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2008年10・11月の朝日新聞から

10-9(忘れ物)
10月28日
□夕刊4面に将棋のA級順位戦の話が出ている。村上耕司記者。いろいろ疑問を感じる記事だが、細かいことを書きはじめるとキリがないのでパスする。4人の観戦記者のことが書かれているので、メモしておく。
 小暮克洋さん(筆名=剣)/池崎和記さん(筆名=遊)/大川慎太郎さん/鈴木宏彦さん(筆名=青)

11-1
1日
b4面に「生命保険が破綻」の見出し。ちょっとメモしておこう。アスパラクラブのサイトなんで、一般の人は閲覧できないかも。ゴメンね。図を見ると、破綻した生保ってけっこうあるのね。●●生命は大丈夫かね。
http://aspara2.asahi.com/club/user/be/nattoku/TKY200811040208.html

11-2
4日
郷田の心が折れ、指了図は鈴木が大優勢になった。(朝刊23面)
□将棋の観戦記。剣記者。問題は「心が折れる」。この表現はプロレス雑誌では頻出する。もとは神取忍だと思っていた。
4)【心が折れた。】「3」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?page=1&comm_id=8873&id=20472322
 その語のコメントを読むと、古くから文学作品では使われていたらしい。
 神取忍が昔のことを知っていたか否かはわからない。
 いかにも文学臭がする言葉なので、使い方には注意が必要。「気持ちがなえる」「気力がなくなる」など、かわりの表現はいくらでもある。

11-3
5日
 ▲5一歩成を見た郷田はやおら背筋を伸ばし、ハアーッと深いため息をついた。(朝刊14面)
□将棋の観戦記。剣記者。この人は先月も「やおら」を使っている。※10-7参照。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=979459543&owner_id=5019671
 今回の使用例の指し手は、考慮時間0分。つまり60秒以内にこれだけの動作をしているということは、「急に~する」(誤用)の意味で使っている可能性が高い。誤用で頻用するとかなり恥ずかしい。

11-4
6日
「心が切れてしまったのかと思う。(後略)」(朝刊19面)
□朝青龍に関する内館牧子のコメント。微妙。「緊張の糸が切れる」はフツー。「緊張が切れる」はアリかな? 「心の糸が切れる」もアリかな。「心が切れる」は……。

11-5
6日
きら星の話(朝刊1面)。以前書いた下記の日記を参照。
朝日新聞から番外編──キラキラ星見っーけ】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-37.html

11-6
7日
渡辺監督は、試合後のミーティングで選手たちにこうゲキを飛ばしたという。(朝刊23面)
□日本シリーズ(たぶん第5戦)の記事。能田英二記者。しばらく見ないんで「ゲキとば」は禁止語になったのかと思ったが、気のせいだった。これだけ「誤用」だと言われているのに、あくまでも使いつづける心構えなのね。ある意味偉い。

11-7
8日
□朝刊1面にパナソニックが三洋電機を子会社化する記事がのっている。これってどの程度前から知られていたのだろう。当方はかなり前から知っている。初芝と五洋電機が合併し、島耕作が社長に就任している。マンガの中の話だが、大々的に宣伝されている。会社の技術内容なんかも、三洋電機にしか思えなかった。こんなこと描いていいのか、と思ったが、現実だったのね。ただ、現実の情報が漏れたとしたら、インサイダー取引とかって話にはならないのかな。

