【「~せて/させて(ください)」の形にして不自然な動詞は?】 その2

 下記に質問をした。
【「~せて/させて(ください)」の形にして不自然な動詞は?】 その2
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9136833.html

 コメントに対する返信は1000字以内らしい。以前は400字以内だったような……。
 こちらに書いてリンクを張る。

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No.1 yumenoukihashi0038さんへの返信。

 コメントありがとうございます。

【仮説1】自動詞の無意志動詞は、原則として使役形にならない
 ここまで言い切れるか否か疑問だったのですが、とりあえずこれを【仮説1】とします。
 自動詞/他動詞の話や、「道を走る」などの話は下記ですかね。基本的なことは一応理解しているつもりです。
【自動詞と他動詞〈1〉〜〈5〉】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2936.html

 自然現象のほとんどがこれに当てはまりそうです。「落ちる」あたりもそうでしょう。

【仮説2】貸借関係、授受関係などで対になっている動詞は使役形にならない(ときがある)
 これもたぶん言えそうですね。
「借りる」「もらう」が典型ですかね。 
 問題は、「貸借関係」「授受関係」に準じるものがどの程度あるか……でしょう。

 質問文を投稿したあとに思いついたのが「来る」です。
「来させてください」はナシでしょう。「行かせてください」はアリですよね。
「往来関係」ですかね?

「謙譲使役」という言葉は、過去質問でyumenoukihashi0038さんがお使いになっていて、初めて見ました。
1)「ボーナスを支給します」
2)「ボーナスを支給いたします」
3)「ボーナスを支給させていただきます」
 どれを使うのかは趣味の問題という気もします。
 この場合、3)はちょっと気持ちが悪いですね。よほど金額が少ないのでは……と勘ぐってしまいます。

 文字数制限があるので、以降は下記に書きます。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3335.html

 当方の感覚では下記にようになります。
1524)【「クドい」と「誤用」はまったくの別問題 拝見させていただく】
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12095848702.html

■■■■■■■■■■■■■■

【“謙譲使役”】で再検索。
http://www.google.co.jp/search?q=%E2%80%9C%E8%AC%99%E8%AD%B2%E4%BD%BF%E5%BD%B9%E2%80%9D&ie=UTF-8&oe=UTF-8&gws_rd=cr&ei=h_h7VovHC-avmAX9ipy4Bw
約 85 件
 どこまで一般的なのか微妙な感じだが、一応言うみたい。
 論文系が並んでいるけど、何がなんだか。
 これなら菊地康人氏の「見立て」のほうがずっとわかりやすいと考えるのは我田引水?
「~させていただきます」の正しい使い方〈2〉
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12105804075.html
【読書感想文/『敬語再入門』(菊地康人/講談社学術文庫/2010年3月10日第1刷発行)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2327.html
==============引用開始
 ところで、日本語には、「実際はそうでなくても、あたかも相手から恩恵や許可を得たかのように見立てて述べるのが、相手を立てることになる」という発想があります(→§4)。実際には「案内してやる」のでも、「ご案内させていただきます」と言うようなのが一例で(謙譲語I「ご案内する」に「させていただく」が続いたもの)、これは、相手を貴人に見立て、許しを得て案内させてもらう光栄に浴するという発想です。パーティーの案内を受けて「出席させていただきます」と答えたり、「本日休業させていただきます」と掲示したりするのも、パーティーの案内を“出席許可の恩恵”ととらえ、実際には自分で勝手にする休業を“お客様のお許しを得て”と捉える発想です。
==============引用終了

■■■■■■■■■■■■■■

>この「謙譲使役」は文法的には何ら間違ってはいません。
>ただし、「歌わさせてください。」と、五段活用動詞の未然形に「させ」を付けるのは、明らかに間違いです。
>「歌わせてください。」が正しい言い方です。

 いわゆる「サ入れ言葉」の話ですね。
 そのあたりのことは一応理解しているつもりです。

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No.2 OKATさんへの返信。

 コメントありがとうございます。

 OKATさんの質問が提示されて以来、いろいろと考えました。
 その間に話がアサッテの方向に行ってしまし、非常に残念な気持ちでした。
「依頼主」「被依頼主」「第三者」というのはあまり深く考えないほうがよい気がします。当方は基本的にそういう考え方はしていません。もちろん、「私の息子を入学させてください」の場合は「息子」(仮に「被使役者」とでも呼びましょうか)が出てきますが、ここにこだわると……。
 通常は「話し手」と「聞き手」で十分だと思います。話し手=被使役者でしょう。話し手が「恩恵(受益)」を伴う「許可(依頼)」を求める、というのが基本的な形だと思います

