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「〜していきます」「~していきたいです」「~していきたいと思います」

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【12】
http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=5019671&id=1920318468

mixi日記2014年07月08日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=5019671&id=1929188749

 下記が関係あるかも。
1020)【「~なのかな」「~とは思います」「~と思います」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2842.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1908860625&owner_id=5019671

 テーマサイトは下記。
【「~して行きたい」「~して行きたいと思う」など。】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12131579487

 まず質問の全文を引く。
================引用開始
「~して行きたい」「~して行きたいと思う」など。
例えば不祥事を謝罪するときに「今後このようなことの無いように気を引き締めて行きたい」と気を引き締めるのではなく 引き締めて行きたい。
「ただいまから成績を発表して行きたいと思います」発表するのではなく発表して行きたいなど。
何故ぼかすような表現なんでしょうか。
================引用終了

 発言者の立場によって、事情が微妙にかわってくる。話の内容を考慮して、例文は基本的にデス・マス体で考える。
 断定的な言い方から曖昧な言い方まで、いくつか段階がある。

●謝罪の言葉
1)今後このようなことのないように気を引き締めます
  ↓
2)今後このようなことのないように気を引き締めていきたいです
  ↓
3)今後このようなことのないように気を引き締めていきたいと思います

 大前提として、謝罪の場合は「いきたいと思います」ではなく「いく所存でございます」くらいのほうが自然だろう。
 1)が一番スッキリしている。「引き締める」か否かは個人の心がけの問題だから「たい」をつけるのはおかしい、というのはごもっとも。「たい」は希望や願望を表わす(辞書の引用は末尾)。
 このように断言すると、同じような事態が再発したときに責任を追及されそう。
 だから少しボカすのだろう。政治家などの常套手段(笑)。そこで2)のように「たい」をつける。「いく」とは断言できないが、「いきたい」。「いく」努力はするけど、「いけなかった」ら許してね。
 デアル体で「いきたい」と言えば何も問題がないが、これに「です」をつけて「いきたいです」にすると、ちょっと問題がある。むずかしい話は別として、「たい」の活用を見ると形容詞とほぼ同じことがわかる。
 つまり、「たいです」(「たかったです」も同様)に覚える異和感は「うれしいです」に覚える異和感とほぼ同じもの。「間違い」ではないが、『大辞林』が〈現在かなり広がっているが,多少ぎこちなさも感じられる〉としているのだから、避けるべきだろう。
【この文章〈「形容詞終止形」+「です」〉は文法的に正しいですか】教えて!goo
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2891.html

 避ける方法はいろいろ考えられるが、一番安直なのは「〜と思います」をつけること。こうして3)のような形が広まることになる。
 2)の形を避けるのが「たいです」に対する異和感のせいか否か正確なところは、本人に確認しないとわからない。
「希望」にさらに「〜と思う」をつけるんだから、クドい印象になるのは当たり前。

●所信表明の言葉
「所信表明」というといかめしいが、プロ野球の新人の入団挨拶と考える。
1)一生懸命頑張ります
  ↓
2)一生懸命頑張りたいです
  ↓
3)一生懸命頑張りたいと思います
 1)がスッキリしているが、ちょっと控えめに言うなら2)、「たいです」に異和感があれば3)になるのだろう。
 これが「一生懸命頑張って新人王をとります」だとビッグマウスになる。3)のパターンが自然だろう。

 これが子供の将来の夢で「野球選手になります」だと2)が自然な気がする。もちろん3)でも構わない。「海賊王に、おれはなる」のほうが威勢はいいけど(笑)。



http://kotobank.jp/word/%E3%81%9F%E3%81%84?dic=daijisen&oid=11083400
================引用開始
デジタル大辞泉の解説
たい 【たい】

