濃いめ 濃い目 濃め 濃目 濃さそう 濃そう
【日本語アレコレ】
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671
mixi日記2010年10月26日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1609452838&owner_id=5019671
下記の【解答例】用の参照ページを書きはじめて収拾がつかなくなりつつある。
とりあえず、「濃い」の話(略して「コイバナ」?)をしてお茶を濁すことにする。
突然ですが問題です【日本語編23】──よい/ない/濃い/愛い(憂い)/酸い
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1596.html
テーマトピは下記?
【質問トピック】こんなときどんな言葉を使えばよいのでしょうか?(520)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=608579
まず、「520」と「522」のほぼ全文を転載する。
================================
「520」
「濃いめ」、「濃い口」という言い方がありますが、
「薄め」、「薄口」からの類推ですと「濃目(こめ)」、「濃口(こくち)」
が正しい様に思います。どうなのでしょう?
また「濃い」に助動詞「そうだ」を付ける場合は「濃さそうだ」、「濃そうだ」
どちらになるのでしょうか?
それから同じ二文字の形容詞で「良い」に付いてですが、
「悪め」に対応するのは「良い目」、「良目(よめ)」どちらとするべきでしょうか?
================================
522
>520
>「濃さそうだ」、「濃そうだ」 どちらになるのでしょうか?
「形容詞 二文字」で検索したところこのようなサイトを見つけました。
http://nihongo-online.jp/tree02/treebbs.cgi?kako=1&all=3131&s=3133
現在時間を取れる状況にないため、紹介だけの中途半端なコメントですみませんが、ご参考まで。
================================
「522」のリンク先を確認した。
よく目にするお名前が……。
このリンク先だと、最初の質問が見えないのはなぜ? Macintoshだから?
コチャコチャやって、最初の質問がわかるリンクを見つけた。これはこれで一覧できないので不便だな。
【No.3131 見るからに濃さそう or 濃そう?】
http://nihongo-online.jp/tree02/treebbs.cgi?kako=1&log=3131
何度か読んでみたけど、当方の読解力ではよくわからない。途中から「なさそう」の話になってるし……。もしかするとこの方々の考え方はホニャラララ。
当方には下記のほうが参考になった。さすがNHK放送文化研究所。全文をひく。
【濃<こ>いめ? 濃<こ>め?】
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/qa/kotoba_qa_01050101.html
================================
Q 「味が濃いめ」という言い方をしたところ、「濃め」が正しいのではないか、という指摘を受けました。
A 放送では、「こいめ」(表記「濃いめ」)を使うようにしています。
【解説】
ただし、「『濃め』が正しいのではないか」という考えがあることにも、それなりの理由があります。
形容詞に「~め」が付く場合には、その「語幹」に付くのがふつうです(「ことばのハンドブック」P.63)。「語幹」とは、形容詞から「い」を除いた部分のことです。
(例)「大きい」
→語幹は「大き」
→「大きめ」(×大きいめ)
これは、「少ない→少なめ」「多い→多め」「かたい→かため」のように、規則的になっています。ここからすると、「濃い」の場合は「濃め」が正しいことになってしまいます。
ただし、ことばの全国調査の結果から、「濃め」という言い方をする人はたいへん少ないことが分かっています。このため、「濃い」の場合には例外的に「濃いめ」を使うことになっています。
「甘い→甘口」「辛い→辛口」のような「~口」も、語幹に付きます。これも、「濃い」の場合は例外的に「濃い口」となります。「薄茶」に対して「濃い茶」と言うのも、同じ理由です。ただし、「~すぎる」の場合は「濃いすぎる」ではなく「濃すぎる」となります。
なお、「濃口」「濃茶」と書くと、「こくち」「こちゃ」と読むことになってしまうので、「濃い口」「濃い茶」と「い」を入れて書くようにしましょう。
