽肉料理のハンバーグのことを指し、それを用いたサンドイッチもその名で呼ばれる。後者のみに限定するのは日本での用法。単にハンバーグと言うと、その語源となったドイツの都市ハンブルク(Hamburg)と解される。
ファイト (英語 fight)
英語では戦う・喧嘩するの意味で、「がんばる」や「闘志」の意味では使わない(ボクサーに対して試合中かける「Fight!」は「戦え」という命令形)。日本で運動部がランニングのとき「ファイト!」と掛け声をかけるが、英語なら「Keep go go go」や「Keep running」になる。試合などで子供にそのような掛け声をかければ「喧嘩しろ!」となり、暴力行為を示唆していると見られる。
フライングスタート、フライング (英語 premature start, breakaway)
本来の"flying start"は助走を付けて行うスタートのことを指す。
フラッシュライト (英語 flashlight)
英語の「flashlight」は懐中電灯の意だが、日本語ではSurefire等、特殊部隊が用いる敵の目を眩ます小型ライトの意味で用いられる。
フレンチキス(英語 French kiss)
本来はディープキスを意味するが、日本ではライトキスを指す場合がある。
ウェブページ全般を意味する「ホームページ」 (英語 webpage)
技術用語の「homepage」は、ウェブブラウザのホームボタンを押した時に表示されるウェブページ、または、ウェブサイトのトップページのことを指す。
体型を意味する「プロポーション」「スタイル」 (英語 figure)
英語の「proportion」は比率、「style」は様式や文体の意味が強い。
マイカー (英語 private car)
英語の「my car」は単に「私の車」で、自家用車の意味はない。
マイホーム (英語 one's own home, one's own house)
家を英語では「house」、家庭を「home」と表現するが、両者は明確には区別されていない。英語で「my home」という場合は、単に私の家、あなたの家、他人の家との区別であり、「持ち家」という意味は全く無い。
マーシャルアーツ (英語 martial arts)
英語の「martial arts」は武道、武術、格闘技を指す普通名詞。劇画作家梶原一騎が、自身の作品、「四角いジャングル」にて、“米軍の格闘術”あるいは“アメリカンスタイルの空手”として捏造したのが発端。“米軍の格闘術”という誤訳は、現在でも格闘ゲームなどのサブカルチャーにて強く信じられている。
マニア (英語 enthusiasm, enthusiast)
英語の「mania」は熱狂、熱狂の対象あるいは躁病を意味し、熱狂している人を示す場合には「maniac」を用いる。ただし日本語のマニアに比べ強い執着を伴う批判的イメージがあるため注意。
マンション (英語, 米・カナダapartment house, 英・flat,(日本でいうアパート)condominium)
英語の「mansion」は「豪邸」の意味。
ムーディ (英語 nice)
英語り「moody」は移り気なの意味。
メーカー (英語 manufacturer)
製造業者の意で広く用いられている「メーカー」は、英語では「manufacturer」が相当。「maker」は合成語として用いられるのが一般的で「automaker」、「watchmaker」、「drugmaker」など製造業者だけでなく「policymaker」などでも使用される。
モラル・ハザード (対応語なし)
英語の「moral hazard」は保険システムの整備が危機感を減少させてむしろリスクを上昇させてしまう現象のこと。日本語の「モラル・ハザード」が倫理意識の喪失という意味を持ってしまっているのとは異なる。
リニューアル (英語 remodeling, update)
日本語では新装開店を意味するが、英語本来の意味は契約更改、免許や購読の更新。ウェブページの更新は「update」。したがって「ホームページをリニューアルする」は三重の誤用で、名詞の「renewal」を動詞として使っている。
リフォーム (英語 renovation)
日本語では住宅の改装工事や服の仕立て直しなどを意味するが、本来の英語では政治などの制度改革をする、または犯罪者などを矯正するという意味。改装工事は「renovate」や「remodel」、服の仕立て直しという意味では「alter」が正しい。
リンス (英語 hair conditioner)
英語では単に「すすぐ」という意味で、コンディショナーを意味する名詞としては使われない。
レパートリー (英語 repertory)
音楽家の演奏可能な曲目を意味する場合は、フランス語起源の「repertoire」を用いる。
ワンマン (英語 dictatorial)
「統括者が組織内で独裁的に物事を動かす」という意味での「ワンマン」。運転手が運転の他、運賃収受を行う公共交通の運行形態である「ワンマン運転」「one-man operation」 から転じて成立。「one-man operation」,「one-man car」 は性別を特定する語句のため、現代の米英では用いられなくなりつつある単語であるが、過去のバス会社の合理化事例の紹介など、歴史的文脈では登場する。
語源の言語では希か廃れた用法
カメラマン
英語「cameraman」はスチル写真の写真家を意味したが、映画の登場後、英語では映画(およびテレビ撮影)のカメラマンを意味するように変化した。
サービス
英語「service」に無料の意味はないといわれるが、英語でも(無料の)奉仕、親切という意味があるので、誤用とは言い切れない。ただし物品販売以外の業種としてサービス業という業種分類があるように、サービスはその行為・業務内容を指し無料か有料かという意味はない。カスタマー・サービスなどのように特別な場合のみ無料で提供されるが、通常は有償であるという事は認識しておくべきと思われる。軍務へ従事する事もサービスと呼ばれるが勿論報酬は得ている。
ジャスト
「just 1000yen」(ジャスト1000円)は、英語では「1000円丁度」の意味にも「1000円しか無い」の意味にもなるが、日本語では「1000円丁度」の意味しか無い。「12時ジャスト開始」は英語では「start at 12 noon sharp」となる。
スリップする (車が)
英語でも「slip」が使われることがある。
ツーショット
本来はアメリカ映画業界の業界用語で、映画以外には用いられない。英語を母国語とする一般の人に「two-shot」と言うと「二人が銃で撃たれた」などの誤解をされる可能性がある。
工具のドライバー (screw driver)
カクテルも同じ綴り。尚、プラスドライバー、マイナスドライバーはそれぞれ「phillips」、「flat head」の方が一般的で、「plus driver」、「minus driver」は稀にしか用いられない。
バイク
イギリスでは「bike」と言うと、「発動機を搭載した二輪車(オートバイ)」の意味と「自転車(bicycle)」の意味の両方で使用されている。日本語の意味は前者に従っている。アメリカでは自身がオートバイに乗る人はオートバイを「bike」と呼ぶ人が多くなったが、一般的に「bike」と言うと自転車を指す場合が多い。なお、アメリカで「biker」と言うと、一般的には長髪で「ハーレーなどの大型オートバイに乗りアウトロー的な生活している人たち」を指す事が多い。
ポスト
英語の「post」はイギリスでは「郵便物」を意味する。アメリカでの郵便局は「post office」と呼ばれるが、日本で使われるポスト(箱)を意味する英語は「mail box」である。また、「post」はBBSなどへ投稿する行為を指す語としても使われるが、この場合も名詞として使われることはない。
マネージャー
英語の「manager」の意味は「管理者(管理職)」、「(野球の)監督」など。ただし、英語でも学校のクラブ活動などの「マネージャー」に「manager」が用いられることがあるが、この場合は『スケジュールや予算などを』管理する者という意味。
ヨット
英語の「yacht」は普通、個人所有の豪華クルーザーか、遊行船一般を意味する。日本語のヨットの意味では紛らわしいためあまり用いられない。
ライフライン
日本語では「生活線」または「生命線」と表現され、主に電気・ガス・水道等の公共公益設備など、都市機能を維持し現代人が日常生活を送る上で必須の諸設備を指す。阪神・淡路大震災以降、よく使われるようになった。和製英語のように誤解されがちだが、れっきとした英語圏からの用法である。
X'mas (Xmas)
Xはキリストを表すギリシア語「Χρστος」の頭文字なので、もともとは省略を意味するアポストロフィをつけていたが、英語ではその後、アポストロフィを付けない形が広まった。[1]
原語にあった誤用を継承したもの
クリスタル
本来は、結晶という意味だが、きらきらしたものという意味で使われている。英語での誤用が日本語の意味にも入っている。
バーチャル
本来の意味は「仮想の」ではなく「実質的な、事実上の」である(「実質的な」は言外に「本当はそうではないが」という意味も含む)。これはIBMが「real memory」に対して実質的に同じ働きをする記憶領域を「virtual memory」と命名したところに始まる。この語が直訳されずに「仮想」と意訳されたのは、訳者が仕掛け・仕組みに注目したためである。
ハッカー
英語の「hacker」は海外のマスメディアでも「コンピュータないしネットワーク犯罪者」の意で用いられているので誤用とは言い切れないが、本来はコンピュータないしプログラミングに精通した人、達人の意であった。もちろん「悪い」ハッカーはクラッカー(cracker)であると言える。格別プログラミング能力を持たず、出来合いのセキュリティ侵害プログラムを利用するだけの者はスクリプトキディ(script kiddy)と呼ばれる最下級のクラッカーである。英語圏由来の誤用が、日本語においても都合の悪い意味に解釈されている。
リクルート
本来はグループに加わることで「軍隊への入隊」を意味してはいなかったが、後になって誤用され、「軍隊の新兵募集」の意味が定着してしまった。それが、日本では民間企業の新卒就職に関わる言葉となっている。英語の「recruit」を比喩的な響きとして、「民間企業の新規就業」の意味に用いたためである。
商標に由来するもの
商標は企業が自由につけるものであり、正しい・間違っているを論じるべきものではない。ただし、それを他社製品について使うようになれば、「外国語の誤用」とはまた別の誤用と言える(商標の普通名称化)。
キンダーブック
フレーベル館発行の子供向けの本であるが。「子供の~」を意味するドイツ語の「Kinder」と「本」を意味する英語の「book」を組み合わせた造語である。
ブロマイド
浅草のマルベル堂がスターのブロマイド写真(臭化銀 = シルバーブロマイド を使った写真)を商品名「プロマイド」で売り出したのが始まり。英語の「bromide」は臭化物で、退屈な人、陳腐な言葉という意味が派生している[2]。
セロテープ
ニチバンにおけるセロハンテープの商標。アメリカでは3M社の「Scotch tape」。イギリスでは同様に商標名である「sellotape」という言い方が一般的であり、「sellotape」で通じる。
文法数の違い
日本語には文法数の区別がないため、英語など数の区別がある言語からの借用では、単数形か複数形かいずれか片方だけが借用され、実際の個数に関わらずその語形だけが使われる。これも、本来の数の区別からは「誤用」と言えるが、日本語の文法から来る制約であり、ここまでで述べたような語義の問題とは性質が異なる。
借用される語形は原則として単数形だが、
• 原語で複数形を使うことが多い語
• 複数形が不規則変化する語
• 単数形が短かすぎる語
などで、複数形が借用される傾向がある。
• シューズ (英語 shoes)
• ショーツ (英語 shorts)
• スラックス (英語 slacks)
• ソックス (英語 socks)
• タイツ (英語 tights)
• トランクス (英語 trunks)
• パンツ (英語 pants)
• パンプス (英語 pumps)
• ブーツ (英語 boots)
など、2つ1組とみなされて英語では単数形を使うケースがほとんどない場合は、日本語でも複数形を借用することが多い。しかし、同様の単語でも
• サングラス (英語 sunglasses)
• サンダル (英語 sandals)
• ストッキング (英語 stockings)
• ブリーフ (英語 briefs)
• ブルマ (英語 bloomers)
• ミュール (英語 mules)
など、単数形の借用も多い。
ロマ (ロマ語 Roma、単数形 Rom) のような民族名も、複数形を使うことがある。
単位名は、英語では複数形で使うことがほとんどだが、日本語では単数形になることが多い。しかし、フィート (英語 feet、単数形 foot) は複数形を借用し、ペニー・ペンス (英語 penny、複数形 pence) は両方使う。
複数形を借用した語には他に、
• インディーズ (英語 indie(s))
• グッズ (英語 good(s))
• ダイス (英語 dice、単数形 die)
• ウエハース(英語 wafer(s))
• タコス (スペイン語 taco(s))
• データ (英語 data、単数形 datum)
• ニーズ (英語 need(s))
• マギ (ラテン語 magi、単数形 magus)
などがある。
原語で -t(複数形は-ts)で終わる語の中には、
• シャツ (英語 shirt(s))
• スポーツ (英語 sport(s))
• フルーツ (英語 fruit(s))
• バケツ (英語 bucket(s))
など、「ツ」で終わる語がかなりある。しかしこれらは、複数形を借用したのか、単数形の-tを「ツ」に音写しているのかを、カナ表記から判断することは難しい。
脚注
1. ^ クリスマスの出典を参照
2. ^ 小学館 プログレッシブ英和中辞典 第2版 (小学館 1987)より
関連項目
• 日本語の誤用、日本語の乱れ
• 和製英語
• Engrish、フランポネ
• 外国語の日本語表記
• 外来語の表記
• 正書法
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逆切れ? 居直り?──『明日、ママがいない』【14】