[助動][たかろ|たく・たかつ|たい|たい|たけれ|○]《希望の助動詞「たし」の連体形「たき」の音変化》動詞、および助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」の連用形に付く。
1 話し手の希望を表す。「御飯を食べたい」「日比(ひごろ)月日がおがみたいと思うたに」〈虎明狂・腰祈〉
2 話し手以外の人の希望を表す。「読みたいなら貸すよ」「やめたい人はやめればいい」
3 「ある」「である」「なさる」「くださる」や尊敬の助動詞「れる」「られる」に付いて、他に対する希望・要求を表す。…てほしい。「正直者がばかを見ない世の中でありたい」「別表を参照されたい」
◆「たい」が他動性の動詞に付く場合、希望の対象を表すのに、「水を飲みたい」「水が飲みたい」のように「…ヲ…タイ」「…ガ…タイ」の両形を、室町時代以来用いてきている。連用形「たく」の音便形「とう(たう)」は中世から行われているが、現代語では、「ございます」「存じます」を伴うときにかぎって行われる。また、接続助詞「て」を伴う場合、「たくって」となることもある。3は多く文章語に用いる。
================引用終了

 ちょっとメモ。
バイト敬語/若者言葉──「~とか」の話
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2310.html
================引用開始
 こうなると、近年の若者言葉に特有の曖昧表現、というククリ方もできそうな気がする。ただ、それは少し違うのでは、って気もする(「曖昧表現」の一方で「氏ね」などの直截な表現も目立つ。二極化と言うほうが正確だろう。)。
================引用終了
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~されてください ~なさってください

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【11】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1906376407&owner_id=5019671

mixi日記2013年12月03日から


「○○は遠慮されてください」はなぜおかしいか。
 突然ですが問題です【日本語編173】を出題してからかなりたつ。
 出題の少し前からとんでもない状況になって、11月いっぱいで一段落した(はず!)のに、どこから手をつけていいかわからない。
 この設問には2つの問題がからむ。
 1つは相手の行動を「遠慮しろ」と言えるか否か。これはさほどむずかしくない。個人的には異論もあるが、とりあえず「控えろ」にするほうが無難。
 問題は「~されてください」。「される」の部分を受身と考えるなら、やや特殊な形ではあってもアリだろう。
「噓とわかっても騙されて(やって)ください」
「あえて殴られて(やって)ください」
 ここで考えたいのは、受身ではなく、敬意を表わす「される」と「ください」の組み合わせ。
 感覚的には「~されてください」には強い異和感がある。しかし、これがなぜダメかを論理的に説明するのはけっこうむずかしい。

『敬語再入門』のP.44に「16 主な尊敬語四つの整理」という項目がある。
 あげられているのは以下の4つ。
1)お/ご~~になる
2)お/ご~~なさる
3)──なさる
4)……(ら)れる

 それぞれの特徴は、原本を確認してほしい。
 以下は当方の考えを交えるので、相当信頼度が下がる。
 敬度の麺で考えると、1)から4)のなかでもっとも敬度が低いのは4)。湯(タン)で考えるとどうなるかはしらない。もっとも敬度が高いのは2)。1)と3)はちょっと方向性が違う気もして微妙なので、同ランクにしておく。
 同書では4)のことを「レル敬語」と読んでいる。
 世間ではこれが評判が悪い。最大の理由は、受身に解釈できることがあること。
「先生が食べられた」では先生が誰かに補食されたみたい……いう論理らしい。そんなものは文脈でわかるだろ、という話はおく。「お食べになった」ではなく「召し上がった」と言いなさい……となると別の話になる。
 敬度が低い上にまぎらわしいこともあり、「レル敬語」は初心者の敬語という印象があるらしい。その半面「レル敬語」には制約が少ないという利点がある。この「制約」に関しては『敬語再入門』が詳しい。
 簡単に言うと、3)は〈非「──する」型〉の動詞には使えない。×読みなさる
 1)2)は一部の〈「──する」型〉の動詞では使えない。×ご運転になる/×ご運転なさる
「レル敬語」の愛用者が多いのは、こういった理由もあるのだろう。

 さて本題。すでに書いたように「レル敬語」は制約が少ない。しかし、「……(ら)れてください」の形には強い異和感がある。この理由が……。
「遠慮しろ」「控えろ」を1)~4)の形にしてみる。

