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「ご○○する」「お○○する」【仮】日本語

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671

mixi日記2010年07月30日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1549552703&owner_id=5019671

 テーマトピは下記。
【「ご相談」は謙譲語?】日本語しつもん箱 トピック
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=55108713

 まずトピ主の「0」を一部加工して転載する。

================================
自分が行う行為について、相手への敬意を表す謙譲語として
「ご案内」「ご説明」「ご連絡」などがありますよね?
 (例:私がご案内/ご説明いたします。)

で、「ご相談」も謙譲語だと思っていたのですが、
 (例:ちょっとご相談したいことがございまして・・・)
企業などの相談窓口を「お客様ご相談窓口」としているところが
結構見受けられます。
もし「ご相談」が謙譲語なら、おかしな表現ですよね?

「お客様のご相談」を受け付ける窓口という意味なら、
この「ご相談」は尊敬語になるはず・・・。

それとは逆に、自分の会社の電話番号を「ご連絡先」としている
会社も「お客様ご相談窓口」を使っている会社にあったのですが、
敬語の使い方として正しいのでしょうか?
(「ご連絡先」は尊敬語だった気がするのですが・・・)
================================

■第1段階の回答例(基本編)
【1】「ご○○」(「お○○」も同様。以下同)だけだと謙譲語にはならない。
「ご○○」は、聞き手に関する言葉にも、話し手に関する言葉にも使う。基本的に、聞き手側のものにつければ尊敬語、話し手側のものにつければ丁寧語。
 けっこう微妙な場合もあるような気がする。たとえば、翌日一緒にゴルフに行く予定の上司に向かって「あしたのお天気は……」と言ったら、「お」は尊敬語なのか丁寧語なのか、当方には判断できない(たぶん丁寧語だろうけど)。
「丁寧語」より「美化語」のほうがより正確な言い方かもしれない。話が複雑になるので、基本的に「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3分類で考える。下記のWikipedia参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%AC%E8%AA%9E

※【2】の部分は加筆・訂正した。原文は最後に。
【2】「ご○○する」になると謙譲語。主として、話し手の行為を表わす。通常、その行為は聞き手にも関係がある。

「0」にある例について考える。
  1)ご相談したい→「ご○○する」の変形なので謙譲語。
  2)ご相談窓口
   →「ご○○」なので丁寧語か尊敬語(たぶん尊敬語)。
   「客がご相談をする窓口」と考えるなら丁寧語。
   「企業が客のご相談を受ける窓口」と考えるなら尊敬語。
    ※企業側が表示しているのだから尊敬語だろう。
  3)ご連絡先
   →「ご○○」なので丁寧語か尊敬語
    「ご連絡先」は客への「ご連絡先」と、企業への「ご連絡先」(トピ主があげているのはこっち)がある。 
    客への「ご連絡先」は尊敬語。客から見るとか企業から見るとかは無関係。
    「ご連絡先(尊敬語)にご連絡いたします(謙譲語)」
    企業への「ご連絡先」は丁寧語。単に「連絡先」でもいいはず。
    「ご連絡先(丁寧語)にご連絡ください(尊敬語)」
     ウウッ……何がなんだか。

 ほかには以下のような形がある。
  4)ご相談します→「ご○○する」の変形(丁寧語)なので謙譲語。
  5)ご相談いたします
   →「ご○○する」の変形なので謙譲語。
    4)「ご相談します」より丁寧な言い方で、これがイチバン一般的では。
  6)ご相談いただく
   →これがよくわからない。
   「ご○○する」の丁寧な受け身の形なので謙譲語にしておく。
    ※Wikipediaも「ご○○いただく」を謙譲語にしている。
  7)ご相談ください
   →「ご(お)~ください」の形で尊敬語。
  8)相談してください
   →意味としては7)と同様だと思うが、フツーの依頼(命令)表現(丁寧語)。

「14」の分類は非常に参考(厳密に言うと誤用らしい)になった。ただ、下記が謙譲表現というのはちょっと疑問を感じる。これは丁寧表現では。意味的には限りなく謙譲表現だと思うが、「ご○○がある」は形としては丁寧表現の気がする。このあたりはホントにわからない。
・先生、ちょっとご相談があるんですが、いまよろしいでしょうか?

