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2008年3月の朝日新聞から

●2月の朝日新聞から(残りもの)
2-5
26日
 朝刊29面の記事によると、ジュンク堂書店の池袋店で、草思社支援のフェアが行なわれているそうな。新●舎が倒産しても、文●社が再建を買い取っても書店側の反応は冷淡だったけど(当たり前か)、草思社ともなると話が違う。草思社ってけっこうベストセラーを出してるよね。
『清貧の思想』(中野孝次)、翻訳書の『他人をほめる人、けなす人』あたりは、当方だって記憶にある。
『声に出して読みたい日本語』(斎藤孝)がミリオンを記録した01年度の売り上げが28億円で、昨年度は13億5000万円だったとか。あのさ。そういう突風時と比べても意味ないでしょ。『声に出して読みたい日本語』の定価が1260円らしい。6掛けとして756円。200万冊(続編を入れたらもっと売れたはず)売れたとして、約15億円。ってことは、売り上げだけで見れば、あの突風以外はそんなに落ち込んでいないってことじゃん。つまり、意地悪く考えると、もしあの突風が吹かなければ7年ほど前にあの出版社は倒産していたってこと?
 そう考えると、突風が吹いていないほかの出版社はどうなっちゃうの? マンガ雑誌をもってない出版社はヤバいと言われるようになってから、もう20年くらいたつ。取次っていう特殊なシステムとそれに乗じた自転車操業でかろうじて生き残ってきたんじゃなかろうか。
 ええと、そもそもこの記事が気になったのは、注目すべきデータが出ていたから。
1)90年代半ばに約2万3000店あった書店が、現在は約1万7000店
 これを激減というべきはか否かは、なんとも言えない。その分、書店の機能をもったコンビニが増えてるんだから。
2)書籍の新刊点数は06年で約8万点(『出版年鑑2007』)
 年8万点って、多いか少ないかピント来ない。でも365日休みなく発行しても毎日200冊以上って考えると多いよなあ。しかも、雑誌は別なんだから。
 この8万冊って数字は90年に比べて倍増らしい。冊数は倍増したけど、販売額は2割増の約1兆円にとどまったとのこと。これがどういうことかわからない人は、出版にくわしい知り合いにでも聞いてください。当方の文章力ではとでも説明しきれない。ただ、利益率がものすごく低下していることは間違いない。
2)草思社の昨年度の新刊は過去最多の108点
 90年代には前半は50点前後だったから、ほぼ倍増だよね。販売額はどのくらいかわったんだろう。2割増くらいですかね。つまり、出版界全体の縮図ってことですか?

●3月の朝日新聞から
3-1
2日
 難易度高いです。(t4面)
 イラストレータの書いたコメントだから、うるさいことを言うのは申し訳ないかもしれない。でもさ、「高いです」はないでしょ。それだけならわざわざメモされるような不幸な目にはあわなかった。どこかのトピで目にして以来、「難易度」って言葉がちょっと気になっている。正確には「難度」だろう、って指摘はごもっともだと思う。でも、フツーに「難易度」って言うもんな。

5日 
3-2
 羽生以外のA級棋士(名人を含む)同士の昨年1年間の対戦を合算すると、木村は15勝7敗で堂々の勝率第1位。(朝刊12面)
 将棋の観戦記。書き手は剣記者。言いたいことはなんとなくわかる。「同士」や「合算」を使う意味がわからないけど。そのあとに、木村が羽生との対戦成績が通算3勝10敗で現在5連敗中とある。要は、羽生以外には勝っているといいたいだけでしょ。こういうのを、数字を出せば説得力がますとは言わない。おそらく勝率第1位の羽生を除いて、「勝率第1位」とうたうことに意味があるとは思えない。
 あえて修正すると、次のようになる。
【修正案】
 羽生以外のA級棋士(名人を含む)との昨年1年間の対戦を見ると、木村は15勝7敗で大きく勝ち越している。

 この日の観戦記はとくにひどい。このほかにも妙な表現が出てくる。
3-3
 華々しく立ち回ってギリギリの勝負になるのだが、タッチの差で押し切られてしまう。(朝刊12面)。
 競走ならわかるよ。でも相撲で惜敗することを「タッチの差で負ける」とは言わないでしょ。じゃあ将棋はどうでしょう。
3-4
 飛車が横に逃げると、先手王が△1六角▲3九玉△1七馬で詰むのが痛い。(朝刊12面)
 玉が詰んだら負けなんだから、「痛い」もヘッタクレもないでしょ。

9日
3-5
 最終回も、満身のパンチを打ち込んだ。(朝刊21面)
 亀田選手を倒して一躍時の人になった内藤大介選手の防衛戦のレポート書き手は広部憲太郎記者。「満身創痍」とか「満身の力を込めて」とかはアリ。でも「満身のパンチ」はね……。「渾身のパンチ」は「渾」が常用漢字表外だからなー。と思いつつ新聞の用字用語を調べて驚いた。「渾身」は「満身」か「全身」に書きかえろってなってる。おーい。

3-6
25日
 去年よりも目標は一つ上の日本一。(朝刊19面)
 プロ野球の記事。書き手は福角元伸記者。論理的に説明するのはむずかしいが、明らかにおかしい。「目標は、去年よりも一つ上の日本一」ならアリ。原則で考えると読点が必要だが、なくてもいいだろう。もしくは、「去年よりも一つ上の日本一が目標」もアリだろう。

3-7
27日
 先発に復帰する上原にグライシンガー、内海に高橋尚で1カードに2人ずつ勝ちを計算できる左右の先発投手が立てられる。(朝刊19面)
 野球の話。書き手は福角元伸記者(この人大丈夫なんだろうか)。それでなんで開幕3連敗する……ってのは別の話か。相当想像力を働かす必要がある文だよな。通常1カードは3試合だよな、ってとこから考える必要がある。
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