1)ご遠慮になる
2)ご遠慮なさる
 ※「遠慮」の場合は1)2)とも問題がない気がする。
3)遠慮なさる
4)遠慮される

1)お控えになる
2)お控えなさる
3)×控えなさる×
4)控えられる

 これに「ください」をつける。
1)ご遠慮(になって)ください
2)ご遠慮(なさって)ください
3)遠慮なさってください
4)遠慮されてください△

1)お控え(になって)ください
2)お控え(なさって)ください
3)×
4)控えられてください△

 ともに1)2)は(になって)(なさって)を省略した縮約形(『敬語再入門』の用語)のほうが一般的だろう。もちろん、省略しない形が間違いというわけではない。
 ともに4)はヘン。「~ください」と並んでよく使う「~いただく」の場合も、4)は△。
 正確な理由はわからない。こういうのは「言わないから言わねえんだよ。使いたきゃ勝手にどうぞ」と開き直るしかない。
 以下は憶測。
 1)の場合、「(になって)ください」がクドい印象なので「ください」が一般的。2)も同様。
 4)の場合、「(さ)れてください」がクドくても避けようがない。もちろん「遠慮してください」「控えてください」にはできるけど、やや無礼な印象になりそうな……。1)~3)のほが無難だろうな。

【20171024追記】
 うーん。これを書いたことをスッカリ忘れていた。下記を書いてから別件で調べものをしていてこのエントリーを見つけた。
【「参加されてください」の是非】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12321043639.html

 で、読み返してみると大きなミスはなさそだが、言葉足らずのところがいくつかあるので補足しておく。

●〈もっとも敬度が高いのは2)。1)と3)はちょっと方向性が違う気もして微妙なので、同ランクにしておく〉
 これでもよいと思うが、たしか菊地氏がどこかで、2)と1)の敬度は同程度と書いていた気がするので、そちらを優先する。この話は、どちらでもたいした違いはない。

●〈簡単に言うと、3)は〈非「──する」型〉の動詞には使えない。×読みなさる〉
 これはちょっと問題かも。
『敬語再入門』によると、「レル敬語」以外の一般形には、それぞれ制約がある。 
2)お/ご~~なさる
〈非「──する」型〉(和語の動詞と考えてほぼ間違いないだろう)だと古臭い印象になる。
「お読みなさる」……たしかに古いな(笑)。
3)──なさる
〈非「──する」型〉は△扱い。このあたりになると語感が全く働かない。
 自分では使わないという意味では「お読みなさる」も「読みなさる」も同じようなもの。これが動詞がかわるとちょっと印象がかわる気がする。
「お走りなさる」はナシ。「走りなさる」ならアリでは。
「お話しなさる」はアリだろう。「話しなさる」はXの気がする。近寄らないのが正解だろうな(泣)。

~されてください ~なさってください〈2〉 ご遠慮ください お控えください

mixi日記2014年12月11日から

【ご遠慮 お控え】のキーワードで検索してもよくわからない。
 下記のサイトは信頼できるはずだが、この問題に関してはどうにも煮え切らない。全文は末尾に。
【「御遠慮ください」】
http://www.ninjal.ac.jp/QandA/vocabulary/post-48/
 結論は下記の部分だろうか。ほとんどヤケになっているような……。
==============引用開始
「御遠慮ください」が不適切な表現だ,と判断されるのには,おそらく,いくつかのことが同時に複合していて,全体の表現として「心地よくない」から不適切だ,と解釈できるのかもしれません。「間違いかどうか」の範囲を,用語本来の厳密な意味・用法に限定せずに,表現やその効果にまで拡大するとしたら,「やめておくに越したことはない」という話です。
==============引用終了

 これも例によって「(明確な根拠はないが)避けるほうが無難」ですかいの。



【ネタ元】「御遠慮ください」(国立国語研究所)
http://www.ninjal.ac.jp/QandA/vocabulary/post-48/
==============引用開始
「御遠慮ください」

