2018年~2019年の朝日新聞から
リンク先に関しては下記参照。
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12563157097.html
チェックしていたものの半分ぐらいは、何をチェックしたか不明(泣)。
【朝日新聞から総索引(2002年~)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html
18-10-11
これからの日本囲碁界をしょって立つ一力遼八段(21)と芝野虎丸七段(18)が6日、第25期阿含・桐山杯の決勝で相まみえた。主要タイトル戦の決勝で激突するのは初めて。気迫と気迫がぶつかる勝負は中終盤にかけて右肩上がりの盛り上がりを見せ、ライバル物語の嚆矢(こうし)を飾る記念譜となった。(夕刊/9面)
大出公二記者。そうか。1年前の記事だとこんなことになるのか。時の流れは早い。引用したのは、リードの全文。なんと申しましょうか。間違いではないだろうが……。書き手は何歳なんだろう。ふた昔ぐらいの前の観戦記ならアリかもしれないが。
2018年も2人とも勝ちまくっていたが、不思議なことにこの年の初対局。過去の対戦成績は芝野の3勝2敗だった。
まず細かいことを書くと「主要タイトル戦の決勝」ってさぁ。主要タイトルは番勝負だよね。これは書きかえがむずかしいんでまだいい。
「中終盤にかけて右肩上がりの盛り上がり」って言うのか?
「ライバル物語の嚆矢(こうし)を飾る」って言うのか?
前者は安っぽい、後者は気取りすぎにしか思えない。文中には「他に類を及ぼさず生還すれば白よし」なんて表現も出てくる。勘弁してもらえないかな。
これだけジジムサイ言葉を使っておいて「しょって立つ」はないでしょうに。
18-11-11
紀平は、女子にとっては難易度が高いトリプルアクセル(3回転半)を得意としており、この日のフリーで2本決めた。(朝刊/1面)
記者不明。これもこの1年で状況が大きくかわった。ふーん。「ジャンプ」の話じゃないんだ、って話はおく。「難易度」はやめてほしい。一般的な話の中ではもはやしかたがないかもしれない。でも体操やフィギュアの競技の話ではナシだろう。
19-06-29
パ・リーグ最多得点の西武打線を手玉にとり、リーグ最少の防御率は1・66になった。(朝刊/18面)
照屋健記者。「防御率」がイチバンいいのはなんて言うんだろう。「率」なんだから、「最少」はナシ。「高低」で言うなら「最低」しかないだろうな(笑)。無難なのは「リーグトップ」か「リーグ1位」だろう。
19-07-05
視聴率は及ばなかったが、記者は「インハンド」をより、興味深く見た。(朝刊/23面)
岩田智博記者。別のドラマと2作を比較している。読点を削除して〈「インハンド」をより興味深く〉なら多少マシ。フツーは〈「インハンド」のほうを興味深く〉あたりだろう。ヨリ+修飾語の例として相当ハイ(ロウ?)レベル
19-10-19
「私は悪女じゃないですからね」。目を細め、ニヤリと続けた。「いや。ちょっとその気もあるかもね」
まったくわるい女(ひと)だ。だから、引かれるんだ。(朝刊/t1面)
真野啓太記者。尾野真千子のインタビュー。結びにちょっと気取りたかったんだろう。でもね。そういうのは……(800字略)。常用漢字の功〝罪〟の話かも。「ニヤリと続けた」って、話はパス。本文中ずっと「悪い」と書いていて、最後だけ「わるい」にしたのはどんな意図があるのだろう。これもパスしておく。
まず問題は「その気」をどう読むか。「そのキ」でも意味が通じそうだが、これは「そのケ」だろう。ルビを打ちたくないなら、「その傾向」とでもするしかない。それじゃニュアンスがかわると言うなら、はじめからちゃんと書きなさい。
もっと罪が重いのは「引かれるんだ」。これは「惹」を使わないと意味が通じない。初見では「ドン引きされる」のような意味だと思った。ルビを打ちたくないなら、「魅力的なんだ」ぐらいにするしかない。それじゃ……。(以下略)
19-11-12
親友同士 知床と京都へ
(朝36刊/面)
加藤勇介記者。これはほとんど因縁かも。引用部は見出しで、本文には「10年超の親友という2人が」ともある。〈10年超の親友〉の話はおく。問題は「親友同士」の重言感。「従兄弟同士」ならフツーの気がするが「2人は従兄弟同士」だとどうなんだろう。「友人同士」とはまず言わない。「友人関係」ならアリ。見出しに関しては「2人の親友」とか「意外な親友」とか……元のままにするしかないか。
19-11-15
高評価に笑顔が絶えなかった。(夕刊/8面)
書き手はソフトバンク担当 藤木健記者? ってどういう立場の人?
