将棋16/王将リーグプレイオフ&竜王戦第6局
下記の仲間。
【将棋(と囲碁)の話 お品書き】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1986.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1385699944&owner_id=5019671
mixi日記2011年12月02日から
発作的に将棋のことを書く。これもひとえに、原稿が進まないのが悪い(泣)。
今日は第61期の王将リーグ(挑戦者決定リーグ戦)のプレイオフと、竜王戦の第6局があった。
王将リーグのほうは佐藤康光九段の勝利。中盤くらいまで豊島将之六段がリードしていたと思うが、いつ逆転したのかよくわからない難解な将棋だった。
できれば豊島将之六段に挑戦してもらいたかった。初挑戦の敗退にもめげずに捲土重来で戴冠、ってパターンは若い頃の忍者屋敷こと屋敷伸之九段を彷彿とさせる。
とは言え佐藤康光九段だって、いつまでも無冠では肩書きが寂しかろうて。挑戦手合いは、七三で佐藤有利って気がする。激闘を期待する。
ちょっとイヤなのは、豊島将之六段の将来性に暗雲が漂ったような気がすること。渡辺竜王は別格とすると、このところ若手がパッとしなかった。広瀬七段がやっと出てきて、それに次ぐのが豊島将之六段のイメージなのに……。
もっとも、最初のタイトル挑戦に失敗したときから、ちょっとイヤなものを感じたけど。
竜王戦のほうは、渡辺明竜王の強さばかりが目立った。挑戦者の丸山九段が弱いわけではないが、圧勝だった。とくに第1局、第2局あたりの終盤の切れ味は、検討陣が束になっても勝てない気がした。思考の次元が違う。持ち時間の長い将棋で対抗できるのは、羽生二冠以外に誰かいるのだろうか。
話を王将リーグに戻す。特筆すべきは、森内俊之現役名人の全敗だろう。こんな前例があるのだろうか(前期も1勝5敗だったけど)。
レーティングの数字を見ればほぼ順当って気もする。
このところのレーティングの順位は、こんな感じ。
http://homepage3.nifty.com/kishi/ranking2.html
現時点の力関係を如実に表わしている気がする。順位戦よりも王将リーグのほうが、レーティングの順位に近いだろう。細かい比較はパス。

羽生善治二冠もあやうく陥落の憂き目を見るところだったが、かろうじて残留。
ちょっと気になって前に調べたことを再確認し、トピに書いたら間違いを指摘されたorz。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=39883
羽生二冠は、挑戦者決定リーグや順位戦の類いで陥落・降級をしたことがほとんどない。
調べた限りでは、初期の竜王戦で1度降級したのと、初参加した王将戦リーグから陥落しただけ。
【竜王戦の記録】
●第1期(1988年)
5連勝で4組優勝。
決勝トーナメント2戦目(3回戦)で敗退。
●第2期
4連勝で3組優勝。決勝トーナメント&挑戦者決定三番勝負5連勝で挑戦。
4-3で戴冠。
●第3期
1-4で失冠。
●第4期(1991年)
1組ランキング戦●。
1組出場者決定戦●。
1組残留決定戦●。
●第5期
4連勝で2組優勝。決勝トーナメント&挑戦者決定三番勝負4勝1敗で挑戦。
4-3で復冠。
【王将戦・王位戦リーグの記録】
初参加した王将戦リーグ(第41期/1991年)で3勝3敗ながら陥落。翌年復帰してからは陥落はなし。3勝3敗のときはあっても陥落はない。
初挑戦は七冠をかけた(たしか)第44期(3-4で敗退)。翌年、4-0で王将初戴冠とともに七冠に。
王位戦リーグは第34期(1993)で初参加以来陥落はなし。この年、初参加初挑戦で戴冠。
間違ってなければ、約20年陥落・降級なしってことになる。これはとてつもない記録だろう。トップクラス中のトップクラスなんだから当然とも言えるが、現在のほかのタイトルホルダーの戦績を見ても、偉業でであることがうかがえる。
大山、中原クラスでどんな感じだったか、機会があったら調べてみたい。
最晩年の大山康晴永世名人は順位戦に専念した観があって、その指しっぷりはある意味神々しかった。
