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よく目にする誤用の御三家 1)さわり 2)役不足 3)斜に構える

 下記の仲間。
【日本語アレコレの索引(日々増殖中)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html

mixi日記2008年3月16日から

 昨日の日記にもらったコメントへの返信が長くなるので、こちらに書きます。
 以下の記載は手元にいっさいの資料がないため、すべて記憶で書いてます。あとで資料を確認できた段階で不備があれば随時加筆します(ホントかなぁ)。

 当方は勝手に下記の3点を「よく目にする誤用の御三家」と考えている。

  1)さわり
  2)役不足
  3)斜に構える

 1)はテレビで使われるときはたいてい誤用。活字の世界で作家などが誤用する例もよく見かける。それがチェックされないってことは、編集者の間にも相当誤用が浸透しているのだろう。意味と用例は昨日の日記参照。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=744835761&owner_id=5019671

 2)はマンガの影響が大きい。マンガの中での誤用は多すぎて例示する気にもなれない。対決シーンなどで、「キサマでは役不足だ」って感じで使う。これを正しい意味で考えると相当珍妙なことになる。考えてみると、この言葉を正しく使った例って、活字の世界でもほとんど見たことがない。「言葉の雑学」みたいな本では定番だけど(前に文章の書き方みたいな本〈俗称「赤い本」〉を書いたときも、この「役不足」については多少書いたけど、それほど詳しくはふれなかった。「言葉の正しい使い方」と「文章の書き方」は、ちょっと種類が違うと思うもので)。誤用でしか使われない言葉ってのは哀れすぎる。それだけ取り沙汰されているのに誤用が減らないのは、マンガにかかわる編集者の勉強不足としか言いようがない。カッコいいからってヤタラに使うんじゃない。
 似た例で言えば、「すべからく」の誤用がよく登場するのも、カッコいいからなんだろうな。えーと。「すべて」と同じような意味で「すべからく」を使うのは誤用。本来は「すべからく……すべし」という形で使う。「すべからく……しなければならない」みたいな形も認められているようだ。なんせ、あの丸谷才一が使うくらいだから。
 ちなみに、マンガの中で「役不足」が正しく使われた例を当方は1回だけ見たことがある。一部では現代版『のらくろ』と評される出世魚を描いた作品の中。作品名を書かないことに他意はなく、出世するたびに作品名がかわるので特定できないから。たぶん、「部長」のときだ。フィリピンだかの企業で働く非常に有能な女性を、ヘッドハンティングだか単なるナンパだかが目的で口説く。「君には○○みたいな仕事は役不足だ」
 見本にしたいような使い方(してるじゃん)だった。

 3)はもはや誤用とはいえない気もする。1)や2)の誤用は目にしたことがない天下の朝日新聞様でも、3)に関してはもっぱら誤用のほうを使っている。これに関しては「○月の朝日新聞から」のシリーズで何度か書いているので、興味のある方はご確認いただきたい。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html
 
 言葉ってのはナマモノだから、誤用が定着してしまえば、それは誤用ではなくなる。問題は過渡期をどう乗り切るか。個人的には、別にどっちが正しいと強く主張する気はないから、どっちでもいいから早く統一してくれ、と思う。誤用が一般的になればなるほど、正しい意味では使いにくくなる。かと言って誤用のほうで使うのには抵抗がある。その結果、使えない言葉がどんどん増えていくことが悲しい。
 あと、コメントにあった「的を得る」。さすがにまともな知識レベルの人は誤用しないだろう(現段階では)。「的を射る」と「当を得る」の混用だろう。「的を射る」と同様の言葉に、「正鵠を射る」なんてのもある。どこかのトピで「正鵠を得る」も間違いとはいいきれないとか書いてあったけど、真偽のほどは不明。とりあえず「射る」にしとくほうが無難だろう。「正鵠」は的の中心にある黒丸のことなんで、厳密に言えばこちらのほうがずっと正確ってことになる。いまYahooの辞書を索いてみたら、「セイコク」のほかに「セイコウ」って慣用読みがあるらしい。初めて知った。どう勘違いしたらそんな読み方になるんだ。



【追記】
「役不足」に関する「赤い本」の記述は下記。
================================
【Coffee Break】
「役不足」の誤用はマンガの定番

