「ハ」の用法 男は度胸、女は愛嬌 春はあけぼの 東京は浅草にやってまいりました〈1〉
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【6】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1737578274&owner_id=5019671
mixi日記2011年10月14日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1785414606&owner_id=5019671
助詞の「ハ」にはいろいろな意味がある。詳しいことは末尾のWeb辞書の引用を見てほしい。
ネット上の質問板によく出る「東京は浅草にやってまいりました」の類いの〈ハ〉は、Wb辞書の解説ではどうにも納得できない。ほかにも辞書に見当たらない〈ハ〉の用法がある。
話の順序として、「大事よねの〈ハ〉」から始める。
a 大事よねの〈ハ〉
「男は度胸、女は愛嬌」が典型だろう。
この言葉は、「坊主はお経」と続く、と以前テレビ番組でも紹介されたらしい。たしか『トリビアの泉』だったような。
この関連で秀逸なブログを発見したので転載しておく。
【男は度胸、女は愛嬌のことわざの続きは?】
http://blog.goo.ne.jp/v_goo_kazu_san/e/2f6237e4003b05b57546927a3f68b069
================================
男は度胸、女は愛嬌、坊主はお経、 子供は勉強、 世間は不況と来たもんだ
男は度胸、女は愛嬌、坊主はお経で、おかずはラッキョウ。牧師は説教♪
男は度胸、女は愛嬌、坊主はお経で、学生は勉強、庭で鶯ホーホケキョウ
男は度胸、女は愛嬌、坊主はお経、カレーにラッキョウ ここは東京、帰れぬ故郷
男は度胸、女は愛嬌、坊主はお経 桃屋はらっきょう わたしは発狂
================================
丈夫は頑強、めがねも眼鏡……こんなのいくらでもできるか?
「ここは東京、帰れぬ故郷」は巧いなあ。「渡れぬ海峡、蝦夷は辺境」(ほっとけ)。
で、一部の語呂合わせは別にして、この「○○は△△」は「○○は△△が大事よね」くらいの意味だろう。これもWeb辞書にはのっていないが、「東京は浅草にやってまいりました」の〈ハ〉とは違う。
b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉
枕草子の「春はあけぼの」が有名。
この「○○は△△」は、「○○と言ったらいろいろなものが浮かぶけど、なんと言っても△△がイチバンよね」くらいの意味だろう。これもWeb辞書にはのっていないが、「東京は浅草にやってまいりました」の〈ハ〉とは違う。「春のあけぼの」 には書きかえられない。aの「大事よねの〈ハ〉」と微妙なものもあるが、かろうじて区別はつく気がする。
同様の例として有名なのは、「花は桜木、人は武士、柱は桧、魚は鯛、小袖はもみじ、花はみよしの」。こちらは一休宗純の作らしい。
昔は「柔道一直線は桜木」「鼻(の穴)は桜木」とも言ったが、現代では「花道は桜木」の形が知られる。
o( ̄ー ̄;)ゞううむ。これはaの「大事よねの〈ハ〉」かもしれない。微妙だ。
c ~のどこかと言えばの〈ハ〉/素直に「ノ」って言えよの〈ハ〉
さて本題の「東京は浅草にやってまいりました」の〈ハ〉。これに関してはトピも立っている。
【東京は渋谷に来ています、の「は」について】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=3370193
コメント[1]~[16]は何が書いてあるかわからん。
たしかに「○○は△△にやってまいりました」をよく耳にするのは、テレビのグルメ番組なんかのレポート。なんで「ノ」にしないんだろうと疑問に思うけどさ。博徒や香具師の口上なんかでも近いのがあったような……「東京と言ってもいささか広うござんす。東京は神田……」とか「葛飾は柴又で産湯につかり……」とか。ほかではあまり聞かない。だからと言って方言にされては困る。
コメント[17]に出てきた『井上ひさしの日本語相談』を確認した。偶然なんだけど、つい最近別件で大野晋版を調べた。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1782912593&owner_id=5019671
井上ひさしの説明は非常にわかりやすいが、『春の朝』の例は、やはり「イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉」だろう。たぶん、bとcを区別していないんだろう。
コメント[19]に書いたように、一部の辞書は「~のどこかと言えばの〈ハ〉」を掲載しているらしい(未確認)。
================================
【2】【3】には辞書の記述が出てきますが、内容が微妙に違っています。原典が同じものか違うものかもわかりません。