 久しぶりかなぁ。
 全国児童養護施設協議会も日テレもあまりにもホニャララなんで興味を失った。
 昨日の放映分で、また日テレがやらかしたらしい。
 最初にお断わりしておくが、まだ録画したものを見ていない。こういう話を見もせずに書くのはよくないことはわかっている。だが、ネットニュースなどを読んでだいたいのことはわかってしまった。
 これはいくらんんでもマズいんじゃないか。作品中で弁明するのは、「逆切れ」「居直り」と取られてもしかたがない。だって相手の反論は許さずに一方的に言いたいことを垂れ流すんでしょ。しかもこの回のタイトルがヒドい。「物言わぬ青年へ。愛と魂の大演説を聞け」って。「大演説」ってのは自虐のつもりだろうか。
 擁護派に言わせると、文句を言うヤツはクレーマーらしい。
 だが、中立派のつもりの当方から見ると、擁護派の言い分も相当歪んでいる。どこかで見た論調と思っていたが、あれはモンペア(モンスターペアレンツ)だね。
 番組可愛さで冷静な判断ができなくなっている。
 制作側がモンペアと化して、我が子をかばうのはわかる。欠点や悪行に目をつぶり、「そんな子じゃないんです」「こんないいところもあるんです」と主張するのはまだわかる。制作側でもない人間が、なんであんなに感情移入できるんだろう。
「いいドラマだ」とか「子役の演技がすばらしい」とか「魔王(三上博史)の言葉が胸にしみた」とか……そういうことではないと思う。
 日テレのやっていることを客観的に考えてみようよ。
 クレームにぞんざいに対応し、逃げ切れないとわかって謝罪。
 番組内での謝罪は棚上げ。
 修正点はウヤムヤ。
 あげくが、登場人物の言葉を借りて反論……。

 クレームをつけた人はこういうことを「改善」とはとらないと思うよ。
 まあ、全国児童養護施設協議会も慈恵病院もこれ以上追及はしないだろうね。バカバカしいも。
 スポンサーは離れたまま。視聴率も上がる気配はない。
 悪質なクレーマーとモンペアの戦いですか。勝手にやってください。


【1】~【13】に関しては下記参照。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2950.html

【ネタ元36】ロケットニュース24
http://rocketnews24.com/2014/02/19/415253/
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【衝撃】『明日ママがいない』が番組内でクレーマーに反論か! 視聴者「クレーマー批判の神回」「完全にスポンサーやクレーマー宛のメッセージ」

2014年2月19日(水)に放送された人気ドラマ『明日、ママがいない』。内容が不適切だとクレームが出ていることも話題になっているが、その番組内で、施設長の佐々木(三上博史)がブチギレ。子どもたちを全員呼び出し「何が大切なのか」を諭すシーンがあった。

・クレーマーに対するあてつけ
そのときの佐々木の言葉が、番組に対して苦情を入れたクレーマーや、CMを流すことを拒否したスポンサーに対するメッセージなのではないかと、視聴者の間で物議をかもしている。ある意味「クレーマーに対するあてつけ」なのではないかという声も出ている。以下は、視聴者たちのインターネット上の声である。

・インターネット上の声
「これは反論文ということで、よいのでしょうか? 」
「完全にスポンサーやクレーマー宛のメッセージです」
「クレーマーはつまらん偽善者ww」
「クレーマーざまあああああああああああああああwwwww」
「つまらん偽善者つまらん大人 クレームつけてきた人たちの事ですね」
「脚本家逆ギレwwwwwwwwwwwww」
「聞いたかクレーマーの偽善者ども!」
「完全にスポンサー批判のために作っただろこのシーン」
「日テレ戦いすぎワロタwwwwww」
「明らかに抗議してきた連中へのメッセージ」
「あからさまなクレーマー批判ワロタ」
「スポンサーに対する説教しつけえええ」
「スポンサーさん聞こえますかー?」
「クレーマーのおかげで神回ができました」
「笑いが止まらんわwww」

・クレームの影響を大きく受けている回
今回の第6話はクレームを受けてから撮影したものであることは確かで、クレームの影響を大きく受けている回ともいわれている。実際に放送を観たライターによると「確かにクレーマーやスポンサーに対する反論の声ともとれる内容だった」とのこと。皆さんは、今回の回を観てどのように感じただろうか?

参照元1: 『明日、ママがいない』(日本テレビ)
参照元2: 明日ママがいない #6★8(掲示板)
イラスト: マミヤ狂四郎
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【ネタ元37】日刊スポーツ
http://www.asahi.com/and_M/interest/entertainment/NIK201402200104.html?iref=comtop_list_andm_f01
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〈速報〉明日ママ11・5% 最低視聴率を更新
2014年2月20日

ドラマ「明日、ママがいない」主演の芦田愛菜
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 19日に放送された日本テレビ系ドラマ「明日、ママがいない」(水曜午後10時)第6話の平均視聴率が11・5%(関東地区)だったことが20日、ビデオリサーチの調べで分かった。前回11・6%から0・1ポイントダウンし、これまでで最も低い数字を更新した。

 第3話以降同様、提供スポンサー8社のCMはなく、ACジャパンのCMや番宣だけが流された。

 視聴率は初回から14・0%→13・5%→15・0%→13・1%→11・6%と推移している。
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【ネタ元38】サンケイスポーツ
http://www.sanspo.com/geino/news/20140220/oth14022005020005-n1.html
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2014.2.20 05:01
「全国児童養護施設協議会(全養協)から内容改善を求められている日本テレビ系連続ドラマ「明日、ママがいない」(水曜後10・0)の第6話が19日、放送。」の記事をお探しですか?最新関連記事が 10+ 件 あります。
「明日、ママがいない」第6話放送、謝罪要求に対応せず
 全国児童養護施設協議会(全養協)から内容改善を求められている日本テレビ系連続ドラマ「明日、ママがいない」(水曜後10・0)の第6話が19日、放送。10+ 件全養協から放送内での謝罪を要求されているが、対応はなかった。前週に続きスポンサー企業全8社がCMを見合わせ、ACジャパンの公共CM5本などを中心に差し替え。
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「明日、ママがいない」第6話放送、謝罪要求に対応せず
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=42&from=diary&id=2771308

「了解」「了解です」「了解しました」「了解いたしました」〈6〉

 下記の続き。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2581.html

 質問板のやり取りはなかなか終結しない(泣)。
 どこでどう情報が漏れたのか、「はてな」からメールが来た。いままでこのメールマガジンは来ていたのか、記憶が……。

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?--------?-------?-------?-------?-------?-------?-------?--------?
はてなメールマガジン 『週刊はてな』 http://www.hatena.ne.jp/
発行日:2014年2月13日号 発行者:株式会社はてな
バックナンバー http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenamagazine/archive 
公式Twitter https://twitter.com/hatenapr
?--------?-------?-------?-------?-------?-------?-------?--------?