この手のことを書きはじめるとキリがないので、また今度。
【将棋(と囲碁)の話 お品書き】
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mixi日記2011年12月02日から
発作的に将棋のことを書く。これもひとえに、原稿が進まないのが悪い(泣)。
今日は第61期の王将リーグ(挑戦者決定リーグ戦)のプレイオフと、竜王戦の第6局があった。
王将リーグのほうは佐藤康光九段の勝利。中盤くらいまで豊島将之六段がリードしていたと思うが、いつ逆転したのかよくわからない難解な将棋だった。
できれば豊島将之六段に挑戦してもらいたかった。初挑戦の敗退にもめげずに捲土重来で戴冠、ってパターンは若い頃の忍者屋敷こと屋敷伸之九段を彷彿とさせる。
とは言え佐藤康光九段だって、いつまでも無冠では肩書きが寂しかろうて。挑戦手合いは、七三で佐藤有利って気がする。激闘を期待する。
ちょっとイヤなのは、豊島将之六段の将来性に暗雲が漂ったような気がすること。渡辺竜王は別格とすると、このところ若手がパッとしなかった。広瀬七段がやっと出てきて、それに次ぐのが豊島将之六段のイメージなのに……。
もっとも、最初のタイトル挑戦に失敗したときから、ちょっとイヤなものを感じたけど。
竜王戦のほうは、渡辺明竜王の強さばかりが目立った。挑戦者の丸山九段が弱いわけではないが、圧勝だった。とくに第1局、第2局あたりの終盤の切れ味は、検討陣が束になっても勝てない気がした。思考の次元が違う。持ち時間の長い将棋で対抗できるのは、羽生二冠以外に誰かいるのだろうか。
話を王将リーグに戻す。特筆すべきは、森内俊之現役名人の全敗だろう。こんな前例があるのだろうか(前期も1勝5敗だったけど)。
レーティングの数字を見ればほぼ順当って気もする。
このところのレーティングの順位は、こんな感じ。
http://homepage3.nifty.com/kishi/ranking2.html
現時点の力関係を如実に表わしている気がする。順位戦よりも王将リーグのほうが、レーティングの順位に近いだろう。細かい比較はパス。

羽生善治二冠もあやうく陥落の憂き目を見るところだったが、かろうじて残留。
ちょっと気になって前に調べたことを再確認し、トピに書いたら間違いを指摘されたorz。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=39883
羽生二冠は、挑戦者決定リーグや順位戦の類いで陥落・降級をしたことがほとんどない。
調べた限りでは、初期の竜王戦で1度降級したのと、初参加した王将戦リーグから陥落しただけ。
【竜王戦の記録】
●第1期(1988年)
5連勝で4組優勝。
決勝トーナメント2戦目(3回戦)で敗退。
●第2期
4連勝で3組優勝。決勝トーナメント&挑戦者決定三番勝負5連勝で挑戦。
4-3で戴冠。
●第3期
1-4で失冠。
●第4期(1991年)
1組ランキング戦●。
1組出場者決定戦●。
1組残留決定戦●。
●第5期
4連勝で2組優勝。決勝トーナメント&挑戦者決定三番勝負4勝1敗で挑戦。
4-3で復冠。
【王将戦・王位戦リーグの記録】
初参加した王将戦リーグ(第41期/1991年)で3勝3敗ながら陥落。翌年復帰してからは陥落はなし。3勝3敗のときはあっても陥落はない。
初挑戦は七冠をかけた(たしか)第44期(3-4で敗退)。翌年、4-0で王将初戴冠とともに七冠に。
王位戦リーグは第34期(1993)で初参加以来陥落はなし。この年、初参加初挑戦で戴冠。
間違ってなければ、約20年陥落・降級なしってことになる。これはとてつもない記録だろう。トップクラス中のトップクラスなんだから当然とも言えるが、現在のほかのタイトルホルダーの戦績を見ても、偉業でであることがうかがえる。
大山、中原クラスでどんな感じだったか、機会があったら調べてみたい。
最晩年の大山康晴永世名人は順位戦に専念した観があって、その指しっぷりはある意味神々しかった。
この手のことを書きはじめるとキリがないので、また今度。
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