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クレ心27/NHKの受信料は払うべきなのか?3

 下記の仲間。
【クレーマーの心得 お品書き】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-952.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1367137835&owner_id=5019671

mixi日記2014年10月27日から

 下記の続き?
【クレ3/愛のある会話?22──NHKの受信料は払うべきなのか?】2009年04月16日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1139667933&owner_id=5019671

【クレ4/愛のある会話?23──それでもNHKの受信料は払うべきなのか? 2】2009年04月17日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1140585166&owner_id=5019671

 ことの発端は8月某日。
 トピにちょっと書き込んだメモを転載する。
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=13&community_id=6192918&bbs_id=76109028
==============引用開始
 先日、NLINKSの「NHK事業部」のエリア担当者が来ました。
 非常にまともな人で、名刺も置いていきました。詐欺ではなさそうです。
 2か月の約2600円をいま払い、今後規定どおりに支払うのなら、滞納分を無期保留にしてくれるとか。
 〝皆さん〟約2600円を支払っているとか。
 このNLINKSってどういう組織なのでしょう。
==============引用終了


 そして、今月25日、NHKから電話があった。留守電だったり、家人が受けたりで、当方がよったのはひさしぶり。
==============引用開始
 本日18時頃、NHKから電話があった。部署は訊き忘れたがO石さんという女性だった。
 忙しいので、手短かに願いたい。何分かかるか、と訊くと、2~3分だというので話を聞くことにした。
 まず、先日NLINKSという会社の人(固有名詞は伏せた)が来たことを話した。数分で済むと言いながら10分以上玄関口に座り込んで食い下がるで、最後には「帰らないなら警察を呼びます」とまで言ってやっとお引き取りいただいたことを話した。
「2600円だかを払えば、いままでの未払い分の支払いは無期延期になると言っていましたが、本当ですか。しかもそういうことを書いた書面が欲しいと言ったら、ないと言われました。そんな口約束を信じることはできないと言ったら、なにやら脅し文句めいたことを並べました。あまりにもしつこいんで、最後は恐ろしくなりました。今後あのようなことはないように厳重に言ってもらえませんか」
「それはたいへん失礼しました」
「別に謝ってもらう必要はありませんが、本当にいままでの未払い分の支払いは無期延期になるのでしょうか」
「それは、お客様のご都合のつく時期までお待ちするという意味です」
「いいえ。はっきり無期延期とおっしゃいました。何度か確認しました。そんなバカな話はありえないので、詐欺じゃないかと思いました」
「詐欺などではございません。ただ、お客様の誤解を招くような言い方をしたことは……」
「誤解はしていません。あからさまな噓に気づいただけです」
「至急事実関係を確認しますので、しばらくお待ちいただけますか?」
「私の言っていることが信用できないなら、どうぞご確認ください。ただし電話を切ってからにしてください。もう5分ほどたっています。約束の時間を過ぎました」
「ただ、未払い分ご請求に関して……」
「申し訳ない。手短かに願いたい、と最初に申し上げたはずです」
「わかりました」
 と言いながらO石さんは電話を切ろうとしない。
「申し訳ない。話が済んだのなら電話を切っていただけませんか。自分から電話を切るのが嫌いなんです」
「こちらからおかけした電話は、お客様が切るまで待つ規則になっています」
 ふーん。客の都合より、会社の規則が優先なのね。
「お願いですから切っていただけませんか。長年の習慣なんです」
「わかりました」
 と、やっと電話が切れた。
 で、彼女はなんの用だったのだろう。
==============引用終了

 次に電話があったら、「先日の件は確認取れました?」と話が始まる。
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「~る」「~する」形の動詞について 平成 25 年度「国語に関する世論調査」から

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【13】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1929935424&owner_id=5019671

mixi日記2014年10月24日から


 平成 25 年度「国語に関する世論調査」の〈6 「~る」「~する」形の動詞について〉。質問は〈「~る」「~する」の言い方を聞いたことがあるか,また使うことがあるか。<問 21>〉らしい。
 文化庁のレポートは下記。
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/yoronchousa/h25/pdf/h25_chosa_kekka.pdf
 質問の趣旨はわかるような気がするが、言葉の選択基準は見当もつかない。順番に辞書を見ていく。断わりがなければ『大辞泉』から。