☆━…‥★ 「了解」は失礼?
日本語マナーについてのブログ論争が盛り上がる ★‥…━☆

はてなダイアリー「アスペ日記」に投稿された
『「了解」は失礼か?』という記事をきっかけに、
はてなブックマークや様々なブログで議論が巻き起こりました。
NHKニュースのサイトにまで掲載された問題ですが、あなたはどう思いますか?
このブログ論争についてのまとめを、週刊はてなブログでご紹介しています。

「了解」は失礼? まとめ(週刊はてなブログ)
→ http://htn.to/C8Q27t
最初に投稿されたブログ記事(アスペ日記)
→ http://htn.to/nxsazx
目上の人に「了解」は失礼?(NHKニュース)
→ http://htn.to/t8d7Lo
================引用終了

 NHKニュースを見ても「了解(いた)しました」を×とする論理的な理由は書かれていない。全文は末尾に。
 乗りかかった船だから、リンク先のブログにコメントを入れてみた。
 返信があるんだろうか? ワクワク。

【「了解」は失礼か?】
http://d.hatena.ne.jp/takeda25/20140209/1391937000

【■[言葉]「目上には「了解」ではなく「承知」を使う」は誤用】
http://d.hatena.ne.jp/tokoroten999/20140209/1391950190

【■「承知」は謙譲の意味を持つか否かについて再度調べてみた】
http://d.hatena.ne.jp/tokoroten999/20140211/1392116309



【目上の人に「了解」は失礼?】
http://htn.to/t8d7Lo
================引用開始
目上の人に「了解」は失礼?
2月11日 0時05分

職場の上司や先輩など目上の人から何か指示を受けたときに、「了解しました」と答えるのは失礼かどうか、という議論がインターネットで話題になっています。
「了解しました」「承知しました」、職場であなたは使い分けていますか?

ネットで話題になっているのは「『了解』は失礼か?」というタイトルのブログ記事で、この記事に反応して「「目上には『了解』ではなく『承知』を使う」は誤用」というタイトルのブログ記事も注目を集めました。
職場の上司や先輩など目上の人に「了解」ということばを使うことが、失礼に当たるかどうかについていろいろな角度から考察したもので、読んだ人たちからは「普通に『了解』って使っていた」「内部の業務連絡ではいいが、外部とのやり取りではだめ」など、自身の経験に基づいた多くの意見が寄せられています。

「了解」は「軽い」
「了解」が失礼かどうかを考える前に、こうした議論はいつごろから始まったのでしょうか。
日本語の用法などを研究しているNHK放送文化研究所専任研究員の塩田雄大さんによると、「例えば『明鏡国語辞典』(大修館書店)の平成22年発行の第2版では、『了解』ということばについて『近年、目上の人の依頼などを承諾する意に使う向きもあるが、慣用になじまない』と記述されており、理由としては『ぶっきらぼうで、なじまない』とあります。しかし同じ辞典の平成14年発行の初版にこうした記述はありません。このように複数の辞典を見比べると、『了解は目上に使ってはいけない』という明示は、10年ほど前から台頭してきたらしいことがうかがえる」ということです。
「語感としては、『了解』には、『了解!』という感動詞的な用法もあることから、『承知』に比べるとやや軽いといえます。より軽い用法では『了解でーす』、あるいは最近メールやSNSでは『りょ』と記すこともあるようです。こうした守備範囲の広さが、『了解は目上に使ってはいけない』という考えにつながっているのではないでしょうか」(塩田雄大さん)。

理由は「無難」だから?
では肝心の、実際のビジネスの場などで「了解しました」と使ってよいのかどうか。
企業のビジネスマナー研修などを手がけている東京都内の「ジェイック」によりますと、特に若い社員の間で「了解しました」と返事をする人が増えているそうです。
この会社では以前から「目上の人からの依頼などに答えるときは『承知しました』または『かしこまりました』を使うように」と研修などで指導しているということで、理由としては「『了解』ということばには相手が言っていることを認めて『あげる』という意味が含まれるので、特にビジネスの現場では『了解』は避けることが望ましい」ということです。
企業のマナー研修に講師を派遣している「日本サービスマナー協会」でも、「『承知しました』『かしこまりました』を使うよう指導しています。ビジネスの現場では、上司や先輩が『当たり前だ』と思っている習慣に合わせることが大切です」とのことでした。
日本語の用法としては諸説あるようですが、目上の人に従うほうがいわば「無難」という考えが、さらに「了解しました」の分を悪くしている、とも言えそうです。
================引用終了

突然ですが問題です【日本語編182】──相談があります ご相談があります

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【11】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1906376407&owner_id=5019671

mixi日記2014年01月31日から

【問題】
 ある質問板に、下記のような質問があった。

 下記のどちらが正しい敬語でしょうか。
①相談があります
②ご相談があります

【問1】
 この質問に対するベストアンサーに選ばれたコメントにあった下記の主張の適否を○△×でこたえなさい。
1)「相談したいことがございます」とかなら自然
2)「ご相談承ります」ならわかるが、「ご相談したい」はおかしい
3)それか「相談してもよろしいでしょうか?」とかが適切

【問2】
 ベストアンサー以外のコメントにあった下記の主張の適否を○△×でこたえなさい。

■回答1
4)名詞の頭に付ける「お/ご」は、尊敬語・謙譲語・丁寧語・美化語、何にでもなれる
5)①②とも、正しい日本語
6)ただし、①は敬語とは言い切れない

■回答2
7)「ご相談いたしたい(申しあげたい)件(義)が、ございます」が適切

■回答3
8)自分の行為に「お」や「ご」はつけないので①が適切
9)どちらも敬語と言うよりただの丁寧語にしかなっていない

■回答3
10)自分の行動に「ご」(や「お」)を付けてはいけないので①が適切
11)敬度を上げるなら「相談させていただきたいことがございます」などがよい
12)「あります」だけでは丁寧語のままで、尊敬語にはなっていない


【解答?例】

【問1】
 大前提として「とか」「それか」という言葉づかいはどうなんだろう。
1)「相談したいことがございます」とかなら自然  △(ほとんど×)
 自分の行動に「ご」をつけてはいけない、と考えるなら×。
2)「ご相談承ります」ならわかるが、「ご相談したい」はおかしい  ×
3)それか「相談してもよろしいでしょうか?」とかが適切 △(ほとんど×) 
 

【問2】
4)名詞の頭に付ける「お/ご」は、尊敬語・謙譲語・丁寧語・美化語、何にでもなれる ×
 名詞に接頭語の「お/ご」をつけて丁寧語になる礼があるのだろうか。形容詞につけて「お暑うございます」は丁寧語らしい。
5)①②とも、正しい日本語  ○
6)ただし、①は敬語とは言い切れない ×
「丁寧語」も敬語の一種のはず。 

7)「ご相談いたしたい(申しあげたい)件(義)が、ございます」が適切 ○

8)自分の行為に「お」や「ご」はつけないので①が適切 ×
9)どちらも敬語と言うよりただの丁寧語にしかなっていない ×

10)自分の行動に「ご」(や「お」)を付けてはいけないので①が適切 ×
11)敬度を上げるなら「相談させていただきたいことがございます」などがよい △(ほとんど×) 
12)「あります」だけでは丁寧語のままで、尊敬語にはなっていない △
※「尊敬語」を求める設問なら○かもしれない。

【よくわからない解説】
 詳しく書きはじめるとミもフタもなくなりそうなのでパス。

突然ですが問題です【日本語編181】──ホワイト企業すぎる

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【11】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1906376407&owner_id=5019671

mixi日記2014年01月22日から

【問題】
 下記(省略)の「はなまる ホワイト企業すぎる?」という見出しについて、複数の観点から不自然な点をあげなさい。

【参考日記】
【「~すぎる」の反対語は?〈1〉&〈2〉】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-995.html
376)突然ですが問題です【日本語編29】「すぎる」のナゾ──【解答?編】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1739.html


■「はなまるうどんがホワイト企業すぎる」は本当か
(dot. - 01月21日 16:00)
http://dot.asahi.com/aera/2014012100018.html
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=2731307




【解答?例】&【よくわからない解説】

■問題点1)
 名詞(ホワイト企業)に「すぎる」をつけることができるか。
 辞書のリンクが切れているので張り直す。
・Web辞書『大辞泉』から
http://kotobank.jp/word/%E9%81%8E%E3%81%8E%E3%82%8B?dic=daijisen&oid=09860300
================引用開始
す・ぎる 【過ぎる】
[動ガ上一][文]す・ぐ[ガ上二]

(中略)

7 (動詞の連用形、形容詞・形容動詞の語幹などに付いて)行為・状態などが度をこえている。はなはだしく…する。または、はなはだしく…である。「めだち―・ぎる」「働き―・ぎる」「テレビの音が大き―・ぎる」「欲がなさ―・ぎる」「地味―・ぎる着物」
================引用終了

「動詞の連用形、形容詞・形容動詞の語幹などに付いて」だから、現段階では「ホワイト企業すぎる」は×だろう。「など」なんだから「名詞」を含む可能性もある……と言われたら、知らない。ギャグ的に使うのはアリだろう。


■問題点2)
 これは微妙な話なので、鵜呑みにはしないように。
「~すぎる」は、本来否定的な意味合いで使う言葉ではないか、と疑っている。
 もちろん「頭がよすぎる」「利巧すぎる」などの使い方はある。これも、評価自体は肯定的でも、その結果よくないことが起きている感じがする。「買う」はスクエアな動詞だけど、「買いすぎる」になると否定的な評価。
 近年は「おもしろすぎる」などと言う。これも本来は「おもしろすぎてお腹が痛い」くらいの使い方をしていたのでは。
 そもそも我が国(大きく出たもんだ)は「中庸」をよしとする気風がある。それを端的に表わしているのが「過ぎたるは猶及ばざるが如し」って言葉。いえその、元々は『論語』のフレーズですけど。

 そういう意味では「美人すぎる」は二重に×だろう。
 元々は微妙な誤用感を狙った言葉だと思うけど、ホニャが何も考えずに真似てここまで広まったら、もう市民権を得ている気がする。
 ヤレヤレ。

