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突然ですが問題です【日本語編2】──「お疲れさまです」「ご苦労さまです」  解答編

 下記の仲間。
突然ですが問題です お品書き
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1299.html

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1429470515&owner_id=5019671

mixi日記2010年04月07日から

 まず問題を再掲する。
================================
 お願いしたいことがあって、参加しているコミュの管理人にメッセージを書く必要ができたとします。最初の挨拶として、次のうちでもっとも無難なのはどれでしょう。

1)いつもコミュの管理、ありがとうございます。
2)いつもコミュの管理、お疲れさまです。
3)いつもコミュの管理、ご苦労さまです。
4)いつもコミュの管理、ご苦労なことです。
================================

 アッチでもコッチでも話題になっているのは、それだけ重要なことなのかもしれない。
 かなり基本的な話だと思うけど、ありふれた一般論を正々堂々と自説として開陳する人が多いのはどういうことなんだろう。「お疲れさまです ご苦労さまです」をキーワードにWeb検索すると山ほど出てくる。トピにコメント書くなら、当然それくらいは読んでるよね。
 mixi内にも有象無象のコメントが転がっていて、頭痛がしてくる。
【関連トピ紹介】2──「お疲れさま」「ご苦労さま」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=41739145

 問題に戻ろう。
 いろいろな考え方があるようだが、一般論で言えば1)が正解。
 2)も許容範囲だろう。正確に言うなら、あまり望ましくないけどほかに適切な言い方がないからしかたがない。
 3)はやめたほうがいい。一般に目下に対して使うとされている。
 4)は論外。ゴロツキがケンカを売っているとしか思えない。もっとわかりやすく書くなら「ご苦労なこった」。
 3)に関して「ご苦労さまでございます」なら目上にも使える、という説も聞く。何を根拠に言ってるんだろう。たしかに「ご苦労さまです」よりは丁寧な気はするが、現実的に考えてほしい。
「ご苦労さまです」なんて失礼で絶対許せない、と考えている人が「ご苦労さまでございます」なら許容するだろうか。しないよ。つまり、「ご苦労さまでございます」ならOKって考え方は、勝手な理屈ってこと。やめたほうがいい。
 じゃあ、「ありがとうございます」が使えないような場面で、目上の人になんて言えばいいか。たとえば、定時を過ぎた時間に会社の廊下で役員とすれ違うとき……。
 目礼(黙礼?)するくらいしかないだろうな。だって適当な言葉がないんだもん。「お疲れさまです」とかで許してもらえればいいけど、「キミそれは正確には……」とかインネンつけられたら困る。「お疲れさまでございます」なら許される、と考える方はそれでどうぞ。

 もうひとつ考えなければならないことがある。
「管理人さんは目上か否か」
 これも考え方しだいだろう。
「好きでやってるんだから対等」「ある種の権力者なんだから目上」……etc.
 個人的には敬意を払うべき存在だと思う(原則的にね)。まあ、メンドーだから「対等」ってことにしておこうか。
 対等の相手(「目上」ではない)だから、「ご苦労さま」でも問題はないのかもしれない。これも考え方しだい。見ず知らずの対等の人間とのコミュニケーションをどうするか。別にタメ口が悪いとは言わないけど、原則としてデス・マス体を使うべきだろう。だったら、「ご苦労さま」を使うべきではないことはよほどの●●でなければわかるはずだ。

【追記】
 下記は信頼できるだろう。
http://www.ninjal.ac.jp/products-k/kokken_mado/27/05/
================================
質問
職場で若い人が早朝一番のあいさつやメールの書き出しに「お疲れさまです」を使うことが多くなっていて気になるのですが。

回答
仕事上のつきあいや事務的な連絡であっても,何かあいさつ言葉がないと失礼になるのではないかという配慮が働くものです。

本来「お疲れさま」は「ご苦労さま」と同様に,「労をねぎらう」という行為から発する言語行動であることから,上の者が下の者に使う表現とされてきました。確かに,これまで年齢や職階など,目上・目下の縦の人間関係を軸にする社会では,使う場面をわきまえないと問題になる表現の一つでした。

