参考にします 参考にいたします 参考にさせていただきます なるほど
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【7】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1789673749&owner_id=5019671
mixi日記2011年11月17日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1796277198&owner_id=5019671
「参考にいたします」の使い方を考えてみた。
「参考にします」だとちょっと敬度が足りない気がするし、「参考にさせていただきます」は何かと評判がよろしくないので、以降は間をとって「参考にいたします」で話を進める。
「~させていただく」に関しては下記参照。
221)突然ですが問題です【日本語編10】──「~させていただく」【解答編】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1286.html
目上の人に対して「参考にいたします」と言ってはダメらしい。〈参考(考えの「足し」にする)なんて何様〉って理由らしい。「勉強になります」とか言うべきものらしい。
25)【頂きもののメモ「他人に使えない表現」】(2009年02月06日)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-296.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1073488653&owner_id=5019671
たしかにそうのとおりだと思うけど疑問も感じるので、ちょっと細かく見てみる。
【1】答えを教えてもらった場合
学生「この問題は、a、b、cのどれが正解でしょうか」
先生「aだね。○○だから」
この場合、「参考にいたします」は不適。「勉強になります」のほうがいいだろう。「ありがとうございます」もアリ。
【2】アドバイスをもらった場合(重め)
学生「a、b、cのうち、私に合う進路はどれでしょうか」
先生「aだね。○○だから」
この場合、「勉強になります」はヘンだろう。「参考にいたします」にも異和感がある。無難なのは「ありがとうございます」かな。
【3】アドバイスをもらった場合(軽め)
学生「a、b、cの3色のうち、私にはどれが似合うでしょうか」
先生「aだね。○○だから」
こうなると、「勉強になります」(服飾科とかなら話は別だけど)はありえないだろう。「参考にいたします」にも異和感がある。無難なのは「ありがとうございます」かな。
【1】のように明確な答え(解答)をもらったときに「参考にいたします」は相当無礼。まさに〈参考(考えの「足し」にする)なんて何様〉ってことになる。
【2】や【3】のように、アドバイスや解答の「例」をもらったときなら「参考にいたします」でもおかしくないかもしれない。でも相手が先生なら、避けたほうが無難だろう。
ではネット上のやり取りの場合はどうか。
ネットでは、ごくごく限られた例外を別にする(三重言?)と、原則は「同格」だろう。だったらタメ口を使ってもいいはずだが、基本は敬体(デス・マス体)だろう。マトモな大人はね。たまに常体(デアル体)を使う人もいるが、相手を選ばないと感じが悪くなる。個人的には、「目上に使えない言葉」は同格にも使うべきではないし、目下にも極力使うべきではないと思っている。
ということは、論理的に考えると、ネット上で何かアドバイスをもらったときに「参考にいたします」とは言わないほうがいいってことになる。
でもさぁ。
ここがコミュニケーションのむずかしいところで、「同格」から〈アドバイスや解答の「例」〉をもらったときなら、「参考にいたします」でいい気がする。そういう相手に対してなら「参考にします」「参考になります」くらいのほうが自然かも。あんまり丁寧な書き方はかえって慇懃無礼。
当然ながら、交流がほとんどない間柄の場合はNG。ある程度気心が知れていて、ときにはタメ口をまじえることもあるくらいの間柄限定だろう。
「勉強になります」は微妙。「ありがとうございます」は無難だけど、ちょっとピント外れになりそうな場合も……。
この「参考にいたします」とほぼ同様の観があるのが、「なるほど」。
フツーの辞書を見ても何も書いてないが、先生の教えに対して「なるほど」は相当無礼。これは「マナー」の領域かもしれない。
相槌を打つなら、「そうですか」「そうですね」あたりが汎用性が広そう。ただ、乱発すると「ウソ?」「ホント?」のようなニュアンスになることもあるので、要注意。
※いかんなぁ。「汎用性」は「ある」か「高い」だな。
ただ、「参考にいたします」が使える相手になら、「なるほど」を使ってもいいと思う。だってこんなに便利な相槌はないんだもん。(←オイ!)
