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間違えやすい慣用句〈1〉

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【8】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1821744441&owner_id=5019671

mixi日記2012年03月22日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1831934412&owner_id=5019671

 けっこういいとこついている、と思ったけど、よく見ると……。
 疑問を感じるものを順番に見ていく。

1)
X「足もとをすくわれる」
○「足をすくわれる」
 ご指摘のとおりだけど、朝日新聞では「足もと」のほうが圧倒的に使用例が多いんですけど。
「足元をすくう」か「足をすくう」か【2】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1355633311&owner_id=5019671

3)彼はムッとしたのか、憮然とした表情で立ち去った
 これも朝日新聞ではおなじみ。朝青龍の枕詞のように使われいた。とても「落胆する、驚きあきれて、ぼう然とするさま」で使っていたとは思えない。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-286.html

8)そんなに声をあらげないでよ
 本来はご指摘のとおり。でも世間はもっと進んでいるの。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-191.html
 あれ? いま確認したら「荒げる」は誤用扱いになっている。書きかえやがったな。

9)昨日とは言ってることが真逆だよね
 これももうダメでしょ。
突然ですが問題です【日本語編93】──真逆 まぎゃく まさか【解答?編】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1815123614&owner_id=5019671
【真逆 まぎゃく まさか〈2〉】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1831393020&owner_id=5019671

 記事の下のほうに「それ間違いです!会話や手紙でよく使う慣用句」なんてリンクがある。これがまた……。

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【8】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1821744441&owner_id=5019671

【ネタ元】All About
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20120322/Allabout_20120322_3.html
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うっかり使ってしまう慣用句の間違いベスト10
2012年3月22日 10時11分

■うっかり間違えやすいこんな言葉、使っていませんか?

 間違えやすい慣用句や四字熟語も多いものです。問題として取り上げられることもありますから、見直す機会が増えたものの、まだまだ日常には間違い言葉がたくさんあります。こんな間違い言葉、うっかり使っていませんか?

 私もつい言い間違えてしまいそうな言葉に「間が持たない」があります。正しくは「間が持てない」です。「間を持たせる」という言葉(空いた時間をうまく取りつくろうなどの意)もありますが、言い回しが似ているだけに厄介ですね。

 このように、間違いにも、言葉の言い回しが似ているための言い間違い、意味を取り違えての間違いなど、さまざまです。取り上げられることの多い言葉や慣用句、そして最近よく聞く誤用例などをいくつかを挙げてみます。まずはどこが間違っているか、当ててみましょう。

■問題

 Q1:あやうく、足もとをすくわれるところだった
 Q2:彼は急に椅子から、やおら立ち上がった
 Q3:彼はムッとしたのか、憮然とした表情で立ち去った
 Q4:このホラー小説って、あまりぞっとしないね
 Q5:明日は新しいタワービルのこけら落としなんだって
 Q6:たくさんのご馳走につい舌を鳴らした
 Q7:まったく昨日は、上や下への大騒ぎだった
 Q8:そんなに声をあらげないでよ
 Q9:昨日とは言ってることが真逆だよね
 Q10:あのドラマの登場人物ってみんな破天荒で楽しいよね

 いくつわかりましたか?

■Q1:あやうく、足もとをすくわれるところだった

 「足もとをすくわれる」が間違い。正しくは「足をすくわれる」です。「足をすくわれる」とは、ちょっとしたすきにつけ込まれて相手に失敗させられるという意味です。一方「足もと」という言葉の意味は、文字通りで足の近く、立っているところという意味ですが、それ以外にも、身近なところ、現在置かれている状態、歩くときの足の運び方、歩きぶりなどの意味もあります。「足もとに火が付く」などのように危険なことに関して使う場合も多いので、それと混同してしまっての誤用でしょうか。

■Q2:彼は急に椅子から、やおら立ち上がった

 これは「やおら」の意味の取り違いです。「やおら」とは、急にとか、いきなり不意にという意味ではなく、正しくは、おもむろに、静かにゆっくりであるさまを指します。

■Q3:彼はムッとしたのか、憮然とした表情で立ち去った
 
 こちらも「憮然」の意味の取り違いです。「憮然」は、ムッとするとか、腹が立つという意味ではありません。正しくは、落胆する、驚きあきれて、ぼう然とするさまを指します。

■Q4:このホラー小説って、あまりぞっとしないね

 では「ぞっとしない」とは、どういう意味でしょう? これは、あまり面白くない、感心しないという意味で、怖くない、恐ろしくないという意味ではないのです。怖いホラー小説や映画であっても、それが面白くなかったという意味ならわかりますが、「これって、怖いっていう話だからビクビクしながら見たけど、ちっともぞっとしなかった」などの言い方は間違いになるわけですね。

■Q5:明日は新しいタワービルのこけら落としなんだって

 「ビルの柿落とし」が間違い。ビル内に劇場があってそれを指すならばわからなくはありませんが、本来の意味の「こけら落とし」とは、新しく建てた、または改築した劇場で行われる興行を指します。劇場の開場を祝う最初の催しのことをいう言葉なのです。

