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【「はじめに」は「はじめ+に」なのか「はじめに」で一語なのか】日本語

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
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mixi日記2010年09月13日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1581939011&owner_id=5019671

 テーマトピは下記。
【「はじめに」の品詞は?】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=56230766

 トピ主の質問を要約する。
================================
「はじめに」は副詞ですか?

辞書には「はじめに」という項目がなく、類語辞典で「はじめ+に~」という用例が出ています。
ということは

名詞「はじめ」+に
「に」は、時+に の「に」
と考えてもいいのでしょうか?
================================

 トピの「5」のコメントにも書いたが、このトピは「1」のコメントで解決している気がする。非常に大事なコメントなので、丸々転載する。
================================
はじめに、最初に、一番目に、二番目に、最後に、間に、途中に・・・・
「時間や場所の語」+「に」ですね。

様態を表す「な形容詞(形容動詞)」の連用形
例  真面目に話す。
ならば副詞的用法でしょう。

「はじめ」が様態を表すとは考えにくいです。
時間的位置、やはり「位置」を表していると思います。

「ここに置く」「九月十日に来る」「机の上に並べる」「間に割り込む」などと同様に、
「はじめに」も副詞(用法)とは考えにくいでしょう。
================================

 辞書を見ると、「はじめに」という項はない。したがって、「はじめに」には品詞もない。
 一応辞書をひく。

■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81&dtype=0
================================
はじめ【始め/初め】
1 はじめること。また、はじめた時期。「勤め―」「タバコの吸い―」⇔終わり。
2 物事の起こり。起源。「国の―」
3 物事を行う最も早い時期。最初のころ。副詞的にも用いる。「五月の―」「何をするにも―が肝心だ」「―から終わりまで読み通す」「―君だとは気づかなかった」
4 順序のいちばん先。序列の第一。「―の話のほうがおもしろい」
5 (「…をはじめ」「…をはじめとして」の形で用いる)多くの中で、主となるもの。また、先に立つもの。「校長を―、教師全員」「米を―として食品の多くが」
6 一部始終。事の次第。
「御無心ながら乳を少し貰ひましょ、と―を語れば」〈浮・一代男・一〉
◆ふつう345は「初め」と書く。
================================

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AB&dtype=0&dname=0na&stype=1&pagenum=1&index=16866613940200
================================

【1】[格助]名詞、名詞に準じる語、動詞の連用形・連体形などに付く。
1 動作・作用の行われる時・場所を表す。「三時―間に合わせる」「紙上―発表する」
================================

 何もむずかしく考える必要はないだろう。一般の辞書に項目があったら、その品詞に従えばいい。項目がなかったら、「名詞+に」と考えればいい。
 それが一語として認められるか否かは一般人が考えるようなことではない。辞書に従うのがイチバン無難。もし辞書によって項目があるときとないときがあったら、それは「どちらの解釈もできる」ってこと。
 これを理屈で考えようとすると大変なことになる。
 たとえば、「はじめに」が「名詞+に」で、「次に」が接続詞である理由を論理的に説明することなど、当方にはできない。一般的な辞書がそうなっているから……それ以上の理由は考えられない。

■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E6%AC%A1%E3%81%AB&dtype=0
================================
つぎ‐に【次に】
[接]前に述べた事柄に付け加える内容を導く語。それから。それにつづいて。「会長のあいさつが終わると、―来賓の祝辞がある」
================================
 ただし、この「次に」が副詞ではなく接続詞であることが疑問の人は、ほかの複数の辞書をひいてみてください。 辞書によって違う。

「はじめに」は副詞ではないが、副詞的な働きをしているか否か。
 それは考え方しだいなので、どちらでもいいと思う。
 たしかに意味を考えると副詞的な働きをしている気もする。少し例文をかえよう。
「1月に開かれる」の「1月に」は副詞的な働きをしているのか?
「朝食後に薬を飲む」の「朝食後に」は副詞的な働きをしているのか?
 このテのことを全部副詞的な働きをしていると考えるのは無理ではないか。

 そんなことより、もっと考えなければならないことがあると思う。

●「はじめ」の副詞的な用法
 ↑の『大辞泉』の「3」に「副詞的にも用いる」とある。例文で言うなら「―君だとは気づかなかった」。
 辞書が認めているのであまり文句は書きたくないが、この「はじめ」の用法はちょっと特殊で、省略した形ととるべきではないか。元の形は、「はじめは」のときと「はじめに」のときがある。
「―君だとは気づかなかった」の場合は「はじめは」。この場合、トピ主が「7」で書いているとおり、〈「はじめに」と少し意味が違う〉。それは当然だろう。
 しかし、下記ならどうだろう。
「(まず)はじめ、電源を入れます」
 この場合は「はじめに」の意味だろう。
 これが下記になると微妙で、「はじめは」とも「はじめに」ともとれる。
「はじめ、君が殴った」
 これと同じような現象が、「最後に/は」「一番目に/は」などで起こることがある。「第一に/は」ではなぜか起こりにくい。その理由を考えはじめると大変なことになる(笑)。

●「はじめ」は「初め」か「始め」か
 これは実に悩ましい。
「初めて」「始める」の違いはわかる。これが「はじめ」になると途端に訳がわからなくなる。
『大辞泉』には「◆ふつう345は「初め」と書く」と書いてあるが、このテの表記の微妙な使い分けに関して、辞書はあまり信用できない。
 とくに「5」の「…をはじめとして」はひらがなで書くほうがフツーだろう。

 手元の『朝日新聞の用語の手びき』から抜粋する。
================================
初〈主として時間に関連する名詞、または副詞に〉秋の初め、年の初め、物事の初め
始〈主として動詞、または物事に関連する名詞〉年始めの行事、始めと終わり、……を始めとして
================================
 o( ̄ー ̄;)ゞううむ
 朝日新聞は「……を始めとして」か。
「年の初め」で「年始め」と使い分けるのか。 
 こんな微妙な使い分けが常人に理解できるのだろうか。そんなことができない当方は「はじめ」と書くことにしている。
「その年のはじめと終わり」の場合はどうするんだ?
「年のはじめ」は「年の初め」で、「はじめと終わり」は「始めと終わり」だよね(笑)。 
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