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ジョグォーキング日記4──【付】愛のある会話?8

mixi日記2008年09月02日から

 8月31日、いつもの公園をジョグォーキング中、奇妙なものを見かける。
 公園の中ほどにある池で、写真を撮影している人がいる。
 撮影者は、ウスラハゲ小太りを絵に描いたような中年オヤジ(もしかすると年下かも、と思うと気が滅入る)。パッと見たイメージは、『白い巨塔』で医療ミスで殺される弁当屋さん……田山涼成だったよな。被写体は異様に日焼けした高校生と思しきセーラー服姿の女の子。ガングロって言えばガングロだげど、土●のようなメイクはしていない。けっこう美形だと思う。仲のよいカップル? たぶん違う。仲のいい親子? 絶対違う。
 パッと見て異様だった。なんかものすんごく淫靡な雰囲気があった。血気盛んな若者は、そういうことに敏感なの。あーあ。岩の上にしゃがみ込んでニッコリなんて、そんなポーズをとると、スカートの中が見えちゃうよ。それが狙いでしたか。失礼しました。
 宇宙企画のビデオのオープニングはこんな感じだったな……いつの時代の話だ。
 いや、この雰囲気はもっと安っぽいな。昔もってたビニ本の世界を思い出す。結婚を機に、涙をのんで大量のビニ本を破棄……してません。そんなものもってません。見たこともありません。知り合いの印刷屋がくれたモロ出しの裏本なら1冊もってましたが。いやあ、モザイクの重要性を再認識しました。モロ出しは夢が壊れます。
 絶対異様だよな。日曜の夕方にセーラー服姿で写真撮影? 一応一眼レフらしきカメラで、カメラバッグは持っていたけど。プロの撮影とは思えない。

 あんまり気になったから、公園を出てすぐのところにある交番に駆け込む。
 うわ、交番の中ってこんなに冷房きいてんの? 冷やしすぎだよ。体壊すよ。
「すいません。いまお忙しいですか」
 あら、お巡りさんがちょっといい男。原田龍二に似ている。
「そこの公園の中ほどに池があるのはご存じですよね。いま公園の中走ってきたら、その池のところで、思いっきりあやしげなカップルが写真撮影していました」
 龍二の目にかすかに怪しい光が……。アンタも嫌いじゃないな。
「ウスラハゲの中年オヤジが、思いっきりスカート短くしたセーラー服の女子高生を撮影していました。別に事件性はないと思いますが。私には、援交オヤジがホテルに入る前に前戯がわりにイチャイチャしてるようにしか見えなかったんですけど」

 ああビックリした。前戯って変換できない。しかも辞書にものっていない。ウソでしょー。その後のあんなことやこんなことは山ほどのってるのに。こういう基本を大切にしないから、少子化が進むんだよ。政府主導で、重要性を知らしめるためのキャンペーンをするべきだよ。主役は決まってます……相武紗季。

「わかりました。すぐ見に行ってみます」
 とか言いながら龍二がグズグズしているので、先に走り出す。ちょうど池のあたりで龍二チャリに追い付かれた 
「もういませんね。あっ、あれだ」
 20mくらい先の公園の裏口のあたりに2人連れがいる。チャリを漕ぐ龍二の勇姿を見送る。これが丁度4時くらい。木の陰から龍二の様子を見守る。
「龍二、頑張って取り調べるのよ」(最近はこればっかり)

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=912820349&owner_id=5019671

 いきなり龍二が刺されたりしないだろうな。万が一に備えて首に掛けていたタオルをバンテージがわり右拳にかたく巻き付ける。ウカツに殴ると拳を傷めるからな。罪なカミソリパンチだぜ。
 延々と立ち話をしている。
 10分経過。あれ、女の子だけ解放された。
 20分経過。やっと動き出しました。橋を渡って……いよいよ交番に移動して取り調べですか。出前はカツ丼よ、わかってるわね(あれってオゴリじゃなくて、あとから代金取られるんだって。だったら好きなもん選ばせてよ。ざる蕎麦にして。海苔は細切りはNG。田舎タイプであんまり辛くないつゆじゃないとイヤだよ)。
 念のため、交番に入るまでは確認しようか。と考えて後を追って急ブレーキ。橋を渡り終えたところで立ち話をしている。何やら声高だから立ち話でもないか。
 全然進展がないので、公園内往復のジョグォーキングを開始する。
 だいたい6分で往復できる。
 1往復しても、2往復しても進展なし。3往復して根負けした。バンテージを巻き直して2人のもとへ。
「いったい何をしてたんですか」
 龍二に声をかけてみる。
「善良な市民を貶めるようなヘンなことをしちゃったかな、と気になっているんですが」
「別に事件ではありません。この人はプロのカメラマンで、先ほどの女性もプロのモデルなんだそうです」
 最初から事件性はないって言ってるだろが。日本語わかんねえな。オメエは●●生命の人間か? 事件か否かではなく、公衆の面前でああいうことはしないでほしい、ってことです。
「へー。アシスタントもヘアメイクもつけずにプロの撮影ってのはありえないでしょ」
 田山が顔をしかめる。田山さんごめんなさい。もっとずっと若いみたいだけどもっと不細工でした。田山さんにストッキング被せたような顔でした。フットボールアワーの岩尾を薄くしたような顔で、この顔は一度見たら忘れないなぁ。こんな俳優がいたよな……。
「しかもスカート中を撮るような妙なポーズだったので……ああ、低予算のエロ本の撮影ですか。それでもアシスタントくらいはつくでしょう」
「いまそういうことは全部訊いてますから」
「かれこれ40分以上かかってるから、何かもめているのかと思いまして……」
「それはワタシの都合であってアナタには関係のないことです」
 ぬあんだと。近隣の風紀を守るために勇気をふるって立ち上がった善良な一市民に向かって、なんという言い草だ。思わず右手をかたく握りしめる。日本語って、こういうときにはホントに不便だと思う。二人称が「アナタ」くらいしかないんだよな。でも考えてみれば「アナタ」だって相当無礼だよ。
「このヒマ人が。じゃまだ。あっちへ行け!」
 なにー! そこまでは言ってませんか。まあ、基本的には野次馬ですから、そんなもんです。否定はしません。
 こうして間近で見ると、龍二ってすっごくたくましいの。ポッ。胸板の厚みもハンパじゃない。180cm、100kg、柔道二段ってとこか。不意をつけばなんとかなるかな。股間を狙うのはアッチも警戒しているだろうから、やはりスネを蹴り上げるのが有効かな? オーイ、何を考えておる。絶対に無理。
「そういうことなら、けっこうです。余計なことを申しました。あとはよろしく」
 チクショー、今日はこのくらいで勘弁してやる。

 夜、ことの顛末を家人に話す。
「そのモデルって、30歳くらいだったりするんじゃないの?」 
 うわ、なんでそんなに業界のこと知ってるの。昔はたしかになんちゃってセーラー服が多かった。でもいまは小金を払えば協力してくれるホントのセーラー服がたくさんいるみたい(質を問わなければ)。
「アンタ、そんなことしてると、そのうちホントに刺されるよ」
「それならそれで、別に構わないよ」
「やだよ、そんなの……」
 おお、そう言ってくれるのか。やっぱりキミは……。
「いろいろとメンドくさいじゃん」
 ……さようでございますか。シクシク。

【9】は↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=967199675&owner_id=5019671
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テーマ : 雑記
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