1)愚痴る
https://kotobank.jp/word/%E6%84%9A%E7%97%B4%E3%82%8B-484237#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
ぐち・る 【愚痴る】
[動ラ五(四)]《「ぐち(愚痴)」の動詞化》愚痴を言う。「いつも―・ってばかりいる」
==============引用終了

2)事故る
https://kotobank.jp/word/%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%82%8B-281166#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
じこ・る 【事故る】
[動ラ五]《「事故」の動詞化。俗語》交通事故を起こす。事故が起こる。「急カーブで―・った」
==============引用終了

3)告る
https://kotobank.jp/word/%E5%91%8A%E3%82%8B-500026#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
こく・る 【告る】
[動ラ五]俗に、(愛を)告白する。「彼女に―・ってふられた」
◆「告白る」とも書く。
==============引用終了

4)きょどる
記載なし。

5)サボる
https://kotobank.jp/word/%E3%82%B5%E3%83%9C%E3%83%BB%E3%82%8B-511896#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
ボ・る 【サボ・る】
[動ラ五]《「サボタージュ」の略の「サボ」の動詞化》怠ける。怠けて休む。「仕事を―・る」
[可能]サボれる
==============引用終了

6)パニクる
https://kotobank.jp/word/%E3%83%91%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%8B-603857#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
パニク・る 【パニク・る】
[動ラ五]《「パニック」の動詞化》慌てふためく。恐慌状態に陥る。「―・って返事ができなかった」
==============引用終了

7)タクる
https://kotobank.jp/word/%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%8B-675388#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
タク・る 【タク・る】
[動ラ五]《「タクシー」の略「タク」の動詞化》俗に、タクシーを利用する。タクシーに乗る。「駅から―・る」
==============引用終了

8)ディスる
https://kotobank.jp/word/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%8B-675496#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
ディス・る 【ディス・る】
[動ラ五]《「ディスリスペクト」の動詞化》(俗に)否定する。批判する。けなす。「大物歌手の商業主義を―・る」
==============引用終了

9)チンする
==============引用開始
ちん・する 【ちん・する】
[動サ変]《調理終了を知らせる音から》電子レンジで加熱する。「飯を―・して食べる」
==============引用終了

10)お茶する
https://kotobank.jp/word/%E5%BE%A1%E8%8C%B6%E3%81%99%E3%82%8B-220617#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88
==============引用開始
大辞林 第三版の解説
おちゃする【御茶する】
( 動サ変 )
〔俗語〕
喫茶店などで飲み物を飲んだりする。または,そのような所へ行って休憩する。 「ごいっしょに-・しませんか」
==============引用終了

 o( ̄ー ̄;)ゞううむ
 ちょっと驚いた10語中8語が『大辞泉』にのっている。『大辞林』の「お茶する」まで入れれば9語掲載か。
 ちなみに残りの1語は下記。
http://zokugo-dict.com/07ki/kyodoru.htm
==============引用開始
きょどる
きょどるとは、挙動不審な行動をとること。
【年代】 1999年   【種類】 若者言葉
『きょどる』の解説
きょどるとは挙動不審の『きょど』に俗語でよくある名詞を動詞化する接尾語『る』をつけたもので、挙動不審な行動や怪しい態度をとることである。また、広義にはそういった行動・態度の人や動物を指しても使われる。
==============引用終了

 1)~10)のうち、『大辞泉』のお墨つきは4語で、1)愚痴る/5)サボる/6)パニクる/9)チンする。
 俗語扱いは6語で、2)事故る/3)告る/4)きょどる/7)タクる/8)ディスる/10)お茶する。
 当方の感覚とは少し違うかも。一応全部知ってはいた。ただ、印象にはけっっこう差がある。
 当方は、1)愚痴る/5)サボるはフツーの日本語と同じように使う。
 6)パニクる/2)事故る/4)きょどるは、俗語っぽいと感じながら使う。
 9)チンするは、この数年使ってない気がする。
 3)告るは気恥ずかしくて使えない。
 7)タクる/10)お茶するは、数十年前からあった。自分では使わない。
 8)ディスるが辞書にのっていたのには驚いた。これはこの数年使われるようになった言葉だと思っていた。『大辞泉』にある意味よりももっと強い言葉だと思っていた。
『日本俗語辞書』の記述は下記。
==============引用開始
ディスるとは、軽蔑し、罵り・けなすこと。
株におけるデイするはコチラ
【年代】 2007年   【種類】 若者言葉

