「今川焼き」も一種の方言じゃないかな
下記の仲間です。
【出版とネットをめぐるあれこれ】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-468.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1234202257&owner_id=5019671
mixi日記2012年01月29日から
マイミクの日記で教えてもらった。
そのかたはこの記事にいろいろ問題を感じているようだった。
ほぼ全面的に共感を覚えたが、とくにうなずいたのは下記の2点。
1 そもそも「今川焼き」がポピュラーな名前だと誰が決めた
2 なぜ「今川焼き」がアンケートの候補にないのか
エート。まず最初にお断わり。こういう名称を「焼き」にするのか「焼」にするのかは悩ましい。慣習で、一般名称や技法は「焼き」だけど、「焼」「織」「彫」などの伝統工芸品は送りがなをつけない。「今川焼き」がどちらなのか不明だが、なんとなく気分で「焼き」にする。(←オイ!)
●「今川焼き」がポピュラーな名前だと誰が決めた
ネットで調べられる資料だと、そういうものらしい。
■Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8A%E5%B7%9D%E7%84%BC%E3%81%8D
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今川焼き(いまがわやき)は、小麦粉を主体として型で焼いた和菓子のひとつ。小麦粉・卵・砂糖を水で溶いて作った生地を円形のくぼみのある鉄または銅製の焼き型に流し込んで餡(小豆あんが多い)をのせ、その上にさらに生地を流し入れるか、別の型で焼いておいた同型の生地をのせて、高さの低い円筒形に焼いたもの[1]。各地で呼び名が異なる(#名称を参照の事)。
(略)
「今川焼き」の名称は、江戸時代中期の安永年間に、江戸・神田「今川橋(今川善右衛門が架橋)」近くの店からこの種の焼き菓子が売り出されたことによる[2][1][3]。この商品が評判になったため、今川焼きという商品名が一般名詞化して広がった(戦国大名の今川氏を語源とする説は否定される事が多い)。
しかし、全国に広がったがこの今川焼きの名称は全国的なものとはならず地方や店によって違う名称が付けられた[4]。地域によって特定の名称以外は使用されていなかったり、人によって違う場合もある。形状や焼き方を名称とする事もある[1]。形状や製法に基づく名としては、大判焼き(小判焼き)・二重焼き・回転焼き(回転饅頭/大阪市・堺市)・きんつば・おやき(北海道・青森市・弘前市など/長野県のおやきとは異なる)などの別名称がある。
また、店名やそれに近しい名称を用いた名称も全国各地に点在しており、主なところでは甘太郎焼・義士焼き・太鼓焼き(太鼓まん)・太閤焼き・夫婦まんじゅう(フーマン)・太鼓饅頭(高知市)・蜂楽饅頭・あじまん(山形市)・御座候(姫路市ほか)・びっくり饅頭(広島県呉市)・志゙まんやき(じまんやき)・人工衛星饅頭・花見焼き(埼玉県蕨市)・画廊まんじゅう(静岡市清水区)・七越焼き(富山市など、なお後述するぱんじゅう・ぱんじゅう・ぱんぢゅう(七越焼き)とは別である)などがある。
さらに、JRAの競馬場内で販売する「G1焼き」など、発売場所のイベントや祭りに関する名称を付けている場合もある。
台湾では、車輪餅・紅豆餅・太鼓饅頭などの名で販売されている。
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信頼する『語源由来辞典』も、Wikipediaとほぼ同様。
http://gogen-allguide.com/i/imagawayaki.html
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E4%BB%8A%E5%B7%9D%E7%84%BC%E3%81%8D&stype=0&dtype=0&dname=0na
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いまがわ‐やき〔いまがは‐〕【今川焼(き)】
小麦粉を水でとき、太鼓形の焼き型に流し込み、小豆餡(あずきあん)を入れて焼いた菓子。江戸神田今川橋辺りで売り出されたという。太鼓焼き。巴(ともえ)焼き。《季 冬》
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■Web辞書『大辞林』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E4%BB%8A%E5%B7%9D%E7%84%BC%E3%81%8D&stype=0&dtype=0&dname=0ss
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いまがわやき[いまがは―] 0 【今川焼(き)】
水で溶いた小麦粉を銅板の焼き型に流し込み、餡(あん)を入れて焼いた菓子。江戸時代に江戸神田今川橋付近の店で売り出したという。大判焼き。太鼓焼き。どんどん焼き。
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『大辞泉』でほかの項目をひくと、「大判焼き」は〈「今川焼き」に同じ〉とある。「おやき」は別のもので、〈小麦粉をこねて平たくし、両面を焼いたもの。調味したナスや野沢菜、小豆餡などをくるむものもある〉とある(これが正確だとは思う)。
こう並べると、「今川焼き」が一般名称として通用していると考えざるをえない。
ただね。これは地域差も相当あるよ。当方は高校まで北海道で過ごしたが、「今川焼き」なんて聞いたこともなかった。北海道のおやつと言えば、サツマイモの根っこが主で、干し芋なんて年に数回……違うわ!