■Q6:たくさんのご馳走につい舌を鳴らした

 「舌を鳴らす」が間違い。「舌を鳴らす」とは、軽蔑したり不満の気持ちを表すようなときに、チェッと舌打ちするようなことを指す言葉です。ご馳走を見て、ピチャピチャ舌が鳴るという場合もあるかもしれませんが、本来の言葉の使い方としては誤りです。「舌鼓を打つ」ならば正しいですね。ほかに「鳴る」の付く言葉としては、次のような使い方があります。「猫がごろごろ喉を鳴らす」「彼は得意そうな感じで鼻を鳴らした」など。

■Q7:まったく昨日は、上や下への大騒ぎだった

 「上や下への」が間違い。正しくは「上を下への大騒ぎ」です。「上を下への大騒ぎ」とは、大勢の人が入り乱れてごったがえす様子という意味です。上や下も、上を下も言葉の響きが似ているための誤りでしょうか。

■Q8:そんなに声をあらげないでよ

 「あらげる」が間違い。正しくは「声を荒らげる(あららげる)」です。Q7に同じく響きが似ているための誤用かもしれませんね。

■Q9:昨日とは言ってることが真逆だよね

 「まぎゃく」が問題です。以前、流行語大賞にノミネートされたこともある言葉です。現在は何の疑いもなく使う人が多いと思いますが、本来は「真逆」は「まぎゃく」ではなく、「真逆」と書いて「まさか」と読みます。「まさか、あそこで失敗するとは思わなかった」などの「まさか」です。今は「あの兄弟って真逆だよね」のように正反対の意味で使われていますが、本来は違うものです。真っ白などのように、「逆」を強調した(=まるっきり逆)と同じような意味で使われているのでしょうね。

■Q10:あのドラマの登場人物ってみんな破天荒で楽しいよね

 「破天荒」の意味の取り違いです。「破天荒」とは、天荒を切り開くという中国の故事からきた言葉で、未曾有、前代未聞というような意味を持つ言葉です。人で言うなら、今まで誰もできなかった前代未聞の偉業を成し遂げたような人物を表す場合に使う言葉です。豪快で大胆、常識はずれ、ハチャメチャなどの意味で、「学生のころは遊んでばっかで破天荒だったよな」などと使うのは大間違い!


 いかがでしょうか? 普段、会話や文章の中で何の迷いもなく使っていた言葉はありませんでしたか? 言葉の響きが似ているものや、意味がそれこそ真逆、正反対などというものもありますから、適切な大人の表現力を身につけるためにも、こんなうっかり言葉遣いを時折見直して、誤用に注意したいですね。

【手紙の書き方・文例ガイド:井上 明美】
================================引用終了

うっかり使ってしまう慣用句の間違いベスト10
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1959500&media_id=77



間違えやすい慣用句〈2〉

mixi日記2012年03月23日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1832124124&owner_id=5019671

 根本的な問題として、ここにあげられている慣用句ってよく使うの?
 当方が使ったことがないものが入っている。こんなジジムサい言葉を手紙で使うことは滅多にない。それ以前に、手紙なんてもう何年も書いてねえよ。

2)ケンケンガクガク
 間違いですか。
『広辞苑』が採用して20年以上たつんですけど、それでも間違いですか。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1227.html
================================引用開始
『お言葉ですが…9) 芭蕉のガールフレンド』高島俊男

10-3-6  p.47~のテーマは〈ケンケンガクガク?〉。
『広辞苑』は1991年の第4版の段階で喧々諤々を採用しているらしい。フーン。ってことは、世間的には「喧々諤々」が誤用と言い切れなくなって20年近くたつのね。 
================================引用終了

4)二の舞を踏まないように気をつけたいと思います
 これ「二の舞を演ずる(演じる)」にすれば正解ですか。「二の舞を演じないように気をつけたいと思います」ならOKですか?
 そんなことを言うヤツがいたら相当ヘンだよ。「そんなことをすると、二の舞を演じることになるぞ」のように警告するならまだアリかも。小説とかで「二の舞を演じてしまった」「二の舞を演じることになる」と書くのはアリだろう。
 日常的には、「前車の轍を踏む(前轍を踏む)」のほうがまだ使えるかもしれない。
 どうしても諺を使いたいなら、「○○の失敗を他山の石として……」ならアリかも(これも誤用されることが多い)。
 そんなホニャララな表現を使わずに、「同じ失敗をしないように……」くらいがいいんじゃないかね。「~を反面教師に」あたりならアリかな。 
 
5)こういうことにかけては彼は誰よりも目鼻が利く
 そりゃ「目端」だろう。でもね。相当ジジムサいからやめときなさい。「気がきく」でいいじゃん。「心配りができる」でもいい。ほかにいくらでもフツーの言葉があるでしょうに。明治の文豪じゃアルマイトの弁当箱(ウーム、かなりのオヤジギャグだ)
 それと、これは主観で書くけど、「目端がきく」ってあんまりいいイメージじゃない。「要領がいい」とか「抜け目がない」の仲間って気がする。
突然ですが問題です【日本語編90】──いちいち【解答?編】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1812790780&owner_id=5019671

