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句読点の打ち方/句読点の付け方 ふたたび2

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1354427241&owner_id=5019671

mixi日記2010年05月16日から。

 直接的には下記の続き。
句読点の打ち方ふたたび】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1487442872&owner_id=5019671

 読点の打ち方は注目度の高いテーマらしく、ネットで検索するとさまざまなものがヒットする。なかにはとんでもなく長々と書いている人もいる。いったい何をしている人なんだろう。(←オ・マ・エ・が・言・う・な)
 たいてい同じようなことを書いている。
「主語のあとに打つ」……これがバカバカしい心得って話はすでに書いた。
「誤解されないように打つ」……正しい心得だけど、それって具体的にはどういうこと?
「息継ぎをする気持ちで打つ」……つまり、読点の多寡を決めるのは肺活量なんですね。冗談でしょ。
 こういうことを書くなら、具体的に見ていくべきだよね。
 ということで、ちょっと見てみよう。

http://www.ml-info.com/weekly/archives/2001/010217t.html
 3回にわたって「誰でもできる読みやすい文章の書き方」のコツを教えてくれている。
 読点の話は初級編と思われる(1)にある。短いので全文を引く。 
================================
○ 適度に句読点を打つ。
「今日は天気がいいです。そして気温も穏やかで心地よい風が部屋に入り込みすがすがしい気分にさせてくれます。こんな朝にはモーニングコーヒーとトーストの食事が最高です。そうそうテレビよりもラジオをつけてクラシック音楽を聴きながら食べるともっといい気分になるかもしれません。さっそく試すとしましょう。」
句読点がないと、息継ぎができずせっかくの文章も読むだけで疲れてしまいます。
「今日は天気がいいです。そして、気温も穏やかで心地よい風が部屋に入り込み、すがすがしい気分にさせてくれます。こんな朝にはモーニングコーヒーとトーストの食事が最高です。そうそう、テレビよりもラジオをつけてクラシック音楽を聴きながら食べると、もっといい気分になるかもしれません。さっそく試すとしましょう。」
ケースバイケースですが、接続詞の後や文節の区切れに適度に句読点を打つのを心がければ、全体的に読みやすい文章になります。
================================
 おおらかでいいなぁ。「適度に」打つ。おっしゃるとおりです。これが実質的に何を伝えているのか誰か教えてください。ここまでアッサリしているといっそすがすがしい。もっとも、これと大差のない書き方をしている文章読本もホニャラララ。


http://homepage1.nifty.com/akshiba/kotoba_mozi/kutooten.html
 もんのすごく荒っぽく書くと、これくらいが平均的かな。
『改訂新版 毎日新聞用語集』からひいている。ポイントは以下の部分。
================================
・文の息の切れ目に読点を打つ
・対等に語句を並べる場合に打つ
・難読、誤読を避けるため使う
・文の構造を分かりやすくするために打つ
  節と節の間に打つ(彼も喜び、私も喜んだ)
  前置きの節や語句を区切る(その夜、あなたはいなかった)
  挿入された節や語句を区切る(私はそんなことは、前にも言ったように、していない)
  主語を明確にするために打つ(私は、彼はそんなことはしていないと思う)
  修飾する語とされる語の関係を明確にするために打つ
・読点と他の符号との連続はなるべく避ける
================================

 当然と言えば当然だが、【1】で見た「朝日新聞の用語の手びき」と似ている。これをもう少し丁寧に説明すれば、一般に流布している読点の打ち方の解説ができあがる。
 勝手にしてください。


http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/5046/technology0.html
 ホームページの主のプロフィールがないが、このサイトの情報量はハンパじゃない。「日本語」に関してさまざまなことが書いてある。ただ、どの程度のオリジナリティがあるのか疑問。
 ほかのとこは読んでないが、「句読点」のところだけ見て唖然とした。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/5046/Japanese11.html
 句読点の種類から始まり、さまざまな符号を紹介している。
「読点」の話に入ってまず出てくるのは下記。
================================
 (1)主題提示の「は」のテン
    ・私の家は、駅から遠い町はずれにある。
    ・私の家は駅から遠い町はずれにある。
  1つの文中で「は」が2回以上使われていたり、「は」の前の部分が長くなったりするとテンを打つことが多いようだ。
  この例文の場合は、読点がなくても特に困らない。
================================

 真っ先にこれが出てくるのはどうかと思うが、こういう決めつけない書き方は好ましい(世間では嫌われるけど)。だって「主語のあとに打つ」とか断言されると、「そうでもないでしょ」とインネンをつけたくなるんだもん。
 よくわからないルールが12並んでいる。これって文部省教科書局調査課国語調査室で作成した「くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)」のイイトコドリの気がするんだけど。例文もそのままもってきているのがあるような。

「無駄な読点を打つな!」あたりから様子があやしくなる。
「第一の原則」「長い修飾語」「第二の原則」「逆順」……これって本多勝一の『日本語の作文技術』(朝日新聞社・1976/朝日文庫=改訂版・1982。以下、「本多読本」と略す)をまとめただけだよね。「まとめ」にすらなっていない「孫引き」のような……。
 孫引きなら孫引きでそう断わらないとマズいよ。わざわざ入力した手間は認めるけどさ。それに何よりマズいのは、本多読本の「孫引き」の前に、「くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)」の抜粋をつけていること。この両者は相容れないのよ。
 両方からイイトコドリしたつもりかもしれないけど、完全に矛盾しちゃうことがわからないかな。本多読本を知らない人は感心するかもしれなけど、全部を真剣に読んだら相当混乱するよ。
 こういうスゴいのを見せつけられると、ほかの項目はどこからもてきたのか、って不安になる。
 こういうサイトってなんのために作ったものなんだろう。
 わざわざヒトサマの文章をパクって何を主張したい。

【続きは】↓
句読点の打ち方句読点の付け方 ふたたび3】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1255.html


【句読点に関する記述】
1)【板外編2──句読点の打ち方(読点と使い方の2つの原則と6つの目安)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-145.html
2)【第2章 4 句読点の打ち方
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-45.html
3)【句読点の打ち方句読点の付け方 ふたたび 毒抜き編】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1253.html
4)【句読点の打ち方句読点の付け方 ふたたび2】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1254.html
5)【句読点の打ち方/句読点の付け方 ふたたび3】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1255.html
6)句読点の打ち方/句読点の付け方──実例編
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1522.html
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