あしたニ伺いますX あすニ伺います△ みょうにちニ伺います○──なんでだ?
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【8】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1821744441&owner_id=5019671
mixi日記2012年05月05日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1842747573&owner_id=5019671
テーマトピは下記。
【「に」について】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=69108750
トピ主の質問を一部加工して転載する。
================================引用開始
(1)王さんは「今日」到着した。
(2)*王さんは「今日に」到着した。
(3)王さんは昨日「午後に」到着した。
(4)王さんは昨日「午後」到着した。
質問1:例(4)は文法的にあっていませんか?
質問2:例(1)と(2)を見ますと、同じ副詞として「今日」が使われているのに、(1)が正しく、(2)が間違っているのです。それはなぜでしょうか?
================================引用終了
参考書か何かに(2)は×と出ていたのだろう。
(2)は×だけど、通常(3)は○。(4)は文句なく○。理由はわからない。文法的な正誤を問うなら(4)ではなく(3)についてだろう。
順番として、昔書いた原稿をひく。
360)【板外編16】「カラ」と「ニ」の話】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1641980391&owner_id=5019671
================================引用開始
「に」はなぜ使われないのか
本文で「発売」を使うときには「から」ではなく「に」を使うべきと書きましたが、実際には「に」が使われている例のほうが少ない気がします。おそらく、「に」を使うと語感が悪くなることが多いためです。
次の例を見てください。
・来年4月に発売する
・来月に発売する
・来週に発売する
・明日に発売する
このように並べてみると、発売時期が近くなるほど「に」を使うとヘンな感じが強くなり、「明日に発売する」は使ってはいけない表現という気さえします。おそらく、発売時期が近くなるほど、日時を具体的に示す必要があるからです。「来週の月曜日に発売する」「明日10時に発売する」ならヘンではなくなります。「明日に発売する」はヘンなのに、「に」を使わずに「明日発売!」にすると、なぜか問題はありません。
================================引用終了
この問題に関して、先行トピでかなり深い話し合いになっている。重要なのは、圧倒的にコメント[1]だろう。
【時を表す助詞「に」について】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=41033748
================================引用開始
1「8時に学校に行きます」
2「火曜日に学校に行きます」
3「昼に学校に行きます」
4「朝に学校に行きます」
================================引用開始
要は、「点」であるという意識が強い「時(を表わす言葉)」だと「に」がつきやすいということだろう。そこまではよくわかる。
ただ、「朝」になるとちょっと微妙な気がする。このへんは主観の問題になるかもしれない。 当方の感覚をおおざっぱにあげておく。
朝に△
昼に○
午前(午後)に△
午前(午後)中に○
夕方に○
夜に○
ほかのコメントから重要そうなポイントを拾う。
「相対的に決まるものは二がつかない」
よく言われるが、疑問が残る。「去年二」は×なのに「1年前二」は○。「1年前」は「相対的」ではないのだろうか。
おそらく、「相対的で、数字が出てこないものにはニがつきにくい」ということだろう。
数字がつくものに関しては、基本的にニを省略しにくいという特徴もある。しかし、数字が文頭に来た場合は、省略してもさほど異和感がない。
去年ニその映画を見た△
その映画を1年前見た△
1年前(、)その映画を見た○
このあたりのことはなんとなくボンヤリとだけどわかっていた。
今回、妙な例外を見つけてコメント[5]を書いた。回収しておく。
================================引用開始
いろいろ考えているうちに妙な例を思いつきました。理由がまったくわかりません。
明日に伺います。
ひらがなにします。
あしたに伺います ←当方の感覚では×
あすに伺います ←当方の感覚では△
みょうにちに伺います←当方の感覚では○
同じように……。
きのうに到着しました ←当方の感覚では×
さくじつに到着しました←当方の感覚では△
おとついに到着しました ←当方の感覚では×
いっさくじつに到着しました←当方の感覚では○
================================引用終了
もうひとつ付け加えるなら、「きょうニ到着しました」は×だけど「本日ニ到着しました」なら○(△かな)。
おそらく、くだけた文体(話し方?)のときほど助詞が省略されやすいことと関係があるのだろう。
【学者の言葉〈1〉──無助詞文あるいは助詞の省略】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1813322718&owner_id=5019671
「みょうにち」「いっさくじつ」「本日」のような「改まり語」だと助詞を省略しにくくなるのではないか。「あす」や「さくじつ」が△なのは、「改まり度」が低いのだろうか。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【8】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1821744441&owner_id=5019671
mixi日記2012年05月05日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1842747573&owner_id=5019671
テーマトピは下記。
【「に」について】
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トピ主の質問を一部加工して転載する。
================================引用開始
(1)王さんは「今日」到着した。
(2)*王さんは「今日に」到着した。
(3)王さんは昨日「午後に」到着した。
(4)王さんは昨日「午後」到着した。
質問1:例(4)は文法的にあっていませんか?