突然ですが問題です【日本語編180】──わざわざ せっかく

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【11】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1906376407&owner_id=5019671

mixi日記2014年01月21日から

【問題】
「わざわざ」と「せっかく」の意味や使い方の違いを説明しなさい。

【参考?サイト】
【【せっかく】と【わざわざ】ってどう違いますかね?】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11119737816



【解答?例】

 当方の結論めいたものは下記。
================引用開始
「せっかく」と「わざわざ」はほぼ同じように使える。ニュアンスがどの程度異なるのかは文脈による。以下のような場合は一方しか使えない。

■「せっかく」しか使えないケース
①「せっかくの」の形で、体言に続ける場合。
 せっかくの休日だから? せっかくの好機を逃がして
 同様に名詞的用法の「せっかくだが」「せっかくですが」「せっかくだから」なども「わざわざ」にはできない。
②「努力する」「頑張る」の類い
 6){せっかく/わざわざ*}頑張ったのにねぇ……
③自然現象など
 ↑には書いてないが、自然現象などで、人の意思が関係しない場合は「わざわざ」は使いにくい。
 この場合、善い条件限定(悪い場合は「あいにく」)になる。さらに言うと、「せっかくの」の形に書きかえられることが多い気がする。
「せっかく天気がいいのだから?」→「せっかくの好天だから?」
「せっかく休みが続くのだから?」→「せっかくの連休だから?」

■「わざわざ」しか使えないケース
①単文
 2){せっかく*/わざわざ}来てくれてありがとう
②悪態
{せっかく*/わざわざ}こんなことをしやがって、ありがた迷惑だ
「わざわざ」は押し付けがましくなることがあるので要注意。とくに自分の行動に「わざわざ」を使うと悪態に近くなることもある。できるだけ「せっかく」を優先させるほうが無難なのかもしれない。
================引用終了

 詳しくは下記をご参照ください。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=75665462&comment_count=10&comm_id=398881
「わざわざの」が使えるのはどういうときか、という話はかなりおもしろい。

【よくわからない解説】
 とっても長い話になる。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1920521334&owner_id=5019671
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1920638583&owner_id=5019671
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1921224390&owner_id=5019671

 総集編は下記。
1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2941.html

【せっかく わざわざ わざと あえて】辞書〈3〉

 下記の続き。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2949.html

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=75665462&comment_count=10&comm_id=398881
 トピがちょっとおもしろい展開になった。
 コメント[12]で下記のような話が出る。
 わざわざの起こしなのだから○
 わざわざの留学なのだから×
 わざわざのご留学なのだから○

 コメントを回収しておく。
 〈2〉に引用した例文に続いてこういうやり取りができると、mixiもまだ捨てたもんじゃないと思う。

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[14] 2014年01月29日 20:55

>>[12]

 いろいろヒントをいただいた気がします。ありがとうございます。
 ワザワザノに続きそうな名詞を考えてみました。いずれも尊敬語で「来る」系なのは、とても偶然とは思えません。
  お越し 
  おいで
  お運び
  ご来店
  ご訪問(微妙?)
  ご足労(微妙?)

「ご留学」にはちょっと異和感があります。漢語系だから……とも思いましたが、「ご来店」がアリならその線は疑問です。なぜなんでしょう。

 ちなみに、当方が「お越し」と同類と考えている(「~になる」の二重敬語っぽい使われ方が許容されそうな動詞。あれ? 「おいで」もか)「お見え」「お召し」は△でしょう
「お目見え」なんて言葉もアリの気がしましたが、意味的にヘンですね。

 ヒトゴトかワガコトですか。当方のムチャなアプローチも的外れでなかったのかも。
 もしかすると……ワザワザは本来、ヒトゴト限定だったのかもしれません。そんなことはないか(笑)。
 どちらかと言うとヒトゴト寄りのはずの自然現象などが、ワザワザに関してはワガコト寄りなのは、興味深く思います。

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[15] 2014年01月29日 21:14

>>[14]
 なるほど。「来る」系統に限られていますね。盲を啓かされました。ありがとうございます。
  我が国へのわざわざの御留学
ではいかがでしょうか?

 ヒトゴト・ワガコトという概念を文法に利用としたのも渡辺実です。

 ヒトゴト領域からワガコト領域への移動こそが「来る」ですよね。
 そうであれば、動作がヒトゴトからワガコトになされれば、ワザワザノが可能ではないかという予想が立ちます。
  当方へのわざわざの御挨拶
  当方へのわざわざの御伝言
  当方へのわざわざの御心付け
などはいかがでしょうか。
 ただし、
 *当方へのわざわざのプレゼント
を考えると、語彙に縛りがありそうです。

 自然現象は、ヒトゴトではないと思います。自然現象に気は遣わないでしょう。尊敬の対象にもなりません。
 また「労力」という観点からも、自然現象にワザワザがつかないことは説明できるのではないでしょうか。

 ワザワザとワザワザノは明らかに振る舞いが異なるので、区別したほうがいいと思います。

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[16] 2014年01月29日 21:46

>>[15]  ブラインドではないでしょう。

「ワザワザノ名詞」は自分では使いそうにないので、語感が働きませんが……。

  我が国へのわざわざの御留学
 ならアリかもしれません。

  当方へのわざわざの御挨拶
  当方へのわざわざの御伝言
  当方へのわざわざの御心付け

 どこまで広げられるかは……謎です。
 
>ワザワザとワザワザノは明らかに振る舞いが異なるので、区別したほうがいいと思います。
 ワザワザノは原則はナシとして、ただし例外は……と考えるのが無難ですかね。

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[17] 2014年01月31日 19:08

>>[16]

 原則なし、というのはきつすぎるのではないかと思います。副詞にはノをとって名詞修飾するものが結構あります。そして、それらについても、副詞の場合と名詞修飾の場合で色々な差が観察されます。
 ワザワザとワザワザノの2つを、関係がありつつも別のものと認め、それぞれの制限は制限として認めれば済むのではないでしょうか。

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[18] 2014年02月01日 13:28

>>[17]

「原則なし」はきつすぎますか……。
 ここに関しては、alcの説明を借りるのが妥当ですかね。
================引用開始
「わざわざの」は「せっかくの」に比べて生産性が低く(形式化が進んでおり)、後に続く名詞が「せっかくの」ほど自由ではないようです。
================引用終了

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ほとんどの人が間違っている「前門の虎、後門の狼」の意味

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【11】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1906376407&owner_id=5019671

mixi日記2014年02月日から

 最近知ったブログに、言葉に関するおもしろい話がいろいろのっている。
 まともなコメントがめっきり減った某SNSより有用な気さえする。(←オイ!)
 バックナンバーを見ていくと興味深い話が多々あるが、先日ビックリしたのが下記。
【前門の虎、後門の狼。(ダイヤモンドオンライン)】
http://blog.goo.ne.jp/goonosh100/e/5b4ef2f715dbbf8ddbc45a4472ed58d2

「前門の虎、後門の狼」……誰でも知っている諺(正確には「故事成語」だと思うが、メンドーなので諺にしておく)だろう。
 意味は下記のとおり。
http://kotobank.jp/word/%E5%89%8D%E9%96%80%E3%81%AE%E8%99%8E%E5%BE%8C%E9%96%80%E3%81%AE%E7%8B%BC?dic=daijisen&oid=10666000
================引用開始
前門(ぜんもん)の虎(とら)後門(こうもん)の狼(おおかみ) 【前門の虎後門の狼】

《趙弼「評史」から》一つの災いを逃れても別の災いにあうたとえ。
================引用終了
 
 そうなんだ。手元の『成語林』も同様。
 言いかえるなら、「一難去ってまた一難」が近そうだ。
 o( ̄ー ̄;)ゞううむ
「複数の強敵に(挟み撃ちで)攻撃されることのたとえ」で使われていると思っていた。↑のブログを見ると、使用例は全滅。よかった。ホニャは当方だけではなかった。
 調べてみると、奇妙なことがわかった。
 下記を見てほしい。語釈はほかの辞書と同じだが、問題は「解説」の部分。

【故事ことわざ辞典】
http://kotowaza-allguide.com/se/zenmonnotora.html
================引用開始
前門の虎、後門の狼
【読み】 ぜんもんのとら、こうもんのおおかみ
【意味】 前門の虎後門の狼とは、一つの災難を逃れても、またもう一つの災難が襲ってくることのたとえ。

【前門の虎後門の狼の解説】
【注釈】 趙弼『評史』 にある「前門に虎を拒ぎ後門に狼を進む(表門で虎の侵入を防いでいるときに、裏門からは狼が侵入してくるの意味)」から。
前後から虎と狼に挟み撃ちされては、勇者であってもたち打ちできないということ。
【出典】 趙弼 『評史』
【注意】 「前門の狼後門の虎」は誤り。
【類義】 一難去ってまた一難/追っ手を防げば搦め手へ回る/虎口を逃れて竜穴に入る/前虎後狼/火を避けて水に陥る/禍去って禍また至る
【対義】 -
【英語】 A precipice in front, a wolf behind.(前に絶壁、後ろに狼)
【用例】 「コストは上がるし売り上げは下がるしで、うちの会社は前門の虎後門の狼という状態だ」
================引用終了

 元々の趙弼『評史』 の状況は、「挟み撃ち」にしか見えない。
 しかも用例の「コストは上がるし売り上げは下がるしで、うちの会社は前門の虎後門の狼という状態だ」も「挟み撃ち」の意味で使ってるとしか思えない(笑)。
「一難去ってまた一難」なら、「コストの上昇を経営の合理化でなんとかしのいだと思ったら、今度は売り上げの減少かよ」くらいだろう。
 要するに、原典は「挟み撃ち」の意味だが、なぜか辞書は「一難去ってまた一難」の意味にしていて、世間は「挟み撃ち」の意味で使っている。
 これは「誤用」が元々の意味になっているってこと?
 訳わかんねえ(泣)。