【4】で辞書の具体例が出てきます。『明鏡国語辞典』が手元にないので未確認です。申し訳ない。「芝居がかった口上で用いる」か否かは不明です。単なる慣用表現って気もします。
【2】~【4】から抜粋します。
・広い場所の中の一定の(せまい)場所をしめすときに使う
・広い場所の中の一定の場所を示すときに使う
・時や場所など、場面をあらわす語について、後のさらに細かな場面設定を導く
================================
「時」にも使えるのか。「~のいつかと言えばの〈ハ〉」ってことね。講談なんかで「元禄2年は秋の末」みたいな言い方はするかもしれない。こうなると、たしかに「芝居がかった口上で用いる」と言えるかも。
で、一応結論らしきものが見えたけど、新たな疑問が生まれた。
1)書き言葉では「~のどこかと言えばの〈ハ〉」をどういうふうに書くか
2)知名度の低い場所で、「~のどこかと言えばの〈ハ〉」を使えるか
なんか疲れたから、続きはまた今度にする。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AF&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=14511500&pagenum=11
================================
は
[係助]名詞、名詞に準じる語、活用語の連用形、助詞などに付く。
1 判断の主題を提示する意を表す。「犬―動物だ」「教育―国民の義務である」
「黒牛潟潮干の浦を紅の玉裳裾引(すそび)き行く―誰(た)が妻」〈万・一六七二〉
2 ある事物を他と区別して、または対比的に取り立てて示す意を表す。「風―強いが、日―照っている」
「夕されば小倉の山に鳴く鹿―今夜(こよひ)―鳴かず寝(い)ねにけらしも」〈万・一五一一〉
3 叙述の内容、またはその一部分を強調して明示する意を表す。「喜ばずに―いられない」「やがてわかって―くれるだろう」
「死を恐れざるに―あらず、死の近きことを忘るるなり」〈徒然・九三〉
4 (文末にあって)感動・詠嘆を表す。…ことよ。…だなあ。…よ。
「されど、門の限りを高う作る人もありける―」〈枕・八〉
5 (形容詞・打消しの助動詞「ず」の連用形に付いて)順接の仮定条件を表す。…のときは。…の場合は。…ならば。
「験(しるし)なきものを思はず―一坏(ひとつき)の濁れる酒を飲むべくあるらし」〈万・三三八〉
◆係助詞「は」は現在では「わ」と発音するが、「は」で表記するのが普通。格助詞「を」、また「ときに」に付くときは、音変化して「をば」「ときんば」の形をとることもある。4については終助詞とする説もある。また、5については近世初期以降には「は」が音変化して、「くば」「ずば」の形をとることもあり、「ば」を接続助詞と解して仮定条件を表すこともあった。→をば →ときんば →ずば →ては
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■Web辞書(『大辞林』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AF&dtype=0&dname=0ss&stype=1&index=115399100000&pagenum=11
================================
は
(係助)
〔補説〕 現在では「わ」と発音する。助詞「を」の下に付くとき、「をば」となることがある
種々の語や文節、活用語の連用形などに接続する。多くの事柄の中から、一つのものを取り出して提示するのが本来の用法である。
[1] 特に一つの物事をとりあげて提示する。
お酒―ぼくが買う
食事―もうすんだ
[2] 題目を提示して、叙述の範囲をきめる。
象―鼻が長い
ぼく―学生だ
今日―よい天気だ
[3] 二つ以上の判断を対照的に示す。
行き―よいよい、帰り―こわい
親に―孝行、友人に―信義
[4] 叙述を強める。
(ア) 〔補説〕 格助詞・副詞などに付いて
意味や語勢を強める。
たいてい―、そのまま帰る
君と―もう会わない
(イ) 〔補説〕 動詞・形容詞の連用形、および助詞「て・で」に付いて
一続きの叙述の一部分を強調する。
絶対に行き―しない
なるほど美しく―ある
まだ書いて―いない
真実で―ない
[5] 〔補説〕 「…(で)は…(だ)が」の形で
譲歩の気持ちを表す。活用語の連用形に付くこともある。
雨も、降り―降ったが、ほんのわずかだ
ごめんどうで―ございますが
[6] 動作・作用の行われる条件・事態を表す。現代語では「ては」の形で用いられるが、古語では「ずは」「くは」「しくは」などの形をとることもある。
不正があって―ならない
おこられて―大変だ
会社として―万全の備えをするつもりです
忘れて―夢かとぞ思ふ〔出典: 伊勢 83〕
あらたまの年の緒(お)長くあひ見ず―恋しくあるべし〔出典: 万葉 4408〕
鶯の谷よりいづるこゑなく―春くることをたれかしらまし〔出典: 古今(春上)〕
恋しく―形見にせよとわが背子が植ゑし秋萩〔出典: 万葉 2119〕
→ずは(連語)
→ずば(連語)
