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「好ましい日本語」をめぐって34くらい──「くだらない」と「つまらない」  「生前」

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【6】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1737578274&owner_id=5019671

mixi日記2011年10月07日から

 エート。全体公開です。
 毒を吐きたいマイミクさんは下記あたりにお願いします。
【「好ましい日本語」をめぐって29くらい──噛み付き2号関連の資料】※公開制限あり
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1660596096&owner_id=5019671

 噛み付き2号にかかわりたくないので、リンクの形にする。
参考資料【「好ましい日本語」をめぐって30くらい──噛み付き2号はほかの人にもイヤガラセをしてるらちい】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1661047906&owner_id=5019671

 テーマトピは下記。
【なんかヘンだけど立派に通じる「矛盾語」たち】(100~)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=49592413


「くだらない」の話。
 大原則として、語源の話には深入りしたくない。眉唾モノのヨタがあまりにも多いし、「もっともらしい説に限って昔の人の創作」ってことも多すぎる。
「くだらない」の語源は比較的有名だと思う。信用している『語源由来辞典』からひく。
http://gogen-allguide.com/ku/kudaranai.html
 このサイトはムヤミに引用してはいけないらしいので、要約する。
 諸説あるようだ。
1)「下る」=「通じる」(→「下らない」=「意味がない」「筋が通らない」)説
2)「下り酒」説
3)「百済でない人」説
4)仏教用語の「ダラ」説
『語源由来辞典』も2)~4)を疑問視している。
 1)に関しても、「下る」に「通じる」の意味があるという話には疑問を感じる。少なくともWeb辞書には見当たらない。したがって、「下らない」が「意味がない」になる説の信憑性も不明になる。
 似た印象の「つまらない」の語源は下記。
http://gogen-allguide.com/tu/tsumaranai.html
 こちらの説明もスッキリしない。
 だから語源の話は……。


【追記】
 下記のサイトを見つけた。このサイトはかなり信頼できるのだが、「くだらない」の語源に関して何が結論なのかよくわからない。
http://kotobakai.seesaa.net/article/8174271.html
================================
「それから「くだらない」も、山口佳紀編『暮らしのことば 語源辞
典』(講談社)に載っているよ、ほら」

とページをめくると、

「ばかばかしい。取るに足りない。動詞「下〔くだ〕るに打ち消しの助
動詞ナイがついた連語で、形容詞ではない。「下〔くだ〕る」は「文意
が通じる」意を示す場合があり、それをナイで否定して「意味がない、
筋が通らない」意となり、そこからさらに、「ばかばかしい」という意
味になった。/なお、クダラナイという形が現れるのは近世末期だが、
打ち消しの助動詞ズの連体形ヌを用いたクダラヌという形は近世初期か
ら見える。」(池上啓執筆)
================================

 オイオイ。これって、『語源由来辞典』とソックリすぎないか? 「意(味)を示す場合があり」って偶然なのかな? ここまで似ていると、両者の見解が一致したとは思えない。
『大野晋の日本語相談』の文庫本を確認したけど、やはりよくわからない。
 まあ、おなかがクダるように「下まですーっと通る」と解釈すれば、「下る」=「通じる」と考えることもできるかも。「お通じ」って言い方と関係がありやなしや。


「生前」
 論理的に考えるとたしかにおかしい。「生まれた後で死ぬ前」は「生前」じゃないだろう。
 これは「前」「先」の特殊な性質に関係する気がする。
 まず「先」の話から。辞書の引用が長くなるので、最後にまとめる。
「先」は過去か未来か。日本語のおもしろさ(決して「曖昧さ」とは言わないように)を示す例としてあげられる。
 よく使われるのは『大辞泉』の「8 未来のある時点。将来。前途」だから未来だろう。ところが「10 現在からそう遠くない過去。以前」と考えると過去になる。
「前」も同様だろう。そもそも、「前」と書いて「さき」とも読むらしい。
「30分前」は過去の話だが、「前に進む」だと未来(方向)だろう。
 ことほどさように、「先」も「前」も、「過去」にも「未来」にもなる。だから、「生まれた後」を「生まれた前」=「生前」と言うのかもしれない。
 あるいは、正しくは「死前」だけど、忌み言葉で「生前」と呼ぶのかも。
 フツーに考えれば、立派な(誤用?)「矛盾語」だろう。
 これは「左前」の話にも通じるかも。
22)【おにーちゃんの知恵袋3なのか?──なぜ「左前」なんだ?】(2008年11月26日)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1005735359&owner_id=5019671