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【7】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1789673749&owner_id=5019671
mixi日記2011年11月17日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1796277198&owner_id=5019671
「参考にいたします」の使い方を考えてみた。
「参考にします」だとちょっと敬度が足りない気がするし、「参考にさせていただきます」は何かと評判がよろしくないので、以降は間をとって「参考にいたします」で話を進める。
「~させていただく」に関しては下記参照。
221)突然ですが問題です【日本語編10】──「~させていただく」【解答編】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1286.html
目上の人に対して「参考にいたします」と言ってはダメらしい。〈参考(考えの「足し」にする)なんて何様〉って理由らしい。「勉強になります」とか言うべきものらしい。
25)【頂きもののメモ「他人に使えない表現」】(2009年02月06日)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-296.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1073488653&owner_id=5019671
たしかにそうのとおりだと思うけど疑問も感じるので、ちょっと細かく見てみる。
【1】答えを教えてもらった場合
学生「この問題は、a、b、cのどれが正解でしょうか」
先生「aだね。○○だから」
この場合、「参考にいたします」は不適。「勉強になります」のほうがいいだろう。「ありがとうございます」もアリ。
【2】アドバイスをもらった場合(重め)
学生「a、b、cのうち、私に合う進路はどれでしょうか」
先生「aだね。○○だから」
この場合、「勉強になります」はヘンだろう。「参考にいたします」にも異和感がある。無難なのは「ありがとうございます」かな。
【3】アドバイスをもらった場合(軽め)
学生「a、b、cの3色のうち、私にはどれが似合うでしょうか」
先生「aだね。○○だから」
こうなると、「勉強になります」(服飾科とかなら話は別だけど)はありえないだろう。「参考にいたします」にも異和感がある。無難なのは「ありがとうございます」かな。
【1】のように明確な答え(解答)をもらったときに「参考にいたします」は相当無礼。まさに〈参考(考えの「足し」にする)なんて何様〉ってことになる。
【2】や【3】のように、アドバイスや解答の「例」をもらったときなら「参考にいたします」でもおかしくないかもしれない。でも相手が先生なら、避けたほうが無難だろう。
ではネット上のやり取りの場合はどうか。
ネットでは、ごくごく限られた例外を別にする(三重言?)と、原則は「同格」だろう。だったらタメ口を使ってもいいはずだが、基本は敬体(デス・マス体)だろう。マトモな大人はね。たまに常体(デアル体)を使う人もいるが、相手を選ばないと感じが悪くなる。個人的には、「目上に使えない言葉」は同格にも使うべきではないし、目下にも極力使うべきではないと思っている。
ということは、論理的に考えると、ネット上で何かアドバイスをもらったときに「参考にいたします」とは言わないほうがいいってことになる。
でもさぁ。
ここがコミュニケーションのむずかしいところで、「同格」から〈アドバイスや解答の「例」〉をもらったときなら、「参考にいたします」でいい気がする。そういう相手に対してなら「参考にします」「参考になります」くらいのほうが自然かも。あんまり丁寧な書き方はかえって慇懃無礼。
当然ながら、交流がほとんどない間柄の場合はNG。ある程度気心が知れていて、ときにはタメ口をまじえることもあるくらいの間柄限定だろう。
「勉強になります」は微妙。「ありがとうございます」は無難だけど、ちょっとピント外れになりそうな場合も……。
この「参考にいたします」とほぼ同様の観があるのが、「なるほど」。
フツーの辞書を見ても何も書いてないが、先生の教えに対して「なるほど」は相当無礼。これは「マナー」の領域かもしれない。
相槌を打つなら、「そうですか」「そうですね」あたりが汎用性が広そう。ただ、乱発すると「ウソ?」「ホント?」のようなニュアンスになることもあるので、要注意。
※いかんなぁ。「汎用性」は「ある」か「高い」だな。
ただ、「参考にいたします」が使える相手になら、「なるほど」を使ってもいいと思う。だってこんなに便利な相槌はないんだもん。(←オイ!)
スポンサーサイト