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全方位毒吐き36──ちょっと驚いたこと 日本語教師関連

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【8】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1821744441&owner_id=5019671

mixi日記2012年05月22日から

【事例1──通110】
【トピを立てるほどではない質問】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=27974089&comm_id=19124
================================引用開始
444

2012年05月15日 18:08
みなさん。こんにちは。
ネットや自分が持っている本などで調べましたが、皆様のご意見伺いたく、質問させていただきます。

現在ボランティアで日本語を教えていて、みんなの日本語初級�を使っています。8課を勉強した時に、アメリカ人の生徒さんから、なぜ「山田さんに花をあげました」と「山田さんに花を貰いました」という文は同じ助動詞「に」を使うのか(英語ではtoとfromという違う語を使うのに)と聞かれました。

調べた所あまり「これ」といった答がなく、今の時点では「英語に訳さず、日本語として覚えてほしい」と伝えるつもりですが、生徒さんが納得してくれるか心配です。(生徒さんは日本での生活は5年ほど、語学学校に通ったことはなく、日本語を使うことが少ない職種のため、日本語初級者です。)

よろしくお願いします。
================================引用終了

 以後のやり取りを見てちょっと驚いた。
 質問を読んだときには「ニ」に対応するのは「カラ」だろう、と思った。
 でもちょっと考えるとそうでもなさそう。
1)太郎君ニ花をあげた
2)太郎君カラ花をもらった
 2)は「ニ」でもおかしくないけど、個人的な語感では「カラ」。

3)お父さん{ニ/カラ}お年玉をもらった
4)お父さんニ自転車を買ってもらった
 3)はどっちもアリだろう。4)になると「カラ」は×。

5)北海道にニ行く
6)北海道カラ来る
 5)&6)のイメージがあって「ニ」と「カラ」がセットってイメージがあった。授受関係だと事情がかわるらしい。
 こんな微妙なテーマにはこれ以上は踏み込めません(泣)。


【事例2──通111】
================================引用開始
456

2012年05月21日 12:01
すみません。
まだ、養成講座を受講中なので、この先、習うのだろうとは思うのですが、
文法の本を読んでいて、不思議に思ったことがあります。

「赤い」「青い」「黒い」「白い」等は、<形容詞(イ形容詞)>なのに、
「ピンクの」等は、<名詞+の>だと、書いてあります。
同じように、色の話題なのに、どうして、<形容詞>だったり<名詞+の>だったりするのかと、不思議に思って、自分で調べようとしても、よく分かりません。

私の予想では、もともと昔は、「赤い/青い」は、今の「赤」「青」の色そのものでなく、暖色系/寒色系、の、色の傾向だったようだから、その名残なのかな、と、思うのですが、
だとしたら、「黒い/白い」や「黄色い」は、また違うように思えるし、
気になって仕方ありません。

色の中に、形容詞と名詞が混在している理由を、どなたか、教えていただけませんか。

================================

457

2012年05月21日 21:34
このような問題は分からないときにすぐ他人に聞いたり、本で探したりという癖をつけないほうがいいと思います。知識は頭の中にたくさんあるのですから、まずご自分で考えてみてどうしても分からないときに本や他人に頼ればいいでしょう。自分で考えることは母国語を教える教師の喜びであるし、新発見のチャンスでもあるのです。
================================引用終了

 これはこれで驚いた。
 このコメント[457]はなんなんだろう。こんなことを書かれたら質問なんてできなくなる。そりゃ、「いい加減にしてくれ」と思う質問も多いが、[456]は自分でも調べていることがうかがえる(欲をいうなら典拠を明らかにしてほしいけど)。それに対してこう書きますか。

 本題に関しては、ずいぶん前に日記に質問をもらった。当方がグタグタ書くまでもなく、ほかのマイミクさんが模範解答を示した。登場人物やおおよその内容は覚えているが、どこの日記だったか思い出せない(泣)。

 ネット検索すると、いろいろ出てくる。このあたりはキーワードの設定しだいで、ちょっとコツがいるかも。
「赤い 青い 黒い 白い」の検索結果。
http://www.google.co.jp/search?client=safari&rls=10_6_8&q=%E3%80%8C%E8%B5%A4%E3%81%84%E3%80%8D%E3%80%8C%E9%9D%92%E3%81%84%E3%80%8D%E3%80%8C%E9%BB%92%E3%81%84%E3%80%8D%E3%80%8C%E7%99%BD%E3%81%84%E3%80%8D&ie=UTF-8&oe=UTF-8&redir_esc=&ei=aQO7T4SCMKrFmAXNp9mkBA#hl=ja&client=safari&rls=10_6_8&sclient=psy-ab&q=%E8%B5%A4%E3%81%84%E3%80%80%E9%9D%92%E3%81%84%E3%80%80%E9%BB%92%E3%81%84%E3%80%80%E7%99%BD%E3%81%84%E3%80%80&oq=%E8%B5%A4%E3%81%84%E3%80%80%E9%9D%92%E3%81%84%E3%80%80%E9%BB%92%E3%81%84%E3%80%80%E7%99%BD%E3%81%84%E3%80%80&aq=f&aqi=&aql=1&gs_l=serp.12...14594.26084.3.27255.6.6.0.0.0.0.107.426.5j1.6.0.crf1.1.0.0.XxWIEvRUgOI&pbx=1&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.r_qf.,cf.osb&fp=8963e899530df878&biw=1206&bih=1308

 下記あたりが参考になるだろう。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1012172635
http://nhg.pro.tok2.com/qa/keiyoushi-6.htm

 以上のことを踏まえて簡単にまとめておく。
 3つくらいに分けられるだろう。
1)素直に形容詞になるもの
 赤い 青い 黒い 白い

2)ちょっと書きかえて形容詞になるもの
 茶色い 黄色い

3)形容詞にはならない一般の色──○○(色)の△△などと使う
 緑 紫 ピンク……etc.

 2)は3)の形でも使える。1)は3)の形だとちょっとヘンかも。
 なんでこんなことになるのかはなんとも言えない。まあ、1)は古くからある色なんだろう。四神相応にも呼応するのは偶然か必然か。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E7%A5%9E%E7%9B%B8%E5%BF%9C
 2)はその次くらいに歴史のある色ってとこかな。
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