しかし近年,例えば1998年に国語研究所が調査した東京都民(20~70歳)1,000名余りの回答によると,「お疲れさまでした」を上司に使うことに肯定的な評価をする人は9割近いという結果になっています。そのうち,20代~40代ではどの世代もほぼ同率(9割前後)なのに対して,50代以上の支持率が若干下がる傾向があります。また,男性より女性のほうが肯定的な回答が多いことがわかります。ですから例えば50代の男性と,20代の女性では年齢や性別による受け取り方の違いがあると言えるでしょう。

同じ調査で「ご苦労さまでした」の使用が3割の支持であるところからも,「ご苦労さま」にはまだ目上の者が目下の者に使うという意識が強い一方で,「お疲れさま」は使いやすいあいさつ言葉になっていると考えられます。

最近では,派遣会社の社員研修などで職場の常套(じょうとう)的なあいさつ言葉として,「お疲れさまです」を教えていると聞きます。朝会ったばかりの人やメールの書き出しに必ず使う,ということのないよう,状況を考えて場面により使い分けることが必要です。出先から戻った同僚に気持を込めて「お疲れさまでした」と言えば,疲れも癒(いや)されるということではないでしょうか。

(塚田 実知代)
================================

「敬語の指針」(P.45〜46)の見解は下記のとおり。
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
================引用開始
3 「ねぎらい」と「褒め」の問題

【27】 時間外に仕事を教えてくれた上司に「どうも御苦労様でした。」と言ったら,「御苦労様はないだろう。」と笑われてしまった。それで,書類作成に追われた上司が帰る時には「御苦労様」以外の言い方を考えてみたのだ が,適切な表現が浮かばず,そのままになってしまった。そういう気持ちを表したい場合には,どうすれば良いのだろうか。

【解説1】仕事について教えてくれた上司に対しては,「どうもありがとうございました。 (大変助かりました。)」と感謝の表現にすれば良い。また,書類作成に追われた上司に対しては,「(本当に)お疲れ様でございました。」などと言えば良いだろう。
【解説2】「御苦労様」は,基本的には,自分側のために仕事をしてくれた人,例えば, 配達をしてくれた店員などに対して,「ねぎらい」の気持ちを込めて用いる表現である。(なお,このような場合に「お疲れ様」と言うのは不自然である。)ねぎらいは, 上位者から下位者に向けたものとなるため,目上の人に対しては,「御苦労様(でし た)」を用いない方が良い。
これに対し,「お疲れ様」は,「ねぎらい」の気持ちを込めて使われる表現ではあるが,一緒に仕事をした後など,お互いに声を掛け合うような場合にも多く用いる表現 である。(なお,このような場合に「御苦労様」と言うのは不自然である。)そのよう な状況であれば,「お疲れ様」ではなく「お疲れ様でございました」などを用いると いうような丁寧な言い方であれば,だれに対しても使える表現である。したがって, 仕事上の上司であっても使うことができる。
要するに,時間外に仕事を教えてくれた上司に対しては,「御苦労様でした」というねぎらいの言葉ではなく,「ありがとうございました」と感謝の気持ちを表す言い方に変えた方が良く,一緒に書類作成に追われていた上司に対しては,「お疲れ様で ございました」と,気持ちを込めて表現すれば良いわけである。
ただし,このような定型的な表現ではなく,例えば「おかげ様で仕事が少し分かる ようになってきました。」などと,別の観点に立った表現を使うことで,上手に自分の気持ちを相手に伝えることも可能である。
================引用終了

「敬語の指針」の最後の段落部は正論だけど、わざわざこんなことを書く意味があるのだろうか。
「可能ではある」けど、独自の言い方をするのがむずかしいから、こういう「定型的な表現」が求められているのでは。その「定型的な表現」のなかで何が適切か、何が無難かということを説明した結論がこれって……。
「AとBのどちらがいいですか。ほかにいい言い方はありませんか」
 という質問に対して、
「そんな紋切り型ではなく、独自の言い方を工夫しましょう」
 って答えてるんだよな。スパルタ式だな〜。




「お疲れさまです」「ご苦労さまです」 「お疲れさま」「ご苦労さま」
「お疲れ様です」「ご苦労様です」「お疲れ様」「ご苦労様」
「お疲れさまでございます」「ご苦労さまでございます」 「お疲れ様でございます」「ご苦労様でございます」
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テーマ : 日本語教育
ジャンル : 学校・教育

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