「~いただけますようお願い」「~いただきますようお願い」「~くださいますよう」資料編
下記の資料です。
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12362876911.html
2013年1月24日 (木)
【新・流行語対照(11補遺)~ いただけますよう(結論編)】
http://railway.cocolog-nifty.com/hyogen/2013/01/11-8fb4.html
いただけますよう という言いまわしに関しては、話題にのぼることも多く、このブログにも いただけますよう で検索して訪問される方が多い。
当ブログでも「流行語対照」シリーズの記事でこの言いまわしをとり上げているからだ。ただし、検索によって来られる方々の多くは、文法的な解説を読みたいわけではなく、いただけますよう という言いまわしは正しいのか、使ってもいいのかどうか、それを知りたいだけであろう。しかし記事では、多数の例文を比較対照しながら長々文法談義をした後に結論を書いていたから、多くの方は読みくたびれて結論部までいかないのではないか、と懸念する。
そこで、異例のことだが、日本語研究の末席を汚す立場としての見解・結論だけをこの記事に独立させ、いただけますよう が妥当なのかどうか、規範的な言いまわしはどういうものか、ということだけを以下にまとめておきたい。
(続きは、日本語学・国語教育ブログ『きりしまことば学』http://railway.cocolog-nifty.com/kotoba/2013/01/post-40d598.htmlで)
まず、いただけますよう と類似の言いまわしとしてよく比較されるのが、いただきますよう である。年配の方ほど いただけますよう には眉を顰め、いただきますよう が正しい、と考えるようである。しかし、いただきますよう も、厳密に追求していけば誤りとも言えるのである。
もっとも、現代ではすっかり許容されているので、誤用扱いまではする必要はなかろう。
類例として、本来 込む と書くべき動詞がいつの間にか 混む という誤表記の方が定着してしまい、とうとうこっちが正式に認知されてしまった、というのがある。
それと同等の言いまわしと言えよう。
例文は以下のとおりである。
(3)…をご希望の方は、○月○日までに申込書を□□係に提出していただきますよう、お願いいたします。
(4) 今後とも当店をご利用いただきますよう、お願い申し上げます。
↑これらは、誤用扱いまでする必要はないが、積極的に勧めはしない。
次に、いただけますよう だが、これもそれなりに普及はしているので、否定し去ることはできないが、違和感をおぼえる人がすくなくなく、文法的にもおかしい。いわゆる ラ抜き言葉 などと同等の言いまわしであり、公の文書や目上の人相手には使うべきではない。
(1)…をご希望の方は、○月○日までに申込書を□□係に提出していただけますよう、お願いいたします。
(2) 今後とも当店をご利用いただけますよう、お願い申し上げます。
↑これらは、規範的な表現とは到底言えず、特にあらたまった文書には推奨できない(ラ抜き言葉と同等)。
では、規範的な言い回しとして推奨されるのは何か。
それは、ください(ますよう) である。例文は以下のとおり。
(37)…をご希望の方は、○月○日までに申込書を□□係まで提出してください。
(36) 今後とも当店をご利用くださいますよう、お願い申し上げます。
↑これらを推奨
わたしとしては、今のところこのように考えておく。
文法的解説・検討は、元記事の方をお読みいただきたい。本記事の例文番号も、元記事に合わせてある。
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12362876911.html
2013年1月24日 (木)
【新・流行語対照(11補遺)~ いただけますよう(結論編)】
http://railway.cocolog-nifty.com/hyogen/2013/01/11-8fb4.html
いただけますよう という言いまわしに関しては、話題にのぼることも多く、このブログにも いただけますよう で検索して訪問される方が多い。
当ブログでも「流行語対照」シリーズの記事でこの言いまわしをとり上げているからだ。ただし、検索によって来られる方々の多くは、文法的な解説を読みたいわけではなく、いただけますよう という言いまわしは正しいのか、使ってもいいのかどうか、それを知りたいだけであろう。しかし記事では、多数の例文を比較対照しながら長々文法談義をした後に結論を書いていたから、多くの方は読みくたびれて結論部までいかないのではないか、と懸念する。
そこで、異例のことだが、日本語研究の末席を汚す立場としての見解・結論だけをこの記事に独立させ、いただけますよう が妥当なのかどうか、規範的な言いまわしはどういうものか、ということだけを以下にまとめておきたい。
(続きは、日本語学・国語教育ブログ『きりしまことば学』http://railway.cocolog-nifty.com/kotoba/2013/01/post-40d598.htmlで)
まず、いただけますよう と類似の言いまわしとしてよく比較されるのが、いただきますよう である。年配の方ほど いただけますよう には眉を顰め、いただきますよう が正しい、と考えるようである。しかし、いただきますよう も、厳密に追求していけば誤りとも言えるのである。
もっとも、現代ではすっかり許容されているので、誤用扱いまではする必要はなかろう。
類例として、本来 込む と書くべき動詞がいつの間にか 混む という誤表記の方が定着してしまい、とうとうこっちが正式に認知されてしまった、というのがある。
それと同等の言いまわしと言えよう。
例文は以下のとおりである。
(3)…をご希望の方は、○月○日までに申込書を□□係に提出していただきますよう、お願いいたします。
(4) 今後とも当店をご利用いただきますよう、お願い申し上げます。
↑これらは、誤用扱いまでする必要はないが、積極的に勧めはしない。
次に、いただけますよう だが、これもそれなりに普及はしているので、否定し去ることはできないが、違和感をおぼえる人がすくなくなく、文法的にもおかしい。いわゆる ラ抜き言葉 などと同等の言いまわしであり、公の文書や目上の人相手には使うべきではない。
(1)…をご希望の方は、○月○日までに申込書を□□係に提出していただけますよう、お願いいたします。
(2) 今後とも当店をご利用いただけますよう、お願い申し上げます。
↑これらは、規範的な表現とは到底言えず、特にあらたまった文書には推奨できない(ラ抜き言葉と同等)。
では、規範的な言い回しとして推奨されるのは何か。
それは、ください(ますよう) である。例文は以下のとおり。
(37)…をご希望の方は、○月○日までに申込書を□□係まで提出してください。
(36) 今後とも当店をご利用くださいますよう、お願い申し上げます。
↑これらを推奨
わたしとしては、今のところこのように考えておく。
文法的解説・検討は、元記事の方をお読みいただきたい。本記事の例文番号も、元記事に合わせてある。
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