北9/最近おいしかったもの17──帰省日記3 蕎麦を食らう3
mixi日記2008年08月25日から
一応下記の続きです。
【北8/最近おいしかったもの16──帰省日記2 蕎麦を食らう2】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-190.html

ざる蕎麦。「フツーにおいしかった」とか書くと怒られるかな。

卵焼き。右の毬はトリフチョコではなく大根おろし(見りゃわかるわ!)。

醍醐とうふ。なんとも奇妙な味わいだった。あえて言えば、モッツァレラのシャーベット?
18日の夜は実家で食事。食卓には昼食の残りの蕎麦がたっぷり1人前置いてある。これを放置しておくと、オフクロが3回くらいに分けてチミチミ食べることになる。
孝行息子(オイ!)がいただきましょう。これも十勝の蕎麦です。
フーム。産地が近いと乾麺でも鮮度が違うのかね。茹でてから時間がたってもウマい……わけないよな。一食損した気分。悔しいから、ほかにもいろいろ食べてもうた。あとが怖い。
19日には、姉貴一家が到着。ダンナがジンギスカンを所望するので、案内をかって出る。一番評判なのは、空港近くにある「白樺」。当方もここは何回か行ったことがあるし、姉貴のダンナも経験済みらしい。時間もあんまりないことだし、新店を開拓しましょうか。
で、郊外(まあ、帯広全体が郊外みたいなもんなんだけど)にある焼肉店「有楽町」へ。ネットで入手したマップがもんのすごくわかりやすい。近くのコンビニで訊いたら、思いっきりウソを教えられる。案内役の面目丸つぶれ。それでもなんとかたどり着いた。お休みですか。
しかたがないので、帰途にある「エルパソ」を目指す。ここは帯広のレストランとしては、「ぱんちょう」と並ぶ知名度。ここはやってるでしょ……お休みでした。
どうやら、13日に夏の一大イベントの花火大会があり、お盆を過ぎた段階で帯広の夏は終わったらしい。しかたがないので、チェーン店の焼肉店へ。
ここだってそう悪くない。ジンギスカンとフツーの焼肉がリーズナブルな価格でいただける。道を挟んで挑発的に営業していた「牛角」はどうやら閉店したみたい。そりゃ内地の感覚の焼肉屋が帯広で営業するのはむずかしいって。
遅めの昼食でしこたま肉を食ったやつらは、夕食の時間になっても食欲が湧かないらしい。tobirisuはセーブしていたので、フツーに食えそうな気がしていたけど(←単に大食い?)。あまり食欲がないときには……ということで、一族で蕎麦を食べに行くことに。
家から比較的近い「そば小川」へ。比較的近いと言っても、歩きで行こうとすると今日中にたどりつけない可能性もある。なんせ、帯広は「隣の家が見えたら恥と思え」という土地柄だから(農家の場合は、冗談ではなく隣の家は見えないことが多い)。庭の隅にある物置の棟に行くときには、車ではなくヘリを利用したいくらいだもの。
「そば小川」は、帯広で蕎麦と言うと真っ先に名前のあがる名店。何より雰囲気がすばらしい。もともとは酒蔵だったらしい建物は風格満点。店の片隅には蕎麦を打つスペースがあり、ガラス越しに蕎麦を打つ様子が観察できる。閉店近くだったので、もう蕎麦を打ってはいなかった。自動石臼(初めてみた。後日再訪した「桔梗」でも見かけた)が黙々とソバを挽いていた(オシャベリだったら怖いわ)。
実は数年前に家人の両親を案内したことがある。接客態度がイマイチだったことは覚えているけど、蕎麦の味の記憶がない。やはり家人の両親が一緒だと緊張して味がわからなくなるらしい(←そんなタマか)。
http://r.tabelog.com/hokkaido/rstdtl/1001517/