■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E5%85%88&dtype=0&dname=0na&stype=0&index=07200800&pagenum=1
================================
さき【先/▽前】
1 元から遠い、突き出ている部分。先端。突端。「岬の―」「針の―で突く」「鼻の―」
2 長いものの末端。はし。「ひもの―」
3 続いているものなどの一番はじめ。先頭。「列の―」「みんなの―に立って歩く」
4 ある点や線を基準にして、その前方。「仙台から―は不通」「三軒―の家」「駅は目と鼻の―だ」「―を行く車に追いつく」
5 金額・数量などが、ある額・量を超えること。「千円から―の品はない」
6 継続している物事の残りの部分。「話の―を聞こう」「―を急いでいる」
7 行き着く所。目的の場所。「―へ着いてからのことだ」「行く―」
8 未来のある時点。将来。前途。「―を見通しての計画」「―の楽しみな青年」
9 時間的に前。あることより前。「代金を払うのが―だ」「ひと足―に帰る」⇔あと。
10 現在からそう遠くない過去。以前。「―の台風の被害」「―の大臣」
11 順序の前の方。「名簿の―の方に出ている」「だれが―に入りますか」「お―にどうぞ」⇔あと。
12 優先すべき事柄。「地震のときは何より火を消すのが―だ」「あいさつより用件が―だ」
13 交渉の相手方。先方。「―の出方しだいだ」
14 相場で、「先物」の略。
15 行列の先導をする役。さきおい。さきばらい。
  「―なるをのこども、疾(と)う、促せや、など行ふ」〈かげろふ・上〉
16 「先駆け」の略。先陣。
  「内々は―に心を掛けたりければ」〈平家・九〉
17 「幸先(さいさき)」の略。
  「其様な―の悪い事をおしゃるぞ」〈虎寛狂・河原太郎〉

[下接語] 明かり先・宛(あて)先・後(あと)先・売り先・売れ先・襟先・縁先・生い先・老い先・衽(おくみ)先・櫂(かい)先・肩先・門(かど)先・気先・切っ先・口先・下馬先・玄関先・剣先・小手先・此(こ)の先・幸(さい)先・潮先・仕事先・舌先・正(しょう)先・太刀先・旅先・使い先・筒先・勤め先・爪(つま)先・褄(つま)先・手先・出先・手羽先・得意先・嫁ぎ先・突(とつ)先・届け先・供先・取引先・庭先・軒先・刃先・鼻先・鼻の先・馬場先・春先・筆先・舳(へ)先・ペン先・棒先・矛(ほこ)先・火(ほ)先・穂先・真っ先・水先・店先・胸(むな)先・目先・矢先・槍(やり)先・行き先・行く先・指先(ざき)先先
================================

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E5%89%8D&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=17214900&pagenum=1
================================
国語辞書切り替え:大辞泉大辞林
まえ〔まへ〕【前】
[名]《「目(ま)方(へ)」の意》
1 普通の状態で顔または視線の向いている方向。おもて。前方。「まっすぐ―を向く」⇔後ろ。
2 他人のいるところ。面前。「子供の―でそんなことは話すな」
3 建物などの正面。表の方。「駅の―の大通り」「像の―で記念写真をとる」⇔後ろ。
4 その事柄に対した時の状況。「新企画の―に立ちはだかる難問」「厳格な規則の―には手も足も出なかった」
5 連続するものの初めの部分。さき。「行列の―を歩く」「―から八番目の席につく」⇔後ろ。

1)ある時点より前。「三〇分ほど―に電話があった」
2)以前。むかし。「―に会ったことがある」「―のことを持ち出す」
7 順序の先のほう。「―からの約束」「―のページ」
8 身体の正面の部分。また、陰部。「―をはだける」「―を隠す」
9 前歴。特に、前科。「―がある」
10 正面の庭。前庭。
  「ひとりしていかにせましとわびつればそよとも―の荻ぞこたふる」〈大和・一四八〉
11 神の御身。神を直接指すのを避けて付ける語。
  「能く我が―を治めば」〈記・上〉
12 神・貴人を敬っていう語。
  「御―にも、えさはあらじとおぼしめしたり」〈枕・八七〉
13 「前神」の略。
  「社一百九十八所…―一百六座」〈延喜式・四時祭上〉
14 連歌・俳諧で、前句のこと。
  「この―出でて、座中暫(しばら)く付けあぐみたり」〈去来抄・先師評〉
15 女性の名の下に付いて、尊敬の意を表す。
  「千手(せんじゅ)の―」〈平家・一〇〉
[接尾]
1 名詞や動詞の連用形などに付いて、それに相当する分量や部分などを表す。「五人―」「分け―」
2 名詞に付いて、その属性・機能などを強調する意を表す。「男―」「腕―」
[下接語] 朝飯(あさめし)前・当たり前・言い前・板前・一人(いちにん)前・一丁前・居(い)前・後ろ前・腕前・上(うわ)前・江戸前・男前・落とし前・御(お)前・御(おん)前・片前・気前・切り前・口前・小(こ)前・差し前・下前・自前・錠前・新前・足し前・出し前・立ち前・立て前・点(たて)前・建前・手前・出前・戸前・取り前・名前・鉢前・半人前・左前・人前・昼前・前前・真ん前・右前・向こう前・目の前・持ち前・厄前・両前・分け前・業(わざ)前・割り前
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