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【「~として」の教え方】Yahoo!知恵袋

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【5】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1669912728&owner_id=5019671

mixi日記2011年03月22日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1694160226&owner_id=5019671

 テーマサイトは下記。
【「~として」の教え方】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1358138738

 質問のほぼ全文を転載する。
================================
「学校の問題として扱います」「警察では強盗事件として捜査しています」「貝はお金として使われていました」という例文の「~として」の意味を日本語学習者に直接法でどのように教えるのか、経験のある方に教えていただきたいです。
「~として」を 他の日本語で表現して説明したいのですが、思い浮かびません。
================================

 Web辞書をひいて呆れる。これでは答えにたどりつけない。
 散々お世話になっていてこういうことを書くのは気が引けるが、Web辞書にはこういう不備が目立つ。マトモな紙の辞書をベースにしているはずなのに、なんでこんなことが起こるのだろう。
突然ですが問題です【日本語編11】──Web辞書はどこまで信用できるか【解答編】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1337.html

 手元の『広辞林』をひいてほっとする。
「として」の項を一部加工して転載する。
================================
[連語]《古語の断定の助動詞「たり」の連用形「と」+接続助詞「して」。一語で助詞のように用いられる。》
①…の資格で。「担当者―の意見」
②…の状態で「人間―、守るべき道」
③…と仮定して。「参加するもの―申し込む」
④…としておいて。「それはそれ―、また別に考えよう」
《①②は、上代からある用法》
================================

 質問の例文を見ていこう。
  1)「学校の問題として扱います」
  2)「警察では強盗事件として捜査しています」
  3)「貝はお金として使われていました」

 1)2)は↑の③でいいだろう。
  「学校の問題と仮定して扱います」
  「警察では強盗事件と仮定して捜査しています」
「と仮定して」を「と考えて」「という前提で」「とみなして」あたりにしてもいい。
 3)は微妙。③と考えて「貝はお金と仮定して使われていました」でも意味は通じるけどちょっと不自然。
言いかえるなら「貝はお金の代わりに使われていました」あたりがいいのかも。そうなると、「兄は父の代理として出席した」と同じだから①だろう。「…の資格で」(…の立場で)くらいの意味。このあたりは相当微妙だけど、大勢に影響はないとも言える。

 本題から外れるが、Web辞書のどこがおかしいかメモしておく。
 申し訳ないが『大辞泉』を題材にする。実はこちらのほうが数段マシ。『大辞林』のほうは何がなんだかわからなくて、どうツッコミを入れたらいいのか見当がつかない(泣)。

■Web辞書(『大辞泉』から)
(A)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6&stype=0&dtype=0
================================
と‐し‐て
[連語]《格助詞または断定の助動詞「たり」の連用形「と」に、サ変動詞「す」の連用形「し」、接続助詞「て」の付いたもの》

1 …の資格で。…の立場で。「公人―発言する」「親―当然のことをしたまでだ」

2 それまでの話の内容をひとまず保留して、別の話題に移る意を表す。「仕事はいい―、からだのぐあいはどうだい」

3 (下に打消しの語を伴って)例外なく全部である意を表す。「一人―生き残った者はいない」「一時(いっとき)―目が離せない」

4 …で。
「それがし一人―たぶるもいかがでござるほどに」〈虎明狂・口真似〉

◆1を格助詞、2を接続助詞、3を副助詞などとする説もある。
================================

(B)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E7%82%BA%E3%82%8B&stype=0&dtype=0
================================
する【▽為る】
[動サ変][文]す[サ変]
3 (補助動詞)
(「…とする」「…とすれば」「…としては」「…にしては」などの形で)…と仮定する、…の立場・レベル・段階で考える、などの意を表す。「今、台風が上陸したとする」「習作とすれば上々の出来だ」「親としては心配するのは当然だ」「冬にしては暖かい日が続く」
================================

 まず(A)「として」を、『広辞林』と見比べる。
「として」の分析が『広辞林』と少し違う。こんなのはどっちでもいい。(←オイ!)
『広辞林①』→『大辞泉1』
『広辞林②』→『大辞泉1』の「…の立場で」と思われる。
『広辞林③』→──
『広辞林④』→『大辞泉2』
 こうして見ると、『大辞泉3』『大辞泉4』が『広辞林』にはない。『大辞泉4』は古語のようだからどうでもいいけど、『大辞泉3』がないのは困るな。痛み分けかな。
 ただ、今回の主眼である『広辞林③』がないのは困る。
 もしやと思って、(B)「する」の項をひいてみた。
 こちらには、「…と仮定する」がある。じゃあこっちか?
 でも補助動詞だよね。
「上陸したとする」の場合は補助動詞だけど、「習作とすれば」って補助動詞なの? 補助動詞ってどういうものかわからなくなってくる(泣)。
 念のため、Web辞書『大辞林』も引用しておく。
 これならよくわかるという人がいるならご一報ください。