店の中央に設けられた団体さん用の席に座る。なぜか一席だけ柱がじゃまして隔離される席がある。どういうレイアウトだよ。気がきく孝行息子(←いい加減にしろ)が、不幸(孝行と不孝は相反するものだが、孝行と不幸はセットになることが多い←ふっ、深い)な席に座ることになる。和気あいあいの楽しい食事風景を、柱の陰から見守る。
「飛雄馬、こういうときにおなかいっぱい食べるのよ」
ざる蕎麦(750円)を頼んだ人が何人かいた。違いを確認するためにtobirisuはもり蕎麦(650円)を頼んでみる。こういう貧乏くじを引くのは、気がきくけど気の弱いヤツと相場が決まっている(←orzもうツッコミを入れる気にもならない)。見た目は海苔の有無の違いだけ、と思ったら違った。ざる蕎麦のつゆは、蕎麦徳利(フツーの徳利よりズングリムックリした形)に入ってきた。客が蕎麦猪口に好みの量だけ移す。一方、もり蕎麦のつゆはいきなり蕎麦猪口で出てきた。昔聞いた話だと、ざる用は一番ダシで作り、もり用は二番ダシで作って差別化している店もあるとか。
蕎麦が出てくるまでに時間がかかるので、一品料理を頼んだ。これがなかなかのものだった。
卵焼きはダシがきいてて薄味。きれいな黄色は芸術的ですらある。でも1000円は高いよ。珍しかったのは醍醐とうふ(800円)。豆腐の味噌漬けってことだから、たぶん卵黄の味噌漬けみたいな作り方をするんだろう。女将に訊いたら「作り方はわからない」とのこと。だったら訊いてこいよ。半分凍った状態で出てきて、溶けたらグズグズになってしまった。フツーの味噌漬けなら、もう少しかたくなりそうなものだけど。
tobirisuは前に座った父親とわけのわからないやり取りをしながらもり蕎麦をいただく。少し耳が遠くなった父親とのやり取りはやや神経を使う。あのー、その話はもう2万回くらい聞きましたけど……と思いながらも辛抱強く聞くのも孝行のうち(←……)。
このつゆって辛くないか? 山葵を入れすぎた……のではなく、「甘い」の反対の「辛い」の意味。なんというか、ほとんど生醤油みたい。父親が食べてる汁蕎麦も、近頃見たことがないほど黒い。
その間、柱の向こうでは女将がざる蕎麦の食べ方について講釈垂れまくっていたらしい。以下は家人にあとから聞いた話。そりゃそうだ。「講釈垂れまくっていた」なんてヒドい言葉は、tobirisuの高貴な語彙には存在しない(←……)。
この店の海苔は細切りではなく、ザク切り。これには深いわけがある。
蕎麦の上にこの海苔を置き、その上に少量の山葵をのせる。適量の蕎麦を海苔と山葵ごとすくい、下3分の1程度をつゆにつけていただく。この話を聞いて納得した。この店は、江戸系なのね。江戸っ子は、蕎麦つゆにドップリつけるのは無粋としていたと聞く。チョンチョンとつけて「たぐる」のが粋なんだとか。そのせいで、古い伝統を守る東京の蕎麦屋のつゆも辛めだとか。
そんなちゃんとした蕎麦はもう何年も食ってないもんなー。記憶にないや。いけね、忘れてた。つい最近、つとに名高い深大寺の名店に行った。あそこはとくに辛くはなかったけど、いろんな意味で辛(つら)かった。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=809717033&owner_id=5019671
で、おすすめの食べ方だと、ホントにウマいらしい。○○○の家人が言うんだから確かだろう。当方は蚊帳の外で、そんな話は教えてもらえなかったもんね。教えてもらっても海苔がないし……。
「ワタシを気遣わないで。飛雄馬さえ幸せならそれでいいの」
そう言いながら、ネーチャンは花形財閥の玉の輿に乗ったじゃないか! ネーチャンの嘘つき!
一応下記の続きです。
【北8/最近おいしかったもの16──帰省日記2 蕎麦を食らう2】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-190.html