11-8
9日
逆王手
 これは朝日新聞のネタではありません。それじゃ単なる言いがかり? クレーマー? 否定はできないorz。予定稿の腹づもり(?)だったのに書き損ねて悔しかったんだと思う。少し前に日記のコメント欄に書いた話。
朝日新聞から番外編?──tobirisuのdomisu】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=996479162&owner_id=5019671
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 そういえば、今年の日本シリーズで、西武が第6戦に勝ったとき、「来るぞ、来るぞ」と思いました。案の定、スポーツ新聞には「逆王手」の見出しが躍っていました。フジテレビのニュースでも言ってました。NHKではどうだったんでしょう。朝日新聞で使っていなかったのは偶然でしょう。このあたりはもはや誤用とは言えない気がします。
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「王手」自体も将棋から来た言葉だろう。もはやそんな意識は薄い気もするが。
逆王手」がなぜ誤用なのかは、将棋のルールを知らない人に伝えるはむずかしい。「逆王手」とは、「王手をかけられたときに、その王手を防ぐ手が相手に対する王手になること」。たとえば、角で王手をされたとき、王手を防ぐために合い駒に打った香車が相手に対する王手になる場合などを指す。ほら、わかんないでしょ。
 野球なんかの逆王手の場合は、自分の王手は防いでない。将棋でこんなことをしたら、単なるバカです。王手をかけられたときに「じゃあこっちも負けずに王手」……負けです。
 スポーツでどうしても「逆王手」を使いたいなら。
 たとえばバレーボールの最終セットで相手にマッチポイントを握られたとする。これをしのいでジュースに持ち込み、逆にマッチポイント握った。この状態は「逆王手」だろう。誰がそんなメンドーな使い方するか!

11-9
12日
 大相撲の元大関栃東親方(32)=写真=が九州場所3日目の11日、現役時代の2年前に知り合った元会社員守田有希さん(31)との婚約を発表した。(朝刊19面)
□スポーツ面のコラムとは思えない長い一文だな。別に多少長くてもいいけどこれはいただけない。「現役時代の2年前」は、新弟子になる2年前に読めなくもない。それは常識的にありえないけど、これが「大関時代の2年前」になると訳がわからなくなる。最も簡単な修正案は「2年前の現役時代」にすること。もう少し自然にしたければ、「現役時代の2006年」とでもするのが確実。

11-10
15日
□朝刊27面に情報誌の苦戦ぶりを伝える記事がのっている。ちょっと長いけど全文が見つかったので引いておく。旅行ガイドブックに長くかかわった立場から言わせてもらうと、「もう少しやりようがあったでしょう」ってとこです。
【情報誌は役割終えたか】
http://book.asahi.com/clip/TKY200811150090.html
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 情報誌がもがいている。「ぴあ」は今月、72年の創刊以来もっとも大がかりな誌面刷新をした。関西の月刊誌「Lmagazine(京阪神エルマガジン)」は年内で休刊する。出版不況が、ひときわこたえる情報誌。80年代まではカルチャーの中心にいたが、役割を終えたのだろうか。

●おすすめ提案型へ

 「ぴあ」首都圏版は11月6日発売号から、網羅的なイベント情報をウェブサイト「@ぴあ」に移した。情報誌の方は名前を「ススめる!ぴあ」に改め、薦めたい催しやアートなどに絞った「提案型」の誌面に。同時に週刊から隔週刊になった。

 80年代後半に首都圏版だけで50万部を発行した「ぴあ」は、今は関西版、中部版を合わせても14万2千部。諸江秀次広報室長は「更新速度でインターネットにかなわない情報は、誌面に必要ないと判断した。早さを競わないなら週刊の必要もない」と話す。

 「エルマガ」は、77年の創刊から約20年はイベント日程中心だったが、10年ほど前に「うまいもの」「家具」「絵本」など、テーマごとの提案型誌面に転換。それでも近年は広告収入が伸び悩んだ。

 広告離れはいま、多くの雑誌の悩みだ。従来の情報誌は「広く・浅く」が特徴なので、読者層が見えにくく、ますます広告主が敬遠するようだ。京阪神エルマガジン社の雑誌でも、読者層を想定しやすい女性誌「SAVVY」やタウン誌「Meets Regional」は広告収入も順調だそうで、9月には新女性誌を創刊した。

 長野県の月刊タウン誌「NaO(ナオ)」は今年4月号で休刊し、ウェブマガジンとして再出発した。発行元「まちなみカントリープレス」(長野市)の安部映樹・統括事業部長は「印刷費や配送費が不要になり、年間約1億円を圧縮できる。編集、営業などのスタッフは3分の2ほどに減らした」と話す。

 ホームページには「粋な居酒屋」「喫茶の時間」といったコラムが並び、無料で読める。どれも従来は約200ページ、470円の紙媒体に掲載していた。こうしたウェブの情報を再編集し、グルメガイド本をつくって売り上げ増を図る計画もあるという。