■Web辞書(『大辞林』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6&stype=0&dtype=0&dname=0ss
================================
として
(連語)
〔補説〕 格助詞「と」または助動詞「たり」の連用形「と」に、サ変動詞「す」の連用形「し」、接続助詞「て」の付いたもの。一語の助詞のように用いられる
[1]資格・立場などを表す。「…で」「…であって」の意を表す。
  代表―出席する
  日本人―恥ずべき行為だ
[2]話題をそのままに放置しておく気持ちを表す。
  それはそれ―、本題に入ろう
  詳細はあとで報告させること―、質問を続けてください
[3](下に打ち消しの語を伴って)「…の例外もなく全部」の意を表す。「も」を強めた言い方にあたる。
  一つ―完全なものはない
  一日―心の安まる日はない
================================

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E7%82%BA%E3%82%8B&stype=0&dtype=0&dname=0ss
================================
する0 【▽為る】
(動サ変)
[文]サ変 す
【1】(「…(を)する」の形で)
[1](動作性の名詞を受けて)ある動作・行為を行う。多くの場合、その名詞を語幹とするサ変動詞も存在する。
  勉強をする
  サインをする
  不審な動きをする
  電話をする
  こら、何をするんだ
  自分だけ楽をする
[2]ある一時期、ある職務・ポストにつく。
  昔、高校の教師をしていたとき
[3](「(…に)…をする」の形で)装身具などを身につける。
  鉢巻をする
  いつもネクタイをしている
[4]人や物がある形・色・性質である。また、人がある服装・顔の形・表情である。
  こわい顔をしてにらむ
  青い目をした女の子
  立派な体格をしている
  いい腕をしている職人
[5]動詞の連用形に付いて、いったん名詞化されたものを再び動詞化する。多くは古語で打ち消し表現に用いられた。
  恋する
  尽きせぬ思い
  絶えせず
【2】(「…を…にする」「…を…とする」の形で)
[1]ある人をある身分にする。あるポストにつける。あるものに育て上げる。
  息子を医者にする
  犬を友として暮らす
  孫を相手にして遊ぶ
[2]ある物をある用途に使う。
  腕を枕にして寝る
  釣った鮎(あゆ)をさかなにして酒を飲む
[3]ある物を…に変化させる。
  小切手を現金にする
  大豆を臼でひいて粉にする
[4]…を…と見なす、考える。…扱いする。
  あの話はなかったことにして下さい
  ひとをばかにするにもほどがある
[5]自分で…を…と思う、感じる。
  遠足を楽しみにしている
  僕は君を頼りにしているんだよ
【3】(形容詞・形容動詞の連用形に付いて)その状態にならせる。その状態を出現させる。
  髪を長くする
  これまでの経緯を明らかにする
  静かにしなさい
【4】決める。
[1](「…ことにする」「…こととする」の形で動詞・助動詞を受けて)…することを決意する。…することに決める。
  私も一緒に行くことにした
  本契約の定めに従うこととする
[2](「…にする」の形で名詞・代名詞を受けて)選び出して…と決める。
  朝食はパンにするか御飯にするか決めて下さい
  どちらにしますか
[3](動詞の終止形を「と」で受けて、また、名詞を「と」「に」で受けて、「…とする」「…にする」の形で)それまでの動作を打ち切って新たな動作にとりかかる。
  そろそろ寝るとするか
  お昼だからご飯にしましょう
[4](「…とする」の形で状態性の名詞を受けて)…であると判定する。決定する。
  一審の判決では有罪とされた
  この法案を是(ぜ)とする者の割合は…
[5](「…とする」の形で、文語形容詞の終止形を受けて)自分で…であると思う。
  原案を良しとする者が多数を占めた
  職にとどまることを潔しとせず
  解散のおそれなしとしない
[6](「…とすれば」「…にしては」の形で)…であると仮定する。…と一応決める。
  いま生きているとすれば三〇歳になる
  小学生にしては背が高い
[7](「…ものとする」の形で動詞・助動詞を受けて)法律・規則の文章で、…と決める。定める。
  月謝は月末までに納めるものとする
  委員の任期は二年とする
[8](「…とすれば」「…にしては」「…としては」「…としても」「…としての」などの形で)その人の立場から考えると。
  彼女とすればそう考えるのも無理はない
  私としても言い分はある
  彼の小説にしては短い方だ
  重役としての仕事
[9](「…としたことが」の形で)あの有能な…が不覚にも。
  おれとしたことが、こんな失敗をしでかすとは
