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2014年11月の朝日新聞から

【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html

●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html

●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-194.html


【2014年11月】

14-11-01
24日
初優勝から8年半でつかんだ大殊勲。(朝刊15面)
 巌本新太郎記者。とても朝日新聞の記事とは思えないような文章だな。全文をあげておく。通算優勝回数で大鵬に並んだ大横綱に向かって「(大)殊勲」はないだろう。「大記録」とか「勲章」くらいかな。もう少し盛り上げるなら「金字塔」。一般常識でもありえないが、相撲を取材する記者としては相当マズいんじゃないかな。大相撲には「殊勲賞」というのがある。どういう力士が対象なのか考えれば、大横綱の快挙を「大殊勲」と表現する危うさがわかるはず。


14-10-02
24日
千代の富士との2人の先輩と比べ、際だつのが優勝30度目以降のペース。(朝刊15面)
 ↑の続き。「千代の富士との2人の先輩」って誤植かと思った。おそらく「(30回以上の優勝記録を持つ)大鵬、千代の富士の2人の先輩」くらいの意味なんだろう。
 ついでに書くと、こういう場合に「先輩」はどうなんだろう。軽すぎでは。「先輩横綱」ならアリかな?
 さらについでに書くと、大鵬や千代の富士の30回以上優勝は引退近くの時期。それだけ優勝しにくくなったから引退したともいえる。一方白鵬は「円熟期」なんだから、まだペースが落ちないのは当然だろう。それを「際だつ」と書きますか。

【ネタ元】朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASGCR3SXYGCRUTQP00H.html
==============引用開始
白鵬、万感の涙 「褒めてくれると思う」 32度目V

 48代横綱に、69代横綱が追いついた。「褒めてくれると思う」と白鵬。万感の思い。涙がにじんだ。

 鶴竜の突進をいなしつつ、左を差して一気に追い込む。節目の一番は、反撃機を与えない速攻だった。

 初優勝から8年半でつかんだ大殊勲。白鵬は、大鵬と同じような年齢時期に同じような速さで優勝を重ねてきた。千代の富士との2人の先輩と比べ、際だつのが優勝30度目以降のペース。千代の富士が30から31へ、大鵬が30から31、32へ、いずれも5場所かかったのに対し、白鵬は一つも空けずに来た。相撲人生の円熟期で、先輩を上回る速さで存在感を示してきた。

(以下会員限定)
==============引用終了
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2014年10月の朝日新聞から

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【2014年10月】

14-10-01
3日
ここぞで一丸になれなかった。(朝刊23面)
 伊藤雅哉記者。「~になる」と「~となる」になるに関して、個人的には「~になる」を使うことにしている。正誤の問題ではなく、善悪の問題でもなく趣味の問題。ただ、「一丸となる」は一種に慣用句なので、「~となる」のほうが自然に感じる。↑の使用例の場合は、「~になる」でもさほどおかしくない。もしかすると、「一丸になれなかった」自体、慣用句の形から離れているのかも。


14-10-02
6日
 バラバラなある言葉を並び替える問題や、チーム全員で力を合わせてクロスワードを埋めていく問題など計5ラウンド勝負。(朝刊36面)
 安斎耕一記者。「並び替える問題」か。名詞形にした「並び替え」なら「間違い」ではないと思う。個人的には相当イヤ。しかし、動詞の「並び替える」は「間違い」と言いたくなる。フジテレビの「並び替え川柳」といい、テレビ業界はこちらが好きなのかな。


14-10-03
7日
他人事ではない(朝刊24面)
 読者の投稿の見出し。本文中には「他人事と思わず~」とある。問題はこれをどう読ませる気なのか、ってこと。新聞のルールでは「ヒトゴト」とは読めないはず。


14-10-04
21日
名人戦と同じ顔ぶれ(夕刊6面)
 記者不明。阿含・桐山杯第21期全日本早碁オープン戦の決勝の記事。要は、現在名人戦のタイトル戦を争っている井山裕太名人六冠と河野臨九段が対局したということ。疑問点が2点。
1)こういうのを「同じ顔ぶれ」と言えるか否か。
2)言いかえるならどう言えばいいのか
 1)に関しては、2人を「顔ぶれ」と言うのには異和感がある。最低でも3人かな? 2)は「組み合わせ」くらいだと思うが、これはこれで異和感が……。
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フリーランスの編集者兼ライターです。

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