突然ですが問題です【日本語編32】──助詞の「を」【解答?編】
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
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日本語アレコレの索引(日々増殖中)【5】
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mixi日記2011年02月09日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1671066234&owner_id=5019671
まず問題を再掲する。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1664254180&owner_id=5019671
================================
【問題】
次の1)~3)のなかから、「この道をまっすぐ行ってください」と同じ用法の「を」を選びなさい。
1) 料理を食べる
2) 大学を卒業する
3) 川を船で渡る
================================
【解答?例】
3)
「を」の用法はいくつかあります。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%92&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=24304619897900&pagenum=1
================================
を
[格助]名詞、名詞に準じる語に付く。
1 動作・作用の目標・対象を表す。「家―建てる」「寒いの―がまんする」「水―飲みたい」
「ただ月―見てぞ、西東をば知りける」〈土佐〉
2 移動の意を表す動詞に応じて、動作の出発点・分離点を示す。…から。「東京―離れる」「席―立つ」
「さびしさに宿―立ち出でてながむればいづくも同じ秋の夕暮」〈後拾遺・秋上〉
3 移動の意を表す動詞に応じて、動作の経由する場所を示す。…を通って。「山道―行く」「廊下―走る」「山―越す」
「また住吉のわたり―こぎゆく」〈土佐〉
4 動作・作用の持続する時間を示す。「長い年月―過ごす」「日々―送る」
「足引の山鳥の尾のしだり尾のながながし夜―独りかも寝む」〈拾遺・恋三〉
5 (「香(か)をにほふ」「寝(い)を寝(ぬ)」「音(ね)を泣く」などの形で)同類の意をもつ名詞と動詞の間に置かれ、慣用句を作る。
「夜はも夜のことごと昼はも日のことごと音(ね)のみ―泣きつつありてや」〈万・一五五〉
6 遭遇や別離の対象を表す。…に。
「逢坂(あふさか)にて人―別れける時に詠める」〈古今・離別・詞書〉
◆1の「水を飲みたい」などは、「を」の代わりに「が」を用いることもある。格助詞「を」は、の間投助詞から生じたといわれる。
(以下略)
================================
これに沿って考えます。
1.料理を食べる
↑の「1」「動作・作用の目標・対象」でしょう。
2.大学を卒業する
↑の「2」「動作の出発点・分離点」でしょう。「東京を離れる」と同様です。
3.川を船で渡る
↑の「3」「移動の意を表す動詞に応じて、動作の経由する場所」でしょう。
問題の「この道をまっすく行ってください」も「3」だと思います。
ただし、助詞の働きはかなり微妙なものも多く、辞書によっても書き方が違います。
文脈によってもかわってくるので、明確に分類できないことも多々あります。
この問題に関しても「2」と「3」は微妙で、「この先の三叉路で、右の道をまっすぐ行ってください」なら「2」の可能性も否定できない気がします。
詳しくは下記をご参照ください。
403)【助詞の話……「を」】
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【問題】
次の1)~3)のなかから、「この道をまっすぐ行ってください」と同じ用法の「を」を選びなさい。
1) 料理を食べる
2) 大学を卒業する
3) 川を船で渡る
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【解答?例】
3)
「を」の用法はいくつかあります。
■Web辞書(『大辞泉』から)
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を
[格助]名詞、名詞に準じる語に付く。
1 動作・作用の目標・対象を表す。「家―建てる」「寒いの―がまんする」「水―飲みたい」
「ただ月―見てぞ、西東をば知りける」〈土佐〉
2 移動の意を表す動詞に応じて、動作の出発点・分離点を示す。…から。「東京―離れる」「席―立つ」
「さびしさに宿―立ち出でてながむればいづくも同じ秋の夕暮」〈後拾遺・秋上〉
3 移動の意を表す動詞に応じて、動作の経由する場所を示す。…を通って。「山道―行く」「廊下―走る」「山―越す」
「また住吉のわたり―こぎゆく」〈土佐〉
4 動作・作用の持続する時間を示す。「長い年月―過ごす」「日々―送る」
「足引の山鳥の尾のしだり尾のながながし夜―独りかも寝む」〈拾遺・恋三〉
5 (「香(か)をにほふ」「寝(い)を寝(ぬ)」「音(ね)を泣く」などの形で)同類の意をもつ名詞と動詞の間に置かれ、慣用句を作る。
「夜はも夜のことごと昼はも日のことごと音(ね)のみ―泣きつつありてや」〈万・一五五〉
6 遭遇や別離の対象を表す。…に。
「逢坂(あふさか)にて人―別れける時に詠める」〈古今・離別・詞書〉
◆1の「水を飲みたい」などは、「を」の代わりに「が」を用いることもある。格助詞「を」は、の間投助詞から生じたといわれる。
(以下略)
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これに沿って考えます。
1.料理を食べる
↑の「1」「動作・作用の目標・対象」でしょう。
2.大学を卒業する
↑の「2」「動作の出発点・分離点」でしょう。「東京を離れる」と同様です。
3.川を船で渡る
↑の「3」「移動の意を表す動詞に応じて、動作の経由する場所」でしょう。
問題の「この道をまっすく行ってください」も「3」だと思います。
ただし、助詞の働きはかなり微妙なものも多く、辞書によっても書き方が違います。
文脈によってもかわってくるので、明確に分類できないことも多々あります。
この問題に関しても「2」と「3」は微妙で、「この先の三叉路で、右の道をまっすぐ行ってください」なら「2」の可能性も否定できない気がします。
詳しくは下記をご参照ください。
403)【助詞の話……「を」】
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