 それに関しては下記が参考になるかと。
【〈「拝+させていただきます」は誤用〉ですか?】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8908533.html

 『大辞泉』のまま考えるのがシンプルだと思います。余計なことにまで頭が回らない……というのが実情かと(泣)。
https://kotobank.jp/word/%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B-510769#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
2 (「させていただく」「させてもらう」の形で)相手方の許しを求めて行動する意をこめ、相手への敬意を表す。「今月限りで辞めさせていただきます」「答えさせてもらう」
==============引用終了

>■「拝借させて」「拝見させて」「拝聴させて」「拝観させて」「拝領させて」などはいいのではありませんか。
「拝観させて」はアリでしょう。意味は「拝見させて」に近いけど、もっと狭い範囲。敬語でない形は「見させて」(もしくは「見せて」)。
 はて。寺社の拝観料って、見せる側が使うのは不遜だな。どういうべきなんでしょ。
「拝領させて」もアリでしょうが、めったに見聞しないような。敬語でない形は「受け取らせて」くらいでしょうか。
 問題は「拝借させて」です。敬語でない形は「借りさせて」で、どうにも不自然なような。下記をご参照ください。
 ただ、文化庁が許容しているので……。
【「部屋を使用させていただきます」】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1362602693
==============引用開始
ちなみに「拝借させていただきます」が間違いなのは、「拝借」が謙譲表現だからではなく、「拝借→借りる→人の物を使わせてもらう」という意味の言葉だからです。「拝借させていただきます」を平易にすれば「借りさせてもらう」になり、元から意味が重複したおかしな日本語なんです。

させてもらう表現にするなら「貸してもらう」だし、敬語なら「お貸しいただきます」です。可能表現にした「お貸しいただけませんか」などは、物を借りる時によく使われます。
==============引用終了

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No.3 OKATさんへの返信。

 o( ̄ー ̄;)ゞううむ
 コメントNo.4、No.5を合わせるといろいろありますね。
 問題はこれらをどう分類するのかですかね。

 これは主として
【仮説1】自動詞の無意志動詞は、原則として使役形にならない
 関係ですかね。
 少し考えたのですが、何がなんだか。下記をまとめるのが精一杯です。時間をください。

 当方はこのところバタバタしていて、別の方向から考えていましたがまとまっていません。

【1】前の前の質問に出てきた動詞
 まず、前の前の質問https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9125887.htmlで出てきた下記について考えた。これはちょっと別に考えたほうがよさそうなので。
「見せる」の類い(使役風動詞)の使役形は2種類ありそう。
 パターンどおりに「見せさせてください」にすると妙な感じ。そのかわり?、使役形ではない「〜てください」が使役形になりそう。さすが「使役風動詞」だけある。
 しかも、「見る」の使役形は、本来の「見させてください」より、「見せてください」のほうが自然に感じられる。
 ついでにメモしておくと、「見せさせてください」の類いは×っぽいが、なぜか「着せさせてください」「浴びせさせてください」「乗せさせてください」はアリって気がする(やや特殊な文脈が必要?)。

原形         使役形+ください
1)見る(他・一)   見させてください
2)見せる(他・一)  見せてください
           見せさせてください×
3)着る(他・一)   着させてください  
4)着せる(他・一)  着せてください
           着せさせてください△
5)似る(自・一)   似させてください    
6)似せる(他・一)  似せてください
           似せさせてください×  
7)浴びる(他・一)  浴びさせてください 
8)浴びせる(他・一) 浴びせてください
           浴びせさせてください△
9)乗る(自・五)   乗らせてください
10)乗せる(他・一)  乗せてください
           乗せさせてください△
※コメントNo.4の「乾く」「乾かす」と似ているような似ていないような……。

【2】【仮説2】貸借関係、授受関係などで対になっている動詞は使役形にならない(ときがある)に関して
 おそらく、一方が恩恵を受けることが明らかだから……ということでは。
■借りる(他・一)→借りさせてください△
 貸す(他・五)→貸させてください ×
■もらう(他・五)→もらわせてください△
※文法的には間違っていないが、相当強引な場面設定が必要?  
 くれる(他・一)→くれさせてください ×
  ↓「くれる」サイドはもある
 あげる(他・一)→あげさせてください△
 やる(他・五)→やらせてください△
※「する」の意味の「やる」なら「やらせてください」はOK。授受関係の「やらせてください」は苦しい。
■渡す(他・五)→渡させてください△
 受ける(他・一)→受けさせてください△

