これならわかる!? 助詞の「ハ」の使い方 教えてgoo
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【18】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1955992054&owner_id=5019671
mixi日記2017年月日から
テーマサイトは下記。
【日本語文法 「は」と「が」の違いについて】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9803715.html
===========引用開始
みなさんこんばんは、質問させてください。
下記リンクの8ページ目の問題です。
http://www.jlpt.jp/samples/n4/index.html
(以前住んでいたアパートは、大学まで1時間半かかった。)
でも、今のアパート(は)大学まで歩いて10分位です。
4.は が答えですが、正直「は」と「が」の違いが分かりません。
例えば、「今日は誰が来ますか。」「ナンシーが来ます。」
の時に”が”になるのは分かるのですが、それ以外に主語に”が”を選ぶ理由が分かりません。
よろしくお願い致します。
===========引用終了
まっとうな解説としては、No.3のかたがひいた『「は」と「が」』あたりが正解なんだろう。
せっかくだから、そのまま引用させてもらう。
===========引用開始
『「は」と「が」』野田尚史著 (くろしお出版 1996)より
『「は」の基本的な性質のまとめ』
1) 格を表す「が」や「を」などとは違い、文の主題を表す助詞である。
2)「は」が使われる文……「~が」や「~を」のような格成分の名詞が主題になった文のほか,連体修飾の「~の」の中の名詞が主題になった文,被修飾名詞が主題になった文など,いろいろなものがある。
3)文章・談話の中の「は」……「は」が使われる文は,前の文脈にでてきたものや,それに関係のあるものを主題にする。そして,文章・談話の中では,話題を継続するのに使われる。
4)従属節の中の「は」……主題の「~は」は,「~たら」,「~とき」,「ため」のような従属節の中にはでてこない。
5)「は」の対比的な意味……主題を表す働きが弱く,対比的な意味を表す働きが強いものがある。
第一は仕事で、第二は家庭だ。
『「が」の基本的な性質のまとめ』
1)「が」の文法的な性質……「を」や「に」などと同じく,述語と名詞との格関係を表す助詞である。
2)「が」が使われる文…… ア)とイ)の2種類がある。
ア)主題をもたない文
八木がホームランを打った。
イ)述語が主題になっている文
八木がキャプテンだ。→キャプテンは八木だ。
3)文章・談話の中の「が」
ア)主題をもたない文……前の文脈とつながりをもたず,話題を導入したり,転換したりするのに使われる。
イ)述語が主題になっている文……前の文脈にでてきたものや,それに関係のあるものを主題にして,話題を継続するのに使われる。
4)従属節の中の「が」……「~たら」,「~とき」,「~ため」のような従属節の中では,文の主題は問題にされないので,主題を表す「~は」は使われず,格を表すだけの「~が」が使われる。
5)「が」の排他的な意味……主格を表す働きが弱く,排他的な意味を表す働きが強いものがある。
おれがやる。(君らではなくて)
===========引用終了
定評のある書籍だから、この解説にイチャモンをつける勇気はない。
ただ、これで一般の日本人が納得できるかというと……無理だろうね。当方はこのテーマに関してそこそこ勉強しているつもりだが、この解説にはついていけない観が強い。
かと言ってあんまり省略すると、それはそれでわからなくなる。
助詞の「ハ」について、こんな説明なら一般人でも納得できるのでは……って説明を試みてみたい。無謀だとは思うけど、ちょっとほかとの兼ね合いもあってね。
ハの働きの分類に関しては、かの『日本語練習帳』にご登場いただこうか。
詳しくは下記をご参照ください。
【チャレンジ日記──「は」と「が」 毒抜き編 〈1〉~〈7〉】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-592.html
1)問題(topic)の下に答えを持ってくるよう予約する
2)対比
3)限度
4)再問題化
この分類はよくできていると思う。ただ、同書の解説がホニャラララ。サラリと読んだときには「なるほど」と思ったが、じっくり読むと……。
詳しくは↑のチャレンジ日記の〈1〉を読んでほしい。
で、改訂版(エラいセンセーの説に改竄を加えるのは、とっても失礼。よい子は絶対にこういうマネをしてはいけません)。
1)主題
2)対比
3)限度・強調
4)その他
いろいろな文献がいろいろな分類を試みている。読んでて実感が湧かない理由のひとつは、どれが大事なのかを書いてないからじゃないだろうか。
実態は膨大な量の例文を解析しないとわからないだろう。そんなことをしているとたいへんなので、予想値で書いてしまう。それぞれの出現割合は下記くらい。煩わしいので「約」さえつけない。
1)主題 80%
2)対比 10%
3)限度・強調+4)その他 10%
だいたいこんなもんだろう。異論がある人はどうぞ。ちゃんとした統計に基づく異論があればすぐに訂正します。(←オイ!)