■第2段階の回答例(ヨタ話編1)──『問題な日本語』の話
 基本的な考え方は「第1段階の回答例」のとおりでいいと思う。ただ、ちょっと違う考え方もできる。以降はヨタ話に近い。
『問題な日本語』(大修館書店)に以下のような記述がある。
〈おビールをお持ちしました〉(p.12-15)のテーマは、美化語と「ご○○する」(同書では「お~する」と表記しているが、ほぼ同様)。美化語の話を始めると長くなるので、ここでは話を「ご○○する」に限定する。実は美化語の話も興味深いのだが……。
================================
多くの人は、「お~する」は全体で謙譲語だがら問題ないと考え、違和感を持っていないのですから、ことさら問題を提起することはないのですが、金田一京助博士は「お~する」を謙譲で使うのは間違いだと書いていますから、大正の頃は正しくない表現だと考えられていたようです。現在では、「(先生を)お誘いする」「(先生のために)お調べする」などは最も普通の謙譲表現ですが、以前は不自然だと感じられていたのです。現在ではさらに、「(私は会社を)お休みします」のように行為が相手に及ばず謙譲にはならない「お~する」も使われますが、美化語としか言いようがありません。(p.14-15)
================================
 一文が長くてわかりにくい文章だが、ポイントは2点あると思う。
1)大正の頃は「お~する」を謙譲で使うのは間違いと考えられていたらしい
 こういう言葉の歴史のような話は苦手なので、スルーしたい。「ことさら問題を提起することはない」だろう。ただ、現在でも疑問に思う人が多いことと、比較的最近まで「間違い」と考えられていたことは無関係ではないと思う。
2)「(私は会社を)お休みします」のように行為が相手に及ばず謙譲にはならない形も使われる
 微妙。単にヘンな表現ともとれる。
 自分が「休む」ことが同僚に影響を及ぼすともとれる。
「休み」に丁寧語(美化語)の「お」がついた結果、「お休みする」で動詞のような扱いになっている気もする。同様の例が思い浮かばない……。あえて言えば「お泊まりする」かな。「ご欠勤する」「ご宿泊する」だと、相当おかしい。
 結論としては、得体がしれない。個人的には「(私は会社を)お休みします」にはかなり異和感がある。とは言え、×かと訊かれれば、そこまで言う根拠もない。

■第3段階の回答例(ヨタ話編1)──「ご伝言いたします」は誤用か?
「ご○○する」に関係する話で、少し前から気になっていることがある。下記の「145」~「155」でした話。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=1736067&page=8&id=15311971
 当方のコメントを転載する。

================================
145
2009年01月23日 19:17
tobirisu

 似たような問題で当方が最近気になっているのは下記です。

「ご伝言いたします」

 当方はずいぶん前から保険会社ともめています。電話をしても担当者が不在のことが多いため、電話に出た人が「ご伝言いたします」 と言うたびに、違和を感じます。
 たしかに当方の「伝言」ではありますが、いったい誰が誰に伝えるのでしょうか。「電話に出た人」が「担当者」に伝言するのだから、敬語を使う理由はないのでは、というのはクレーマーの言い分でしょうか。 
「ご伝言を伝えます」なら、重言ではあっても間違いではない気がします。「ご伝言いたします」は、その省略形と考えるべきでしょうか。
================================
151
2009年01月24日 00:19
tobirisu
>146
>「ご伝言いたします」はかなり違和感ありますねえ(^_^;。

>やはり「ご伝言いたします」はおかしいですね。

 少し気がラクになりました。やはりおかしいのですね。
 たしか別の機会にも同様のことを言われて妙な気がした記憶があります。
================================
155
2009年04月29日 13:24
tobirisu

 ずーっと頭にひっかかっていたのですが、「誰が」「誰に」とかは関係なく、「ご○○する」を単純に謙譲表現と考えれば、「(お客の言葉を私が上司に)ご伝言いたします」はアリなんでしょうか。そうなると、「お伝えします」もアリって気がします。
================================

 何もコメントをもらえなかったので、仕方がないので自力で考える(泣)。
「ご伝言いたします」(「お伝えいたします」も同様)は上司に対する謙譲語になり、身内に敬語を使うことになるので×。「(上司に)ご相談いたします」がおかしいのと同様。話の内容が当方に関係することであっても×。
「ご伝言を伝えます」なら、「ご伝言」は当方に向けた尊敬語なのでOK(ただし重言)。
「(上司に)相談いたしまして、結果を(必ず)お伝えいたします」なら通常の謙譲語なのでOK。
 この場合、なぜ「ご伝言いたします」だとちょっとヘンなのかは不明。「ご連絡いたします」ならOK。
「結果」を「伝言する」のはおかしい、という考え方もできそう。じゃあ下記の形に変形する。
「(上司に)相談いたしまして、上司の見解を(必ず)お伝えいたします」
 この形にしても、やはり「ご伝言いたします」はヘンな気がする。

