覆水盆に塞翁が馬
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671
mixi日記2010年07月20日から
放っておいたテーマについて書く。なけなしの言語能力を総動員させてしょもないことを書くので、温かい目で見守るように。
少し前に、サッカー絡みで2つのことわざの話が出てきた。
251)【「こぼれたミルクは戻らない」なんてことわざあるの?】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1364.html
252) 【今度は「塞翁が馬」かorz──だからサッカーの話はもういいって(泣)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1366.html
●「こぼれたミルクは戻らない」
検索するといろいろヒットする。
なかには、歌詞に盛り込んでいる例も。
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND28723/index.html
でもなぁ……。
「覆水盆に返らず」は間違いなく昔からある。元々は中国だろう。
「It is no use crying over spilt milk.」(直訳すると「こぼれたミルクのことを嘆いてもムダ」くらい)
も間違いなく昔からある。
そう考えると、「こぼれたミルクは戻らない」は両者の混用と考えるのが妥当じゃないだろうか。意味的にはわかるけど。いつ頃から言われるようになったのだろう。
この関係でもうひとつ疑問に思うこと。一般に「覆水盆に返らず」と「It is no use crying over spilt milk.」は同様の意味とされる。ただし、微妙ではあってもニュアンスの違いがあると思う。
「覆水盆に返らず」は、そもそも下記のような故事にちなむ。
http://gogen-allguide.com/hu/fukusui.html
似たような言葉に「落花枝に返らず」「破鏡再び照らさず」なんてのもある。もっと身近なのだと、「後悔先に立たず」でもいいいだろう。「一度やってしまったことは取り返しがつかない」くらいの意味。
一方、「It is no use crying over spilt milk.」も「一度やってしまったことは取り返しがつかない」なんだけど、こっちのほうがポジティブじゃないかな。
「覆水~」は、「だからオマエとはやり直せない」ってニュアンスが強い気がする(だって元はそういう状況でしょ)。
「It is no use ~」は、「だからもう忘れよう」ってニュアンスが強い気がする(だって「嘆いてもムダ」だよ)。
苦しいかな?
●「塞翁が馬」
これをひらがなだけの言葉で表わせ。
……「なるようになる」だろうな。
これは2通りに解釈できる(どっちにしても日本的発想ではない気がするけど、それはおく)。
1)半ばヤケ
2)能天気
2)の意味だと、「どうにかなるさ」なんて言葉も浮かび、すぐに頭の中で「ケセラセラ」に変換される。「ケセラセラ」をWikipediaを調べて愕然とした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%82%BB%E3%83%A9
「スペイン語に由来するフレーズ。正しいスペイン語ではない」ってどういうことよ。
これを英語にすると、「Whatever Will Be, Will Be」になるらしい。
こんな言葉聞いたことないよ。「Let It Be」のほうがよっぽどそれっぽい。
もちろん「Let It Be」を直訳すると「あるがままに」で、もう少し丁寧に訳すと「あるがままをあるがままに受け入れよ」くらいらしい。
これと「なるようになる」とじゃ全然違うのかな?
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放っておいたテーマについて書く。なけなしの言語能力を総動員させてしょもないことを書くので、温かい目で見守るように。
少し前に、サッカー絡みで2つのことわざの話が出てきた。
251)【「こぼれたミルクは戻らない」なんてことわざあるの?】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1364.html
252) 【今度は「塞翁が馬」かorz──だからサッカーの話はもういいって(泣)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1366.html
●「こぼれたミルクは戻らない」
検索するといろいろヒットする。
なかには、歌詞に盛り込んでいる例も。
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND28723/index.html
でもなぁ……。
「覆水盆に返らず」は間違いなく昔からある。元々は中国だろう。
「It is no use crying over spilt milk.」(直訳すると「こぼれたミルクのことを嘆いてもムダ」くらい)
も間違いなく昔からある。
そう考えると、「こぼれたミルクは戻らない」は両者の混用と考えるのが妥当じゃないだろうか。意味的にはわかるけど。いつ頃から言われるようになったのだろう。
この関係でもうひとつ疑問に思うこと。一般に「覆水盆に返らず」と「It is no use crying over spilt milk.」は同様の意味とされる。ただし、微妙ではあってもニュアンスの違いがあると思う。
「覆水盆に返らず」は、そもそも下記のような故事にちなむ。
http://gogen-allguide.com/hu/fukusui.html
似たような言葉に「落花枝に返らず」「破鏡再び照らさず」なんてのもある。もっと身近なのだと、「後悔先に立たず」でもいいいだろう。「一度やってしまったことは取り返しがつかない」くらいの意味。
一方、「It is no use crying over spilt milk.」も「一度やってしまったことは取り返しがつかない」なんだけど、こっちのほうがポジティブじゃないかな。
「覆水~」は、「だからオマエとはやり直せない」ってニュアンスが強い気がする(だって元はそういう状況でしょ)。
「It is no use ~」は、「だからもう忘れよう」ってニュアンスが強い気がする(だって「嘆いてもムダ」だよ)。
苦しいかな?
●「塞翁が馬」
これをひらがなだけの言葉で表わせ。
……「なるようになる」だろうな。
これは2通りに解釈できる(どっちにしても日本的発想ではない気がするけど、それはおく)。
1)半ばヤケ
2)能天気
2)の意味だと、「どうにかなるさ」なんて言葉も浮かび、すぐに頭の中で「ケセラセラ」に変換される。「ケセラセラ」をWikipediaを調べて愕然とした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%82%BB%E3%83%A9
「スペイン語に由来するフレーズ。正しいスペイン語ではない」ってどういうことよ。
これを英語にすると、「Whatever Will Be, Will Be」になるらしい。
こんな言葉聞いたことないよ。「Let It Be」のほうがよっぽどそれっぽい。
もちろん「Let It Be」を直訳すると「あるがままに」で、もう少し丁寧に訳すと「あるがままをあるがままに受け入れよ」くらいらしい。
これと「なるようになる」とじゃ全然違うのかな?
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