言葉の「誤用」のレベル〈1〉
【日本語アレコレ】
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【5】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1669912728&owner_id=5019671
mixi日記2011年04月27日から
下記の続き?
【【板外編11】新死語──使いにくくなった言葉たち】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1360517677&owner_id=5019671
下記の改訂版?なのかもしれない。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1741.html
================================
●誤用の3つの側面
最近取り沙汰される言葉のひとつに、「~してもらっていいですか」がある。
これがなぜ不自然なのかを説明するのは難題。
大前提として、ある表現が誤用であると考えるには、3つの側面がある気がする(相当荒っぽいことを書こうとしている(笑)。
1)文法的に誤用
助詞の使い方が不適切、接続の形が不適切、など。文脈しだいでOKになることも多いが、どう見ても明らかに誤用ってことはある。「太郎は本が読んだ」とかは明らかにヘン。無理に自然な文脈をつくれるかな。
2)慣例的に誤用
通常の慣用句を微妙に離れた場合など。論理的には正しくても現実にそうは言わないんだから×なんて例もある。「的を得る」でも意味は通じるけど、やはり一般的には「的を射る」。「正鵠」に場合は「得る」が本来の形……なんて話になると泥沼になりかねない(笑)。
【的を射る/的を得る/正鵠をめぐって】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-913.html
3)文脈的に誤用
言い回し自体は間違っていないが、使い方がおかしい例。これがイチバン微妙で、説明がしにくいことが多い、たとえば、「ご苦労様でした」は文法的には何も問題はない。しかし、目上の人に使うのは不適切とされる。使い方によってはゴロツキのインネンになる。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1448301518&owner_id=5019671
================================
きわめて根本的なことを考えはじめて、迷路に入ってしまった。
追々考えることにして、とりあえずきわめて大雑把な枠組み。
ひょっとするといままで書きためたことを全部まとめてリセットする必要があるかもしれない……そう考えると気持ちが暗くなる。
「誤用」とひとことで言ってもさまざまなレベルがある。
「1)明らかな誤用」と、「3)間違いとはいいきれないけど使わないほうが無難」を同列に扱うのは無理があるだろう。
2)~4)は「誤用」と決めつけるのは無理って気もしてくる。
敬語の誤用はどこに入るのかというとそれはおそろしくメンドーで。
バイト言葉や若者言葉はどこに入るのかというと、大半は2)ではないかという気がする。
ただなぁ……。
ずっと気になっているのは「言葉の変化」をどう考えるのかってこと。
言葉がかわっていくのは事実。かつての誤用が誤用ではなくなることもあり、その逆もあることを否定する気はない。
平安時代の言葉と現代の言葉がどの程度違うのかなんて、想像もできない。まあ同じではないだろう。
ただ、インターネットの普及に伴って訳のわからない誤用が広まることを、「言葉は変化するもの」と考えるのはちょっと違う気がする。
1)明らかな誤用……辞書をひけば解決する
ex.うる覚え/的を得る/こんばんわ
この段階でさえ「的を得る」「こんばんわ」は微妙ではないか、という考え方もできなくはない。ってことは「明らかな誤用」ではないか。
2)かなりヘン……文法的には間違いではないんだけど使い方がビミョー
ex.超/大丈夫/普通に
3)間違いとはいいきれないけど使わないほうが無難……出版物ではめったに目にしない
ex.づつ/行なう/ラ抜き言葉/全然+肯定/ご存知です
?「片たり」
4)一般には許容……個人的には使いたくない
ex.うれしいです/~しませんでした
5)番外……ネタ?
ex.適宣/概出
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●誤用の3つの側面
最近取り沙汰される言葉のひとつに、「~してもらっていいですか」がある。
これがなぜ不自然なのかを説明するのは難題。
大前提として、ある表現が誤用であると考えるには、3つの側面がある気がする(相当荒っぽいことを書こうとしている(笑)。
1)文法的に誤用
助詞の使い方が不適切、接続の形が不適切、など。文脈しだいでOKになることも多いが、どう見ても明らかに誤用ってことはある。「太郎は本が読んだ」とかは明らかにヘン。無理に自然な文脈をつくれるかな。
2)慣例的に誤用
通常の慣用句を微妙に離れた場合など。論理的には正しくても現実にそうは言わないんだから×なんて例もある。「的を得る」でも意味は通じるけど、やはり一般的には「的を射る」。「正鵠」に場合は「得る」が本来の形……なんて話になると泥沼になりかねない(笑)。
【的を射る/的を得る/正鵠をめぐって】
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3)文脈的に誤用
言い回し自体は間違っていないが、使い方がおかしい例。これがイチバン微妙で、説明がしにくいことが多い、たとえば、「ご苦労様でした」は文法的には何も問題はない。しかし、目上の人に使うのは不適切とされる。使い方によってはゴロツキのインネンになる。
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きわめて根本的なことを考えはじめて、迷路に入ってしまった。
追々考えることにして、とりあえずきわめて大雑把な枠組み。
ひょっとするといままで書きためたことを全部まとめてリセットする必要があるかもしれない……そう考えると気持ちが暗くなる。
「誤用」とひとことで言ってもさまざまなレベルがある。
「1)明らかな誤用」と、「3)間違いとはいいきれないけど使わないほうが無難」を同列に扱うのは無理があるだろう。
2)~4)は「誤用」と決めつけるのは無理って気もしてくる。
敬語の誤用はどこに入るのかというとそれはおそろしくメンドーで。
バイト言葉や若者言葉はどこに入るのかというと、大半は2)ではないかという気がする。
ただなぁ……。
ずっと気になっているのは「言葉の変化」をどう考えるのかってこと。
言葉がかわっていくのは事実。かつての誤用が誤用ではなくなることもあり、その逆もあることを否定する気はない。
平安時代の言葉と現代の言葉がどの程度違うのかなんて、想像もできない。まあ同じではないだろう。
ただ、インターネットの普及に伴って訳のわからない誤用が広まることを、「言葉は変化するもの」と考えるのはちょっと違う気がする。
1)明らかな誤用……辞書をひけば解決する
ex.うる覚え/的を得る/こんばんわ
この段階でさえ「的を得る」「こんばんわ」は微妙ではないか、という考え方もできなくはない。ってことは「明らかな誤用」ではないか。
2)かなりヘン……文法的には間違いではないんだけど使い方がビミョー
ex.超/大丈夫/普通に
3)間違いとはいいきれないけど使わないほうが無難……出版物ではめったに目にしない
ex.づつ/行なう/ラ抜き言葉/全然+肯定/ご存知です
?「片たり」
4)一般には許容……個人的には使いたくない
ex.うれしいです/~しませんでした
5)番外……ネタ?
ex.適宣/概出
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