================================
念のためWeb辞書をひいておく。『大辞泉』には「濃いめ」の項目があるが、「濃め」に関する記述はない。
■Web辞書(『大辞林』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%93%E3%81%84%E3%82%81&dtype=0&dname=0ss&stype=0
================================
こいめ30 【濃いめ】
〔補説〕 「め」は接尾語
普通より少し濃い程度。濃め。
―の味付け
口紅を―につける
================================
法則性で考えれば「濃め」になるはずだが、Web辞書を見る限り、「濃いめ」が本線扱い。
ちなみにWeb辞書では接尾語の「目」に関しては「形容詞の語幹」につくとしている。だったら「濃め」のはず。
たぶんWeb辞書は、「濃い」の語幹に「め」がついた「濃め」も認めている。認めない理由がない。ただし、そんなものはいちいち立項しない。それとは別に例外的に「濃いめ」という言葉も認めている。
……と思ったのだが、ちょっと違うみたい。「薄め」「厚め」「大きめ」など、「形容詞の語幹+め」を片っ端から立項してる。信じらんない。だったら「濃め」も立項しなよ。やっぱりWeb辞書ってホニャララなんだろうか。
Web辞書の編集方針はよくわからないが、とにかく「濃いめ」も「濃め」もアリのようだ。
さて、元々の本題は「濃さそうだ」か「濃そうだ」だったな。
今度は「そうだ」をひく。実はこの点に関しては以前別件で調べたので記憶がある。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%A0&dtype=0&dname=0na&stype=0&index=13098310786500&pagenum=1
↓
http://kotobank.jp/word/%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%A0?dic=daijisen&oid=10786500
================================
[助動][そうだろ|そうだっ・そうで・そうに|そうだ(そうな)|そうな|そうなら|○]
1
ア 動詞・助動詞などの連用形、形容詞・形容動詞などの語幹に付き、語幹が1音節の形容詞には「さそうだ」、また助動詞「たい」「ない」に付くときは「たそうだ」「なそうだ」の形をとる。様態の意を表す。…というようすだ。今にも…するようなようすだ。「雨が降りそうだ」「彼はいかにもじょうぶそうだ」「自信がなさそうだ」「後ニ難ノ起リサウナ事ヲバスルナ」〈天草本伊曽保・鳶と鳩〉
イ 体言、または活用語の連体形に付く。1ア に同じ。「最前から見ますれば旅のお人様さうなが、どちらからござんした」〈伎・吉祥天女安産玉〉「おせきはどこにゐる。おれは死ぬるさうな」〈伎・夕霧七年忌〉
2 活用語の終止形に付く。伝聞の意を表す。…ということだ。…という話だ。「手術後の経過がよいそうで安心した」「今日の試合は中止するそうだ」「女郎も好(い)い男をすてて、醜夫(ぶをとこ)を見えにするさうだから」〈滑・浮世風呂・二〉
◆語源は、「さま(様)」の音変化、あるいは「相」の字音ともいう「そう」に断定の助動詞「だ」の付いたもの。1アの「そうだ」は室町末期から用いられ、古くはイのように体言や活用語の連体形にも付いて用いられた。一方、2の「そうだ」は江戸時代からみられるが、活用は連用(そうで・そうに)、終止(そうだ・そうな)、連体(そうな)の三形だけである。12とも会話文などでは、語幹に助詞「よ」「ね」「さ」を付けて「降りそうよ」「降るそうよ」などと用いることが多い。なお、1 の終止形「そうな」は、室町・江戸時代に用いられたが、現代語でも古風な表現に用いられる。「そな」となる場合もある。
================================
〈語幹が1音節の形容詞には「さそうだ」〉になるんだから、「よさそうだ」「なさそうだ」「濃さそうだ」になる。
ただ、これはあくまでも法則から考えただけ。〈ことばの全国調査の結果から〉「濃そうだ」が圧倒的に多いとか言われたら知らない。(←オイ!)
個人的な語感では「濃そうだ」だけど、そんなことを言ったって根拠の示しようがない(泣)。
ほかの例で考えると、「濃さすぎる」「濃げ」とは言わないだろう。「~すぎる」「~げ」の接続は「形容詞の語幹など」につくとだけあって、「語幹が1音節の形容詞」なんて話はない。ということで、正確なところはわからない。(←オイ!)