[10](「…うとする」「…ようとする」の形で動詞・助動詞の未然形を受けて)
(ア)ある動作にとりかかる。
  出かけようとしたら雨が降ってきた
(イ)ある事柄が行われる所である。ある出来事が始まりかかっている。
  夕陽がまさに沈もうとしていた
  船はまさに岸壁を離れようとしていた
【5】(「…がする」の形で名詞を受けて)ある現象・感じが知覚されるとき、受け手の立場からではなく、そのもととなった現象を中心に表現する言い方。
  玄関で人の声がする
  良い香りのする花
  変な味がする
  頭痛がする
  ほめられれば悪い気はしない
【6】(事物の状態などを表す副詞を受けてそれを述語化する)そのような状態である。
  あっさり(と)した味
  疲れてぐったり(と)する
  ゆっくりしていって下さい
  いつも堂々としている
  それを見てぞっとした
【7】数量を表す語に付く。
[1](時間を表す語に付いて)ある時刻を起点にして、その時間が経過する。たつ。
  雨は一時間(も)すればやむだろう
  買って一年(も)しないのにもう壊れた
[2](価格を表す語に付いて)買い手の立場から、その値段である。あまり安くない場合にいうことが多い。
  四〇万円もする高級カメラ
  これいくらしたの
[3](人数を表す語に「…して」の形で付いて)その人数で一緒にある動作をすることを表す。
  二人して出かける
  家族みんなして働く
【8】「…(と)して」「…(と)すると」「…(と)すれば」「…(と)したら」などの形で、副詞を述語化して用いる。
  依然として
  もしかすると
  もしかしたら
  ひょっとして
  ひょっとすると
  ひょっとしたら
  ややもすると
  ともすると
  ともすれば
  頑として口を割らない
  鹿児島でも時として雪が降る
【9】(補助動詞)
[1](動詞の連用形に助詞「は」「も」「でも」「さえ」「こそ」などを伴ったものに付いて)その動詞の意味、またはその動詞の打ち消しの意味を強める。
  出かけはしたが
  見もしない
  知りもしないことを言うな
  笑いでもしたら
  乗りさえすれば
[2](動詞の連用形を重ねたもの、あるいは動詞に並列を表す「なり」「たり」「も」「か」「し」「つ」などを添えたものに付いて)叙述を助ける働きをする。
  鉛筆の芯(しん)を削り削りして細字を書く
  見聞きしたこと
  ここで寝起きしている
  打つなりたたくなりしてくれ
  書いたり消したりする
  日によって静かだったりうるさかったりする
  逃げも隠れもしない
  材質が粗悪だか薄いかして穴があく
  腹はへるし風は冷たいしするから…
  抜きつ抜かれつする
[3](上に「お」を添えた動詞の連用形、あるいは、上に「御」を添えた動作を表す漢語に付いて)謙譲の意を表す。
  先生をお呼びする
  お荷物をお持ちしましょう
  のちほど係の者が御案内します
  お客様を御招待する
〔補説〕 (1)「する」の活用は、口語では「し・せ・さ、し、する、する、すれ、しろ」、文語では「せ、し、す、する、すれ、せよ」。(2)各活用形のうち、口語の未然形は、「し」には助動詞「ない」「よう」が、「せ」には助動詞「ず」「ぬ」(打ち消し)が、「さ」には「れる」「せる」がそれぞれ接続する。→させる・される。(3)命令形は、古くから「せよ」が用いられ、現代でも文章語的な言い方としては用いられることがある。一方、中世後期から「せい」が用いられるようになり、近世江戸語以降は「しろ」が用いられるようになった。(4)文語の場合、過去の助動詞「き」の接続は変則的で、終止形「き」には連用形「し」から、連体形「し」および已然形「しか」には未然形「せ」から続く。すなわち、「しき」「せし」「せしか」となる。(5)「する」は、他の語と合して、いろいろの複合動詞をつくる。(ア) うわさする・びっくりする・おともする。(イ) 勉強する・運動する・練習する・研究する。(ウ) リードする・スケッチする・ノックする。(エ) 重んずる・軽んずる・先んずる。(オ) 察する・達する・決する。(カ) 感ずる・信ずる・論ずる・生ずる・通ずる。(キ) 愛する・熟する・服する・訳する・略する。これらのうち、(エ) と(カ) の諸動詞は、すべて「ずる」となるから、ザ行変格活用ということになる。文語の場合もほぼ同様である。(6)現代語では、(5)にあげたようなサ変の複合動詞のうちには、サ行(ザ行)変格以外の他の活用として用いられるものもある。すなわち、(5)の(エ) (オ) (カ) の諸動詞は上一段活用としても用いられる。例えば、「重んじる・先んじる、察しる・達しる、感じる・信じる・論じる・生じる・通じる」など。また、(キ) の諸動詞は五段活用としても用いられる。例えば、「愛す・熟す・服す・訳す・略す」など
→(句)すまじきものは宮仕(みやづか)え
→(句)する事なす事
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