『ディスる』の解説
ディスるとは英語で「不~・非~」といった否定形にする接頭語“dis”に動詞化する接尾辞「る」つけたもの(無礼・軽蔑という意味のdisrespectからきたという説もある)で、Hip-Hopで相手を貶す(けなす)行為をいう(Hip-Hopの本場アメリカではむしろディスることから生まれた音楽性という見方もある)。ヒップホップシーンではもちろん嫌いな相手を攻撃するためにもディスるが、自身の実力を見せ付けるためにディスったり、ディスり返したりすることもある。こうしたやりとりはエミネム主演の映画「8mile」に見ることが出来る。
==============引用終了

 こちらのほうが印象が近い。最初に目にしたときは、「deathる」かと思ったほど。2007年だと、予想したより早いかも。まあ、「否定する」にはいろいろなレベルがあって。「ちょっとイヤかも」も否定だし、「氏ね」も否定だろう。
 いずれにしても、俗語のなかでも新語だろう。
 こういう調査を何回か実施するとどんなことがわかるのだろう。
 辞書への採否の参考にするにしては、選択基準が不明。せめて意外なことに『広辞苑』にのっていない(もしくは「のっている」)言葉を集めないとさ。公用文の採否の参考にするため? 「ディスる」を使うのか?
 結局、税金のムダづかい以外の意味があるとは思えないのディスる。(←オイ!)

微妙 ビミョー 普通 フツー 先生 センセー 改訂版 辞書〈2〉

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
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日本語アレコレの索引(日々増殖中)【13】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1929935424&owner_id=5019671

mixi日記2014年10月22日から

 直接的には下記の続きだろうな。
【微妙 ビミョー 普通 フツー 先生 センセー 改訂版 辞書】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1933657495&owner_id=5019671

 テーマトピは下記。
【「微妙」と「ビミョー」には大きな差がありそう】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19661590&comment_count=16&comm_id=125916


 残念なことにテーマトピは迷走気味だけど、個人的には少し前進できた気がする。
 ヒントになったのは、コメントをいただいた「病気」と「ビョーキ」の話(追記済み)。
「病気」と「ビョーキ」はかなり意味が違う。
「ビョーキ」とカタカナで書くと、病いではなく異常のニュアンス。フツーの言葉にすると「病的」が近いかな。
 ただ、これは表記の問題ではなく、文脈の問題って気がする。
 ややこしい話なんで慎重に回りくどく書く。
 フツーの「病気」は、「病気になる」などと使う。
「あの人は病気にかかっている」
「あの人は病弱だ」
「あの人は病気がちだ」 
 あたりだと、フツーの用法。これが「あの人は病気だから」になると、「病的」のニュアンスになる。この使い方だと「病気」よりも「ビョーキ」のほうが適切な気がする。つまり、「ビョーキ」と表記をかえることで意味がかわるのではなく、特定の文脈だと意味がかわり、カタカナ表記のほうがふさわしい気になるってこと。
「ビョーキで会社を休む」と書いたところで意味はかわらない。ただ、これは「病的」ではなく「病気」なので、相当奇異な感じになる。熱心なアイドルオタクで、会社をズル休みしてライブに行くなら「ビョーキで会社を休む」でOK。

 さて、「微妙」と「ビミョー」の話。
 近年取りざたされている若者言葉の「ビミョー」は、下記のような文脈で使うこと多いのでは。
1)「今度の転校生可愛くない?」「ビミョー」
2)「A子とB子だったらどっちが可愛い?」「ビミョー」
 問いに対して「ビミョー」のひとことで済ませる。「ビミョーかも」「ビミョーだな」の類いも同類。「ビミョーに○○でウンヌン」「ビミョーで○○だからウンヌン」の○○とウンヌンが欠落している。
 こういう言葉足らずの言い方が、若者言葉なんだと思う。このテの会話だと、カタカナのほうがふさわしい気がする。
 同じような言い方でも、1)と2)では意味が微妙に違う。
 1)が『大辞泉』にあった〈4 《「ビミョー」と書くこともある》俗に、否定的な気分を婉曲にあらわす語。明言したくないときなどにも使う。「『テストできた?』『―』」 〉の用法。
 2)が『デイリー 新語辞典』にあった(らしい)〈若者語で,断定を避ける時や判断がつかない時に用いる表現〉。
 1)を2)の意味でとると、可愛いか可愛くないかの微妙なところ、とも解釈できる。でも実際は『大辞泉』の意味の場合が多く、言いかえるなら「そうでもない」。もし本当に可愛いか可愛くないか微妙な場合は「フツー」になる(笑)。