今回のテーマである食物のことは「おやき」(東北や長野では……という話は知らない)か「大判焼き」と呼んでいた(と思う)。
まあ、例によって東京の方言が標準語(「共通語」でもいいけど)になっているんです、と言われると黙るしかない。
●なぜ「今川焼き」がアンケートの候補にないのか
ことほどさように「今川焼き」が通称だとすると、その別名は……というアンケートは妥当なのかもしれない。でもさぁ。これだけ?のアンケートをとるなら、ついでに「今川焼き」がどの程度ポピュラーなのかも調べればいいのに。
設問を2段階にすればよかったのよ。
【問1】で「今川焼き」を候補に入れて呼称を訊く。
【問2】を今回と同様のアンケートにする。
そうすれば、もっとおもしろい結果が出たかも。
そもそも【問1】の段階で相当割れると思うよ。地域差が大きいんだから、「今川焼き」が半数いかない気がする。
ちなみに神楽坂界隈ではペコちゃん焼きのほうが人気があります。
【ネタ元】gooランキング
http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20120129/Goorank_24652.html
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今川焼の呼び方ランキング
2012年1月29日 11時00分
小麦粉を焼いた生地の中に、ぎっしりと餡がつまった日本人にとって馴染み深い“今川焼き”。「今川」は江戸の今川橋近辺の店で売り出されたことから命名されたのだとか。今回は全国で様々な呼び方をされている“今川焼き”をみんなが何と呼んでいるのかを聞いてみました。
1万票を超えて堂々の1位に選ばれたのは《大判焼き》でした。その名前の由来は四国の松山にあるそう。昭和31年から昭和33年にかけて週刊朝日に連載された獅子又六の小説『大番』が話題となり、映画版で登場する菓子「大番」が愛媛県宇和島市の名菓となりました。そこからヒントを得た菓子機メーカーが自社の焼き機の名称を「大番焼き機」にしようとしましたが、小説名と同じ名前はつけない方が良いと判断し「大判焼き機」にしたのがルーツなのだとか。あんこがぎっしり入った大型サイズの《大判焼き》が人気を呼び、四国から全国へと広がっていきました。
2位には大阪を中心に関西から九州地方で呼ばれる《回転焼き》が、3位には主に東北地方で呼ばれる《おやき》がランク・インしました。《太鼓饅頭》《じまん焼き》《甘太郎焼き》など地方によって様々な呼び方がある今川焼き。旅先でその地方での呼び方をチェックしてみるのも楽しいかもしれませんね。
調査方法:NTTドコモ「みんなの声」にて投票を実施
投票数:17834票
投票期間:2011/11/18~12/1
※この結果は科学的な統計にもとづくものではありません
■今川焼の呼び方ランキング
. 大判焼き
. 回転焼き
. おやき
. 太鼓饅頭
. じまん焼き
→ 6位以降を見る
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■ベストテン
1)大判焼き 10276票
2)回転焼き 3591票
3)おやき 1406票
4)太鼓饅頭 298票
5)じまん焼き 262票
6)甘太郎焼き 251票
7)二重焼き 237票
8)たいこ焼き 218票
9)七越焼き 78票
10)黄金焼き 70票
今川焼の呼び方ランキング
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【出版とネットをめぐるあれこれ】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-468.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1234202257&owner_id=5019671
mixi日記2012年01月29日から
マイミクの日記で教えてもらった。
そのかたはこの記事にいろいろ問題を感じているようだった。
ほぼ全面的に共感を覚えたが、とくにうなずいたのは下記の2点。
1 そもそも「今川焼き」がポピュラーな名前だと誰が決めた
2 なぜ「今川焼き」がアンケートの候補にないのか
エート。まず最初にお断わり。こういう名称を「焼き」にするのか「焼」にするのかは悩ましい。慣習で、一般名称や技法は「焼き」だけど、「焼」「織」「彫」などの伝統工芸品は送りがなをつけない。「今川焼き」がどちらなのか不明だが、なんとなく気分で「焼き」にする。(←オイ!)