 誤用されることが多い表現としては、次のようなものがよくあげられます。
  役不足/さわり/私淑/斜に構える/気が置けない
 なかでも目にすることが多いのが「役不足」の誤用です。この言葉はもともとは芝居の用語で、「役者の格に比べて、割り当てられた役が軽すぎる」ことを指したといわれます。これが転じて、一般社会でも「当人の力量に比べて役割などが軽い」という意味で使われるようになりました。
 ところが、実際の使用例を見ると、ほとんどが正反対の「力不足」「力量不足」「荷が重い」「荷が勝つ」の意味で使われています。おそらく、「役不足」のほうが語感がよいからです。もう少し正確にいうと、「役不足」のほうがカッコよくて言葉に迫力が感じられるからでしょう。
 この誤用が頻繁に出てくるのは、マンガの対決シーンです。
「キサマじゃ役不足だ!」
 と相手をののしるときに使われます。
「キサマじゃ力不足だ!」
「キサマには荷が重い!」
 と正しい言葉の使い方をすると、間が抜けた感じになります。
「たかがマンガの中の誤用に目くじらを立てなくても……」という考え方もあるでしょうが、マンガの影響力はあなどれません。「役不足」の誤用を目にするたびに、「このまま定着してしまうんじゃないだろうか」と不安を感じます。
 もともとの意味を知らなくても、論理的に考えれば「役」が「不足」しているのですから「力不足」とは逆の意味になるのは明らかです。もっとも、「負けず嫌い」のように論理的には説明できない表現もあるので、あまり強くは主張できませんが。
「役不足」にかわる表現として有力なのは、「役者不足」です。誤用に関する本のなかには「そんな言葉は存在しない」と書いてあるものもありますが、感じが出ている言葉だと思います。新聞でも何度か目にしたことがあり、今後は定着していくかもしれません。
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【続きは】↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=877740614&owner_id=5019671

「斜に構える」について書きはじめたらエラいことに……(泣)。
「斜に構える」をめぐって【1】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-874.html

「的を射た」について書きはじめたらエラいことに……(泣)。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-913.html

1)さわりに関する「昨日の日記」は下記です。
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爆弾追加。
2008年03月15日01:55

 また、爆弾がひとつ手の中に転がり込んできた。もともともめごとは嫌いなんだけど、体質がかわったかな。

 今度のはね。某社のサービスセンターの係をひとりクビにして社内的に少し騒ぎが起こる程度の破壊力。模倣犯が出ると困るのでちょっと扱いには慎重を期する必要がある。

 先週、某有名メーカーのパソコン周辺機器を買った。これが1週間もしないうちに突然認識されなくなった。14日の朝、メーカーに問い合わせていろいろやり取りした。あまりにもバカな話をたくさん聞いて、しまいには笑い転げてしまった。
 この周辺機器は、大雑把に言ってAとBの2タイプがある。当方が買ったのはスタイリッシュ(これちょっとキーワード)なAタイプだとする。全部書くとすんごく長くなるので、とりあえず「さわり」だけ。ああ、なんて適確な「さわり」の使い方なんだろう。「さわり」は「山場」とかって意味。まあ簡単に言ってしまうと、曲のサビ。テレビなんかで「ほんのさわり」とか言って最初の部分とかを紹介してるのは誤用です。でもね。テレビで頻繁に誤用してると、それは瞬く間に誤用ではなくなるの。こうして日本語は破壊されていく。

 押したり引いたりさんざんゆさぶりかけて、最後はにこやかな会話をかわし、最後の最後にtobirisuが訊きました。「ブッチャケたところ、機器の安全性って面で、Aタイプって弱いんじゃない? 素人考えだけど、どう考えたってそうでしょ。まあ、メーカーさんとしては言いにくいところもあるでしょうけど……」
「あくまで個人的な見解ということで言わせていただくと……」
 いいねえ、「個人的な見解」。好物だよ。本音を聞かせてくれるのね。
「安全性という点では、Bタイプのほうがマサると思います」
 そうでしょ、そうでしょ。誰が考えたってそうでしょ。
「やっぱそうだよね。で、御社の製品だと、Bタイプは……」
「申し訳ございません。当社ではAタイプの製品しか製造しておりません」
 エーッ、そうなの! そりゃ悪いこと言わせちゃった。だってさ、アンタいま自社製品全否定したんだよ。そりゃマズいよ。こっちにはオタクの名前が入ったファックスだってあるんだよ。来週早々にお客様センターに電話してみようか。
「アンタんとこの会社は、安全性を犠牲にしてまでカッコつけたオモチャみたいな欠陥品売ってんだって? とぼけてんじゃねえよ。アンタのとこのサービンセンターの人がハッキリ認めてんだよ、安全性に問題があるって。おかげで買ったばかりの製品がたった1週間で壊れて、スゲー迷惑かかってんだけど……」
 当方の主張はなんか間違ってます?
================================