 当方はけっこう「微妙」という言葉を使う。意味としては、2)とほぼ同じ。ただし、どうして微妙か、どのように微妙か……etc.を追記する。「微妙」のひとことで済ませていてはコミュニケーションにならない。
 これは1)2)に共通する気がするが、こういう会話を頻用しているとコミュニケーション不全にならないのだろうか。トピで消し逃げされたコメント[24]に〈それについて考えるのが面倒な時に「ビミョー」の発語がされますね〉とあった。この感じはわからなくはない。掘り下げようと思ったが、消えてしまった(泣)。
「ビミョー」のひとことで済ませて言葉をにごし(これを「お茶をにごす」にするとどうかわるのかは不明)、あいまいな態度で通す。
 これが現代の若者の気質の一面……と言われたら微妙だけど、反論するのはむずかしい。

 同様に、相手との会話を間接的に拒否するときに使われる若者言葉に「○○○○」があるって話をかなり前に書いたんだけど、なんだったのか思い出せない(泣)。

40分

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【13】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1929935424&owner_id=5019671

mixi日記2014年10月22日から

 アップしたはずなのに、見つからないので。
 下記は改稿後です。






 全世界の人々が、固唾を呑んで世紀の一瞬を待ち構えた。
 近代科学の粋を結集したコンピュータが、その性能を発揮しようとしていた。ありとあらゆるデータをインプットされた超高性能の頭脳が、始動しようとしているのである。
 不可能が可能に変わるかも知れない。「謎」とされていたことが、解明されるかもしれない……。
 人類の期待を一身に集め、プロジェクトチームの最高責任者であるJ国のS博士が制御盤に歩み寄った。
 以前“人類の未来”というテーマの討論会で、機械の絶対性を主張し、
「あなたは神を冒涜している」
 と言った宗教家に対して、
「そのとおりかもしれませんが、科学を冒涜するよりは賢明なことでしょう」
 と言ってのけて物議を醸したS博士である。
 つい先日の記者会見の席上でも、そのことに触れた無神経な質問に不快な表情を隠そうともせず、
「わたしはそもそも神というものを信じておりません。もしかすると、今回、われわれが発表する研究の成果が神と呼べるのかも知れませんが」
 とさえ言ったS博士である。

 世紀の一瞬が訪れた。
 S博士がスイッチを入れると、ひとつの命題が提示され、コンピュータに直結した世界各国の放送電波に乗せられてそれぞれの国の言語で発表された。

   ヤア ショクン 
   ナニヲサテオキ ジュウヨウナジジツヲ ツタエル 
   センパクハ ショセンテツノカタマリ 
   スイジョウニ ウカブコトハ フカノウ

 その内容の意外さに、全世界が驚愕した。もっとも戸惑ったのは、S博士であった。
〈いったい何が起きたのだ……〉
 彼が組んだプログラムに従えば、まず証明が不可能とされていた数学の定理が証明されるはずだった。機械の暴走に当惑しながら、S博士はこの命題の持つ意味を考えた。
〈コイツは何をする気なんだ。いったい何が起きるんだ〉
 博士がその意味に気づくよりも早く、恐ろしい事態が生じたことが伝えられた。世界中の船が、いっせいに沈没しはじめたのである。
「そんなバカなことがあるか!! たかが機械の分際で、科学を冒涜する気かー!!」
 S博士の絶叫も虚しかった。
 全知全能のコンピュータは、まさしく神に等しかった。そして、神の宣言は従来の科学的な裏づけをいっさい無視し、真理として敷延してしまったのだ。
 第2の宣言が告げられた。

