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助数詞の話──「城」「国」の数え方

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【5】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1669912728&owner_id=5019671

mixi日記2011年04月05日から


 テーマサイトは下記。
【お城の数え方】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1258390217
【お城の数え方を教えてください。】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1032692265

「城 数え方」の検索結果
http://www.google.co.jp/search?client=safari&rls=ja-jp&q=%E5%9F%8E+%E6%95%B0%E3%81%88%E6%96%B9&ie=UTF-8&oe=UTF-8&redir_esc=&ei=H9iSTZWYC4jKvQPskpm9CA

 いろいろなヨタ話が入り込んで収拾がつかなくなる可能性が高い。
 結論から言うと、「城」や「国」を数える助数詞はないと思う。
 そもそも助数詞とは何か。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E5%8A%A9%E6%95%B0%E8%A9%9E&stype=0&dtype=0&dname=0na
================================
じょ‐すうし【助数詞】
接尾語の一。数量を表す語につけて、数えられる物の性質や形状などを示す。「ひとつ・ふたつ」の「つ」、「一本・二本」の「本」、「一枚・二枚」の「枚」などの類。
================================

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A9%E6%95%B0%E8%A9%9E

 そうか。「つ」も助数詞なのね。ちょっと盲点だった。
 ネット検索すると、「城」は「一城」「二城」と数え「国」は「一国」「二国」と数えるそうだ。根拠は「一国一城」と言うから。
 フーン。そういうことが根拠になるんだ。
「一家の主」って言うよね。
「一夫一婦制」って言うよね。
「一朝一夕」って言うよね。 
「一石二鳥」って言うよね。
 これってみんな助数詞になるの?
 助数詞が多いのは、日本語の特性のひとつだと思う。日本語の豊かさとも言えるし、メンドくささとも言える。聞いたこともない助数詞がいろいろあるらしいが、なんにでも助数詞があると思うのが間違いだよ。毀誉褒貶のある『数え方の辞典』にはなんて書いてあるんだろう。
 ちなみに手元の『朝日新聞の用語の手引き』には助数詞がいろいろ出ている。「城」も「国」もないけど、近そうなものを探してみる。
●城
 建物は「棟(むね)。ただし住居の単位としては「戸(こ)」「軒(けん)」を使う。
 どれもピンと来ない。
 近そうなのは「基」とか。これは機械、灯籠、墓石、石塔などの助数詞らしい。
●国
 平面的な物品・物体は「面」らしい。碁盤、テニスコート、養殖池……etc.。畑なんかもコレだったような。
 まあギブアップだな。

 ちょっと話をかえて、「城」とは何かを考えてみたい。
 日本の「城」はわかるとして、中国の「城」はちょっと違う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9F%8E
================================
ヨーロッパ、中国などの大陸では、都市を囲む城壁と砦のような戦闘拠点とを区別し、ドイツ語では Stadtmauer と Burg、英語では city wall と castle として区別する。城という文字は中国では前者の城壁都市を意味していたが、日本においては城壁都市が普及しなかったこともあり、主に後者の意味で使用される。
================================
 そうでなきゃおかしい。「万里の長城」を考えればよくわかる。
「傾城傾国の美女」と慣用句から出た美女の代名詞「傾城」の「城」は当然「城壁都市」のこと。日本の「一国一城」の「城」とは似て非なるもの。
「塞翁が馬」に出てくる「塞翁」は「塞(とりで)のそばに住んでいた老人」。この「塞」も「城」のことだろうな。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1107.html

 では日本の「国」とは何か。
 現在の「国」の意味はわかるだろうが、元々の「国」は別のものだった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD
================================
2.令制国。
古代の日本での、律令制下の行政単位。律令制が崩壊した後も、受領の支配区分や守護の軍事警察管区として、また地域区分の単位として明治時代初期まで用いられた。現在でも「旧国名」として、都道府県の別名や、都道府県内の地域名として用いられることがある。
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 このほかに「お国はどちらですか」なんてときには「出身地」「故郷」を指す。これは除外。
「令制国」の名残りの「相模の国」だとか「武蔵の国」なんて言い方は、現代でもわかる人はわかる。
 さらに横道に逸れると、川端康成の代表作『雪国』の冒頭の一文「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」(たぶん)の「国境」は「こっきょう」と読む人が多い。しかし本来の意味を考えると、「くにざかい」と読むべきだと言う人がいる。そりゃそうだ。島国の日本の国内に「こっきょう」はないだろう。

 で、「国」を助数詞のように使う例。
 困ったことにこれがけっこうある。
「二国(にこく)間協定」
「三国(さんごく)志」
「三国(みくに)峠」……元々の意味は3つの国(くに=令制国)の境にある峠だろう
「四国(しこく)」
 じゃあ「国(こく)」は助数詞かと言うと、違う気がする。
 ↑にあげたのは、慣用句のようなものだろう。
「6つの国」を「6国」と言えなくはないけど、助数詞とはちょっと違う。これを「〈の〉抜き」と呼ぶことにする(また訳のわからんことを)。

「〈の〉抜き」になる言葉は多い。ものすごく多いけど、それを全部助数詞にするのは無理だろう。典型的な例は「世帯」。
「二世帯住宅」は慣用句だろうな。たとえばアンケートの説明で「100世帯」で行なったとする。これは助数詞ではなく「100の世帯」のことだろう。便宜上「〈の〉抜き」と書いたが、「〈つの〉抜き」の場合もある。「8国」なんかは、「8の国」でもいいが、「8つの国」のほうが素直。
「1道1都2府43県」などと言う。「8つの県」のことを「8県」などと言う。これなんかはけっこう微妙だけど、「県」は助数詞ではなく、単に名詞の「〈の〉抜き」用法。
「城」あたりになるともっと助数詞っぽくなくなる。でも「16城」は「16の城」だし「8城」は「8つの城」だろう。
 助数詞と「〈の〉抜き」の区別はわかりにくいが、「の」を入れて成り立つか否かをひとつの判断基準にしたい。
「3本の鉛筆」を「3の本の鉛筆」にはできない。これは助数詞だから。
「3紙の新聞」「3誌の雑誌」……どちらも助数詞。
「15校」は助数詞。「15学校」「15大学」は「〈の〉抜き」。
 さて、こんな強引な考え方がまかり通るんだろうか(笑)。

 最初から引っかかっている疑問。
「国」の場合「5か国」とか言う。この「か」って何? 「カ」「ヵ」なんて表記をすることもある。

■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E7%AE%87&stype=0&dtype=0&dname=0na
================================
か【箇/▽個/×个】
[接尾]助数詞。数を表す漢語に付いてものを数えるのに用いる。「三―月」「五―条」「数―所」

◆「箇」の略体「个」を「ケ」と略したところから、「三ヶ月」のようにも書く。この「ケ」は、「介」から出たかたかなの「ケ」と同形になっているが、起源は異なる。
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 これも助数詞なの?
 単独では使われない気がする。ってことは補助助数詞?
「漢語につく」とは言っても、「か」の後ろに来る助数詞は限られる。何か法則性があるのだろうか。
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