 ヨタ話をもう少し。
 難を避けようとしてもっとヒドい状態になることをなんと言うか。
 これは前に調べたことがある。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1440119954
================引用開始
水たまりを避けて電柱に激突するみたいな話ですよね(笑)。
一応「小難を逃れて大難に遭う」というみたいです。あまり聞かないことわざですが。

英語だと下記のように言うそうです。
>Jump from the frying pan into the fire.
>フライパンから火の中へ。状況がますます悪化すること。
http://www.rondely.com/zakkaya/prv/prov2-2.htm

この直訳の「フライパンから火の中へ」でもよいのでは。これを「一難去ってまた一難」と訳すこともあるようですが、「小難を逃れて大難に遭う」とはちょっと違うと思います。
================引用終了

【せっかく わざわざ わざと あえて】辞書〈2〉

 下記の続き。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2941.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1920521334&owner_id=5019671

 どうにもよくわからないのでトピを立ててみた。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=75665462&comment_count=10&comm_id=398881

 ウーン。
 もしかすると当方はalcのあの記事と相性が悪いのかもしれない。たいていの記事はスンナリ読めるんだけど。
 コメント[4]でいくつか例文をいただいた。
 〈1〉で考えたことを確認してみたい。ナンバーをつけ、体裁は〈1〉と合わせしまう。(←オイ!)
  10){せっかく/わざわざ}京都まで来たのだから、金閣寺を見て帰ろう。
  11){せっかく/わざわざ}京都まで来たのに、金閣寺を見ないで帰るのは残念だ。
  12){せっかく/わざわざ}のお越しなのですから、ぜひ、これをお持ち帰りください。
  13){せっかく/わざわざ}のお越しなのに、何のお構いもできなくてすみません。
  14){せっかく/わざわざ*}の留学なのだから、日本語以外のことも学んで帰りたい。
  15){せっかく/わざわざ*}の留学なのに、日本語以外のこともは何も学べなかった。
  16)行かなくてもいいのに{*せっかく/わざわざ}彼の家まで行った。
  17){せっかく/わざわざ*}の休みなのだから、どこかへ出かけたい。

 10)11)を見ても、「わざわざ鎌倉に来たのだから、長谷まで足をのばそう」を×にする理由はないと思う。
 12)13)は、alcに出てきた「わざわざのおいで」と同様で「わざわざの」が使えるレアケース。一種の慣用句かなぁ……。偶然か必然か、「わざわざのおいで」も「わざわざのお越し」も、相手が「わずわざ来てくれたこと」に感謝している。そういう使い方が多いのだろう。〈1〉の追記で書いた「わざわざ来てくれてありがとう」も、個人的にとくに問題はないと思う。
 14)15)は通常は「わざわざの」が×の例。これが接続だけの問題であることは、下記のように書きかえるとわかる。
  14)’{せっかく/わざわざ}留学したのだから、日本語以外のことも学んで帰りたい。
  15)’{せっかく/わざわざ}留学したのに、日本語以外のこともは何も学べなかった。
 16)は「行かなくてもいいのに」がついているのでわかりにくいが、「せっかくは単文には×」の一種だろう。下記のように書きかえると、「行かなくてもいいのに」でも「せっかく」が使える。ちょっとヘンかな。16)’’のように「のに、」を減らすとずっと自然になる。
  16)’行かなくてもいいのに、せっかく彼の家まで行ったのに、会えなかった。
  16)’’行かなくてもいいとは思いながら、せっかく彼の家まで行ったのに、会えなかった。
 17)は「わざわざの」が×と、自然現象などの合わせ技。ちょっと変形して18)にする。18)’のように「わざわざの」を解消しただけではまだ不自然。「休みが3日続く」が自然現象と同様に扱えることは、「好天が3日続く」と置きかえればわかる。18)’’なら自然だろう。
  18){せっかく/わざわざ*}の3連休なのだから、どこかへ出かけたい。
  18)’{せっかく/わざわざ*}休みが3日続くのだから、どこかへ出かけたい。
  18)’’{せっかく/わざわざ}3連休を取ったのだから、どこかへ出かけたい。


【せっかく わざわざ わざと あえて】辞書〈3〉

mixi日記2014年02月07日から

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=75665462&comment_count=10&comm_id=398881
 トピがちょっとおもしろい展開になった。
 コメント[12]で下記のような話が出る。
 わざわざの起こしなのだから○
 わざわざの留学なのだから×
 わざわざのご留学なのだから○

 コメントを回収しておく。
 〈2〉に引用した例文に続いてこういうやり取りができると、mixiもまだ捨てたもんじゃないと思う。

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[14] 2014年01月29日 20:55

>>[12]

 いろいろヒントをいただいた気がします。ありがとうございます。
 ワザワザノに続きそうな名詞を考えてみました。いずれも尊敬語で「来る」系なのは、とても偶然とは思えません。
  お越し 
  おいで
  お運び
  ご来店
  ご訪問(微妙?)
  ご足労(微妙?)

「ご留学」にはちょっと異和感があります。漢語系だから……とも思いましたが、「ご来店」がアリならその線は疑問です。なぜなんでしょう。

 ちなみに、当方が「お越し」と同類と考えている(「~になる」の二重敬語っぽい使われ方が許容されそうな動詞。あれ? 「おいで」もか)「お見え」「お召し」は△でしょう
「お目見え」なんて言葉もアリの気がしましたが、意味的にヘンですね。

 ヒトゴトかワガコトですか。当方のムチャなアプローチも的外れでなかったのかも。
 もしかすると……ワザワザは本来、ヒトゴト限定だったのかもしれません。そんなことはないか(笑)。
 どちらかと言うとヒトゴト寄りのはずの自然現象などが、ワザワザに関してはワガコト寄りなのは、興味深く思います。

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[15] 2014年01月29日 21:14

>>[14]
 なるほど。「来る」系統に限られていますね。盲を啓かされました。ありがとうございます。
  我が国へのわざわざの御留学
ではいかがでしょうか?

 ヒトゴト・ワガコトという概念を文法に利用としたのも渡辺実です。

 ヒトゴト領域からワガコト領域への移動こそが「来る」ですよね。
 そうであれば、動作がヒトゴトからワガコトになされれば、ワザワザノが可能ではないかという予想が立ちます。
  当方へのわざわざの御挨拶
  当方へのわざわざの御伝言
  当方へのわざわざの御心付け
などはいかがでしょうか。
 ただし、
 *当方へのわざわざのプレゼント
を考えると、語彙に縛りがありそうです。

 自然現象は、ヒトゴトではないと思います。自然現象に気は遣わないでしょう。尊敬の対象にもなりません。
 また「労力」という観点からも、自然現象にワザワザがつかないことは説明できるのではないでしょうか。

 ワザワザとワザワザノは明らかに振る舞いが異なるので、区別したほうがいいと思います。

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[16] 2014年01月29日 21:46

>>[15]  ブラインドではないでしょう。

「ワザワザノ名詞」は自分では使いそうにないので、語感が働きませんが……。

  我が国へのわざわざの御留学
 ならアリかもしれません。

  当方へのわざわざの御挨拶
  当方へのわざわざの御伝言
  当方へのわざわざの御心付け

 どこまで広げられるかは……謎です。
 
>ワザワザとワザワザノは明らかに振る舞いが異なるので、区別したほうがいいと思います。
 ワザワザノは原則はナシとして、ただし例外は……と考えるのが無難ですかね。

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[17] 2014年01月31日 19:08

>>[16]

 原則なし、というのはきつすぎるのではないかと思います。副詞にはノをとって名詞修飾するものが結構あります。そして、それらについても、副詞の場合と名詞修飾の場合で色々な差が観察されます。
 ワザワザとワザワザノの2つを、関係がありつつも別のものと認め、それぞれの制限は制限として認めれば済むのではないでしょうか。

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[18] 2014年02月01日 13:28

>>[17]

「原則なし」はきつすぎますか……。
 ここに関しては、alcの説明を借りるのが妥当ですかね。
================引用開始
「わざわざの」は「せっかくの」に比べて生産性が低く(形式化が進んでおり)、後に続く名詞が「せっかくの」ほど自由ではないようです。
================引用終了

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「了解」「了解です」「了解しました」「了解いたしました」〈5〉

 下記の続き。
【了解 了解です 了解した 了解しました 了解いたしました──大門圭介御用達?】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2581.html

 質問板にはいろいろ貴重なコメントをいただいた。だが、残念なことに「了解しました」「了解いたしました」が不適切な理由になりそうなものは……。
【「了解しました」「了解いたしました」が不適切な理由】
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8456636.html

 いままで見たもののなかでは、下記1)がイチバンいいと思う。
「了解」「了解です」「了解しました」「了解いたしました」〈2〉に書いたことを再掲しておく。

1)【「了解しました。」は敬意表現にならないか。】
http://www.ninjal.ac.jp/QandA/vocabulary/ryokai/
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〈「了解」に敬意は含まれていないが、あらたまった漢語なので、使う人は〈敬意〉を含むと勘違いしているのではないか〉。
 そういう考え方をするなら、「承知」も「了承」も×だろうね。語尾を別にすると、敬意を含んでいるのは、謙譲語の「承る」「承りました」あたりだろう。「かしこまりました」も敬意を含んでいるけど、これが謙譲語か否かというのは別の話になるのでパス。
【ネタ元4】で肝心なのは、〈本来待遇の意味を含まない「了解しました。」が,どうして「ぶっきらぼう」に感じるのか,と探究しても,理屈で余りはっきりとは説明はつかない〉ってこと。要は、論理的な理由はないってこと。
 もうひとつ大事なのは下記の部分。
================引用開始
結局思い当るのは,日常の言語生活上の,円滑なコミュニケーションに肝心なのは,もっとふさわしい言葉があれば,そちらの方がよい,とすべき,ということです。いうまでもなく,「わかりました。」「かしこまりました。」「承りました。」など,別にもっと良い言い方が,いろいろあるではないか,その場合には,それに譲ればよい,ということです。
================引用終了
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 新たに2)を見つけた。これは3エントリーにわたる力作。
「軍隊用語っぽい」に関しても〈2〉に書いた。
================引用開始
 軍隊や刑事ドラマでは目上に使わなかった……ではなく、話が逆だろう。簡潔を重んじるために使われた「了解」は、元々は一種の業界用語として軍隊などで上下関係抜きで使われていた。でも「ぶっきらぼうで敬意が不足」に感じられるから、現代では目上には×ってこと。「了解です」も「ぶっきらぼうで敬意が不足」気味だから×。「了解(いた)しました」が×なのは、濡れ衣トバッチリを受けているだけって気がする。
================引用終了