 ちなみに「■往来関係」でヘンなのは「来る」だけのよう。
「戻る」は問題なし。「馳せる」はちょっとヘンかも。 


※下記は「着せさせてください」に関してのメモの途中。
 たとえば、先生と親子面談をしているとします。
 寒さを感じた親が脱いでいた上着を着たいと発言します。
「着させてください」(着るのは親自身)
「着せさせてください」(親が子供に着せる)

  着せてください
  着せさせてください

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国民総クレーマー時代【クレ心32/大安・仏滅…記載は不適切、県がカレンダー回収】

 下記の仲間。
【クレーマーの心得 お品書き】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-952.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1367137835&owner_id=5019671

mixi日記2015年12月26日から

 なんだかなぁ。
 よくわからないけど、読売新聞の記事は、「来年のカレンダー」(予算60万円)にしているけど、朝日新聞によると佐伯市の「10年日記帳」もあるらしい。こちらの予算は約2500万円だとか。
 大義名分はあるだろうが、これを破棄したら「税金のムダづかいになる」という考え方はないのだろうか。
 これを楽しみにしていた納税者もいるのでは。
 もっとえげつないことを書くと、これを納品した業者は見積もりどおりに代金を全額もらえるのだろうか……。

「六曜」には科学的根拠がないのはそのとおりだろう。
 でも、世間では広く認識されているしなぁ。
 何月何日は「仏滅」と記載して何が問題なの? 「仏滅」はウンチャラだから、○○をしてはいけない……とか書いたら「科学的根拠がない」と非難されてもしかたがないけどさ。
「差別につながる」……のだろうか。
 それを言うなら、サービス業の人が全カレンダー業者を訴えればいい。「なんで日曜が赤い」と。「我々は日曜が休日でないことが多い、これは差別だ」と。
 ↑の話だって、訳のわからないホニャララがクレームをつけたんだろうな。
 なんか世の中がおかしくなっている。
 国民総クレーマー時代……だっけ。これも「活躍」なんだろうか。

【クレーマーの心得 お品書き】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1367137835&owner_id=5019671


【ネタ元1】読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151226-00050002-yom-soci
==============引用開始
大安・仏滅…記載は不適切、県がカレンダー回収
読売新聞 12月26日(土)7時36分配信

 大分県は25日、県や6市町村でつくる「国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会」が発行した来年のカレンダーに「大安」や「仏滅」などの「六曜(ろくよう)」を記載していたとして、回収を進めると発表した。

 県は「六曜に科学的な根拠はなく、公的な刊行物に掲載するのは不適切。チェックが不十分だった」としている。

 県は人権教育に関する市町村向けなどの資料で、差別を助長する迷信や因習の一つに六曜を挙げている。県は使用を避けており、県民手帳では1995年から記載を取りやめていた。

 県によると、カレンダーは約60万円で2000部を発行。1870部を県東京事務所や6市町村など約30機関に配布していた。県は回収や廃棄を依頼しており、六曜の記載を外して再発行するかどうかは未定という。

最終更新:12月26日(土)7時37分
==============引用終了


【ネタ元2】朝日新聞デジタル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151226-00000015-asahi-soci
==============引用開始
「六曜は迷信」差別を助長? 大分でカレンダー配布中止
朝日新聞デジタル 12月26日(土)9時25分配信


配布中止となった10年日記帳の一部=佐伯市役所
 大安、仏滅といった「六曜」を記載していたとして、大分県の佐伯市、杵築市、臼杵市農業者年金協議会(同市の農業者年金受給者で構成)、国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会(県や国東半島周辺の6市町村で構成)の4者は25日、それぞれ作製していた来年のカレンダーなどの配布を中止した。

 いずれも「六曜は科学的根拠のない迷信や慣習であり、ひいては差別を助長しかねないが、作製後に気づいた。公的な配布物としてふさわしくないと判断した」と説明している。

 県によると、毎年発行している県民手帳には1995年版から六曜を掲載していない。人権教育のために作製した資料には「同和問題の解決を阻む迷信・因習」に六曜を挙げている。