文化庁の調査では、世間では誤用の意味で考えている人が半数を超えるとか。
http://www.bunka.go.jp/publish/bunkachou_geppou/2011_07/series_08/series_08.html
================================引用開始
連載 「言葉のQ&A」

「さわりだけ聞かせる」の「さわり」とは?

文化部国語課
 「話のさわりだけ聞いた。」などと使う「さわり」。「国語に関する世論調査」では,「さわり」の意味を「話などの最初の部分のこと」と考える人が半数を超えているという結果が出ました。この言葉の本来の意味を確かめましょう。

問1 「さわり」は,元々,邦楽に関係する言葉だそうですが,その意味を詳しく教えてください。
答 「さわり」は義太夫節の最大の聞かせどころ,聞きどころとされている箇所を指した言葉でした。それが転じて,音楽や物語の最も感動的な部分,話や文章の要点などという意味で使われています。
  「さわり」は,江戸時代に竹本義太夫が創始した浄瑠璃の流派の一つ,義太夫節で用いられていた言葉です。辞書の記述を見てみましょう。
・「広辞苑 第6版」(平成20年 岩波書店)
 さわり【触り】 (1)さわること。手でふれること。また,触れた感じ。 (2) ア (他の節にさわっている意)義太夫節の中に他の音曲の旋律を取り入れた箇所。曲中で目立つ箇所になる。 イ 転じて,邦楽の各曲中の最大の聞かせ所。「くどき」の部分を指すことが多い。 ウ さらに転じて,一般的に話や物語などの要点,または,最も興味を引く部分。「-だけ聞かせる」

・「大辞林 第3版」(平成18年 三省堂)
 さわり【触り】 (2)浄瑠璃用語。 ア [他の節にさわっている意。普通「サワリ」と書く]義太夫節以外の先行の曲節を義太夫節に取り入れた箇所。 イ 曲中で最も聞きどころ,聞かせどころとされている部分。本来は口説きといわれる歌謡的部分をさす。 (3)[(2)が転じて] ア 広く楽曲で中心となる部分。聞かせどころ。 イ 話の中心となる部分。聞かせどころ。 ウ 演劇・映画などの名場面。見どころ。「西部劇の-を集めて編集した映画」

 このように,「さわり」は,元々,義太夫節の「聞かせどころ」「聞きどころ」に当たる言葉でした。それが,一般的な音楽や物語,話や文章などにも使われるようになったのです。ですから,「話のさわりだけ聞いた。」「曲のさわりを演奏してください。」などと言う場合の「さわり」は,その話の最も重要な点や感動的で印象深いところ,曲の最大の聞かせどころなどを指すことになるのです。
問2 「さわり」について尋ねた「国語に関する世論調査」の結果を教えてください。
答  全ての年代を通して,本来の意味ではない「話などの最初の部分のこと」を選んだ人が多くなっています。

 平成19 年度の「国語に関する世論調査」で,「話のさわりだけ聞かせる。」という例文を挙げて,「さわり」の意味を尋ねました。結果は次のとおりです。(下線を付したものが本来の意味。) 

(ア) 話などの要点のこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・35.1%
(イ) 話などの最初の部分のこと・・・・・・・・・・・55.0%
(ア)と(イ)の両方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2.7%
(ア),(イ)とは全く別の意味・・・・・・・・・・・・・・・・0.2%
分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7.0%