全体の80%を占めるのが、「主題」のハ。問題になることはあまりないから、細かい話はとりあえずパスする。だって、ほとんどの人はわかっているから。
問題は、それ以外の20%の部分。ちなみにこういう場合に「残りの20%」と書くのは誤解のもと。20%の20%だと全体の4%になってしまう、って考え方もできる。
主題以外の半分を占めるのが「対比」。
「彼ハ賢いが、僕ハ愚かだ」
こういう場合のハは対比の働きと考えるのが素直。
とは言っても、けっこう微妙なことが多い。たとえば、ある人が「彼ハ賢い」と書いたときに、ほかの誰かと対比しているか否かは他者にはわからない。この段階では単なる主題と考えるべきだろう。「彼ハ賢いが、僕ハ愚かだ」と並べられると、「対比」であることがわかる。
そう考えると、「主題」に見えるハのかなりの部分は「対比」かもしれない。何%なのかはわかりません。
2)3)4)の違いを見るための例文を考えた。文法の話でこんなバカな例文を持ち出すヤツはいないだろうな。
説明の都合上、一文ずつ改行して番号をつける。
①大食い自慢の彼ハ、実際には牛丼を2杯しか食べられなかった。
②僕ハもっと食べられる。
③たぶん4杯ハ食べられる。
④でも、5杯ハ無理だな。
(……実際に食べてみる)
⑤4杯ハ食べられると言いハしたけど、考えが甘かった。
⑥3杯でギブアップだった。
①だけなら「主題」と考えるのが素直だろう。①②がセットになったら「対比」でいいだろう。
③は「限度・強調」だろう(微妙なことが多いので、この分類にした)。どちらにもとれる。これが④だと「限度」だろうな。
⑤の1つ目も「限度」だろう。これがペロリと食べたのなら「強調」になりそう。
メンドーなのは⑤の2つ目。『日本語練習帳』が「再問題化」と呼んでいるのは、こういう用法らしい(正確にはわからない)。
大野先生でも持て余したのね。そういうのは一種の特殊用法なんだから、「その他」にしておくほうが無難だろう。ちなみに、ハにはほかにも特殊用法がいくつかある。そういうのも全部「その他」のしておけばいいの。全部を網羅しようとするとむずかしくなる。
↑の1)~3)を知っていけば、90%以上は理解できるはずだから大丈夫だって。
【「ハ」の用法 男は度胸、女は愛嬌 春はあけぼの 東京は浅草にやってまいりました〈1〉〈2〉】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2177.html
これならわかる!? 助詞の「ハ」の使い方 教えてgoo〈2〉
ご意見をうかがうために、mixiでトピを立てた。
【【「は」と「が」】外伝 初心者にもわかる助詞の「ハ」の使い方】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2748&id=83095700
知識はあっても常識がないいつものホニャララのコメントがついてゲンナリした。
この鼬コメントに関してはいろいろ思うところがあるが、それは別の機会に。
で、あまり必要ではない後半部。
〈1〉では助詞のハの80%は「主題」と書いた。
「主題ではなく主語を表わすのでは」という疑問が湧かないだろうか。このあたりをちゃんと説明しないと、「主語」「述語」になじんできた日本人はピンと来ない気がする。
「日本語には主語がない」って考え方はそのとおりだと思う。
そのとおりだとハ(強調? 再問題化?)思いながら、自分の中にも納得できに気持ちがある。
「私は学生です」の「私」は主語じゃないのか?