【続きは】↓
「濃いくない」「好きくない」「違くない」
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1629.html
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mixi日記2010年10月26日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1609452838&owner_id=5019671
下記の【解答例】用の参照ページを書きはじめて収拾がつかなくなりつつある。
とりあえず、「濃い」の話(略して「コイバナ」?)をしてお茶を濁すことにする。
突然ですが問題です【日本語編23】──よい/ない/濃い/愛い(憂い)/酸い
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1596.html
テーマトピは下記?
【質問トピック】こんなときどんな言葉を使えばよいのでしょうか?(520)
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まず、「520」と「522」のほぼ全文を転載する。
================================
「520」
「濃いめ」、「濃い口」という言い方がありますが、
「薄め」、「薄口」からの類推ですと「濃目(こめ)」、「濃口(こくち)」
が正しい様に思います。どうなのでしょう?
また「濃い」に助動詞「そうだ」を付ける場合は「濃さそうだ」、「濃そうだ」
どちらになるのでしょうか?
それから同じ二文字の形容詞で「良い」に付いてですが、
「悪め」に対応するのは「良い目」、「良目(よめ)」どちらとするべきでしょうか?
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522
>520
>「濃さそうだ」、「濃そうだ」 どちらになるのでしょうか?
「形容詞 二文字」で検索したところこのようなサイトを見つけました。
http://nihongo-online.jp/tree02/treebbs.cgi?kako=1&all=3131&s=3133
現在時間を取れる状況にないため、紹介だけの中途半端なコメントですみませんが、ご参考まで。
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「522」のリンク先を確認した。
よく目にするお名前が……。
このリンク先だと、最初の質問が見えないのはなぜ? Macintoshだから?
コチャコチャやって、最初の質問がわかるリンクを見つけた。これはこれで一覧できないので不便だな。
【No.3131 見るからに濃さそう or 濃そう?】
http://nihongo-online.jp/tree02/treebbs.cgi?kako=1&log=3131
何度か読んでみたけど、当方の読解力ではよくわからない。途中から「なさそう」の話になってるし……。もしかするとこの方々の考え方はホニャラララ。
当方には下記のほうが参考になった。さすがNHK放送文化研究所。全文をひく。
【濃<こ>いめ? 濃<こ>め?】
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/qa/kotoba_qa_01050101.html
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Q 「味が濃いめ」という言い方をしたところ、「濃め」が正しいのではないか、という指摘を受けました。
A 放送では、「こいめ」(表記「濃いめ」)を使うようにしています。
【解説】
ただし、「『濃め』が正しいのではないか」という考えがあることにも、それなりの理由があります。
形容詞に「~め」が付く場合には、その「語幹」に付くのがふつうです(「ことばのハンドブック」P.63)。「語幹」とは、形容詞から「い」を除いた部分のことです。
(例)「大きい」
→語幹は「大き」
→「大きめ」(×大きいめ)
これは、「少ない→少なめ」「多い→多め」「かたい→かため」のように、規則的になっています。ここからすると、「濃い」の場合は「濃め」が正しいことになってしまいます。
ただし、ことばの全国調査の結果から、「濃め」という言い方をする人はたいへん少ないことが分かっています。このため、「濃い」の場合には例外的に「濃いめ」を使うことになっています。
「甘い→甘口」「辛い→辛口」のような「~口」も、語幹に付きます。これも、「濃い」の場合は例外的に「濃い口」となります。「薄茶」に対して「濃い茶」と言うのも、同じ理由です。ただし、「~すぎる」の場合は「濃いすぎる」ではなく「濃すぎる」となります。
なお、「濃口」「濃茶」と書くと、「こくち」「こちゃ」と読むことになってしまうので、「濃い口」「濃い茶」と「い」を入れて書くようにしましょう。