質問
「~は御遠慮ください。」という表現は不適切だ,ということを読んだことがあります。本当でしょうか。

回答
「遠慮」という語は,はじめ「遠く先までも見通すこと」でした。これは,現代で「深謀遠慮」という言葉で使うときと同じ意味です。この用法は,平安時代以来,漢文の記録や漢文訓読体の軍記物などで使われていました。その後,室町時代から近世にかけて,「言動を差し控える」という意味で使うようになっていたようです。またさらに,「自分から断わる,辞退する」という意味でも使います。この用法はさらにすすんで,現代でいう,お祭りなどを「自粛する」ことにも使いましたし,また,江戸時代には,「謹慎」の刑罰のことや,病や物忌を理由に,出仕や面会を「自重」する意味でも用いました。

これら「辞退・自粛・謹慎・自重」は,なんらかの自分の行動を差し控える行為です。その根底には,いわば,世間をはばかる精神が流れているのかも知れません。しかし,用語や語法そのものには,謙譲の用法(あえて言い換えてみれば,「差し控えさせていただく」の「させていただく」の部分),すなわち待遇の本体がある,というわけではありません。

さて,「御~くださる」は相手の行為を高める,尊敬語に属する敬意表現です。「御遠慮」は和語でいえば「お控え」にあたり,全体で「お控えください。」と言い換えられます。「御遠慮ください。」ばかりが罪深いように言われるのは,どうしてでしょうか。第一に,和漢の語種の違いがあります。和語の効果として,柔らかく感じられ,その分,婉曲の度合いは大きく,禁止の度合いも,より弱く感じられる,ということはあるかもしれません。

たとえ漢語「遠慮」を使ったとしても,さらに敬意表現を伴った「御遠慮いただいております。」などの方が,紋切り型の「御遠慮ください。」よりも,少しは“まし”に思われるでしょう。これは,「御遠慮ください。」と言い切っていないので,話し手の謙譲の心持ちが,少しでも聞き手に伝わるからでしょう。

「御遠慮ください」が不適切な表現だ,と判断されるのには,おそらく,いくつかのことが同時に複合していて,全体の表現として「心地よくない」から不適切だ,と解釈できるのかもしれません。「間違いかどうか」の範囲を,用語本来の厳密な意味・用法に限定せずに,表現やその効果にまで拡大するとしたら,「やめておくに越したことはない」という話です。

このことを,商業的な応接マニュアルなどで,理由もなくルール化する必要はないかも知れません。が,言葉の性質を見極めて,よりよい別の方法(例えば,「飲食物のお持ち込みは,御容赦願います。」など。)を積極的に探すのがよいでしょう。

山田貞雄 (2014.4.23)
==============引用終了

~されてください ~なさってください〈2〉 ご遠慮ください お控えください

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【13】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1929935424&owner_id=5019671

mixi日記2014年12月11日から

 下記の続き。
【~されてください ~なさってください】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2901.html

【ご遠慮 お控え】のキーワードで検索してもよくわからない。
 下記のサイトは信頼できるはずだが、この問題に関してはどうにも煮え切らない。全文は末尾に。
【「御遠慮ください」】
http://www.ninjal.ac.jp/QandA/vocabulary/post-48/
 結論は下記の部分だろうか。ほとんどヤケになっているような……。
==============引用開始
「御遠慮ください」が不適切な表現だ,と判断されるのには,おそらく,いくつかのことが同時に複合していて,全体の表現として「心地よくない」から不適切だ,と解釈できるのかもしれません。「間違いかどうか」の範囲を,用語本来の厳密な意味・用法に限定せずに,表現やその効果にまで拡大するとしたら,「やめておくに越したことはない」という話です。
==============引用終了

 これも例によって「(明確な根拠はないが)避けるほうが無難」ですかいの。



【ネタ元】「御遠慮ください」(国立国語研究所)
http://www.ninjal.ac.jp/QandA/vocabulary/post-48/
==============引用開始
「御遠慮ください」