 佐伯市は同日から、市内の全約3万3600世帯を対象に「10年日記帳」を配布する予定だった。約2500万円をかけて5万冊を作製していた。
==============引用終了
■「六曜は迷信」差別を助長? 大分でカレンダー配布中止
(朝日新聞デジタル - 12月26日 09:33)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3778074

突然ですが問題です【日本語編234】──プラス マイナス ニュートラル 芯が強い

【日本語アレコレ】
 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【14】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1935528999&owner_id=5019671

mixi日記2015年11月29日から

 下記の仲間。
【突然ですが問題です お品書き〈5〉】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1930761341&owner_id=5019671

 下記の仲間でもある。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【16】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1945401266&owner_id=5019671

【問題】
 言葉のなかには、
+:「プラス(の意味合いの)言葉」
- :「マイナス(の意味合いの)言葉」
±:「ニュートラル(の意味合いの)言葉」
のニュアンスがあるものがあります。
 下記の日記を参考に、下記の1)~5)の言葉を + - ± で判定しなさい。

【参考日記 二義性、両義性のある言葉 ニュートラルな言葉 辞書〈1〉】
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12098303973.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1948018476&owner_id=5019671

1)芯が強い
2)頑固
3)自分の言葉を曲げない
4)自己中
5)何があっても貫き通す

【ネタ元】
【「芯が強い」の定義】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9119298.html


【解答?例】
1)芯が強い………………… +
2)頑固……………………… - 
3)自分の言葉を曲げない… ± 
4)自己中…………………… - 
5)何があっても貫き通す… ±
 3)5)は「ニュートラル(の意味合いの)言葉」ではないが、プラスのときのマイナスのときの両方があるので。

【よくわからない解説】
 詳しくは下記をご参照ください。
【たまには主観で語ってみる(笑)──「芯が強い」の類義語】
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12101186941.html


突然ですが問題です【日本語編233】──「重言」に関するWikipediaの記述

 下記の仲間。
【突然ですが問題です お品書き〈5〉】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1930761341&owner_id=5019671

 下記の仲間でもある。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【15】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1941799128&owner_id=5019671

【問題】
 下記は「重言」に関するWikipediaの記述です。
 鬼畜なツッコミを入れなさい。引用部以外に関する鬼畜なツッコミもOKです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E8%A8%80
==============引用開始
重言(じゅうげん、じゅうごん)は、「馬から落馬する」のように、日本語での同じ意味の語を重ねる修辞技法。二重表現、重複表現ともいう。
「巨大」「重複」「表現」など類義の漢字を重ねた熟語は、重言としないことがある。ただし、同じ漢字を重ねた「悠々」などの熟語を、畳語の類義語として重言ということがある。
一般的には好ましくない語法とされるが、意識的に用いられる場合もある。
また、言葉の意味の変化とともに二重表現とされなくなってきた例もある。さらに「きつねうどん」のように、地域によって正誤の差がある場合もある。
==============引用終了



【解答?例】
〈日本語での同じ意味の語を重ねる修辞技法〉……「日本語での」の意味がわからない。「修辞技法」なら、ウッカリではなく、意識的にやっているんだよね。当方は、ほとんどがウッカリだと思う。
〈「巨大」「重複」「表現」など類義の漢字を重ねた熟語は、重言としないことがある〉……逆にこのテのものを「重言」と断じている例があるのだろうか。そんな主張をしている文献があるなら是非教えてほしい。
〈ただし、同じ漢字を重ねた「悠々」などの熟語を、畳語の類義語として重言ということがある〉……そんな主張をしている文献があるなら是非教えてほしい。「日々」も「木々」も重言なの? まさか。
〈一般的には好ましくない語法とされるが、意識的に用いられる場合もある〉……「好ましくない語法」なら、無意識でも意識的でも「好ましくない語法」なのでは。「強調のためにあえて使う」場合は別だと思うけど。冒頭で「修辞技法」と言ってるんだから「意識的」じゃないの? 無意識のうちに「修辞技法」を使っているのなら達人のレベルよ。
〈言葉の意味の変化とともに二重表現とされなくなってきた例もある〉……こういうことを書くなら、具体例をあげましょうよ。下記の「二重表現の例」には「慣例上許容されているもの」として「一番最初」「過半数を超える」「○○感を感じる」などがあげられている。フーン。許容されているんだ。根拠は何?
〈さらに「きつねうどん」のように、地域によって正誤の差がある場合もある〉……こうなると暗号に近い。
 これを解読するのはけっこうたいへんそう。おそらく……。
【きつねそば・たぬきうどん、なぜ大阪にはない? 】
http://www.nikkei.com/article/DGXNASJB21049_S3A220C1AA2P00/
==============引用開始
 一般に関東では油揚げがのったそば・うどんを「きつね」、天かすのせを「たぬき」と呼ぶ。一方、大阪で「きつね」といえば油揚げのうどんだけを指し、「たぬき」は油揚げののったそばになる。きつねそば、たぬきうどんはあまり見かけない。
==============引用終了

