「なので」の接続詞的用法

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1354427241&owner_id=5019671

mixi日記2010年02月16日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1415536240&owner_id=5019671

 少し前にあるトピで質問があった。
 質問の内容を簡単に書くと、以下のとおり。事情があって詳しいことは書けない。

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~です。なので、~です。
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 というようなデス・マス体中の「なので」の接続詞的用法がアリかナシかってこと。
 この質問は2つの問題を含んでいる。

1)「なので」は接続詞として使えるか。
2)接続詞「なので」はデス・マス体の文に使えるか

 順番が前後するが、まず2)の話から。仮に「なので」が接続詞として使えるとしても、デス・マス体の文章で使うのはヘンな気がする。
 このあたりの語感は「だから」に近い。基本的には、デス・マス体なら「ですから」で、デアル体なら「だから」だろう。「なので」は、デス・マス体にはそぐわない気がする。
 ただし、大前提として個人的には「ですから」「だから」を使うときにはけっこう気をつける。どちらも、すでに書いたことを繰り返すときに使う。ちゃんとした原稿で「まとめ」を書くのに「ですから~」と書くぶんにはさほど問題はないだろう。だが、コミュニケーション(たとえばmixi)で「ですから」「だから」をウカツに使うと、「何度言ったらわかるんだこのバカ」ってニュアンスになりかねない。もっとわかりやすく書くなら「だ・か・らー。」。

 で、本題に戻る。
 デアル体の文章なら、「なので」は接続詞として使えるか。
 これ、意外に奥が深い。ちょっと調べてみた。
 mixiでも、過去に何度か話題になっている。主なものは下記の2つだろう。
1)【「なので」で始まる文章】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=35018531
※リンクを張ったトピ。
2)【「なので~。」はもう普通ですか?】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=22872960
※〈「ですから」よりカジュアル「だから」よりソフト〉ってのはそのとおりだろう。

 1)も2)も接続詞「なので」はまだ認められていない、という結論らしい。
 ホントにそうなんだろうか。たしかに辞書の類いでは「なので」を接続詞とは認めていない。ただ、個人的には、下記の考え方に近い。なんで、こういうわかりやすいサイトを参考にする人が1人もいないんでしょうね(笑)。
【気になることば】 ※リンク切れ
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2004/10/1008.html
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なんでなのでなの?

次の文の“なので”に注目してください。1.『私は甘党なので、ケーキが大好きです』 2.『私は甘党です。なので、ケーキが大好きです。』 「なので」は、1.のように本来上の文と下の文をつなげる接続助詞の働きをしますが、2.のように文頭へ持っていき接続詞としての使い方をする人が増えています。実は、接続詞の多くは同じ経過をたどってきた言葉が多いのです。
例えば、「なのに」。『AなのにB』と使ったものが、今では『なのにB』と接続詞として使われています。こんな歌もありました!『♪君のゆく道は果てしなく遠い、だのに、なぜ歯を食いしばり・・・♪』 「なのに」と覚えている人もいるかもしれませんが、この歌は「だのに」です。この「だのに」も接続詞となった言葉です。ですから「なので」も接続詞として定着するかも知れません。ところで、「なので」は比較的女性が使う言葉ですね。ここでまず、「から」と「ので」について考えてみます。その使い分けは一般的に、「から」=自分の気持ちや考えなど主観を述べる時に使い、「ので」=客観的なことを述べるときに使う、と言われます。例えば『あなたが来ないから、先に帰ったのよ!』と言うと怒りの感情が表れていて、相手を攻めるような印象を与えます。一方、『あなたが来ないので先に帰ったのよ!』と言うと客観的に判断して帰ったという風に聞こえませんか?「から」は主観を表すだけに押しつけがましい印象を与えやすく、そのため摩擦を避けたい時は無意識に「ので」を使っていることがあります。さて「なので」に戻ると、「なので」はこの「ので」が含まれているので、柔らかく聞こえますよね。そのため女性が好んで使う言葉なのでしょう。しかし、「なので」はまだ接続詞として定着していませんので、文頭に使うのは違和感を感じる人が多いようです。
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 接続詞と接続助詞の分類はけっこう微妙なんで、ウカツなことは書けない。
【伝言板5 接続詞】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-76.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=900405956&owner_id=5019671

