「なのに」 「だから」 ☆日本語教師☆
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671
mixi日記2010年07月04日から
dokurisuの備忘録。
テーマトピは下記。テーマとしておもしろいので回収のうえに全体公開用に加工する。
【「なのに」と「だから」】☆日本語教師☆
2009年06月17日に立ったトピ。
※元々のトピは削除されているので、当方の日記で代用する(バックアップのリンクあり&公開制限あり)。この削除は管理サイドによるものである可能性がある。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1204176509&owner_id=5019671
一部当方の勘違いもあったりしたので、修正しつつ書いていく。
■元々の質問(一部省略)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
きょうは「くせに」を教えていました。
「くせに」を違う簡単な言葉でいうと「なのに」と教えました。
例えば「知っているくせに何も教えてくれない」(知っているのに何も教えてくれない)など。。
「なのに」は予想とは違うときにいいますよね??
それは理解してもらえたのですが
「子供のくせにお酒なんか飲んじゃいけないよ」
という例文は納得してもらえませんでした。
「子供なのにお酒なんか飲んじゃいけないよ」って言いますよね?
でも生徒さんに
「子供なんだからお酒なんか飲んじゃいけないよ」ならいいけどそこで「なのに」を使うのは絶対おかしい、と言われてしまいました。
「子供」=「お酒飲んじゃダメ」
これは予想外じゃない、だから「なのに」じゃだめ。子供がお酒飲んじゃいけないのは当たり前。予想外ではない。
子供なのにお酒なんか飲んじゃいけないよ。
子供なんだからお酒なんか飲んじゃいけないよ。
どっちも言うと思います。
子供=お酒飲まない(予想)
でも目の前で子供がお酒飲んでいる(予想外)
そこで言う。「子供なのにお酒なんかのんじゃいけないよ」
私の勉強不足と経験不足が原因で、上のような説明ぐらいしかできませんでした。。。。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
これに対して、「1」で以下のコメントが入った。
【「1」のコメント】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
子ども 『なのに』 大人みたいだ。←これは、今までの法則に当てはまりますよね。
子ども 『なのに』 大人みたいな事をする。←これもOK。
それの応用編で・・・
子ども 『なのに』(大人みたいに)お酒なんか飲んじゃいけないよ。
↑
この部分が省略されているのではないかと
思われます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
これはなんかの勘違いだろう。(大人みたいに)を入れたところで事情は何もかわらない。そこで、「3」のコメントを入れた。
【「3」のコメント】(tobirisu)■■■■■■■■■■■■■■■■
>トピ主
ほかの方のコメントを待とうと思いましたが、「次のレッスン」の時期がいつなのかわからないので、早めに書いてしまいます。部外者の分際で申し訳ない。
ものスゴくセンスのある生徒さんですね。
生徒さんの指摘を読んでハッとしました。
おそらく、「1」の方の説明では生徒さんは納得しないと思います。
「大人みたいに」を補って考えても解決にならない気がします。
補った形で、原文を並べます。
1)子供のくせに大人みたいにお酒なんか飲んじゃいけないよ
2)子供なのに大人みたいにお酒なんか飲んじゃいけないよ。
3)子供なんだから大人みたいにお酒なんか飲んじゃいけないよ。
おそらく生徒さんは、ほぼ同じ形なのに1)と2)が逆接(的)なのに、3)が順接なのが納得がいかないのだと思います。
もしかすると、フツーに使われる1)や2)は、厳密に考えると非文なんじゃないかと考えてしまいました。
「くせに」と「なのに」はほぼ同様なので、「なのに」について考えます。
>「なのに」は予想とは違うときにいいますよね??