基本を理解するための考え方として、これは「主語」でもいいと思う。厳密に言うと「主語」ではない、と考えるのは上級者の仕事。もちろん、日本の国語教育が「日本語には主語がない」という考え方をしてくれるなら、それでもいい。
現実には「主語」「述語」で育ってきてんだから、それを引っ繰り返すのはたいへんじゃないかな。だったら、そのまま「主語」でいいじゃん。「日本語には主語がない」と考えるのは、専門的な勉強を始めてからで十分だよ。
もちろん、「主語」とはいいにく例も多々見られる。「きょうは……」あたりが典型だろうか。
「きょうは私がご飯を作る」の主語は……「私」だろうな。
うんとシンプルに考える。
助詞のハの80%は「主題」。ただ、そのなかには、義務教育で「主語」とされているものが相当含まれる。割合としては半分くらいでいいや。つまり、「主題」のうち半分は、「主題=主語」で、残りは、「主語」とは言いいにくいもの。
「私ハ学生です」とか「私ハご飯を作る」なら「主題=主語」だから、義務教育レベルの考え方で問題がない。うんと乱暴に書くと、ガに置きかえられそうなハは、「主題=主語」と考えていいはず。
ついでに書くと……。
「きょうハいい天気です」だけなら「主題」。
「きょうハいい天気です。だから洗濯をします」でも、この段階では「主題」。
これが「きょうハいい天気です。きのうまでハ雨続きでしたが」となるなら「対比」。
「きのうまでハ雨続きでしたが、きょうハ(試合があるので)晴れてほしかった」だと「対比」を通り越して「限度・強調」だろう。
このあたりはいろいろな考え方ができると思う。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【18】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1955992054&owner_id=5019671
mixi日記2017年月日から
テーマサイトは下記。
【日本語文法 「は」と「が」の違いについて】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9803715.html
===========引用開始
みなさんこんばんは、質問させてください。
下記リンクの8ページ目の問題です。
http://www.jlpt.jp/samples/n4/index.html
(以前住んでいたアパートは、大学まで1時間半かかった。)
でも、今のアパート(は)大学まで歩いて10分位です。
4.は が答えですが、正直「は」と「が」の違いが分かりません。
例えば、「今日は誰が来ますか。」「ナンシーが来ます。」
の時に”が”になるのは分かるのですが、それ以外に主語に”が”を選ぶ理由が分かりません。
よろしくお願い致します。
===========引用終了
まっとうな解説としては、No.3のかたがひいた『「は」と「が」』あたりが正解なんだろう。
せっかくだから、そのまま引用させてもらう。
===========引用開始
『「は」と「が」』野田尚史著 (くろしお出版 1996)より
『「は」の基本的な性質のまとめ』
1) 格を表す「が」や「を」などとは違い、文の主題を表す助詞である。
2)「は」が使われる文……「~が」や「~を」のような格成分の名詞が主題になった文のほか,連体修飾の「~の」の中の名詞が主題になった文,被修飾名詞が主題になった文など,いろいろなものがある。