〈大阪で「きつね」といえば油揚げのうどんだけ〉を指すから、「きつねうどん」は重言になる、という趣旨なのだろうか。関西では「きつねうどん」と言うと「それは重言。きつねで通じる」と指摘されるのだろうか。
「動物園できつねを見た」と言ったら、「きつねうどんを見た」ってことになるのか。(←それはない)
〈正誤の差〉ってどういう意味なのだろう。ここはまったくわからない(泣)。

 このあとの「二重表現の例」もお歴々もなかなかスゴい。〈EBM(Evidence Based Medicine)に基づく〉には笑ってしまった。
 転載しておくが、いちいちコメントする気にはなれない(泣)。脚注も理解できない。

【よくわからない解説】
 詳しくは下記をご参照ください。
【Wikipediaの記述はどこまで信用できるのか?〈2〉】
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12100518223.html

突然ですが問題です【日本語編232】──黒尽くめ 納得尽く 差し詰め 働き詰め

 下記の仲間。
【突然ですが問題です お品書き〈5〉】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1930761341&owner_id=5019671

 下記の仲間でもある。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【15】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1941799128&owner_id=5019671

【問題】
下記の1)~3)の読みを書きなさい

1)黒尽くめ
 くろ(  )くめ

2)納得尽く 
 なっとく(  )く

3)差し詰め
 さし(  )め

4)働き詰め
 はたらき(  )め


【解答?例】
1)黒尽くめ
 くろ(ず)くめ

2)納得尽く 
 なっとく(ず)く

3)差し詰め
 さし(ず)め

4)働き詰め
 はたらき(づ)め

【よくわからない解説】
 なんでこんあことになっているのかは不明。
 でもそうなっている。
 下記が多少参考になるかも。
【「じ」と「ぢ」 「ず」と「づ」──地面 稲妻 世界中〈1〉〜〈4〉】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3312.html

突然ですが問題です【日本語編235】──追及 追求 追究

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【14】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1935528999&owner_id=5019671

mixi日記2015年12月日から

 下記の仲間。
【突然ですが問題です お品書き〈5〉】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1930761341&owner_id=5019671

 下記の仲間でもある。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【16】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1945401266&owner_id=5019671

【問題】
 下記のカタカナの部分を漢字にしなさい。
1)責任をツイキュウする
2)理想をツイキュウする
3)原因をツイキュウする
4)理由をツイキュウする
5)プールでツイキュウする

赤い本(ここがヘンだよ『日本語練習帳』)からの抜粋一覧

「赤い本」のAmazonデータ。
http://tinyurl.com/lr63og

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【8】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1821744441&owner_id=5019671


【板外編1】「~たり」の使い方
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-278.html
【板外編2】読点と使い方の2つの原則と6つの目安
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-145.html
【板外編3】文語調の表現は避ける
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-43.html
【板外編4】「ラ抜き言葉」を防ぐ方法
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-96.html
【板外編5】──重言の話3
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-59.html
【板外編6】「起点のヨリ」と「比較のヨリ」
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-685.html
【板外編7】デス・マス体が書きにくいワケ1】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-277.html
【板外編7-2】デス・マス体が書きにくいワケ2
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-745.html
【板外編7-3】デス・マス体が書きにくいワケ3
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-350.html
【板外編8】常用漢字表の話
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1189.html
【板外編9】文法はお好きですか?──そんな物好きな人はいません
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1207215683&owner_id=5019671
【板外編9-2】文法はお好きですか?──やっぱりどう転んでも嫌いです
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1214701456&owner_id=5019671
【板外編10】体言止めの使い方(2009年11月06日)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-769.html
【板外編11】新死語──使いにくくなった言葉たち(2009年12月11日)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-905.html
【板外編12-1】最上級がらみの誤用──「もっとも〇〇な~のひとり」etc. 2009年12月28日
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-935.html
【板外編12-2】最上級がらみの誤用──「最も適切なものを下記のなかから選びなさい」2010年02月11日
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1034.html
【板外編13】「ように+否定形」の話 2010年04月30日
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1195.html
273)【【板外編14】接続詞の使い方】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1442.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1551101443&owner_id=5019671
429)【板外編15】デス・マス体の文末に変化をつける方法
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1830.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1681371202&owner_id=5019671
360)【板外編16】「カラ」と「ニ」の話】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1710.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1641980391&owner_id=5019671
【板外編17】句読点の打ち方──「主語のあとに打つ」「一文が長いときには多めに打つ」はデタラメ
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3303.html
【板外編18】扱い 文末に変化をつける方法(赤い本P110〜134)※公開制限中
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3376.html
【板外編19】扱い 指示語の減らし方(P135〜149)※公開制限中
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3377.html