「予想」は少し違うかもしれません。
ネット辞書(『大辞泉』)から引きます。
================================
な‐のに
[接]《接続詞「それなのに」の「それ」が省略されたもの》前述の事柄に対し、あとの事柄がそれと予盾する内容であることを示す。「彼は三時に来ると言った。―来なかった」
================================
2)は省略された形だと思います。原型は下記のような感じでどうでしょう。
2)-2子供なのに(大人みたいに)お酒なんか飲む。そんなことをしてはいけないよ。
3)をあえてもっと詳しくすると下記のような感じでどうでしょう。
3)-2子供でしょ。だから(大人みたいに)お酒なんか飲んじゃいけないよ。
2)と3)は同じような形に見えて原型が異なります。
そのため、2)が逆接(的)なのに、3)が順接になっているのだと思います。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ここでtobirisuはマヌケなことを書いている(大勢には影響がないけど)。「なのに」は接続詞ではなく「連語」のほうだろう。トピ主の「0」に「知っているのに」と「なのに」ではない形が出ているorz。
================================
なのに
[連語]《断定の助動詞「だ」の連体形または形容動詞の連体形活用語尾+接続助詞「のに」》…にもかかわらず。…だけれども。「来たばかり―もう帰るのか」「体つきはきゃしゃ―丈夫な人だ」
================================
こうなると、接続助詞「のに」を引くことになる。
================================
のに
[接助]《準体助詞「の」+接続助詞「に」から》活用語の連体形に付く。内容的に矛盾する二つの事柄を、意外・不服の気持ちを込めてつなげる意を表す。「東京は晴れな―大阪は雨だ」「十分言い聞かせた―理解していない」「九月だという―真夏の暑さだ」
================================
なんか異和感があって、手元の『広辞林』を調べると「普通に予想されることとは反対の事がら」が出てきた。つまり「予想外」ってことだろう。
「矛盾」のときもあれば「予想外」のこともあるってことだろう。ケースバイケースってこと。
あとはグズグズの主観コメントが続く。あげくのはてにトピ主の「15」のコメント。
【「15」のコメント】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
最初にこの文は「子どもなのにお酒を飲む」と「飲んじゃいけないよ」の複合文ということを伝えて,その後に「子どもなのにお酒を飲む」の なのに は予想外の時に使う「なのに」だけど,「なのに」,は予想外のときだけに使う訳ではなくて忠告するとき(子どもなのにお酒を飲んではいけないよ)にも使うことを伝えました。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
あのー。複合文ですよね。「子どもなのにお酒を飲む」って忠告ですか?
「忠告」は「なのに」の働きですか? 忠告(正確には「禁止」)の働きをしているのは「いけないよ」ではないですか。
気は進まないけど「19」のコメントを入れた。
【「19」のコメント】(tobirisu)■■■■■■■■■■■■■■■■
>トピ主
とりあえず、わかってもらえてよかったですね、と書いておきます。
ただ、ちょっとガッカリしました。
そもそも
>〈なのに は予想外の時に使う「なのに」〉
ってどこで見たのでしょうか?
当方は「3」で辞書を引いて「少し違うかもしれません」と書きました。
辞書には「前述の事柄に対し、あとの事柄がそれと予盾する内容であることを示す」
と書いてあります。ほかの辞書は調べましたか? そこには「予想外の時に使う」と出ていましたか?
もっとハッキリ書くべきでした。「予想外」と「矛盾」は別のものでしょう。一例をあげるなら、「予想外」は主観的で、「矛盾」は客観的だと思います。
「6」のコメントには「世間一般でいうあたりまえや普通を覆す感じ」とあります(根拠はわかりません)。
「8」のコメントには「通常、Aには名詞が、Bには「Aからすると予想外な出来事」が示されます。」とあります(根拠はわかりません)。
こういうコメントを読んだうえで、トピ主が当初のとおり「〈なのに は予想外の時に使う「なのに」〉」という考えを検討することはなかったのですね。
これは小さな問題なので、どちらでもいいのかもしれません。
しかし、〈忠告するとき(子どもなのにお酒を飲んではいけないよ)にも使うこと〉はおかしくありませんか? たしかに忠告にも使いますが、それだけではありません。この場合はたまたま「忠告」(というより「禁止」だと思います)の意味の文が続いているだけではありませんか?
簡単な例をあげましょう。
子どもなのにそんなことを知ってるなんて偉いね。
大人なのにそんなことをするなんて残念です。
梅雨なのに全然雨が降らないなんてヘンだね。
もう朝なのに明るくないのはなぜなんだろう。
これはすべて「忠告」ですか?