3)文章・談話の中の「は」……「は」が使われる文は,前の文脈にでてきたものや,それに関係のあるものを主題にする。そして,文章・談話の中では,話題を継続するのに使われる。
4)従属節の中の「は」……主題の「~は」は,「~たら」,「~とき」,「ため」のような従属節の中にはでてこない。
5)「は」の対比的な意味……主題を表す働きが弱く,対比的な意味を表す働きが強いものがある。
第一は仕事で、第二は家庭だ。
『「が」の基本的な性質のまとめ』
1)「が」の文法的な性質……「を」や「に」などと同じく,述語と名詞との格関係を表す助詞である。
2)「が」が使われる文…… ア)とイ)の2種類がある。
ア)主題をもたない文
八木がホームランを打った。
イ)述語が主題になっている文
八木がキャプテンだ。→キャプテンは八木だ。
3)文章・談話の中の「が」
ア)主題をもたない文……前の文脈とつながりをもたず,話題を導入したり,転換したりするのに使われる。
イ)述語が主題になっている文……前の文脈にでてきたものや,それに関係のあるものを主題にして,話題を継続するのに使われる。
4)従属節の中の「が」……「~たら」,「~とき」,「~ため」のような従属節の中では,文の主題は問題にされないので,主題を表す「~は」は使われず,格を表すだけの「~が」が使われる。
5)「が」の排他的な意味……主格を表す働きが弱く,排他的な意味を表す働きが強いものがある。
おれがやる。(君らではなくて)
===========引用終了
定評のある書籍だから、この解説にイチャモンをつける勇気はない。
ただ、これで一般の日本人が納得できるかというと……無理だろうね。当方はこのテーマに関してそこそこ勉強しているつもりだが、この解説にはついていけない観が強い。
かと言ってあんまり省略すると、それはそれでわからなくなる。
助詞の「ハ」について、こんな説明なら一般人でも納得できるのでは……って説明を試みてみたい。無謀だとは思うけど、ちょっとほかとの兼ね合いもあってね。
ハの働きの分類に関しては、かの『日本語練習帳』にご登場いただこうか。
詳しくは下記をご参照ください。
【チャレンジ日記──「は」と「が」 毒抜き編 〈1〉~〈7〉】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-592.html
1)問題(topic)の下に答えを持ってくるよう予約する
2)対比
3)限度
4)再問題化
この分類はよくできていると思う。ただ、同書の解説がホニャラララ。サラリと読んだときには「なるほど」と思ったが、じっくり読むと……。
詳しくは↑のチャレンジ日記の〈1〉を読んでほしい。
で、改訂版(エラいセンセーの説に改竄を加えるのは、とっても失礼。よい子は絶対にこういうマネをしてはいけません)。
1)主題
2)対比
3)限度・強調
4)その他
いろいろな文献がいろいろな分類を試みている。読んでて実感が湧かない理由のひとつは、どれが大事なのかを書いてないからじゃないだろうか。
実態は膨大な量の例文を解析しないとわからないだろう。そんなことをしているとたいへんなので、予想値で書いてしまう。それぞれの出現割合は下記くらい。煩わしいので「約」さえつけない。
1)主題 80%
2)対比 10%
3)限度・強調+4)その他 10%
だいたいこんなもんだろう。異論がある人はどうぞ。ちゃんとした統計に基づく異論があればすぐに訂正します。(←オイ!)