 年代別の結果を示すグラフからも分かるとおり,この言葉については,全ての年代を通じ,本来とは違う「話などの最初の部分のこと」という意味で使う人が多くなっています。60歳以上を除いた年代では,「話などの最初の部分のこと」が6割弱~6割台後半になっており,「話などの要点のこと」を大きく上回っています。
 本来は「中心となる部分」「要点」という意味の「さわり」ですが,「さわりだけ」「ほんのさわりですが」というように,ある部分を限定するような文脈で使われることが多いこと,また,「さわる」という言葉の響きが,物事に軽く触れる,表面的に触れるというような意味で捉えられやすいことなどが重なって,「話などの最初の部分のこと」と連想されてしまうのかもしれません。
================================引用終了


「代用語」にちょうどいいと思っていた「役者不足」にも別の問題が……(泣)。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1669.html


「役不足」に関する文化庁の見解。
http://www.bunka.go.jp/publish/bunkachou_geppou/2012_02/series_07/series_07.html
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テーマ : ことば
ジャンル : 学問・文化・芸術

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「個人的には」

こんにちは。はじめまして。
文中に「個人的には云々」という記述がありますが、これは誤用ではないでしょうか?
日本語の誤用に関して、個人としてではなく組織としての見解を述べる立場にあるということであれば別ですが、一般の人があえて「個人的」と断るのには違和感を感じます。

Re: 「個人的には」──はじめまして

 はじめまして。

> 文中に「個人的には云々」という記述がありますが、これは誤用ではないでしょうか?

 文章を書くときの自分なりのルールがいくつかあります。「一人称はできるだけ使わない」というのもルールのひとつです。
 一人称で「私は」と書くべきかわりに使っているのが「当方は」や「個人的には」です。
 あまり目立つと不自然でしょうが、「誤用」という説は初めて聞きました。
 老婆心ながら。「違和感を感じます」は一般に重言とされています。
“個人的には”「違和感を覚える」も重言風だと思います。

「個人的には」2

ご返事ありがとうございます。
「私は」と「当方は」は似たような意味かもしれませんが、「個人的には」は全く意味が異なると思います。
組織や団体を代表して発言する立場に無い人が、「個人的には」と、わざわざ断りをいれる意図が理解できません。
組織人としての見解と個人としての見解が異なる場合に限って使われるべき表現だと思います。

Re: 「個人的には」2──ながたきた さん

 言葉の捉え方には個人差があるんですね。
 個人的には違和感はありませんし、一般的にもそういうふうに考える人は少ないと思います。
 もしどうしても疑問なら、アンケートでもとられてはいかがですか?

アンケートをとるつもりはありませんが、「役不足」を誤用しているひとと同じくらいの人が、意味のないところで「個人的には」を使っているというのが私の印象です。
多い少ないの論議ではないということです。
たわごとにおつきあいくださって、どうもありがとうございました。

ながたきた さん

>、「役不足」を誤用しているひとと同じくらいの人が、意味のないところで「個人的には」を使っているというのが私の印象です。

 当方には、そういう印象はまったくありません。

> 多い少ないの論議ではないということです。

 意味がわかりません。「同じくらい」というのは「多い少ない」のことではないのですか?