質問
「~は御遠慮ください。」という表現は不適切だ,ということを読んだことがあります。本当でしょうか。

回答
「遠慮」という語は,はじめ「遠く先までも見通すこと」でした。これは,現代で「深謀遠慮」という言葉で使うときと同じ意味です。この用法は,平安時代以来,漢文の記録や漢文訓読体の軍記物などで使われていました。その後,室町時代から近世にかけて,「言動を差し控える」という意味で使うようになっていたようです。またさらに,「自分から断わる,辞退する」という意味でも使います。この用法はさらにすすんで,現代でいう,お祭りなどを「自粛する」ことにも使いましたし,また,江戸時代には,「謹慎」の刑罰のことや,病や物忌を理由に,出仕や面会を「自重」する意味でも用いました。

これら「辞退・自粛・謹慎・自重」は,なんらかの自分の行動を差し控える行為です。その根底には,いわば,世間をはばかる精神が流れているのかも知れません。しかし,用語や語法そのものには,謙譲の用法(あえて言い換えてみれば,「差し控えさせていただく」の「させていただく」の部分),すなわち待遇の本体がある,というわけではありません。

さて,「御~くださる」は相手の行為を高める,尊敬語に属する敬意表現です。「御遠慮」は和語でいえば「お控え」にあたり,全体で「お控えください。」と言い換えられます。「御遠慮ください。」ばかりが罪深いように言われるのは,どうしてでしょうか。第一に,和漢の語種の違いがあります。和語の効果として,柔らかく感じられ,その分,婉曲の度合いは大きく,禁止の度合いも,より弱く感じられる,ということはあるかもしれません。

たとえ漢語「遠慮」を使ったとしても,さらに敬意表現を伴った「御遠慮いただいております。」などの方が,紋切り型の「御遠慮ください。」よりも,少しは“まし”に思われるでしょう。これは,「御遠慮ください。」と言い切っていないので,話し手の謙譲の心持ちが,少しでも聞き手に伝わるからでしょう。

「御遠慮ください」が不適切な表現だ,と判断されるのには,おそらく,いくつかのことが同時に複合していて,全体の表現として「心地よくない」から不適切だ,と解釈できるのかもしれません。「間違いかどうか」の範囲を,用語本来の厳密な意味・用法に限定せずに,表現やその効果にまで拡大するとしたら,「やめておくに越したことはない」という話です。

このことを,商業的な応接マニュアルなどで,理由もなくルール化する必要はないかも知れません。が,言葉の性質を見極めて,よりよい別の方法(例えば,「飲食物のお持ち込みは,御容赦願います。」など。)を積極的に探すのがよいでしょう。

山田貞雄 (2014.4.23)
==============引用終了


出ネ89/命名──枝のプーさん ついに総理就任? 再

 思うところあって、古い日記を再アップします。

 下記の仲間です。
【出版とネットをめぐるあれこれ】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-468.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1234202257&owner_id=5019671

mixi日記2011年03月19日から

 枝野幸男官房長官の露出が目立ちはじめた頃、某家でかわされた不謹慎なフレーズ集。あの頃はまだそんなに疲れた表情ではなかった。
 その後、某家での好感度はうなぎ上り。ホントにあまり無理しないでください。

「これだけ作業服が似合う政治家は珍しい」

「表情に愛敬があって政治家とは思えない。なんだかとっとこ太郎みたい」 
「とくに口元には近いものを感じるけど、ハム太郎ほど目がコビコビでない」
「目が笑っている政治家なんていないわよ」

「体型で考えるとムーミンかな」

「もっと近いにがいた。あの蜂蜜好きの……」

 命名「枝のプーさん」。
 ……もう少しヒネリが欲しいな。

枝の

プーさん目線統合


【ネタ元】Pouch
http://youpouch.com/2011/03/17/062309/
================================
イタリアでは枝野長官を総理大臣と報道/菅総理は名前だけ登場
2011年03月17日

震災情報を伝えるべく1日に何度も記者会見を行い、一部では105時間不眠不休だったともささやかれている枝野官房長官。働きぶりがインターネット上で大きな話題になっていますが、そのせいでイタリアでは「枝野長官=総理大臣」という誤った報道がされているようです。