 71年に大阪で生まれた情報誌の先駆け、「プレイガイドジャーナル」(現在は休刊)は、いしいひさいちの漫画、中島らものコラムが人気となり、文化人育成も担った。

 元編集長の村上知彦さんは「最大公約数の情報」より、マイナーでも編集者が面白いと思ったネタを載せる方が、情報誌は生き残れると考える。「パソコン検索の方が簡単という人は増えているが、ネットですべての情報が手に入るわけでもない」

●路地裏発の成功例

 マイナーでもニーズがある情報とは何か。ヒントは「路地裏」にある。

 東京、関西など7地域版がある「ウォーカー」(角川クロスメディア)には、地域を狭めた「街角ウォーカー」が登場した。3年前、従来は取り上げてこなかった街を紹介してみようという発想で出してみた「足立区ウォーカー」は、地元周辺で約10軒に1冊行き渡る大成功。対象地域は狭くても、シェアが高いので広告事情も良いといい、今年4月に第3弾が出た。

 そもそも情報誌は、90年の「ウォーカー」登場以降、どこかに出かけて楽しむプランを紹介する「タウン誌」の性格を強めた。強弱をつけずに情報を並べる代わりに、「街」「花火」などテーマ別の特集で遊び方を指南した誌面は画期的だった。しかし、テーマも出尽くした感があり、さらなる細分化や、独自のまなざしに業界は活路を求めている。

 京阪神エルマガジン社も、大阪南部を走る南海電鉄と組んで沿線ガイドを出してみた。人気の「京都」「阪神間」より地味だが、新鮮だろうと思って出したらヒットし、第3集まで続いた。

 狭くて深い、マイナーな地域の情報なら、詳しいのは地元の人だ。兵庫県尼崎市の商店主らのまちづくり会社「TMO尼崎」が、地元情報をまとめた「メイドイン尼崎本」は成功例の一つ。「アマ(尼崎)で作っているニューヨークの地下鉄の看板」「電磁調理器で温められる、底が平らな湯たんぽ」などを「へぇー、ほぉー」というお話とともに紹介した。大阪の大手書店を巡って200部ほどを置いてもらったら、口コミで人気に。06年秋に発行し、今は3刷で累計1万2千部。紀伊国屋書店を通じて東京進出も果たした。

 いま、第2弾を出す機運もある。TMOの伊良原源治事務局長はこう語る。「『ガラが悪い』『公害の街』という尼崎イメージと、実際の魅力のギャップを感じてもらえるように、地元の僕らもなかなか知らん、オモロイ情報をきめ細かく織り込んだ。お仕着せの情報には、みんな飽き飽きしてるんですわ」(木元健二、田中京子、星野学)
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11-11
15日
□朝刊33面に「ボードゲーム」の解説が出ている。オセロ、すごろく、人生ゲーム、野球盤……etc.
 後ろの2つはボードゲームなんだろうか。そりゃボードは使うけどさ。そんなことを言ったら、ダーツの的だってボードだろう。ビリヤードはどうだ。あれは台か? じゃあ教室での授業は全部ボードゲームか? 黒板使うぞーーーーーーー。
 そもそも、ボードを使うからボードゲームって定義に無理があるだろ。ほとんどのゲームがパソコンやゲーム機に移植されているんだから。
 このほかに紹介されているボードゲーム。
  スティッキー(皇太子一家も遊ぶんだって。まったく知らないorz)
  氷に見立てた盤に穴をあけてワカサギ釣りをする「カヤナック」(それはいくらなんでも……)
  木製のコブタでレースや積み木遊びができる「すすめコブタくん」(あのー……)
【世界のボードゲームを広める会ゆうもあ】
http://www.u-more.com/

11-12
19日
戦後すぐのこと、酒の席などで、やおら腕をまくり上げては自分で打っていた。(朝刊1面)
「天声人語」でこういう言葉を使われると、カチンと来る。上の「11-3」は誤用の可能性が高いけど、これはどっちなんだろう。どちらともとれるから厄介なんだよな。誤用か正用かわからない言葉の使い方をする時点でペケって気がする。そもそも、書き手はこの言葉の誤用率が高いってことを知ってるのかな。知ってたら、まぎらわしい使い方はしないよな。いくらでも書きかえ方があるんだから。