2)【「分かった」の敬語 その2 (「了解いたしました」「了承いたしました」「うけたまわりました」)】
http://dora0.blog115.fc2.com/blog-entry-45.html
================引用開始
了解いたしました。
この表現は、結構良く見かけます。
「あなたの言うことを良く理解したよ」という気持ちを表明する意味では、かなり適切な熟語である気がします。
でも、あまり好まない人も多いですよね。
「軍隊用語っぽい」「くだけた感じがする」など、批判的な感情を持つ人が結構います。
不快に思う人がいるのなら、なるべく避けておいた方が良いですよね。
================引用終了

 
 ただし、どちらも「了解しました」「了解いたしました」が不適切な「論理的な理由」にはなっていないと思う。現段階ではやはり〈2〉に書いたことを結論にするしかない。
================引用開始
 結論。
 目上に「了解(です)」はやめたほうがいい。「了解(いた)しました」を×にする論理的な理由はない。
 しかし、ここまで「了解(です)」「了解(いた)しました」の評判が悪くなってくると、例によって使わないほうが無難。
 国立国語研究所がおすすめの「わかりました」「かしこまりました」「承りました」あたりを使うべきだろう。当然のことだけど、まず相手の言っていることは理解してね。
 ネット記事では「わかりました」も×なんて主張も目にする。根拠もなくそんなこと言われてもさぁ。
================引用終了

 ただ、「わかりました」も要注意って気がしてきた(×とまで言う気はない)。
 理由は2)【「分かった」の敬語 その2 (「了解いたしました」「了承いたしました」「うけたまわりました」)】や、質問板のhakobuluさんの発言をご参照ください。

結局どう改善したかは薮の中──『明日、ママがいない』【13】

【ネタ元34】を見ると、衆院予算委員会で話題になったらしい。厚生労働相のコメント。
「ドラマ、フィクションだからデフォルメもある」
「現場でも年間数十例の虐待事案がある。なくさなければならず、しっかり対応したい」
 なんかまったく違う方向に動いてないか。
【12】の【ネタ元32】の元記事は案の定削除されたらしい。あの内容じゃしょうがないよ。

 で、昨日が期限だった日テレの変更方針の話。
「具体的な改善点の説明はご容赦してほしい」ですか。一般的には典型的な誤用では? 「容赦していただきたい」か「ご容赦いただきたい」くらいかな。
 ストーリーの変更点を明かすとネタバレになるからね。でもさ。「オフレコ」を条件に台本の変更点を見せてもらわないと、どう直したかはわからないと思うよ。そんなんでよく納得したね。大人の取引かな。だって抗議して注目を集めたために調査されそうなんだもん。これ以上ないヤブヘビ。

 ここからは予想。登場人物のニックネームはかわらないだろうね。呼びかける回数を減らすかもしれないけど、そんなことにどんな意味があるんだ?
 ストーリーはマイルドになるだろうね。
 だって第1話、第2話は話題づくりのためにハードな内容で、あとは徐々にハートフルな方向につくっていたんだから。第3話の段階でそう感じられたんですけど。「ペット云々」の話が第4話以降に消えていたら、変更なのか元々そういう感じになっていたのか視聴者にはわからない。
 日テレが最初から「最後まで見てほしい」と言っていたのは、こういうことだろう。最初はハードだけで徐々にソフトになる……それは変更ではなく既定路線。
 これで丸くおさまるなら、いったいなんのための抗議だったのか。
 これで注目を集めて視聴率急上昇なら日テレは笑いが止まらない。
 でもそうはなっていないみたい。 
 こんなアヤのついたドラマは受け入れられないんじゃないかな。ちょっとでもヘンな点があったら、「変更」に見える。視聴者が白けるって。
 相変わらず過激だったら叩かれ、ヌルくなっていたら批判され……さてスポンサーはどう動くんだろう。
 日テレがもっと早くにまともに対応してればこんなことにはならなかったの。
 個人的には……最初から言っているようにドラマとしてはおもしろいから見つづけると思う。ただ、いろいろアラが見えて……。

【ドラマ視聴後の感想】
 第4話はとくに矛盾点が多かった気がする。これが「変更」のせいなのか、元々だったのかは薮の中……。


【1】~【12】に関しては下記参照。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2950.html


【ネタ元34】毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140203-00000068-mai-pol&
================引用開始
<明日、ママがいない>厚労相「現実の児童養護施設を調査」
毎日新聞 2月3日(月)19時25分配信

 田村憲久厚生労働相は3日の衆院予算委員会で日本テレビ系の連続ドラマ「明日、ママがいない」が児童らに与えている影響について「入所している子に自傷行為があったとの報道がある。全国児童養護施設協議会に確認し調査したい」と述べ、調査に乗り出す考えを示した。日本維新の会の中田宏氏への答弁。

 同協議会は日本テレビ側に人権への配慮を要請している。中田氏は、ドラマの内容について「施設長が(児童に)『ペットの犬と同じだ』と言うのは全国の施設職員からすれば憤りを禁じ得ない」などと指摘。田村氏は「ドラマ、フィクションだからデフォルメもある」としたうえで、「現場でも年間数十例の虐待事案がある。なくさなければならず、しっかり対応したい」と述べた。【青木純】
================引用終了

【ネタ元35】日刊スポーツ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140205-00000064-nksports-ent
================引用開始
「明日ママ」回答書で子供たちに謝罪
日刊スポーツ 2月5日(水)18時48分配信

 日本テレビにドラマ「明日、ママがいない」(水曜午後10時)の「表現を改善するように」と、抗議していた全国児童養護施設協議会が5日、都内で会見を行い、同局からの回答書の内容と今後の対応を紹介した。同局は抗議を受け、内容の一部を変更する方針を示し、4日に回答していた。

 会見で紹介された同局の回答書には、施設の子供が傷ついたりすることはドラマの意図するところではなく、重く受け止め、衷心より子供たちにおわびすると謝罪。さらにこれまで以上に子供たちに配慮するとし、具体的な改善点の説明はご容赦してほしいとしながら、(暴言やあだ名、子供をペットのように扱うことをやめてほしいという)指摘を重く受け止め、すでに主体的に番組制作に生かしていると記してあった。

 同協議会の藤野興一会長は「当方の主張をご理解いただき、今後のドラマ展開に一定の改善が図られると受け取った。今後も放送を見守りたい」とした。その上で「傷ついた子供に、この文書では謝罪はすまない。公共の場で謝罪してほしいとお願いした。また、あまりにも社会的養護について理解が不足している。理解を深めるようにお願いした」と語った。

 会見には同様に抗議していた全国里親会と慈恵病院側の代表も参加した。3団体ともに「信頼し、今後の放送を見守り、改善を期待する」とした。慈恵病院側はBPOに審議の申し立てを行っていたが、今後もあり得る社会的弱者の番組に生かしてほしいと、申し立ては取り下げないという。
================引用終了

「了解」「了解です」「了解しました」「了解いたしました」〈4〉

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【11】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1906376407&owner_id=5019671

mixi日記2014年02月02日から

 総集編は下記。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2581.html

 明日からは仕事モードに入るので、今日中にメモしておく。
 ウーン。この「明日から入る」もいけない例かも。
 行き詰まった時ようにとっておくという考え方もあるけど……。そういう息抜きネタはいろいろある。

 少し前に、「了解(いた)しました」を貶めるネットコラムがあった。ありふれた話なので、全文はひく気にならない。
【「了解しました」はNG。正しい敬語の基本】
http://getnews.jp/archives/505408

 ニュース日記を読むと、疑問を感じている人が何人かいた。そりゃそうだろう。久しぶりにいくつかの日記に乱入(誤用だって)してみた。下記は一例。
(略)

 勢い余って質問板を立ててみた。なんだかなぁ……。
【「了解しました」「了解いたしました」が不適切な理由】
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8456636.html

 根拠になりそうなことが『敬語』に書いてあるらしいことは〈2〉で書いた。
http://okwave.jp/qa/q2329408.html
================引用開始
「了解しました」でも「了解いたしました」でも、敬語としては問題ありません。ただし、#3の方のおっしゃるとおり「了解」自体に尊敬の意味が含まれていないこと、また一般的な日本の大人社会を考えると、「かしこまりました」などを用いた方が無難でしょうね。
参考文献 菊地康人 「敬語」 講談社学術文庫
================引用終了

 念のためもう一度『敬語』を確認してみた。やはり見当たらないが、もしかすると、以前チェックした下記なのかもしれない。なんだかなぁ……。
 これが根拠になる? 
「謙譲語性は感じられよう」を否定する気はない。でも「結局、謙譲語性はすでに薄く(あるいは失い)、ただ改まった言い方として使われていると捉えるべきことになろう」が結論だろう。
 謙譲語性がわずかに残っている「承知(いた)しました」のほうがふさわしい、という考え方を否定する気はない。でも、そのことが「了解(いた)しました」を×にする理由にはならないだろう。