 さらに気になるのは、一般に「なのに」が接続詞になっていること。
「なのに」が接続詞なのに「なので」は接続詞ではない理由を、誰か説明してください。
「なのに」は「それなのに」の「それ」が省略されたのものらしい。だったら、「なので」は「こういうことなので」の「こういうこと」が省略されたものと考えてもいいだろう。
 
「なので」の接続詞的用法は「誤用」と決めつける自信はない。
 そうはいっても、個人的に「なので」を接続詞として使う気にはなれない。使うとしたら、相当クダけた文だろう。いわゆるブロークン・ジャパニーズっていうヤツ? リンク先のトピにも書いたとおり、個人的には「が」だって接続詞としては使いたくないし、「なのに」だって相当イヤだ。
 完全に個人的な尺度では、異和感のランク?は下記くらいの感じ。接続詞として「が」「なのに」「なので」は基本的に使わない。

  ですから < だから < が < なのに < なので

 この話に関しては、例によってコミュにまとめはじめた。
【関連トピ紹介】23──接続詞の話1 「なので」の接続詞的用法は是か非か
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=50570211


【追記】
※いけね。tobirisuがボケてるな。【気になることば】のサイトは1)の「3」でリンクが張られている。でも誰も注目してないみたい。

【追記2】
 ↑のリンクは切れているが、下記があった。
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/qa/kotoba_qa_08060101.html
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ことばQ&A
文頭の「なので」?

08.06

「なので」ということばの使い方がおかしいと言われました。
「なので」には2種類あり、「退屈ナノデ出かけてきます」のように1つの文の中で使われるもの(「文中ナノデ」)と、「退屈です。ナノデ出かけてきます」のように前の文を受けて次の文の頭で使われるもの(「文頭ナノデ」)とがあります。このうち「文頭ナノデ」は、使われ始めてからの歴史が浅く、違和感を覚える人もいます。

【解説】
 ことばが生まれた順序としては、「文中ナノデ」が先で「文頭ナノデ」が後なのですが、これとよく似たことばに「ナノニ」があります。これはわりと昔から「文中」だけでなく「文頭」にも使われてきており、「私の髪に口づけをして『かわいいやつ』と私に言った ナノニあなたは京都へ行くの」や、「二人の幸せ始まっていた ナノニ私のロビンフッドさま」などのように、Jポップなどということばが表れる前の古い歌謡曲の歌詞にも使われています。一方「文頭ナノデ」が歌詞に使われた例は、最近の歌でも見あたらないようです(ご存じの方はぜひ教えてください)。
 「文頭ナノデ」と同様の用法のことば(接続詞)に「だから」や「ですから」「そのため」などがあります。観察するかぎりでは、「文頭ナノデ」は、「だから」と言ってしまうとややぞんざいだけれども、「ですから」「そのため」ではやや堅苦しすぎる、というような中間的な場面(例えば比較的うちとけた間柄の上司に対してなど)でよく使われているようです。
 「文頭ナノデ」がどのように受け止められているのかをめぐって、NHK放送文化研究所ではウェブ上でアンケートをおこないました(1,339人回答)。「その日は仕事が休みでした。なので、いつもよりゆっくりと寝ていました。」の「なので」について意見を尋ねてみたところ、若い年代になるほど「自分で言うことがある」という人が多くなっている一方で、中高年層では「この言い方には問題がある」と考える人も多いという傾向が見られました。なので、使い方にはくれぐれも注意してください。

(メディア研究部・放送用語 塩田雄大)
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【続きは】↓
【「だから」「なので」の違い【1】&【2】 】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1680.html
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