突然ですが問題です【日本語編50】──ピンキリ/ピンからキリまで/キリからピンまで【解答?編】
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【5】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1669912728&owner_id=5019671
mixi日記2011年06月20日から
まず問題を再掲する。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1737348831&owner_id=5019671
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【問題】
「ピンからキリまで」という慣用句は、一般に下記のような意味とされています。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%83%94%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%81%BE%E3%81%A7&stype=0&dtype=0
================================
ピンからキリまで
始めから終わりまで。また、最上から最低まで。「―さまざまの種類がある」
================================
ここで問題です。「ピン」と「キリ」のどちらが「最上」でどちらが「最低」でしょうか。
「最低」の反対語は「最高」じゃないか、「最上」の反対語はなんなのだろう、「さまざま“な”」じゃないか、などとよけいなことは考えないように。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【解答?例】
諸説あって、どちらがどちらとも言い切れません。
少し前なら、文句なく「ピン」が「最上」で「キリ」が「最低」と答えた。
最初に目にしたのは学生時代だったと思う。就職して1年目に編集した本にそう書いた記憶もある。ということは少なくとも10年以上(一片のウソもない)は、そう思い込んできたことになる。
いままで目にした語源関係の本も全部そうなっていた。
たとえば語源関係で最も信用している下記のサイトもそうなっている。
【語源由来辞典】
http://gogen-allguide.com/hi/pinkiri.html
「ピン」は「一」で、転じて「最上」。
「キリ」は「十」で、転じて「最低」。
これが常識的な答え。
ところが強力な例外があった。
上記のサイトと同じくらい(「最も」と「同じくらい」があっていいのか?)信用している下記。
【日本俗語辞書】
http://zokugo-dict.com/27hi/pinkiri.htm
================================
ピンキリ
ピンキリとは、『ピンからキリまで』の略で、「○○から○○まで様々」を意味する。
【年代】 昭和時代~ 【種類】 略語
『ピンキリ』の解説・使用例
ピンキリとは古く江戸時代から使われる俗語『ピンからキリまで』を略したものである。『ピン』はサイコロやカルタにおける「一」を意味し、『キリ』はカルタの12枚目である「最終」を意味する。『ピンからキリまで』は「最小から最大まで」「最低から最高まで」「最悪から最良まで」といったように「最小値から最大値まで様々」という意味(下記使用例参照)で使われる。
こうして江戸時代から使われた『ピンからキリまで』は昭和後期に入りピンキリと略して使われるようになるとともに、単に「いろいろ」「様々」といった意味でも使われるようになる。
ピンキリの使用例
環境の変化で生活や地位が変わるといっても成貧から成金までピンキリだからなあ
離婚と一口にいっても輝き離婚からたそがれ離婚、友達離婚や濡れ落ち葉離婚までピンキリだ。
同じ社会人でもルンペンからフリーター、ニートにヒルズ族までピンキリだからなあ
同じお金でも汗水流して稼いだものからあぶく銭までピンキリだからなあ
女運っていってもさげまんもいればあげまんもいる。ピンキリだよ
================================
これを見る限り、「ピン」のほうが「最小」「最低」「最悪」になっているとしか思えない。
こうなるとお手上げです。
例によってネット検索すると、収拾がつかない。でもほとんどは「ピン」をいいものにしている。
不幸な結婚をするよりは独身のほうがいいってことなんだろうな。(←オイ!)
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まず問題を再掲する。
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【問題】
「ピンからキリまで」という慣用句は、一般に下記のような意味とされています。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%83%94%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%81%BE%E3%81%A7&stype=0&dtype=0
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ピンからキリまで
始めから終わりまで。また、最上から最低まで。「―さまざまの種類がある」
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ここで問題です。「ピン」と「キリ」のどちらが「最上」でどちらが「最低」でしょうか。
「最低」の反対語は「最高」じゃないか、「最上」の反対語はなんなのだろう、「さまざま“な”」じゃないか、などとよけいなことは考えないように。
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【解答?例】
諸説あって、どちらがどちらとも言い切れません。
少し前なら、文句なく「ピン」が「最上」で「キリ」が「最低」と答えた。
最初に目にしたのは学生時代だったと思う。就職して1年目に編集した本にそう書いた記憶もある。ということは少なくとも10年以上(一片のウソもない)は、そう思い込んできたことになる。
いままで目にした語源関係の本も全部そうなっていた。
たとえば語源関係で最も信用している下記のサイトもそうなっている。
【語源由来辞典】
http://gogen-allguide.com/hi/pinkiri.html
「ピン」は「一」で、転じて「最上」。
「キリ」は「十」で、転じて「最低」。
これが常識的な答え。
ところが強力な例外があった。
上記のサイトと同じくらい(「最も」と「同じくらい」があっていいのか?)信用している下記。
【日本俗語辞書】
http://zokugo-dict.com/27hi/pinkiri.htm
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ピンキリ
ピンキリとは、『ピンからキリまで』の略で、「○○から○○まで様々」を意味する。
【年代】 昭和時代~ 【種類】 略語
『ピンキリ』の解説・使用例
ピンキリとは古く江戸時代から使われる俗語『ピンからキリまで』を略したものである。『ピン』はサイコロやカルタにおける「一」を意味し、『キリ』はカルタの12枚目である「最終」を意味する。『ピンからキリまで』は「最小から最大まで」「最低から最高まで」「最悪から最良まで」といったように「最小値から最大値まで様々」という意味(下記使用例参照)で使われる。
こうして江戸時代から使われた『ピンからキリまで』は昭和後期に入りピンキリと略して使われるようになるとともに、単に「いろいろ」「様々」といった意味でも使われるようになる。
ピンキリの使用例
環境の変化で生活や地位が変わるといっても成貧から成金までピンキリだからなあ
離婚と一口にいっても輝き離婚からたそがれ離婚、友達離婚や濡れ落ち葉離婚までピンキリだ。
同じ社会人でもルンペンからフリーター、ニートにヒルズ族までピンキリだからなあ
同じお金でも汗水流して稼いだものからあぶく銭までピンキリだからなあ
女運っていってもさげまんもいればあげまんもいる。ピンキリだよ
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これを見る限り、「ピン」のほうが「最小」「最低」「最悪」になっているとしか思えない。
こうなるとお手上げです。
例によってネット検索すると、収拾がつかない。でもほとんどは「ピン」をいいものにしている。
不幸な結婚をするよりは独身のほうがいいってことなんだろうな。(←オイ!)
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