12日付けの海外サイト「life in Italy.com」を見てみると、「Giappone: premier, disastro unico(日本の総理大臣、未曾有の危機について語る)」というタイトルとともに枝野長官の顔写真が掲載されています。

記事の内容は「日本の菅直人総理大臣は、地震と津波により日本は壊滅的な被害を受けたと話した」というもの。どうやら、菅総理の名前と顔が一致していなかった模様。そして、テレビに出ずっぱりの枝野長官を総理大臣だと勘違いしてしまったようです。

これに対してインターネットユーザーらは次のようにコメントしています。

「え? そうじゃなかったの?」
「こればっかりは仕方がない……」
「でもいきなり総理大臣になってと言われたらきっと困るよね」
「仕事できるって、やっぱりかっこいい」
「質問に対しての頭の回転が速いのがいい」
「話し方にすごく好感がもてる」

一大事につき当然のこととは言え、超過密スケジュールをこなす枝野長官。恐らく、菅総理も同じぐらい頑張っているとは思いますが……。

(記者:うさぎ)

参照元:Lifeinitaly.com(http://bit.ly/gFyyIB)

================================
イタリアでは枝野長官を総理大臣と報道/菅総理は名前だけ登場
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1537688&media_id=114

引用のご作法59? 「くだらない」の話

 ちょっとしたメモです。
 下記から分割しました。
【「好ましい日本語」をめぐって34くらい──「くだらない」と「つまらない」  「生前」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2171.html

「くだらない」の話。
 大原則として、語源の話には深入りしたくない。眉唾モノのヨタがあまりにも多いし、「もっともらしい説に限って昔の人の創作」ってことも多すぎる。
「くだらない」の語源は比較的有名だと思う。信用している『語源由来辞典』からひく。
http://gogen-allguide.com/ku/kudaranai.html
 このサイトはムヤミに引用してはいけないらしいので、要約する。
 諸説あるようだ。
1)「下る」=「通じる」(→「下らない」=「意味がない」「筋が通らない」)説
2)「下り酒」説
3)「百済でない人」説
4)仏教用語の「ダラ」説
『語源由来辞典』も2)~4)を疑問視している。
 1)に関しても、「下る」に「通じる」の意味があるという話には疑問を感じる。少なくともWeb辞書には見当たらない。したがって、「下らない」が「意味がない」になる説の信憑性も不明になる。
 似た印象の「つまらない」の語源は下記。
http://gogen-allguide.com/tu/tsumaranai.html
 こちらの説明もスッキリしない。
 だから語源の話は……。


【追記】
 下記のサイトを見つけた。このサイトはかなり信頼できるのだが、「くだらない」の語源に関して何が結論なのかよくわからない。
http://kotobakai.seesaa.net/article/8174271.html
================================
「それから「くだらない」も、山口佳紀編『暮らしのことば 語源辞
典』(講談社)に載っているよ、ほら」

とページをめくると、

「ばかばかしい。取るに足りない。動詞「下〔くだ〕るに打ち消しの助
動詞ナイがついた連語で、形容詞ではない。「下〔くだ〕る」は「文意
が通じる」意を示す場合があり、それをナイで否定して「意味がない、
筋が通らない」意となり、そこからさらに、「ばかばかしい」という意
味になった。/なお、クダラナイという形が現れるのは近世末期だが、
打ち消しの助動詞ズの連体形ヌを用いたクダラヌという形は近世初期か
ら見える。」(池上啓執筆)
================================

 オイオイ。これって、『語源由来辞典』とソックリすぎないか? 「意(味)を示す場合があり」って偶然なのかな? ここまで似ていると、両者の見解が一致したとは思えない。
『大野晋の日本語相談』の文庫本を確認したけど、やはりよくわからない。
 まあ、おなかがクダるように「下まですーっと通る」と解釈すれば、「下る」=「通じる」と考えることもできるかも。「お通じ」って言い方と関係がありやなしや。
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