11-14
23日
 朝刊36面に「梶原一騎は終わらない」って記事が出ている。井上秀樹記者。目新しい内容ではないが、けっこう読ませる記事になっているのは、文章力があるからだろうか。

11-15
23日
同部屋は横綱照国、大関清国らが輩出した名門だが、伝統のしこ名になるかは未定。(朝刊22面)
 相撲の記事。竹園隆浩記者。細かいことで申し訳ない(←オ・マ・エ・が・言・う・な)。〈清国ら「を」輩出〉じゃないかな。ネット辞書を索いて不安になる。
=================================
●『大辞泉』
[名](スル)すぐれた人物が続いて世に出ること。また、人材を多く送り出すこと。
「逸材が―した時代」「各界に人材を―している名門校」
●『大辞林』
(名)
スル
すぐれた人物が続々と世に出ること。
  門下から人材が―する
=================================
 これだとなんとも言えない。
手元の『広辞林』を索く。
 例文は「あの県からはりっぱな政治家が―している」。これもなんとも言えない。
 ただ、この例文も、主部を「あの県は」にしたら、「を輩出している」になると思うんだけど、確信が持てないorz。

11-16
24日
 ドラフト制度についてはアマの有力選手がいきなりメジャー挑戦を表明したのを受けて「人材流出にドラフト危機感」(9月27日付3面)という解説記事で、日米球界の問題点をあぶり出しました。(朝刊8面)
 投書欄にある「紙面モニター←→編集局」中の「スポーツエディターから」って記事。東京本社・高蔵哲也氏。なんでこの人だけ「東京本社・」ってついてるの。「スポーツエディター」って記者とは別なんだろうな。偉い人なんだろうか。なぜデス・マス体をつかっているのかも不明。無理に慣れないことをするから、新聞では珍しいくらいの長い一文が並んでいる。
 ところで、もとの解説記事は誰が書いたんだろう。まさか自分で書いた記事を「あぶり出した」なんて書いたりしないよね。ただ書き手は別人でも内輪の人でしょ。「あぶり出した」とか「えぐり出した」とか響きのいい言葉を内輪に使うと、どんなにデス・マス体を使っても尊大に見えるんですけど。まあ、微妙な語感の問題なんで当方もあまり自信はないが。

11-17
29日
 だが、精神科医である横山章光・帝京科学大准教授(人間動物関係学)は、事件とペットロスを結びつけることに違和感を感じる。(夕刊13面)
「違和感を感じる」ですか。
※下記を参照。
【2007年5月の朝日新聞から】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=451291225&owner_id=5019671
【2008年9・10月の朝日新聞から】10-1
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=979459543&owner_id=5019671
【重言の話1】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=886320216&owner_id=5019671
 どうでもいいことだけど、「人間動物関係学」なんて分野があるんですね。

11-18
30日
 動物に「死亡」という丁寧な表現を使うことに違和感のある人は多いのでは?(朝刊37面)
「ことば談話室」のテーマは「パンダの死」。先の引用文はその冒頭。
 この段階で疑問が湧く。「死亡」って敬語なんだろうか? 「死んだ」と「死亡した」では敬度がかわる?。「なくなる」は尊敬語の類いだと思う。「死亡」は敬語? 「丁寧な表現」っていわゆる「丁寧語」のこと?
 謎を残したまま、話はかねてからの疑問になだれ込む。身内の死を「なくなる」と言っていいのだろうか。「死ぬ」が露骨だから避けているのだろうが、「なくなる」は違うのでは、気がする。
 ではどう言えばいいか。テレビなどで目撃した例だと。「母は2年前に死にました」とかサラッと話すのを聞いたときに妙に新鮮な気がした。「死んでおります」と謙譲語を持ち出すのは「やりすぎ」だろう。「逝きました」「他界しました」なども聞いていていい感じがした気がする。
 ここでさらに話がややこしくなるのは、祖父母や父母などは目上の人間であるから敬語を使うべき、って考え方もできること。そう考えると、「なくなった兄」「死んだ弟」と使い分けるのが正しいってことになる。ああ、日本語はむずかしい。
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