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念のためWeb辞書をひいておく。『大辞泉』には「濃いめ」の項目があるが、「濃め」に関する記述はない。
■Web辞書(『大辞林』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%93%E3%81%84%E3%82%81&dtype=0&dname=0ss&stype=0
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こいめ30 【濃いめ】
〔補説〕 「め」は接尾語
普通より少し濃い程度。濃め。
―の味付け
口紅を―につける
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法則性で考えれば「濃め」になるはずだが、Web辞書を見る限り、「濃いめ」が本線扱い。
ちなみにWeb辞書では接尾語の「目」に関しては「形容詞の語幹」につくとしている。だったら「濃め」のはず。
たぶんWeb辞書は、「濃い」の語幹に「め」がついた「濃め」も認めている。認めない理由がない。ただし、そんなものはいちいち立項しない。それとは別に例外的に「濃いめ」という言葉も認めている。
……と思ったのだが、ちょっと違うみたい。「薄め」「厚め」「大きめ」など、「形容詞の語幹+め」を片っ端から立項してる。信じらんない。だったら「濃め」も立項しなよ。やっぱりWeb辞書ってホニャララなんだろうか。
Web辞書の編集方針はよくわからないが、とにかく「濃いめ」も「濃め」もアリのようだ。
さて、元々の本題は「濃さそうだ」か「濃そうだ」だったな。
今度は「そうだ」をひく。実はこの点に関しては以前別件で調べたので記憶がある。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%A0&dtype=0&dname=0na&stype=0&index=13098310786500&pagenum=1
↓
http://kotobank.jp/word/%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%A0?dic=daijisen&oid=10786500
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[助動][そうだろ|そうだっ・そうで・そうに|そうだ(そうな)|そうな|そうなら|○]
1
ア 動詞・助動詞などの連用形、形容詞・形容動詞などの語幹に付き、語幹が1音節の形容詞には「さそうだ」、また助動詞「たい」「ない」に付くときは「たそうだ」「なそうだ」の形をとる。様態の意を表す。…というようすだ。今にも…するようなようすだ。「雨が降りそうだ」「彼はいかにもじょうぶそうだ」「自信がなさそうだ」「後ニ難ノ起リサウナ事ヲバスルナ」〈天草本伊曽保・鳶と鳩〉
イ 体言、または活用語の連体形に付く。1ア に同じ。「最前から見ますれば旅のお人様さうなが、どちらからござんした」〈伎・吉祥天女安産玉〉「おせきはどこにゐる。おれは死ぬるさうな」〈伎・夕霧七年忌〉
2 活用語の終止形に付く。伝聞の意を表す。…ということだ。…という話だ。「手術後の経過がよいそうで安心した」「今日の試合は中止するそうだ」「女郎も好(い)い男をすてて、醜夫(ぶをとこ)を見えにするさうだから」〈滑・浮世風呂・二〉
◆語源は、「さま(様)」の音変化、あるいは「相」の字音ともいう「そう」に断定の助動詞「だ」の付いたもの。1アの「そうだ」は室町末期から用いられ、古くはイのように体言や活用語の連体形にも付いて用いられた。一方、2の「そうだ」は江戸時代からみられるが、活用は連用(そうで・そうに)、終止(そうだ・そうな)、連体(そうな)の三形だけである。12とも会話文などでは、語幹に助詞「よ」「ね」「さ」を付けて「降りそうよ」「降るそうよ」などと用いることが多い。なお、1 の終止形「そうな」は、室町・江戸時代に用いられたが、現代語でも古風な表現に用いられる。「そな」となる場合もある。
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〈語幹が1音節の形容詞には「さそうだ」〉になるんだから、「よさそうだ」「なさそうだ」「濃さそうだ」になる。
ただ、これはあくまでも法則から考えただけ。〈ことばの全国調査の結果から〉「濃そうだ」が圧倒的に多いとか言われたら知らない。(←オイ!)
個人的な語感では「濃そうだ」だけど、そんなことを言ったって根拠の示しようがない(泣)。
ほかの例で考えると、「濃さすぎる」「濃げ」とは言わないだろう。「~すぎる」「~げ」の接続は「形容詞の語幹など」につくとだけあって、「語幹が1音節の形容詞」なんて話はない。ということで、正確なところはわからない。(←オイ!)
【続きは】↓
「濃いくない」「好きくない」「違くない」
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