 下記はけっこう関係するかも。
【「お~してください」「ご~してください」☆日本語教師☆】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1515394161&owner_id=5019671


■■■■■【2】の部分の原文■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【2】「ご○○する」になると謙譲語。主として、話し手の行為を表わす。通常、その行為は聞き手にも関係がある。

「0」にある例について考える。
  1)ご相談したい→「ご○○する」の変形なので謙譲語。
    こう変形すると「ご」が着脱可能なので丁寧語の可能性もある。
  2)ご相談窓口
   →「ご○○」なので丁寧語か尊敬語(たぶん尊敬語)。
   「客がご相談をする窓口」なら丁寧語。
   「企業が客のご相談を受ける窓口」なら尊敬語。
    ※企業側が表示しているのだから尊敬語だろう。
  3)ご連絡先→「ご○○」なので丁寧語か尊敬語(たぶん尊敬語)。
   「客がご連絡をもらう先」と考えるなら丁寧語。
   「企業が客にご連絡をする先」と考えるなら尊敬語。
    ※企業側が表示しているのだから尊敬語だろう。
※3)の「ご連絡先」は客への「ご連絡先」と、企業への「ご連絡先」(トピ主があげているのはこっち)がある。 
 客への「ご連絡先」は尊敬語。客から見るとか企業から見るとかは無関係。
「ご連絡先(尊敬語)にご連絡いたします(謙譲語)」
 企業への「ご連絡先」は丁寧語。単に「連絡先」でもいいはず。
「ご連絡先(丁寧語)にご連絡ください(尊敬語)」 
 ウウッ……何がなんだか。

 ほかには以下のような形がある。
  4)ご相談します→「ご○○する」の変形(丁寧語)なので謙譲語。
  5)ご相談いたします
   →「ご○○する」の変形なので謙譲語。
    4)「ご相談します」より丁寧な言い方で、これがイチバン一般的では。
  6)ご相談いただく
   →これがよくわからない。
   「ご○○する」の丁寧な受け身の形なので謙譲語にしておく。
    ※Wikipediaも「ご○○いただく」を謙譲語にしている。
  7)ご相談ください
   →これもよくわからない。6)の変形と考えると謙譲語。
   「くださる」の変形と考えると尊敬語。
   「14 OMIさん」が尊敬語にしているので、尊敬語にしておく。
   ※コメントをもらった。「ご(お)~ください」の形で尊敬語になる。
  8)相談してください
   →意味としては7)と同様なので、
   「ご○○」ではないがこれも尊敬語にしておく。
   ※コメントをもらった。フツーの依頼(命令)表現(丁寧語)。


【20120626追記】
【読書感想文/『敬語』(菊地康人/講談社学術文庫/1997年2月10日第1刷発行)──予想していたことではあるが……。】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2415.html
================================引用開始
【引用部】
 「お/ご〜〜する」という形自体は古くから散見するのだが、本書のいう〈一般形〉として使われるようになったのはさほど古くはなく、小松寿雄氏の調査によると明治三十年代ごろからのようである。ただし、その当初からしばらくの間は、実際には次第に使われるようになってはきても、「お/ご〜〜いたす」や、当時の代表的な謙譲語「お/ご〜〜申す」のほうが規範にかなった言い方だという意識があったようで、小松氏によれば、昭和十年代になっても(一部には戦後になっても)「お/ご〜〜する」という言い方は認めないとする向きがあったという(言葉についてやかましく論評する人は、いつの世にもいるもののようである)。「お/ご〜〜する」が、規範的な立場からも一般に認められるようになったのは、戦後のことのようである。(P.282)
 言葉の歴史的な変遷に関しては、できるだけかかわらないようにしている。なんらかの根拠がある確度の高い説には耳を傾けるが、そうでないものは聞き流す。当方が興味をもつのは、主として現在使われる言葉限定。この〈「お/ご〜する」未熟説〉(なのか?)については、Wikipediaか何かで、金田一(ファミリーの誰か)が同じようなことを主張したという記述を見た。
 気になってあれこれ検索して見つけた。ああこんなことを書いていると終わらない(泣)。
================================引用終了
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