【拡散希望】(笑)天下のNHKにパクられたかもしれない2 【板外編15】「カラ」と「ニ」の話

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【4】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1583890705&owner_id=5019671

mixi日記2010年12月19日から

 これは絶対に前に書いている思ったが、見つからないorz。
 下記に引用してはいるが……。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-201.html

 まず「赤い本」http://tinyurl.com/lr63og からひく。

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「から」か「に」か

【練習問題23】
 次の表現のなかでヘンなのはどれか、考えてください。
  1)来年4月から発売する
  2)来年4月から販売を始める
  3)来年4月から販売する

 1)~3)は、雑誌の新製品の情報欄などでいくらでも目にする表現です(この「から」も「より」と同義なので、「から」に限って話を進めます。★ページ参照)。
 1)は明らかにヘンで、「来年4月に発売する」とするべきでしょう。時間的な始まりを示す「から」には、始まった事柄がそのあとも「継続」するニュアンスがあるので(継続期間の長短はあまり関係ないようです)、瞬間的な事柄の「発売する」に使うのはヘンです。「〇〇から発売が開始される」という「三重言」に近い表現を目にしたこともあります。
「から」と「発売する」を使っていても、「来年4月から順次発売する」なら、特殊ではあってもヘンではありません。この表現はシリーズ化された新製品が、4月に1点、5月に1点、という具合に順次登場するときに使われていました。断続的ではあっても「発売する」が「継続」しています。
 2)は1)よりはマシな気がしますが、論理的に考えるとやはり「来年4月に販売を始める」にしないとヘンです。しかし、「から」の用例として「1時から始まる」を掲載している辞書もあるので、許容されていると考えざるをえません。
「来年4月から販売を始める」がさほどヘンではないのは、「始める」も瞬間的な事柄ではあっても、「販売」がそのあとも継続するからでしょう。「発売する」と「販売を始める」は、意味はほとんどかわらないと思いますが、「から」と組み合わせると継続性の違いが出てくるようです。
 3)は「から」の使い方としては問題がありませんが、使われる頻度は1)~3)のなかでいちばん低い気がします。「発売」や「始める」という言葉を使うほうが、新製品であることを強調する感じが出るからでしょうか。

【Coffee Break】

「に」はなぜ使われないのか
 本文で「発売」を使うときには「から」ではなく「に」を使うべきと書きましたが、実際には「に」が使われている例のほうが少ない気がします。おそらく、「に」を使うと語感が悪くなることが多いためです。
 次の例を見てください。
  ・来年4月に発売する
  ・来月に発売する
  ・来週に発売する
  ・明日に発売する
 このように並べてみると、発売時期が近くなるほど「に」を使うとヘンな感じが強くなり、「明日に発売する」は使ってはいけない表現という気さえします。おそらく、発売時期が近くなるほど、日時を具体的に示す必要があるからです。「来週の月曜日に発売する」「明日10時に発売する」ならヘンではなくなります。「明日に発売する」はヘンなのに、「に」を使わずに「明日発売!」にすると、なぜか問題はありません。
 次の文の場合はどうでしょうか。
  1)A社の栄光の歴史は、この時から始まった。
  2)A社の栄光の歴史は、この画期的な新製品から始まった。
  3)A社の栄光の歴史は、この画期的な新製品の発売から始まった。
  4)A社の栄光の歴史は、この画期的な新製品が発売された1900年から始まった。
 1)~4)は「から」のままでもさほどヘンではないのは、「A社の栄光の歴史」が「始まった」のは瞬間的な事柄であっても、歴史自体は「継続」しているからでしょう。「から」を「に」にしてもヘンではありませんが、語感は悪くなる気がします(個人的には、1)と4)は「に」にするべきだと思います)。
 本文で「来年4月から販売を始める。」も「許容されていると考えざるをえません」とは書きましたが、納得しきれていません。その理由を説明するために、ほかの例を見てみます。
  1)この分野の研究は19世紀末から本格化した。
  2)全国大会が19日から開幕した。
 1)の「本格化した」も「発売する」と同じように瞬間的な事柄で、継続性がありません。2)の「開幕した」も同様です。「継続」しているのは「本格化した研究」や「全国大会」であり、「本格化した」や「開幕した」は瞬間的な事柄なので、「から」を使うべきではありません。しかし、「から」を「に」にすると、1)も2)も語感が悪くなります。
 ちなみに、2)が語感が悪くなるだけで済んでいるのは、具体的な日付が入っているからです。「に」にかえた文の「19日」を「昨日」にすると、かなりヘンになります。
  ・全国大会が昨日に開幕した。
 どうしても「昨日」を使いたいなら、次のように書きかえる必要があります。
  ・全国大会が昨日開幕した。
  ・昨日、全国大会が開幕した。
 では、次の2つの例はどうでしょうか。
  3)全国大会が19日から開始した。
  4)全国大会が19日から始まった。
 2)の「から」の使い方がヘンなら、3)もヘンなはずです。そうなると、4)が許容される理由がまったくわかりません。こういう問題に直面すると、言葉について論理的に考えようとする試みの限界を感じてしまいます。
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 で、調べものをしていて下記のサイトを読んで青ざめた。
 かなり似ている。当方はパクったりはしていないが、これはそう指弾されても言い訳ができない。