これは下記絡みか。
【2019年10月31日の朝日新聞から 高評価 好評価】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12541100283.html
19-11-19
今では「完全に弾ける」そうです。演奏シーンは、西谷弘監督が獅子雄を一番魅力的かつ衝撃的に見せる方法を考え抜き、姿を360度からぐるりと映す演出ヌなったそう。(朝刊/16面)
記者不明。これが一部で問題視されている〈伝聞の「そうだ」の「だ」の省略形〉ですか。
【「~だそう。」は言葉足らず? 毎日ことば〈1〉〈2〉】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12538324932.html
引用文の場合は「~だそうだ」ではないけど、直前に「そうです」があるんでかえたのの、だったら、もっと根本的にかえることを考えるべきでは。
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12563157097.html
チェックしていたものの半分ぐらいは、何をチェックしたか不明(泣)。
【朝日新聞から総索引(2002年~)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html
18-10-11
これからの日本囲碁界をしょって立つ一力遼八段(21)と芝野虎丸七段(18)が6日、第25期阿含・桐山杯の決勝で相まみえた。主要タイトル戦の決勝で激突するのは初めて。気迫と気迫がぶつかる勝負は中終盤にかけて右肩上がりの盛り上がりを見せ、ライバル物語の嚆矢(こうし)を飾る記念譜となった。(夕刊/9面)
大出公二記者。そうか。1年前の記事だとこんなことになるのか。時の流れは早い。引用したのは、リードの全文。なんと申しましょうか。間違いではないだろうが……。書き手は何歳なんだろう。ふた昔ぐらいの前の観戦記ならアリかもしれないが。
2018年も2人とも勝ちまくっていたが、不思議なことにこの年の初対局。過去の対戦成績は芝野の3勝2敗だった。
まず細かいことを書くと「主要タイトル戦の決勝」ってさぁ。主要タイトルは番勝負だよね。これは書きかえがむずかしいんでまだいい。
「中終盤にかけて右肩上がりの盛り上がり」って言うのか?
「ライバル物語の嚆矢(こうし)を飾る」って言うのか?
前者は安っぽい、後者は気取りすぎにしか思えない。文中には「他に類を及ぼさず生還すれば白よし」なんて表現も出てくる。勘弁してもらえないかな。
これだけジジムサイ言葉を使っておいて「しょって立つ」はないでしょうに。
18-11-11
紀平は、女子にとっては難易度が高いトリプルアクセル(3回転半)を得意としており、この日のフリーで2本決めた。(朝刊/1面)
記者不明。これもこの1年で状況が大きくかわった。ふーん。「ジャンプ」の話じゃないんだ、って話はおく。「難易度」はやめてほしい。一般的な話の中ではもはやしかたがないかもしれない。でも体操やフィギュアの競技の話ではナシだろう。
19-06-29
パ・リーグ最多得点の西武打線を手玉にとり、リーグ最少の防御率は1・66になった。(朝刊/18面)
照屋健記者。「防御率」がイチバンいいのはなんて言うんだろう。「率」なんだから、「最少」はナシ。「高低」で言うなら「最低」しかないだろうな(笑)。無難なのは「リーグトップ」か「リーグ1位」だろう。
19-07-05
視聴率は及ばなかったが、記者は「インハンド」をより、興味深く見た。(朝刊/23面)
岩田智博記者。別のドラマと2作を比較している。読点を削除して〈「インハンド」をより興味深く〉なら多少マシ。フツーは〈「インハンド」のほうを興味深く〉あたりだろう。ヨリ+修飾語の例として相当ハイ(ロウ?)レベル
19-10-19
「私は悪女じゃないですからね」。目を細め、ニヤリと続けた。「いや。ちょっとその気もあるかもね」
まったくわるい女(ひと)だ。だから、引かれるんだ。(朝刊/t1面)
真野啓太記者。尾野真千子のインタビュー。結びにちょっと気取りたかったんだろう。でもね。そういうのは……(800字略)。常用漢字の功〝罪〟の話かも。「ニヤリと続けた」って、話はパス。本文中ずっと「悪い」と書いていて、最後だけ「わるい」にしたのはどんな意図があるのだろう。これもパスしておく。
まず問題は「その気」をどう読むか。「そのキ」でも意味が通じそうだが、これは「そのケ」だろう。ルビを打ちたくないなら、「その傾向」とでもするしかない。それじゃニュアンスがかわると言うなら、はじめからちゃんと書きなさい。
もっと罪が重いのは「引かれるんだ」。これは「惹」を使わないと意味が通じない。初見では「ドン引きされる」のような意味だと思った。ルビを打ちたくないなら、「魅力的なんだ」ぐらいにするしかない。それじゃ……。(以下略)
19-11-12
親友同士 知床と京都へ
(朝36刊/面)
加藤勇介記者。これはほとんど因縁かも。引用部は見出しで、本文には「10年超の親友という2人が」ともある。〈10年超の親友〉の話はおく。問題は「親友同士」の重言感。「従兄弟同士」ならフツーの気がするが「2人は従兄弟同士」だとどうなんだろう。「友人同士」とはまず言わない。「友人関係」ならアリ。見出しに関しては「2人の親友」とか「意外な親友」とか……元のままにするしかないか。
19-11-15
高評価に笑顔が絶えなかった。(夕刊/8面)
書き手はソフトバンク担当 藤木健記者? ってどういう立場の人?
これは下記絡みか。
【2019年10月31日の朝日新聞から 高評価 好評価】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12541100283.html
19-11-19
今では「完全に弾ける」そうです。演奏シーンは、西谷弘監督が獅子雄を一番魅力的かつ衝撃的に見せる方法を考え抜き、姿を360度からぐるりと映す演出ヌなったそう。(朝刊/16面)
記者不明。これが一部で問題視されている〈伝聞の「そうだ」の「だ」の省略形〉ですか。
【「~だそう。」は言葉足らず? 毎日ことば〈1〉〈2〉】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12538324932.html
引用文の場合は「~だそうだ」ではないけど、直前に「そうです」があるんでかえたのの、だったら、もっと根本的にかえることを考えるべきでは。
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