【読書感想文/『敬語』2】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2415.html
================引用開始
【引用部】
 なお、「持参」「承知」は、「参」「承」という字を含むので、謙譲語性が感じられる面もある(とくに「持参いたしました」「承知いたしました」「承知いたしております」というような場合は、もちろん「いたす」の力にたすけられるところもあろうが、謙譲語性は感じられよう)。が、「昼食は各自持参のこと」「上記の金額を……持参人へお支払いください」(小切手の文面。ちなみに「持参人」という語は関係法規にも見える)、「あなたも承知しておいてください」などのように、謙譲語とは言えない使い方をする場合も少なくない。さらに「ご持参ください」「ご承知の通り」のように尊敬語として使う場合もある(私自身の感覚では、相手とくに目上に「ご持参ください」と言うのは抵抗があり、使わないほうが無難だという気はするが)。結局、謙譲語性はすでに薄く(あるいは失い)、ただ改まった言い方として使われていると捉えるべきことになろう。(P.346~347)
 どこで切ったらよいかわからず、ズルズルと引用してしまった。この「どこで引用をやめたらいいかわからん感覚」は、清水読本の読書感想文を書いたときに近い。
「参」「承」は謙譲語性は薄い、ということを、著者の文体で書くとこういうことになるのだろう。こうなる最大の原因は、著者の知識量があまりにも多いこと。こういう書き方をすると批判しているようにも見えるかもしれないが、決してそんなつもりはない。批判に読めるとしたら、書き手の人損?だろう。
================引用終了

【追記】
 ちょっと気になって、「承知」以外に「承」のつく言葉にどんなものがあるか調べてみた。
 大前提として「承る」と読めば謙譲語。
 下記を見れば明らかなように「うける」を「承ける」と書くこともできる(新常用漢字音訓表外字)。
http://kotobank.jp/word/%E5%8F%97%E3%81%91%E3%82%8B%E3%83%BB%E8%AB%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E3%83%BB%E6%89%BF%E3%81%91%E3%82%8B%E3%83%BB%E4%BA%AB%E3%81%91%E3%82%8B?dic=daijirin&oid=DJR_ukeru_-010
 当然のことだけど、「受ける」「請ける」「承ける」「享ける」は謙譲語ではない。
 さて、「承」のつく熟語。話をわかりやすくするために、「〜する」の形にできるものは「〜する」にする。
  継承する
  承継する
  承合する(初めて聞いた)
  承前
  承諾する
  承認する 
  承服・承伏する

 これらの言葉がどの程度謙譲語性があるのかは、言葉の神様に訊かないとわからない。
 おそらく、「承ける」の意味合いのものは謙譲語性がほとんどない。「継承する」「承継する」「承前」あたりがこれだろう。
 一方、「承る」の意味合いのものは、多少謙譲語性がある気がする。だが、「謙譲語か」と訊かれれば、NOと言うしかないだろう。
 これらの言葉を謙譲語としている辞書があったら教えてください。 

ますます紛糾する一方──『明日、ママがいない』【12】

『明日、ママがいない』に関して日テレが「変更を検討する」ことになったらしい。ただし、それは抗議した団体側の発表。日テレ側から正式なコメントは出たのだろうか?
 物語の制作に携わる側から、事態を懸念する声があがりはじめている(【ネタ元31】)。この騒動に関していち早く問題提起したのはナイナイの岡村隆だったはずだが、その話はおく。
 これ、話が逆じゃないかな。日テレがいつまでもまともな対応をしないからこういうことになったのでは。規制するほうも問題だけど、規制されるようなことをしたほうには責任はないの?
 ちょっと例が違うかもしれないが……。
 マンガでも小説でも写真集でもいいけど、近年はかなり際どいものが出回っている。それでも大目に見てもらっているのは、ギリギリの線を守ってるからじゃないかな。ここであからさまに公序良俗に反するものが出て、業界内では「あれはヤバい」と噂になる。フツーはそこでやめるんだけど、事態を甘く見たのか一向にあらためない。ついに検挙され、ついでと言ってはなんだが、グレーゾーンのものまで一斉に排除されたとする。
 規制するほうが悪いの? 規制されるほうが悪いの?
 
 そんなことを考えていたら、とんでもない話が出てきた。それが【ネタ元32】。
 書き手の水島宏明氏は、ずうっとこの問題を追っている。【ネタ元32】のサイトで過去の記事が読める。
 よりによって、こういう飛び蹴りが出るとは。
〈「明日ママ」の初回放送をリアルタイムで夫の安倍晋三首相と2人で見たという〉
〈「明日ママ」の問題はいずれ国会でも審議されることになりそうだ〉
 もう手遅れなのかもしれない。
 ここまで来た大きな原因は、日テレの対応のマズさだろう。
〈その隣では夫も一緒にドラマを見ているかもしれない〉
 って、ほとんど恫喝のレベルだと思う。

 これで圧力的なものがかかって事態が急変……というのもどうかと思う。またぞろヒステリックに騒ぐ方々が出てくるような。
 でもさぁ。
 多くの関係者の気持ちを害し(当方のキャラだとなかなか「傷つけ」とは書けない)……。
 ドラマ制作サイドも、大半はある意味犠牲者だろう。
 当然、出演者だって犠牲者だろう。
 視聴者は……どうなんでしょうね。ただ、こんなに話題になっているのに視聴率は伸びないのはなぜなんだろう。

 遅い時間に飛び込んできたのが【ネタ元33】。
【速報】「明日ママ」で日本テレビが慈恵病院を訪問 内容変更の方針を伝達
http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20140201-00032228/
〈未確認だが、すでに台詞を変えた「一部撮り直し」の撮影が始まっているらしいという情報がテレビ関係者の間で噂として広がっている〉ってホント?
 この記事を読む限りでは、日テレ側は「直さない気満々」に見えるが。

 
【1】~【11】に関しては下記参照。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2950.html




【ネタ元31】TOCANA 2014年2月1日 09時00分 (2014年2月1日 19時29分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20140201/Tocana_201402_post_3580.html?_p=1
================引用開始
「明日、ママがいない」の方向転換に懸念の声! 東野幸治も「世界観は壊さないで」
TOCANA 2014年2月1日 09時00分 (2014年2月1日 19時29分 更新)


『明日、ママがいない』(日本テレビ)が方針転換をする。
 現在、世間を賑わせている『明日、ママがいない』の是非を巡る論争。議論のきっかけとなったのは、第1話放送後、慈恵病院が「フィクションだとしても許される演出の範囲を超えている」と異を唱えたことだ。
「児童養護施設へ入所する前に家庭で虐待を受けたお子さんの、傷ついた心のケアの問題です。虐待を受けた中には、トラウマ(心的外傷)の影響から脱却できないケースがあります。友達が冗談で投げかけた『ポスト』『ロッカー』『ドンキ』などの言葉も、虐待を受けた子どもの心には刃物のように突き刺さり、フラッシュバックの引き金になりかねません」(慈恵病院 文責:産婦人科部長 蓮田健)
 現在、児童養護施設に住む子どもたちだけでなく、このドラマを見ることでフラッシュバックし、リストカットした若者もいるらしい。それは、重く受け止めなければいけない事実であり、日本テレビ側もドラマの内容の改善を約束したと発表された。
 では、今回の件を、ドラマや映画制作関係者はどう見ているのか?
「元々のテーマがナーバスなもので、それに対する意見があれば、真摯に受け止めなければいけない。言い分は充分に理解できます。ただ、内容の変更をするのではなく、時間帯を遅らせるという手もあったかなと思います。22時からのドラマということでチャレンジした部分もあるのでしょうが、今や22時のドラマも、大人のみでなく、子どもを考えて作らなければいけない。このような内容で伝えたいことがあるのならば、映画でR-15にするとか、もっと遅い深夜ドラマにするとかしかないのかな・・・と。いや、深夜でも批判は起きるかもしれないですね。これからは、より配慮したドラマを作らなければいけなくなるという認識を持っています」
 この問題を『ワイドナショー』(フジテレビ)にて振られた映画監督の木村大作は、
「そういう日本なんだよ。なんだか知らない規制をかけるんだけど、大きな規制に繋がっていくから俺は嫌だね。自由にやったらいいんだよ。それがダメなら観なきゃいいじゃないか。むかしの(1994年に放送された『家なき子』)、『(同情するなら)金をくれ!』は、流行り言葉になったのに」
 と、『家なき子』(日本テレビ)は今の時代では許されないだろうと嘆く。
「(クレームに対し)ポストっていうあだ名が徐々に変わったり、(放送を続けるのならば)世界観は壊さないで継続してほしいですね」と東野幸治は懸念していたが、それは杞憂では終わらず、おそらく『明日、ママがいない』は世界観が変わったドラマになるのだろう。
日本は民主主義国家のため、表現の自由が認められている。その一方で、視聴者の反論が噴出したり、視聴率が悪化すると、TV番組は方向転換をせざるを得ない。本来は、是々非々の議論でスタンダードを決めていくべきなのだが、なかなかスタンダードがみつからず、作る側が萎縮している。もちろん、児童養護施設側の訴えは正当であると思う。だが、ドラマで描かれていること以上に悲惨な虐待やイジメもたくさんあるのではないだろうか。
 では、このようなドラマを制作する時には、どのような配慮が必要なのか? 時間帯なのか? そもそも、過激な内容をTVという公共の電波で流すことはNGなのか? 今回の件をきっかけに、識者を中心に論じるべきだ。この件に関して、松本人志はこう述べている。「いたずら半分、面白半分でクレームしてくるものまで対応しちゃうと、どんどん面白くなくなっていく。(児童施設の)この方々はマジで止めてほしいと思っている。そうじゃなくて、乗っかって面白半分の人たちがいるじゃないですか? ここが"悪"だなと思う。これで番組が終わったら、クレームしたら番組って終わるんだってなる。作り手はやりづらくなる」
(TV Journal編集部)
================引用終了

【ネタ元32】
http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20140201-00032194/
================引用開始
【特報】ドラマ「明日ママ」初回を夫と一緒に視聴したアッキーこと昭恵夫人が「とても心を痛めています」 

水島宏明 | 法政大学教授・元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクター
2014年2月1日 9時28分

(略)


