清濁の話──これくらい/これぐらい ころ/ごろ まぬかれる/まぬがれる ぎこちない/ぎごちない きかえる/きがえる

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【8】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1821744441&owner_id=5019671

mixi日記2012年02月15日から

 清濁の話はいままでにいろいろ書いてきた。
 メインの関連トピは下記だろう。
【清濁あわせのむ?】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=44544426&comm_id=6251

 トピのコメント[7]で教えてもらった話。
  着替え=きがえ
  着替える=きかえる
 たしかに辞書はそうなっている。理由はわかりません。
 ただ、さすがに「着替える=きがえる」を×にする勇気はない。「着替え=きかえ」はちょっとヘンな気がするけど×ではないだろう。

 これの前段とも言えるトピが下記。
【「くらい」と「ぐらい」】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=28491946&comm_id=398881

 重要なことがいくつか出ている。
●くらい/ぐらい
 おぼ同じ。使い分けはない。一部の辞書は、「こそあど」の連体詞には「くらい」がつくとしているが、「このぐらい」とか書いても間違いではない。
423)【「くらい」と「ぐらい」Yahoo!知恵袋】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1678641207&owner_id=5019671

●ころ/ごろ
 これに関してはコメント[23]がすばらしい。あんまりすばらしいので、そのまま転載しておく。
================================引用開始
「ころ」と「ごろ」は、明確な区別があります。

【ごろ】
(1) 時間+「頃」
  10時ごろ、3月ごろ、1900年ごろ
(2) 動詞ます形+「頃」
  このメロンはよく熟れて、ちょうど今が[食べごろ]です。
  公園の桜の[見ごろ]は、4月上旬でしょう。
(3) 名詞+「頃」
  日ごろ、手ごろ、値ごろ

【ころ】
 独立した名詞として、だいたいの時間を表す。
  そのころ、子供のころ、明治維新のころ、結婚したころ、祖父が元気だったころ

「この頃」は、「ころ」「ごろ」両方の意味がありますが、意味が違います。
  このころ = この+頃 前段で話された時期を「この」で受けている。
  このごろ = 「最近」の意味の複合語。
================================引用終了

●まぬかれる/まぬがれる
→本来の形は「まぬかれる」。いまはどちらかと言うと、「まぬがれる」が優勢。

●ぎこちない/ぎごちない
→本来の形は「ぎごちない」。いまは圧倒的に「ぎこちない」が優勢。


 つい最近、別のところでトンデモない例を教えてもらった。そこに書いた当方のコメントを転載しておく。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1181241496

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「すさまじい」を「すざまじい」と発音する。

先行コメントにあるとおり、地域によっては「すざまじい」と発音するのがフツーのようです。これだけなら「方言」とも言えます。
「まぬかれる」&「まぬがれる」、「ぎごちない」&「ぎこちない」など、清濁の揺れはほかにもいろいろあるようです。

これも先行コメントにあるとおり、『三省堂国語辞典』は「すざまじい」を認めているようです。これはけっこう有名な話のようです。こうなると「方言」とは言えないかもしれません。
■Wikipediaから
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E7%9C%81%E5%A0%82%E5%9B%BD%E...
================================引用開始
『三国』独特の項目

『三省堂国語辞典』が、いち早く新しい語や用法を取り入れた例を、以下に若干挙げる。なお、これらのうちには、後に他の国語辞典も採用するようになったものも含まれる。
「あっけらかんと」 以前は「口をあけてぼんやりしているようす」という意味しかなかった。ところが、「明るくてこだわらないようす」という意味や、「あけっぱなしでかくさないようす」という意味が生まれていることが用例で分かり、第3版から収録された。
「気が置けない」 「気がね・遠慮しなくていい」という意味のほかに、「気がゆるせない」の意味で使う者が現れた。第3版以降、この意味が「〔誤って〕」と冠して収録された。
「すさまじい・すさましい・すざましい・すざまじい」 いずれも、実際にある語形である(「すさまじい」の項目に列記されている)。これらの語形をすべて収録した辞書は、いまだにないと思われる。実際に用例を確認しなければ、このような記述はできない。第3版から収録された。
(以下略)
================================引用終了

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【20150416追記】
「ころ」と「ごろ」に関して新たな疑問も感じている。
 たとえば「10時頃」。
〈時間+「頃」 〉の法則に従って「ごろ」が一般的かもしれない。
 でも「ころ」も「間違い」ではないだろう。
 下記の〈前部要素に濁音がある場合に、後部要素の連濁が起こりにくくなる傾向がある〉なのかもしれない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%A3%E6%BF%81

 そうなると、「10月ころ」も「間違い」ではなくなるのかも。
 個人的な語感では「10時ころ」はアリだけど、「10月ころ」はナシ。
 まあ、「間違い」ではないのだろう。
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