[7] 文末にあって、終助詞的に用いられる。体言や活用語の連体形に接続して、感動の意を表す。よ。「はも」「はや」などの形をとることがある。
歯固めの具にももてつかひためる―〔出典: 枕草子 40〕
あはれ、それを奉り鎮め給へりし―や〔出典: 大鏡(道長)〕
[8] (文末にあって終助詞的に用いられ)話し手自身に対して、念を押すような気持ちでの詠嘆を表す。
すはよい―とて追たそ〔出典: 史記抄 3〕
又五十字、百字有る歌もあらう―さて〔出典: 狂言・萩大名(虎寛本)〕
〔補説〕 [7] は上代では「はや」「はも」の形をとる。[8] は中世以後の用法。近世では「わ」と表記されることが多くなり、現代語で主として女性が用いる終助詞「わ」の源流となる
→はや
→はも(連語)
→わ(終助)
================================
トピのコメント[19]の全文を末尾に回収しておく。
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19
2011年10月05日 19:45
tobirisu
当方がネットで調べた結果を書いておきます。ネット上の話なので、どこまで信用できるのかは不明です。「は」の用法なんてどんなキーワードで検索すればいいのか……。
【2】【3】には辞書の記述が出てきますが、内容が微妙に違っています。原典が同じものか違うものかもわかりません。
【4】で辞書の具体例が出てきます。『明鏡国語辞典』が手元にないので未確認です。申し訳ない。「芝居がかった口上で用いる」か否かは不明です。単なる慣用表現って気もします。
【2】~【4】から抜粋します。
・広い場所の中の一定の(せまい)場所をしめすときに使う
・広い場所の中の一定の場所を示すときに使う
・時や場所など、場面をあらわす語について、後のさらに細かな場面設定を導く
【1】テレビやラジオで、リポーターやDJの方が、「東京は浅草」や、「静岡県は熱海」など
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1328048748
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ベストアンサーに選ばれた回答
fontomanieさん
正しい日本語です。
ニュースで事件の発生した場所を言うときや、「浅草」や「熱海」を知らない外国人に説明するときなら、「東京の浅草」、「静岡県の熱海」と言います。
「東京は浅草」の場合、
“東京も広いけれど、その中でどこかと言えば、皆さんもご存じの浅草”
といったニュアンスになるでしょう。
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【2】この日本語の使い方は合っていますか? いきなりすみません 今日というか
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1166318966
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ベストアンサーに選ばれた回答
rxmyt122さん
むずかしい文法用語を使わずに、文章の構造を説明してみようと思います。
① 「アメリカは、マサチューセッツ州に来ております」
は
②アメリカは、州がたくさんあります。
③私は、(たくさん州があるアメリカの)マサチューセッツ州に来ています。
②と③を合わせると①の文章になります。
つまり、
アメリカは、《州がたくさんあります》
+
《私は、(たくさん州があるアメリカの)》マサチューセッツ州に来ています。
=
アメリカは、マサチューセッツ州に来ています。
(《 》内が省略されています)
こう考えると、どうして①の文章ができているかという文章の構造がわかると思います。
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cham9456さん
国語辞典には、
広い場所の中の一定の(せまい)場所をしめすときに使う。「東京は浅草のうまれ」
とあったので、使い方は合っていると思います。
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下記のほうがわかりやすいかもしれません。
【3】
http://qanda.rakuten.ne.jp/qa6955987.html
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まず、「の」は格助詞ですので「東北の仙台から」といいますと、「仙台」がどういう所なのかを修飾・説明しているにすぎません。「東北のまつり」「私の本」のように使います。
次に、今回ご質問の「は」は副助詞です。副助詞は、物事の状態や程度を(ある一定の主観・意図をもって)説明したい場合に使うことが多いです。国語辞書をみますと、副助詞「は」の用法の1つに、「広い場所の中の一定の場所を示すときに使う。『東京は浅草の生まれ』」とあり、今回の例はこれに該当します。