質問2:例(1)と(2)を見ますと、同じ副詞として「今日」が使われているのに、(1)が正しく、(2)が間違っているのです。それはなぜでしょうか?
================================引用終了
参考書か何かに(2)は×と出ていたのだろう。
(2)は×だけど、通常(3)は○。(4)は文句なく○。理由はわからない。文法的な正誤を問うなら(4)ではなく(3)についてだろう。
順番として、昔書いた原稿をひく。
360)【板外編16】「カラ」と「ニ」の話】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1641980391&owner_id=5019671
================================引用開始
「に」はなぜ使われないのか
本文で「発売」を使うときには「から」ではなく「に」を使うべきと書きましたが、実際には「に」が使われている例のほうが少ない気がします。おそらく、「に」を使うと語感が悪くなることが多いためです。
次の例を見てください。
・来年4月に発売する
・来月に発売する
・来週に発売する
・明日に発売する
このように並べてみると、発売時期が近くなるほど「に」を使うとヘンな感じが強くなり、「明日に発売する」は使ってはいけない表現という気さえします。おそらく、発売時期が近くなるほど、日時を具体的に示す必要があるからです。「来週の月曜日に発売する」「明日10時に発売する」ならヘンではなくなります。「明日に発売する」はヘンなのに、「に」を使わずに「明日発売!」にすると、なぜか問題はありません。
================================引用終了
この問題に関して、先行トピでかなり深い話し合いになっている。重要なのは、圧倒的にコメント[1]だろう。
【時を表す助詞「に」について】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=41033748
================================引用開始
1「8時に学校に行きます」
2「火曜日に学校に行きます」
3「昼に学校に行きます」
4「朝に学校に行きます」
================================引用開始
要は、「点」であるという意識が強い「時(を表わす言葉)」だと「に」がつきやすいということだろう。そこまではよくわかる。
ただ、「朝」になるとちょっと微妙な気がする。このへんは主観の問題になるかもしれない。 当方の感覚をおおざっぱにあげておく。
朝に△
昼に○
午前(午後)に△
午前(午後)中に○
夕方に○
夜に○
ほかのコメントから重要そうなポイントを拾う。
「相対的に決まるものは二がつかない」
よく言われるが、疑問が残る。「去年二」は×なのに「1年前二」は○。「1年前」は「相対的」ではないのだろうか。
おそらく、「相対的で、数字が出てこないものにはニがつきにくい」ということだろう。
数字がつくものに関しては、基本的にニを省略しにくいという特徴もある。しかし、数字が文頭に来た場合は、省略してもさほど異和感がない。
去年ニその映画を見た△
その映画を1年前見た△
1年前(、)その映画を見た○
このあたりのことはなんとなくボンヤリとだけどわかっていた。
今回、妙な例外を見つけてコメント[5]を書いた。回収しておく。
================================引用開始
いろいろ考えているうちに妙な例を思いつきました。理由がまったくわかりません。
明日に伺います。
ひらがなにします。
あしたに伺います ←当方の感覚では×
あすに伺います ←当方の感覚では△
みょうにちに伺います←当方の感覚では○
同じように……。
きのうに到着しました ←当方の感覚では×
さくじつに到着しました←当方の感覚では△
おとついに到着しました ←当方の感覚では×
いっさくじつに到着しました←当方の感覚では○
================================引用終了
もうひとつ付け加えるなら、「きょうニ到着しました」は×だけど「本日ニ到着しました」なら○(△かな)。
おそらく、くだけた文体(話し方?)のときほど助詞が省略されやすいことと関係があるのだろう。
【学者の言葉〈1〉──無助詞文あるいは助詞の省略】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1813322718&owner_id=5019671
「みょうにち」「いっさくじつ」「本日」のような「改まり語」だと助詞を省略しにくくなるのではないか。「あす」や「さくじつ」が△なのは、「改まり度」が低いのだろうか。
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