> たわごとにおつきあいくださって、どうもありがとうございました。

「たわごと」か否か当方には判断できません。ただ、ご本人が認めてらっしゃるのですから「たわごと」なのでしょう。

 いずれにしても、一般に使われている表現を「誤用」と言うのなら、それなりの論拠なり根拠なりを添えていただかないと、説得力はありません。

一般に多くの人が使っているからと言って正しいとは限らない、数の多寡と正誤は無関係であるということです。

「個人的には」というのは「個人としての立場では」ということですから、組織としての立場を有しない人が、「個人的には」とことわりを入れるのはとても滑稽です。

例えば、「個人的には消費税は廃止すべきだと思う」と語れるのは、国会議員か財務省の役人くらいのものです。

ながたきた さん

> 一般に多くの人が使っているからと言って正しいとは限らない、数の多寡と正誤は無関係であるということです。

 たしかに多くの人が使っていても誤用ということはありますね。でも「数の多寡と正誤は無関係」ではないと思いますよ。

 少数派のほうが正しいと主張するには、それなりの論拠なり根拠なりを添えていただかないと、説得力はありません。

論拠や根拠は、消費税の例で十分と思っています。
これでピンとこないような人を、これ以上説得する気はありません。

何の立場にも無いひとが、「個人的には」なんて言葉を使うのは、えらそうな感じが漂ってて滑稽なんです。

ながたきた さん

> 論拠や根拠は、消費税の例で十分と思っています。

 当方はそうは思いません。こういう問題を主観で語ってもムダでしょう。文献とかありませんかね。単なる主観でほかにちゃんとした論拠も根拠もないんですよね。

> これでピンとこないような人を、これ以上説得する気はありません。

「説得」ってどういう意味でしょうか。おそらく使い方が不適当です。
 
> 何の立場にも無いひとが、「個人的には」なんて言葉を使うのは、えらそうな感じが漂ってて滑稽なんです。

 そうですか。単なる主観でちゃんとした論拠も根拠もないんですよね。個人的にはそうは思いません。

文献なんか無いでしょう。
当たり前すぎて、研究対象になりませんから。
人の研究なんかあてにしないで、自分の頭で考えましょうよ。

文献はありませんが、「個人的には」の使われ方がおかしいと言うことをブログに書かれている方は何人かいらっしゃいますよ。

ながたきた さん

> 当たり前すぎて、研究対象になりませんから。

 当方はそうは思いません。なぜ「当たり前すぎ」なのでしょうか。

> 人の研究なんかあてにしないで、自分の頭で考えましょうよ。

 考える必要があることなら考えます。

> 文献はありませんが、「個人的には」の使われ方がおかしいと言うことをブログに書かれている方は何人かいらっしゃいますよ。

 それはどういった方なんですかね。
 その方々が個人的に「おかしい」と考えるのをトヤカク言う気はありません。

 ただ、「個人的には」という言い方が「誤用」だとはとても思えません。
 したがって、現段階では、使うのをやめる気はありません。「誤用」だというちゃんとした論拠なり根拠なりを示していただけるなら考えるかもしれませんが。

文章を書くことや話をすることを生業にしているご友人に聞いてみてはいかがでしょう。
親切に誤りを指摘してくれるかもしれませんよ。

最近の若い方が使う、いわゆるバイト敬語みたいなものです。
周りがみんな使っていると、おかしいと感じなくなるんですよ。

ながたきた さん

> 文章を書くことや話をすることを生業にしているご友人に聞いてみてはいかがでしょう。
 そうしたいとは思うのですが、なんの根拠もなくこんなことを主張しても相手にしてもらえません。
 言葉の問題を主観だけで語るとたいてい不毛な議論になります。文献もないような新説なら、せめて〈「個人的には」の使われ方がおかしい〉と書いているブログを教えてください。できればマトモな書き方をしているものを。
「個人的 誤用」で検索してもロクなものがありません。

> 親切に誤りを指摘してくれるかもしれませんよ。
 一般に使われている表現を「誤り」と主張するには、それなりの論拠なり根拠なりが必要なんです。フツーの人は、そんなことを「当たり前すぎ」とか言われても納得しません。

>「個人的には消費税は廃止すべきだと思う」と語れるのは、国会議員か財務省の役人くらいのものです
 などと言っても、「そういう考え方もあるかも」とか笑われそうです。

> 最近の若い方が使う、いわゆるバイト敬語みたいなものです。
 それも主観ですよね。どこが「みたいなもの」なのかまったくわかりません。

> 周りがみんな使っていると、おかしいと感じなくなるんですよ。
 そんなムチャな論理が通用するなら、どんな表現だって「誤用」と主張できますよね。でも、誰も相手にしてくれないと思います。

12月17日付け日経夕刊一面のコラムに、「個人的には」の誤った使い方について少し触れられています。
ご参考まで。

ながたきた さん

 それはそれは、わざわざどうも。
 ネット上にでもテキストがありませんかね。こんなアイマイな書き方ではなんとも言えません。
 何かのついでのときに見てみます。覚えていたら。
 個人的にはあまり興味のない話なんで、そのために図書館などに行く気にはなれません。
 それよりも、〈「個人的には」の使われ方がおかしい〉と書いているブログを教えてください。ちゃんとした意見なら読みますよ。
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tobi

Author:tobi
フリーランスの編集者兼ライターです。

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