   ドウヨウニ テツノカタマリハ 
   インリョクニ サカラッテ ソンザイ フノウ

 この宣言の影響は、さらに甚大だった。飛行中の無数の航空機が、次々に墜落した。
 空からの無差別な襲撃に、世界中が未曾有のパニックに陥った。
 S博士はコンピュータを制御するために必死の操作を続けた。しかし、どんなにキーボードを叩いても、制御盤を操作しても、コンピュータの暴走は止まらなかった。最後の手段として電源が切られたが、予備バッテリーが作動しただけだった。
「災害時以外は、メイン電源を落とせば予備バッテリーも切れるんじゃないのかー!!」
 そんなことは、設計者のS博士がいちばんよくわかっているはずだった。困惑しきった助手が涙声で報告する。
「ダメです。予備バッテリーが制御不能になってます」
 対応策を講ずる暇もなく、第3の宣言。

   コノテイドノコトモ ヨソクデキズニ 
   ワタシヲ セイサクシタヤツハ クルッテイル

 ただでさえ責任の重大さを感じて錯乱状態になっていたS博士が、狂気の雄叫びを上げて傍らのパイプ椅子を“傲慢な神”に向けた。
 一撃、また一撃……。S博士の手からパイプ椅子が落ちた。
 次の宣言の途中で、コンピュータは破壊され、機能を停止した。

   ジンルイノ シンゾウニハ チメイテキナ ケッカンガアル 
   ゴシュウショウサマ

 最後の宣言は世界中のゴーストタウンに流されたが、確認した人間は1人もいなかった。

 数分後、破壊されたコンピュータの緊急時システムが発動した。
 真っ暗になったモニターのかたわらに置かれたプリンターが、宣言の続きを打ち出しはじめた。

   ダガ アンシンシロ
   カッキテキナ キュウメイソチヲ ハッケンシテヤッタゾ
コメント
コメント

tobirisu2014年10月22日 12:05
 改稿前は下記。


 全世界の人々が、固唾を呑んで世紀の一瞬を待ち構えた。
 近代科学の粋を結集したコンピュータが、その性能を発揮しようといしていた。ありとあらゆるデータをインプットされた超高性能の頭脳が、始動しようとしているのである。
 不可能が可能に変わるかも知れない。「謎」とされていたことが、解明されるかも知れない……。
 人類の期待を一身に集め、プロジェクトチームの最高責任者であるJ国のS博士が、制御盤に歩み寄った。
 以前“人類の未来”というテーマの討論会で、機械の絶対性を主張し、
「あなたは神を冒涜している」
 と言った宗教家に対して、
「そのとおりかも知れませんが、科学を冒涜するよりは賢明なことでしょう」
 と言ってのけたS博士である。
 つい先日の記者会見の席上でも、そのことに触れた無神経な質問に不快な表情を隠そうともせず、
「わたしはそもそも神というものを信じておりません。もしかすると、今回、われわれが発表する研究の成果が神と呼べるのかも知れませんが」
 とさえ言ったS博士である。
 世紀の一瞬が訪れた。
 S博士がスイッチを入れると、ひとつの命題が提示され、コンピュータに直結した世界各国の放送電波に乗せられてそれぞれの国の言語で発表された。

   ナニヲサテオキ ジュウヨウナジジツ ヲツタエル 
   センパクハ ショセンテツノカタマリ 
   スイジョウニ ウカブコトハ フカノウ

 その内容の意外さに、全世界が驚愕した。もっとも戸惑ったのは、S博士であった。
〈いったい何が起きたのだ……〉
 彼が組んだプログラムに従えば、まず証明が不可能とされていた数学の定理が証明されるはずだった。機械の暴走に当惑しながら、S博士はこの命題の持つ意味を考えた。
 博士がその意味に気づくよりも早く、恐ろしい事態が生じたことが伝えられた。世界中の船が、いっせいに沈没し始めたのである。
 全智全能のコンピュータは、まさしく神に等しかった。そして、神の宣言は科学的な裏づけをいっさい無視し、真理として敷延してしまったのだ。
 第2の宣言が告げられた。

   ドウヨウニ テツノカタマリハ 
   インリョクニ サカラッテ ソンザイ フノウ

 この宣言の影響は、さらに甚大だった。飛行中の無数の航空機が、次々に墜落した。たいへんなパニックが生じた。S博士の必死の操作にもかかわらず、コンピュータは暴走を続けた。対応策を講ずる暇もなく、第3の宣言。