したがって、両者はニュアンスの違いだけであって、どちらも誤用ではありません。
================================
辞書を明記しているのは下記です。
【4】
http://qa.cyzo.com/qa6659282.html
================================
明鏡国語辞典を引いてみると「は」の用法の五番目に答えがあります。曰く「時や場所など、場面をあらわす語について、後のさらに細かな場面設定を導く」。「場面設定」とあるように、芝居がかった口上で用いるわけです。ちなみに「は」の用法には共通して、強調の意味があります。「私はニューヨークにいるんだぞー。よく聞け!」と強調したいという気取りが「は」という一語の選択に表れていると言えますね。
================================
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「ハ」の用法
男は度胸、女は愛嬌 春はあけぼの 東京は浅草にやってまいりました〈2〉
mixi日記2011年10月28日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1790105389&owner_id=5019671
〈1〉で下記のような疑問が出てきた。
================================
で、一応結論らしきものが見えたけど、新たな疑問が生まれた。
1)書き言葉では「~のどこかと言えばの〈ハ〉」をどういうふうに書くか
2)知名度の低い場所で、「~のどこかと言えばの〈ハ〉」を使えるか
================================
まず1)に関して。
これは『朝日新聞の用語の手びき』がヒントになるかも。手元にあるのは古い版なので、最近のことはわからない。
中点(中黒)の使い方の一つに、「全国的に有名な地名で、区名を省くときに使う」というのがある。「東京・銀座」のような書き方をする。共同通信社の『記者ハンドブック』にも似たような記述があり、「東京・神田駅前」「東京・銀座」などの例があげられている。
おそらく、新聞では「東京ハ神田」の類いはめったに使わない。さらに言えば、通常の書き言葉ではほとんど使わないだろう。かと言って「東京ノ神田」とも書かないだろうな。「神田」か「神田(東京)」くらいか。
そのかわりのように使われるのが「・」。この書き方の便利な点は、実際の地名がないときでも通称で使えること。適切な例が浮かばないorz。
「浅草・仲見世」「渋谷・センター街」なんてヘンだよな。あっ、そうか。「センター街」は「町殺し」(超死語)に遭ったんだよな。
2)について。
「東京ハ銀座」と「東京・銀座」の共通点は、「ハ」や「・」の前後に来るのがソコソコ有名な地名であること。「ソコソコ」がどの程度か、という線引きはむずかしい。『朝日新聞の用語の手びき』は「全国的に有名な地名」なんて書いているが、何を基準にするのだろう。
〈1〉に対して、〈「主題のハ」「対比のハ」の2種類だけで逃げてもやっていける〉という趣旨のコメントをいただいた。
それが実戦的(誤用?)だと思う。
当方があげた3つはかなり特殊な例で、どれも「主題のハ」の一種と考えることができる。こういうのはできるだけシンプルにするべき。
当方のコメントを回収しておく。
================================
>「主題のハ」「対比のハ」の2種類だけで逃げてもやっていける。
八割方OKでしょうね。
>「まだ書いてはいない」というのは「でも考えてはいる」という対比が含意されている、というわけ。
フムフム。そう考えることもできますか。
おそらく、
a 大事よねの〈ハ〉
b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉
も「主題のハ」の一種でしょう。
c ~のどこかと言えばの〈ハ〉/素直に「ノ」って言えよの〈ハ〉
は古い(もしくは「特殊な」)形で、「ノ」が自然ってことにしてもいいと思います。
ただ、この「ハ」を疑問に思う人は多いようです。
辞書にものっているので、〈時や場所など、場面をあらわす語について、後のさらに細かな場面設定を導く 〉としてもいいかもしれません。
あるいは、「○○と言ってもいろいろあるけど、そのなかの△△」と考えると、「b」の仲間とも言えるかもしれません。
「新たな疑問」も含めて、近いうちに加筆します(予定)。
================================
バックアップのほうに、知り合いがコメントをくれた。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2177.html
================================
おはらはー桜島
花は霧島煙草は国分
坊主は読経で落語は円鏡
酒は大関美味い酒
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まったくムダな知識だけは豊富なヤツだ。(←オイ!)