 こんなジジムサい慣用句をふりかざしても何もいいことないって。
【伝言板7-1  比喩の使い方1】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=953437560&owner_id=5019671
================================引用開始
 これとやや似ているのが、ことわざの使い方だ。

【引用部】
 以下は、文章の入口と出口の話。文章の書き出しをことわざで始めるのはもうよしませんか。「人間、なくて七癖というが」だとか「喉元すぎれば熱さを忘れるということわざもあるが」とか。古すぎます。(山口文憲『読ませる技術』p.151)

〈古すぎ〉るのでジジムサくなる。持ち出すことわざの難度が上がるほど、ジジムサ度も高くなる。かといって、ありふれたものを持ち出すとありがたみが薄れるし、紋切り型になる可能性が高い。
 悲惨なのは、意味を間違って使ってしまうケース(これがまた非常に多い)。間違ってはいなくても、使い方のピントがズレているのもよくある。間違っていても、ピントがズレていても、オバカに見えてしまう。
 成功してもジジムサく、失敗するとオバカ。それでも使いたい人はご自由に。
================================引用終了


【ネタ元】All About
http://focus.allabout.co.jp/gm/gc/390070/?from=news.mixi.jp
================================引用開始
それ間違いです!会話や手紙でよく使う慣用句
(更新日:2012年02月03日)

意外と知らない、案外あやふやな慣用句のいろいろ


会話や手紙でもよく使う慣用句や四字熟語も、意味を知り適切に使いましょう
「監督として采配を振るう毎日と聞いております」「なんて卑怯なんだろう、あんな姑息な手段を使うなんて」など、手紙や会話の中の言葉でも、慣用句や四字熟語などの言葉を用いることもあるものです。しかし、これらの言葉もうっかりすると、間違った言葉を知らずに使っていたということもよくあります。
先の例文もまさにその通り、間違いの例です。正しくは「采配を振る」、そして「姑息な手段」とは卑怯な手ではなく、一時の間に合わせ、一時しのぎの手段という意味です。

では、次の慣用句は、どこが間違っているでしょうか? よく使う慣用句を5つ挙げますので、考えてみましょう。


Q1.昨夜は寒気がして風邪をひき、高熱にうなされてたいへんだった

「うなされる」が間違い。正しくは「浮かされる」です。言葉の響きは何となく似ていますが、「浮かされる」とは、熱が高くて意識が正常でなくなるという意味です。それに対して、「うなされる」とは、恐ろしい夢などを見て、眠ったまま苦しそうなうなり声をあげたりすることという意味です。


Q2.皆がそれぞれ違ったことを言うものだから、けんけんがくがく まるで収拾がつかなくなってしまった

ケンケンガクガクが間違い。ケンケンガクガクという言葉はありません。それを言うならば、「かんかんがくがく」か「けんけんごうごう」といったところでしょう。この2つは似ているようでも意味は違います。侃侃(かんかん)諤諤(がくがく)とは、正しいと思うことをさかんに主張することという意。喧喧囂囂(けんけんごうごう)とは、たくさんの人がやかましくしゃべる様子を指す言葉です。


Q3.あまりのことに、取り付く暇もない

「取り付く暇」が間違い。正しくは「取り付く島もない」です。「取り付く島もない」とは、頼りにするような何の手掛かりもない、どうすることもできないような状態の意味です。どうすることもできないということから、余裕がない、ゆとりがない、暇がないことを連想するための誤りでしょうか。


Q4.二の舞を踏まないように気をつけたいと思います

失敗を繰り返さないと伝えたつもりが、逆効果になることも!?
「二の舞を踏む」が間違い。元来の正しい使い方は、「二の舞を演ずる(演じる)」です。「二の舞」とは舞楽の言葉です。案摩の舞の後で、その案摩を真似て滑稽に舞う、演じることからきたものです。そこから、前の人の真似をすること、前の人と同じような失敗を繰り返すたとえとして使われる言葉です。前の人の失敗を後の人が繰り返すことという意味の言葉に、「前車の轍を踏む(前轍を踏む)」という「踏む」が付く似た言葉がありますから、それとの混同かもしれませんね。


Q5. 「こういうことにかけては彼は誰よりも目鼻が利く」

「目鼻」が間違い。正しくは「目端が利く」あるいは「目が利く」「目先が利く」です。「目が利く」とは、物のよしあしを見抜く力がある、鑑識力があるという意。「目端が利く」とは、その場の雰囲気などを見計らって機転が利くという意。「鼻が利く」という言葉はありますから、それといっしょになってしまった誤用でしょうか。

いかがでしたか? あまり考えることもなく、何気なく使ってしまう言葉ですが、見直してみると、まったく気付かずに誤った言い方を長年使っていた などということにもなり兼ねません。話に説得力を与えたり、深みを増したりする慣用句や四字熟語も、きちんと意味を知り適切に使いこなしたいものですね。
================================引用終了
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