【「~だ」と「~である」はどう違うか】(2009年08月02日)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1243594308&owner_id=5019671
【「~だ」と「~である」はどう違うか2──やわらかい感じがする文章を書くために】(2009年09月02日)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1272091106&owner_id=5019671

伝言板【板外編4】【「ラ抜き言葉」を防ぐ方法】

 お品書き。
【赤い本(ここがヘンだよ『日本語練習帳』)からの抜粋一覧】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2336.html

 このタイトルはどうなんだろう。正確には【「ラ抜き言葉」になるのを防ぐ方法】なんだろうな。でも回りくどいな……。

mixi日記2008年12月23日から

 ちょっと思うところがあって、「ラ抜き言葉」(正確には「ar抜き言葉」だと思う)について書いてみる。
※「ar抜き言葉」に関しては下記参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E4%B9%B1%E3%82%8C
「思うところがあって」と言うより、「リハビリがてら」ってのが正しい気も……。
ラ抜き言葉」ってことがいつ頃から言われるようになったのかは知らない。誤用か否かと言われたら、「誤用」と断言できる自信はない。なんせ、国語学者の間では結論は出ていないらしい。そうは言っても、日常的な日本語として正しいものとは考えにくいし、自分では使わない。人が使うのはどうでもよく思えてきたけど、仕事ではNG。

 マトモな物書きが「ラ抜き言葉」を使っているのはあまり見たことがない(小説の中の会話文や方言は別)。〈「ラ抜き言葉」は誤用ではない〉と主張している例もほとんど見たことがない。「マトモな物書き」というのは語弊があるので、「実践的な物書き」としておこう。
 印象に残っているのは本多勝一の『実戦・日本語の作文技術』(1994年)。この本の前半は、前著にあたる『日本語の作文技術』と同じことを繰り返している。後半は、日本語に関する寄稿文などをまとめている。
〈何をもって「国語の乱れ」とするのか〉(p.226~)は1992年10月18日・25日・11月1日各号の「サンデー毎日」に寄せたものらしい。9月27日に発表された日本語に関する世論調査(総理府)のことをボロクソに書いている。
 その一環で、「ラ抜き言葉」を「日本語の乱れ」としたことに怒りをぶつけている。本多の主張の根拠は主として2点ある。
  1)本多の故郷である伊奈弁(信州)では「ラ抜き言葉」が正しい言葉である
  2)「ラ抜き言葉」は受身と可能を区別するための論理的な言葉遣いである
 例によってもんのすごく高飛車な書き方をしているけど、さすがに無理でしょう。
「美しいです」「うれしいです」といった「形容詞+デス」の形をあれほど非難する人と同一人物とは思えない。12月19日の日記を参照。
【読書感想文『日本語の作文技術』】 
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1027377833&owner_id=5019671

 1)のような主張がムチャなことは誰にでもわかる。慣れ親しんだ郷土の言葉を弁護したい気持ちはわからなくはない。じゃあ当方も北海道弁が正しい言葉だって主張してもいいですか? そんな恥ずかしいことはできない。ちなみに北海道でも「ラ抜き言葉」がフツーらしい。この点に関してはどうも実感がないけど。
 2)の論調もよく聞くけど、あんまり相手をしたくない。この問題を話し合うのは国語学者の仕事だと思う。「ラ抜き言葉」が正しいと考えて、信念に基づいて使うんならご自由に、としか言えない。
 ただ、「ラ抜き言葉」か否かもわからずに使うのは勘弁してほしい。「通じりゃいいじゃん」と「無知の開き直り」をするのもやめてほしい。一般には誤用とされていることも理解しておいてほしい。それを承知で使う人にまでとやかく言う気はない。
 ちょっと気になるのは、本多勝一が「ラ抜き言葉」を使っていたか否か。使っていれば気づくはずだから、たぶん使っていない。そりゃ使わないって。
 そのかわり、「ラ抜き言葉」じゃない形も使っていないだろうな。「~ことができる」の形にすればいいんだから、避けるのは簡単だしね(詳細は後述)。あれだけムキになって書いていて、「ラ抜き言葉」じゃない形を平然と使っていたらおかしいけど(やりかねない、と思えるとこが怖い)。

