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「電話応対なし」と「電話対応なし」はどちらが正しいか

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1354427241&owner_id=5019671

mixi日記2010年03月15日から


 今回のテーマは下記。
【違和感を感じる表現】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=26592514

「225」の質問。「電話応対なし」と「電話対応なし」はどちらが正しいか。
 ちょっと書いてみる。

「227」の定義?=========================
対応 … 状況に合わせて行動すること。
応対 … 相手に合わせて応答すること。
================================

「229」が書いた「辞書的な意味」================
対応 →広義。事象に対しても使う。
応対 →狭義。対人のみ。
================================

 どこから出てきたのかは不明。こういう書き方だと「出典は何?」って疑問が湧く。SNSには著作権ってものは存在しないんだろうか。この程度のことに著作権なんてない?
 これが「228」のような書き方だと異和感がないのは「ニュアンス」と断わっているからだろうか。よくわからない。
 ついでに書くと、質問者が「応対」「対応」の順で書いているのに、なんで「227」「229」は「対応」「応対」の順に書いているんだろう。

 まずネット辞書(『大辞泉』)をひく。ムダだとは思いながら、なんて律儀な「対応」だろう。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E5%BF%9C%E5%AF%BE&stype=1&dtype=0
================================
おう‐たい【応対
[名](スル)相手になって、受け答えすること。「どんな客にも巧みに―する」「電話の―がうまい」
================================

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%8A%E3%81%86&stype=1&dtype=0
================================
たい‐おう【対応】
[名](スル)
1 同種の二つのものが向かい合い、対(つい)になっていること。「四辺形の互いに―する角」
2 ある物事が、他の範疇(はんちゅう)に属する物事と、対立・相当する関係にあること。「ギリシア文字のα(アルファ)は、ローマ字のaに―する」
3 互いにつりあいがとれていること。「文章の書き出しと結びを―させる」
4 周囲の状況などに合わせて事をすること。「現実に―した処置」「―策」
5 二つの集合A、Bがあって、Aのどの要素にも、Bの要素が少なくとも一つ定まる規則があること。ふつう、AからBへの対応という。
================================

 念のため『大辞林』もひいてみる。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%8A%E3%81%86%E3%81%9F%E3%81%84&dtype=0&stype=1&dname=0ss
================================
おうたい01 【応対】
(名) スル
相手になって受け答えをすること。
電話の―が上手だ
・母が―した客
================================

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%8A%E3%81%86&dtype=0&stype=1&dname=0ss
================================
たいおう0 【対応】
(名) スル
[1]互いに向かい合っていること。
・―する二角
[2]二つの物事が互いに一定の関係にあること。
・意味の―する語
[3]互いに釣り合うこと。
・人気に―する実力がない
[4]相手に応じて物事をすること。
・事態に―して方針を変える
・―策
・容貌、進退―に至るまで〔出典: 経国美談(竜渓)〕
[5]〔専門〕 数
〔補説〕 correspondence
(ア)集合 M の任意の要素に対して、集合 N の要素を結びつける規則を M から N への対応という。
(イ)合同な図形で重なり合う部分。また、相似な図形で適当な拡大・縮小により重なり合う部分。
================================

 辞書って、真剣に読むといろいろなことがわかるけど、こういうふうに何がなんだかわからなくなることも多い(笑)。
 話題になっている「対応」は『大辞泉』『大辞林』とも4)だろうな。「応対」と大差はない。『大辞泉』のほうは「周囲の状況などに合わせて」だけど、そもそもの問題が「電話」限定なんで、この場合の「周囲の状況など」は主として「相手」だろう。

 答えは「大差がない」。予想どおりだな。ここから先の微妙な違いは主観で考える(重言?)しかない。
 トピ主の質問文を全文引用する(余分な挨拶や改行は削除する)。
================================
就職サイトなどでよく目にする表現なのですが、
電話応対なし』
『電話対応なし』
といった具合に各企業によって表現が違います。
内容は同じなのですが、どちらが正しい表現なのでしょうか?
================================
※ちなみに「各企業によって」は重言だと思う。重言に関しては下記参照。
【関連トピ紹介】9──意外にむずかしい重言の話
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=43371469

 どっちが正しいか、という質問なら、どちらも間違いではない(これを「どちらも正しい」と言えるか否かはわからない)。
 どっちが自然かと言うと、個人的な感覚では圧倒的に「電話対応なし」が自然。
 これは応募者の電話での問い合わせは受け付けていない、って意味だよな。話し言葉にするなら「電話での○○はしておりません」。これは「対応」だろう。言いかえるなら「質問受付」くらいかな。
  「電話で○○しております」
  「メールで○○しております」
  「24時間○○しております」
 どれも「対応」のほうが自然な気がする。
「電話応対なし」だと、「応対」が「受け答え」のイメージが強いので、仕事内容の説明って気がした。
「当社の電話受付は専門のオペレーターがいるので、一般社員は〈電話応対なし〉です」(実際にそんな会社はないだろうが(笑)
 たったいま書いた「当社の電話受付は専門のオペレーターがいるので」は「当社は専門のオペレーターが電話に○○するので」とも書ける。この○○は「応対」でも「対応」でもいい気がする。
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