水島宏明
法政大学教授・元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクター
1957年生まれ。東大卒。札幌テレビで生活保護の矛盾を突くドキュメンタリー 『母さんが死んだ』や准看護婦制度の問題点を問う『天使の矛盾』を制作。ロン ドン、ベルリン特派員を歴任。日本テレビで「NNNドキュメント」ディレク ターと「ズームイン!」解説キャスターを兼務。『ネットカフェ難民』の名づけ 親として貧困問題や環境・原子力のドキュメンタリーを制作。芸術選奨・文部科 学大臣賞受賞。2012年から法政大学社会学部教授。
================引用終了

2014年01月の朝日新聞から

【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html
【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html

●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html

●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-194.html


【2014年01月】


14-01-01
12日
〝殺しの仕事〟を引退し、老人ホームに入居した下嶋(北大路欣也)。ある夜、彼が命を奪った兄貴分の菊池(勝野洋)の幽霊が現れる。下嶋に菊池は、ホームの看護師、沙織(木南晴夏)の命を救うため、彼女と不倫関係にある医師の川西(萩原聖人)を殺す仕事を頼む。(朝刊24面)
 記者不明。読点の打ち方の資料として。「最後の仕事」(テレビ朝日)の紹介記事。必要なのは最後の一文だが、念のため全文をひいておく。最後の一文のカッコ部を削除する。
【原文】
下嶋に菊池は、ホームの看護師、沙織の命を救うため、彼女と不倫関係にある医師の川西を殺す仕事を頼む。
 49文字だからさほど長くない。その割に読みにくいのは、主として読点のせいだろう。
 1つ目は「逆順の読点」。2つ目は同格の読点。3つ目は複文の読点(「省略の読点」とも言える。「ために」の「に」を入れれば読点は不要になる)。こういうグチャグチャした一文は、読点を極力減らすべき。下記のようにすれば読点はなくてもいい。
【修正案1】
ホームの看護師である沙織の命を救うために彼女と不倫関係にある医師の川西を殺す仕事を下嶋に菊池は頼む。
「看護師である」は嫌いだけど、「の」にすると「の」が3連続になるので避けた。同格の読点は「・」にする書き方もある。「看護師として働く」などにかえるテもある。【修正案1】は間違いではないが、いかにもぎごちない。通常、主語(こう読んでおく)を先に出して「逆順の読点」を打つほうがいい。
【修正案2】
菊池は、ホームの看護師である沙織の命を救うために彼女と不倫関係にある医師の川西を殺す仕事を下嶋に頼む。
 【原文】で「下嶋に」も前に出したのは、主人公は下嶋という意識があったのだろう。もしそう考えるなら、下島を主語にするのが素直ってことになる。
【修正案3】
下嶋は菊池に、ホームの看護師である沙織の命を救うために彼女と不倫関係にある医師の川西を殺す仕事を頼まれる。
 これでもモタつき気味だし、わかりにくいのは登場人物が多すぎるからだろう。既出の2人に加え、新出の2人が一文にいるのは相当無理。結論としては下記くらいだろう。
【修正案4】
下嶋は菊池に医師の川西を殺す仕事を頼まれる。ホームの看護師で、川西と不倫関係にある沙織の命を救うためだった。


14-01-02
18日
 実際的な挑戦権争いからの脱落と、残留を目指すせめぎ合い。(朝刊26面)
 後藤元気記者。もはや定番の「せめぎ合い」。それを別にしても、わかりにくい気がする。「実際的」ってなんなのだろう。「実質上」でもないようだ。文の意味は、「一方は挑戦権への望みをつなぐために。もう一方は残留を目指すために」くらいなんだろう。「脱落を目指している」とは思えない。


14-01-03
21日
それでも、まるで隙のない取り口で一気に押し出し、土つかずの10連勝。(朝刊21面)
 記者不明。大相撲の記事。「まるで」をこういうふうに使えるのだろうか。
http://kotobank.jp/word/%E4%B8%B8%E3%81%A7?dic=daijirin&oid=DJR_marude_-010
================引用開始
まる‐で【丸で】
[副]
1 違いがわからないほどあるものやある状態に類似しているさま。あたかも。さながら。「この惨状は―地獄だ」「―夢のよう」
2 (下に否定的な意味の語を伴って)まさしくその状態であるさま。すっかり。まったく。「―だめだ」「兄弟だが―違う」
================引用終了
 辞書の例文なら何も異和感がない。「まるで隙のない」だって「下に否定的な意味の語を伴って」いるし、意味は「まったく」。なぜヘンな感じなのか、微妙すぎてわからない。


14-01-04
23日?
http://www.asahi.com/articles/ASG1R5449G1RTZNB01G.html
================引用開始
やっくん事故現場付近、進路変更禁止へ 中国道
2014年1月23日20時55分

 タレントの桜塚やっくん=本名・斎藤恭央=さん(当時37)らが死亡するなど事故が多発している山口県の中国自動車道下り線の一部区間(2・2キロ)を、県公安委員会が進路(車線)変更禁止区域にすると決めた。2月上旬にも規制を始める。
 規制するのは同県美祢(みね)市の美祢インターチェンジ(IC)―美祢西IC間。県警によると、両IC間(13・5キロ)では昨年1年間に事故が100件起き、このうち桜塚さんが死亡した事故を含む48件がこの2・2キロの区間に集中していた。このため車線変更禁止にする。トンネルの内部以外が車線変更禁止になるのは珍しいという。
================引用終了
 記者不明。マイミクの日記で知って、こんなホニャララなWebニュースは紙ではどう修正されていると考えた。紙面で探したが見つからない。目が悪くなったのか、紙面にはなかったのか。昔はこういう作業を仕事にしていたこともあるんだが(泣)。
 問題は「トンネルの内部以外が車線変更禁止になるのは珍しいという。」の部分。条件の限定が抜けている。「(県内の)中国自動車道では」……etc.がないとおかしい。日本中の道路には、かなりの数の「車線変更禁止」の区間があるはず。


14-01-05
29日(朝刊37面)
http://www.asahi.com/articles/ASG1X5TD4G1XULFA028.html
================引用開始
タクシー初乗り、東京都心730円に 増税で全国値上げ
2014年1月29日08時15分

 国土交通省は28日、消費税率が8%に上がる4月から、全国のタクシー運賃を10円単位で引き上げる方針を固めた。増税分を転嫁し、10円未満を四捨五入する。初乗り運賃の上限は、東京都心部は710円から730円に、大阪府は660円から680円になる。
 タクシー運賃は、国交省が地域ごとに初乗り運賃や加算運賃の上限を決める。初乗りの上限は名古屋市が500円から510円に、福岡市(小型車、初乗り1・2キロ)は550円から570円に上がる。実際の運賃は各社ごとに国交省に申請するが、上限の運賃にする会社が多いとみられる。
 距離ごとに加算される運賃は、加算までの距離を短くすることで増税分を転嫁する。たとえば東京都心の場合、現在288メートルごとに90円が加算されるが、これを約3%短くする。首都圏の鉄道・バス各社はICカード利用者向けに1円刻みの値上げを行うが、タクシーはICカード利用者が少ないため10円刻みにする。(木村聡史)
================引用終了
 木村聡史記者。これもWebニュースで見た。紙面も同様だった。問題は「各社ごとに」。単純に重言だろう。「会社ごとに」くらいか。「各社が(独自に)」だとちょっとヘン。


14-01-06
18日(朝刊b4面)
http://www.asahi.com/articles/ASFDN64FGFDNUCFI00K.html
================引用開始
(be report)乱発される「大丈夫」の研究
2014年1月18日15時00分

その日本語、大丈夫ですか?

 ふと気づけば、最近、街中でも職場でもやたらと耳にする言葉がある。「大丈夫ですか?」「大丈夫です」。本来の意味ではない。「大丈夫って何?」と問い返したい思いに駆られた人は多いはず。なぜ意味が広がり、重宝がられるのか。「大丈夫問題」を考えてみました。

 ■イエスかノーか不明

 まずはイラストの上半分の絵を見て欲しい。これは、東京都内に住む教職員の男性(54)が、マッサージ店で体験した実話だ。
================引用終了
 中島鉄郎記者。相当長い文章だが、とくに目新しい発見はなかった。(←何様!)
【一応の結論】
294)【「大丈夫ですか」考 日本語】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1574884694&owner_id=5019671
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1553.html
341)【「全然」「まったく」「とても」Yahoo!知恵袋】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1625270299&owner_id=5019671
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1641.html

2013年12月の朝日新聞から

【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html
【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html

●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html

●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-194.html


【2013年12月】

 うーむ。12月は1ネタか。
 まあいろいろあって新聞なんてほとんど読んでなかったような……。
 来月は頑張りまーす。


13-12-01
15日
 中国では2008年、有害物質メラミンの入った中国産粉ミルクで乳児が亡くなる事件が発生。(朝刊39面)
 記者名は(岩崎生之助、広州=小山謙太郎)になっている。「亡くなる」が敬語か否かについては結論がほぼ出ている。
【読書感想文/『敬語再入門』(菊地康人/講談社学術文庫/2010年3月10日第1刷発行)】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1824714512&owner_id=5019671
================引用開始
【引用部】
Q.「なくなる」は「死ぬ」の尊敬語ですか。
 「死ぬ」という直接的な表現を避けて婉曲に述べた故人への配慮の表現ですが、身内にも使うので、普通の意味での尊敬語とはいえません。むしろ美化語(→§52)系でしょう。「なくなられる」「おなくなりになる」と言って初めて尊敬語になり、これは身内には使えません。(P.61)
 ひとつ疑問が解けた。「なくなる」自体はやはり尊敬語ではない。
【「なくなる」「亡くなる」考 】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1600713314&owner_id=5019671
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1684998175&owner_id=5019671
================引用終了

 尊敬語ではないからフツーの語と同様に使えるかというと、そうは行かない。「乳児が亡くなる事件」には相当異和感がある。「死ぬ」がイヤなら、「死亡する」あたりを使うだろうな。
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