「花は霧島煙草は国分」は「b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉」だろう。
「坊主は読経」は「a 大事よねの〈ハ〉 」だろう。
「落語は円鏡」は「b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉」だけど、「円鏡は落語」だと「a 大事よねの〈ハ〉」いなる気がする。これはおもしろい。
「酒は大関」は「b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉」だろうな。
ってことは、「坊主は読経」だけが仲間はずれになる。
ふむ。これも問題にできたな。
「b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉」の例はけっこうありそうだな。
「3時のおやつは文明堂」もこれだろう。
「ナボナはお菓子のホームラン王です」だとフツーの「ハ」だと思うが、「お菓子のホームラン王はナボナ」だと「b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉」ととれなくはない。「お菓子はナボナ」だと、ほぼ「b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉」だろう。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【6】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1737578274&owner_id=5019671
mixi日記2011年10月14日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1785414606&owner_id=5019671
助詞の「ハ」にはいろいろな意味がある。詳しいことは末尾のWeb辞書の引用を見てほしい。
ネット上の質問板によく出る「東京は浅草にやってまいりました」の類いの〈ハ〉は、Wb辞書の解説ではどうにも納得できない。ほかにも辞書に見当たらない〈ハ〉の用法がある。
話の順序として、「大事よねの〈ハ〉」から始める。
a 大事よねの〈ハ〉
「男は度胸、女は愛嬌」が典型だろう。
この言葉は、「坊主はお経」と続く、と以前テレビ番組でも紹介されたらしい。たしか『トリビアの泉』だったような。
この関連で秀逸なブログを発見したので転載しておく。
【男は度胸、女は愛嬌のことわざの続きは?】
http://blog.goo.ne.jp/v_goo_kazu_san/e/2f6237e4003b05b57546927a3f68b069
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男は度胸、女は愛嬌、坊主はお経、 子供は勉強、 世間は不況と来たもんだ
男は度胸、女は愛嬌、坊主はお経で、おかずはラッキョウ。牧師は説教♪
男は度胸、女は愛嬌、坊主はお経で、学生は勉強、庭で鶯ホーホケキョウ
男は度胸、女は愛嬌、坊主はお経、カレーにラッキョウ ここは東京、帰れぬ故郷
男は度胸、女は愛嬌、坊主はお経 桃屋はらっきょう わたしは発狂
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丈夫は頑強、めがねも眼鏡……こんなのいくらでもできるか?
「ここは東京、帰れぬ故郷」は巧いなあ。「渡れぬ海峡、蝦夷は辺境」(ほっとけ)。
で、一部の語呂合わせは別にして、この「○○は△△」は「○○は△△が大事よね」くらいの意味だろう。これもWeb辞書にはのっていないが、「東京は浅草にやってまいりました」の〈ハ〉とは違う。
b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉
枕草子の「春はあけぼの」が有名。
この「○○は△△」は、「○○と言ったらいろいろなものが浮かぶけど、なんと言っても△△がイチバンよね」くらいの意味だろう。これもWeb辞書にはのっていないが、「東京は浅草にやってまいりました」の〈ハ〉とは違う。「春のあけぼの」 には書きかえられない。aの「大事よねの〈ハ〉」と微妙なものもあるが、かろうじて区別はつく気がする。
同様の例として有名なのは、「花は桜木、人は武士、柱は桧、魚は鯛、小袖はもみじ、花はみよしの」。こちらは一休宗純の作らしい。
昔は「柔道一直線は桜木」「鼻(の穴)は桜木」とも言ったが、現代では「花道は桜木」の形が知られる。
o( ̄ー ̄;)ゞううむ。これはaの「大事よねの〈ハ〉」かもしれない。微妙だ。
c ~のどこかと言えばの〈ハ〉/素直に「ノ」って言えよの〈ハ〉
さて本題の「東京は浅草にやってまいりました」の〈ハ〉。これに関してはトピも立っている。
【東京は渋谷に来ています、の「は」について】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=3370193
コメント[1]~[16]は何が書いてあるかわからん。
たしかに「○○は△△にやってまいりました」をよく耳にするのは、テレビのグルメ番組なんかのレポート。なんで「ノ」にしないんだろうと疑問に思うけどさ。博徒や香具師の口上なんかでも近いのがあったような……「東京と言ってもいささか広うござんす。東京は神田……」とか「葛飾は柴又で産湯につかり……」とか。ほかではあまり聞かない。だからと言って方言にされては困る。
コメント[17]に出てきた『井上ひさしの日本語相談』を確認した。偶然なんだけど、つい最近別件で大野晋版を調べた。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1782912593&owner_id=5019671