【発売中か販売中か】
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/ura/kotoba_ura_04030101.html
  ↓
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/uraomote/042.html
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ことばウラ・オモテ
発売中か販売中か

04.03.01

 新製品を売り出す場合のキャッチフレーズには、「新規発売」をみかけることが多いものです。
 一方で「新規販売分」などという表現もみかけます。
 「『発売中』はおかしい」という指摘を受けることがあります。
 「発売」とは「売り出した瞬間」だから、それが続くのはおかしいという論拠です。
 「製造中」、「準備中」などはよいけれど、「故障中」「発車中」などはだめだろうと言うのです。
 日本語の時制(時間の前後関係を表す言い方)はあいまいな点が多く、現在、過去、未来、過去完了、現在進行などの表し方は厳密には決まっていませんし、直訳的な表現が多くなっているのも事実です。
 では、時制表現はないのかというと、そんなことはなく、文としての意味で表しています。
 ひとつの文ではひとつの時制を扱い、文が集合して作る文章としての整合性を保つのが決まりです。
 「発売中」を使いたい心情もあります。「新規・新鮮・できたて」というような雰囲気を売っている間は保ちたいという要望です。
 「販売中」ではただ「売っています」というだけのことで、「新たに・初めて」という意味は含まれないからでしょうか。
 「発売中」はおかしいと言ってみても、多くの人が「おかしい」と思わなくなっているほど使われている現状では、許容せざるを得ないかもしれません。
 日本語の時制は、単語レベルではない面倒くささがあり、それを単語で済まそうという広告文作者のせめぎ合いが見られます。

放送研究主任研究員 柴田実
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「瞬間」という言葉の使い方とか、論理的に考えるとヘンな「発売中」がはびこる心理とか。
 かなり似てる。まあ、考え方としてはこういうことになるのだが……。
 イヤな汗をタップリ流したあとで、日付に気づいた。当方のほうが先だよ。
 それなら180度態度がかわる(黒笑)。
 まあ、この人がパクったとか騒ぐ気はない。なかなかいいところに目をつけたじゃないか。見どころがあるよ。その調子で頑張りたまえ。

 関連記事は下記あたり。
18)【「故障中」は誤用なのだろうか】(2008年11月10日)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-44.html
106)【論理的には説明できない「矛盾語」たち──日本語はむずかしい】2009年12月12日
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-903.html
204)発売開始 新発売 新発見 就航中
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1262.html

【赤い本(ここがヘンだよ『日本語練習帳』)からの抜粋一覧】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2336.html
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