ざる蕎麦。「フツーにおいしかった」とか書くと怒られるかな。

卵焼き。右の毬はトリフチョコではなく大根おろし(見りゃわかるわ!)。

醍醐とうふ。なんとも奇妙な味わいだった。あえて言えば、モッツァレラのシャーベット?
18日の夜は実家で食事。食卓には昼食の残りの蕎麦がたっぷり1人前置いてある。これを放置しておくと、オフクロが3回くらいに分けてチミチミ食べることになる。
孝行息子(オイ!)がいただきましょう。これも十勝の蕎麦です。
フーム。産地が近いと乾麺でも鮮度が違うのかね。茹でてから時間がたってもウマい……わけないよな。一食損した気分。悔しいから、ほかにもいろいろ食べてもうた。あとが怖い。
19日には、姉貴一家が到着。ダンナがジンギスカンを所望するので、案内をかって出る。一番評判なのは、空港近くにある「白樺」。当方もここは何回か行ったことがあるし、姉貴のダンナも経験済みらしい。時間もあんまりないことだし、新店を開拓しましょうか。
で、郊外(まあ、帯広全体が郊外みたいなもんなんだけど)にある焼肉店「有楽町」へ。ネットで入手したマップがもんのすごくわかりやすい。近くのコンビニで訊いたら、思いっきりウソを教えられる。案内役の面目丸つぶれ。それでもなんとかたどり着いた。お休みですか。
しかたがないので、帰途にある「エルパソ」を目指す。ここは帯広のレストランとしては、「ぱんちょう」と並ぶ知名度。ここはやってるでしょ……お休みでした。
どうやら、13日に夏の一大イベントの花火大会があり、お盆を過ぎた段階で帯広の夏は終わったらしい。しかたがないので、チェーン店の焼肉店へ。
ここだってそう悪くない。ジンギスカンとフツーの焼肉がリーズナブルな価格でいただける。道を挟んで挑発的に営業していた「牛角」はどうやら閉店したみたい。そりゃ内地の感覚の焼肉屋が帯広で営業するのはむずかしいって。
遅めの昼食でしこたま肉を食ったやつらは、夕食の時間になっても食欲が湧かないらしい。tobirisuはセーブしていたので、フツーに食えそうな気がしていたけど(←単に大食い?)。あまり食欲がないときには……ということで、一族で蕎麦を食べに行くことに。
家から比較的近い「そば小川」へ。比較的近いと言っても、歩きで行こうとすると今日中にたどりつけない可能性もある。なんせ、帯広は「隣の家が見えたら恥と思え」という土地柄だから(農家の場合は、冗談ではなく隣の家は見えないことが多い)。庭の隅にある物置の棟に行くときには、車ではなくヘリを利用したいくらいだもの。
「そば小川」は、帯広で蕎麦と言うと真っ先に名前のあがる名店。何より雰囲気がすばらしい。もともとは酒蔵だったらしい建物は風格満点。店の片隅には蕎麦を打つスペースがあり、ガラス越しに蕎麦を打つ様子が観察できる。閉店近くだったので、もう蕎麦を打ってはいなかった。自動石臼(初めてみた。後日再訪した「桔梗」でも見かけた)が黙々とソバを挽いていた(オシャベリだったら怖いわ)。
実は数年前に家人の両親を案内したことがある。接客態度がイマイチだったことは覚えているけど、蕎麦の味の記憶がない。やはり家人の両親が一緒だと緊張して味がわからなくなるらしい(←そんなタマか)。
http://r.tabelog.com/hokkaido/rstdtl/1001517/
店の中央に設けられた団体さん用の席に座る。なぜか一席だけ柱がじゃまして隔離される席がある。どういうレイアウトだよ。気がきく孝行息子(←いい加減にしろ)が、不幸(孝行と不孝は相反するものだが、孝行と不幸はセットになることが多い←ふっ、深い)な席に座ることになる。和気あいあいの楽しい食事風景を、柱の陰から見守る。
「飛雄馬、こういうときにおなかいっぱい食べるのよ」
ざる蕎麦(750円)を頼んだ人が何人かいた。違いを確認するためにtobirisuはもり蕎麦(650円)を頼んでみる。こういう貧乏くじを引くのは、気がきくけど気の弱いヤツと相場が決まっている(←orzもうツッコミを入れる気にもならない)。見た目は海苔の有無の違いだけ、と思ったら違った。ざる蕎麦のつゆは、蕎麦徳利(フツーの徳利よりズングリムックリした形)に入ってきた。客が蕎麦猪口に好みの量だけ移す。一方、もり蕎麦のつゆはいきなり蕎麦猪口で出てきた。昔聞いた話だと、ざる用は一番ダシで作り、もり用は二番ダシで作って差別化している店もあるとか。
蕎麦が出てくるまでに時間がかかるので、一品料理を頼んだ。これがなかなかのものだった。
卵焼きはダシがきいてて薄味。きれいな黄色は芸術的ですらある。でも1000円は高いよ。珍しかったのは醍醐とうふ(800円)。豆腐の味噌漬けってことだから、たぶん卵黄の味噌漬けみたいな作り方をするんだろう。女将に訊いたら「作り方はわからない」とのこと。だったら訊いてこいよ。半分凍った状態で出てきて、溶けたらグズグズになってしまった。フツーの味噌漬けなら、もう少しかたくなりそうなものだけど。
tobirisuは前に座った父親とわけのわからないやり取りをしながらもり蕎麦をいただく。少し耳が遠くなった父親とのやり取りはやや神経を使う。あのー、その話はもう2万回くらい聞きましたけど……と思いながらも辛抱強く聞くのも孝行のうち(←……)。
このつゆって辛くないか? 山葵を入れすぎた……のではなく、「甘い」の反対の「辛い」の意味。なんというか、ほとんど生醤油みたい。父親が食べてる汁蕎麦も、近頃見たことがないほど黒い。
その間、柱の向こうでは女将がざる蕎麦の食べ方について講釈垂れまくっていたらしい。以下は家人にあとから聞いた話。そりゃそうだ。「講釈垂れまくっていた」なんてヒドい言葉は、tobirisuの高貴な語彙には存在しない(←……)。
この店の海苔は細切りではなく、ザク切り。これには深いわけがある。
蕎麦の上にこの海苔を置き、その上に少量の山葵をのせる。適量の蕎麦を海苔と山葵ごとすくい、下3分の1程度をつゆにつけていただく。この話を聞いて納得した。この店は、江戸系なのね。江戸っ子は、蕎麦つゆにドップリつけるのは無粋としていたと聞く。チョンチョンとつけて「たぐる」のが粋なんだとか。そのせいで、古い伝統を守る東京の蕎麦屋のつゆも辛めだとか。
そんなちゃんとした蕎麦はもう何年も食ってないもんなー。記憶にないや。いけね、忘れてた。つい最近、つとに名高い深大寺の名店に行った。あそこはとくに辛くはなかったけど、いろんな意味で辛(つら)かった。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=809717033&owner_id=5019671
で、おすすめの食べ方だと、ホントにウマいらしい。○○○の家人が言うんだから確かだろう。当方は蚊帳の外で、そんな話は教えてもらえなかったもんね。教えてもらっても海苔がないし……。
「ワタシを気遣わないで。飛雄馬さえ幸せならそれでいいの」
そう言いながら、ネーチャンは花形財閥の玉の輿に乗ったじゃないか! ネーチャンの嘘つき!
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