井上ひさしの説明は非常にわかりやすいが、『春の朝』の例は、やはり「イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉」だろう。たぶん、bとcを区別していないんだろう。
コメント[19]に書いたように、一部の辞書は「~のどこかと言えばの〈ハ〉」を掲載しているらしい(未確認)。
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【2】【3】には辞書の記述が出てきますが、内容が微妙に違っています。原典が同じものか違うものかもわかりません。
【4】で辞書の具体例が出てきます。『明鏡国語辞典』が手元にないので未確認です。申し訳ない。「芝居がかった口上で用いる」か否かは不明です。単なる慣用表現って気もします。
【2】~【4】から抜粋します。
・広い場所の中の一定の(せまい)場所をしめすときに使う
・広い場所の中の一定の場所を示すときに使う
・時や場所など、場面をあらわす語について、後のさらに細かな場面設定を導く
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「時」にも使えるのか。「~のいつかと言えばの〈ハ〉」ってことね。講談なんかで「元禄2年は秋の末」みたいな言い方はするかもしれない。こうなると、たしかに「芝居がかった口上で用いる」と言えるかも。
で、一応結論らしきものが見えたけど、新たな疑問が生まれた。
1)書き言葉では「~のどこかと言えばの〈ハ〉」をどういうふうに書くか
2)知名度の低い場所で、「~のどこかと言えばの〈ハ〉」を使えるか
なんか疲れたから、続きはまた今度にする。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AF&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=14511500&pagenum=11
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は
[係助]名詞、名詞に準じる語、活用語の連用形、助詞などに付く。
1 判断の主題を提示する意を表す。「犬―動物だ」「教育―国民の義務である」
「黒牛潟潮干の浦を紅の玉裳裾引(すそび)き行く―誰(た)が妻」〈万・一六七二〉
2 ある事物を他と区別して、または対比的に取り立てて示す意を表す。「風―強いが、日―照っている」
「夕されば小倉の山に鳴く鹿―今夜(こよひ)―鳴かず寝(い)ねにけらしも」〈万・一五一一〉
3 叙述の内容、またはその一部分を強調して明示する意を表す。「喜ばずに―いられない」「やがてわかって―くれるだろう」
「死を恐れざるに―あらず、死の近きことを忘るるなり」〈徒然・九三〉
4 (文末にあって)感動・詠嘆を表す。…ことよ。…だなあ。…よ。
「されど、門の限りを高う作る人もありける―」〈枕・八〉
5 (形容詞・打消しの助動詞「ず」の連用形に付いて)順接の仮定条件を表す。…のときは。…の場合は。…ならば。
「験(しるし)なきものを思はず―一坏(ひとつき)の濁れる酒を飲むべくあるらし」〈万・三三八〉
◆係助詞「は」は現在では「わ」と発音するが、「は」で表記するのが普通。格助詞「を」、また「ときに」に付くときは、音変化して「をば」「ときんば」の形をとることもある。4については終助詞とする説もある。また、5については近世初期以降には「は」が音変化して、「くば」「ずば」の形をとることもあり、「ば」を接続助詞と解して仮定条件を表すこともあった。→をば →ときんば →ずば →ては
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■Web辞書(『大辞林』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AF&dtype=0&dname=0ss&stype=1&index=115399100000&pagenum=11
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は
(係助)
〔補説〕 現在では「わ」と発音する。助詞「を」の下に付くとき、「をば」となることがある
種々の語や文節、活用語の連用形などに接続する。多くの事柄の中から、一つのものを取り出して提示するのが本来の用法である。
[1] 特に一つの物事をとりあげて提示する。
お酒―ぼくが買う
食事―もうすんだ
[2] 題目を提示して、叙述の範囲をきめる。
象―鼻が長い
ぼく―学生だ
今日―よい天気だ
[3] 二つ以上の判断を対照的に示す。
行き―よいよい、帰り―こわい
親に―孝行、友人に―信義
[4] 叙述を強める。
(ア) 〔補説〕 格助詞・副詞などに付いて
意味や語勢を強める。
たいてい―、そのまま帰る
君と―もう会わない
(イ) 〔補説〕 動詞・形容詞の連用形、および助詞「て・で」に付いて
一続きの叙述の一部分を強調する。
絶対に行き―しない
なるほど美しく―ある
まだ書いて―いない
真実で―ない
[5] 〔補説〕 「…(で)は…(だ)が」の形で
譲歩の気持ちを表す。活用語の連用形に付くこともある。
雨も、降り―降ったが、ほんのわずかだ
ごめんどうで―ございますが
[6] 動作・作用の行われる条件・事態を表す。現代語では「ては」の形で用いられるが、古語では「ずは」「くは」「しくは」などの形をとることもある。
不正があって―ならない
おこられて―大変だ
会社として―万全の備えをするつもりです
忘れて―夢かとぞ思ふ〔出典: 伊勢 83〕
あらたまの年の緒(お)長くあひ見ず―恋しくあるべし〔出典: 万葉 4408〕
鶯の谷よりいづるこゑなく―春くることをたれかしらまし〔出典: 古今(春上)〕
恋しく―形見にせよとわが背子が植ゑし秋萩〔出典: 万葉 2119〕
→ずは(連語)
→ずば(連語)
[7] 文末にあって、終助詞的に用いられる。体言や活用語の連体形に接続して、感動の意を表す。よ。「はも」「はや」などの形をとることがある。