●「今川焼き」がポピュラーな名前だと誰が決めた
ネットで調べられる資料だと、そういうものらしい。
■Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8A%E5%B7%9D%E7%84%BC%E3%81%8D
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今川焼き(いまがわやき)は、小麦粉を主体として型で焼いた和菓子のひとつ。小麦粉・卵・砂糖を水で溶いて作った生地を円形のくぼみのある鉄または銅製の焼き型に流し込んで餡(小豆あんが多い)をのせ、その上にさらに生地を流し入れるか、別の型で焼いておいた同型の生地をのせて、高さの低い円筒形に焼いたもの[1]。各地で呼び名が異なる(#名称を参照の事)。
(略)
「今川焼き」の名称は、江戸時代中期の安永年間に、江戸・神田「今川橋(今川善右衛門が架橋)」近くの店からこの種の焼き菓子が売り出されたことによる[2][1][3]。この商品が評判になったため、今川焼きという商品名が一般名詞化して広がった(戦国大名の今川氏を語源とする説は否定される事が多い)。
しかし、全国に広がったがこの今川焼きの名称は全国的なものとはならず地方や店によって違う名称が付けられた[4]。地域によって特定の名称以外は使用されていなかったり、人によって違う場合もある。形状や焼き方を名称とする事もある[1]。形状や製法に基づく名としては、大判焼き(小判焼き)・二重焼き・回転焼き(回転饅頭/大阪市・堺市)・きんつば・おやき(北海道・青森市・弘前市など/長野県のおやきとは異なる)などの別名称がある。
また、店名やそれに近しい名称を用いた名称も全国各地に点在しており、主なところでは甘太郎焼・義士焼き・太鼓焼き(太鼓まん)・太閤焼き・夫婦まんじゅう(フーマン)・太鼓饅頭(高知市)・蜂楽饅頭・あじまん(山形市)・御座候(姫路市ほか)・びっくり饅頭(広島県呉市)・志゙まんやき(じまんやき)・人工衛星饅頭・花見焼き(埼玉県蕨市)・画廊まんじゅう(静岡市清水区)・七越焼き(富山市など、なお後述するぱんじゅう・ぱんじゅう・ぱんぢゅう(七越焼き)とは別である)などがある。
さらに、JRAの競馬場内で販売する「G1焼き」など、発売場所のイベントや祭りに関する名称を付けている場合もある。
台湾では、車輪餅・紅豆餅・太鼓饅頭などの名で販売されている。
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信頼する『語源由来辞典』も、Wikipediaとほぼ同様。
http://gogen-allguide.com/i/imagawayaki.html
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E4%BB%8A%E5%B7%9D%E7%84%BC%E3%81%8D&stype=0&dtype=0&dname=0na
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いまがわ‐やき〔いまがは‐〕【今川焼(き)】
小麦粉を水でとき、太鼓形の焼き型に流し込み、小豆餡(あずきあん)を入れて焼いた菓子。江戸神田今川橋辺りで売り出されたという。太鼓焼き。巴(ともえ)焼き。《季 冬》
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■Web辞書『大辞林』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E4%BB%8A%E5%B7%9D%E7%84%BC%E3%81%8D&stype=0&dtype=0&dname=0ss
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いまがわやき[いまがは―] 0 【今川焼(き)】
水で溶いた小麦粉を銅板の焼き型に流し込み、餡(あん)を入れて焼いた菓子。江戸時代に江戸神田今川橋付近の店で売り出したという。大判焼き。太鼓焼き。どんどん焼き。
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『大辞泉』でほかの項目をひくと、「大判焼き」は〈「今川焼き」に同じ〉とある。「おやき」は別のもので、〈小麦粉をこねて平たくし、両面を焼いたもの。調味したナスや野沢菜、小豆餡などをくるむものもある〉とある(これが正確だとは思う)。
こう並べると、「今川焼き」が一般名称として通用していると考えざるをえない。
ただね。これは地域差も相当あるよ。当方は高校まで北海道で過ごしたが、「今川焼き」なんて聞いたこともなかった。北海道のおやつと言えば、サツマイモの根っこが主で、干し芋なんて年に数回……違うわ!