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
このあと「20」(「8」「11」と同一人物)でムチャクチャなコメントが入ったので、「21」でそのことを指摘した。
このコミュは、こういう明らかな間違いを指摘することも「論争」と考えて削除するらしい(憶測)。あるいは、「20」の人が管理サイドに直訴したのかもしれない(邪推)。真相はヤブの中(事実)。
(後略)
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dokurisuの備忘録。
テーマトピは下記。テーマとしておもしろいので回収のうえに全体公開用に加工する。
【「なのに」と「だから」】☆日本語教師☆
2009年06月17日に立ったトピ。
※元々のトピは削除されているので、当方の日記で代用する(バックアップのリンクあり&公開制限あり)。この削除は管理サイドによるものである可能性がある。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1204176509&owner_id=5019671
一部当方の勘違いもあったりしたので、修正しつつ書いていく。
■元々の質問(一部省略)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
きょうは「くせに」を教えていました。
「くせに」を違う簡単な言葉でいうと「なのに」と教えました。
例えば「知っているくせに何も教えてくれない」(知っているのに何も教えてくれない)など。。
「なのに」は予想とは違うときにいいますよね??
それは理解してもらえたのですが
「子供のくせにお酒なんか飲んじゃいけないよ」
という例文は納得してもらえませんでした。
「子供なのにお酒なんか飲んじゃいけないよ」って言いますよね?
でも生徒さんに
「子供なんだからお酒なんか飲んじゃいけないよ」ならいいけどそこで「なのに」を使うのは絶対おかしい、と言われてしまいました。
「子供」=「お酒飲んじゃダメ」
これは予想外じゃない、だから「なのに」じゃだめ。子供がお酒飲んじゃいけないのは当たり前。予想外ではない。
子供なのにお酒なんか飲んじゃいけないよ。
子供なんだからお酒なんか飲んじゃいけないよ。
どっちも言うと思います。
子供=お酒飲まない(予想)
でも目の前で子供がお酒飲んでいる(予想外)
そこで言う。「子供なのにお酒なんかのんじゃいけないよ」
私の勉強不足と経験不足が原因で、上のような説明ぐらいしかできませんでした。。。。
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これに対して、「1」で以下のコメントが入った。
【「1」のコメント】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
子ども 『なのに』 大人みたいだ。←これは、今までの法則に当てはまりますよね。
子ども 『なのに』 大人みたいな事をする。←これもOK。
それの応用編で・・・
子ども 『なのに』(大人みたいに)お酒なんか飲んじゃいけないよ。
↑
この部分が省略されているのではないかと
思われます。
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これはなんかの勘違いだろう。(大人みたいに)を入れたところで事情は何もかわらない。そこで、「3」のコメントを入れた。
【「3」のコメント】(tobirisu)■■■■■■■■■■■■■■■■
>トピ主
ほかの方のコメントを待とうと思いましたが、「次のレッスン」の時期がいつなのかわからないので、早めに書いてしまいます。部外者の分際で申し訳ない。
ものスゴくセンスのある生徒さんですね。
生徒さんの指摘を読んでハッとしました。
おそらく、「1」の方の説明では生徒さんは納得しないと思います。
「大人みたいに」を補って考えても解決にならない気がします。
補った形で、原文を並べます。
1)子供のくせに大人みたいにお酒なんか飲んじゃいけないよ
2)子供なのに大人みたいにお酒なんか飲んじゃいけないよ。
3)子供なんだから大人みたいにお酒なんか飲んじゃいけないよ。
おそらく生徒さんは、ほぼ同じ形なのに1)と2)が逆接(的)なのに、3)が順接なのが納得がいかないのだと思います。
もしかすると、フツーに使われる1)や2)は、厳密に考えると非文なんじゃないかと考えてしまいました。
「くせに」と「なのに」はほぼ同様なので、「なのに」について考えます。
>「なのに」は予想とは違うときにいいますよね??