歯固めの具にももてつかひためる―〔出典: 枕草子 40〕
あはれ、それを奉り鎮め給へりし―や〔出典: 大鏡(道長)〕
[8] (文末にあって終助詞的に用いられ)話し手自身に対して、念を押すような気持ちでの詠嘆を表す。
すはよい―とて追たそ〔出典: 史記抄 3〕
又五十字、百字有る歌もあらう―さて〔出典: 狂言・萩大名(虎寛本)〕
〔補説〕 [7] は上代では「はや」「はも」の形をとる。[8] は中世以後の用法。近世では「わ」と表記されることが多くなり、現代語で主として女性が用いる終助詞「わ」の源流となる
→はや
→はも(連語)
→わ(終助)
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トピのコメント[19]の全文を末尾に回収しておく。
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19
2011年10月05日 19:45
tobirisu
当方がネットで調べた結果を書いておきます。ネット上の話なので、どこまで信用できるのかは不明です。「は」の用法なんてどんなキーワードで検索すればいいのか……。
【2】【3】には辞書の記述が出てきますが、内容が微妙に違っています。原典が同じものか違うものかもわかりません。
【4】で辞書の具体例が出てきます。『明鏡国語辞典』が手元にないので未確認です。申し訳ない。「芝居がかった口上で用いる」か否かは不明です。単なる慣用表現って気もします。
【2】~【4】から抜粋します。
・広い場所の中の一定の(せまい)場所をしめすときに使う
・広い場所の中の一定の場所を示すときに使う
・時や場所など、場面をあらわす語について、後のさらに細かな場面設定を導く
【1】テレビやラジオで、リポーターやDJの方が、「東京は浅草」や、「静岡県は熱海」など
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1328048748
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ベストアンサーに選ばれた回答
fontomanieさん
正しい日本語です。
ニュースで事件の発生した場所を言うときや、「浅草」や「熱海」を知らない外国人に説明するときなら、「東京の浅草」、「静岡県の熱海」と言います。
「東京は浅草」の場合、
“東京も広いけれど、その中でどこかと言えば、皆さんもご存じの浅草”
といったニュアンスになるでしょう。
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【2】この日本語の使い方は合っていますか? いきなりすみません 今日というか
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1166318966
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ベストアンサーに選ばれた回答
rxmyt122さん
むずかしい文法用語を使わずに、文章の構造を説明してみようと思います。
① 「アメリカは、マサチューセッツ州に来ております」
は
②アメリカは、州がたくさんあります。
③私は、(たくさん州があるアメリカの)マサチューセッツ州に来ています。
②と③を合わせると①の文章になります。
つまり、
アメリカは、《州がたくさんあります》
+
《私は、(たくさん州があるアメリカの)》マサチューセッツ州に来ています。
=
アメリカは、マサチューセッツ州に来ています。
(《 》内が省略されています)
こう考えると、どうして①の文章ができているかという文章の構造がわかると思います。
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cham9456さん
国語辞典には、
広い場所の中の一定の(せまい)場所をしめすときに使う。「東京は浅草のうまれ」
とあったので、使い方は合っていると思います。
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下記のほうがわかりやすいかもしれません。
【3】
http://qanda.rakuten.ne.jp/qa6955987.html
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まず、「の」は格助詞ですので「東北の仙台から」といいますと、「仙台」がどういう所なのかを修飾・説明しているにすぎません。「東北のまつり」「私の本」のように使います。
次に、今回ご質問の「は」は副助詞です。副助詞は、物事の状態や程度を(ある一定の主観・意図をもって)説明したい場合に使うことが多いです。国語辞書をみますと、副助詞「は」の用法の1つに、「広い場所の中の一定の場所を示すときに使う。『東京は浅草の生まれ』」とあり、今回の例はこれに該当します。
したがって、両者はニュアンスの違いだけであって、どちらも誤用ではありません。
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辞書を明記しているのは下記です。
【4】
http://qa.cyzo.com/qa6659282.html
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明鏡国語辞典を引いてみると「は」の用法の五番目に答えがあります。曰く「時や場所など、場面をあらわす語について、後のさらに細かな場面設定を導く」。「場面設定」とあるように、芝居がかった口上で用いるわけです。ちなみに「は」の用法には共通して、強調の意味があります。「私はニューヨークにいるんだぞー。よく聞け!」と強調したいという気取りが「は」という一語の選択に表れていると言えますね。