「ラ抜き言葉」を誤用と言う人は多い。当方も数年前まではそうだった。いまは、「変化の過程かも」と考えている。ただ、たとえそうであっても、現状では「乱れ」と考えるしかない。以前、コミュで次のように書いた。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=33584281&comm_id=56314&page=all
 ↑の[4]。正確には、「受動、尊敬、可能」のほかに「自発」がある(泣)。
================================
 かつて五段活用の動詞が、受動、尊敬、可能がすべて「書かれる(kak-ar-er-u)」だったのに、しだいに可能だけがarが抜けて「書ける(kak-er-u)」になったのと同じことだと思います。

 ただし、少し考え方をかえてもいいかもしれません。もう何十年も「ら抜き」は乱れだ、乱れではないと論争が続き、こういうのはだいたい「進化」していくはずなにのに、いまだに「乱れ」だといわれる。それだけ、「ら抜き言葉」には拒絶反応を呼ぶ何かがあるような気がします。
 そう考えると、まだ当分の間は「乱れ」という主張が主流を占めるのでは。

 個人的には、「ら抜き言葉」は使えません。他者が言っているのは「もうしかたがない」とあきらめますが(ただし、年配者には使ってほしくない)、書いているのにはかなり抵抗があります。
================================

 あと何十年かしたら、「ラ抜き言葉」がフツーの言葉になっている気がする。それでも、個人的には使わないとは思うけど(生きてるのか?)。いまでも、「書ける」の意味で「書かれる」って形を使う人がいるらしい。さすがに古めかしい印象はあるけど。
 そういう頑固ジジイに、ワタシはなりた……くはないけどなってしまうのだろう(泣)。
 
 もう少し、現実的な話をする。
「ラ抜き言葉」を判別するにはどうすればいいか。ウッカリ使わないようにするのはどうすればいいか。以前、「赤い本」に書いた原稿を引用する。ほぼ間違ってはいない。その後、ある筋から下記のサイトを教えてもらった。
【「ら抜き」チェック法】
http://www.asahi-net.or.jp/~QM4H-IIM/k981112.htm

 このサイトに書かれている判別法は、
  「よう」がつくなら「られる」も付く
 当方の判別法を同様に言い換えるなら、
  「ない」がつくなら「られる」が付く
 まあ、ほぼ同じ主張になる。


赤い本」からの引用======================
※この文章の前項では、「~ことができる」は避けたほうが無難、と書いた。 
  書くことができます      →書けます
  簡単に持ち運ぶことができます →簡単に持ち運べます
  説明することができます    →説明できます
 それぞれ、右のように書いたほうが文章がスッキリする、ということ。微妙な差なので、そんなにこだわることはないけど。そうは言いながら、例外的に「~ことができる」を使ったほうがいい場合もある、ということで話はどんどん横道に逸れていく(笑)。


【「ラ抜き言葉」を防ぐ方法】

【練習問題40】
 次のA群とB群の表現がどう違うのか考えてください。
  A群    B群
  着レル   切レル
  変えレル  帰レル
【追加】
  寝レル   練レル