今回のテーマである食物のことは「おやき」(東北や長野では……という話は知らない)か「大判焼き」と呼んでいた(と思う)。
まあ、例によって東京の方言が標準語(「共通語」でもいいけど)になっているんです、と言われると黙るしかない。
●なぜ「今川焼き」がアンケートの候補にないのか
ことほどさように「今川焼き」が通称だとすると、その別名は……というアンケートは妥当なのかもしれない。でもさぁ。これだけ?のアンケートをとるなら、ついでに「今川焼き」がどの程度ポピュラーなのかも調べればいいのに。
設問を2段階にすればよかったのよ。
【問1】で「今川焼き」を候補に入れて呼称を訊く。
【問2】を今回と同様のアンケートにする。
そうすれば、もっとおもしろい結果が出たかも。
そもそも【問1】の段階で相当割れると思うよ。地域差が大きいんだから、「今川焼き」が半数いかない気がする。
ちなみに神楽坂界隈ではペコちゃん焼きのほうが人気があります。
【ネタ元】gooランキング
http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20120129/Goorank_24652.html
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今川焼の呼び方ランキング
2012年1月29日 11時00分
小麦粉を焼いた生地の中に、ぎっしりと餡がつまった日本人にとって馴染み深い“今川焼き”。「今川」は江戸の今川橋近辺の店で売り出されたことから命名されたのだとか。今回は全国で様々な呼び方をされている“今川焼き”をみんなが何と呼んでいるのかを聞いてみました。
1万票を超えて堂々の1位に選ばれたのは《大判焼き》でした。その名前の由来は四国の松山にあるそう。昭和31年から昭和33年にかけて週刊朝日に連載された獅子又六の小説『大番』が話題となり、映画版で登場する菓子「大番」が愛媛県宇和島市の名菓となりました。そこからヒントを得た菓子機メーカーが自社の焼き機の名称を「大番焼き機」にしようとしましたが、小説名と同じ名前はつけない方が良いと判断し「大判焼き機」にしたのがルーツなのだとか。あんこがぎっしり入った大型サイズの《大判焼き》が人気を呼び、四国から全国へと広がっていきました。
2位には大阪を中心に関西から九州地方で呼ばれる《回転焼き》が、3位には主に東北地方で呼ばれる《おやき》がランク・インしました。《太鼓饅頭》《じまん焼き》《甘太郎焼き》など地方によって様々な呼び方がある今川焼き。旅先でその地方での呼び方をチェックしてみるのも楽しいかもしれませんね。
調査方法:NTTドコモ「みんなの声」にて投票を実施
投票数:17834票
投票期間:2011/11/18~12/1
※この結果は科学的な統計にもとづくものではありません
■今川焼の呼び方ランキング
. 大判焼き
. 回転焼き
. おやき
. 太鼓饅頭
. じまん焼き
→ 6位以降を見る
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■ベストテン
1)大判焼き 10276票
2)回転焼き 3591票
3)おやき 1406票
4)太鼓饅頭 298票
5)じまん焼き 262票
6)甘太郎焼き 251票
7)二重焼き 237票
8)たいこ焼き 218票
9)七越焼き 78票
10)黄金焼き 70票
今川焼の呼び方ランキング
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1894557&media_id=45
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