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「ハ」の用法
男は度胸、女は愛嬌 春はあけぼの 東京は浅草にやってまいりました〈2〉
mixi日記2011年10月28日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1790105389&owner_id=5019671
〈1〉で下記のような疑問が出てきた。
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で、一応結論らしきものが見えたけど、新たな疑問が生まれた。
1)書き言葉では「~のどこかと言えばの〈ハ〉」をどういうふうに書くか
2)知名度の低い場所で、「~のどこかと言えばの〈ハ〉」を使えるか
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まず1)に関して。
これは『朝日新聞の用語の手びき』がヒントになるかも。手元にあるのは古い版なので、最近のことはわからない。
中点(中黒)の使い方の一つに、「全国的に有名な地名で、区名を省くときに使う」というのがある。「東京・銀座」のような書き方をする。共同通信社の『記者ハンドブック』にも似たような記述があり、「東京・神田駅前」「東京・銀座」などの例があげられている。
おそらく、新聞では「東京ハ神田」の類いはめったに使わない。さらに言えば、通常の書き言葉ではほとんど使わないだろう。かと言って「東京ノ神田」とも書かないだろうな。「神田」か「神田(東京)」くらいか。
そのかわりのように使われるのが「・」。この書き方の便利な点は、実際の地名がないときでも通称で使えること。適切な例が浮かばないorz。
「浅草・仲見世」「渋谷・センター街」なんてヘンだよな。あっ、そうか。「センター街」は「町殺し」(超死語)に遭ったんだよな。
2)について。
「東京ハ銀座」と「東京・銀座」の共通点は、「ハ」や「・」の前後に来るのがソコソコ有名な地名であること。「ソコソコ」がどの程度か、という線引きはむずかしい。『朝日新聞の用語の手びき』は「全国的に有名な地名」なんて書いているが、何を基準にするのだろう。
〈1〉に対して、〈「主題のハ」「対比のハ」の2種類だけで逃げてもやっていける〉という趣旨のコメントをいただいた。
それが実戦的(誤用?)だと思う。
当方があげた3つはかなり特殊な例で、どれも「主題のハ」の一種と考えることができる。こういうのはできるだけシンプルにするべき。
当方のコメントを回収しておく。
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>「主題のハ」「対比のハ」の2種類だけで逃げてもやっていける。
八割方OKでしょうね。
>「まだ書いてはいない」というのは「でも考えてはいる」という対比が含意されている、というわけ。
フムフム。そう考えることもできますか。
おそらく、
a 大事よねの〈ハ〉
b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉
も「主題のハ」の一種でしょう。
c ~のどこかと言えばの〈ハ〉/素直に「ノ」って言えよの〈ハ〉
は古い(もしくは「特殊な」)形で、「ノ」が自然ってことにしてもいいと思います。
ただ、この「ハ」を疑問に思う人は多いようです。
辞書にものっているので、〈時や場所など、場面をあらわす語について、後のさらに細かな場面設定を導く 〉としてもいいかもしれません。
あるいは、「○○と言ってもいろいろあるけど、そのなかの△△」と考えると、「b」の仲間とも言えるかもしれません。
「新たな疑問」も含めて、近いうちに加筆します(予定)。
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バックアップのほうに、知り合いがコメントをくれた。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2177.html
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おはらはー桜島
花は霧島煙草は国分
坊主は読経で落語は円鏡
酒は大関美味い酒
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まったくムダな知識だけは豊富なヤツだ。(←オイ!)
「花は霧島煙草は国分」は「b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉」だろう。
「坊主は読経」は「a 大事よねの〈ハ〉 」だろう。
「落語は円鏡」は「b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉」だけど、「円鏡は落語」だと「a 大事よねの〈ハ〉」いなる気がする。これはおもしろい。
「酒は大関」は「b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉」だろうな。
ってことは、「坊主は読経」だけが仲間はずれになる。
ふむ。これも問題にできたな。
「b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉」の例はけっこうありそうだな。
「3時のおやつは文明堂」もこれだろう。
「ナボナはお菓子のホームラン王です」だとフツーの「ハ」だと思うが、「お菓子のホームラン王はナボナ」だと「b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉」ととれなくはない。「お菓子はナボナ」だと、ほぼ「b イチバンよねの〈ハ〉/と言ったらの〈ハ〉」だろう。
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