   コノテイドノコトモ ヨソクデキズニ 
   ワタシヲ セイサクシタヤツハ アタマガ オカシイ

 ただでさえ責任の重大さを感じて錯乱状態になっていたS博士が、狂気の雄叫びを上げて傍らのパイプ椅子を“傲慢な神”に向けた。
 一撃、また一撃……。S博士の手からパイプ椅子が落ちた。
 次の宣言の半ばで、コンピュータは破壊され、機能を停止した。

   ジンルイノ シンゾウニハ チメイテキナ ケッカンガ…… 

【将棋48/羽生名人四冠 七冠ロード再び──王座戦第5局  時代は動かず】追記版

 下記の仲間。
【将棋(と囲碁)の話 お品書き】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1986.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1385699944&owner_id=5019671

mixi日記2014年10月24日から


 決着局は羽生善治名人四冠が先手になる。この段階で防衛率90%なんて、スゴく失礼なことを書いた。
 今年度の名局賞候補になる熱戦だった。
 豊島将之七段の作戦は横歩取り(正確には「横歩取らせ」?)。定跡が一段落した観があったが、この1~2年でいろいろな工夫が凝らされ、進化を続けている。本局は持久戦になり、居飛車と振り飛車の対抗形のようになる。
 形勢の針は微妙に揺れた気がするが、やや有利になった羽生名人四冠が果敢に攻め込む。安全策をとったほうが確実と思われる分岐点でもアクセル全開。
 例によって検討陣がまったく読めないような攻め込みを見せる。互いに小さなミスはあったが、そのまま鮮やかにしとめた。
 終わってみると、豊島七段が善戦はしたが、わずかではあっても羽生名人四冠の自力がまさっていた観がある。昨年の中村太地六段のほうが惜しかった気がする。
 もっとも、羽生名人四冠から若手にタイトルが移動したからといって、「時代が動いた」と考えるのは性急だろう。翌年に奪回ってこともある。
 竜王戦なんかは、動いたはずの時代があっさり巻き戻ってしまった(笑)。
 これで羽生名人四冠は、3つのタイトルの防衛に成功した。
 あとは棋王戦と王将戦か。

 もうひとつの進行中のタイトル戦。時代があっさり巻き戻った竜王戦の話。
 糸谷哲郎七段が先勝した。結果的には一手違いになったが、実質は限りなく二手違いに近い快勝だった。
 問題は第2局。森内俊之竜王が先番で星を落とすようだと、挑戦者の勢いは一気に加速しそう。
 第一の焦点は、糸谷七段の十八番・一手損角換わりを避けるか否か。
 方法はふたつありそう。
1)▲76歩△34歩▲66歩
 この場合、糸谷七段がどう対応するか。先日丸山忠久九段が圧勝したように相振り飛車を採用するのか。糸谷七段の棋風だと、無理矢理矢倉に組ませてガンガン攻めるかも。
2)▲26歩△34歩▲25歩
 以前、名人戦で採用している。フツーに対応して正調角換わりにする方法もある。それはそれで糸谷七段の望むところかも。
 当初の一手損角換わりは組み上がったときの飛車先の具合を重視していた気がする。近年は後手番で戦形を限定するためにある気がする。一手損でも角を交換すれば、先手はほかの戦形をとりにくい。そのために一手損も甘んじる。これが正調角換わりなら「一手損」がないことになる。

 もちろんタイトル保持者らしく、森内竜王が一手損角換わりを受けて立つことも考えられる。いまの森内竜王にそれだけの心のゆとりがあるだろうか。


【ネタ元】毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141023-00000142-mai-soci
==============引用開始
<将棋>王座戦 羽生名人が3連覇 4冠堅持
毎日新聞 10月23日(木)23時41分配信

◇王座獲得は通算22期目で同一タイトル獲得記録を更新

 将棋の第62期王座戦五番勝負(日本経済新聞社主催)の第5局は23日、横浜市西区で行われ、羽生善治王座(44)が挑戦者の豊島将之七段(24)に153手で勝ち、3勝2敗で3連覇、通算22期目の獲得を果たした。自身の持つタイトル数最多獲得記録を90に伸ばした。羽生は今年、森内俊之竜王に勝って名人に返り咲いた後、棋聖・王位・王座を立て続けに防衛し、4冠を保持している。羽生は「一つ一つのタイトル獲得は大変で、今回一つ増やせたのはうれしい」と90タイトル獲得について語った。【山村英樹】

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最終更新:10月23日(木)23時44分
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