全体の80%を占めるのが、「主題」のハ。問題になることはあまりないから、細かい話はとりあえずパスする。だって、ほとんどの人はわかっているから。
問題は、それ以外の20%の部分。ちなみにこういう場合に「残りの20%」と書くのは誤解のもと。20%の20%だと全体の4%になってしまう、って考え方もできる。
主題以外の半分を占めるのが「対比」。
「彼ハ賢いが、僕ハ愚かだ」
こういう場合のハは対比の働きと考えるのが素直。
とは言っても、けっこう微妙なことが多い。たとえば、ある人が「彼ハ賢い」と書いたときに、ほかの誰かと対比しているか否かは他者にはわからない。この段階では単なる主題と考えるべきだろう。「彼ハ賢いが、僕ハ愚かだ」と並べられると、「対比」であることがわかる。
そう考えると、「主題」に見えるハのかなりの部分は「対比」かもしれない。何%なのかはわかりません。
2)3)4)の違いを見るための例文を考えた。文法の話でこんなバカな例文を持ち出すヤツはいないだろうな。
説明の都合上、一文ずつ改行して番号をつける。
①大食い自慢の彼ハ、実際には牛丼を2杯しか食べられなかった。
②僕ハもっと食べられる。
③たぶん4杯ハ食べられる。
④でも、5杯ハ無理だな。
(……実際に食べてみる)
⑤4杯ハ食べられると言いハしたけど、考えが甘かった。
⑥3杯でギブアップだった。
①だけなら「主題」と考えるのが素直だろう。①②がセットになったら「対比」でいいだろう。
③は「限度・強調」だろう(微妙なことが多いので、この分類にした)。どちらにもとれる。これが④だと「限度」だろうな。
⑤の1つ目も「限度」だろう。これがペロリと食べたのなら「強調」になりそう。
メンドーなのは⑤の2つ目。『日本語練習帳』が「再問題化」と呼んでいるのは、こういう用法らしい(正確にはわからない)。
大野先生でも持て余したのね。そういうのは一種の特殊用法なんだから、「その他」にしておくほうが無難だろう。ちなみに、ハにはほかにも特殊用法がいくつかある。そういうのも全部「その他」のしておけばいいの。全部を網羅しようとするとむずかしくなる。
↑の1)~3)を知っていけば、90%以上は理解できるはずだから大丈夫だって。
【「ハ」の用法 男は度胸、女は愛嬌 春はあけぼの 東京は浅草にやってまいりました〈1〉〈2〉】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2177.html
これならわかる!? 助詞の「ハ」の使い方 教えてgoo〈2〉
ご意見をうかがうために、mixiでトピを立てた。
【【「は」と「が」】外伝 初心者にもわかる助詞の「ハ」の使い方】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2748&id=83095700
知識はあっても常識がないいつものホニャララのコメントがついてゲンナリした。
この鼬コメントに関してはいろいろ思うところがあるが、それは別の機会に。
で、あまり必要ではない後半部。
〈1〉では助詞のハの80%は「主題」と書いた。
「主題ではなく主語を表わすのでは」という疑問が湧かないだろうか。このあたりをちゃんと説明しないと、「主語」「述語」になじんできた日本人はピンと来ない気がする。
「日本語には主語がない」って考え方はそのとおりだと思う。
そのとおりだとハ(強調? 再問題化?)思いながら、自分の中にも納得できに気持ちがある。
「私は学生です」の「私」は主語じゃないのか?
基本を理解するための考え方として、これは「主語」でもいいと思う。厳密に言うと「主語」ではない、と考えるのは上級者の仕事。もちろん、日本の国語教育が「日本語には主語がない」という考え方をしてくれるなら、それでもいい。
現実には「主語」「述語」で育ってきてんだから、それを引っ繰り返すのはたいへんじゃないかな。だったら、そのまま「主語」でいいじゃん。「日本語には主語がない」と考えるのは、専門的な勉強を始めてからで十分だよ。
もちろん、「主語」とはいいにく例も多々見られる。「きょうは……」あたりが典型だろうか。
「きょうは私がご飯を作る」の主語は……「私」だろうな。
うんとシンプルに考える。
助詞のハの80%は「主題」。ただ、そのなかには、義務教育で「主語」とされているものが相当含まれる。割合としては半分くらいでいいや。つまり、「主題」のうち半分は、「主題=主語」で、残りは、「主語」とは言いいにくいもの。
「私ハ学生です」とか「私ハご飯を作る」なら「主題=主語」だから、義務教育レベルの考え方で問題がない。うんと乱暴に書くと、ガに置きかえられそうなハは、「主題=主語」と考えていいはず。
ついでに書くと……。
「きょうハいい天気です」だけなら「主題」。
「きょうハいい天気です。だから洗濯をします」でも、この段階では「主題」。
これが「きょうハいい天気です。きのうまでハ雨続きでしたが」となるなら「対比」。
「きのうまでハ雨続きでしたが、きょうハ(試合があるので)晴れてほしかった」だと「対比」を通り越して「限度・強調」だろう。
このあたりはいろいろな考え方ができると思う。
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