 やむをえずに「~ことができる」を使う例外は、ほかにもあります。それは、「ラ抜き言葉」にかかわる動詞で可能を示す表現(これを「可能表現」と呼ぶことにします)をするときです。
 念のため、「ラ抜き言葉」と呼ばれるのはどのような表現なのか確認しておきます。たとえば「来る」の可能表現は「来ラレル」です。しかし、近年の話し言葉では、これを「来レル」とする例が多くなっています。このように、可能表現を「ラレル」とするべきところを「レル」にするのが「ラ抜き言葉」です。
「ラ抜き言葉」の是非については、諸説あります。「文豪の作品にもラ抜き言葉が使われている」「ラが入らない方言もある」といった理由で、「ラ抜き言葉」は誤りではない、とする人もいるようです。その一方で、「明らかに誤用」と主張する人もいます。「どちらでも構わないから、早く意見を統一してくれないと文章が書きにくい」といいたいところです。「どちらでも構わない」とは思いながら、誤用といわれるのがシャクなので、自分では原則的に「ラ抜き言葉」を使わないことにしています。
【練習問題40】としてあげた表現は、A群が「ラ抜き言葉」で、B群は「ラ抜き言葉」ではありません。
 可能表現にするときに、レルをつけるべきかラレルをつけるべきかを判断するには、動詞の活用の違いを考える必要があります。正確な説明を試みるとむずかしくなりそうなので、自信がない人は、次のことだけを覚えてください。
 可能表現のレル、ラレルのかわりに、否定形の「ない」をつけてみます。
  1)直接「ない」がつく言葉          →可能表現はラレル
  2)直接「ない」がつかず、「ラない」になる言葉→可能表現はレル
 この判定法で、間違いがないはずです。先にあげた例でいうと、「着ない」「変えない」は1)のパターンなので、可能表現は「着ラレル」「変えラレル」になります。「切ラない」「帰ラない」は2)のパターンなので、可能表現は「切レル」「帰レル」です。
「〇〇レル」では「ラ抜き言葉」になる動詞をいくつかあげてみます。すべて、ラレルのかわりに直接「ない」をつけることができるはずです。

  〈レル・ラレルの前が1音の動詞〉
  来ラレル/出ラレル/寝ラレル/見ラレル
【追加】居れる
  〈レル・ラレルの前が2音の動詞〉
  開けラレル/上げラレル/生きラレル/起きラレル/降りラレル/避けラレル/
  立てラレル/食べラレル/つけラレル/詰めラレル/分けラレル
【追加】浴びラレル/借りラレル/跳ねラレル/やめラレル
  〈レル・ラレルの前が3音以上の動詞〉
  預けラレル/省みラレル/数えラレル/考えラレル/試みラレル/信じラレル/任せラレル
【追加】整えラレル/調えラレル

 この判定法で、「ラ抜き言葉」になるのを防ぐことはできます。
 しかし、問題はそれほど単純ではありません。この件に関しては、いろいろな例を考えれば考えるほど自分の語感が信じられなくなってきて、「どうしたらいいのかわからない」というのが正直なところです。
 悩みのタネが2つあります。1つ目は、正しいといわれる用法に従ってラレルにすると、語感がヘンになるものがあることです。どの程度ヘンと感じるのかは個人差もあるのでしょうが、〈レル・ラレルの前が1音の動詞〉のほとんどは、ラレルよりもレルのほうがマシな気がします。
〈レル・ラレルの前が2音の動詞〉のなかでは、「食べラレル」「つけラレル」あたりが微妙なところです。
〈レル・ラレルの前が3音以上の動詞〉の場合は、ラレルにしても大丈夫な気がします(厳密にいうと「省みラレル」「試みラレル」は少しヘンに感じますが、この2つはレルでもヘンな感じが残るので、別の理由がありそうです)。
 2つ目の悩みのタネは、可能表現がレルにしかならない動詞が、「ラ抜き言葉」のような印象になることです。これも個人差があるのでしょうが、「掘レル」「しゃべレル」あたりは、「ラ抜き言葉」ではないか、と一瞬迷ってしまいます。「掘る」「しゃべる」はどちらも否定形が「ラない」ですから、可能表現は「掘ラレル」「しゃべラレル」ではありません。語感に自信のあるかたは、「そんなのは当たり前」と思われるかもしれませんが……。
 語感のよさを考えると、「ラ抜き言葉」はますます一般的になっていきそうです。そうなると、レルとラレルの使い分けがいっそうむずかしくなっていくでしょう。
 そのため、「ラ抜き言葉」にかかわる動詞の可能表現は、少しでもヘンと感じたらほかの言葉に書きかえるようにしています。適切な書きかえができないときに使うのが、「~ことができる」です。
 この表現を使えば、どちらのタイプの動詞でも「着ることができる」「切ることができる」と同じ形になるので、レルにするべきかラレルにするべきかを迷うこともありません。安直な方法ではありますが、ほかによい方法が見当たらないので、やむをえず使っています。

【研究課題11】
「守る」と「攻める」という2つの動詞について、次のことを考えてください。
  1)2つの動詞の「ラ抜き言葉」ではない可能表現はどのような形になるでしょうか。
  2)2つの可能表現を並べたとき、どのような印象になるでしょうか。
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フリーランスの編集者兼ライターです。

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