「予想」は少し違うかもしれません。
ネット辞書(『大辞泉』)から引きます。
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な‐のに
[接]《接続詞「それなのに」の「それ」が省略されたもの》前述の事柄に対し、あとの事柄がそれと予盾する内容であることを示す。「彼は三時に来ると言った。―来なかった」
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2)は省略された形だと思います。原型は下記のような感じでどうでしょう。
2)-2子供なのに(大人みたいに)お酒なんか飲む。そんなことをしてはいけないよ。
3)をあえてもっと詳しくすると下記のような感じでどうでしょう。
3)-2子供でしょ。だから(大人みたいに)お酒なんか飲んじゃいけないよ。
2)と3)は同じような形に見えて原型が異なります。
そのため、2)が逆接(的)なのに、3)が順接になっているのだと思います。
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ここでtobirisuはマヌケなことを書いている(大勢には影響がないけど)。「なのに」は接続詞ではなく「連語」のほうだろう。トピ主の「0」に「知っているのに」と「なのに」ではない形が出ているorz。
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なのに
[連語]《断定の助動詞「だ」の連体形または形容動詞の連体形活用語尾+接続助詞「のに」》…にもかかわらず。…だけれども。「来たばかり―もう帰るのか」「体つきはきゃしゃ―丈夫な人だ」
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こうなると、接続助詞「のに」を引くことになる。
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のに
[接助]《準体助詞「の」+接続助詞「に」から》活用語の連体形に付く。内容的に矛盾する二つの事柄を、意外・不服の気持ちを込めてつなげる意を表す。「東京は晴れな―大阪は雨だ」「十分言い聞かせた―理解していない」「九月だという―真夏の暑さだ」
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なんか異和感があって、手元の『広辞林』を調べると「普通に予想されることとは反対の事がら」が出てきた。つまり「予想外」ってことだろう。
「矛盾」のときもあれば「予想外」のこともあるってことだろう。ケースバイケースってこと。
あとはグズグズの主観コメントが続く。あげくのはてにトピ主の「15」のコメント。
【「15」のコメント】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
最初にこの文は「子どもなのにお酒を飲む」と「飲んじゃいけないよ」の複合文ということを伝えて,その後に「子どもなのにお酒を飲む」の なのに は予想外の時に使う「なのに」だけど,「なのに」,は予想外のときだけに使う訳ではなくて忠告するとき(子どもなのにお酒を飲んではいけないよ)にも使うことを伝えました。
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あのー。複合文ですよね。「子どもなのにお酒を飲む」って忠告ですか?
「忠告」は「なのに」の働きですか? 忠告(正確には「禁止」)の働きをしているのは「いけないよ」ではないですか。
気は進まないけど「19」のコメントを入れた。
【「19」のコメント】(tobirisu)■■■■■■■■■■■■■■■■
>トピ主
とりあえず、わかってもらえてよかったですね、と書いておきます。
ただ、ちょっとガッカリしました。
そもそも
>〈なのに は予想外の時に使う「なのに」〉
ってどこで見たのでしょうか?
当方は「3」で辞書を引いて「少し違うかもしれません」と書きました。
辞書には「前述の事柄に対し、あとの事柄がそれと予盾する内容であることを示す」
と書いてあります。ほかの辞書は調べましたか? そこには「予想外の時に使う」と出ていましたか?
もっとハッキリ書くべきでした。「予想外」と「矛盾」は別のものでしょう。一例をあげるなら、「予想外」は主観的で、「矛盾」は客観的だと思います。
「6」のコメントには「世間一般でいうあたりまえや普通を覆す感じ」とあります(根拠はわかりません)。
「8」のコメントには「通常、Aには名詞が、Bには「Aからすると予想外な出来事」が示されます。」とあります(根拠はわかりません)。
こういうコメントを読んだうえで、トピ主が当初のとおり「〈なのに は予想外の時に使う「なのに」〉」という考えを検討することはなかったのですね。
これは小さな問題なので、どちらでもいいのかもしれません。
しかし、〈忠告するとき(子どもなのにお酒を飲んではいけないよ)にも使うこと〉はおかしくありませんか? たしかに忠告にも使いますが、それだけではありません。この場合はたまたま「忠告」(というより「禁止」だと思います)の意味の文が続いているだけではありませんか?
簡単な例をあげましょう。
子どもなのにそんなことを知ってるなんて偉いね。
大人なのにそんなことをするなんて残念です。
梅雨なのに全然雨が降らないなんてヘンだね。
もう朝なのに明るくないのはなぜなんだろう。
これはすべて「忠告」ですか?
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
このあと「20」(「8」「11」と同一人物)でムチャクチャなコメントが入ったので、「21」でそのことを指摘した。
このコミュは、こういう明らかな間違いを指摘することも「論争」と考えて削除するらしい(憶測)。あるいは、「20」の人が管理サイドに直訴したのかもしれない(邪推)。真相はヤブの中(事実)。
(後略)
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